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中川隆 koaQ7Jey コメント履歴 No: 100269
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[近代史3] もうすぐ氷河時代が来る証拠 中川隆
10. 中川隆[-11159] koaQ7Jey 2019年3月27日 18:56:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[856]
気候変動での年間死者25万人は“控え目な予測”と最新論文。日本も例外ではない
大倉瑶子
Jan. 22, 2019, 05:00 AM LIFE
 
「気候変動は、健康上の緊急事態だ」

世界で最も歴史を誇る米医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」の最新論文で、研究者たちが警鐘を鳴らした。

氷面が減り追い詰められるホッキョクグマ

地球温暖化や気候変動の問題は誰もが知っているが、その深刻さは想像以上だと指摘する声が出ている。

shutterstock / Alexey Seafarer

異常気象が次々と観測される中、「地球温暖化」「気候変動」という言葉はもはや耳慣れたものとなった。

2018年10月には、国連の気候変動に関する政府間パネルのレポートが、2030年にも世界の気温が産業革命前に比べて、1.5度上昇すると警告したばかりだ。この気温の上昇により、洪水や干ばつ等の異常気象のリスクが高まり、海面も2100年までに0.26〜0.77メートル上がると予測されている。

死者数への影響はもっと複雑
栄養失調の男の子

気候変動による死者と予想される25万人には、多くの子どもたちも含まれている。

Getty / Daniel Berehulak

気候変動が我々の生活に及ぼす影響は、健康・医学分野も例外でない。

5年前、世界保健機関(WHO)は気候変動が現状のまま進行すれば、熱中症やマラリア等の感染症が深刻化し、このような病気による死者が2030〜50年には、現在より年間で約25万人増加するとの予測を公表した。

この25万人のうち、高齢者の熱中症が3万8000人、マラリア感染者が6万人、そして、子どもの栄養不足が9万5000人だ。

しかし、先日発表された最新論文では、年間25万人の死者数は控えめな予測であると断言した。

研究共著者のアンディ・ヘインズ氏はCNNの取材に対して、「死者数への影響はもっと複雑で、穀物等の食糧の生産量や気温の上昇による農家の生産性、さらには、気候変動による人口移動も考慮する必要がある」と取材で述べている。

日本でも変わる野菜や果物の収穫
さつまいもを収穫している様子

日本では野菜の生育状況にも変化が現れている。

shutterstock / hiroshi teshigawara

気候変動の大きな要因となっているのは温室効果ガスの排出だが、数ある温室効果ガスの中でも、二酸化炭素の影響は深刻だ。論文ではこの二酸化炭素の濃度が上昇することで、米や麦等の穀物の栄養価(プロテインやビタミンB)が下がると指摘。さらに、2050年には野菜や果物の収穫量も減少し、約53万人もの死亡につながるとするデータを紹介している。このような死亡例の大半は、南アジアと東アジアで起こるという。

食糧供給への影響は、日本も例外ではない。

環境省も、気候変動の影響が全国の野菜の生産に現れていることは「明らかである」と言い切っている。特にキャベツなどの葉菜類や大根などの根菜類では、収穫が早まる傾向にあるほか、生育障害の発生頻度の増加もみられると予測されている。野菜は、栽培時期の調整や適正な品種選択により、生産ができなくなる可能性は低いとしつつも、今後さらなる気候変動が、野菜の計画的な出荷を困難にする可能性があるという。

一方で、果物は気候への適応が非常に低いうえ、一度植栽すると同じ樹で 30 〜40 年栽培するため、特に1990年代以降の気温上昇に 適応できていない場合が多いとしている。

医療施設・従事者も気候変動へ対応を
パソコンに向かう医師

病院や医者のキャパシティが試される。

Alexander Gatsenko / Shutterstock.com

対応策が講じられない限り、高温や空気汚染による病気や媒介性の感染症が広がるうえ、食糧不足による栄養失調も進み、人々の疾病率と死亡率は増加する。

論文では、このような状況に対応できるよう、病院や医者のキャパシティも試されていると、医学界に呼びかけている。例えば、海面温度・気温上昇によって変わる感染症の発生時期や場所を把握して、予防・適応策を講じるほか、医療施設が洪水等のリスクにさらされていないか、立地も再考する必要がある。

本記事の筆者も、米系国際NGOのMercy Corpsで、「Zurich Flood Resilience Alliance」という洪水防災の5カ年プロジェクトを担当している。洪水の被害を、適切な政策や投資によって、最小限にとどめることが最大の目標だ。ただ、気候変動により増加する洪水被害を考える際には、現場の知識やプログラム運営に加えて、学問的データも必要となるため、チューリッヒ保険やロンドン・スクール・オブ・エコノミクスと組み、官民学が連携する形で事業を進めている。

十分な医療施設がないことで広がる被害
日本でも、この100年間で国内の主要10都市すべてが2度以上、高くなっている。2018年の夏は特に記録的暑さとなり、熱中症で過去最多の9万5000人が救急搬送され、160人が死亡した。高齢化が進む中、救急搬送者の約半数が65歳以上であったことも、特筆すべき点だ。

また、地球温暖化が進めば、海水からの蒸発が盛んになり、大量の水蒸気が大気中に蓄えられ、より強い熱帯低気圧が発達しやすくなる。2017年にプエルトリコを襲ったハリケーン・マリアの犠牲者のうち、3人に1人の死因は、強風や大雨の直接的被害ではなく、十分な医療施設やヘルスケアがなかったためであることは、あまり知られていない。

もちろん、気候変動の根本的な要因の根絶や現状への対応をするには、あらゆる分野と人々が力を合わせる必要がある。しかし、このような健康・保健上のリスクが明らかになっている中、緊急時に頼りとされる医学界も気候変動に取り組まなければいけないということだ。

論文と合わせて発表された医学雑誌の社説でも、化石燃料の使用等による環境破壊が、空気汚染や熱中症などの健康被害にどうつながるか、医師ならではの立場を活用し、人々の理解を促すことができると、懸命な呼びかけが綴られている。

「私たちも、気候変動がコミュニティや未来の子どもたちの健康に及ぼす影響を恐れている。しかし、ただただ絶望するのではなく、自分たちの声を最大限活用して、医学生に環境にやさしい行動を呼びかけたり、同様な問題意識を持った研究者とつながったり、政策決定者と対話をしたりする必要がある。アメリカには現在100万人以上の医師がいるが、行動に責任を持たなければならない。次の世代に、“気候変動に対して何をしたか“と聞かれたときに、しっかりと答えを提示したい」

と、締めくくっている。

大倉瑶子:米系国際NGOのMercy Corpsで、官民学の洪水防災プロジェクト(Zurich Flood Resilience Alliance)のアジア統括。従業員6000人のうち唯一の日本人として、防災や気候変動の問題に取り組む。慶應義塾大学法学部卒業、テレビ朝日報道局に勤務。東日本大震災の取材を通して、防災分野に興味を持ち、ハーバード大学大学院で公共政策修士号取得。UNICEFネパール事務所、マサチューセッツ工科大学(MIT)のUrban Risk Lab、ミャンマーの防災専門NGOを経て、現職。インドネシア・ジャカルタ在住。
 
  
https://www.businessinsider.jp/post-183577


 

 

気候変動が海上の雲を壊して温暖化を加速、最新シミューレーション結果で判明
2019年2月26日 by Devin Coldewey
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気候変動が世界中の天気やエコシステムに影響を与えていることは周知の事実だが、正確に何がどのように起きているかは今も学者たちが真剣に研究しているところだ。超高速コンピュータで可能になった最新シミュレーションによると、二酸化炭素が一定濃度に達すると、海上の雲が消滅し、温暖化が加速して悪循環に陥る可能性がある。

Natureで公開された論文には、最新のシミュレーションによる雲の形成および太陽光の与える影響が詳しく書かれている。カリフォルニア工科大学の研究者らは、従来のシミュレーション技術の精度ではメートル単位での影響を調べることはできかったと説明した。

従来のモデルでは海上に浮遊する層積雲の予測が特に苦手で、それが大きな問題だった、と彼らは書いている。

層積雲が熱帯海洋の20%を覆い、地球のエネルギーバランス(短波放射の30〜60%を反射して宇宙に戻している)に著しい影響を与えるにつれ、その気候変動のシミュレーション結果は地球全体の気候応答を示している。

気温の変化と温室効果ガスの濃度がどのように影響を与えているかを知るためには、雲のより精密なシミュレーションが必要になる。テクノロジーはそれに貢献できる。

高速コンピューターと雲のラージエディーシミュレーション(LES)が進化したおかげで、研究者は「限定された領域内の積層雲をかぶった境界層の統計的に安定した状態を正確に計算できる。ここで『限定された領域』というのは、詳しくシミュレーションされている5 km四方の領域のことだ。

Weather and climate-related disasters cost the US $80 billion in 2018, but go ahead and say climate change isn’t real


改善されたシミューレーション結果は不安を誘うものだった。二酸化炭素濃度が1200 ppmに達すると、増加した入射電磁波によって雲の上端の冷却が妨害され雲の形成が突然破壊される。その結果雲は容易に作られなくなり、太陽光の入射が増えて温暖化問題が悪化する。このプロセスは亜熱帯地方の温暖化を8〜10度上昇させる可能性がある。

もちろんまだ抜けている点はある。シミューレーションはシミューレーションにすぎない。ただしこのシミューレーションは今日の状況をよく予言しており、雲系の中で起きているさまざまなプロセスを正確に反映しているようだ(しかも起きうる誤差は悪い方に働くかもしれない)。現在の世界は1200 PPMにはまだ遠く、NOAAの現行測定値は411だが、一貫して増加している。

https://techcrunch.com/wp-content/uploads/2019/02/noaanasaPPM.png

これが起きるまでには数十年かるだろうが、一度おきてしまえば被害は壊滅的でおそらく戻すことはできない。

なお、火山噴火などの大きな気象イベントによって、こうした数字が一時的だが劇的に変わることがある。過去に地球は気温や二酸化炭素濃度の急激な変化を経験しており、雲の消失とその結果起きる温暖化のフィードバックループがそれを説明している。(Quantaの記事に現状と背景が詳しく書かれているので興味のある方には一読をおすすめする)。

積層雲の不安定化の可能性についてはさらに調査を重ねて、現在モデルで推測している部分を埋めるデータを得る必要がある。多くの頭脳(とGPUクラスター)が参加するほど、気候変動が今回のような特定の気象系に与える影響についてよいアイデアが見つかるだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook )
https://jp.techcrunch.com/2019/02/26/2019-02-25-climate-change-kills-off-clouds-over-the-ocean-in-new-simulation/


 


地球温暖化で自然災害の深刻さは増すばかり ── 2018年、記録やぶりとなった自然災害を振り返る
Peter Kotecki
Dec. 10, 2018, 03:00 PM NEWS 

炎が燃え広がることを防ぐ消防士。カリフォルニア州パラダイス。2018年11月9日。

Justin Sullivan/Getty Images

2018年は、山火事、ハリケーン、地震などさまざまな自然災害によって数千人が亡くなった。
こうした自然災害は地球温暖化の進展とともに深刻さを増すと科学者らは述べた。
2018年、死者数や風速や降水量などで記録破りとなった自然災害を見ていこう。
2018年、自然災害が世界中の地域を破壊した。数千人が命を落とし、被害額は数十億ドル相当にのぼった。

9月には、マグニチュード7.5の地震が発生し、高さ最大20フィート(約6メートル)の津波がインドネシアを襲い、少なくトオ1900人が死亡した。

翌月の10月にはアメリカ本土に上陸したハリケーンの中で、過去50年で最も勢力の強いハリケーン「マイケル」がノースカロライナ州、サウスカロライナ州を襲い、十数人の命を奪った。

その直後にはアメリカ史上最悪とも言える火事がカリフォルニア州で発生した。車は溶け、遺体は骨になるまで焼かれ、町全体が焼き尽くされた。

こうした記録的な自然災害の多くは、陸地や海での気温上昇によって引き起こされた。地球温暖化によって、自然災害の深刻さは大きくなる一方と科学者らは語った。

2018年に発生した自然災害を振り返ろう。


一覧表示

スライドショー
10月、フロリダ州パンハンドルを直撃したハリケーン「マイケル」は、同地域に上陸したハリケーンの中で最も勢力が強いハリケーンとなった。死者は60人にのぼった。
ハリケーン「マイケル」が去った後、瓦礫が残った。フロリダ州、メキシコビーチ。2018年10月11日。

ハリケーン「マイケル」が去った後、瓦礫が残った。フロリダ州、メキシコビーチ。2018年10月11日。

Gerald Herbert/AP

海沿いの小さな町メキシコ・ビーチは、最も被害を受けた地域の1つ。ハリケーンの中、人口約1000人のうち、およそ285人が避難せずに家に残った。
ハリケーン「マイケル」に破壊された家の残骸の中に立つ女性。

ハリケーン「マイケル」に破壊された家の残骸の中に立つ女性。

Joe Raedle/Getty Images

山火事「キャンプ・ファイア(Camp Fire)」は11月8日に燃え広がり、カリフォルニア史上、最悪の山火事となった。死者は少なくとも88人。
山火事「キャンプファイヤー」と戦う消防士

山火事「キャンプファイヤー」と戦う消防士。カリフォルニア州パラダイス。2018年11月8日。

Noah Berger/AP

多くの住民には、電話による避難指示が届かなかった。住民の1人は、パラダイス市から避難する途中、渋滞に巻き込まれ歩いて避難しなければならなかったとBusiness Insiderに語った。
山火事「キャンプ・ファイア」の後に残された車の残骸

山火事「キャンプ・ファイア」の後に残された車の残骸。カリフォルニア州パラダイス。2018年11月9日。

Justin Sullivan/Getty Images

同時に発生したもう1つの山火事「ウールジー・ファイア」は記録やぶりなものではなかったが、今年、最も衝撃を与えた山火事の1つとなった。2人の死者を出したうえ、高級住宅街マリブに迫り、海岸沿いの多くの邸宅を焼失させた。
カリフォルニア州マリブ、マリブ湖付近の住宅を燃やす山火事「ウールジー・ファイア」。2018年11月9日。

カリフォルニア州マリブ、マリブ湖付近の住宅を燃やす山火事「ウールジー・ファイア」。2018年11月9日。

AP Photo/Ringo H.W. Chiu

カナダ・ブリティッシュコロンビア州でも記録的な山火事が発生した。8月、約5020平方マイル(約1万3000平方キロメートル)が焼失、2017年の被害を上回った。
カナダ・ブリティッシュコロンビア州の山火事

カナダ・ブリティッシュコロンビア州、キャッシュクリークの町の北東部で燃える山火事。2018年7月18日。

Ben Nelms/Reuters

熱波が続き、複数の国で最高気温を記録した。
パリで日傘を差す観光客

日傘を差しながら、パリ・ノートルダム大聖堂を訪れるスペイン人観光客。2018年8月6日。

Michel Euler/AP

アルメニアでは7月、最高気温を記録した。日本でも7月に41.1℃を記録、最高気温を更新した。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校では7月6日、観測地点史上最高となる華氏111度(摂氏約43.8度)を観測した。

またワシントン・ポストも、北アイルランドのベルファスト、カナダのモントリオール、南のロシアの一部でも最高気温を更新したと伝えた。

世界最高の最低気温は華氏109度(摂氏約42.8度)、6月28日、オマーン・クリヤットで記録した。
サイクロン「メクヌ」によって分断された道路を見守る人々

サイクロン「メクヌ」によって分断された道路を見守る人々。オマーン・サラーラ。2018年5月26日。

Kamran Jebreili/AP

観測史上最低の降水量により、多くの地域で深刻な干ばつが発生した。
干上がったライン川の川底

干上がったライン川の川底。草が生え始めた。ドイツ・レーンドルフ。2018年8月17日。

Wolfgang Rattay/Reuters

例えば、ドイツの国際放送ドイチェ・ヴェレによると、2018年の夏と秋はドイツ史上、最も雨が少なかった。

干ばつによって湖や川の水位が下がり、農家は大打撃を受けた。

ハンガリーでもドナウ川の水位は観測史上最低を記録した。干ばつによって、河川輸送が妨げられているとロイターは報じた。

一方で、ボルチモアなどの都市の年間降水量は史上最高となった。
水没した道路を調べる市の作業員

水没した道路を調べる市の作業員。インド、ムンバイ。2018年7月3日。

Rajanish Kakade/AP

インドネシアの地震では1900人以上が命を失い、数千人が行方不明となった。地震と地震による津波の規模は同国史上最大というわけではなかった。しかし、被害が大きかったこと、そして警報システムが機能しなかったためニュースに大きく取り上げられた。
捜索にあたる救助隊

捜索にあたる救助隊。インドネシア・スラウェシ州パル。

Antara Foto/Muhammad Adimaja/ via REUTERS

夏にはインド南部ケララ州を襲った洪水で少なくとも350人が死亡した。
水没するバス

Raj K Raj/Hindustan Times via Getty Images


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[原文:Natural disasters set records around the world in 2018. These were some of the worst.]

(翻訳:Yuta Machida、編集:増田隆幸)
https://www.businessinsider.jp/post-180959  

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/202.html#c10

[リバイバル3] 北海道の最低市町村ランキング 中川隆
195. 中川隆[-11158] koaQ7Jey 2019年3月27日 20:17:53 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[857]


公有施設売り外資ボロ儲け 鈴木道知事候補に問われる資質
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250558
2019/03/27 日刊ゲンダイ


外資にたたき売り(車で街頭演説をする鈴木直道候補、右は夕張市のホテルマウントレースイとマウントレースイスキー場)/(C)日刊ゲンダイ

 与野党対決の構図となった北海道知事選で、自公の全面支援を受ける鈴木直道候補の夕張市長時代の公有施設売買をめぐり、有権者の間で「行政トップの資質に欠ける」と疑問の声が出ている。

 問題となっているのは、3月末に香港系ファンドに約15億円で売却される夕張市のホテルマウントレースイや、マウントレースイスキー場など4施設。もともと市所有だったが、中国・上海生まれの呉之平氏が社長を務める不動産業者「元大リアルエステート」(東京)が2017年2月、約2・2億円で買収。現地法人の「元大夕張エステート」を設立し、運営を引き継いだ。売却時、呉社長はメディアの取材に対し、「経営者として、中国人として日本に貢献ができるのではないかとの思いがありました」と語っていたが、それから2年余りで施設を転売。同社は短期間で10億以上の利益を得たワケだ。

 香港系ファンドへの売却について施設の老朽化などを理由に挙げているらしいが、一連の経過だけを見れば、最初からスキー場運営などが目的ではなく、不動産転売だったのではないかと疑われても仕方がないだろう。

「行政はふつう、こうした転売をさせないため、契約時に買い戻し特約を付けたり、転売禁止などの条件を付ける。ところが、17年2月8日の夕張市議会で、議員から『契約に際して、短期の譲渡を制限する特約などを設定する予定は』と問われた当時の鈴木市長は『契約上、何年間で転売を禁止するというような文言についてはうたっておりません』『地域に根差して長年にわたり営業を継続していきたいというお話』などと答弁。業者の言い分をうのみにして、大切な公有施設を外資に売り払ってボロ儲けさせてしまった。これは行政トップの資質としては失格です」(夕張市民)

 市税務課によると、市は売却に当たって固定資産税の3年間免除も付けていたというから、踏んだり蹴ったりだろう。

 こういう不可解な転売について、もっと早い段階で問題視されていないことが不思議だ。北海道に支社・支局を置く全国紙の記者はいったい毎日、何を取材しているのか。


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/588.html#c195

[昼休み54] ゴーン逮捕で仏マクロンの謀略を潰した日本政府 中川隆
156. 中川隆[-11157] koaQ7Jey 2019年3月27日 21:06:53 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[858]
日産ゴーン体制崩壊3社連合からゴーン派を一斉に粛清 平成の経済事件簿
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250514
2019/03/27 日刊ゲンダイ


今は昔…(ゴーン前会長・左と西川社長)/(C)共同通信社

 カルロス・ゴーンの側近が相次いで退任している。日産自動車と仏ルノー、三菱自動車の3社は3月13日、それぞれ「ゴーン体制」からの決別を示す人事を発表した。

 日産は人事統括のアルン・バジャージュ専務執行役員が3月11日に退任した。バジャージュは弁護士として活動し、米フォード・モーターを経て2003年に日産カナダ法人に弁護士として入社。08年に日産本体の人事部の担当部長に就き、14年、人事統括の常務執行役員に昇格。ゴーンの右腕として人事を采配した。15年から仏ルノー・三菱自との3社連合の人事担当役員のポストに就いた。ゴーンの失脚で、自宅待機を命じられ、1月上旬に通常業務を外れていた。彼はゴーンの不正行為に関する社内調査の対象になっていた。

 ゴーンの信任が厚く、中国事業担当のホセ・ムニョス執行役員はCPO(チーフ・パフォーマンス・オフィサー)の職を外れ、19年1月12日までに辞職した。

 ムニョスは日産のCPOとして収益や経営効率を管理する責任者を務めていた。14年に北米地域の統括責任者となり、18年4月、中国事業を担当した。北米、中国という日産にとって最重要市場を担い、副社長より格上の「ナンバー3」といわれ、一時期は西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)の後任の最有力候補だった。彼も社内調査の対象になっていた。

 ゴーンの片腕として05年から13年まで最高執行責任者(COO)を務めた志賀俊之取締役も6月末に退任する。ゴーンが西川の更迭を密かに計画したとき、“隠れゴーン”と評されていた志賀をワンポイントで社長に起用するのではないかとの噂が社内外で飛び交った。

■「志賀ー西川」の不仲説も…

 西川と志賀は“ゴーン・チルドレン”の両輪だったが、両者の不仲は有名。西川がゴーンを追い落として権力を握った時点で、志賀の退任は時間の問題となっていた。

 三菱自は最高執行責任者(COO)のトレバー・マンが3月31日付で退任する。85年、英国日産自動車に入社。その後、日産の副社長に昇格。三菱自が日産の傘下に入った16年に三菱自のCOOに就いた。

 開発担当の副社長、山下光彦も退任する。日産との資本提携に合わせて、日産から三菱自に移った。当時、山下は日産の上級技術顧問だった。4月1日付で三菱自のアドバイザーに就任する。

 後任の三菱自のCOOには、ルノー出身のアシュワニ・グプタが就く。彼は06年にルノーのインド法人へ入社。日仏連合で購買業務などを担当。17年から連合の小型商用車部門を率いてきた。

 山下の後任となる開発担当の執行役員には日産常務執行役員の長岡宏がなる。いずれも4月1日付。3社連合は連携の強化に向け交流人事の機会を増やす方針だ。

 仏ルノーではゴーン側近だったムナ・セペリCEOオフィス副社長が執行役員会のメンバーから外れ、4月1日付でCEO特別アドバイザーに就く。事実上の降格とみられている。

 美人副社長として自動車業界で知られる存在となったセペリは、イランとフランスの二重国籍を持つ弁護士。ルノーのコーポレートガバナンス(企業統治)責任者で、ゼネラルセクレタリー(秘書役)として絶大な権限を持っていた。ルノーから出ている日産に関する声明は、「すべてセペリが関与していた」(パリの自動車担当アナリスト)。

 ゴーンはオランダにあるルノーと日産の統括会社「ルノー・日産BV」から約10億円の非公表の報酬を受け取っていた。セペリにも6300万円が支払われていたと現地(フランス)で報じられた。ルノーは、合弁会社から支払われた報酬について、内部調査を進めている。

 ジャンクリストフ・キュグレー副社長はルノーを退社する。キュグレーはティエリー・ボロレCEOと“ポスト・ゴーン”の座を争ったことがある。ボロレとの“軋轢”が取り沙汰されていた。

 3社連合からゴーン側近たちが粛清された。“ポスト・ゴーン”の日産の経営体制はどう変わるのか? =敬称略
http://www.asyura2.com/17/lunchbreak54/msg/323.html#c156

[近代史3] もうすぐ氷河時代が来る証拠 中川隆
11. 中川隆[-11156] koaQ7Jey 2019年3月28日 08:29:49 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[859]

地球のCO2貯蔵庫は温暖化で崩壊寸前
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/03/co2-6.php
2019年3月27日(水)19時30分 カシュミラ・ガンダー ニューズウィーク


干ばつや熱波は土壌を干上がらせ、炭素吸収を不可能にする Xuanyu Han-Moment/GETTY IMAGES


<温室効果ガスを吸収して保持する、植物と土壌の「貯蔵機能」がもうすぐ限界に>

気候変動に起因する潜在的脅威は山ほどあるが、今回さらに新しい問題が見つかった。気候変動が気温上昇に対する自然の抵抗力を低下させる可能性だ。

植物や土壌には二酸化炭素(CO2)を吸収・保持することで、温室効果ガスによる気温上昇を防ぐ「炭素貯蔵庫(カーボンシンク)」の機能がある。

メカニズムは単純明快だ。植物はCO2を吸収し、光合成によって炭素を成長と回復のためのエネルギーに変換する。土壌も腐食した植物、動物の死骸や老廃物などの有機物からCO2を取り込み、大気中の2〜3倍の炭素を保持する。両者が吸収するCO2は、人類が排出する量の25%に達すると推定される。

18年、人類は過去最大のCO2を大気中に排出したが、植物と土壌の炭素吸収能力は限界に近づいた可能性がある。気候変動が引き起こす干ばつや洪水などの異常気象が土壌の水分量を変動させたり、植生を壊す原因になるからだ。

今年1月に英科学誌ネイチャーに掲載された論文で、研究チームは土壌の変化が炭素吸収に及ぼす影響を調べた。その結果、土壌は当面はより多くの炭素を何とか吸収しようとするが、2060年までに吸収量はピークに達し、その後は大幅に低下することが分かった。このため大気中により多くのCO2が残り、地球温暖化を加速させるという。

「これは大変なことだ」と、コロンビア大学工学・応用科学大学院博士課程のジュリア・グリーンは論文で述べている。温暖化に対する土壌水分の影響の大きさに衝撃を受けたと、グリーンは言う。

この研究は今世紀末までの影響を定量化した最初の例だ。干ばつや熱波は土壌を干上がらせ、植生を破壊して炭素吸収を不可能にする。この研究によれば、通常より降水量の多い年があっても、乾燥した年の損失分を補填できないという。

「干ばつによって森林が乾燥したサバンナや泥炭地に変われば、土壌が保持する炭素が減る。それによって大気中に残るCO2が増え、温暖化を加速させる」と、英エディンバラ大学のデーブ・レイ教授(この研究には参加していない)は解説する。

今回の研究で使われたモデルはまだ、地域ごとの気候変動に対する多様な反応をうまく説明できていないと、レイは言う。だが同時に、こう強調するのも忘れなかった。

「世界中の森林と土壌という巨大な炭素貯蔵庫は、過去1世紀の急激なCO2排出量増大の影響を緩和する『地球サイズの圧力弁』の役割を果たしてきた。もし排出量を早急かつ大幅に削減できなければ、この巨大な貯蔵庫の機能が損なわれ、CO2を吸収する『人類の友人』がCO2を大量排出する敵へと徐々に変化しかねない」

<本誌2019年03月26日号掲載>

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/202.html#c11

[近代史02] 平成バブル崩壊と ソロモン・ブラザース証券 相場師列伝3 スットン教
28. 中川隆[-11154] koaQ7Jey 2019年3月28日 09:48:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[861]
46. 中川隆[-11155] koaQ7Jey 2019年3月28日 09:48:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[860]

世界的な波に致命的に乗り遅れて凋落した平成日本の現実 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/250562

2019/03/28 日刊ゲンダイ


05要クレ (C)共同 【永田町の裏を読む】1989(平成元)年12月29日、株価が史上最高値を記録(上)、高値に沸く場立ちの証券マン/(C)共同通信社

 間もなく終わろうとする平成という時代を振り返るため、いろいろな分野のデータを集めているのだが、その中でもとりわけ驚いたのは、日本株の時価総額の凋落ぶりだった。

 1989(平成元)年はバブルのピークで、その当時の日本株の時価総額は全世界の半分を超えていた。中尾茂夫明治学院大学教授の近著「日本が外資に喰われる」(ちくま新書)に掲げられている分かりやすい図表を見ると、89年の世界時価総額ランキングの断然のトップはNTTで、それに続き日本興業銀行、住友銀行、富士銀行、第一勧業銀行と5位までを日本企業が占め、それ以下も三菱銀行(7位)、東京電力(9位)、トヨタ自動車(11位)、三和銀行(13位)、野村証券(14位)、新日本製鉄(15位)など、なんと上位30のうち21社が日本企業である。

 それに対して、2018年のランキングを見ると、最上位を占めるのはアップル、アルファベット(グーグル)、マイクロソフト、アマゾン、テンセントなど米国と中国のIT系企業で、世界トップ30のうち18社が米国、5社が中国。日本はどうしたのかと思えば、辛うじて29位にトヨタが残っているだけである。この一事を見ただけでも、30年間の最後5分の1を占めるアベノミクスを含めて、平成の日本が結局のところバブル狂乱の後の崩壊と収縮に何ら対処することができないままに、世界的なIT化の波に致命的に乗り遅れてきたことが分かる。

 国連が毎年発表する「世界幸福度ランキング」でも、日本は15年の46位から下がり続けて19年は58位。近辺にどういう国があるかというと、上にエクアドル(50位)、タイ(52位)、韓国(54位)、エストニア(55位)、下にホンジュラス(59位)、カザフスタン(60位)といったところである。

 あるいは、米CIAの「ワールド・ファクトブック」最新版の世界実質成長率ランキングを見ると、日本は164位で、アジアの中では17位。下にはブルネイ、北朝鮮、東ティモールがいるだけの最下位集団である。こうした数字は、たぶん読者の皆さんが抱いている自国イメージとだいぶかけ離れているのではあるまいか。にもかかわらず、総理大臣を筆頭にこの国の人々は、まだ40年も前の「ジャパン・アズ・ナンバーワン」幻想にとらわれていて、多くの指標で上位にある近隣諸国に軽蔑の言葉を投げたりしている。これが平成末の「世も末」の姿である。


http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/258.html#c28

[リバイバル3] 北海道の最低市町村ランキング 中川隆
196. 中川隆[-11153] koaQ7Jey 2019年3月28日 09:52:35 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[862]

2019年03月28日
沖縄や北海道に往復1万円航空券で旅する方法

数日ずらすだけで沖縄往復1万円チケットが買える


連休をずらせば格安チケットがある

本格的な旅行シーズンを迎えますが、旅行会社などの調査では若者の半数は余暇に使うお金がほとんど無いそうです。

若者でなくても旅行に使う余ったお金がない人は多く、格安でどこかに旅行できないかと考えます。

ここでは飛行機を利用して一人往復1万円でどこに行けるかを考えてみます。




国内旅行の定番は沖縄・北海道ですが、GWや夏休みは航空チケット、ホテル代ともに高騰します。

例えば4月28日と5月5日の大阪沖縄往復だと、最安値のジェットスターでも6万2000円もします。

ところが日程をずらして5月8日と5月13日にすると、同じジェットスターを使って8480円で往復できます。(グーグルフライトで確認)


大阪から札幌も4月28日から5月5日のGWだと最安で6万280円だが、5月9日出発だと往復7090円になります。

数日ずらすだけで料金が6分の1になるので、そうしない手はありません。

東京から札幌も5月8日発なら6490円、東京から沖縄は4月29日から5月6日だと6万9270円ですが、5月8日発なら往復1万1500円です。


3月前半までの冬期間なら東京から沖縄も往復1万円以下の航空チケットが発売されています。

冬期間はホテル料金も安いので、かなりお得に沖縄旅行をすることができます。

「行きたい時に行きたい場所に行く」のではなく、「安い時に安い場所に行く」ようにすると飛行機代は数分の1になります。

現地では車中泊やキャンプ生活

こうして往復の航空チケットを購入できたとして次に大きな出費はホテル代になります。

ホテル代も連休や夏休みは高く、シーズンオフだと安い傾向は同じですが、さすがに6分の1にはなりません。

そこで暖かい季節なら車中泊も視野に入れると、6日間2万円などの格安で「屋根つきの寝場所」を確保できます。


屋根と壁があるので公園やキャンプ場より快適で、走行しなければガソリン代はあまりかからない。

タイムズシェアカーのナイトパックなら1泊2,580円だがこれには弱点があり、利用者の1人が運転免許を持っていないと車は借りれません。

免許がある人が予約申し込みしたとしても、車を受け取る時に確認するし、免許がなくては借りた車を移動できません。


車を利用するメリットは2人で泊っても料金が同じことで、節約効果が大きい。

なお現地に行ってからでは借りれないので、確実に借りるには航空チケット予約と同時に車も予約したい。

ネットカフェは観光地に都合よく存在しないし、もしあったとしたら激込みで寝るどころではないでしょう。


そこでゆるキャンのように格安キャンプ場などでテントを張ってテント泊するという方法もあります。

普通に格安ホテルを利用しても1泊6000円以上の事が多いので、そこまでして節約する価値はあります。

格安キャンプ場や無料キャンプ場も予約で満杯のことがあるので、必ず事前に確認して予約したい。
http://www.thutmosev.com/archives/79394638.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/588.html#c196

[リバイバル3] 北海道の温泉に行こう 中川隆
39. 中川隆[-11152] koaQ7Jey 2019年3月28日 09:53:43 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[863]

2019年03月28日
沖縄や北海道に往復1万円航空券で旅する方法

数日ずらすだけで沖縄往復1万円チケットが買える


連休をずらせば格安チケットがある

本格的な旅行シーズンを迎えますが、旅行会社などの調査では若者の半数は余暇に使うお金がほとんど無いそうです。

若者でなくても旅行に使う余ったお金がない人は多く、格安でどこかに旅行できないかと考えます。

ここでは飛行機を利用して一人往復1万円でどこに行けるかを考えてみます。




国内旅行の定番は沖縄・北海道ですが、GWや夏休みは航空チケット、ホテル代ともに高騰します。

例えば4月28日と5月5日の大阪沖縄往復だと、最安値のジェットスターでも6万2000円もします。

ところが日程をずらして5月8日と5月13日にすると、同じジェットスターを使って8480円で往復できます。(グーグルフライトで確認)


大阪から札幌も4月28日から5月5日のGWだと最安で6万280円だが、5月9日出発だと往復7090円になります。

数日ずらすだけで料金が6分の1になるので、そうしない手はありません。

東京から札幌も5月8日発なら6490円、東京から沖縄は4月29日から5月6日だと6万9270円ですが、5月8日発なら往復1万1500円です。


3月前半までの冬期間なら東京から沖縄も往復1万円以下の航空チケットが発売されています。

冬期間はホテル料金も安いので、かなりお得に沖縄旅行をすることができます。

「行きたい時に行きたい場所に行く」のではなく、「安い時に安い場所に行く」ようにすると飛行機代は数分の1になります。

現地では車中泊やキャンプ生活

こうして往復の航空チケットを購入できたとして次に大きな出費はホテル代になります。

ホテル代も連休や夏休みは高く、シーズンオフだと安い傾向は同じですが、さすがに6分の1にはなりません。

そこで暖かい季節なら車中泊も視野に入れると、6日間2万円などの格安で「屋根つきの寝場所」を確保できます。


屋根と壁があるので公園やキャンプ場より快適で、走行しなければガソリン代はあまりかからない。

タイムズシェアカーのナイトパックなら1泊2,580円だがこれには弱点があり、利用者の1人が運転免許を持っていないと車は借りれません。

免許がある人が予約申し込みしたとしても、車を受け取る時に確認するし、免許がなくては借りた車を移動できません。


車を利用するメリットは2人で泊っても料金が同じことで、節約効果が大きい。

なお現地に行ってからでは借りれないので、確実に借りるには航空チケット予約と同時に車も予約したい。

ネットカフェは観光地に都合よく存在しないし、もしあったとしたら激込みで寝るどころではないでしょう。


そこでゆるキャンのように格安キャンプ場などでテントを張ってテント泊するという方法もあります。

普通に格安ホテルを利用しても1泊6000円以上の事が多いので、そこまでして節約する価値はあります。

格安キャンプ場や無料キャンプ場も予約で満杯のことがあるので、必ず事前に確認して予約したい。
http://www.thutmosev.com/archives/79394638.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/561.html#c39

[リバイバル3] 北海道のライブカメラ 中川隆
4. 中川隆[-11151] koaQ7Jey 2019年3月28日 09:54:52 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[864]

2019年03月28日
沖縄や北海道に往復1万円航空券で旅する方法

数日ずらすだけで沖縄往復1万円チケットが買える


連休をずらせば格安チケットがある

本格的な旅行シーズンを迎えますが、旅行会社などの調査では若者の半数は余暇に使うお金がほとんど無いそうです。

若者でなくても旅行に使う余ったお金がない人は多く、格安でどこかに旅行できないかと考えます。

ここでは飛行機を利用して一人往復1万円でどこに行けるかを考えてみます。




国内旅行の定番は沖縄・北海道ですが、GWや夏休みは航空チケット、ホテル代ともに高騰します。

例えば4月28日と5月5日の大阪沖縄往復だと、最安値のジェットスターでも6万2000円もします。

ところが日程をずらして5月8日と5月13日にすると、同じジェットスターを使って8480円で往復できます。(グーグルフライトで確認)


大阪から札幌も4月28日から5月5日のGWだと最安で6万280円だが、5月9日出発だと往復7090円になります。

数日ずらすだけで料金が6分の1になるので、そうしない手はありません。

東京から札幌も5月8日発なら6490円、東京から沖縄は4月29日から5月6日だと6万9270円ですが、5月8日発なら往復1万1500円です。


3月前半までの冬期間なら東京から沖縄も往復1万円以下の航空チケットが発売されています。

冬期間はホテル料金も安いので、かなりお得に沖縄旅行をすることができます。

「行きたい時に行きたい場所に行く」のではなく、「安い時に安い場所に行く」ようにすると飛行機代は数分の1になります。

現地では車中泊やキャンプ生活

こうして往復の航空チケットを購入できたとして次に大きな出費はホテル代になります。

ホテル代も連休や夏休みは高く、シーズンオフだと安い傾向は同じですが、さすがに6分の1にはなりません。

そこで暖かい季節なら車中泊も視野に入れると、6日間2万円などの格安で「屋根つきの寝場所」を確保できます。


屋根と壁があるので公園やキャンプ場より快適で、走行しなければガソリン代はあまりかからない。

タイムズシェアカーのナイトパックなら1泊2,580円だがこれには弱点があり、利用者の1人が運転免許を持っていないと車は借りれません。

免許がある人が予約申し込みしたとしても、車を受け取る時に確認するし、免許がなくては借りた車を移動できません。


車を利用するメリットは2人で泊っても料金が同じことで、節約効果が大きい。

なお現地に行ってからでは借りれないので、確実に借りるには航空チケット予約と同時に車も予約したい。

ネットカフェは観光地に都合よく存在しないし、もしあったとしたら激込みで寝るどころではないでしょう。


そこでゆるキャンのように格安キャンプ場などでテントを張ってテント泊するという方法もあります。

普通に格安ホテルを利用しても1泊6000円以上の事が多いので、そこまでして節約する価値はあります。

格安キャンプ場や無料キャンプ場も予約で満杯のことがあるので、必ず事前に確認して予約したい。
http://www.thutmosev.com/archives/79394638.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/599.html#c4

[近代史3] 米大統領はどの程度の権力を持っているのか

2019.03.28
米大統領はどの程度の権力を持っているのか


 2016年のアメリカ大統領選挙では共和党のドナルド・トランプが当選しました。選挙戦が始まる前の段階で次期大統領に内定したと言われていた候補者は民主党のヒラリー・クリントン。バラク・オバマ大統領と同じようにロシアとの関係を悪化させる姿勢を見せていたのに対し、トランプはロシアとの関係修復を訴えていました。

 オバマ政権は2013年から14年にかけてウクライナでクーデターを実行するなどロシアに対する軍事的な圧力を強め、クリントンの側近であるマイク・モレル元CIA副長官は2016年8月にテレビの番組でロシア人やイラン人を殺すと発言しています。実際、ロシアの幹部外交官が相次いで変死、ウラジミル・プーチン露大統領の運転手が不可解な交通事故で死亡するということもありました。

 ジョージ・H・W・ブッシュ政権で国防次官を務めたネオコンのポール・ウォルフォウィッツは1991年の段階でイラク、シリア、イランを殲滅すると発言、息子のジョージ・W・ブッシュが大統領に就任、ウォルフォウィッツが国防副長官になっていた2003年にはイラクを先制攻撃しています。

 そして2011年春にアメリカを中心とする勢力はリビアとシリアを侵略しました。いずれもジハード傭兵を地上軍として投入、リビアではNATOの空爆で止めを刺しましたが、シリアでは政府軍が強かったことに加え、ロシアがNATOの軍事介入を阻止、2015年9月からはシリア政府の要請で軍事介入してネオコンの目論見を粉砕しました。

 21世紀に入ってウラジミル・プーチン大統領がロシアの再独立にほぼ成功、軍事力も急速に回復させていました。ウォルフォウィッツたちが1992年2月に作成した世界制覇プラン(ウォルフォウィッツ・ドクトリン)を成功させるためにはロシアを再属国化する必要があるとアメリカの支配層は考えます。その意思を実現しようとしたのがオバマとクリントンでした。

 それに対し、トランプはオバマ大統領とダーイッシュなどジハード傭兵との関係を熟知する元DIA局長を安全保障問題のアドバイザーに据え、ロシアとの関係修復を訴えます。その目論見を妨害するため、オバマ大統領は任期を言える寸前、2016年12月に外交官35名を含むロシア人96名を追放しました。

 そうした流れの中、民主党陣営や有力メディアはロシア政府が大統領選挙に介入したと叫び始めます。いわゆるロシアゲートですが、2017年3月にはアダム・シッフ下院議員が議会でその話に関する声明を発表、それに応える形でロバート・マラーが同年5月、特別検察官に任命されました。

 大統領選挙ではDNC(民主党全国委員会)幹部の電子メールをウィキリークスが公表、クリントン陣営に大きなダメージを与えました。党の幹部たちがバーニー・サンダースを負けさせようとしていることが判明、その支持者を怒らせたことが大きかったようです。

 それに対し、DNCの幹部はロシア政府がハッキングして電子メールを手に入れたのだと主張、それを有力メディアが宣伝しましたが、それをウィキリークスへ渡したのはDNCのスタッフだったセス・リッチだった可能性が高いと言われています。

 アメリカの電子情報機関NSAで最高の分析官のひとりと言われ、同機関の不正を内部告発したことでも知られているウィリアム・ビニーを含む専門家は技術的な分析からハッキングでなく内部でダウンロードしていると指摘しています。

 ビニーによると、NSAはすべての通信を傍受、記録しているので、この疑惑が事実ならNSAから通信の傍受記録を取り寄せるだけで決着がつくとも語っています。マラーが特別検察官に任命されたこと自体、ロシアゲートがでっち上げである証拠だというも語っています。

 結局、特別検察官はロシア政府が2016年の大統領選挙に介入したことを示す証拠を見つけられず、捜査を終結させました。クリントンが大統領になった場合よりペースは遅かったと考えられますが、その間にロシアとアメリカとの関係が悪化したことは確かです。

 過去を振り返ってみると、ラテン・アメリカの利権をスペインから奪う戦争に消極的だったウイリアム・マッキンリー大統領は1901年9月に暗殺され、ウォール街と対立したニューディール派のフランクリン・ルーズベルト大統領に対しては1933年から34年にかけて巨大金融資本によるクーデターが計画され、ソ連との平和共存を訴え、イスラエルやウォール街と対立していたジョン・F・ケネディは1963年11月に暗殺され、デタントを打ち出したリチャード・ニクソンはスキャンダルで排除されました。

 アメリカには大統領でも抗えない権力が存在するとも言われ、ディープ・ステート(深層国家)と呼ばれています。トランプを巡る動きから、その支配構造について考えてみたいと思います。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201903280000/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/309.html

[近代史3] 超高性能で激安なシーメンス・コアキシャルスピーカーが音楽ファンに全然人気が無い理由

超高性能で激安なシーメンス・コアキシャルスピーカーが音楽ファンに全然人気が無い理由

ヤフオク 独 SIEMENS COAXIAL の落札情報詳細
https://aucfree.com/items/u190943639

過去3ヶ月の「 COAXIAL 」の統計データ情報
「COAXIAL」 に関する落札商品は全部で 98 件あります。

平均落札価格 9,532 円
最高落札価格 146,000 円
最低落札価格 100 円

■商品説明

『想像を絶する劇場用である!強烈無比!エネルギー感、パワー感、スピード感が けた外れにまるで違う!』

独 SIEMENS COAXIAL/シーメンス コアキシャル 25cm 同軸2ウエイ・スピーカー・システム 平面バッフルの完動中古品のペアです。

ユニット及び平面バッフルは伊藤喜多男氏が在籍していた日本シーメンス特約代理店である関本製です。

平面バッフルのシステムは伊藤喜多男氏設計によるものです。

コアキシャルのコーン紙は真っ茶色に変色しているものがほとんどであるが、

この出品のものは比較的変色が少なくきれいなユニットである。


コアキシャルは上級者の間で あまりにも有名である。

この音を聴くと他のスピーカーは雑魚(ざこ)同然に思うであろう。

関本製のバスレフや後面開放型も使ったがこの平面バッフルが飛びぬけていい音である。

バスレフは音の広がりに欠ける。後面開放型は音がこもっている。

独語の業務用オリジナル・使用説明書には平面バッフルでの使用を推奨している。

この説明書には平面バッフルの使用例の写真も載っている。

コアキシャルは終生の伴侶≠ニなりうるスピーカーである。

シーメンスの会社創立は171年前の1847年(江戸時代) 。

創立者ヴェルナー・フォン・シーメンスに電気について教えたのは「オームの法則」の発見者オームだった。

シーメンスがコーン型スピーカーの基本特許をとったのは、なんとエジソンが蓄音機を発明した年と同じ1877年のことです。

スピーカー・ユニット:

特筆すべきは

ウエスタン(Western Electric)と同じ完全な劇場用であり、これこそが本物のプロ用である

ウエスタンに引けを取らない想像を絶する音質である

強烈無比!

エネルギー感、パワー感は他を圧倒する すさまじさである

柔(やわ)な、ひ弱な ものでは劇場用としてまったく使い物にならない

38cm 2way のオイロダインを2m×2mの平面バッフルで使っていたこともあるが、

音の質そのものはオイロダインと同一である

なぜなら、同じ劇場用である

これほどすさまじいスピーカーはコアキシャルと同じ劇場用の WE だけである

コアキシャルはオイロダインと同じフィックスド・エッジである。

このエッジならウレタンやゴム系のように経年変化でボロボロに朽ち果てることは無い

これが本物のプロ用である

昔使用していた38cm・4way の JBL4343 はわずか10数年でエッジはボロボロに朽ち果ててしまった

今となっては ただの箱であり下駄箱にもならない

これは本当にスピーカーであったのであろうかと思う。

プロ用と称していたこのスピーカーは評論家の瀬川冬樹氏がステレオ・サウンド誌で べた褒めしたため一世を風靡したものである。

エッジがボロボロに朽ち果てるものでこの評論家と雑誌社は大儲けしたという話は有名だ

ところが、瀬川冬樹氏はある問題で資産のすべてを失い、ガンで46歳という若さでアッという間に旅立ってしまった

あゝ無常 哀れなり


音質評価をするにあたり、東芝プロフェッショナル・ユース・テスト盤、ポップス、ボーカル、ジャズ、クラシックにて試聴。
いずれも抜群であることを確認。

主にジャズしか聴かない、クラシックしか聴かない というのは正確な音質評価は不可能と言ってもいい。


音質:

まるで次元の違う別世界の音である

この劇場用の音はいくら言葉で説明しても実際に聴かないと分からないかもしれない

この音を聴くと他はあまりにも柔(やわ)で聴くに耐えないであろう

生々しい真実音、圧倒的リアリティー、高解像力、高音楽表現力、超ハイ・スピードである

抜群の高音楽表現力により、実に楽しく音楽が聴ける

聴き手の心を揺さぶり感動の世界で幸福感に満たされる

これらは他のいかなるスピーカーとも大きく異なっている

クラシックだろうがジャズだろうがボーカルであろうが抜群によく鳴ります

なぜなら、音の立ち上がりや立ち下がり のことを過渡特性というが これが抜群によいからです

過渡特性のよくないスピーカーからいい音を引き出すことは不可能と言ってもよい

ライブ盤では部屋いっぱいに音が広がり あたかもその会場にいるようだ

演奏者の息使い、ライブ会場の空気感まで明瞭に再生できる

ヴォーカル、ピアノ、ベース、ヴァイオリン は生々しくあまりのリアルさにゾクッとする

バスドラやベース、チェロは踊るようによく弾み、ふくよかでありながらよく締まって、ボケずに音の輪郭や音程が明瞭に聴き取れて気持ちがよい

ヴォーカルは目の前で自分のために唱ってくれているようで手を伸ばすと届きそうな感じさえする

声は張りがあってよく通り生のような真実音

この盤はどう鳴るだろう、あの盤はどうだろうと、次々音楽が聴きたくなる音です

音の品位がよく、格調高く、彫りの深い美しい音です

音楽の歓びや哀しみ、心を熱くする音楽表現力に極めて優れている

音楽の感情表現力が凄いのである 他のスピーカーではこうはとても行くまい

ヴァイオリンもピアノも響きがキリッとしていて、しなやかでリアリティがある

ジャズは「水を得た魚」のようであり、エネルギーが爆発する すさまじさがある

オーケストラは立体感があり、トゥッティにも優れていて生を彷彿とさせる 堂々たる鳴りっぷりである

フォルティッシモでは部屋の空気を揺るがす強烈なパワーに本当に鳥肌が立つ

最も大事なことは、

本当にいいスピーカーは必ずかすかな音や演奏者の息使い、会場の空気感まで明瞭に再生できる

音量を絞ってもつまらない音にならず いい音で鳴るのが本当に優れたいいスピーカーである


そして、「音が矢のように飛ぶ!」

こうゆう音は聴いていて気持がよい。

では「飛ぶ音」 とは一体どんな音なのか。
言葉で正しく伝えるのは難しく、これは体験してみないと分からない音かもしれない。

ウエスタンやシーメンスの劇場用スピーカーは まず音が矢のように飛ばなければ使い物にならない。

なぜなら、最後部の客席まで 例えば大地を揺るがす大砲のとどろきから 恋人のささやきや 虫の音(ね)まで かすかな音も明瞭に届けなければならない。

1982年 当時大流行していた JBL 4343 (38cm・4way 60万円した) を使用していたが、これがまったく音が飛ばない。

プロ用と称しながら玩具同然である。

Accuphase の M100 500W×2(この超弩級ハイパワー・アンプは100万円した)で鳴らしていたが これまた、まったく音が飛ばないアンプであった。

玩具同然のアンプであったと言わざるを得ない。 100万円の玩具である。

この時「音が飛ばない」スピーカーとアンプがあることが分かった。

飛ばない同士の組み合わせは最悪であった。

この当時のコンポーネントとしては最高級の組み合わせであったが、バカなことをしていたものである。

では一体「飛ばない音」とはどんな音なのか。

それは、スピーカーのまわりに音がまとわりつき 、聴き手に音が矢のように飛んでこない。

そして、たいてい低音が引きずるように重く、特にドスン ドスンというような質のよくない低音は気分が悪くなり 聴くに耐えない。JBL4343 がこのような低音であった。

こんな低音ならないほうがましだ。

いくらボリュームを上げても飛ばない音は絶対に飛ぶことはない。

ボリュウームの問題ではないからだ。

例え小さな部屋で小音量で聴く場合であっても この「飛ぶ音」はがぜん威力を発揮する。

優れた 「音が飛ぶ」スピーカーは音量を絞っても「つまらない音」とはならない。

なぜなら、音楽の旨味成分である微細なニュアンスや倍音等の微弱信号も楽々再生できるからである。

単なる大音量なら大抵のスピーカーは鳴る。

ところが、微弱信号はどんなスピーカーでも再生できる訳ではない。ここが一番重要なところである。

出来のよくないスピーカーほど微弱信号の再生が不可能となるため「つまらない おおざっぱな音」となり、大事なニュアンスが伝わらなく音楽にならないため面白くも何ともない。

『スピーカーの優劣を判定するには音量を絞って微弱信号の再生ができるかどうかを聴くとすぐ分かる。』

一度「飛ぶ音」を経験すると飛ばない音はもう聴く気がしないであろう。

それにしても、JBL4343 も Accuphase も高価なだけに あゝ本当に「罪深い」と思う。

〔音質評価は個人差があり、客観的に評価をしたものではありません。大げさな表現でもありません。

使用する機器によっても音は変わります。演奏や音のよい名盤も必要です。〕

仕様:

製造年 1980年
スピーカー・ユニット寸法(mm) ウーファー 250 ツイーター90
インピーダンス 15Ω
出力音圧レベル(能率) 98dB

配線 WE 18GA ブラック・エナメル単線、これは抜群の音質である
バッフル寸法(cm) 100W 100H 板厚 21mm
重量 16Kg (1本)

発送と運賃
輸送中の安全のためユニット、脚、バッフルを別々に梱包します
ユニットへの配線は半田付けが必要となります
発送は佐川急便 220サイズ、140サイズ 2個口
サイズを記載しましたのでご自身で運賃を調べることができます
参考までに関東方面の運賃はおよそ8,000円
https://aucfree.com/items/u190943639

▲△▽▼

24: 777 :2019/03/26(火) 18:32:07 HOST:softbank221052219121.bbtec.net

ヤフオク 独 SIEMENS COAXIAL

オイロダインと同じ劇場用である!
本物のプロ用の想像を絶する まるで次元の違う別世界の音である!
特筆すべきは

ウエスタン(Western Electric)と同じ完全な劇場用であり、これこそが本物のプロ用である

ウエスタンに引けを取らない想像を絶する音質である

強烈無比!

エネルギー感、パワー感は他を圧倒する すさまじさである

柔(やわ)な、ひ弱な ものでは劇場用としてまったく使い物にならない

38cm 2way のオイロダインを2m×2mの平面バッフルで使っていたこともあるが、

音の質そのものはオイロダインと同一である

なぜなら、同じ劇場用である

これほどすさまじいスピーカーはコアキシャルと同じ劇場用のWEだけである

コアキシャルはオイロダインと同じフィックスド・エッジである。

このエッジならウレタンやゴム系のように経年変化でボロボロに朽ち果てることは無い

これが本物のプロ用である

昔使用していた38cm・4wayのJBL4343はわずか10数年でエッジはボロボロに朽ち果ててしまった

今となっては ただの箱であり下駄箱にもならない

これは本当にスピーカーであったのであろうかと思う。

プロ用と称していたこのスピーカーは評論家の瀬川冬樹氏がステレオ・サウンド誌で

べた褒めしたため一世を風靡したものである。

エッジがボロボロに朽ち果てるものでこの評論家と雑誌社は大儲けしたという話は有名だ

ところが、瀬川冬樹氏はある問題で資産のすべてを失い、

ガンで46歳という若さでアッという間に旅立ってしまった

あゝ無常 哀れなり
https://aucfree.com/items/u190943639

35: RW-2 :2019/03/27(水) 11:16:05 HOST:121.132.132.27.ap.yournet.ne.jp
>>24
>これが本物のプロ用

SIEMENS COAXIAL。業務用なんでしょけど、あのユニットは個人的には好きじゃないですね。
デュフューザーは格好イイのですがユニット自体が安っぽい。ツイーターにしろ、ボーズが
301に使ってるような@1000円くらいのシロモノ。ネットワークはウーハーがスルーでツイ
ーターにこれまた安物のコンデンサー1個。現場ならともかく家庭で聴くにはこうるさい。
ラジカセのような音。ツイーターの配線外してフルレンジで聴いた方がずっと良かった。

アルテックの755もですけど、なんでマニアにあれだけ評価されてるのかが判らない。伝説が
伝説を生んで評価も右ならえ。異論はさむと耳を疑われるからなんでしょね〜。

37: 777 :2019/03/27(水) 12:13:18 HOST:softbank221052219121.bbtec.net

こころの畔 2013年5月16日 シーメンス コアキシャル 箱入りで登場
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/2013/05/post-d226.html

ユニットはバッフルと非接触になります。スピーカー理論と反する方法を用いています。利点と欠点がありますが、箱鳴が極力無く ユニット本来の音を楽しむことができます。低域が不足するのは当然ですが、この中高域の濁りの少なさは欠点を補います。

ボックスとの固定はマグネット部で行っています。ユニット1台1台形状が異なりますので、固定も1台づつ調整をしていったものです。

1.バッフル板にユニットを直接取り付けない。
2.ユニットのフレームをネジ等で固定しない。
3.バッフル板とスピーカーのユニットの前面をつらいちにする。

使用してわかったこと。音の鳴り方がどこかGOODMANのアキシオム80に似ている。
ユニットをバッフル板に密着させないということは、能率は低下するが、バッフル板の振動を受けにくいということなのですな。つまり、アキシオム80と結果同じ構造となるわけです。その他、当たり前の異なる状態から本質だけを見れば、そういうことなのでしょう。


43: RW-2 :2019/03/27(水) 15:42:15 HOST:121.132.132.27.ap.yournet.ne.jp

>ユニットをバッフル板に密着させないということは・・・バッフル板の振動を受けにくいということ

バッフル板の振動を受けにくいのもありますが、バッフルに振動を与えにくいのが重要効果。バッフルに
フレームフランジを介してコーン紙の振動が伝わると、バッフル自体コーン紙の延長のように働きます。
その箱鳴りをハーモニーのごとく利用して豊潤な中低域を付加しているシステムはご存じのように幾多も。

プレスフレームのユニットをバッフルからアイソレートした場合はデメリットも生まれます。コーン紙の
振動がエッジを伝わってフランジに。その振動が普通ならフランジからバッフルに伝わるわけですが、
バッフルから浮いてるので逃げ道が無い。またエッジにはね返ってコーン紙に戻る。次の音波と重なる。
その繰り返しがヌケの悪い賑やかな音の原因ですね。高域の弱いユニットでは聴感上幸いとなる場合もあります。


44: くろねき :2019/03/27(水) 20:36:35 HOST:fpoym3-vezC1pro09.ezweb.ne.jp 皆さんこんばんは。
>>43
> コーン紙の
> 振動がエッジを伝わってフランジに。

> その繰り返しがヌケの悪い賑やかな音の原因ですね

こういう場合は表側にサブバッフルを立てるという方法もありますね。

それと、ある程度重い磁気回路を背負ったプレスフレームのユニットは
フレームに掛かる自重がフレームの鳴き止めになっていることがあり、
その点で磁気回路を支えちゃうと逆効果なこともありますね。

45: 前期 :2019/03/27(水) 20:49:29 HOST:h175-177-027-057.catv02.itscom.jp
>>44
>磁気回路を支えちゃうと逆効果なことも・・・・

これは興味深い指摘ですね。何か思いつくとそのことばかりに拘る人も
いますが総合的に検討しないと面倒なことになるこもあるでしょう。

46: AD :2019/03/28(木) 04:17:12 HOST:210.227.19.67 みなさん、おはようございます。

>時期回路を支えちゃうと逆効果なことも・・・・

それ、ありますね。時期回路が動作してる時はマグネットが振動してますから(電磁石、モーターの動作)、
そこを抑えちゃうとフレームがビビリますね。(振動がフレームに伝わる)
モーターを使用した機械でモーターの取り付けに防振ゴム噛ましてあるのはそういうことの対策ですからね。
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1553521581/l50

▲△▽▼

銚子の散歩道 2013年03月12日
独SIEMENS社製COAXIAL型スピーカーのエンクロージャ
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049071.html


独ジーメンス社製25p径コアキシアルは我国オーディオマニアには人気のあるユニットですが、私にしてみると好みの音ではありません。 グレイに在庫があったにもかかわらず食指が動きませんでした。 


http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/8/a/8a1b1ce0.jpg


いかにもドイツ臭く、リズム音痴だからです。 軍隊調のその音は軍靴の足音のように聞こえてしまい、気分が悪くなります。 このユニット、最大の弱点は音楽に必要不可欠である音色というものがほとんど出ないことです。 たまに出そうになる時もあるにはあるのですが、すぐに引っ込んでしまって、いつもの田舎くさい鈍重なドイツの音に戻ってしまいます。
 
しかしながら今回、お客様からこのユニットの注文を受けたのを機会に、専用エンクロージャを製作することになりました。 エンクロージャを製作するにあたっての一番の問題は、このユニットを設計製作した人の顔がみえてこないこと。 大体スピーカーユニットというのは作った人の顔、つまり人物像が音を聴いていれば浮かび上がって、どうすればユニットが鳴るか知らせてくれるのですが、このコアキシアルばかりはそれが全く見えてこない。 ドイツ人が考える業務用のユニットとはそういうものなのでしょう。 考えようによっては、このジーメンスのユニットからどのような音を出すかは、使う人のやり方に委ねられているといえなくもないのです。

コアキシアルに相応しいエンクロージャって

このユニットはほとんどが平面バッフルか裏板の無い後面開放型エンクロージャに取り付けられることが多いようですが、こうしたやり方はこのユニットの素性を考えればまったく理に適っておらず、結果として再生音は完全にPAと化してしまっているのです。

 ホームユースつまり家庭音楽鑑賞用として使用するのであれば、低音域を補正してやらないと、カリカリした音しか出ません。 そもそもこのユニットのfoは65Hzと高く、このfoでは二個三個平面バッフルや後面開放型エンクロージャに取り付けたところで、低音域は伸びません。 量は増えますが、増えるのは低音だけでなく高音はもっと増えてしまうのがこうしたエンクロージャの致命的な点でありますし、たとえ低音の量が増えたとしてもそれは伸びることとは違うのです。 こうした事はスピーカーシステムを作る上での常識であるにもかかわらず、ジーメンスのコアキシアルは平面バッフルか後面開放でキマリとばかりに平気で売ったり作ったりする方ばかりなのはどういうことなのでしょう。

それでは実際のところコアキシアルに相応しいエンクロージャはどのようなものなのでしょう。 まず浮かぶのは、低音を伸ばすために開口を大きめにとったバスレフ型が候補に挙がります。 でも、これで作ると音の腰が抜けます。 開口面積を小さくすると、今度は音が詰まります。 密閉型ではフィックスエッジでfoが高いユニットは不向き。

 バックロードホーンでは負荷が掛かり過ぎてコーン紙が参ってしまいます。 音響迷路型は何とかなるかもしれないけれど、ツィーターがついているコアキシアルでは中音域が抜ける恐れがある。 もっとも相応しいのは全帯域にわたって軽いロードをかけダンピングを強化したエンクロージャでしょう。 そんなのは不可能だよ、と皆平面バッフルや後面開放に逃げてしまうのです。 しかし、私にはひとつ思い当たる型があります。 ヨーロッパ流のフォルデッド・ホーンです。 そこで製作したのがこのエンクロージャです。 実はこれ、数年前の作りかけを改作したものです。 もともとは後方に開口を設けた箱で、逆相で後方に出した音が壁に当たって位相が整合するように設計したものです。 しかし試聴の結果、プログラムソースによって効果が変わってしまう不安定さが致命的だと判明しました。 スピーカーの完成度を判断するに重要なプログラムソースは私にとってはオーケストラとパイプオルガンです。 この二つのプログラムソースを如何に破綻なく自然に伸びやかに空間に拡げられるかで決まるのです。 それがこのエンクロージャはだめでした。 それでこの箱はしばらく放って置かれました。 昨年末、熱心なお客様が望まれたので、大幅に作り変える羽目になったのです。 

つづく
以上T氏
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049071.html

銚子の散歩道 2013年03月14日
独SIEMENS社製COAXIAL型スピーカーのエンクロージャ 2
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049334.html


エンクロージャの製作

今回考案したエンクロージャは二重箱構造です。 以前エンクロージャの振動における空中アース(エンクロージャ自体の共振が直接振動となって空気を揺する)と接地アース(エンクロージャの足を伝わって床に逃がす振動)について書きました。 この空中アースをなんとかコントロールすることは出来ないか、と考えた末に思いついた構造です。 空中アースを制動しなければならない理由は、あまり空中アースに頼り過ぎるとピアニッシモとフォルテッシモとの間で音色に違いが出てしまうからです。 ピアニシモからメゾフォルテあたりまでは目立つことはないけれど、連続してフォルテが続いたのちにフォルテッシモに至るとき、音が荒れてしまうことが時々起こるのはご存知でしょう。 これを解消するには空中アース力を接地アースに戻してやることが必要になります。 それを可能にしたのがこのエンクロージャです。 


http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/5/e/5e0c284b.jpg

内箱の振動を外箱に逃がしてやり、外箱に取り付けた脚部を接地アースとして働くように設計しました。 内箱と外箱はダイレクトに接触してはおらず、当て木をはさんでやり、この当て木の部分のみで内箱の振動を外箱に導くようにしました。 二つの箱はエンクロージャ裏側の背板にネジで固定されます。 つまり、この構造の重要な点は、内箱(本体)と外箱の間に空気層を持ち、二つの箱の振動の伝導はネジの締め具合によりコントロールされるところです。 この内箱本体はエンクロージャ前面の押さえ枠により固定されます。 フロントバッフルは音響共鳴型で中空です。 外板内板共に1cm厚桐ラミネイトボードを使用し4.5mmほどの空気層を持たせました。 この空気層に音響拡散板(8枚のフィン)があります。 このフィンは外板には接触させず、内板にのみ取り付けられています。 こうすることにより、エンクロージャ内部の振動が前面外板にダイレクトに伝わることを避けることができます。 ユニットは枠ごと外れるようになっています。

エンクロージャ後面下部にある蓋は後面に開口部を設けた当初の形の名残りで、つぶすのはもったいないので、蓋をネジ留めしてカバーしておきました。 そのかわりキャビネット底部に開口部を設けました。ここにもはね返り板を取り付け直接音が床に当たらないようにしました。 このエンクロージャの基本的構造は以前製作したデッカ社アーク型エンクロージャの変形で、正確には共鳴式のフォルデッド・ホーン型です。 もちろんバックロード・ホーンとは全然別のものです。

http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/8/2/8227a8a8.jpg


つづく 以上T氏 
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049334.html


銚子の散歩道 2013年03月16日
独SIEMENS社製COAXIAL型スピーカーのエンクロージャ 3
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049514.html


コアキシアルをエンクロージャに取り付けて視聴する

試聴に使用したのは仏ピエールクレマン社製の小型レコードプレイヤに同社L7Bカートリッヂを取り付け、プリアンプは蘭フィリップス社の回路を基にオランダの友人が製作したものにデンマークB&O社製スタジオ用EL84プッシュプル10Wモノブロックです。 スピーカーはドイツ製ですから、英米和抜きのコンチネントてんでんばらばらの混成組み合わせとなりました。 

試聴してみると平面バッフルと後面開放型では決して得られない深く伸びてくる重低音が再生されます。 しかし、AR密閉型のような詰まった音ではなく、どちらかと言えばBOZAKに近い音と思い描いていただければよいでしょう。 特にオーケストラとパイプオルガンは中々のものです。 RIMG0483いつも繰り返し言っていることですが、ヴァイオリンやジャズがいくら効果的に鳴ったとしても、オーケストラとパイプオルガンがきちんと再生されなければ、スピーカーとしては半人前どころか失格です。 オーケストラとパイプオルガンがちゃんと鳴ればあとは何とかなるものですが、その逆はあり得ません。
ひとつ言っておかなければならないのは、コアキシアルというユニットには泣きどころがあります。 英国の同サイズのスピーカーと較べると歪み率が一桁くらい大きいのです。

 しかし、ジーメンス社は責められません。 基はと言えばこのユニットはホームユース向けのHi-Fi仕様ではなくPA用に製作されたのであって、Hi-Fiにはあまり好ましくない歪みもPAに使用すると効が出てよりリアルな音が再生されるように設計されているのです。


http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/a/0/a05223de.jpg


しかし、果たして世のコアキシアル愛好家の中でそこまで責めてみた方はいらっしゃるでしょうか。 おそらくいないはずです。 このユニットの欠点が明らかになるのは周波数帯域をきちんと補正したエンクロージャに取り付けた場合に限り判ることです。 平面バッフルや後面開放型ではHi-FiではなくPAの音が出ているに過ぎないのですから。 しかし、歪みの捉え方感じ方は人それぞれ、私が好きでないからと言って悪いものではないのです。

このスピーカーシステムの特長はピアニッシモでもフォルテッシモでも音質が変わらないことでしょう。 これは製作前に意図したとおりにうまくいったと思います。 しかし、予想外のこともあります。 音量が上がるにつれて徐々に音場に静けさが増していくのです。 結構な音量で鳴っていても不思議な静けさがあるのです。 この現象は本来エンクロージャに仕掛けた空中アース力が空間に拡散されるべきところを外箱部がこれを設置アースに導いたことにより、振動の整流効果が生まれたのかもしれません。 空中アース力は裏板に6か所あるコイルばね付ネジを締めたり弛めたりすることによりココントローします。 


http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/a/2/a21e6964.jpg


実験の結果、締め付けると響きがタイトになる反面しなやかさに欠けます。 反対に弛めるとダンピングは減りますが倍音成分が増大しふっくら豊かな音になります。 ネジの締め具合弛め具合で、宝石のような音が出る時があり、音楽がこぼれ出してきます。 しかし、これも何度も言うことですが、よく調整されたプレイヤでなければ、こうした再生音の調整はできません。 プレイヤの不出来さが直截にコアキシアルの歪みと混然となって汚い音が出てきます。 ユニットの反応力が十分に上がってくると、自然にカートリッヂとスピーカーがダイレクトに結ばれるようにレコードが再生されます。 こうした音の感じ方は十分に調整されたニューヴィンテージにあっては常識であり、ストレスのたまらない再生音から音楽がらくらくと聞き取れるのです。  


この項おわり
以上T氏
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049514.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/310.html

[近代史3] 超高性能で激安なシーメンス・コアキシャルスピーカーが音楽ファンに全然人気が無い理由 中川隆
1. 中川隆[-11150] koaQ7Jey 2019年3月28日 11:59:17 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[867]


SIEMENS Coaxial C72233-A10-A7

25cmコーン型ウーファーと9cmコーン型トゥイーターを組み合わせた25cm同軸型スピーカーシステム。

前面には音響レンズを装備しており、高域の拡散度を高めています。

シーメンスコアキシャルスピーカーの入力インピーダンスは15Ωに統一されています。
使用しているアンプの出力が8Ωの時は効率上、特性上に問題があるため、インピーダンスマッチングトランスをパワーアンプとスピーカーの間に使用することを推奨しています。


定格

同軸型フルレンジユニット

構成 低域用:25cmコーン型
高域用:9cmコーン型

インピーダンス 15Ω
許容入力 10W

周波数特性 60Hz〜16kHz
出力音圧レベル 98dB/1W 108dB/10W
http://audio-heritage.jp/SIEMENS/speaker/c72233-a10-a7.html

▲△▽▼


SIEMENS WIDE ANGLE C70233-B5016-A11

小劇場などでの使用を想定して設計されたスピーカー。

WIDE ANGLEではコアキシャルスピーカーを3個使用しており、水平にそれぞれ約5度ずつ方向を変えてマウントされています。これにより拡散度を広げています。
各ユニットのインピーダンスは15Ωなので3個並列接続では5Ωとなりますが、内蔵のトランスで15Ωのインピーダンスにしています。

WIDE ANGLE はオイロダインと同様に KLANGFILM システムのグループに入るスピーカーで、優れたステレオ効果を持っています。

ステージ用としては2m×2mの平面バッフルでの使用を推奨しています。また、家庭用としては比較的小型の後面開放型ボックスでも使用できます。

 

定 格

2ウェイ・3スピーカー
許容入力 30W
周波数特性 60Hz〜16kHz

インピーダンス 15Ω
出力音圧レベル 99dB/1W 113dB/30W

推奨バッフル 2m×2m
外形寸法 幅384×高さ906×奥行170mm
重量 10.3kg
http://audio-heritage.jp/SIEMENS/speaker/c70233-b5016-a11.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/310.html#c1

[近代史02] FX ・ 先物取引 ・ 空売り は『ネットパチンコ』、 絶対に手を出してはいけない 中川隆
11. 中川隆[-11149] koaQ7Jey 2019年3月28日 13:19:52 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[868]
なぜ低学歴・無職・未婚の若者が成功するという逆転現象が起きているのか=鈴木傾城 2019年3月28日
https://www.mag2.com/p/money/657600


億単位のカネをトレードで一気に稼ぐのは、実は「低学歴・無職・未婚」の若者であることが多い。そのことを不思議に思わないだろうか?


「10倍3セット」が億り人を生む? 成功に必要な3つの資質とは

負け組と言われてきた若者たちが億万長者に

若年層がFX(為替証拠金取引)や、仮想通貨や、株の信用や、オプション取引に夢中になるのはなぜか。そこには計り知れない「チャンスのようなもの」があるからだ。そのチャンスとは、小さなカネで大きく儲けが得られるというものである。

これを説明するのに、ある人は私にこのように語ったことがある。

「10万円の10倍は100万円。100万円の10倍は1000万円。1000万円の10倍は1億円。10万円は10倍を3回繰り返したら1億円になる」

とてもシンプルな理論だ。彼はそれを「10倍3セット」と言って笑った。では、この「10倍3セット」は可能なのか。確率や実際に自分にできるのかどうかは別にして、理論的には「100%」可能だ。

10倍を3回繰り返すだけで10万円はあっと言う間に1億円になる。たった3回だけでも「運」が回ったら、それは実現できる。

実際、この理屈で一挙に億単位のカネを手に入れた人も多い。小さいカネで10倍を実現するには、レバレッジが必要になる。だから、レバレッジがかけられるFXや信用のような取引が好まれ、そこで一夜にして金持ちになる人間が現れているのだ。



特に若年層がそのチャンスをつかむ。ついでに言えば、それは「低学歴・無職・未婚」の若年層のことが多い。なぜ、そうなのか?

3つのどれが欠けても成功しない

レバレッジを賭けた取引(トレード)というのは、デイトレードのようなチャートに張り付く手法になりやすい。こうしたデイトレードというのは、チャートを見ながら、ゲーム感覚のように売り買いするのが基本だ。

そうすると、チャートを読む力と共に反射神経の勝負になる。

反射神経は10代が最も反応速度が早く、年齢がいけばいくほど衰えていく。年齢がいけば衰えた反応速度は判断力や経験でカバーできることもあるのだが、反射神経のみが勝負になると反応速度の早さが勝負強さにつながる。

若年層がデイトレードで中高年よりも勝ちやすいのは、こうした反射神経の速度に依存していると考えることもできる。

ただし、反射神経に優れているからと言って、若年層のすべてが勝てるのかというと、そうでもない。判断が間違っていると、間違った判断を素早く行うわけだから、破綻するのもまた素早い。

そこで、チャートを見て過去の相似形がないかどうかを類推したり、アノマリー(相場の経験則や事象)を覚えたりして、判断能力を上げるための訓練などもしている。

しかし、そうした訓練をしても、相場はランダムウォーク(不規則)であるのは否めないから絶対に勝てるというわけではない。いくら勉強しても、相場は予測通りに動いてくれるものではない。

そこで最後には運がモノを言う。

言ってみれば、「反射神経」「判断能力」「運」の3つがうまく合致したところで、大金が転がり込むという話に落ち着く。デイトレードの場合、この3つのどれが欠けても成功できない。

しかし、それだけではない。

低学歴・無職・未婚の若者

億単位のカネをトレードで一気に稼いだ「若年層」というのは、実は「低学歴・無職・未婚」の若者であることが多い。もちろん、そこから外れる人もいる。しかし、少なくとも「高学歴・正社員・既婚」よりも、「低学歴・無職・未婚」の方が圧倒的にデイトレーダーとして成功している。

不思議に思わないだろうか?

「低学歴・無職・未婚」と言えば、社会一般から見ると、どうにも使い物にならない人材の代表のような捉え方をされている。実際、こうした若年層が面接に行っても、履歴書を出す段階で跳ねられる。

「低学歴・無職・未婚」=ダメな人間の代表

世間ではこのように扱われている。だから、大半の若年層は底辺でもがいて苦しむことになる。

そうであればトレードの世界でも普通に考えると、反射神経はともかく、判断能力や運に関しては「高学歴・正社員・既婚」の方が有利なような気がするのだが、いったいなぜ逆なのだろうか。

実は「低学歴・無職・未婚」という条件は、表社会からは見えない「ひとつの大きな利点」があるのだ。

その利点というのは「失うものが何もない」というものだ。

失うものが何もないのであれば、思い切って大きな取引ができる。有り金すべてを賭けて失敗したところで、「低学歴・無職・未婚」である以上、もともと何も持っていない上に守るべきものもないのだから気軽だ。



大事な職もあり、妻子もあり、いろいろと守るものが多い「高学歴・正社員・既婚」とはそこが違う点であると言える。

ついでに言えば、職業トレーダーとも違う。彼らは失敗したらクビが飛ぶので、バクチのような賭けはできない。しかし、「低学歴・無職・未婚」の若年層は、いとも簡単にそれが「できる」のである。

失敗すればすべてを失う

「低学歴・無職・未婚」の若年層が、一気に勝ちあがって億単位のカネをつかむのは、要するに、失う者が何もない人間が、反射神経と判断能力と運で成り上がったから、という言い方もできる。

そこで、もう1度「10倍3セット」の話に戻りたい。この「10倍3セット」というのは大きなレバレッジを賭けて行うものである。

レバレッジというのは要するに自己資本を証拠金にして取引額を何倍も膨らませることなのだが、FX(為替証拠金取引)では上限はだいたい25倍程度になっている。かつては100倍、200倍も存在していたが、規制された。海外のFX業者に口座があれば、もちろん、日本人も100倍のようなべらぼうなレバレッジをかけられる。

レバレッジをかけると、儲けられる時は大きく儲けられるのだが、そのメリットの裏側には「損すると一気に資金を失う」というデメリットも隠されている。ある一定額の損失が出ると、まず最初にマージンコール(追証)を求められ、入金が為されないとロスカット(強制決済)となる。

ひらたく言えば「損が出たらカネを追加で振り込む必要があり、それができなければ資金をすべて没収される」ということだ。

つまりレバレッジをかけた取引では、そのたびに投入した資金の全額を失う可能性があるということだ。10万円で勝負して10万円を丸ごと失うということもありえる。

全額なくしても大したことがない?

10万円なら「全額なくしても大したことがない」と思う人であっても、「100万円を丸ごと失うというかもしれない」となれば躊躇する心理が生まれてくるはずだ。「1000万円を丸ごと失うかもしれない」となったら、「絶対に耐えられない」という人が続出する。

レバレッジをかけて「10倍3セット」を目指す手法というのは、金額が大きくなればなるほど「守るべきもの」を持つ人にとっては恐怖が生まれるものなのである。

1セット目:10万円を丸ごとに失うリスク
2セット目:100万円を丸ごと失うリスク
3セット目:1000万円を丸ごと失うリスク

「別に1,000万円くらい失っても構わない。どうせ最初から何も持っていなかったのだから」という心理になれるのが「低学歴・無職・未婚」の強みだった。そして、彼らが実際に勝負に出ている。

その中で、たまたま「反射神経と判断能力と運」の3つがうまい具合に揃った人間が、億単位のカネを握りしめている。大半は資金をすべて吹き飛ばして消えていくのだが、絶滅危惧種のように少ない数の人間が成功する。

http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/894.html#c11

[近代史02] 今人気沸騰の 「レバレッジ型・インバース型ETF」 は 『ネットパチンコ』 中川隆
15. 中川隆[-11148] koaQ7Jey 2019年3月28日 13:20:25 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[869]
なぜ低学歴・無職・未婚の若者が成功するという逆転現象が起きているのか=鈴木傾城 2019年3月28日
https://www.mag2.com/p/money/657600


億単位のカネをトレードで一気に稼ぐのは、実は「低学歴・無職・未婚」の若者であることが多い。そのことを不思議に思わないだろうか?


「10倍3セット」が億り人を生む? 成功に必要な3つの資質とは

負け組と言われてきた若者たちが億万長者に

若年層がFX(為替証拠金取引)や、仮想通貨や、株の信用や、オプション取引に夢中になるのはなぜか。そこには計り知れない「チャンスのようなもの」があるからだ。そのチャンスとは、小さなカネで大きく儲けが得られるというものである。

これを説明するのに、ある人は私にこのように語ったことがある。

「10万円の10倍は100万円。100万円の10倍は1000万円。1000万円の10倍は1億円。10万円は10倍を3回繰り返したら1億円になる」

とてもシンプルな理論だ。彼はそれを「10倍3セット」と言って笑った。では、この「10倍3セット」は可能なのか。確率や実際に自分にできるのかどうかは別にして、理論的には「100%」可能だ。

10倍を3回繰り返すだけで10万円はあっと言う間に1億円になる。たった3回だけでも「運」が回ったら、それは実現できる。

実際、この理屈で一挙に億単位のカネを手に入れた人も多い。小さいカネで10倍を実現するには、レバレッジが必要になる。だから、レバレッジがかけられるFXや信用のような取引が好まれ、そこで一夜にして金持ちになる人間が現れているのだ。



特に若年層がそのチャンスをつかむ。ついでに言えば、それは「低学歴・無職・未婚」の若年層のことが多い。なぜ、そうなのか?

3つのどれが欠けても成功しない

レバレッジを賭けた取引(トレード)というのは、デイトレードのようなチャートに張り付く手法になりやすい。こうしたデイトレードというのは、チャートを見ながら、ゲーム感覚のように売り買いするのが基本だ。

そうすると、チャートを読む力と共に反射神経の勝負になる。

反射神経は10代が最も反応速度が早く、年齢がいけばいくほど衰えていく。年齢がいけば衰えた反応速度は判断力や経験でカバーできることもあるのだが、反射神経のみが勝負になると反応速度の早さが勝負強さにつながる。

若年層がデイトレードで中高年よりも勝ちやすいのは、こうした反射神経の速度に依存していると考えることもできる。

ただし、反射神経に優れているからと言って、若年層のすべてが勝てるのかというと、そうでもない。判断が間違っていると、間違った判断を素早く行うわけだから、破綻するのもまた素早い。

そこで、チャートを見て過去の相似形がないかどうかを類推したり、アノマリー(相場の経験則や事象)を覚えたりして、判断能力を上げるための訓練などもしている。

しかし、そうした訓練をしても、相場はランダムウォーク(不規則)であるのは否めないから絶対に勝てるというわけではない。いくら勉強しても、相場は予測通りに動いてくれるものではない。

そこで最後には運がモノを言う。

言ってみれば、「反射神経」「判断能力」「運」の3つがうまく合致したところで、大金が転がり込むという話に落ち着く。デイトレードの場合、この3つのどれが欠けても成功できない。

しかし、それだけではない。

低学歴・無職・未婚の若者

億単位のカネをトレードで一気に稼いだ「若年層」というのは、実は「低学歴・無職・未婚」の若者であることが多い。もちろん、そこから外れる人もいる。しかし、少なくとも「高学歴・正社員・既婚」よりも、「低学歴・無職・未婚」の方が圧倒的にデイトレーダーとして成功している。

不思議に思わないだろうか?

「低学歴・無職・未婚」と言えば、社会一般から見ると、どうにも使い物にならない人材の代表のような捉え方をされている。実際、こうした若年層が面接に行っても、履歴書を出す段階で跳ねられる。

「低学歴・無職・未婚」=ダメな人間の代表

世間ではこのように扱われている。だから、大半の若年層は底辺でもがいて苦しむことになる。

そうであればトレードの世界でも普通に考えると、反射神経はともかく、判断能力や運に関しては「高学歴・正社員・既婚」の方が有利なような気がするのだが、いったいなぜ逆なのだろうか。

実は「低学歴・無職・未婚」という条件は、表社会からは見えない「ひとつの大きな利点」があるのだ。

その利点というのは「失うものが何もない」というものだ。

失うものが何もないのであれば、思い切って大きな取引ができる。有り金すべてを賭けて失敗したところで、「低学歴・無職・未婚」である以上、もともと何も持っていない上に守るべきものもないのだから気軽だ。



大事な職もあり、妻子もあり、いろいろと守るものが多い「高学歴・正社員・既婚」とはそこが違う点であると言える。

ついでに言えば、職業トレーダーとも違う。彼らは失敗したらクビが飛ぶので、バクチのような賭けはできない。しかし、「低学歴・無職・未婚」の若年層は、いとも簡単にそれが「できる」のである。

失敗すればすべてを失う

「低学歴・無職・未婚」の若年層が、一気に勝ちあがって億単位のカネをつかむのは、要するに、失う者が何もない人間が、反射神経と判断能力と運で成り上がったから、という言い方もできる。

そこで、もう1度「10倍3セット」の話に戻りたい。この「10倍3セット」というのは大きなレバレッジを賭けて行うものである。

レバレッジというのは要するに自己資本を証拠金にして取引額を何倍も膨らませることなのだが、FX(為替証拠金取引)では上限はだいたい25倍程度になっている。かつては100倍、200倍も存在していたが、規制された。海外のFX業者に口座があれば、もちろん、日本人も100倍のようなべらぼうなレバレッジをかけられる。

レバレッジをかけると、儲けられる時は大きく儲けられるのだが、そのメリットの裏側には「損すると一気に資金を失う」というデメリットも隠されている。ある一定額の損失が出ると、まず最初にマージンコール(追証)を求められ、入金が為されないとロスカット(強制決済)となる。

ひらたく言えば「損が出たらカネを追加で振り込む必要があり、それができなければ資金をすべて没収される」ということだ。

つまりレバレッジをかけた取引では、そのたびに投入した資金の全額を失う可能性があるということだ。10万円で勝負して10万円を丸ごと失うということもありえる。

全額なくしても大したことがない?

10万円なら「全額なくしても大したことがない」と思う人であっても、「100万円を丸ごと失うというかもしれない」となれば躊躇する心理が生まれてくるはずだ。「1000万円を丸ごと失うかもしれない」となったら、「絶対に耐えられない」という人が続出する。

レバレッジをかけて「10倍3セット」を目指す手法というのは、金額が大きくなればなるほど「守るべきもの」を持つ人にとっては恐怖が生まれるものなのである。

1セット目:10万円を丸ごとに失うリスク
2セット目:100万円を丸ごと失うリスク
3セット目:1000万円を丸ごと失うリスク

「別に1,000万円くらい失っても構わない。どうせ最初から何も持っていなかったのだから」という心理になれるのが「低学歴・無職・未婚」の強みだった。そして、彼らが実際に勝負に出ている。

その中で、たまたま「反射神経と判断能力と運」の3つがうまい具合に揃った人間が、億単位のカネを握りしめている。大半は資金をすべて吹き飛ばして消えていくのだが、絶滅危惧種のように少ない数の人間が成功する。

http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/893.html#c15

[近代史02] 知らぬが仏 _ FX は『ネットパチンコ』 _ 金はすべて胴元に取られる 中川隆
28. 中川隆[-11147] koaQ7Jey 2019年3月28日 13:20:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[870]
なぜ低学歴・無職・未婚の若者が成功するという逆転現象が起きているのか=鈴木傾城 2019年3月28日
https://www.mag2.com/p/money/657600


億単位のカネをトレードで一気に稼ぐのは、実は「低学歴・無職・未婚」の若者であることが多い。そのことを不思議に思わないだろうか?


「10倍3セット」が億り人を生む? 成功に必要な3つの資質とは

負け組と言われてきた若者たちが億万長者に

若年層がFX(為替証拠金取引)や、仮想通貨や、株の信用や、オプション取引に夢中になるのはなぜか。そこには計り知れない「チャンスのようなもの」があるからだ。そのチャンスとは、小さなカネで大きく儲けが得られるというものである。

これを説明するのに、ある人は私にこのように語ったことがある。

「10万円の10倍は100万円。100万円の10倍は1000万円。1000万円の10倍は1億円。10万円は10倍を3回繰り返したら1億円になる」

とてもシンプルな理論だ。彼はそれを「10倍3セット」と言って笑った。では、この「10倍3セット」は可能なのか。確率や実際に自分にできるのかどうかは別にして、理論的には「100%」可能だ。

10倍を3回繰り返すだけで10万円はあっと言う間に1億円になる。たった3回だけでも「運」が回ったら、それは実現できる。

実際、この理屈で一挙に億単位のカネを手に入れた人も多い。小さいカネで10倍を実現するには、レバレッジが必要になる。だから、レバレッジがかけられるFXや信用のような取引が好まれ、そこで一夜にして金持ちになる人間が現れているのだ。



特に若年層がそのチャンスをつかむ。ついでに言えば、それは「低学歴・無職・未婚」の若年層のことが多い。なぜ、そうなのか?

3つのどれが欠けても成功しない

レバレッジを賭けた取引(トレード)というのは、デイトレードのようなチャートに張り付く手法になりやすい。こうしたデイトレードというのは、チャートを見ながら、ゲーム感覚のように売り買いするのが基本だ。

そうすると、チャートを読む力と共に反射神経の勝負になる。

反射神経は10代が最も反応速度が早く、年齢がいけばいくほど衰えていく。年齢がいけば衰えた反応速度は判断力や経験でカバーできることもあるのだが、反射神経のみが勝負になると反応速度の早さが勝負強さにつながる。

若年層がデイトレードで中高年よりも勝ちやすいのは、こうした反射神経の速度に依存していると考えることもできる。

ただし、反射神経に優れているからと言って、若年層のすべてが勝てるのかというと、そうでもない。判断が間違っていると、間違った判断を素早く行うわけだから、破綻するのもまた素早い。

そこで、チャートを見て過去の相似形がないかどうかを類推したり、アノマリー(相場の経験則や事象)を覚えたりして、判断能力を上げるための訓練などもしている。

しかし、そうした訓練をしても、相場はランダムウォーク(不規則)であるのは否めないから絶対に勝てるというわけではない。いくら勉強しても、相場は予測通りに動いてくれるものではない。

そこで最後には運がモノを言う。

言ってみれば、「反射神経」「判断能力」「運」の3つがうまく合致したところで、大金が転がり込むという話に落ち着く。デイトレードの場合、この3つのどれが欠けても成功できない。

しかし、それだけではない。

低学歴・無職・未婚の若者

億単位のカネをトレードで一気に稼いだ「若年層」というのは、実は「低学歴・無職・未婚」の若者であることが多い。もちろん、そこから外れる人もいる。しかし、少なくとも「高学歴・正社員・既婚」よりも、「低学歴・無職・未婚」の方が圧倒的にデイトレーダーとして成功している。

不思議に思わないだろうか?

「低学歴・無職・未婚」と言えば、社会一般から見ると、どうにも使い物にならない人材の代表のような捉え方をされている。実際、こうした若年層が面接に行っても、履歴書を出す段階で跳ねられる。

「低学歴・無職・未婚」=ダメな人間の代表

世間ではこのように扱われている。だから、大半の若年層は底辺でもがいて苦しむことになる。

そうであればトレードの世界でも普通に考えると、反射神経はともかく、判断能力や運に関しては「高学歴・正社員・既婚」の方が有利なような気がするのだが、いったいなぜ逆なのだろうか。

実は「低学歴・無職・未婚」という条件は、表社会からは見えない「ひとつの大きな利点」があるのだ。

その利点というのは「失うものが何もない」というものだ。

失うものが何もないのであれば、思い切って大きな取引ができる。有り金すべてを賭けて失敗したところで、「低学歴・無職・未婚」である以上、もともと何も持っていない上に守るべきものもないのだから気軽だ。



大事な職もあり、妻子もあり、いろいろと守るものが多い「高学歴・正社員・既婚」とはそこが違う点であると言える。

ついでに言えば、職業トレーダーとも違う。彼らは失敗したらクビが飛ぶので、バクチのような賭けはできない。しかし、「低学歴・無職・未婚」の若年層は、いとも簡単にそれが「できる」のである。

失敗すればすべてを失う

「低学歴・無職・未婚」の若年層が、一気に勝ちあがって億単位のカネをつかむのは、要するに、失う者が何もない人間が、反射神経と判断能力と運で成り上がったから、という言い方もできる。

そこで、もう1度「10倍3セット」の話に戻りたい。この「10倍3セット」というのは大きなレバレッジを賭けて行うものである。

レバレッジというのは要するに自己資本を証拠金にして取引額を何倍も膨らませることなのだが、FX(為替証拠金取引)では上限はだいたい25倍程度になっている。かつては100倍、200倍も存在していたが、規制された。海外のFX業者に口座があれば、もちろん、日本人も100倍のようなべらぼうなレバレッジをかけられる。

レバレッジをかけると、儲けられる時は大きく儲けられるのだが、そのメリットの裏側には「損すると一気に資金を失う」というデメリットも隠されている。ある一定額の損失が出ると、まず最初にマージンコール(追証)を求められ、入金が為されないとロスカット(強制決済)となる。

ひらたく言えば「損が出たらカネを追加で振り込む必要があり、それができなければ資金をすべて没収される」ということだ。

つまりレバレッジをかけた取引では、そのたびに投入した資金の全額を失う可能性があるということだ。10万円で勝負して10万円を丸ごと失うということもありえる。

全額なくしても大したことがない?

10万円なら「全額なくしても大したことがない」と思う人であっても、「100万円を丸ごと失うというかもしれない」となれば躊躇する心理が生まれてくるはずだ。「1000万円を丸ごと失うかもしれない」となったら、「絶対に耐えられない」という人が続出する。

レバレッジをかけて「10倍3セット」を目指す手法というのは、金額が大きくなればなるほど「守るべきもの」を持つ人にとっては恐怖が生まれるものなのである。

1セット目:10万円を丸ごとに失うリスク
2セット目:100万円を丸ごと失うリスク
3セット目:1000万円を丸ごと失うリスク

「別に1,000万円くらい失っても構わない。どうせ最初から何も持っていなかったのだから」という心理になれるのが「低学歴・無職・未婚」の強みだった。そして、彼らが実際に勝負に出ている。

その中で、たまたま「反射神経と判断能力と運」の3つがうまい具合に揃った人間が、億単位のカネを握りしめている。大半は資金をすべて吹き飛ばして消えていくのだが、絶滅危惧種のように少ない数の人間が成功する。

http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/892.html#c28

[リバイバル3] 優良株の長期投資以外はすべてギャンブル 中川隆
9. 中川隆[-11146] koaQ7Jey 2019年3月28日 13:21:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[871]
なぜ低学歴・無職・未婚の若者が成功するという逆転現象が起きているのか=鈴木傾城 2019年3月28日
https://www.mag2.com/p/money/657600


億単位のカネをトレードで一気に稼ぐのは、実は「低学歴・無職・未婚」の若者であることが多い。そのことを不思議に思わないだろうか?


「10倍3セット」が億り人を生む? 成功に必要な3つの資質とは

負け組と言われてきた若者たちが億万長者に

若年層がFX(為替証拠金取引)や、仮想通貨や、株の信用や、オプション取引に夢中になるのはなぜか。そこには計り知れない「チャンスのようなもの」があるからだ。そのチャンスとは、小さなカネで大きく儲けが得られるというものである。

これを説明するのに、ある人は私にこのように語ったことがある。

「10万円の10倍は100万円。100万円の10倍は1000万円。1000万円の10倍は1億円。10万円は10倍を3回繰り返したら1億円になる」

とてもシンプルな理論だ。彼はそれを「10倍3セット」と言って笑った。では、この「10倍3セット」は可能なのか。確率や実際に自分にできるのかどうかは別にして、理論的には「100%」可能だ。

10倍を3回繰り返すだけで10万円はあっと言う間に1億円になる。たった3回だけでも「運」が回ったら、それは実現できる。

実際、この理屈で一挙に億単位のカネを手に入れた人も多い。小さいカネで10倍を実現するには、レバレッジが必要になる。だから、レバレッジがかけられるFXや信用のような取引が好まれ、そこで一夜にして金持ちになる人間が現れているのだ。



特に若年層がそのチャンスをつかむ。ついでに言えば、それは「低学歴・無職・未婚」の若年層のことが多い。なぜ、そうなのか?

3つのどれが欠けても成功しない

レバレッジを賭けた取引(トレード)というのは、デイトレードのようなチャートに張り付く手法になりやすい。こうしたデイトレードというのは、チャートを見ながら、ゲーム感覚のように売り買いするのが基本だ。

そうすると、チャートを読む力と共に反射神経の勝負になる。

反射神経は10代が最も反応速度が早く、年齢がいけばいくほど衰えていく。年齢がいけば衰えた反応速度は判断力や経験でカバーできることもあるのだが、反射神経のみが勝負になると反応速度の早さが勝負強さにつながる。

若年層がデイトレードで中高年よりも勝ちやすいのは、こうした反射神経の速度に依存していると考えることもできる。

ただし、反射神経に優れているからと言って、若年層のすべてが勝てるのかというと、そうでもない。判断が間違っていると、間違った判断を素早く行うわけだから、破綻するのもまた素早い。

そこで、チャートを見て過去の相似形がないかどうかを類推したり、アノマリー(相場の経験則や事象)を覚えたりして、判断能力を上げるための訓練などもしている。

しかし、そうした訓練をしても、相場はランダムウォーク(不規則)であるのは否めないから絶対に勝てるというわけではない。いくら勉強しても、相場は予測通りに動いてくれるものではない。

そこで最後には運がモノを言う。

言ってみれば、「反射神経」「判断能力」「運」の3つがうまく合致したところで、大金が転がり込むという話に落ち着く。デイトレードの場合、この3つのどれが欠けても成功できない。

しかし、それだけではない。

低学歴・無職・未婚の若者

億単位のカネをトレードで一気に稼いだ「若年層」というのは、実は「低学歴・無職・未婚」の若者であることが多い。もちろん、そこから外れる人もいる。しかし、少なくとも「高学歴・正社員・既婚」よりも、「低学歴・無職・未婚」の方が圧倒的にデイトレーダーとして成功している。

不思議に思わないだろうか?

「低学歴・無職・未婚」と言えば、社会一般から見ると、どうにも使い物にならない人材の代表のような捉え方をされている。実際、こうした若年層が面接に行っても、履歴書を出す段階で跳ねられる。

「低学歴・無職・未婚」=ダメな人間の代表

世間ではこのように扱われている。だから、大半の若年層は底辺でもがいて苦しむことになる。

そうであればトレードの世界でも普通に考えると、反射神経はともかく、判断能力や運に関しては「高学歴・正社員・既婚」の方が有利なような気がするのだが、いったいなぜ逆なのだろうか。

実は「低学歴・無職・未婚」という条件は、表社会からは見えない「ひとつの大きな利点」があるのだ。

その利点というのは「失うものが何もない」というものだ。

失うものが何もないのであれば、思い切って大きな取引ができる。有り金すべてを賭けて失敗したところで、「低学歴・無職・未婚」である以上、もともと何も持っていない上に守るべきものもないのだから気軽だ。



大事な職もあり、妻子もあり、いろいろと守るものが多い「高学歴・正社員・既婚」とはそこが違う点であると言える。

ついでに言えば、職業トレーダーとも違う。彼らは失敗したらクビが飛ぶので、バクチのような賭けはできない。しかし、「低学歴・無職・未婚」の若年層は、いとも簡単にそれが「できる」のである。

失敗すればすべてを失う

「低学歴・無職・未婚」の若年層が、一気に勝ちあがって億単位のカネをつかむのは、要するに、失う者が何もない人間が、反射神経と判断能力と運で成り上がったから、という言い方もできる。

そこで、もう1度「10倍3セット」の話に戻りたい。この「10倍3セット」というのは大きなレバレッジを賭けて行うものである。

レバレッジというのは要するに自己資本を証拠金にして取引額を何倍も膨らませることなのだが、FX(為替証拠金取引)では上限はだいたい25倍程度になっている。かつては100倍、200倍も存在していたが、規制された。海外のFX業者に口座があれば、もちろん、日本人も100倍のようなべらぼうなレバレッジをかけられる。

レバレッジをかけると、儲けられる時は大きく儲けられるのだが、そのメリットの裏側には「損すると一気に資金を失う」というデメリットも隠されている。ある一定額の損失が出ると、まず最初にマージンコール(追証)を求められ、入金が為されないとロスカット(強制決済)となる。

ひらたく言えば「損が出たらカネを追加で振り込む必要があり、それができなければ資金をすべて没収される」ということだ。

つまりレバレッジをかけた取引では、そのたびに投入した資金の全額を失う可能性があるということだ。10万円で勝負して10万円を丸ごと失うということもありえる。

全額なくしても大したことがない?

10万円なら「全額なくしても大したことがない」と思う人であっても、「100万円を丸ごと失うというかもしれない」となれば躊躇する心理が生まれてくるはずだ。「1000万円を丸ごと失うかもしれない」となったら、「絶対に耐えられない」という人が続出する。

レバレッジをかけて「10倍3セット」を目指す手法というのは、金額が大きくなればなるほど「守るべきもの」を持つ人にとっては恐怖が生まれるものなのである。

1セット目:10万円を丸ごとに失うリスク
2セット目:100万円を丸ごと失うリスク
3セット目:1000万円を丸ごと失うリスク

「別に1,000万円くらい失っても構わない。どうせ最初から何も持っていなかったのだから」という心理になれるのが「低学歴・無職・未婚」の強みだった。そして、彼らが実際に勝負に出ている。

その中で、たまたま「反射神経と判断能力と運」の3つがうまい具合に揃った人間が、億単位のカネを握りしめている。大半は資金をすべて吹き飛ばして消えていくのだが、絶滅危惧種のように少ない数の人間が成功する。

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/907.html#c9

[近代史3] 東南アジアでみんなに嫌われているベトナム人の民族性とは 中川隆
5. 中川隆[-11145] koaQ7Jey 2019年3月28日 13:54:23 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[872]

2019年03月28日
ベトナムの成長率世界1位 10年でGDPが2倍以上


画像引用:☆ダナン&ハノイ☆人気急上昇ビーチと古都ハノイを欲張り周遊♪https://stworld.jp/tour_detail/VN-TKJ6-30/


ベトナムの急成長ぶり

南アフリカの市場調査会社ニュー・ワールド・ウェルスによると、2007年からの10年間でベトナムの成長率は210%となり世界1位だった。

同じ調査で中国の198%を上回り、輸出産業の生産拠点が中国からベトナムに移動しているのが顕著になった。

ドル換算してみると2007年から2016年のベトナムのGDPは2.65倍になっていて、中国の全盛期並みの高度成長をしている。



中国は99年から2008年までのGDPは4.2倍、2008年から2017年までは2.66倍に成長していた。

ベトナムの高度成長が始まったのは2000年頃で、2005年頃からは特に成長カーブが急になっている。

もう一度中国に戻ると1993年に経済成長が始まり、2003年に急成長が加速し、現在まで高度成長を続けています。


中国の一人当たりGDPが8800ドルに達したのに対し、ベトナムは2300ドル(2017年)なのでまだ4倍伸びる余地がある。

一人当たりGDPはインドが1940ドル、タイは5600ドル、韓国は3万ドル近くで新興国と言ってもアジアの国々には大きな差があります。

一人当たりGDPが2000ドル前後の国は世界の製造業にとって魅力的な生産国なので、世界の工場が続々と移転している。


一方で一人当たりGDPが1万ドル近い国はもう生産国としては労働コストが高いので、製造拠点としての魅力は乏しい。

ベトナムやアジア各国のお金事情

ベトナムの最低賃金は月1万5000円前後で隣国タイに近いが、平均年収ではタイ120万円に対してベトナムは30万円程度です。

タイではホンダなどの小型バイクに乗っている人が非常に多く、現地では10万円から20万円くらいで売られている。

バイクはタイ人の2か月分の収入だが、ベトナム人にとっては半年分に相当するので、多くの人はまだ自転車に乗っている。


インド人の年収もベトナムより低いので、約40万円のアルト800新車は、彼らの年収2年分にも相当する高価な買い物です。

中国人の平均年収は80万円前後なので、本来ならバイクは買えるが新車を買えるほど裕福になったわけではない。

もし自分の年収が80万円だったら車を買おうとは思わないし、通勤のために中古バイクを買うくらいでしょう。


ほとんどの中国人は相当切り詰めた生活をしているが、年収の数年分のローンを抱えている筈です。

最近ベトナム人をコンビニや牛丼店員などとして日本で見かけることが多くなりました。

留学生は月約120時間しか労働できないので時給1000円としても月12万円、毎月2万円貯めて年24万円というところでしょう。


留学生は斡旋業者に30万円ほど支払っているので貯めた金はこの支払に消えてしまう。
http://www.thutmosev.com/archives/79395589.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/169.html#c5

[近代史3] 超高性能で激安なシーメンス・コアキシャルスピーカーが音楽ファンに全然人気が無い理由 中川隆
2. 中川隆[-11144] koaQ7Jey 2019年3月28日 14:01:59 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[873]


2012年5月27日
SIEMENS COAXIAL アルニコ・タイプ こころの畔
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/2012/05/siemens-ec6b.html


◆◇◆◇◆ 新入荷スピーカー・ユニット ご案内 ◆◇◆◇◆


アルニコ・コアキシャルはすでに幻となり久しく新たにお目にかかりません

ワイド・アングルに使用されていたものですが、以前入手したものです。あらたに本サイトに登場させました。ペア 価格-円

フェライトととの違いは多岐にわたりありますが、音も含め、好き好きです。フォト集に入れてありますので、フェライト・コアキシャルとの違いはお分かりになるでしょう。

同軸でなければならない理由が、あるのでしょう。シーメンスの同系2WAYでも同じ音になりますが、いずれも、アンプを選びます。AXIOM-80以上にその音は繊細なのです。

数年前まで、あるレストランで、フェライト・コアキシャルと当方が整備したSIEMENSパワー・アンプ(EL84pp)を使用しお客様にお聞かせしていました。ジャズ・クラシック・モノ・ステレオどれにおいても、フェライト・コアキシャルもそれなりによい音に仕上がり、お聞かせできました。かつて聴いた上弦での音はなんだったのか深く考えさせられたものです。当然、アルニコ・コアキシャルは実に良い音です。とはいえ残念ながら、使いこなせる方は、そう居ないと思いますので、そのうち、レコード・コンサートにおいて、デビューさせようと考えています。

他の画像はアルバムにてご覧いただけます。
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/2012/05/siemens-ec6b.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/310.html#c2

[近代史3] 超高性能で激安なシーメンス・コアキシャルスピーカーが音楽ファンに全然人気が無い理由 中川隆
3. 中川隆[-11143] koaQ7Jey 2019年3月28日 14:06:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[874]

シーメンス コアキシャル 箱入りで登場 こころの畔 2013年5月16日
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/2013/05/post-d226.html


SIEMENS KOAXIAL 箱入り音だしをしてみました。

ユニットはバッフルと非接触になります。スピーカー理論と反する方法を用いています。利点と欠点がありますが、箱鳴が極力無く ユニット本来の音を楽しむことができます。低域が不足するのは当然ですが、この中高域の濁りの少なさは欠点を補います。

ボックスとの固定はマグネット部で行っています。ユニット1台1台形状が異なりますので、固定も1台づつ調整をしていったものです。

現在 SIEMENS EL34ppアンプ 6SEla2730にマッチングトランスを接続させて駆動しています。


音質を言語にて表現すると、まずは2チャンネルの人たちになりますので、行いません。
アルニコ・コアキシャルもツイーターにはコンデンサーを当然使用しています。最近は知ったかぶりの物知らずの人がすっかり見えなくなりましたので、代わりに私が、行っておきましょう。

SIEMENS 2μ60VDCのコンデンサーは1959に造られたようです。このアルニコ・コアキシャルが1960にワイドアングルとして納品されたとありましたので、時代的に整合します。更に直列にxxΩ抵抗を置き、ショート・モードでの使用にしています。コンデンサーが悪いというのはもの知らずのいうことで、物知りはこのコンデンサーがタンタルコンであること、それ故未だに使用可能であることと音質的には劣位にあることを指摘してくれます。知ったかぶりと物知りとの差は途轍もなくあることがこんなことにもすぐ現れます。

今は、ショート・モードでの使用は必要ありません。コンデンサーもオーディオ的に優れたものがいくらでもありますので、そちらを使用しています。これもあれも全て実験ですので、暫くは店で音出しが続きます。AXIOM-80(オリジナル)の整備やORCHESTRAの調整・更にSIEMENS 14gの箱入りが整うまでの間はこれで聞いています。


ところで、これらの箱はホームページにあるリンク先 めろでぃやと一緒に製作したものです。また、その基本をK氏より教わったものです。K先生はMJ誌に風変わりなアンプを発表していましたから、ご存知の方も多いと思います。それを当方は実現するに際し、製作の条件とその趣旨を次のこととしました。


1.バッフル板にユニットを直接取り付けない。
2.ユニットのフレームをネジ等で固定しない。
3.バッフル板とスピーカーのユニットの前面をつらいちにする。


これらの条件を満たしています。意図するところは「響き」を大切にしたいということです。

発音体であるユニットと共鳴体(振動体)である箱の関係に注目しました。(http://www.e-shichiya.co.jp/melodiya/audio/detail.php?n=0017

従来、スピーカーボックスは日本にてもいろいろ考え実行されてきました。当方もその変遷に乗って次のように右往左往した次第です。

コンクリート・ホーンに象徴されるようにユニット以外の共鳴要素を排除すること。厚い板を使用すること、頑丈に作ることも同じでしょう。10数年前にイギリスのボイト(VOIGT)を使用しだし、現在も使用していますが、これはユニット設置部にはコンクリートを使用していますが、ホーン部・外箱は漆喰ベニヤです。外箱は頑丈に出来ていましたが、あとはベニヤです。このボイトは勉強になりました。共鳴させないという考えと効果はその結果が納得できなくなったのです。

わりかし前より箱を共鳴させて、豊かな音にするということを言われだしました。オーストリア・シーメンスのKLANGFILMボックスは確かに厚さ17mmの合板を多用し共鳴を避けることなくうまく利用しています。箱の構造が特殊なので、これも大変勉強になりました。ボイトもKLANGFILMも案外大型なので、小型のスピーカーボックスが必要とされていたところ、ジュピター・オーディオのK氏に唆されて後面開放箱を使用してみました。20cmユニットですから、低域が不足、背面圧を相応にかけることで、バランスの良いものになりました。当舎のおきゃくさまにも利用していただきました。

当舎はクラシック・レコード販売が主です。その再生をもとめてオーディオ機器を販売しています。真空管と部品販売は私の趣味です。クラシックには、アコースティックの音を本質とし、響きを最重要視しています。響きのない音はクラシック音楽にとっては雑音ですので、どうその響きを再現するかがわれわれの課題でもあります。共鳴も取り入れていかに再現できるのか、オーディオにとっては部屋空間や機材の共鳴・振動も排除するものではありません。さて評論家ではない私たちには、レコード再生でそれを実現するわけです。

後面開放箱と薄い板厚は思いがけないほどの効果がありました。一方アンプの状態が製造時に近くなると、この程度の箱では不満が生じてきました。ボイトやクラングフィルムに届かないのです。ユニットの問題ではありません。そんな時に、思索的に製作してくれていた人が、造れなくなりました。再度、めろでぃやさんは挑戦して本スピーカー・ボックスとその構造が完成したのです。

使用してわかったこと。音の鳴り方がどこかGOODMANのアキシオム80に似ている。
ユニットをバッフル板に密着させないということは、能率は低下するが、バッフル板の振動を受けにくいということなのですな。つまり、アキシオム80と結果同じ構造となるわけです。その他、当たり前の異なる状態から本質だけを見れば、そういうことなのでしょう。大型スピーカーボックスには問題が山積するので製作しませんが、この程度の大きさには大変有効であること結論して良しといえます。

2013.06.15追加

BifrösTec D'Egg  ビフレステック タマゴ型スピーカを販売実験するに際し、同社開発T氏にこの音を聞いていただいて、改良点を教授いただきました。そのときに気がついたのですが、箱寸法というものは、ユニットにとって最適点があるのかもしれません。アルニコ・コアキシャルは25cmウーファーを採用していますが、これはフルレンジとしても使用できるものです。通称15xとかいうものと同じ仕様と考えられています。この15xはシーメンスが専用箱に搭載して使用されたものですから、同じ寸法にした本スピーカー・ボックスはアルニコ・ユニットに最適なものとなったとあらためてわかりました。このことは、Siemens 14gの箱入が未だ上手く仕上がらない原因となっていることもわかったのです。
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/2013/05/post-d226.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/310.html#c3

[近代史3] 超高性能で激安なシーメンス・コアキシャルスピーカーが音楽ファンに全然人気が無い理由 中川隆
4. 中川隆[-11142] koaQ7Jey 2019年3月28日 14:53:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[875]

ハヤシラボ オイロダインをベースにした5ウェイシステム
http://hayashilab.syuriken.jp/audio.htm
http://hayashilab.blog.shinobi.jp/Entry/1018/


ハヤシラボ シーメンス、コアキシャル 2006.6.25
http://hayashilab.syuriken.jp/aucoaxial01.htm

僕のオーディオライフで一番長く付き合っていたのがこのスピーカーです。何の変哲も無いコーンユニットを同軸に取り付けただけの、あまり冴えない外観のユニットです。

でも其の能力は素晴らしく、殆どの大型スピーカーが霞んで見えます。只周りの条件に、もの凄く正直な為、誤解されてもいる可哀想なスピーカーです。

早い話が、このユニットが鳴らなければ、アンプやプレーヤーを疑うべきです。このユニットに繋がれたアンプは殆どが馬脚を現します。普通のスピーカーでは、ばれないアンプの欠点(欠陥)を一瞬で見抜いてしまう、恐ろしい(素晴らしい)スピーカーです。

でも、所詮メーカー製。僅かの所でのコストダウンで、其の能力がスポイルされています。でも、ユーザーの愛情で何とでも成る所ですので安心です。

一番の欠点はネットワーク。ウーハーには何も入っていず、インピーダンスの上昇に任せているだけです。ツィーターも定数は其の侭で良いのですが使っているパーツが粗悪品です。

このパーツをもっと良品の物に替えましょう。ツィーターだけなのに、低域まで変わって来ます。

もう一つ、ウーハーにシリーズにコイルを入れるのです。勿論良質の空芯コイルが必用です。定数は0,5mH。其の音を聞いたら、もう絶対に外せ無く成ります(注1)。

フレームの強度不足も気に成っています。マグネットを直接支持する事で解決します。(写真はこちら。)

世の中では、アルニコマグネットの物が珍重されているようですが、僕の処で鳴き比べをした時は差が出ませんでした。古いユニットでアルニコですと減磁の恐れも有りますし、一考を要すると思います。骨董品では無いのですから、古い物を珍重しすぎる風潮に不安を感じます。まあ、其れを手に入れて本人は幸せなんですから、余計なお節介なのですけれど。(笑)

 

オイロダインを買っても、ネットワークもフレームにも手を加えずに其の侭で鳴らすより、其の金額(オイロダインの購入額)をアンププレーヤーに廻し、コアキシャルをきちっと鳴らした方が、数倍良質な音楽を手にする事が出来ます。

それに気付かずに、オイロダインを持っているだけの人の何と多い事か・・。所詮音楽を聞く為の道具に過ぎないのに。

何を持っているかに価値を見出しているうちは、良質な音楽を手に入れるには時間が掛かりそうです。

 

僕のオイロダインは、良くなる度に、バランス、音色がコアキシャルに似て来ます。オイロダインでコアキシャルの鳴り方を出そうとしているのかも知れません。

追記です。

注1、の件です。コイルを入れた方が良い結果が出るのには、アンプも考えないといけない事が判りました。

僕のアンプの様なノンNFアンプでしたら、良い結果が出るのですが、NFを多量に掛けてあるアンプは上手く行かないことが多いのです。

この辺も考慮に入れて実験して見て下さい。2011.5.12
http://hayashilab.syuriken.jp/aucoaxial01.htm


コアキシャルの全面パネル。鉄板を二枚張り合わせて作って有ります。

よくお客様に、此れは何の為についているの? と聞かれます。その時の僕の答えは、其れが無いとツィーターが落ちちゃうんですよー(笑)。

そうなんです。此処にツィーターは取り付けて有るのです。

冗談はさておいて、ツィーターの前の風車の様な部分は音響レンズ(拡散器)と思われます。ウーハーの10Wは十分高域が伸びていますが(LE8Tより伸びてます。)高域の指向性が強いのはフルレンジの宿命。其れの改善の為のツィーターと理解しています。

でも、過去に音響レンズを必要としたは経験は有りません。必要とするのはアンプに原因が有ります。オイロダインも、音響レンズは外した方がどれだけ喜んで鳴るかを知っている人は幸せです。音響レンズを付けたままのオイロダインを見るとかわいそうに成ってきます。

コアキシャルも同じで、全面パネルは音響的にNG。

具合が良い事にツィーターの取り付け面と、ウーハーの取り付け面は同一面。

全面パネルを外し、ツィーターを外し、バッフルにツィーター用の穴を開け、取り付ければ完成。

音響レンズが無くなった分、ツィーターの能率が上がりますから、ネットワークの調整が必要です。

生前の伊藤喜多男氏に、この事を話したら、『2ウェイか、いやな言葉だな。』って笑っていました。(オイロダインを使っているくせに、笑)

コアキシャルはあのデザインが好きなんだ。バラスなんてとんでもない。と考えている方に。

ユニットはバッフルの後ろに止めていますよね。もし前面でしたら、コアキシャルの設計者に笑われる(困った顔をする)かもしれません。あのユニットは後面に止めるように出来ています。でも前面に止めて売ってるよ。ですか? 其の業者は信用できませんね。(笑)

2006.9.4
http://hayashilab.syuriken.jp/aucoaxial02.htm

シーメンス、コアキシャルユニットを片ch3本使ったシステムにワイドアングルが有ります。僕もオイロダインを導入する迄は使っていました。さすがに3本の威力。スケール感はコアキシャル一発の比では有りません。暫らく満足して使っていましたが、ナンカ変?

スケール感は確かに有るのですが、全体に大味。コアキシャルの得意とする細かなニュアンスの表現が出て来ない。早い話が、大男、総身に知恵が廻らない。を地で行っています。

ナンデだろう?

原因は、思いつく物からドンドン対策をして行きました。バッフルを替えたり、フレーム(ワイドアングル用)を作り直したり・・・。其々効果が有りましたが、皆今一歩。

待てよ?3本のユニットはパラって有る。其れって良いのかなー?スピーカーはマイクと同じ構造。モーターと発電機の関係と同じ。

お互いにアンプからの信号で振動している。で、其の振動は隣のユニットのコーン紙を振動させる。すると隣のユニットは其の振動で発電してしまう。其の電気は・・・・・・・・・・・・・。

パラ接続ですから、其の電気は元のユニットに戻って来て、アンプからの信号と別な信号(隣のユニットの発電信号)で動作をしてしまう。

エーーーーーーーッ。まさかそんな・・・・・・・。

で、実験です。普通に音楽を聴いていて、同じ部屋の中に有る、スピーカーユニットの発電電圧ってどんな物なんだろう?

ワイドアングルをチョイ大き目の音量で鳴らしました。その時部屋の中にはマクソニックのDS405が有りました。(アルテック604−8Gと似ています。)

其のスピーカー端子からケーブルをミリバルまでひきました。

ミリバルの針の動きを見てビックリ。音量の大きい所では300〜500mVも振れるのです。ま、まさかー。何度もミリバルのセット具合を見直しましたが間違いは無し。表通りをバスが通過するとミリバルの針は又振れます。

此れだけの電圧が隣のユニットへ流れ込んで、悪さをするのです。

じゃあ、ひょっとして・・・・。3本のユニットのパラレルを外し、ユニット単独でアンプ迄配線。アンプの処で3本をパラッたら見違える様。

でも此れでは根本的な解決には成りません。

で、作りました。入力1系統。出力3系統のパワーアンプを。

入力信号は初段管へ入る。初段管の出力はトランスへ。トランス二次ホット側を3本に別け、3本のパワー管のグリッドへ。3本のパワー管は其々の出力トランスを経てスピーカーへ信号を送る。このアンプをモノラル構成でステレオ分作り早速の試聴。

此れがワイドアングルの実力なんですね。今迄の不満が完全に解決。

此れが出来て直ぐに伊藤喜多男氏の処へ行く用事が。

この話をしたら、先生一瞬悔しそうな顔を・・・・。パワー管は何を使ったかとか、電流はどれだけ流したとか色々聞かれました。先生、自分では人に聞かれると嫌がるくせに、と思いながらも、全部ネタをばらしてしまいました。先生の亡くなる3〜4ヶ月前の話です。

最後に。もし今ワイドアングルを使っているのでしたら、あのフレーム(数度ずつ首を振っているあのフレームです。)は誰かにあげちゃいましょう。同じサイズの単なるラワンベニヤで良いですから、普通の1枚板に交換しましょう。愛聴盤が増えますよ。

2006.9.11

この経験が無ければ、今の装置(ネットワークによるマルチアンプ。)は無かったと思います。今に成って思うに、ワイドアングルにシッカリと勉強をさせてもらったのです。感謝。
http://hayashilab.syuriken.jp/auwideangle01.htm


10数年前に作ったワイドアングル専用アンプが帰って来ました。で、持ち主にはナイショで写真撮影。(○△□さん有難う。)

別に故障では有りません。其のぐらいの年月で壊れる様な柔なアンプは作りません(笑)。

現在はワイドアングルではなく、他のスピーカーをマルチで鳴らすのに活躍しています。その辺の改造での一時帰還です。

殆ど(特に外観は)オリジナルを保っていますので、紹介します。

初段管はWE310。別に僕はウェスタン信者では有りません。パワー管のVT25に姿を合わせたかっただけです。5極管を其の侭使うと、百花繚乱に成り易いので、3結で使っています。其の右のトランスで受け、二次側から3本出して25のグリットへ。25の後ろに有るトランス3個はOUT。端の一個と整流管の左がチョーク。右奥の大きなトランスが電源です。

僕のアンプの電源は殆ど(最近は全て)がチョークインプットで作られています。贅沢な方法ですが、再生音を聞き比べてしまうとコンデンサーインプットには戻れません。

当時、このアンプを見た人は、説明をしないと何だか判らず首を捻っていました。

僕の周りの、ワイドアングルを愛用していた人達は、殆ど全員がこのアンプを使い出しましたから、このアンプの性能はご理解できると思います。

アンプの前面にスクリーン印刷で、店の名前を入れて気取っていました。

今は、HPを起こしても知らん振りをしているのですから、僕も少しは大人に成ったみたいです。

2006.12.5
http://hayashilab.syuriken.jp/auvt2503.htm
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/310.html#c4

[近代史3] 超高性能で激安なシーメンス・コアキシャルスピーカーが音楽ファンに全然人気が無い理由 中川隆
5. 中川隆[-11141] koaQ7Jey 2019年3月28日 14:57:07 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[876]

情熱のオーディオ シーメンス コアキシャル 3/7/2005  
http://mikami.a.la9.jp/audio/siemens_coax/siemens_coax.htm
http://mikami.a.la9.jp/audio/speaker.htm

名器 - ドイツの音

  名器 Siemens Coaxial  


これもまた名器の誉れ高いスピーカーユニットである。私もJBL、タンノイと共に10年以上メインの装置として使用した。2本を一組にして、フロント・ロードホーンのシステムで天井に近い高さに設置してその朗々とした響きを、特にチェロの音楽で愉しんでいた。現在の住居に引越しして手狭になり、JBLもタンノイも友人宅に嫁に出したが、このオリジナルのコアキシャルも残念なことに手放さざるを得なかった。


  コアキシャルの音ははっきりと記憶にあるが、この音は、厳選したコーン紙によって作り出されたものだと思う。つまりは、たくさんのコーン紙を漉いて、そのなかから、規格に合った優れたものを徹底選別して作られたものだろう。歩留まりは決してよくなかったはずだ。ドイツのマイスターが気合を込めて漉き上げ、それをまた別のマイスターが徹底厳選して作られたとしたら、この音は確かに納得できる。
 
  このほか、テレフンケンの楕円型も使用したが、ドイツのスピーカーの音は、とにかく厳格、精密である。人に媚びることなく、実直に音楽を演奏をありのままに表現する。アメリカ西海岸系の明るく乾いた音に比べると一種独特の暗さを感じる人もいるだろう、同じヨーロッパでもタンノイ系の音とも異なる。而してモニターの音であ。プロが録音の違いを厳密に聴きわけるためのものだ。きらびやかに装りたてた演奏も、稚拙であれば、その弱点を如実に暴露してしまうという怖いスピーカーでもある。再生周波数レンジは、狭いが、魅力的な独特の中低音をもっている。このスピーカーでなければダメだというマニアの気持ちは、よく理解できる。  

 
  周波数補正実験  

  マイクロホンで、このスピーカーの周波数特性を採り、21チャンネルのグラフィックス・イコライザーを使い、この特性どおりの補正を他のスピーカーにかけたところ、コアキシャルの音色にちかいものを体験した。逆にこのコアキシャルの周波数特性をグラフィックス・イコライザーで、フラットになるように補正をかけたところ、現代的なハイファイ志向の音にもなった。こまかく聴き込むと、音の彫りの深さはたしかにこのスピーカー独特のものを聴き取れるが、音色というものが、こうも周波数特性で変わるものだということを実感したことがある。
 
  私の装置のフルレンジ部門では、このコアキシャルの後継は、Lowtherが受け継ぐが、そのLowtherも後年WE755Aに道を譲った。    
http://mikami.a.la9.jp/audio/siemens_coax/siemens_coax.htm
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/310.html#c5

[近代史3] 超高性能で激安なシーメンス・コアキシャルスピーカーが音楽ファンに全然人気が無い理由 中川隆
6. 中川隆[-11140] koaQ7Jey 2019年3月28日 15:07:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[877]

JAZZオーデイオ** シーメンス、25センチ、コアキシャルスピーカー 2012/11/10
https://blogs.yahoo.co.jp/good3shood/10556246.html


同軸スピーカーを語る上でドイツ、シーメンスの25センチ、コアキシャルユニットをはずす訳には行かない。 
        
ペアで28万もするユニットなのでたやすく手に入れるのは、難しいかもしれないですが、どういう音なのかは知っておく必要がある。         

周波数は、60hz〜16KHZ、インピーダンスは何と15オーム、しかし現代のアンプで十分ならせるとの事。  安心した。    

音圧レベルが高く98dbもある。 
許容入力が10wしかないのであまりボリュームを上げられないかも。    
ジャズをガンガンかけるのは難しいそうだ。
    
ユニット前面のデフューザーは、もちろん音を拡散する目的だと思う。
     
ツイーターは9センチコーンで、ウーファーは有名なクルトミューラー製で軽量、とにかく98dbという高能率なので、平面バッフルで鳴らすことを薦めている。                             

評論家の細谷氏は聞いた感想を次のように話している。
         
「 その音は硬い骨格のイメージ。    
オーケストラを聴くと各パートが位置的にも音的にもつながりがいい。」

            
しかし、ジャズを聞いた感想はあまり良くなかった。              ジャズファンには、あまりむいていないユニットかも。            
元々は、小劇場用に開発されたユニットらしくあまり入力を入れすぎると壊れてしまいそう。     
やはり好き嫌いが分かれてしまうユニットなので僕みたいにジャズをガンガンかけたい人向きではない事は確か。      

サックスの明るさ見たいのを表現するのは苦手みたいだし、ピアノもコリンというようなタッチが出てこないと評論家の意見。         

音楽がまとまりすぎてこじんまりと聞こえてしまうと、岡氏が述べている。   追力にかけるとも書いている。 
                     

要するに、ジャズにはあまり向かずどちらかといえば、クラシックファン向けか。          
ドイツというと何か硬いイメージを誰しも持っている。   
どちらかと言うと、クラシックでジャズのイメージが沸いてこない。      クラシックファンでこのユニットを使っている人を知っているが、僕達ジャズ狂には縁遠いユニットか。    

まあ、どういう音のユニットなのか勉強できただけでも良かったとしょう。 
https://blogs.yahoo.co.jp/good3shood/10556246.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/310.html#c6

[近代史3] 超高性能で激安なシーメンス・コアキシャルスピーカーが音楽ファンに全然人気が無い理由 中川隆
7. 中川隆[-11139] koaQ7Jey 2019年3月28日 15:11:23 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[878]

フルレンジSPに戻った方!!!- したらば掲示板


393:ディラン 2008/12/23(火) 00:10:55HOST:FL1-122-130-196-27.kyt.mesh.ad.jp

ジークフリート様。RW−2様。独国のSPはワーグナーを聴くのには良いですか?
ALTEC好きのディランは修理から帰ってきた409Bにああこんな物だったと失望しております。
ALTECモニターに色付けして、もうこれ以上は要らん。と思っておりますがワーグナーをもっと重く、暗く又目覚めるような明るさが独国のSPで、もしやと思ってしまいます。
如何なものでしょうか?ワーグナーを最高の音で聞くシステムとは?

394:RW-2 2008/12/23(火) 01:00:32HOST:34.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

「ワーグナー最高」と言ったらやっぱりシーメンスでしょう。
シーメンスのコアキシャル平面バッフル。or 3発のワイドアングル。
お金があったらオイロダインに止めを刺すのでしょうが、いずれにしても本領発揮にはそうとうな忍耐と技術がいるようでっせ。

拙者はアルテック/JBL(西海岸勢)と表現をまったく別にする東海岸勢のボザークを使ってますが、音は暗く地味ですが 重圧で陰影に富み、そのへんをまずまず良く鳴らしてくれています。


395:ジークフリート 2008/12/23(火) 09:29:35HOST:wb56proxy08.ezweb.ne.jp
ボザークてのは、英国人が米国に来て作ったんだそうですね。渋く穏やか〜に、しかも雄大に鳴るとこなんか好きダナ〜。(菅野沖彦が使ってるマッキントッシュのスピーカーなんかはボザークの協力で出来たそうな)

ウチのテレフンケンは、中高域に若干セピア色の艶?と言いましょうかテカリ?が乗ってきまして、この辺りがドイツらしさかナ?と思っておりますが、何せちっちゃいので重く暗い低音なんぞは全く無理で御座いまして・・・
ワーグナー聴くなら、金管が堂々と鳴って欲しいし、ドーンと来るところもちゃんと出てもらいたいし。古レンジ一発ですと雰囲気だけチョコっと聴くってなカンジになっちゃいますから・・・
五味先生なんかはワーグナー聴くためにオートグラフ買ったみたいなこと書いてたようにも思いますが・・・
ホーン好きなワタクシとしては、(聴いた範囲なら)バイタボックス191かバスビン辺りで聴きたいですね〜。
(アルテックA5なんかと並べて聴くと、たくましさを感じさせながらも、アルテックほど開放的でなく、響きも渋いように思います。)

7:V-LZ 2007/08/22(水) 19:25:53HOST:server12.janis.or.jp

シーメンスコアキシャルを1m四方のバッフルに取り付けて聴いておりましたが、カントリィー系統は非常に明るく爽快な音がして陽気な感じは充分でしたがすぐに飽きるようです。
気分の浮き浮きしたときのみ聴きたい音ではありますが常に聴きたい音ではありませんでした。
しかしこの作りはドイツ的というかドイツの車に相通ずる所があり感心しております。

232:ジークフリート 2008/08/03(日) 09:33:05HOST:wacc2s3.ezweb.ne.jp

ワーグナー聴くには力強いプレイヤーと低音ホーンのスピーカーなんかで聴くと圧倒的に、如何にもドイツてカンジがしますが、あんまり迫って来られると腰が引けちゃう。


396:ディラン 2008/12/23(火) 09:50:36HOST:FL1-122-130-196-27.kyt.mesh.ad.jp
RW−2様。ジークフリート様。有難うございます。
何か魔界に入りそうで怖いです。
フルトヴェングラー/ベルリンのロシア版(メロディア?)なんかを聴いていると極北の音に惹かれますね。


441:RW-2 2009/02/07(土) 12:15:04HOST:34.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

平面バッフルもサブロク板を半分に切った物程度では小さすぎますね。
やってみると150×150くらいは必要だす。


442:もみじ饅頭@広島 2009/02/07(土) 14:51:46HOST:4.17.183.58.megaegg.ne.jp
 >>441 RW−2さんへ

 私の部屋は、洋室7畳程度の見事なうさぎ小屋なんです。
言われるとおり150×150程度のバッフルは必要でしょう、

 その昔、SIEMENS COAXIAL (たしか25センチだった?)というのがあって、後面開放箱に収納されていたとの記憶があります。この程度の箱ならば何とかなるかなーと思って図面をいろいろ物色してみます。


443:RW-2 2009/02/08(日) 01:03:22HOST:34.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

関本で売ってたSIEMENS COAXIAL12”一発入り後面開放箱は100×80ぐらいじゃなかったですかね。

後面開放型にすると相対的には大きな平面バッフルと同じになりますのでバッフル面積は減らせますね。関本の箱は定在波防止のためなのか台形のような形状の後面開放型だったですね。
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1186306900/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/310.html#c7

[近代史3] 超高性能で激安なシーメンス・コアキシャルスピーカーが音楽ファンに全然人気が無い理由 中川隆
8. 中川隆[-11138] koaQ7Jey 2019年3月28日 15:15:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[879]

オイロダインはドイツスピーカーの代表格だから、ドイツスピーカーは劃して、つまりこういう物を家庭に持ち込ませようとしたから評判を落とし、我が国で普及しなかったのではないかと思われる。これは実に残念なことだ。


シーメンスにはコアキシャルという25センチウーハーの同軸上に9センチツイーターを装備した小劇場用のスピーカーがあるがこれを1メートル四方の平面バッフルに付けたものも他所で聴いた事があるが、オイロダイン同様Tメートル四方のバッフルでは音にならないのだろう、これも酷いものだった。


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我が、蹉跌のオーディオファイル #28.欲しかったスピーカー 2012.09.06
http://audio-file.jugem.jp/?eid=34

オーディオに興味を持ち始めてから約40年程経つが、当初最も欲しかったスピーカーにクラングフィルム、(後にシーメンス)オイロダインがある。

引き出しを整理していたらシーメンス当時のカタログが出てきて、オイロダインのスペックが載っていた。オイロダイン

ちょっと驚くのは再生周波数で、何と50Hz〜15,000Hzとあった。
今時数万円のスピーカーだって人間の可聴範囲20Hz〜20,000Hz付近をカバーしている。

そこで、スピーカーの再生周波数に付いて一寸調べてみたら、どうやらこういう事らしい。

スペックがどの様な数字であるかは兎も角、

「実際にスピーカーから出る低音の60Hz以下は音というよりも風圧として肌で感じるもので、強烈なドラムやベースの唸りの様な低音は大概80Hz〜100Hzくらいである」

という。だから、60Hzが出れば通常僕らが聴いているオーディオの低音に何ら不足を感じるものではなく、まして50Hzが出るなら映画館などの大鉄桟を巨大な大砲の発射音や炸裂音で揺るがすに実は充分な低音が出る事をオイロダインのスペックから読み取る事が出来るのだそうだ。

そして高音は「4KHz〜6KHz以上の純音の音色を判別する事は非常に難しく」この辺りで音程に対する判断は鈍って来るものらしい。

僕らが聴く「スピーカーの音(無論録音前の原音も)を決定づけるのは純音ではなく倍音であって、倍音は整数倍で膨らんで、大体13〜14KHzほど先からは殆ど聴こえてこない」ものらしい。

だから、オイロダインの50Hz〜15KHzという周波数帯域はこれらの条件を低音で10Hz、高音で1KHzばかり其々上回っており、従ってオイロダインで聴けない音は無いといってもよいという事になるらしい。

だから、2〜3万ながら矢鱈に周波数帯域の優秀なスピーカーが量販店などに出回っているのは、要するに僕ら消費者が悪いという事になるようだ。

_つまり、食紅で真っ赤な蛸しか買わないとか、胡瓜や大根や長芋も真直ぐなものしか買わないとか、そうした次元と同じ事で、本質よりも見た目を重視する発想と同じ理屈になると考えてよいだろう。

_生産者は売れなければ困るから、食紅が体に毒だろうが薬だろうが兎も角真赤っかに塗りたてちまう。流石に近頃では暮れの御徒町でもこんな蛸は滅多に見掛けないが、一昔前は真っ赤っかが常識だった。

_食の安全が叫ばれる現在でも、野菜などは相当にいかがわしい色付けや型の細工、或は遺伝子の組み換え、延命処置などをしてあるものが出回っているようだ。
そういうものでなければ、僕らが買わないから、言い換えるなら、音が良かろうが悪かろうが最低でも20Hz〜20KHz出る事にしなければ買う人が居ないから、メーカーは無理してでもこういうものを造るし、測定の仕方で再生周波数表示などどうとでも云える事でもあるから、何が何でもこれ以下の数字は発表すまいとする。

_基より、こんな数字は音質には何の係わりもない事で、それは曲った胡瓜も真っ直ぐな胡瓜も味や栄養価に変わりが無いどころか寧ろひん曲った胡瓜の方が(自然栽培)数段勝るというのと同じ事であるようだ。

_従って周波数50Hz〜15KHzのオイロダインのスペックは、実質的に巨大空間における再生音に何の不足もないということを示しているのだが、既に各メーカーの宣伝文句に毒されてしまっている僕らは、この数字に目を疑い「そんな程度のものか」と吃驚して「大したこと無い」と見下してしまう。

_でも評判は最高だから、それを僕らが住むマッチ箱の中の更に小さな書斎で鳴らそうと思う人もいる。結果的に手にはしなかったが自分がそうだった。


マッチ箱の中で鳴らすオイロダイン、実際は劇場の体積分の部屋の体積程度の実力も出せないのではあるまいか。
第一天井高が違い過ぎる。一般的な家庭用のスピーカーだって100%の実力を発揮させるには本当は5メートル以上の天井高を必要とするが、我々の住むマッチ箱の天井高は多寡だか2m半程度が通常の高さである。

単なる大音響ならば出そうと思えば出せるのかもしれないが、音楽としてはとても聴けたものではあるまい。今更ながらこんなものを買わなくてよかったと再度カタログを見直してそう思った。

オーディオ関係者の誰もが口をつぐんで決して口外しないのは部屋と音響の関係に付いてである事は知っておいた方が良いだろう。

本当の事を言ってしまうと、メーカーも評論家も雑誌も売れなくなって都合が悪いから口外しないのである。当時本気で購入を考えていた事が「阿呆なことだった」とはそれを知った今だから言うことが出来る。


「クラングフィルム」、ただの社名だそうだが何とも響きがいい。これだけで部屋中に心地よい音楽が広がってくるような錯覚すら覚える素敵な名称である。
僕はドイツの映画館で映画を見た事が無いから、オイロダインの本当の実力は知らない。

旧日劇には確かWEの巨大なホーンが入っていて、解体時に誰がかっぱらうかと話題になったらしいから、日劇で観劇した人達は知らぬ間にWEの劇場音を聴いていた事になるが、クラングフィルムを使っていた劇場や映画館となるとまず聴いた事がない。少なくとも僕は知らない。

そのオイロダインを今頃になって某所で聴いた。

まあ、一般家庭ではあまり望めない広さの部屋にデンと置かれたオイロダインは壮観であり、愛想もこそもない如何にもドイツ的な武骨さが却って、変な例えだがローライの写りの良さの様な、カメラの武骨さとは真逆の効果を期待させるのと同様、見ているだけで素晴らしい音が聞こえてくるような気さえしたものだ。

期待に胸を膨らませていざ鳴りだしたこの時の落胆はだから筆舌に尽くしがたい。
音はか細く、妙に高音ばかりがガラスを引っ掻くような音でキーキー鳴りだした。
おそらく原因はオイロダインそのものではなく他に有ったのだろう。配線間違いとか、プレイヤー周辺、或いは真空管・コンデンサー不良、等々、そして何よりも部屋。

それにしても酷かった。

ドイツスピーカーが如何に優れたものかは日常聴いているつもりだから、その遥か上位機種のオイロダインがこのていたらくである筈が無い。いや、このような音で許される筈が無いと思ったが、これはオイロダインが悪いのではなくて、映画館の大空間に向けて、且つスクリーンの後ろに置いて鳴らすように出来ているスピーカーを書斎に持ち込むこと自体が間違いだと云うべきなのだろう。

ここで聴いたか細い音を完璧主義のドイツ人が母国の映画館で鳴らして、経営者も観客もそれで満足する筈はなかろうとも思った。

あの若かった頃、首尾よく入手出来ていたら僕のオーディオ人生は悲惨なものに変わっていたことだろう。

何時か本当のオイロダインの音を聴いてみたいが、何処で聴く事が出来るのか今のところ当てが無い。

一昔前FMファンという雑誌があった。その創刊号のグラビアに野口さんという方のオーディオルームが掲載されていたが、この人は桁違いな人でコンサートホール程の広さのオーディオルームに有名どころのスピーカーがごろごろしており、壁にオイロダインが嵌めこんであったと記憶している。もしかしたら此処で聴く事が出来るかもしれないと思うが、とっくに物故されたのでどうにもならない。

カタログでオイロダインには2m×2mという平面バッフルを指定しているがこのサイズはどう考えても「最低これだけ必要ですよ」ということであって、何に依らず無限大を理想とするのが平面バッフルならば、オイロダインのバッフルが2メートル四方で充分というものではないにまっている。

然るに、その最低限の寸法だって家庭に持ち込むにはかなりの無理がある事が容易に想像できる。バッフルを左右の隙間なくピッタリくっ付けて置いても横幅4メートル必要である。

勿論これでは何かと不便だから実際は最低でも5メートル必要になるし、天井高は通常2.3メートルと考えて、部屋に入れるだけなら何とかなるだろうが、これもぎりぎりでは何かと苦しいだろうから少し余裕を持たせるとして3メートルほどは必要になるだろう。そしてバッフルの後ろにも最低2mほどの空間が必要になるし、今度はスピーカーから何メートル離れたところで聴くかを考えなければならない。最低でも8mほど必要とすれば、部屋の縦方向は10メートル以上必要になるだろう。長手10メートル、横幅5メートル、天井高3メートルが、オイロダインの最低条件のバッフルを置くスペースとして必要という事になる。

そしてこれは最低条件だから此処までやったからといって満足に鳴ってくれる保証はないのである。

メーカーも発売元も売れるものなら売りたいから、家庭用として組み上げる最低限の規格を無理やり発表した事を恰も証明するように、某所の音は再度云うが酷い音だった。低音など出てこなかった。

オイロダインはドイツスピーカーの代表格だから、ドイツスピーカーは劃して、つまりこういう物を家庭に持ち込ませようとしたから評判を落とし、我が国で普及しなかったのではないかと思われる。これは実に残念なことだ。


シーメンスにはコアキシャルという25センチウーハーの同軸上に9センチツイーターを装備した小劇場用のスピーカーがあるがこれを1メートル四方の平面バッフルに付けたものも他所で聴いた事があるが、オイロダイン同様Tメートル四方のバッフルでは音にならないのだろう、これも酷いものだった。


カタログにはもう一つスタジオモニターの「オイロフォン」とかいうスピーカーも載っていた。

W460,H1050,D310、2WEY,7スピーカー、アンプ内蔵密閉箱。
中高音は口径の記載はないが8pほどの物を拡散方向を変えて4個、低域用も口径の記載はないが20センチ程のコーンスピーカーを3個、という構成である。


「透明な音質は苛酷なまでに音源の判断を可能にします」

とあるから、音という音は細大漏らさず再現しますよ、と云っているわけで、だからこそアンプ内蔵なのかと推察するが、

「高域、低域共3db、6ステップの調整が可能」とあるし、

「壁面に接近して使用できます」

とあるから、敢えて業務用のスピーカーを家庭に持ち込もうというなら、大空間を要しないスタジオモニターの此方の方が扱いやすいかもしれない。尤も今でも発売しているかどうかは知らないが、カタログに記載されているくらいだから日本の何処かに存在するものと思われるので、何方か探してみられては如何だろう。

ヴァイオリンを弾く友人T君はELACの何とかいうスピーカーを使っているが素晴らしいとべた誉めである。僕は聴いていないから何とも言えないが、ELACのSTS322というMMカートリッジを愛用しているので、同様の音造りであればべた誉めも当然かと推察する。ドイツの音造りにはイギリス、アメリカとはまた違った如何にもドイツらしい堅めの哲学の様なものを感じさせる。

WEに代表され、JBLやアルテックで一般化したアメリカスピーカーも僕らを魅了するに充分な魅力を持っているが、イギリスのタンノイやヴァイタボックスは音の品性に於いて遥かにアメリカ系を上回る。全てそうだという訳ではないが、概してアメリカ系のスピーカーはジャズ、ロック系の音楽に適しており、其れ程の品性を必要としないのは云ってみればお国柄かもしれない。

どうあれ、ドイツスピーカーの胸を張ったようながっちりした、且つ繊細な音造りの魅力が正しく紹介されていない事は、オーディオ大国日本として画竜点睛を欠くと云うべきだろう。

4、5年前、捨てられていたラジオから外したような、ボロボロのドイツスピーカーがネットオークションなどで出回ったが、こうした事を積み重ねた結果がドイツスピーカーの評判を落としてしまったのではあるまいか。

あの手の8pほどのスピーカーはおそらくラジオから外したものと推察され、もしそうなら所詮人の声さえ満足に聴く事が出来れば事足りるので、其れなりの性能にしか造られていないだろう。それを50円か100円か或いは1000円か知らないが塵の山から安く拾って来て、オーケストラを鳴らし「フィールドスピーカーで御座い。付いては20万円頂きます。此方は上等のテレフンケンなので100万円頂きます」、これでは評判が落ちるのも無理はない。

スピーカーで一番難しいのは箱だという事は今更めく話で、とうに皆様御承知の通りである。

ただ造るだけなら大工仕事でも出来るが、ユニットの実力を実力通りに鳴らす事はそう簡単に出来ることではない。

指定の寸法で造ったから音になるかといっても、まずまともな音になった例を僕は知らない。無論素人仕事でも偶然の大当たりが無いとは言えないが、エンクロージャーの自作ばかりは決してお勧めできるものではない。

尤も、どう造ったって、音は出るに決まっているので、願望から僕らはつい錯覚する、出来たてのほやほやの時は「なんて良い音だ」と思いたいのである。

そして、JBLやアルテックのユニットを使っているんだから良い音に決まっているというブランドに対する先入観がまた僕らの耳を錯覚させる。

回路図通りに組み上げれば一応回路図通りの音が出るアンプなどとはわけが違って(これだって部品配置や配線方法等で俄然音は違ってくるが)目に見えない空気の振動に関する計算と現実の音の間には大きなギャップがあるようだ。

だが逆の事もあるだろう、コーラルのスピーカーユニットだって、箱を旨く造れば素晴らしい音に仕上がるかもしれない。今も云った通り偶然の産物が成功をおさめないとは云えないから、つい期待するし箱造りに嵌るのである。

この事は自作エンクロージャーに限った事ではなく、他社製造の箱つまり指定寸法に依る本職の仕事だってユニットがまともな音を出した例を聴いた事が無い。
まして、他社独自の設計によるエンクロージャーをや、である。

タンノイ然り、JBL,アルテック然りオリジナルとの音質の差は歴然としている。

古くはヴァイタボックスのコーナーホーンに物凄い奴があった。大メーカーともあろうものがよくぞここまでやってくれたものだとほとほと愛想が尽きて、以来このメーカーの物は何によらず買った事が無い。こういう音造りを平気でやる音響メーカーを信用出来ないのである。指定寸法という触れ込みながら、どう造ったってここまで酷い音にはなるまいと思うが、それがちゃんとそうなっているのだから驚く。

件のラジオ用スピーカーも当然箱を作らねばならないが、素人仕事も本職仕事も含めてちゃんと音になった例があるんだろうか、甚だ疑わしい。

僕の知っている限りでは、自称スピーカーの専門家の造ったへんてこりんなバッフルなど随分杜撰でいい加減なものだった。言うまでもなく音は出ていたが音にはなっていなかった。

会社の大小を問わず、どういうものを造るかというメーカーのコンセプトは、要は経営の先見性に加えて教養とセンスとモラルを根本とする筈だから、これが無いメーカーは気楽なものである。何でも有りなのだ。要は「だからこのスピーカーは良いのですよ」という話を造ってしまえば良い。

僕らはだから自分の耳をしっかり信じて、良い悪いもさることながら、好きか嫌いかをしっかり耳で判断したら良いのだろう。JBLだから好きなのではなくて、眼をつぶって聞けば自分の好き嫌いは誰に教えてもらわずとも基よりはっきりしている筈だ。

その耳で是非ともちゃんと整備されたドイツスピーカーの音を聞いてみては如何だろう。

ただし、どうしてもオイロダインをというなら、閉館した映画館を買ってしまうのが早道だろうから相当の費用も必要になるに決まっている。だが、価値はあると思う。勇者の出現を期待して、是非とも聴かせて頂きたいものだ。
http://audio-file.jugem.jp/?eid=34


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/310.html#c8

[近代史3] 超高性能で激安なシーメンス・コアキシャルスピーカーが音楽ファンに全然人気が無い理由 中川隆
9. 中川隆[-11137] koaQ7Jey 2019年3月28日 15:29:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[880]


Q1: ドイツのヴィンテージスピーカーの特長は何ですか?

音の違いから言いますと、まず聴きやすい、聴き疲れしにくい音だと思います。
決してつまらない音では有りません。多くのスピーカーはかまぼこ型の特性になっており高域と低域を欲張っておりません。音楽や人の声などの核となる中域重視となっております。

構造の違いから言いますと、まず軽いコーン紙にて能率が高いユニットがほとんどです。

レスポンスが大変良く、真空管アンプとの相性も抜群です。またコーンの素材であります紙の質がダントツ的にすばらしいという事でしょう。タンノイなども古いユニットはドイツのコーン紙を使用しております。このコーン紙が最大の特徴です。 


Q2: 古いスピーカー達のコンディション、また使用していて壊れないですか?

エッジに関しましては年間にして100ペア以上のユニットを見て来ておりますが、アメリカや日本のユニットのようにエッジがボロボロという物は見たことが有りません。約40〜50年以上前の物ですが有っても故意によるものや縦方向の切れが殆どです。一部のユニットにはガスケットと一緒に外れて切れてしまった物、
Grundigなどはガスケットにスポンジが使われている物がありスポンジを貼り付けていた

接着剤と一緒に硬化してボロボロになっている物も見られます。いずれにしろ
エッジ素材そのものによる劣化ではりません。ウーハーの一部には布エッジも見られますがほとんがフィックスドエッジであり問題なく使用出来ており、よほどの事がなければこれからも問題ないでしょう。                                 
ボイスコイルの擦れに関しましては、やはり物によっては見られます。
保存状態が悪く、錆による物、ゴミが入ってしまった物などです。

ドイツのユニットはボイスコイルとマグネットとの隙間が非常に狭く出来ております。よってレスポンスの良いサウンドを奏でます。日本やアメリカのユニット達はアロワンスをみて広めにとっております。当時のドイツの基本的な技術力、精度の確実さを裏つけております。

Grundigに多く見られるセンターキャップにスポンジを使っている物はスポンジがボロボロになっている物がほとんで要注意でも有ります。ボロボロになっていたら取ってしまった方が安心です。                                         
また蝶ダンパーの物はボイスコイル擦れの物も布ダンパーに比べると多いようです。

音の良いとされている蝶ダンパーから布に変わった点からも布の方が長期間の安定
が望めるからだと思われます。一部の蝶ダンパーはネジの調整によりセンター位置を変える事が可能になっておりますので、簡単に直す事も出来ます。 
   
使用に関しましては、よほどの事がなければまず壊れないでしょう。
これからもずっと使えるスピーカーだと理解しております。        

Q3: 最近のAMPに繋げることは可能ですか?

まず,入力インピーダンスになりますが、ドイツのユニットは殆どが4〜6Ωとなっております。

最近のAMPには4Ω端子も付くようになって来ましたが、殆どのトランジスタアンプは4Ω以上であれば問題なく繋げる事が可能です。真空管AMPの場合も出力端子がついていれば問題ありませんが8Ωに繋げても大きな問題はなく、普通に聴く事が可能です。厳密に言うと動作位置が多少狂い、定格より多少パワーが入ります。                                        
スピーカーの最大入力パワーですが、ヴィンテージの物はユニット本体にて10W以下、システムにて25W以下の物が殆どでしょう。50W,100Wのアンプにて聴いていてユニットが壊れるかというと普通に使用している限りでは問題なく使用出来ます。通常、オーディオショップでの音量にて5W程のパワーを使用していると言われますので、自宅でしたら5Wも出せないでしょう。

Q4: どのようなAMPと相性が良いのですか?

真空管AMPかトランジスタなど使用するAMPにてサウンドは変わります。

基本的にはどのAMPでも十分な表現力にて楽しめるかと思いますが当方のシステムでの比較にて参照下さい。

真空管AMPはドイツのBraun EL84PP,2A3シングルを試聴室では使用しておりますが
やはり年代的にも実際に当時も真空管にて鳴らしていたことでしょうから相性は良いと思います。能率が良いので1WクラスのシングルECL82でも十分に鳴ってくれます。 
         
トランジスタはテクにクスのSU-V7を使用しておりますが、低域特性がやはり真空管AMPよりは良いので低音の出方がかなり違います。サイズの割には低域が出ますので
驚ろかれる事でしょう。サウンドも古臭くはあまり感じないでしょう。
http://www.vintagejoin.com/QA.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/310.html#c9

[近代史3] 超高性能で激安なシーメンス・コアキシャルスピーカーが音楽ファンに全然人気が無い理由 中川隆
10. 中川隆[-11136] koaQ7Jey 2019年3月28日 16:16:57 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[881]

(参考) SIEMENS 6W

18cmダブルコーン フルレンジユニット
インピーダンス:8Ω
周波数帯域:60〜18,000Hz
出力音圧レベル:99dB/w/m
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Gaien/3827/speaker-j.html
http://phonicsbook.net/foreign/SIEMENS/6W.html
http://tomozon.sakura.ne.jp/speaker/6W.html
http://www.hi-ho.ne.jp/ita2-yas/speaker/a40_link.htm


80:もみじ饅頭@広島 2008/01/12(土) 11:37:15HOST:74.43.183.58.megaegg.ne.jp

 フルレンジでも帯域が100〜10000Hz程度で、中域の情報伝達が優れているものでしたら、どんなジャンルの音楽でもそつ無く再生できると思いますよ。

ボイスコイル径は1インチ(25ミリ)のものが濃厚な音が出て真空管アンプと合いますが、耐入力が小さいので大きい音は出せません。
手元の SIEMENS 6W はボイスコイル径は22ミリのため、許容入力は僅か6Wしかありませんが大変濃厚な音がします。
 
 つまり、JBL−8TなどVCの大きいユニットの場合、耐入力は大きいものの、ツイーターが必須となりフルレンジとしての魅力に欠けますね。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1186306900/
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1267522956/


【済】ジーメンス 13g(ペア)
ちょうど P610 くらいの Siemens 13g

 ロクハンとされるサイズの小型フルレンジ・スピーカーです。

ジーメンスのフルレンジといえば 15m や 14g が有名で、それらの立派なユニットに比べると、このユニット質素な外観をしていますが、音は外観の似ている 22a よりも、型番が似ている 14g に近い系統です。20 cm の 14g よりも口径が小さい分、高域が素直に伸びていて好感がもてます。ツィーターとして使うのも妙案でしょう。比較的数の少ないユニットです。
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=14451&i=19220

【済】ジーメンス12インチ・同軸(1本)SIEMENS

ドイツの機械らしい外観をしたジーメンスの12インチ同軸

 ポピュラーな10インチのコアキシャルではなく、12インチで、非常に珍しいユニットです。エッジは皮で、ツィーターを外すと、12インチのフィールドと基本的に同じフルレンジになります。ネットワークもタンノイのモニター・ブラックのように裏面に取り付けられています。ツィーターのコーンはアルミです。
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=14451&i=19247

【済】ジーメンス12インチ・フィールド・皮エッジ(ペア)

白い飛まつがあるので映画館で使われたと思われる皮エッジの12インチ

 ジーメンス(テレフンケン)の12インチ・フィールド型のフルレンジ・ユニットで、通常のフィックスド・エッジではなく、皮エッジです。

本来はスタジオモニター用のユニットとされています。この系統の12インチはどれも素晴らしい音ですが、豪華なラジオ兼電蓄に比較的多く用いられたフィックスド・エッジ以外は、めったにお目にかかれない大珍品です。そのうえ、このペアは音も外観もそろっています。

緑色のフェルトは1930年代のテレフンケンのユニットによく見られますが、これはオリジナルではなさそうです。わたしの知るかぎり、もっとも美しい音のフルレンジです。
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=14451&i=19221

乱聴録【其ノ五】
ジーメンス(テレフンケン)皮エッジ12インチ・フィールド SIEMENS TELEFUNKEN(2008年4月19日)


皮エッジの12インチ・フィールド型。緑のフェルトはオリジナルではない

 日本では公式に「シーメンス」とされている SIEMENS だが、オーディオ愛好家にとっては、最高のオーディオ機器を製造していたころの1966年までの名前であるジーメンス&ハルスケ(SIEMENS & HALSKE)が記憶すべき名称だ。Halske とともに同社を創業した Ernst Werner von Siemens は、電気機関車などの発明で有名だが、マイクロフォンやスピーカーの動作原理となっているムービング・コイルの発明者でもあることを忘れてはいけない。そういったわけで、オーディオの話題ではジーメンスと表記することをご容赦いただきたい。


磁気回路は小さく、42006 と比べると貧弱に見える

 ジーメンスは同社と AEG で共同設立したテレフンケンと密接に関連してスピーカーの開発、製造を行ったので、両社のラッパはどちらのブランドなのか判然としないところがある。この皮エッジの12インチも同様だ。

フィックスド・エッジの12インチは、1938年ごろのテレフンケン製高級ラジオに内蔵されていたことからテレフンケン製とされているが、下の写真に示すドイツのスタジオ・モニターの原器ともいえるラッパは、同じフィックスド・エッジのユニットを用いているのに SIEMENS のエンブレムが付いている。したがって、この系統のユニットをジーメンスのラッパとするのか、あるいはテレフンケンとするのかは難しい。


つい立型をした SIEMENS のスタジオ・モニター

 この皮エッジの12インチはフィックスド・エッジより数年後で、1940年ごろにごく少数が製造され、主にスタジオ・モニターとして用いられたと思われるが、入手したラッパには映画スクリーンの飛まつと思われる白点があるので、劇場でも使われたのだろう。ひょっとすると試聴したペアはテレフンケン・バージョンで、元から L45 のような緑色のフェルトであったのかもしれない。

 終戦前後には皮エッジのままアルニコ化され、さらにアルミ・コーンのツィーターを加えた同軸ユニットも製造された。いずれのラッパも、現存している数は非常に少ない。下の写真は上のスタジオ・モニターのユニットで、こちらの灰色のフェルトはオリジナルである。ただし、このユニットは皮エッジが縮んで変形しており、大手術が必要なために試聴できなかった。


修理中のスタジオ・モニターのユニット

 エッジの皮は幅が広く、明らかにフィックスド・エッジを手作業で切断して製造したものである。同じ12インチの 42006 が能率最優先のショート・ボイスコイルで大振幅時の歪みを容認した設計であるのに対し、このラッパはロング・ボイスコイルで能率が低く、高忠実度再生をねらった設計である。下の写真はボイスコイルがかなり飛び出して見えるが、これでもボイスコイルの位置はほぼ中央で、正しく調整された状態である。磁気回路のギャップの深さが 5 mm しかないのに、なんと、ボイスコイルの幅は 11 mm と2倍以上もあるのだ。この時代にコーンの振幅をそんなに広く想定していたとは思えないので、かなりの無駄があり、なぜこのような設計をしたのかは謎だ。


不必要と思われるほど長いボイスコイルで能率は低い


■ ディスク1「マーラー/子供の不思議な角笛」
 冒頭の大太鼓の一発で衝撃を受けた。これはただならぬラッパだ。フィールドの小さい貧相な外見からは想像できない、床を揺るがすような重低音に、オーディオ的な快感を禁じえなかった。オイロダインはまったくかなわない。大太鼓以外のパートも大口径フルレンジとしては不思議なくらい団子にならず、さわやかさがあって魅力的であった。少しメローで聴きやすい声の音質ながら、ディースカウはディースカウらしく、シュヴァルツコップはシュバルツコップらしく聴こえた。

■ ディスク2「モーツァルト/女声歌曲集」
 独特の艶とまろやかさのあるソプラノで、夕べの想いはロマンティックな雰囲気に浸れた。やはりフルレンジなので、ホーンのような華やかさやリアリティには欠けるが、これはこれで、うっとりできる。この録音の独特な癖は少し潜められるが、区別ははっきりしていた。やはり、メローでありながら分解能のある不思議な音で、荒々しさのあるテレフンケンとは対照的であった。

■ ディスク3「ヌブー&ハシッドのヴァイオリン」
 同じ高価なフィールドの12インチということで、どうしても比較してしまうが、42006 よりもずっと良かった。ヌブーのこの録音は理屈抜きで美しく、耽美的に聴けた。それでそのまま、なにも考えずに最後まで聴き続けてしまった。このラッパが持つ高域の甘さが、ヴァイオリンの SP 復刻ではすべて良い方向に作用していた。

■ ディスク4「ショパン/ノクターン全集」
 このディスクのみ、愁いのある 42006 の音に軍配があがった。十分に雰囲気はあったのだが、ピアノはもう少し辛口のフィックスドエッジのほうが「らしく」聴こえる、ということなのだろう。分解能は申し分なく、アナログとデジタルの差もはっきりとわかる。巻線の低音はすばらしく、テレフンケンが軽々しく聞こえてしまうほどであった。

■ ディスク5「ムソルグスキー、ラベル/展覧会の絵、ボレロ」
 録音嫌いで有名であったチェリビダッケは、個性派ぞろいの指揮者のなかでも、極め付けの一人といえるだろう。録音の人為的な編集を不正なものとした指揮者の意志の表れか、このディスクもあまり加工臭のしない好感のもてる音作りだ。人工調味料をふんだんに入れた惣菜のような録音に麻痺してしまった耳には、ゆっくりとしたテンポの展覧会の絵がスローフードのように心地よいだろう。もちろん、1990年代の新しい録音なので十分に Hi-Fi であるし、管弦楽の編成も大きいので、一般的なオーディオの試聴にも適したディスクであると思う。演奏前後の拍手も自然な雰囲気で録音されいる。


チェリビダッケの展覧会の絵とボレロ

拍手の不思議な音場に驚いた。スピーカーの上方にふんわりと広がるプレゼンスに、思わず高いところにある別のスピーカーが鳴っているのか?と腰を浮かせてしまった。それが、信号をモノラルにミックスすると、ぴたりと真ん中に置いてあるテレフンケンから音が出てくるように聞こえるから見事だ。シュルツの KSP215 ほうがより正確にステレオの音場を再現していたはずだが、こちらのほうがずっと広がりがあって魅力的だ。これも皮エッジの効果だろうか?

 拍手ばかりでなく、オーケストラもすばらしい音で、この一連の試聴で初めて全曲を聴いてしまった。能率がやや低めなので、それなりにパワーが必要だが、EL34 シングルの8ワットでも不足しなかった。キエフの大門も伸びやかで破綻がなかったが、少しこじんまりとした感じであった。

■ ディスク6「ワルツ・フォー・デビー」
 42006 では厳しかったハイハットだが、このラッパではまずますの出来であった。ピアノは角の取れた音でリラックスして聴くことができた。ベースはオイロダインやテレフンケンのようには弾けなかったが、誇張の無い表現が自然で好ましいものに感じられた。全体にマイルドであったが、このように角の取れたジャズもまた、すばらしいと思った。

■ ディスク7「サラ・ボーン&クリフォード・ブラウン」
 クラッシックとジャズで女性ボーカルの評価が反対になるフルレンジが多いなかで、このユニットはどちらも良いという例外であった。独特の甘さはジャズでも同じだが、声からいろいろな表情がきちんと聞き取れたので、ずっと聴いていたいと感じた。


■■ 乱聴後記 ■■
 まったく驚くべきラッパである。何回も「不思議」という言葉を使ったが、けっして誇張ではなく、古ぼけて立派でもない外観からは想像できないほどの豊潤な音に驚いたためである。

下のホワイトノイズ再生時の音圧の周波数分布では、実質 1.1 m 角ほどの小さなバッフルなのに 1 kHz 以下がフラットで低音がとても豊かなことと、4 kHz とやや低い周波数にピークがあることがわかる。

全体を覆う甘さはこのピークと皮エッジの相乗効果なのかもしれない。つまりは、癖もそれなりに強い、ということであるし、周波数レンジもけっして広くはないので、完璧なラッパとはいえない。ではあるが、音楽再生のための最良の道具とは、このようなものではないか、と考える。無歪みであることのために、つまらない思いをすることはないのである。

 とくに印象的だった重低音に寄与しているのが皮のエッジだが、効果は f0 の低さだけではない。大学院で興味本意に受講した音響理論は、コーン・スピーカーのエッジで発生する振動の反射による混変調歪みに関する教授の論文の計算をやり直す、というものであった。その論文によると、エッジでの反射によって発生する混変調歪みが、スピーカーの歪みの大きな要因ということであった。

 たとえば、ロープの一端を木などに固定して反対から波を送ると、波は固定端で反射して戻って来る。これはフィックスドエッジの状態である。いっぽう、一端を柔らかな皮のようにほどよく伸びる材質で結んでおくと、反射はほとんど起こらない。つまり、フィックスド・エッジでは多量に発生するエッジでの反射が、皮のエッジではあまり発生せず、歪みが少ない、ということになる。このように優れた皮エッジだが、大量生産に不適なのは明らかで、スポンジなどに取って代わられ、廃れてしまったのは残念なことである。

 今回試聴したユニットは見た目はいまひとつなものの、2本が非常に良くそろっていて、皮エッジはとても柔らかく、特別に音の良いサンプルであった。したがって、同じユニットを入手しても、これほど優れた音はしない可能性が高いだろう。まさかとは思うが、オイロダインの低音に悩むオーナー諸氏は、この記事を読んでウーハーのエッジをハサミで切断したくなってしまうのではないかと、少々心配である。


周波数分布。バッフルなのに 1 kHz 以下がフラットなのが印象的だ
http://www.klang.jp/index.php?f=&ci=14457&i=18017

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/310.html#c10

[近代史3] 超高性能で激安なシーメンス・コアキシャルスピーカーが音楽ファンに全然人気が無い理由 中川隆
11. 中川隆[-11135] koaQ7Jey 2019年3月28日 16:31:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[882]

SIEMENS COAXIAL-2 C72233-A10-A7
価格不明(1台、発売時期不明)
https://audio-heritage.jp/SIEMENS/speaker/coaxial-2.html



コアキシャルスピーカーC72233-A10-A7を2個搭載したスピーカーシステム。

エンクロージャーは後面開放型設計となっています。

外観の仕上げはローズウッド、ブラジリアンローズ、白木、チークなどのバリエーションがありました。

コアキシャルスピーカー単体マウントタイプもありました。


5面体後面開放型

機種の定格

型式 2ウェイ・2スピーカー・後面開放方式・フロア型
使用ユニット 全帯域用:25cm同軸型(C72233-A10-A7)x2

ユニットの仕様
構成 低域用:25cmコーン型
高域用:9cmコーン型

インピーダンス 15Ω
許容入力 10W
周波数特性 60Hz〜16kHz
出力音圧レベル 98dB/1W 108dB/10W
https://audio-heritage.jp/SIEMENS/speaker/coaxial-2.html

▲△▽▼


スピーカー製品情報 真空管アンプ「カトレア」
20Cm用フロントホーンスピーカーボックス 販売価格 100,000円 (販売終了?)


私が作ると年間1ペアしかできなく 評判が良いので家具屋さんに製作依頼して出来てきた フロントホーンスピーカーボックスです 納期約一ヶ月です

すべて米松合板でウォールナットツキ板仕上げ後面開放型で作りました 70年代や80年代のユニットも聞けるように下側にダクトを作っています 

調節してバスレフ型フロントホーンスピーカーボックスとしても 使用できます 

やはり50年代や60年代のユニットは反応が良くフロントホーンスピーカーボックスで後面開放がスッキリした音が楽しめます 

只今はシーメンスベークダンパーの16Ωの試聴が出来ます ちなみにこのセットペアで280,000円です ボックスの仕上げは木目と風格でチークオイル仕上げがベストです写真は何もしていませ  

W370×H900×D500
http://www.cattlea.jp/product/speaker.php

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/310.html#c11

[近代史3] 超高性能で激安なシーメンス・コアキシャルスピーカーが音楽ファンに全然人気が無い理由 中川隆
12. 中川隆[-11134] koaQ7Jey 2019年3月28日 16:34:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[883]

スピーカーエンクロージャ:後面開放型スピーカー


平面バッフルは、スピーカーを大きな板に取り付けることで、スピーカー前後の空気の流れを遮断し、特に低音域で打ち消されてしまう現象を排除しようとする原理です。

それなりの効果を得ようとすれば、音の速さが約秒速340mということもあり、けっこう大きくないと低域の効果が得られません。

なかなかそんな大きなバッフルを置けるなんて珍しいので、それならば前後の空気を遮断すれば良い….という目的を発展させて、平面バッフルを折り曲げたような形となったスピーカーがあります。

これが後面開放型スピーカーと呼ばれるものです(図は後ろから見たイメージ)。
平面バッフル同様、前後の空気が回り込むにはグルリとスピーカー筐体を回る必要があり、これにより前後の空気の移動を遮断しようというものです。

密閉型の後ろ側が塞がれていないイメージになりますが、最近の市販品には見かけません。

メリットとしては、

・平面バッフルより小型化できる。
・密閉型と違いストレスのないユニットの動きが可能(平面バッフル同等)

でしょうか。

小型化できるのは見ての通りですし、密閉型では空気室内の空気が空気バネとしてユニットの動きを妨げていますが、後面開放型はその点ストレスフリーの動きとなり、抜けの良い音が期待できます。
デメリットとしては、

・共振が発生する
・定在波が発生する

といわれていますね。

共振は、ユニット背後がボックス状の大きなダクトといえますから、共振域は高めに出ると思いますが共振が発生してしまいます。これは平面バッフルではなかったもので、筒状になることで発生してしまいます。

また、筐体の上下、左右の面で定在波が発生しますが、先の共振と共にどれぐらい問題になるか分かりません。

それより個人的には、バスレフ型とは違い背後からも盛大に中高域の音が出ているので、壁などに近いとそれら中高域の反射音が気になるように思います。

逆に反射音が弱ければ、先の共振による不要な音も気付かないレベルかも…と想像しています。

ということで、後方に余裕が必要なスピーカーである点は、平面バッフルと同様でしょうね〜
http://diy-sound.net/archives/18

背面(後面)開放型エンクロージャー

 背面開放型エンクロージャー(後面開放型エンクロージャー)とは、密閉型スピーカーの背面の板を取り外してしまったもの、もしくは平面バッフルの4面を後ろ側に折り曲げて板を取り付けたものと考えればよいでしょう。基本的な特性は平面バッフルと同じで あるが、背面開放型にはそれにプラスして音響菅の要素が加わります。

 これは後ろに折り曲げた板の平行面で定在波が発生し、つまりパイプ共鳴の音が付加される。しかし、密閉やバスレフで発生する定在波はユニットの動きに悪影響を与えるが、背面開放の場合はユニットへの影響は少なく、むしろ背面からの音に付加される割合が多い。

 背面開放型のメリットは、スペースファクターが平面バッフル方に比べ優れていること。平面バッフルは完全な一枚板のため補強が難しく、板厚を厚く確保しないとどうしても板鳴りをおこしてしまう恐れがあるが、背面開放型は箱型であるため板鳴りはしにくいというメリットがある。ユニットの動きは自由で、微小信号への反応も平面バフルなみに良い。

 背面開放型の計算式は基本的には平面バフル型と同じ

で考えればよい。詳しい計算を出す場合はそれにプラスして共鳴管の計算式で低域のピーク、ディップを割り出せばよい。しかし、実際の測定は無響室で行わなければ、部屋の特性が強くでるので計算式どおりにはいかない(これはどのスタイルのエンクロージャーでも同じことだが)
http://www.diyloudspeakers.jp/6000html/speaker-enclosure/category1/haimenkaihou.html

エンジニア の 独り言

後面開放型エンクロージャー


オーディオ・マニアの方々には、古いオーディオ雑誌の記事を鵜呑みにして、確かめもせずに、システムを作ってしまう方もいらっしゃるようです。

仕事ではないのですから、どのような周波数特性や過渡特性で聴かれていても問題はないのかもしれませんが、それに慣れてしまうと、基準がドンドン元音から離れてしまうことになってしまいます。

このデータは、あるオーディオ・マニアの方のお宅へ伺って測定したALTECの同軸型
スピーカー604-8Hのウーファー部分のインピーダンス特性です。
この方は某オーディオ雑誌に載っていた

「後面開放型が一番癖が無いエンクロージャー である。」

との記事を信じ込まれ、ベニヤ板を木枠で補強して壁のようにして、そこに604-8Hを取り付けられていましたが、非常にQoが小さく、foも低いというこのユニット独特の特性を象徴的に表している特性の状態で鳴らしていらっしゃいました。

一見すると、foが32Hzと非常に低いので、低音が出るように思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は全く逆です。


foに向かってインピーダンスが上昇するに連れて低音域は200Hzからダラ落ちになってしまっています。ベニヤ板パネルの面積から計算すると、もう少し低音が落ち始める周波数が低くても良いはずなのですが、パネルの共振のせいか、16cm口径のスピーカーより低音の出ないシステムになっていました。しかし、スピーカーの近くに寄って聴いてみると近接効果からか、音圧感は全くないものの、それなりの低音が聞こえてくるのが不思議なところです。

ちなみに上の周波数特性はHFのレベルを最大と最小にした時の変化で、下の方はMHの方を変化させたデータです。どちらも変化させない方のレベルは中間に設定してあります。


ホーン部分を単独で鳴らすと、それなりに高音域は出ていますので、複雑なネットワークの回路に問題があるのかもしれません。また、Hになってから、ホーンが定指向性型になってしまったため、ただでさえカットオフ周波数が高めだったのが、更にホーン・ロードがかかり難くなり、2kHz以下は使わない方が良い状態になっています。
(緑の周波数特性は正弦波での測定ですので、無響室以外では正確なデータは得られませんが、ホーンロードがかかっていないことをチェックする上で参考になると思います。

ちなみに1kHz付近が一転して上昇しているのは、ウーファーのコーン紙がホーンの一部として働いているからです。UREIでは以前このユニットのホーンをスリット付きの物に交換し、かなり低い周波数まで受け持てるように改造していましたが、この辺の効果を利用していたのかもしれません。


このユニットの場合、当然1kHz付近は使えませんので、クロスオーバー周波数は2kHz以上に追いやられてしまう結果になっています。38cmウーファーを2kHzまで使うのはやはり苦しいようです。

この方は、この後、バスレフ型エンクロージャーの別のシステムを購入されたようですが低音がこもるとか、高音がうるさいとか、ワイドレンジの音に慣れるのにだいぶ時間がかかったそうです。

癖のある音に慣れてしまうと、その分キャリブレーションに時間がかかってしまうようです。


上の特性表は別のお宅の604-8Hのデータですが、この方の場合は、民生用のイコライザー付きネットワークではなく、PAなどで使われているドライバー側のアッテネータだけのネットワークでしたが、高音域はこちらの方がはるかに優れているようです。

残念なことに、この方も壁バッフルだったため、200Hz以下の低音域はロールオフしています。このユニットの場合、比較的バランスが取れていますので、適切なバスレフの箱に入れれば、もっとまともな特性になるはずです。
http://www.kozystudio.com/bu2bu2/6048h/604.htm


クラングフィルム、シーメンスやSABA等のドイツ・スピーカーに平面バッフルか後面開放型を使う理由は要するに:


軽量コーンにあまりプレッシャーを掛けずに使用したい為、平面バッフルか後面開放型が適当だと思います。

密閉型、バスレフ型になるとバックプレッシャーのコントロールが難しくなる事とエンクロージャーの影響を受けやすくなります。
http://vintage-audio.jp/?p=390
http://www.barshinkukan.com/kizai.html


オイロダインのバッフル

オイロダインのバッフルは2m×2mが常識と言われています。でもそんなに大きいのが置ける部屋なんてまず一般には有りえません。

オイロダインはへたなエンクロージャー等に納めるよりも裸で鳴らした方がよほどまともな音がします。

今までの経験からこのサイズで行けると踏んで作ったのがこのバッフルです。幅1m、高さ1,2m。このサイズでしたら殆どの部屋で使えます。このぐらいのサイズですと、バッフルの余計な共振も無く、大型バッフルよりも明快な低音が聞こえます。

私は、一般家庭には大型バッフルは勧めていません。バッフルの補強が大変な事と低音が伸び過ぎ、部屋が悲鳴を上げてしまうからです。

ある小ホールでコアキシャル一発、1m×1mのバッフルで朗々と鳴らした経験が有ります。其の時に居合わせた人々は、この小型のユニットでナゼこんなに鳴るのか首を傾げていました。
http://hayashilab.syuriken.jp/oiredain1.htm


愛機、オイロダインの裏側です。オリジナルは鉄のアングルを溶接した物ですが、あれでは強度が足りず、高域に鉄の響きが付きまといます。

これをドイツの音だ、などと言われる方が居りますが、僕には我慢が出来ません。僕はドイツの音が聞きたいからオイロダインを使っているのではなく、レコード音楽に正直なスピーカーだとの思いから使っているのですから。
http://hayashilab.syuriken.jp/tentou1.htm

オイロダインの更なるグレードアップを求めて。

ネットワークは替えた。でもまだ有るのかな?  有ります有ります。ネットワークを取った後にアルミの板で補強と書きましたよね。実践しましたか?

其れをした方はもうお判りですよね。オイロダインのフレームの強度不足。

エーーーーー、オイロダインって業務用で強固に作られているんじゃないの?  確かに丈夫です。破壊強度は十分ですが、微振動(此れがオーディオでは怖い)に対しては、殆ど強度が有りません。

じゃあ、実験。

最後の1本ウーハー。上から見ると台形(三角にも見えるかな)のタイプ。ウーハーのマグネットが薄い鉄板で上下に繋がれて居ます。この鉄板を外し、同じ様な物をアルミ(5052)の10mmで作って取り付けて見て下さい。

嘘みたいに静かに成り、付帯音が少なく成ります。付帯音に消されていた音楽情報が聞こえてきます。これを経験したら、全てのフレームを作り直したくなるのは音楽愛好家なら誰しもでしょう。

ウーハーの止め方だって、適当な鉄板をL字型に曲げた物で、下側だけホールド。もう・・・・・・・・・・・・・。

オイロダインのユニットはとても優秀です。でも、周辺が其れを生かしていません。と言うか殺してしまっています。アノ状態はユニットにとっては、あまりにも可哀想です。

フレームをアルミの30mm角で作り直しましょう。(40mm角の方が更に良いとは思うのですが、重量の点で見送っています。)

ドイツの音って、単なる鉄フレームの共振音だと鳴らした瞬間に気付く筈です。オイロダインが苦手としていた音楽を鳴らして見て下さい。ネッ、苦手な音楽なんて無いでしょう。
http://hayashilab.syuriken.jp/aueurodyn21.htm

コアキシャルの全面パネル。鉄板を二枚張り合わせて作って有ります。

よくお客様に、此れは何の為についているの? と聞かれます。その時の僕の答えは、其れが無いとツィーターが落ちちゃうんですよー(笑)。

そうなんです。此処にツィーターは取り付けて有るのです。

冗談はさておいて、ツィーターの前の風車の様な部分は音響レンズ(拡散器)と思われます。ウーハーの10Wは十分高域が伸びていますが(LE8Tより伸びてます。)高域の指向性が強いのはフルレンジの宿命。其れの改善の為のツィーターと理解しています。

でも、過去に音響レンズを必要としたは経験は有りません。必要とするのはアンプに原因が有ります。オイロダインも、音響レンズは外した方がどれだけ喜んで鳴るかを知っている人は幸せです。音響レンズを付けたままのオイロダインを見るとかわいそうに成ってきます。

コアキシャルも同じで、全面パネルは音響的にNG。

具合が良い事にツィーターの取り付け面と、ウーハーの取り付け面は同一面。

全面パネルを外し、ツィーターを外し、バッフルにツィーター用の穴を開け、取り付ければ完成。

音響レンズが無くなった分、ツィーターの能率が上がりますから、ネットワークの調整が必要です。

生前の伊藤喜多男氏に、この事を話したら、『2ウェイか、いやな言葉だな。』って笑っていました。(オイロダインを使っているくせに、笑)

コアキシャルはあのデザインが好きなんだ。バラスなんてとんでもない。と考えている方に。

ユニットはバッフルの後ろに止めていますよね。もし前面でしたら、コアキシャルの設計者に笑われる(困った顔をする)かもしれません。あのユニットは後面に止めるように出来ています。でも前面に止めて売ってるよ。ですか? 其の業者は信用できませんね。(笑)
http://hayashilab.syuriken.jp/aucoaxial02.htm


VINTAGE AUDIO
ドイツ製のAUDIOを中心に紹介及び販売を致します。
http://www.vintagejoin.com/audio.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/310.html#c12

[近代史3] 超高性能で激安なシーメンス・コアキシャルスピーカーが音楽ファンに全然人気が無い理由 中川隆
13. 中川隆[-11133] koaQ7Jey 2019年3月28日 16:35:11 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[884]

シーメンス SF−180/501

 アルテック601−8Dが自宅から去った後に、我が家のメインシステムに座ったのはシーメンスの17cmフルレンジです。

 フェライトマグネットを使ったダブルコーン型で、メインコーンはストレートコーン、サブコーンは小さなカーブドコーン。

 使用しているエンクロージャーは後面開放ですが、外枠はかなり古いスピーカーシステムを分解して活用したもので、バッフル板は新たに薄い合板を加工して取り付けてあります。

 と言っても、バッフル板を取り付けてから軽く20年が経過していますが・・・。 

 ユニットの取り付けは、601−8Dと同じく、U字金具によるマグネット支持です。 


 マグネット部分
 8Ω対応  エッジはギャザードタイプ

 後面開放箱に入れて使用  自宅のメインスピーカー

 いかにもドイツのスピーカーらしい骨格のしっかりした音です。
 17cmのユニットとは思えない堂々とした低音で、後面開放でも低音不足を感じさせません。

 もちろん本当の低い音は出ていないのですが、中低音あたりの低音を感じさせる情報がしっかり再生できているのでしょうか。

 バッフル板は薄い板なのですが、板鳴りは少ないように思います。
 直接ユニットが接していませんので、単なる仕切り板の機能です。
 バッフル面はユニットの前後の音圧が丁度打ち消しあう位置なので、薄い板でも大丈夫なのかもしれませんね。


 今のところ、長方形の音楽部屋の長手方向にスピーカーを設置しています。
 システムを正面に向けたり、内側に振ったりと、色々セッティングを試しましたが、今のところ45度内側に振るように設置しています。

 ユニットの軸線は頭のかなり前で交差しますが、高音も十分に聴き取れます。
 2つのスピーカーの間にぽっかりと音場が浮かびます。
http://www.chukai.ne.jp/~stail/siemens.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/310.html#c13

[近代史3] 超高性能で激安なシーメンス・コアキシャルスピーカーが音楽ファンに全然人気が無い理由 中川隆
14. 中川隆[-11132] koaQ7Jey 2019年3月28日 16:39:52 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[885]


バイオリンの名曲をシーメンスのフルレンジで聴く - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=aWlcNF5KYqM


シーメンス8インチフルレンジで聞く女性ボーカル - YouTube 動画
http://www.youtube.com/watch?v=L24oFs13oEo
http://www.youtube.com/watch?v=d-5XPX4imAg

Siemens fullrange - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Siemens+fullrange&sp=mAEB
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%B9+%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8&sp=mAEB


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/310.html#c14

[近代史3] 超高性能で激安なシーメンス・コアキシャルスピーカーが音楽ファンに全然人気が無い理由 中川隆
15. 中川隆[-11131] koaQ7Jey 2019年3月28日 17:01:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[886]

クラング・クンスト 音響レンズでコアキシャルスピーカーを作る
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10137&i=10509


SIEMENS(シーメンス)の10インチコアキシャルスピーカー「鉄仮面」を分解した状態

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/105/10509_801.jpg

 そもそもこの音響レンズを作ろうと考えたのは、「鉄仮面」と呼ばれる SIEMENS(シーメンス)のコアキシャルスピーカーユニットを入手したからです。入手したときはすでに、めぼしいドイツ製フルレンジスピーカーをほとんど蒐集済みでした。「鉄仮面」は日本で多く販売されたものの、ドイツではあまり使われなかったために品薄で、コレクションの最後のほうになっていました。見た目が貧弱な「鉄仮面」にはあまり興味がなかったのですが、いざ聴いてみると感心させられました。なにを聴いても上品でまとまりが良く、少し物足りなさはあるものの、コーン型スピーカーにありがちな「音の暴れ」をほとんど感じませんでした。

 「ブルーフレーム」とか「レッドニップル」という愛称で有名な TELEFUNKEN(テレフンケン)の L6 や、KLANGFILM(クラングフィルム)の KL-L307 といった名機とされるフルレンジユニットは、「鉄仮面」よりもスケール感と聴き応えのある音を出しますが、常にコーン型スピーカーであるということを意識させられる癖のようなものを感じてしまいます。私もかつて ALTEC(アルテック)や GOODMAN(グッドマン)、LOWTHER(ローサー)といった米英のフルレンジユニットを使いましたが、同様な傾向があります。単純にツィーターを追加すれば高音は延びるものの、やかましさがあって「鉄仮面」のような音のまとまりは得られません。なにが「鉄仮面」の音を作っているのでしょうか?

TELEFUNKEN(テレフンケン)の10インチフルレンジL6とSIEMENSのツィーターによるコアキシャル

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/105/10509_802.jpg

 答えは音響レンズに決まっています。「鉄仮面」の由来である仮面のような鉄のカバーは、中央部分が2枚のプレスされた鉄板の重ね合わせになっていて、ツィーターの高音だけでなく、ウーファーとなるフルレンジユニット中央部分の音も拡散します。中心部分の音は障害物が無いのでそのまま出ますが、その周囲の音は曲げられて通り道が長くなるので遅れ、ちょうど凹レンズのようになります。実際に音響レンズを作って取り付けてみるとみると、コアキシャルにしなくても L6 や KL-L307 のようなフルレンジスピーカーからまとまりの良い音が出ました。そして、コアキシャルにしたばあいは、もっと大きな効果が期待できます。

L6でホワイトノイズ再生時の音圧の周波数分布(後面開放箱に取り付けて軸上1メートルで測定)

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/105/10509_805.jpg

 上のグラフはL6の周波数特性で、測定に用いた箱が小さいために100 Hz以下の低音が減衰しています。高音はグラフの左端から2番目にある中心周波数が16 kHzの棒まで十分なレスポンスがあって立派な特性ですので、測定と同じ軸上の至近距離で聴けば、十分な高音どころか少し過剰に感じるほどです。しかし、軸上から外れると高音は減衰してしまうので、広い立体角の平均では高音は不足しています。ですから、広い部屋で徐々に離れていけば、ちょうどバランスが取れるリスニング位置があるはずですが、日本の住宅事情では無理なばあいが多いと思います。

 そのためか、「フルレンジにツィーターを追加して2ウェイにしても、うまくいかない」という話をよく耳にします。2〜3メートルくらいの近距離で聴くと、ただでさえ過剰な軸上の高音が、ツィーターでさらにやかましくなってしまうケースが多いようです。ヴィンテージのばあい、フルレンジの高音をカットせず、コンデンサーでツィーターの低音をカットするだけの2ウェイ化が多いので、両方の高音が重畳してしまってなおさらです。

 そういうときこそ音響レンズです。同軸にしないばあいでも効果があり、やかましいからと音響レンズをご購入された方から、「実験の結果ツィーターはそのままでフルレンジのほうに音響レンズを付けて成功した」といいうご報告をいただいたこともあります。普通はツィーターに音響レンズを取り付けようとしますが、フルレンジの高音に問題がある場合が多く、そんなときは逆のパターンが有効です。

 コアキシャルでは音響レンズ1個で両方のユニットの音が拡散できるだけでなく、音が融け合って一つのユニットのようになるという効果もあるのでとても有利です。フルレンジに音響レンズを取り付け、ツィーターを天井に向けるというのも良い方法で、デッカのデコラやテレフンケンの O 85 モニターに似た雰囲気のステレオ感が味わえます。ツィーターの数を増やすと、より近い雰囲気になります。

SIEMENS(シーメンス)のツィーターの裏面処理とスペーサー用コルク製ガスケット


https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/105/10509_804.jpg

 音響レンズでコアキシャルを作るには、上の写真のようにツィーターを中央で支えるための板を用います。写真では黒い鉄板製ですが、5.5〜12ミリくらいの合板(ベニヤ板)でも良いと思います。注意点は、ウーファーとなるフルレンジユニットのコーン紙の正面に来る支持棒をあまり太くしないことです(3センチ以内にしましょう)。写真の板は外形も円ですが、四角でも問題ありません。板に2つのユニットと音響レンズを取り付ければ、コアキシャルの出来あがりです。

 シングルコーンフルレンジとちがって、コアキシャルには複雑な分だけ音をチューニングする要素がたくさんあることも楽しみです。上の写真はツィーターを板に取り付けた状態の裏側です。SIEMENSのアルニコ磁石のツィーターを使っていて、その裏側にフェルトを貼り付けてあります。SIEMENSのコアキシャルにも同様な吸音処理がしてあり、上質な音にするための秘訣といえます。

 周囲のコルク製ガスケットは、ツィーターのお尻がL6のコーン紙にぶつからないようにするためのスペーサーです。このようにツィーター支持板にはある程度の厚みが必要なので、写真のような鉄板ではなく、ベニヤ板で十分です。ユニットはいろいろとあるので共通化できず、鉄板で2枚だけ作るとCAD入力などで高額になってしまうので、ベニヤ板で作れば良かったと反省しています。多少雑に作っても、板が音響レンズに隠れてしまうので気になりません。

L6で作ったコアキシャルを音響レンズ正面の斜め下から見た様子

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/105/10509_803.jpg

 音響レンズは高音を広い角度に拡散させるだけで、量を減らしてしまうわけではありません。ですから、反射音の比重が大きい離れたリスニング位置では、音響レンズなしに比べてそれほど高音は減少しません。つまり、スピーカーからの距離や角度による高音のバランスの変化が小さくなるので、より自由なリスニングポジションで良い音を楽しむことができます。

 音響レンズを使えば好きなユニットを組み合わせて自分だけの「鉄仮面」を作ることができます。フェライト磁石の10W(「鉄仮面のウーファー」)よりも強力なL6やKL-L307、あるいはフィールド型フルレンジなどとヴィンテージツィーターを組み合わせて、SIEMENSのオリジナル以上のコアキシャルが作れます。今回作った「L6版鉄仮面」は、貸し出し中でなければ試聴可能です。私の耳にはSIEMENSの「鉄仮面」よりも中低音が充実しているように聴こえて物足りなさを感じませんし、シングルコーンフルレンジが苦手とするクラッシックのソプラノも楽しめます。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10137&i=10509
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/310.html#c15

[近代史3] 超高性能で激安なシーメンス・コアキシャルスピーカーが音楽ファンに全然人気が無い理由 中川隆
16. 中川隆[-11130] koaQ7Jey 2019年3月28日 17:17:32 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[887]

クラング・クンスト 【第2話】ドイツの同軸スピーカー「御三家」 2010年2月20日
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10211

 同軸スピーカーといえば、TANNOY の モニター・シリーズや ALTEC の 604 シリーズが有名ですが、「ドイツにも優れた同軸スピーカーがあります」といえば、「ああ、SIEMENS のコアキシャルことだろう」という程度の反応が多いようです。でも、凝ったメカの王国であるドイツに、優れた同軸スピーカーが無いはずがありません。なぜか、この年明けから不思議なくらい、ドイツから同軸スピーカーのオファーがあって、いろいろなユニットを吟味する機会がありました。そこで、それらも含めたドイツ製の同軸ユニットのうちで、わたしが代表的と思う3本をご紹介することにしました。

左からシュルツ、ジーメンス、イゾーフォンの同軸12インチ

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10211_801.jpg

 さて、そのドイツの同軸スピーカー「御三家」とは、SCHULZ(シュルツ)、SIEMENS(ジーメンス)、そして ISOPHON(イゾーフォン)のことです。クリーム色のフェルトと保護用の金網でコーンがカバーされて見えない SCHULZ と、皮エッジに3本のアームで支えられた大きなツィーターの SIEMENS が極めて個性的な外見なのに比べると、ISOPHON は少し地味に見えますね。残念ながら ISOPHON 以外は数が少ないユニットで、入手は容易ではありません。

シュルツの後側(カバーを外したところ)

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10211_802.jpg

 御三家の筆頭といえば、やはり SCHULZ になるでしょう。SCHULZ は戦中に帝国放送協会などが開発した世界初のステレオ・テープレコーダーとともに用いられた、Eckmiller の12インチ同軸ユニット O15 にまで遡る、ドイツの同軸スピーカーとして、最も深い歴史のあるユニットです。戦後になって東ドイツの SCHULZ に受け継がれて、O16、O17、O18と作り続けられ、シャルプラッテンのレコーディング・スタジオや、放送局でモニターとして使われました。ツィーターはアルミドームで、柔かい普通のアルミ材をプレス成形ではなく、ヘラで加工したように見えます。ウーハーのエッジは発砲ネオプレンゴムで、密閉箱や大型のバスレフが適しています。現代の基準でも十分にワイドレンジで、とても古いユニットとは思えません。能率が低いのが欠点ですが、極めて分析的な音でありながら耳にやさしいのは不思議です。ステレオの臨場感が素晴らしいのは、いうまでもありません。

ジーメンスの後側

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10211_803.jpg

 つぎは SIEMENS ですが、俗に鉄仮面などと呼ばれる有名な(10インチの)コアキシャルではなく、12インチの同軸で、鉄仮面とは比較にならないほど本格的な作りのユニットです。能率は見た目ほど高くなく、皮のフリーエッジで延長された低音に対し、高域はアルミコーンなのに SCHULZ のようには伸びていません。そのせいかコアキシャルとしては重心が低くくて暖かい音色で、SIEMENS のユニットによくある硬さは感じません。入手は3つのなかで最も困難です。

イゾーフォンの後側

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/102/10211_804.jpg

 最後は ISOPHON で、複数モデルの同軸ユニットを製造しましたが、なんといっても有名なのはオーケストラです。このオーケストラ同軸ユニットは、テレフンケンのスタジオ・モニターとして多用されました。ご紹介するのは初期のもので、よく見かける後期のものとは異なっています。磁気回路の塗装が後期の黒に対して鮮やかな青であること、大きなマッチングトランスがあること、そして、ツィーターの背面に吸音処理のための大きめなカバーがあることが主なちがいです。地味な外見に反して明るく爽やかな音色なうえ、能率も3つのなかで一番高いので、3極管シングル・アンプ愛好家に重宝されているのも納得できます。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10211
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/310.html#c16

[近代史3] 超高性能で激安なシーメンス・コアキシャルスピーカーが音楽ファンに全然人気が無い理由 中川隆
17. 中川隆[-11129] koaQ7Jey 2019年3月28日 17:20:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[888]

SIEMENS Coaxial+関本製後面開放箱(ペア) 販売 VintageAudio 2017/03/10
http://vintage-audio.jp/?p=1378

通称「鉄仮面」と呼ばれる西独SIEMENS製25cm同軸ユニットが入荷しましたので、関本特機部で生産された後面解放型キャビネットにセットしてみました。また、SIEMENS Coaxialは非常にレアなアルニコ・マグネット仕様です、更に両ユニット共1966年7月製でシリアルNo.も僅か「21」の差しかありません。SIEMENS Coaxialが好きな方には、朗報かと思います。


SIEMENS Coaxial:C72233-A10-A1(アルニコ・マグネット仕様)
ユニットの製造年:1966年7月(両ユニット共)
シリアルNo.150290、No.150269


関本特殊無線製後面開放型エンクロージャー

■サイズ:700mm(W)×915mm(H)×285mm(D)
※後面にサランネットが貼られた仕切り板が付属していますので、接続するアンプや設置場所によっては脱着して調整が可能です。


Vintage Audio(ヴィンテージ・オーディオ)

ネクストイノベーション株式会社
オーディオ事業部 担当者:大塚
〒706-0224岡山県玉野市八浜町大崎430-12

TEL: 0863-53-9922
FAX: 0863-53-9655

メール:vintageaudio@csis.jp

[店舗営業時間]
10〜22時(平日)/13〜22時(土・日・祝日)
※ご来店の際は場所がわかり難い為、事前にご連絡頂ければご案内致します。

アクセスマップ
https://www.google.com/maps?ll=34.531135,133.921079&z=15&t=m&hl=ja&gl=JP&mapclient=embed&q=%E3%80%92706-0224+%E5%B2%A1%E5%B1%B1%E7%9C%8C%E7%8E%89%E9%87%8E%E5%B8%82%E5%85%AB%E6%B5%9C%E7%94%BA%E5%A4%A7%E5%B4%8E%EF%BC%94%EF%BC%93%EF%BC%90%E2%88%92%EF%BC%91%EF%BC%92


http://vintage-audio.jp/?p=1378
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/310.html#c17

[リバイバル3] シーメンス・コアキシャルスピーカー _ 超高性能で激安なんだけど使いこなせるかな?

シーメンス・コアキシャルスピーカー _ 超高性能で激安なんだけど使いこなせるかな?

バイオリンの名曲をシーメンスのフルレンジで聴く - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=aWlcNF5KYqM


シーメンス8インチフルレンジで聞く女性ボーカル - YouTube 動画
http://www.youtube.com/watch?v=L24oFs13oEo
http://www.youtube.com/watch?v=d-5XPX4imAg


Siemens fullrange - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Siemens+fullrange&sp=mAEB
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%B9+%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8&sp=mAEB


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ヤフオク 独 SIEMENS COAXIAL の落札情報詳細
https://aucfree.com/items/u190943639


過去3ヶ月の「 COAXIAL 」の統計データ情報
「COAXIAL」 に関する落札商品は全部で 98 件あります。

平均落札価格 9,532 円
最高落札価格 146,000 円
最低落札価格 100 円

■商品説明

『想像を絶する劇場用である!強烈無比!エネルギー感、パワー感、スピード感が けた外れにまるで違う!』


独 SIEMENS COAXIAL/シーメンス コアキシャル 25cm 同軸2ウエイ・スピーカー・システム 平面バッフルの完動中古品のペアです。

ユニット及び平面バッフルは伊藤喜多男氏が在籍していた日本シーメンス特約代理店である関本製です。

平面バッフルのシステムは伊藤喜多男氏設計によるものです。

コアキシャルのコーン紙は真っ茶色に変色しているものがほとんどであるが、

この出品のものは比較的変色が少なくきれいなユニットである。


コアキシャルは上級者の間で あまりにも有名である。

この音を聴くと他のスピーカーは雑魚(ざこ)同然に思うであろう。

関本製のバスレフや後面開放型も使ったがこの平面バッフルが飛びぬけていい音である。

バスレフは音の広がりに欠ける。後面開放型は音がこもっている。

独語の業務用オリジナル・使用説明書には平面バッフルでの使用を推奨している。

この説明書には平面バッフルの使用例の写真も載っている。

コアキシャルは終生の伴侶≠ニなりうるスピーカーである。

シーメンスの会社創立は171年前の1847年(江戸時代) 。

創立者ヴェルナー・フォン・シーメンスに電気について教えたのは「オームの法則」の発見者オームだった。

シーメンスがコーン型スピーカーの基本特許をとったのは、なんとエジソンが蓄音機を発明した年と同じ1877年のことです。

スピーカー・ユニット:

特筆すべきは

ウエスタン(Western Electric)と同じ完全な劇場用であり、これこそが本物のプロ用である

ウエスタンに引けを取らない想像を絶する音質である

強烈無比!

エネルギー感、パワー感は他を圧倒する すさまじさである

柔(やわ)な、ひ弱な ものでは劇場用としてまったく使い物にならない

38cm 2way のオイロダインを2m×2mの平面バッフルで使っていたこともあるが、

音の質そのものはオイロダインと同一である

なぜなら、同じ劇場用である

これほどすさまじいスピーカーはコアキシャルと同じ劇場用の WE だけである

コアキシャルはオイロダインと同じフィックスド・エッジである。

このエッジならウレタンやゴム系のように経年変化でボロボロに朽ち果てることは無い

これが本物のプロ用である

昔使用していた38cm・4way の JBL4343 はわずか10数年でエッジはボロボロに朽ち果ててしまった

今となっては ただの箱であり下駄箱にもならない

これは本当にスピーカーであったのであろうかと思う。

プロ用と称していたこのスピーカーは評論家の瀬川冬樹氏がステレオ・サウンド誌で べた褒めしたため一世を風靡したものである。

エッジがボロボロに朽ち果てるものでこの評論家と雑誌社は大儲けしたという話は有名だ

ところが、瀬川冬樹氏はある問題で資産のすべてを失い、ガンで46歳という若さでアッという間に旅立ってしまった

あゝ無常 哀れなり


音質評価をするにあたり、東芝プロフェッショナル・ユース・テスト盤、ポップス、ボーカル、ジャズ、クラシックにて試聴。
いずれも抜群であることを確認。

主にジャズしか聴かない、クラシックしか聴かない というのは正確な音質評価は不可能と言ってもいい。


音質:

まるで次元の違う別世界の音である

この劇場用の音はいくら言葉で説明しても実際に聴かないと分からないかもしれない

この音を聴くと他はあまりにも柔(やわ)で聴くに耐えないであろう

生々しい真実音、圧倒的リアリティー、高解像力、高音楽表現力、超ハイ・スピードである

抜群の高音楽表現力により、実に楽しく音楽が聴ける

聴き手の心を揺さぶり感動の世界で幸福感に満たされる

これらは他のいかなるスピーカーとも大きく異なっている

クラシックだろうがジャズだろうがボーカルであろうが抜群によく鳴ります

なぜなら、音の立ち上がりや立ち下がり のことを過渡特性というが これが抜群によいからです

過渡特性のよくないスピーカーからいい音を引き出すことは不可能と言ってもよい

ライブ盤では部屋いっぱいに音が広がり あたかもその会場にいるようだ

演奏者の息使い、ライブ会場の空気感まで明瞭に再生できる

ヴォーカル、ピアノ、ベース、ヴァイオリン は生々しくあまりのリアルさにゾクッとする

バスドラやベース、チェロは踊るようによく弾み、ふくよかでありながらよく締まって、ボケずに音の輪郭や音程が明瞭に聴き取れて気持ちがよい

ヴォーカルは目の前で自分のために唱ってくれているようで手を伸ばすと届きそうな感じさえする

声は張りがあってよく通り生のような真実音

この盤はどう鳴るだろう、あの盤はどうだろうと、次々音楽が聴きたくなる音です

音の品位がよく、格調高く、彫りの深い美しい音です

音楽の歓びや哀しみ、心を熱くする音楽表現力に極めて優れている

音楽の感情表現力が凄いのである 他のスピーカーではこうはとても行くまい

ヴァイオリンもピアノも響きがキリッとしていて、しなやかでリアリティがある

ジャズは「水を得た魚」のようであり、エネルギーが爆発する すさまじさがある

オーケストラは立体感があり、トゥッティにも優れていて生を彷彿とさせる 堂々たる鳴りっぷりである

フォルティッシモでは部屋の空気を揺るがす強烈なパワーに本当に鳥肌が立つ

最も大事なことは、

本当にいいスピーカーは必ずかすかな音や演奏者の息使い、会場の空気感まで明瞭に再生できる

音量を絞ってもつまらない音にならず いい音で鳴るのが本当に優れたいいスピーカーである


そして、「音が矢のように飛ぶ!」

こうゆう音は聴いていて気持がよい。

では「飛ぶ音」 とは一体どんな音なのか。
言葉で正しく伝えるのは難しく、これは体験してみないと分からない音かもしれない。

ウエスタンやシーメンスの劇場用スピーカーは まず音が矢のように飛ばなければ使い物にならない。

なぜなら、最後部の客席まで 例えば大地を揺るがす大砲のとどろきから 恋人のささやきや 虫の音(ね)まで かすかな音も明瞭に届けなければならない。

1982年 当時大流行していた JBL 4343 (38cm・4way 60万円した) を使用していたが、これがまったく音が飛ばない。

プロ用と称しながら玩具同然である。

Accuphase の M100 500W×2(この超弩級ハイパワー・アンプは100万円した)で鳴らしていたが これまた、まったく音が飛ばないアンプであった。

玩具同然のアンプであったと言わざるを得ない。 100万円の玩具である。

この時「音が飛ばない」スピーカーとアンプがあることが分かった。

飛ばない同士の組み合わせは最悪であった。

この当時のコンポーネントとしては最高級の組み合わせであったが、バカなことをしていたものである。

では一体「飛ばない音」とはどんな音なのか。

それは、スピーカーのまわりに音がまとわりつき 、聴き手に音が矢のように飛んでこない。

そして、たいてい低音が引きずるように重く、特にドスン ドスンというような質のよくない低音は気分が悪くなり 聴くに耐えない。JBL4343 がこのような低音であった。

こんな低音ならないほうがましだ。

いくらボリュームを上げても飛ばない音は絶対に飛ぶことはない。

ボリュウームの問題ではないからだ。

例え小さな部屋で小音量で聴く場合であっても この「飛ぶ音」はがぜん威力を発揮する。

優れた 「音が飛ぶ」スピーカーは音量を絞っても「つまらない音」とはならない。

なぜなら、音楽の旨味成分である微細なニュアンスや倍音等の微弱信号も楽々再生できるからである。

単なる大音量なら大抵のスピーカーは鳴る。

ところが、微弱信号はどんなスピーカーでも再生できる訳ではない。ここが一番重要なところである。

出来のよくないスピーカーほど微弱信号の再生が不可能となるため「つまらない おおざっぱな音」となり、大事なニュアンスが伝わらなく音楽にならないため面白くも何ともない。

『スピーカーの優劣を判定するには音量を絞って微弱信号の再生ができるかどうかを聴くとすぐ分かる。』

一度「飛ぶ音」を経験すると飛ばない音はもう聴く気がしないであろう。

それにしても、JBL4343 も Accuphase も高価なだけに あゝ本当に「罪深い」と思う。

〔音質評価は個人差があり、客観的に評価をしたものではありません。大げさな表現でもありません。

使用する機器によっても音は変わります。演奏や音のよい名盤も必要です。〕


仕様:

製造年 1980年
スピーカー・ユニット寸法(mm) ウーファー 250 ツイーター90
インピーダンス 15Ω
出力音圧レベル(能率) 98dB

配線 WE 18GA ブラック・エナメル単線、これは抜群の音質である
バッフル寸法(cm) 100W 100H 板厚 21mm
重量 16Kg (1本)


発送と運賃

輸送中の安全のためユニット、脚、バッフルを別々に梱包します
ユニットへの配線は半田付けが必要となります
発送は佐川急便 220サイズ、140サイズ 2個口
サイズを記載しましたのでご自身で運賃を調べることができます
参考までに関東方面の運賃はおよそ8,000円
https://aucfree.com/items/u190943639

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SIEMENS Coaxial C72233-A10-A7

25cmコーン型ウーファーと9cmコーン型トゥイーターを組み合わせた25cm同軸型スピーカーシステム。

前面には音響レンズを装備しており、高域の拡散度を高めています。

シーメンスコアキシャルスピーカーの入力インピーダンスは15Ωに統一されています。
使用しているアンプの出力が8Ωの時は効率上、特性上に問題があるため、インピーダンスマッチングトランスをパワーアンプとスピーカーの間に使用することを推奨しています。


定格

同軸型フルレンジユニット

構成 低域用:25cmコーン型
高域用:9cmコーン型

インピーダンス 15Ω
許容入力 10W

周波数特性 60Hz〜16kHz
出力音圧レベル 98dB/1W 108dB/10W
http://audio-heritage.jp/SIEMENS/speaker/c72233-a10-a7.html


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SIEMENS WIDE ANGLE C70233-B5016-A11

小劇場などでの使用を想定して設計されたスピーカー。

WIDE ANGLEではコアキシャルスピーカーを3個使用しており、水平にそれぞれ約5度ずつ方向を変えてマウントされています。これにより拡散度を広げています。
各ユニットのインピーダンスは15Ωなので3個並列接続では5Ωとなりますが、内蔵のトランスで15Ωのインピーダンスにしています。

WIDE ANGLE はオイロダインと同様に KLANGFILM システムのグループに入るスピーカーで、優れたステレオ効果を持っています。

ステージ用としては2m×2mの平面バッフルでの使用を推奨しています。また、家庭用としては比較的小型の後面開放型ボックスでも使用できます。

 

定 格

2ウェイ・3スピーカー
許容入力 30W
周波数特性 60Hz〜16kHz

インピーダンス 15Ω
出力音圧レベル 99dB/1W 113dB/30W

推奨バッフル 2m×2m
外形寸法 幅384×高さ906×奥行170mm
重量 10.3kg
http://audio-heritage.jp/SIEMENS/speaker/c70233-b5016-a11.html


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SIEMENS COAXIAL-2 C72233-A10-A7
価格不明(1台、発売時期不明)
https://audio-heritage.jp/SIEMENS/speaker/coaxial-2.html


コアキシャルスピーカーC72233-A10-A7を2個搭載したスピーカーシステム。

エンクロージャーは後面開放型設計となっています。

外観の仕上げはローズウッド、ブラジリアンローズ、白木、チークなどのバリエーションがありました。

コアキシャルスピーカー単体マウントタイプもありました。


5面体後面開放型


機種の定格

型式 2ウェイ・2スピーカー・後面開放方式・フロア型
使用ユニット 全帯域用:25cm同軸型(C72233-A10-A7)x2

ユニットの仕様
構成 低域用:25cmコーン型
高域用:9cmコーン型

インピーダンス 15Ω
許容入力 10W
周波数特性 60Hz〜16kHz
出力音圧レベル 98dB/1W 108dB/10W
https://audio-heritage.jp/SIEMENS/speaker/coaxial-2.html



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2012年5月27日
SIEMENS COAXIAL アルニコ・タイプ こころの畔
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/2012/05/siemens-ec6b.html

◆◇◆◇◆ 新入荷スピーカー・ユニット ご案内 ◆◇◆◇◆


アルニコ・コアキシャルはすでに幻となり久しく新たにお目にかかりません

ワイド・アングルに使用されていたものですが、以前入手したものです。あらたに本サイトに登場させました。ペア 価格-円

フェライトととの違いは多岐にわたりありますが、音も含め、好き好きです。フォト集に入れてありますので、フェライト・コアキシャルとの違いはお分かりになるでしょう。

同軸でなければならない理由が、あるのでしょう。シーメンスの同系2WAYでも同じ音になりますが、いずれも、アンプを選びます。AXIOM-80以上にその音は繊細なのです。

数年前まで、あるレストランで、フェライト・コアキシャルと当方が整備したSIEMENSパワー・アンプ(EL84pp)を使用しお客様にお聞かせしていました。ジャズ・クラシック・モノ・ステレオどれにおいても、フェライト・コアキシャルもそれなりによい音に仕上がり、お聞かせできました。かつて聴いた上弦での音はなんだったのか深く考えさせられたものです。当然、アルニコ・コアキシャルは実に良い音です。とはいえ残念ながら、使いこなせる方は、そう居ないと思いますので、そのうち、レコード・コンサートにおいて、デビューさせようと考えています。

他の画像はアルバムにてご覧いただけます。
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/2012/05/siemens-ec6b.html

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シーメンス コアキシャル 箱入りで登場 こころの畔 2013年5月16日
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/2013/05/post-d226.html


SIEMENS KOAXIAL 箱入り音だしをしてみました。


ユニットはバッフルと非接触になります。スピーカー理論と反する方法を用いています。利点と欠点がありますが、箱鳴が極力無く ユニット本来の音を楽しむことができます。低域が不足するのは当然ですが、この中高域の濁りの少なさは欠点を補います。


ボックスとの固定はマグネット部で行っています。ユニット1台1台形状が異なりますので、固定も1台づつ調整をしていったものです。

現在 SIEMENS EL34ppアンプ 6SEla2730にマッチングトランスを接続させて駆動しています。


音質を言語にて表現すると、まずは2チャンネルの人たちになりますので、行いません。
アルニコ・コアキシャルもツイーターにはコンデンサーを当然使用しています。最近は知ったかぶりの物知らずの人がすっかり見えなくなりましたので、代わりに私が、行っておきましょう。

SIEMENS 2μ60VDCのコンデンサーは1959に造られたようです。このアルニコ・コアキシャルが1960にワイドアングルとして納品されたとありましたので、時代的に整合します。更に直列にxxΩ抵抗を置き、ショート・モードでの使用にしています。コンデンサーが悪いというのはもの知らずのいうことで、物知りはこのコンデンサーがタンタルコンであること、それ故未だに使用可能であることと音質的には劣位にあることを指摘してくれます。知ったかぶりと物知りとの差は途轍もなくあることがこんなことにもすぐ現れます。

今は、ショート・モードでの使用は必要ありません。コンデンサーもオーディオ的に優れたものがいくらでもありますので、そちらを使用しています。これもあれも全て実験ですので、暫くは店で音出しが続きます。AXIOM-80(オリジナル)の整備やORCHESTRAの調整・更にSIEMENS 14gの箱入りが整うまでの間はこれで聞いています。


ところで、これらの箱はホームページにあるリンク先 めろでぃやと一緒に製作したものです。また、その基本をK氏より教わったものです。K先生はMJ誌に風変わりなアンプを発表していましたから、ご存知の方も多いと思います。それを当方は実現するに際し、製作の条件とその趣旨を次のこととしました。


1.バッフル板にユニットを直接取り付けない。
2.ユニットのフレームをネジ等で固定しない。
3.バッフル板とスピーカーのユニットの前面をつらいちにする。


これらの条件を満たしています。意図するところは「響き」を大切にしたいということです。

発音体であるユニットと共鳴体(振動体)である箱の関係に注目しました。(http://www.e-shichiya.co.jp/melodiya/audio/detail.php?n=0017

従来、スピーカーボックスは日本にてもいろいろ考え実行されてきました。当方もその変遷に乗って次のように右往左往した次第です。

コンクリート・ホーンに象徴されるようにユニット以外の共鳴要素を排除すること。厚い板を使用すること、頑丈に作ることも同じでしょう。10数年前にイギリスのボイト(VOIGT)を使用しだし、現在も使用していますが、これはユニット設置部にはコンクリートを使用していますが、ホーン部・外箱は漆喰ベニヤです。外箱は頑丈に出来ていましたが、あとはベニヤです。このボイトは勉強になりました。共鳴させないという考えと効果はその結果が納得できなくなったのです。

わりかし前より箱を共鳴させて、豊かな音にするということを言われだしました。オーストリア・シーメンスのKLANGFILMボックスは確かに厚さ17mmの合板を多用し共鳴を避けることなくうまく利用しています。箱の構造が特殊なので、これも大変勉強になりました。ボイトもKLANGFILMも案外大型なので、小型のスピーカーボックスが必要とされていたところ、ジュピター・オーディオのK氏に唆されて後面開放箱を使用してみました。20cmユニットですから、低域が不足、背面圧を相応にかけることで、バランスの良いものになりました。当舎のおきゃくさまにも利用していただきました。

当舎はクラシック・レコード販売が主です。その再生をもとめてオーディオ機器を販売しています。真空管と部品販売は私の趣味です。クラシックには、アコースティックの音を本質とし、響きを最重要視しています。響きのない音はクラシック音楽にとっては雑音ですので、どうその響きを再現するかがわれわれの課題でもあります。共鳴も取り入れていかに再現できるのか、オーディオにとっては部屋空間や機材の共鳴・振動も排除するものではありません。さて評論家ではない私たちには、レコード再生でそれを実現するわけです。

後面開放箱と薄い板厚は思いがけないほどの効果がありました。一方アンプの状態が製造時に近くなると、この程度の箱では不満が生じてきました。ボイトやクラングフィルムに届かないのです。ユニットの問題ではありません。そんな時に、思索的に製作してくれていた人が、造れなくなりました。再度、めろでぃやさんは挑戦して本スピーカー・ボックスとその構造が完成したのです。

使用してわかったこと。音の鳴り方がどこかGOODMANのアキシオム80に似ている。
ユニットをバッフル板に密着させないということは、能率は低下するが、バッフル板の振動を受けにくいということなのですな。つまり、アキシオム80と結果同じ構造となるわけです。その他、当たり前の異なる状態から本質だけを見れば、そういうことなのでしょう。大型スピーカーボックスには問題が山積するので製作しませんが、この程度の大きさには大変有効であること結論して良しといえます。

2013.06.15追加

BifrösTec D'Egg  ビフレステック タマゴ型スピーカを販売実験するに際し、同社開発T氏にこの音を聞いていただいて、改良点を教授いただきました。そのときに気がついたのですが、箱寸法というものは、ユニットにとって最適点があるのかもしれません。アルニコ・コアキシャルは25cmウーファーを採用していますが、これはフルレンジとしても使用できるものです。通称15xとかいうものと同じ仕様と考えられています。この15xはシーメンスが専用箱に搭載して使用されたものですから、同じ寸法にした本スピーカー・ボックスはアルニコ・ユニットに最適なものとなったとあらためてわかりました。このことは、Siemens 14gの箱入が未だ上手く仕上がらない原因となっていることもわかったのです。
http://rakumeischa.cocolog-nifty.com/audiotubes/2013/05/post-d226.html


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/943.html

[リバイバル3] シーメンス・コアキシャルスピーカー _ 超高性能で激安なんだけど使いこなせるかな? 中川隆
1. 中川隆[-11128] koaQ7Jey 2019年3月28日 18:08:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[890]

SIEMENS Coaxial+関本製後面開放箱(ペア) 販売 VintageAudio 2017/03/10
http://vintage-audio.jp/?p=1378

通称「鉄仮面」と呼ばれる西独SIEMENS製25cm同軸ユニットが入荷しましたので、関本特機部で生産された後面解放型キャビネットにセットしてみました。また、SIEMENS Coaxialは非常にレアなアルニコ・マグネット仕様です、更に両ユニット共1966年7月製でシリアルNo.も僅か「21」の差しかありません。SIEMENS Coaxialが好きな方には、朗報かと思います。

SIEMENS Coaxial:C72233-A10-A1(アルニコ・マグネット仕様)
ユニットの製造年:1966年7月(両ユニット共)
シリアルNo.150290、No.150269


関本特殊無線製後面開放型エンクロージャー

■サイズ:700mm(W)×915mm(H)×285mm(D)
※後面にサランネットが貼られた仕切り板が付属していますので、接続するアンプや設置場所によっては脱着して調整が可能です。

Vintage Audio(ヴィンテージ・オーディオ)

ネクストイノベーション株式会社
オーディオ事業部 担当者:大塚
〒706-0224岡山県玉野市八浜町大崎430-12

TEL: 0863-53-9922
FAX: 0863-53-9655

メール:vintageaudio@csis.jp

[店舗営業時間]
10〜22時(平日)/13〜22時(土・日・祝日)
※ご来店の際は場所がわかり難い為、事前にご連絡頂ければご案内致します。

アクセスマップ
https://www.google.com/maps?ll=34.531135,133.921079&z=15&t=m&hl=ja&gl=JP&mapclient=embed&q=%E3%80%92706-0224+%E5%B2%A1%E5%B1%B1%E7%9C%8C%E7%8E%89%E9%87%8E%E5%B8%82%E5%85%AB%E6%B5%9C%E7%94%BA%E5%A4%A7%E5%B4%8E%EF%BC%94%EF%BC%93%EF%BC%90%E2%88%92%EF%BC%91%EF%BC%92


http://vintage-audio.jp/?p=1378

スピーカー製品情報 真空管アンプ「カトレア」
20Cm用フロントホーンスピーカーボックス 販売価格 100,000円 (販売終了?)


私が作ると年間1ペアしかできなく 評判が良いので家具屋さんに製作依頼して出来てきた フロントホーンスピーカーボックスです 納期約一ヶ月です

すべて米松合板でウォールナットツキ板仕上げ後面開放型で作りました 70年代や80年代のユニットも聞けるように下側にダクトを作っています 

調節してバスレフ型フロントホーンスピーカーボックスとしても 使用できます 

やはり50年代や60年代のユニットは反応が良くフロントホーンスピーカーボックスで後面開放がスッキリした音が楽しめます 

只今はシーメンスベークダンパーの16Ωの試聴が出来ます ちなみにこのセットペアで280,000円です ボックスの仕上げは木目と風格でチークオイル仕上げがベストです写真は何もしていませ  

W370×H900×D500
http://www.cattlea.jp/product/speaker.php


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/943.html#c1

[リバイバル3] シーメンス・コアキシャルスピーカー _ 超高性能で激安なんだけど使いこなせるかな? 中川隆
2. 中川隆[-11127] koaQ7Jey 2019年3月28日 18:10:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[891]
スピーカーエンクロージャ:後面開放型スピーカー


平面バッフルは、スピーカーを大きな板に取り付けることで、スピーカー前後の空気の流れを遮断し、特に低音域で打ち消されてしまう現象を排除しようとする原理です。

それなりの効果を得ようとすれば、音の速さが約秒速340mということもあり、けっこう大きくないと低域の効果が得られません。

なかなかそんな大きなバッフルを置けるなんて珍しいので、それならば前後の空気を遮断すれば良い….という目的を発展させて、平面バッフルを折り曲げたような形となったスピーカーがあります。

これが後面開放型スピーカーと呼ばれるものです(図は後ろから見たイメージ)。
平面バッフル同様、前後の空気が回り込むにはグルリとスピーカー筐体を回る必要があり、これにより前後の空気の移動を遮断しようというものです。

密閉型の後ろ側が塞がれていないイメージになりますが、最近の市販品には見かけません。

メリットとしては、

・平面バッフルより小型化できる。
・密閉型と違いストレスのないユニットの動きが可能(平面バッフル同等)

でしょうか。

小型化できるのは見ての通りですし、密閉型では空気室内の空気が空気バネとしてユニットの動きを妨げていますが、後面開放型はその点ストレスフリーの動きとなり、抜けの良い音が期待できます。
デメリットとしては、

・共振が発生する
・定在波が発生する

といわれていますね。

共振は、ユニット背後がボックス状の大きなダクトといえますから、共振域は高めに出ると思いますが共振が発生してしまいます。これは平面バッフルではなかったもので、筒状になることで発生してしまいます。

また、筐体の上下、左右の面で定在波が発生しますが、先の共振と共にどれぐらい問題になるか分かりません。

それより個人的には、バスレフ型とは違い背後からも盛大に中高域の音が出ているので、壁などに近いとそれら中高域の反射音が気になるように思います。

逆に反射音が弱ければ、先の共振による不要な音も気付かないレベルかも…と想像しています。

ということで、後方に余裕が必要なスピーカーである点は、平面バッフルと同様でしょうね〜
http://diy-sound.net/archives/18


背面(後面)開放型エンクロージャー

 背面開放型エンクロージャー(後面開放型エンクロージャー)とは、密閉型スピーカーの背面の板を取り外してしまったもの、もしくは平面バッフルの4面を後ろ側に折り曲げて板を取り付けたものと考えればよいでしょう。基本的な特性は平面バッフルと同じで あるが、背面開放型にはそれにプラスして音響菅の要素が加わります。

 これは後ろに折り曲げた板の平行面で定在波が発生し、つまりパイプ共鳴の音が付加される。しかし、密閉やバスレフで発生する定在波はユニットの動きに悪影響を与えるが、背面開放の場合はユニットへの影響は少なく、むしろ背面からの音に付加される割合が多い。

 背面開放型のメリットは、スペースファクターが平面バッフル方に比べ優れていること。平面バッフルは完全な一枚板のため補強が難しく、板厚を厚く確保しないとどうしても板鳴りをおこしてしまう恐れがあるが、背面開放型は箱型であるため板鳴りはしにくいというメリットがある。ユニットの動きは自由で、微小信号への反応も平面バフルなみに良い。

 背面開放型の計算式は基本的には平面バフル型と同じ

で考えればよい。詳しい計算を出す場合はそれにプラスして共鳴管の計算式で低域のピーク、ディップを割り出せばよい。しかし、実際の測定は無響室で行わなければ、部屋の特性が強くでるので計算式どおりにはいかない(これはどのスタイルのエンクロージャーでも同じことだが)
http://www.diyloudspeakers.jp/6000html/speaker-enclosure/category1/haimenkaihou.html


エンジニア の 独り言

後面開放型エンクロージャー


オーディオ・マニアの方々には、古いオーディオ雑誌の記事を鵜呑みにして、確かめもせずに、システムを作ってしまう方もいらっしゃるようです。

仕事ではないのですから、どのような周波数特性や過渡特性で聴かれていても問題はないのかもしれませんが、それに慣れてしまうと、基準がドンドン元音から離れてしまうことになってしまいます。

このデータは、あるオーディオ・マニアの方のお宅へ伺って測定したALTECの同軸型
スピーカー604-8Hのウーファー部分のインピーダンス特性です。
この方は某オーディオ雑誌に載っていた

「後面開放型が一番癖が無いエンクロージャー である。」

との記事を信じ込まれ、ベニヤ板を木枠で補強して壁のようにして、そこに604-8Hを取り付けられていましたが、非常にQoが小さく、foも低いというこのユニット独特の特性を象徴的に表している特性の状態で鳴らしていらっしゃいました。

一見すると、foが32Hzと非常に低いので、低音が出るように思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は全く逆です。


foに向かってインピーダンスが上昇するに連れて低音域は200Hzからダラ落ちになってしまっています。ベニヤ板パネルの面積から計算すると、もう少し低音が落ち始める周波数が低くても良いはずなのですが、パネルの共振のせいか、16cm口径のスピーカーより低音の出ないシステムになっていました。しかし、スピーカーの近くに寄って聴いてみると近接効果からか、音圧感は全くないものの、それなりの低音が聞こえてくるのが不思議なところです。

ちなみに上の周波数特性はHFのレベルを最大と最小にした時の変化で、下の方はMHの方を変化させたデータです。どちらも変化させない方のレベルは中間に設定してあります。


ホーン部分を単独で鳴らすと、それなりに高音域は出ていますので、複雑なネットワークの回路に問題があるのかもしれません。また、Hになってから、ホーンが定指向性型になってしまったため、ただでさえカットオフ周波数が高めだったのが、更にホーン・ロードがかかり難くなり、2kHz以下は使わない方が良い状態になっています。
(緑の周波数特性は正弦波での測定ですので、無響室以外では正確なデータは得られませんが、ホーンロードがかかっていないことをチェックする上で参考になると思います。

ちなみに1kHz付近が一転して上昇しているのは、ウーファーのコーン紙がホーンの一部として働いているからです。UREIでは以前このユニットのホーンをスリット付きの物に交換し、かなり低い周波数まで受け持てるように改造していましたが、この辺の効果を利用していたのかもしれません。


このユニットの場合、当然1kHz付近は使えませんので、クロスオーバー周波数は2kHz以上に追いやられてしまう結果になっています。38cmウーファーを2kHzまで使うのはやはり苦しいようです。

この方は、この後、バスレフ型エンクロージャーの別のシステムを購入されたようですが低音がこもるとか、高音がうるさいとか、ワイドレンジの音に慣れるのにだいぶ時間がかかったそうです。

癖のある音に慣れてしまうと、その分キャリブレーションに時間がかかってしまうようです。


上の特性表は別のお宅の604-8Hのデータですが、この方の場合は、民生用のイコライザー付きネットワークではなく、PAなどで使われているドライバー側のアッテネータだけのネットワークでしたが、高音域はこちらの方がはるかに優れているようです。

残念なことに、この方も壁バッフルだったため、200Hz以下の低音域はロールオフしています。このユニットの場合、比較的バランスが取れていますので、適切なバスレフの箱に入れれば、もっとまともな特性になるはずです。
http://www.kozystudio.com/bu2bu2/6048h/604.htm


クラングフィルム、シーメンスやSABA等のドイツ・スピーカーに平面バッフルか後面開放型を使う理由は要するに:


軽量コーンにあまりプレッシャーを掛けずに使用したい為、平面バッフルか後面開放型が適当だと思います。

密閉型、バスレフ型になるとバックプレッシャーのコントロールが難しくなる事とエンクロージャーの影響を受けやすくなります。
http://vintage-audio.jp/?p=390
http://www.barshinkukan.com/kizai.html


オイロダインのバッフル

オイロダインのバッフルは2m×2mが常識と言われています。でもそんなに大きいのが置ける部屋なんてまず一般には有りえません。

オイロダインはへたなエンクロージャー等に納めるよりも裸で鳴らした方がよほどまともな音がします。

今までの経験からこのサイズで行けると踏んで作ったのがこのバッフルです。幅1m、高さ1,2m。このサイズでしたら殆どの部屋で使えます。このぐらいのサイズですと、バッフルの余計な共振も無く、大型バッフルよりも明快な低音が聞こえます。

私は、一般家庭には大型バッフルは勧めていません。バッフルの補強が大変な事と低音が伸び過ぎ、部屋が悲鳴を上げてしまうからです。

ある小ホールでコアキシャル一発、1m×1mのバッフルで朗々と鳴らした経験が有ります。其の時に居合わせた人々は、この小型のユニットでナゼこんなに鳴るのか首を傾げていました。
http://hayashilab.syuriken.jp/oiredain1.htm


愛機、オイロダインの裏側です。オリジナルは鉄のアングルを溶接した物ですが、あれでは強度が足りず、高域に鉄の響きが付きまといます。

これをドイツの音だ、などと言われる方が居りますが、僕には我慢が出来ません。僕はドイツの音が聞きたいからオイロダインを使っているのではなく、レコード音楽に正直なスピーカーだとの思いから使っているのですから。
http://hayashilab.syuriken.jp/tentou1.htm


オイロダインの更なるグレードアップを求めて。

ネットワークは替えた。でもまだ有るのかな?  有ります有ります。ネットワークを取った後にアルミの板で補強と書きましたよね。実践しましたか?

其れをした方はもうお判りですよね。オイロダインのフレームの強度不足。

エーーーーー、オイロダインって業務用で強固に作られているんじゃないの?  確かに丈夫です。破壊強度は十分ですが、微振動(此れがオーディオでは怖い)に対しては、殆ど強度が有りません。

じゃあ、実験。

最後の1本ウーハー。上から見ると台形(三角にも見えるかな)のタイプ。ウーハーのマグネットが薄い鉄板で上下に繋がれて居ます。この鉄板を外し、同じ様な物をアルミ(5052)の10mmで作って取り付けて見て下さい。

嘘みたいに静かに成り、付帯音が少なく成ります。付帯音に消されていた音楽情報が聞こえてきます。これを経験したら、全てのフレームを作り直したくなるのは音楽愛好家なら誰しもでしょう。

ウーハーの止め方だって、適当な鉄板をL字型に曲げた物で、下側だけホールド。もう・・・・・・・・・・・・・。

オイロダインのユニットはとても優秀です。でも、周辺が其れを生かしていません。と言うか殺してしまっています。アノ状態はユニットにとっては、あまりにも可哀想です。

フレームをアルミの30mm角で作り直しましょう。(40mm角の方が更に良いとは思うのですが、重量の点で見送っています。)

ドイツの音って、単なる鉄フレームの共振音だと鳴らした瞬間に気付く筈です。オイロダインが苦手としていた音楽を鳴らして見て下さい。ネッ、苦手な音楽なんて無いでしょう。
http://hayashilab.syuriken.jp/aueurodyn21.htm


コアキシャルの全面パネル。鉄板を二枚張り合わせて作って有ります。

よくお客様に、此れは何の為についているの? と聞かれます。その時の僕の答えは、其れが無いとツィーターが落ちちゃうんですよー(笑)。

そうなんです。此処にツィーターは取り付けて有るのです。

冗談はさておいて、ツィーターの前の風車の様な部分は音響レンズ(拡散器)と思われます。ウーハーの10Wは十分高域が伸びていますが(LE8Tより伸びてます。)高域の指向性が強いのはフルレンジの宿命。其れの改善の為のツィーターと理解しています。

でも、過去に音響レンズを必要としたは経験は有りません。必要とするのはアンプに原因が有ります。オイロダインも、音響レンズは外した方がどれだけ喜んで鳴るかを知っている人は幸せです。音響レンズを付けたままのオイロダインを見るとかわいそうに成ってきます。

コアキシャルも同じで、全面パネルは音響的にNG。

具合が良い事にツィーターの取り付け面と、ウーハーの取り付け面は同一面。

全面パネルを外し、ツィーターを外し、バッフルにツィーター用の穴を開け、取り付ければ完成。

音響レンズが無くなった分、ツィーターの能率が上がりますから、ネットワークの調整が必要です。

生前の伊藤喜多男氏に、この事を話したら、『2ウェイか、いやな言葉だな。』って笑っていました。(オイロダインを使っているくせに、笑)

コアキシャルはあのデザインが好きなんだ。バラスなんてとんでもない。と考えている方に。

ユニットはバッフルの後ろに止めていますよね。もし前面でしたら、コアキシャルの設計者に笑われる(困った顔をする)かもしれません。あのユニットは後面に止めるように出来ています。でも前面に止めて売ってるよ。ですか? 其の業者は信用できませんね。(笑)
http://hayashilab.syuriken.jp/aucoaxial02.htm



▲△▽▼

シーメンス SF−180/501
 アルテック601−8Dが自宅から去った後に、我が家のメインシステムに座ったのはシーメンスの17cmフルレンジです。

 フェライトマグネットを使ったダブルコーン型で、メインコーンはストレートコーン、サブコーンは小さなカーブドコーン。

 使用しているエンクロージャーは後面開放ですが、外枠はかなり古いスピーカーシステムを分解して活用したもので、バッフル板は新たに薄い合板を加工して取り付けてあります。

 と言っても、バッフル板を取り付けてから軽く20年が経過していますが・・・。 

 ユニットの取り付けは、601−8Dと同じく、U字金具によるマグネット支持です。 


 マグネット部分
 8Ω対応  エッジはギャザードタイプ

 後面開放箱に入れて使用  自宅のメインスピーカー

 いかにもドイツのスピーカーらしい骨格のしっかりした音です。
 17cmのユニットとは思えない堂々とした低音で、後面開放でも低音不足を感じさせません。

 もちろん本当の低い音は出ていないのですが、中低音あたりの低音を感じさせる情報がしっかり再生できているのでしょうか。

 バッフル板は薄い板なのですが、板鳴りは少ないように思います。
 直接ユニットが接していませんので、単なる仕切り板の機能です。
 バッフル面はユニットの前後の音圧が丁度打ち消しあう位置なので、薄い板でも大丈夫なのかもしれませんね。


 今のところ、長方形の音楽部屋の長手方向にスピーカーを設置しています。
 システムを正面に向けたり、内側に振ったりと、色々セッティングを試しましたが、今のところ45度内側に振るように設置しています。

 ユニットの軸線は頭のかなり前で交差しますが、高音も十分に聴き取れます。
 2つのスピーカーの間にぽっかりと音場が浮かびます。
http://www.chukai.ne.jp/~stail/siemens.html



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/943.html#c2

[リバイバル3] シーメンス・コアキシャルスピーカー _ 超高性能で激安なんだけど使いこなせるかな? 中川隆
3. 中川隆[-11126] koaQ7Jey 2019年3月28日 18:11:18 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[892]

銚子の散歩道 2013年03月12日
独SIEMENS社製COAXIAL型スピーカーのエンクロージャ
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049071.html


独ジーメンス社製25p径コアキシアルは我国オーディオマニアには人気のあるユニットですが、私にしてみると好みの音ではありません。 グレイに在庫があったにもかかわらず食指が動きませんでした。 


http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/8/a/8a1b1ce0.jpg


いかにもドイツ臭く、リズム音痴だからです。 軍隊調のその音は軍靴の足音のように聞こえてしまい、気分が悪くなります。 このユニット、最大の弱点は音楽に必要不可欠である音色というものがほとんど出ないことです。 たまに出そうになる時もあるにはあるのですが、すぐに引っ込んでしまって、いつもの田舎くさい鈍重なドイツの音に戻ってしまいます。
 
しかしながら今回、お客様からこのユニットの注文を受けたのを機会に、専用エンクロージャを製作することになりました。 エンクロージャを製作するにあたっての一番の問題は、このユニットを設計製作した人の顔がみえてこないこと。 大体スピーカーユニットというのは作った人の顔、つまり人物像が音を聴いていれば浮かび上がって、どうすればユニットが鳴るか知らせてくれるのですが、このコアキシアルばかりはそれが全く見えてこない。 ドイツ人が考える業務用のユニットとはそういうものなのでしょう。 考えようによっては、このジーメンスのユニットからどのような音を出すかは、使う人のやり方に委ねられているといえなくもないのです。

コアキシアルに相応しいエンクロージャって

このユニットはほとんどが平面バッフルか裏板の無い後面開放型エンクロージャに取り付けられることが多いようですが、こうしたやり方はこのユニットの素性を考えればまったく理に適っておらず、結果として再生音は完全にPAと化してしまっているのです。

 ホームユースつまり家庭音楽鑑賞用として使用するのであれば、低音域を補正してやらないと、カリカリした音しか出ません。 そもそもこのユニットのfoは65Hzと高く、このfoでは二個三個平面バッフルや後面開放型エンクロージャに取り付けたところで、低音域は伸びません。 量は増えますが、増えるのは低音だけでなく高音はもっと増えてしまうのがこうしたエンクロージャの致命的な点でありますし、たとえ低音の量が増えたとしてもそれは伸びることとは違うのです。 こうした事はスピーカーシステムを作る上での常識であるにもかかわらず、ジーメンスのコアキシアルは平面バッフルか後面開放でキマリとばかりに平気で売ったり作ったりする方ばかりなのはどういうことなのでしょう。

それでは実際のところコアキシアルに相応しいエンクロージャはどのようなものなのでしょう。 まず浮かぶのは、低音を伸ばすために開口を大きめにとったバスレフ型が候補に挙がります。 でも、これで作ると音の腰が抜けます。 開口面積を小さくすると、今度は音が詰まります。 密閉型ではフィックスエッジでfoが高いユニットは不向き。

 バックロードホーンでは負荷が掛かり過ぎてコーン紙が参ってしまいます。 音響迷路型は何とかなるかもしれないけれど、ツィーターがついているコアキシアルでは中音域が抜ける恐れがある。 もっとも相応しいのは全帯域にわたって軽いロードをかけダンピングを強化したエンクロージャでしょう。 そんなのは不可能だよ、と皆平面バッフルや後面開放に逃げてしまうのです。 しかし、私にはひとつ思い当たる型があります。 ヨーロッパ流のフォルデッド・ホーンです。 そこで製作したのがこのエンクロージャです。 実はこれ、数年前の作りかけを改作したものです。 もともとは後方に開口を設けた箱で、逆相で後方に出した音が壁に当たって位相が整合するように設計したものです。 しかし試聴の結果、プログラムソースによって効果が変わってしまう不安定さが致命的だと判明しました。 スピーカーの完成度を判断するに重要なプログラムソースは私にとってはオーケストラとパイプオルガンです。 この二つのプログラムソースを如何に破綻なく自然に伸びやかに空間に拡げられるかで決まるのです。 それがこのエンクロージャはだめでした。 それでこの箱はしばらく放って置かれました。 昨年末、熱心なお客様が望まれたので、大幅に作り変える羽目になったのです。 

つづく
以上T氏
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049071.html

銚子の散歩道 2013年03月14日
独SIEMENS社製COAXIAL型スピーカーのエンクロージャ 2
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049334.html


エンクロージャの製作

今回考案したエンクロージャは二重箱構造です。 以前エンクロージャの振動における空中アース(エンクロージャ自体の共振が直接振動となって空気を揺する)と接地アース(エンクロージャの足を伝わって床に逃がす振動)について書きました。 この空中アースをなんとかコントロールすることは出来ないか、と考えた末に思いついた構造です。 空中アースを制動しなければならない理由は、あまり空中アースに頼り過ぎるとピアニッシモとフォルテッシモとの間で音色に違いが出てしまうからです。 ピアニシモからメゾフォルテあたりまでは目立つことはないけれど、連続してフォルテが続いたのちにフォルテッシモに至るとき、音が荒れてしまうことが時々起こるのはご存知でしょう。 これを解消するには空中アース力を接地アースに戻してやることが必要になります。 それを可能にしたのがこのエンクロージャです。 


http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/5/e/5e0c284b.jpg

内箱の振動を外箱に逃がしてやり、外箱に取り付けた脚部を接地アースとして働くように設計しました。 内箱と外箱はダイレクトに接触してはおらず、当て木をはさんでやり、この当て木の部分のみで内箱の振動を外箱に導くようにしました。 二つの箱はエンクロージャ裏側の背板にネジで固定されます。 つまり、この構造の重要な点は、内箱(本体)と外箱の間に空気層を持ち、二つの箱の振動の伝導はネジの締め具合によりコントロールされるところです。 この内箱本体はエンクロージャ前面の押さえ枠により固定されます。 フロントバッフルは音響共鳴型で中空です。 外板内板共に1cm厚桐ラミネイトボードを使用し4.5mmほどの空気層を持たせました。 この空気層に音響拡散板(8枚のフィン)があります。 このフィンは外板には接触させず、内板にのみ取り付けられています。 こうすることにより、エンクロージャ内部の振動が前面外板にダイレクトに伝わることを避けることができます。 ユニットは枠ごと外れるようになっています。

エンクロージャ後面下部にある蓋は後面に開口部を設けた当初の形の名残りで、つぶすのはもったいないので、蓋をネジ留めしてカバーしておきました。 そのかわりキャビネット底部に開口部を設けました。ここにもはね返り板を取り付け直接音が床に当たらないようにしました。 このエンクロージャの基本的構造は以前製作したデッカ社アーク型エンクロージャの変形で、正確には共鳴式のフォルデッド・ホーン型です。 もちろんバックロード・ホーンとは全然別のものです。

http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/8/2/8227a8a8.jpg


つづく 以上T氏 
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049334.html


銚子の散歩道 2013年03月16日
独SIEMENS社製COAXIAL型スピーカーのエンクロージャ 3
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049514.html


コアキシアルをエンクロージャに取り付けて視聴する

試聴に使用したのは仏ピエールクレマン社製の小型レコードプレイヤに同社L7Bカートリッヂを取り付け、プリアンプは蘭フィリップス社の回路を基にオランダの友人が製作したものにデンマークB&O社製スタジオ用EL84プッシュプル10Wモノブロックです。 スピーカーはドイツ製ですから、英米和抜きのコンチネントてんでんばらばらの混成組み合わせとなりました。 

試聴してみると平面バッフルと後面開放型では決して得られない深く伸びてくる重低音が再生されます。 しかし、AR密閉型のような詰まった音ではなく、どちらかと言えばBOZAKに近い音と思い描いていただければよいでしょう。 特にオーケストラとパイプオルガンは中々のものです。 RIMG0483いつも繰り返し言っていることですが、ヴァイオリンやジャズがいくら効果的に鳴ったとしても、オーケストラとパイプオルガンがきちんと再生されなければ、スピーカーとしては半人前どころか失格です。 オーケストラとパイプオルガンがちゃんと鳴ればあとは何とかなるものですが、その逆はあり得ません。
ひとつ言っておかなければならないのは、コアキシアルというユニットには泣きどころがあります。 英国の同サイズのスピーカーと較べると歪み率が一桁くらい大きいのです。

 しかし、ジーメンス社は責められません。 基はと言えばこのユニットはホームユース向けのHi-Fi仕様ではなくPA用に製作されたのであって、Hi-Fiにはあまり好ましくない歪みもPAに使用すると効が出てよりリアルな音が再生されるように設計されているのです。


http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/a/0/a05223de.jpg


しかし、果たして世のコアキシアル愛好家の中でそこまで責めてみた方はいらっしゃるでしょうか。 おそらくいないはずです。 このユニットの欠点が明らかになるのは周波数帯域をきちんと補正したエンクロージャに取り付けた場合に限り判ることです。 平面バッフルや後面開放型ではHi-FiではなくPAの音が出ているに過ぎないのですから。 しかし、歪みの捉え方感じ方は人それぞれ、私が好きでないからと言って悪いものではないのです。

このスピーカーシステムの特長はピアニッシモでもフォルテッシモでも音質が変わらないことでしょう。 これは製作前に意図したとおりにうまくいったと思います。 しかし、予想外のこともあります。 音量が上がるにつれて徐々に音場に静けさが増していくのです。 結構な音量で鳴っていても不思議な静けさがあるのです。 この現象は本来エンクロージャに仕掛けた空中アース力が空間に拡散されるべきところを外箱部がこれを設置アースに導いたことにより、振動の整流効果が生まれたのかもしれません。 空中アース力は裏板に6か所あるコイルばね付ネジを締めたり弛めたりすることによりココントローします。 


http://livedoor.blogimg.jp/thorens/imgs/a/2/a21e6964.jpg


実験の結果、締め付けると響きがタイトになる反面しなやかさに欠けます。 反対に弛めるとダンピングは減りますが倍音成分が増大しふっくら豊かな音になります。 ネジの締め具合弛め具合で、宝石のような音が出る時があり、音楽がこぼれ出してきます。 しかし、これも何度も言うことですが、よく調整されたプレイヤでなければ、こうした再生音の調整はできません。 プレイヤの不出来さが直截にコアキシアルの歪みと混然となって汚い音が出てきます。 ユニットの反応力が十分に上がってくると、自然にカートリッヂとスピーカーがダイレクトに結ばれるようにレコードが再生されます。 こうした音の感じ方は十分に調整されたニューヴィンテージにあっては常識であり、ストレスのたまらない再生音から音楽がらくらくと聞き取れるのです。  


この項おわり
以上T氏
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52049514.html  

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/943.html#c3

[リバイバル3] シーメンス・コアキシャルスピーカー _ 超高性能で激安なんだけど使いこなせるかな? 中川隆
4. 中川隆[-11125] koaQ7Jey 2019年3月28日 18:12:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[893]

オイロダインはドイツスピーカーの代表格だから、ドイツスピーカーは劃して、つまりこういう物を家庭に持ち込ませようとしたから評判を落とし、我が国で普及しなかったのではないかと思われる。これは実に残念なことだ。

シーメンスにはコアキシャルという25センチウーハーの同軸上に9センチツイーターを装備した小劇場用のスピーカーがあるがこれを1メートル四方の平面バッフルに付けたものも他所で聴いた事があるが、オイロダイン同様Tメートル四方のバッフルでは音にならないのだろう、これも酷いものだった。


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我が、蹉跌のオーディオファイル #28.欲しかったスピーカー 2012.09.06
http://audio-file.jugem.jp/?eid=34


オーディオに興味を持ち始めてから約40年程経つが、当初最も欲しかったスピーカーにクラングフィルム、(後にシーメンス)オイロダインがある。

引き出しを整理していたらシーメンス当時のカタログが出てきて、オイロダインのスペックが載っていた。オイロダイン

ちょっと驚くのは再生周波数で、何と50Hz〜15,000Hzとあった。
今時数万円のスピーカーだって人間の可聴範囲20Hz〜20,000Hz付近をカバーしている。

そこで、スピーカーの再生周波数に付いて一寸調べてみたら、どうやらこういう事らしい。

スペックがどの様な数字であるかは兎も角、

「実際にスピーカーから出る低音の60Hz以下は音というよりも風圧として肌で感じるもので、強烈なドラムやベースの唸りの様な低音は大概80Hz〜100Hzくらいである」

という。だから、60Hzが出れば通常僕らが聴いているオーディオの低音に何ら不足を感じるものではなく、まして50Hzが出るなら映画館などの大鉄桟を巨大な大砲の発射音や炸裂音で揺るがすに実は充分な低音が出る事をオイロダインのスペックから読み取る事が出来るのだそうだ。

そして高音は「4KHz〜6KHz以上の純音の音色を判別する事は非常に難しく」この辺りで音程に対する判断は鈍って来るものらしい。

僕らが聴く「スピーカーの音(無論録音前の原音も)を決定づけるのは純音ではなく倍音であって、倍音は整数倍で膨らんで、大体13〜14KHzほど先からは殆ど聴こえてこない」ものらしい。

だから、オイロダインの50Hz〜15KHzという周波数帯域はこれらの条件を低音で10Hz、高音で1KHzばかり其々上回っており、従ってオイロダインで聴けない音は無いといってもよいという事になるらしい。

だから、2〜3万ながら矢鱈に周波数帯域の優秀なスピーカーが量販店などに出回っているのは、要するに僕ら消費者が悪いという事になるようだ。

_つまり、食紅で真っ赤な蛸しか買わないとか、胡瓜や大根や長芋も真直ぐなものしか買わないとか、そうした次元と同じ事で、本質よりも見た目を重視する発想と同じ理屈になると考えてよいだろう。

_生産者は売れなければ困るから、食紅が体に毒だろうが薬だろうが兎も角真赤っかに塗りたてちまう。流石に近頃では暮れの御徒町でもこんな蛸は滅多に見掛けないが、一昔前は真っ赤っかが常識だった。

_食の安全が叫ばれる現在でも、野菜などは相当にいかがわしい色付けや型の細工、或は遺伝子の組み換え、延命処置などをしてあるものが出回っているようだ。
そういうものでなければ、僕らが買わないから、言い換えるなら、音が良かろうが悪かろうが最低でも20Hz〜20KHz出る事にしなければ買う人が居ないから、メーカーは無理してでもこういうものを造るし、測定の仕方で再生周波数表示などどうとでも云える事でもあるから、何が何でもこれ以下の数字は発表すまいとする。

_基より、こんな数字は音質には何の係わりもない事で、それは曲った胡瓜も真っ直ぐな胡瓜も味や栄養価に変わりが無いどころか寧ろひん曲った胡瓜の方が(自然栽培)数段勝るというのと同じ事であるようだ。

_従って周波数50Hz〜15KHzのオイロダインのスペックは、実質的に巨大空間における再生音に何の不足もないということを示しているのだが、既に各メーカーの宣伝文句に毒されてしまっている僕らは、この数字に目を疑い「そんな程度のものか」と吃驚して「大したこと無い」と見下してしまう。

_でも評判は最高だから、それを僕らが住むマッチ箱の中の更に小さな書斎で鳴らそうと思う人もいる。結果的に手にはしなかったが自分がそうだった。


マッチ箱の中で鳴らすオイロダイン、実際は劇場の体積分の部屋の体積程度の実力も出せないのではあるまいか。
第一天井高が違い過ぎる。一般的な家庭用のスピーカーだって100%の実力を発揮させるには本当は5メートル以上の天井高を必要とするが、我々の住むマッチ箱の天井高は多寡だか2m半程度が通常の高さである。

単なる大音響ならば出そうと思えば出せるのかもしれないが、音楽としてはとても聴けたものではあるまい。今更ながらこんなものを買わなくてよかったと再度カタログを見直してそう思った。

オーディオ関係者の誰もが口をつぐんで決して口外しないのは部屋と音響の関係に付いてである事は知っておいた方が良いだろう。

本当の事を言ってしまうと、メーカーも評論家も雑誌も売れなくなって都合が悪いから口外しないのである。当時本気で購入を考えていた事が「阿呆なことだった」とはそれを知った今だから言うことが出来る。


「クラングフィルム」、ただの社名だそうだが何とも響きがいい。これだけで部屋中に心地よい音楽が広がってくるような錯覚すら覚える素敵な名称である。
僕はドイツの映画館で映画を見た事が無いから、オイロダインの本当の実力は知らない。

旧日劇には確かWEの巨大なホーンが入っていて、解体時に誰がかっぱらうかと話題になったらしいから、日劇で観劇した人達は知らぬ間にWEの劇場音を聴いていた事になるが、クラングフィルムを使っていた劇場や映画館となるとまず聴いた事がない。少なくとも僕は知らない。

そのオイロダインを今頃になって某所で聴いた。

まあ、一般家庭ではあまり望めない広さの部屋にデンと置かれたオイロダインは壮観であり、愛想もこそもない如何にもドイツ的な武骨さが却って、変な例えだがローライの写りの良さの様な、カメラの武骨さとは真逆の効果を期待させるのと同様、見ているだけで素晴らしい音が聞こえてくるような気さえしたものだ。

期待に胸を膨らませていざ鳴りだしたこの時の落胆はだから筆舌に尽くしがたい。
音はか細く、妙に高音ばかりがガラスを引っ掻くような音でキーキー鳴りだした。
おそらく原因はオイロダインそのものではなく他に有ったのだろう。配線間違いとか、プレイヤー周辺、或いは真空管・コンデンサー不良、等々、そして何よりも部屋。

それにしても酷かった。

ドイツスピーカーが如何に優れたものかは日常聴いているつもりだから、その遥か上位機種のオイロダインがこのていたらくである筈が無い。いや、このような音で許される筈が無いと思ったが、これはオイロダインが悪いのではなくて、映画館の大空間に向けて、且つスクリーンの後ろに置いて鳴らすように出来ているスピーカーを書斎に持ち込むこと自体が間違いだと云うべきなのだろう。

ここで聴いたか細い音を完璧主義のドイツ人が母国の映画館で鳴らして、経営者も観客もそれで満足する筈はなかろうとも思った。

あの若かった頃、首尾よく入手出来ていたら僕のオーディオ人生は悲惨なものに変わっていたことだろう。

何時か本当のオイロダインの音を聴いてみたいが、何処で聴く事が出来るのか今のところ当てが無い。

一昔前FMファンという雑誌があった。その創刊号のグラビアに野口さんという方のオーディオルームが掲載されていたが、この人は桁違いな人でコンサートホール程の広さのオーディオルームに有名どころのスピーカーがごろごろしており、壁にオイロダインが嵌めこんであったと記憶している。もしかしたら此処で聴く事が出来るかもしれないと思うが、とっくに物故されたのでどうにもならない。

カタログでオイロダインには2m×2mという平面バッフルを指定しているがこのサイズはどう考えても「最低これだけ必要ですよ」ということであって、何に依らず無限大を理想とするのが平面バッフルならば、オイロダインのバッフルが2メートル四方で充分というものではないにまっている。

然るに、その最低限の寸法だって家庭に持ち込むにはかなりの無理がある事が容易に想像できる。バッフルを左右の隙間なくピッタリくっ付けて置いても横幅4メートル必要である。

勿論これでは何かと不便だから実際は最低でも5メートル必要になるし、天井高は通常2.3メートルと考えて、部屋に入れるだけなら何とかなるだろうが、これもぎりぎりでは何かと苦しいだろうから少し余裕を持たせるとして3メートルほどは必要になるだろう。そしてバッフルの後ろにも最低2mほどの空間が必要になるし、今度はスピーカーから何メートル離れたところで聴くかを考えなければならない。最低でも8mほど必要とすれば、部屋の縦方向は10メートル以上必要になるだろう。長手10メートル、横幅5メートル、天井高3メートルが、オイロダインの最低条件のバッフルを置くスペースとして必要という事になる。

そしてこれは最低条件だから此処までやったからといって満足に鳴ってくれる保証はないのである。

メーカーも発売元も売れるものなら売りたいから、家庭用として組み上げる最低限の規格を無理やり発表した事を恰も証明するように、某所の音は再度云うが酷い音だった。低音など出てこなかった。

オイロダインはドイツスピーカーの代表格だから、ドイツスピーカーは劃して、つまりこういう物を家庭に持ち込ませようとしたから評判を落とし、我が国で普及しなかったのではないかと思われる。これは実に残念なことだ。


シーメンスにはコアキシャルという25センチウーハーの同軸上に9センチツイーターを装備した小劇場用のスピーカーがあるがこれを1メートル四方の平面バッフルに付けたものも他所で聴いた事があるが、オイロダイン同様Tメートル四方のバッフルでは音にならないのだろう、これも酷いものだった。


カタログにはもう一つスタジオモニターの「オイロフォン」とかいうスピーカーも載っていた。

W460,H1050,D310、2WEY,7スピーカー、アンプ内蔵密閉箱。
中高音は口径の記載はないが8pほどの物を拡散方向を変えて4個、低域用も口径の記載はないが20センチ程のコーンスピーカーを3個、という構成である。


「透明な音質は苛酷なまでに音源の判断を可能にします」

とあるから、音という音は細大漏らさず再現しますよ、と云っているわけで、だからこそアンプ内蔵なのかと推察するが、

「高域、低域共3db、6ステップの調整が可能」とあるし、

「壁面に接近して使用できます」

とあるから、敢えて業務用のスピーカーを家庭に持ち込もうというなら、大空間を要しないスタジオモニターの此方の方が扱いやすいかもしれない。尤も今でも発売しているかどうかは知らないが、カタログに記載されているくらいだから日本の何処かに存在するものと思われるので、何方か探してみられては如何だろう。

ヴァイオリンを弾く友人T君はELACの何とかいうスピーカーを使っているが素晴らしいとべた誉めである。僕は聴いていないから何とも言えないが、ELACのSTS322というMMカートリッジを愛用しているので、同様の音造りであればべた誉めも当然かと推察する。ドイツの音造りにはイギリス、アメリカとはまた違った如何にもドイツらしい堅めの哲学の様なものを感じさせる。

WEに代表され、JBLやアルテックで一般化したアメリカスピーカーも僕らを魅了するに充分な魅力を持っているが、イギリスのタンノイやヴァイタボックスは音の品性に於いて遥かにアメリカ系を上回る。全てそうだという訳ではないが、概してアメリカ系のスピーカーはジャズ、ロック系の音楽に適しており、其れ程の品性を必要としないのは云ってみればお国柄かもしれない。

どうあれ、ドイツスピーカーの胸を張ったようながっちりした、且つ繊細な音造りの魅力が正しく紹介されていない事は、オーディオ大国日本として画竜点睛を欠くと云うべきだろう。

4、5年前、捨てられていたラジオから外したような、ボロボロのドイツスピーカーがネットオークションなどで出回ったが、こうした事を積み重ねた結果がドイツスピーカーの評判を落としてしまったのではあるまいか。

あの手の8pほどのスピーカーはおそらくラジオから外したものと推察され、もしそうなら所詮人の声さえ満足に聴く事が出来れば事足りるので、其れなりの性能にしか造られていないだろう。それを50円か100円か或いは1000円か知らないが塵の山から安く拾って来て、オーケストラを鳴らし「フィールドスピーカーで御座い。付いては20万円頂きます。此方は上等のテレフンケンなので100万円頂きます」、これでは評判が落ちるのも無理はない。

スピーカーで一番難しいのは箱だという事は今更めく話で、とうに皆様御承知の通りである。

ただ造るだけなら大工仕事でも出来るが、ユニットの実力を実力通りに鳴らす事はそう簡単に出来ることではない。

指定の寸法で造ったから音になるかといっても、まずまともな音になった例を僕は知らない。無論素人仕事でも偶然の大当たりが無いとは言えないが、エンクロージャーの自作ばかりは決してお勧めできるものではない。

尤も、どう造ったって、音は出るに決まっているので、願望から僕らはつい錯覚する、出来たてのほやほやの時は「なんて良い音だ」と思いたいのである。

そして、JBLやアルテックのユニットを使っているんだから良い音に決まっているというブランドに対する先入観がまた僕らの耳を錯覚させる。

回路図通りに組み上げれば一応回路図通りの音が出るアンプなどとはわけが違って(これだって部品配置や配線方法等で俄然音は違ってくるが)目に見えない空気の振動に関する計算と現実の音の間には大きなギャップがあるようだ。

だが逆の事もあるだろう、コーラルのスピーカーユニットだって、箱を旨く造れば素晴らしい音に仕上がるかもしれない。今も云った通り偶然の産物が成功をおさめないとは云えないから、つい期待するし箱造りに嵌るのである。

この事は自作エンクロージャーに限った事ではなく、他社製造の箱つまり指定寸法に依る本職の仕事だってユニットがまともな音を出した例を聴いた事が無い。
まして、他社独自の設計によるエンクロージャーをや、である。

タンノイ然り、JBL,アルテック然りオリジナルとの音質の差は歴然としている。

古くはヴァイタボックスのコーナーホーンに物凄い奴があった。大メーカーともあろうものがよくぞここまでやってくれたものだとほとほと愛想が尽きて、以来このメーカーの物は何によらず買った事が無い。こういう音造りを平気でやる音響メーカーを信用出来ないのである。指定寸法という触れ込みながら、どう造ったってここまで酷い音にはなるまいと思うが、それがちゃんとそうなっているのだから驚く。

件のラジオ用スピーカーも当然箱を作らねばならないが、素人仕事も本職仕事も含めてちゃんと音になった例があるんだろうか、甚だ疑わしい。

僕の知っている限りでは、自称スピーカーの専門家の造ったへんてこりんなバッフルなど随分杜撰でいい加減なものだった。言うまでもなく音は出ていたが音にはなっていなかった。

会社の大小を問わず、どういうものを造るかというメーカーのコンセプトは、要は経営の先見性に加えて教養とセンスとモラルを根本とする筈だから、これが無いメーカーは気楽なものである。何でも有りなのだ。要は「だからこのスピーカーは良いのですよ」という話を造ってしまえば良い。

僕らはだから自分の耳をしっかり信じて、良い悪いもさることながら、好きか嫌いかをしっかり耳で判断したら良いのだろう。JBLだから好きなのではなくて、眼をつぶって聞けば自分の好き嫌いは誰に教えてもらわずとも基よりはっきりしている筈だ。

その耳で是非ともちゃんと整備されたドイツスピーカーの音を聞いてみては如何だろう。

ただし、どうしてもオイロダインをというなら、閉館した映画館を買ってしまうのが早道だろうから相当の費用も必要になるに決まっている。だが、価値はあると思う。勇者の出現を期待して、是非とも聴かせて頂きたいものだ。
http://audio-file.jugem.jp/?eid=34


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/943.html#c4

[リバイバル3] シーメンス・コアキシャルスピーカー _ 超高性能で激安なんだけど使いこなせるかな? 中川隆
5. 中川隆[-11124] koaQ7Jey 2019年3月28日 18:14:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[894]

ドイツ系 VintageAudio
http://vintage-audio.jp/?cat=8

Q1: ドイツのヴィンテージスピーカーの特長は何ですか?

音の違いから言いますと、まず聴きやすい、聴き疲れしにくい音だと思います。
決してつまらない音では有りません。多くのスピーカーはかまぼこ型の特性になっており高域と低域を欲張っておりません。音楽や人の声などの核となる中域重視となっております。

構造の違いから言いますと、まず軽いコーン紙にて能率が高いユニットがほとんどです。

レスポンスが大変良く、真空管アンプとの相性も抜群です。またコーンの素材であります紙の質がダントツ的にすばらしいという事でしょう。タンノイなども古いユニットはドイツのコーン紙を使用しております。このコーン紙が最大の特徴です。 


Q2: 古いスピーカー達のコンディション、また使用していて壊れないですか?

エッジに関しましては年間にして100ペア以上のユニットを見て来ておりますが、アメリカや日本のユニットのようにエッジがボロボロという物は見たことが有りません。約40〜50年以上前の物ですが有っても故意によるものや縦方向の切れが殆どです。一部のユニットにはガスケットと一緒に外れて切れてしまった物、
Grundigなどはガスケットにスポンジが使われている物がありスポンジを貼り付けていた

接着剤と一緒に硬化してボロボロになっている物も見られます。いずれにしろ
エッジ素材そのものによる劣化ではりません。ウーハーの一部には布エッジも見られますがほとんがフィックスドエッジであり問題なく使用出来ており、よほどの事がなければこれからも問題ないでしょう。                                 
ボイスコイルの擦れに関しましては、やはり物によっては見られます。
保存状態が悪く、錆による物、ゴミが入ってしまった物などです。

ドイツのユニットはボイスコイルとマグネットとの隙間が非常に狭く出来ております。よってレスポンスの良いサウンドを奏でます。日本やアメリカのユニット達はアロワンスをみて広めにとっております。当時のドイツの基本的な技術力、精度の確実さを裏つけております。

Grundigに多く見られるセンターキャップにスポンジを使っている物はスポンジがボロボロになっている物がほとんで要注意でも有ります。ボロボロになっていたら取ってしまった方が安心です。                                         
また蝶ダンパーの物はボイスコイル擦れの物も布ダンパーに比べると多いようです。

音の良いとされている蝶ダンパーから布に変わった点からも布の方が長期間の安定
が望めるからだと思われます。一部の蝶ダンパーはネジの調整によりセンター位置を変える事が可能になっておりますので、簡単に直す事も出来ます。 
   
使用に関しましては、よほどの事がなければまず壊れないでしょう。
これからもずっと使えるスピーカーだと理解しております。        


Q3: 最近のAMPに繋げることは可能ですか?

まず,入力インピーダンスになりますが、ドイツのユニットは殆どが4〜6Ωとなっております。

最近のAMPには4Ω端子も付くようになって来ましたが、殆どのトランジスタアンプは4Ω以上であれば問題なく繋げる事が可能です。真空管AMPの場合も出力端子がついていれば問題ありませんが8Ωに繋げても大きな問題はなく、普通に聴く事が可能です。厳密に言うと動作位置が多少狂い、定格より多少パワーが入ります。                                        
スピーカーの最大入力パワーですが、ヴィンテージの物はユニット本体にて10W以下、システムにて25W以下の物が殆どでしょう。50W,100Wのアンプにて聴いていてユニットが壊れるかというと普通に使用している限りでは問題なく使用出来ます。通常、オーディオショップでの音量にて5W程のパワーを使用していると言われますので、自宅でしたら5Wも出せないでしょう。


Q4: どのようなAMPと相性が良いのですか?

真空管AMPかトランジスタなど使用するAMPにてサウンドは変わります。

基本的にはどのAMPでも十分な表現力にて楽しめるかと思いますが当方のシステムでの比較にて参照下さい。

真空管AMPはドイツのBraun EL84PP,2A3シングルを試聴室では使用しておりますが
やはり年代的にも実際に当時も真空管にて鳴らしていたことでしょうから相性は良いと思います。能率が良いので1WクラスのシングルECL82でも十分に鳴ってくれます。 
         
トランジスタはテクにクスのSU-V7を使用しておりますが、低域特性がやはり真空管AMPよりは良いので低音の出方がかなり違います。サイズの割には低域が出ますので
驚ろかれる事でしょう。サウンドも古臭くはあまり感じないでしょう。
http://vintage-audio.jp/?cat=8

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/943.html#c5

[リバイバル3] シーメンス・コアキシャルスピーカー _ 超高性能で激安なんだけど使いこなせるかな? 中川隆
6. 中川隆[-11123] koaQ7Jey 2019年3月28日 18:15:54 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[895]

フルレンジSPに戻った方!!!- したらば掲示板

393:ディラン 2008/12/23(火) 00:10:55HOST:FL1-122-130-196-27.kyt.mesh.ad.jp

ジークフリート様。RW−2様。独国のSPはワーグナーを聴くのには良いですか?
ALTEC好きのディランは修理から帰ってきた409Bにああこんな物だったと失望しております。
ALTECモニターに色付けして、もうこれ以上は要らん。と思っておりますがワーグナーをもっと重く、暗く又目覚めるような明るさが独国のSPで、もしやと思ってしまいます。
如何なものでしょうか?ワーグナーを最高の音で聞くシステムとは?


394:RW-2 2008/12/23(火) 01:00:32HOST:34.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

「ワーグナー最高」と言ったらやっぱりシーメンスでしょう。
シーメンスのコアキシャル平面バッフル。or 3発のワイドアングル。
お金があったらオイロダインに止めを刺すのでしょうが、いずれにしても本領発揮にはそうとうな忍耐と技術がいるようでっせ。

拙者はアルテック/JBL(西海岸勢)と表現をまったく別にする東海岸勢のボザークを使ってますが、音は暗く地味ですが 重圧で陰影に富み、そのへんをまずまず良く鳴らしてくれています。


395:ジークフリート 2008/12/23(火) 09:29:35HOST:wb56proxy08.ezweb.ne.jp
ボザークてのは、英国人が米国に来て作ったんだそうですね。渋く穏やか〜に、しかも雄大に鳴るとこなんか好きダナ〜。(菅野沖彦が使ってるマッキントッシュのスピーカーなんかはボザークの協力で出来たそうな)

ウチのテレフンケンは、中高域に若干セピア色の艶?と言いましょうかテカリ?が乗ってきまして、この辺りがドイツらしさかナ?と思っておりますが、何せちっちゃいので重く暗い低音なんぞは全く無理で御座いまして・・・
ワーグナー聴くなら、金管が堂々と鳴って欲しいし、ドーンと来るところもちゃんと出てもらいたいし。古レンジ一発ですと雰囲気だけチョコっと聴くってなカンジになっちゃいますから・・・
五味先生なんかはワーグナー聴くためにオートグラフ買ったみたいなこと書いてたようにも思いますが・・・
ホーン好きなワタクシとしては、(聴いた範囲なら)バイタボックス191かバスビン辺りで聴きたいですね〜。
(アルテックA5なんかと並べて聴くと、たくましさを感じさせながらも、アルテックほど開放的でなく、響きも渋いように思います。)


7:V-LZ 2007/08/22(水) 19:25:53HOST:server12.janis.or.jp

シーメンスコアキシャルを1m四方のバッフルに取り付けて聴いておりましたが、カントリィー系統は非常に明るく爽快な音がして陽気な感じは充分でしたがすぐに飽きるようです。
気分の浮き浮きしたときのみ聴きたい音ではありますが常に聴きたい音ではありませんでした。
しかしこの作りはドイツ的というかドイツの車に相通ずる所があり感心しております。


232:ジークフリート 2008/08/03(日) 09:33:05HOST:wacc2s3.ezweb.ne.jp

ワーグナー聴くには力強いプレイヤーと低音ホーンのスピーカーなんかで聴くと圧倒的に、如何にもドイツてカンジがしますが、あんまり迫って来られると腰が引けちゃう。


396:ディラン 2008/12/23(火) 09:50:36HOST:FL1-122-130-196-27.kyt.mesh.ad.jp
RW−2様。ジークフリート様。有難うございます。
何か魔界に入りそうで怖いです。
フルトヴェングラー/ベルリンのロシア版(メロディア?)なんかを聴いていると極北の音に惹かれますね。


441:RW-2 2009/02/07(土) 12:15:04HOST:34.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

平面バッフルもサブロク板を半分に切った物程度では小さすぎますね。
やってみると150×150くらいは必要だす。


442:もみじ饅頭@広島 2009/02/07(土) 14:51:46HOST:4.17.183.58.megaegg.ne.jp
 >>441 RW−2さんへ

 私の部屋は、洋室7畳程度の見事なうさぎ小屋なんです。
言われるとおり150×150程度のバッフルは必要でしょう、

 その昔、SIEMENS COAXIAL (たしか25センチだった?)というのがあって、後面開放箱に収納されていたとの記憶があります。この程度の箱ならば何とかなるかなーと思って図面をいろいろ物色してみます。


443:RW-2 2009/02/08(日) 01:03:22HOST:34.19.87.61.ap.yournet.ne.jp

関本で売ってたSIEMENS COAXIAL12”一発入り後面開放箱は100×80ぐらいじゃなかったですかね。

後面開放型にすると相対的には大きな平面バッフルと同じになりますのでバッフル面積は減らせますね。関本の箱は定在波防止のためなのか台形のような形状の後面開放型だったですね。
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/music/11602/1186306900/

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/943.html#c6

[リバイバル3] シーメンス・コアキシャルスピーカー _ 超高性能で激安なんだけど使いこなせるかな? 中川隆
7. 中川隆[-11122] koaQ7Jey 2019年3月28日 18:16:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[896]

情熱のオーディオ シーメンス コアキシャル 3/7/2005  
http://mikami.a.la9.jp/audio/siemens_coax/siemens_coax.htm
http://mikami.a.la9.jp/audio/speaker.htm

名器 - ドイツの音

  名器 Siemens Coaxial  


これもまた名器の誉れ高いスピーカーユニットである。私もJBL、タンノイと共に10年以上メインの装置として使用した。2本を一組にして、フロント・ロードホーンのシステムで天井に近い高さに設置してその朗々とした響きを、特にチェロの音楽で愉しんでいた。現在の住居に引越しして手狭になり、JBLもタンノイも友人宅に嫁に出したが、このオリジナルのコアキシャルも残念なことに手放さざるを得なかった。


  コアキシャルの音ははっきりと記憶にあるが、この音は、厳選したコーン紙によって作り出されたものだと思う。つまりは、たくさんのコーン紙を漉いて、そのなかから、規格に合った優れたものを徹底選別して作られたものだろう。歩留まりは決してよくなかったはずだ。ドイツのマイスターが気合を込めて漉き上げ、それをまた別のマイスターが徹底厳選して作られたとしたら、この音は確かに納得できる。
 
  このほか、テレフンケンの楕円型も使用したが、ドイツのスピーカーの音は、とにかく厳格、精密である。人に媚びることなく、実直に音楽を演奏をありのままに表現する。アメリカ西海岸系の明るく乾いた音に比べると一種独特の暗さを感じる人もいるだろう、同じヨーロッパでもタンノイ系の音とも異なる。而してモニターの音であ。プロが録音の違いを厳密に聴きわけるためのものだ。きらびやかに装りたてた演奏も、稚拙であれば、その弱点を如実に暴露してしまうという怖いスピーカーでもある。再生周波数レンジは、狭いが、魅力的な独特の中低音をもっている。このスピーカーでなければダメだというマニアの気持ちは、よく理解できる。  

 
  周波数補正実験  

  マイクロホンで、このスピーカーの周波数特性を採り、21チャンネルのグラフィックス・イコライザーを使い、この特性どおりの補正を他のスピーカーにかけたところ、コアキシャルの音色にちかいものを体験した。逆にこのコアキシャルの周波数特性をグラフィックス・イコライザーで、フラットになるように補正をかけたところ、現代的なハイファイ志向の音にもなった。こまかく聴き込むと、音の彫りの深さはたしかにこのスピーカー独特のものを聴き取れるが、音色というものが、こうも周波数特性で変わるものだということを実感したことがある。
 
  私の装置のフルレンジ部門では、このコアキシャルの後継は、Lowtherが受け継ぐが、そのLowtherも後年WE755Aに道を譲った。    
http://mikami.a.la9.jp/audio/siemens_coax/siemens_coax.htm

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/943.html#c7

[リバイバル3] シーメンス・コアキシャルスピーカー _ 超高性能で激安なんだけど使いこなせるかな? 中川隆
8. 中川隆[-11121] koaQ7Jey 2019年3月28日 18:17:28 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[897]

ハヤシラボ オイロダインをベースにした5ウェイシステム
http://hayashilab.syuriken.jp/audio.htm
http://hayashilab.blog.shinobi.jp/Entry/1018/


ハヤシラボ シーメンス、コアキシャル 2006.6.25
http://hayashilab.syuriken.jp/aucoaxial01.htm


僕のオーディオライフで一番長く付き合っていたのがこのスピーカーです。何の変哲も無いコーンユニットを同軸に取り付けただけの、あまり冴えない外観のユニットです。

でも其の能力は素晴らしく、殆どの大型スピーカーが霞んで見えます。只周りの条件に、もの凄く正直な為、誤解されてもいる可哀想なスピーカーです。

早い話が、このユニットが鳴らなければ、アンプやプレーヤーを疑うべきです。このユニットに繋がれたアンプは殆どが馬脚を現します。普通のスピーカーでは、ばれないアンプの欠点(欠陥)を一瞬で見抜いてしまう、恐ろしい(素晴らしい)スピーカーです。

でも、所詮メーカー製。僅かの所でのコストダウンで、其の能力がスポイルされています。でも、ユーザーの愛情で何とでも成る所ですので安心です。

一番の欠点はネットワーク。ウーハーには何も入っていず、インピーダンスの上昇に任せているだけです。ツィーターも定数は其の侭で良いのですが使っているパーツが粗悪品です。

このパーツをもっと良品の物に替えましょう。ツィーターだけなのに、低域まで変わって来ます。

もう一つ、ウーハーにシリーズにコイルを入れるのです。勿論良質の空芯コイルが必用です。定数は0,5mH。其の音を聞いたら、もう絶対に外せ無く成ります(注1)。

フレームの強度不足も気に成っています。マグネットを直接支持する事で解決します。(写真はこちら。)

世の中では、アルニコマグネットの物が珍重されているようですが、僕の処で鳴き比べをした時は差が出ませんでした。古いユニットでアルニコですと減磁の恐れも有りますし、一考を要すると思います。骨董品では無いのですから、古い物を珍重しすぎる風潮に不安を感じます。まあ、其れを手に入れて本人は幸せなんですから、余計なお節介なのですけれど。(笑)

 

オイロダインを買っても、ネットワークもフレームにも手を加えずに其の侭で鳴らすより、其の金額(オイロダインの購入額)をアンププレーヤーに廻し、コアキシャルをきちっと鳴らした方が、数倍良質な音楽を手にする事が出来ます。

それに気付かずに、オイロダインを持っているだけの人の何と多い事か・・。所詮音楽を聞く為の道具に過ぎないのに。

何を持っているかに価値を見出しているうちは、良質な音楽を手に入れるには時間が掛かりそうです。

 

僕のオイロダインは、良くなる度に、バランス、音色がコアキシャルに似て来ます。オイロダインでコアキシャルの鳴り方を出そうとしているのかも知れません。


追記です。

注1、の件です。コイルを入れた方が良い結果が出るのには、アンプも考えないといけない事が判りました。

僕のアンプの様なノンNFアンプでしたら、良い結果が出るのですが、NFを多量に掛けてあるアンプは上手く行かないことが多いのです。

この辺も考慮に入れて実験して見て下さい。2011.5.12
http://hayashilab.syuriken.jp/aucoaxial01.htm


コアキシャルの全面パネル。鉄板を二枚張り合わせて作って有ります。

よくお客様に、此れは何の為についているの? と聞かれます。その時の僕の答えは、其れが無いとツィーターが落ちちゃうんですよー(笑)。

そうなんです。此処にツィーターは取り付けて有るのです。

冗談はさておいて、ツィーターの前の風車の様な部分は音響レンズ(拡散器)と思われます。ウーハーの10Wは十分高域が伸びていますが(LE8Tより伸びてます。)高域の指向性が強いのはフルレンジの宿命。其れの改善の為のツィーターと理解しています。

でも、過去に音響レンズを必要としたは経験は有りません。必要とするのはアンプに原因が有ります。オイロダインも、音響レンズは外した方がどれだけ喜んで鳴るかを知っている人は幸せです。音響レンズを付けたままのオイロダインを見るとかわいそうに成ってきます。

コアキシャルも同じで、全面パネルは音響的にNG。

具合が良い事にツィーターの取り付け面と、ウーハーの取り付け面は同一面。

全面パネルを外し、ツィーターを外し、バッフルにツィーター用の穴を開け、取り付ければ完成。

音響レンズが無くなった分、ツィーターの能率が上がりますから、ネットワークの調整が必要です。

生前の伊藤喜多男氏に、この事を話したら、『2ウェイか、いやな言葉だな。』って笑っていました。(オイロダインを使っているくせに、笑)

コアキシャルはあのデザインが好きなんだ。バラスなんてとんでもない。と考えている方に。

ユニットはバッフルの後ろに止めていますよね。もし前面でしたら、コアキシャルの設計者に笑われる(困った顔をする)かもしれません。あのユニットは後面に止めるように出来ています。でも前面に止めて売ってるよ。ですか? 其の業者は信用できませんね。(笑)

2006.9.4
http://hayashilab.syuriken.jp/aucoaxial02.htm


シーメンス、コアキシャルユニットを片ch3本使ったシステムにワイドアングルが有ります。僕もオイロダインを導入する迄は使っていました。さすがに3本の威力。スケール感はコアキシャル一発の比では有りません。暫らく満足して使っていましたが、ナンカ変?

スケール感は確かに有るのですが、全体に大味。コアキシャルの得意とする細かなニュアンスの表現が出て来ない。早い話が、大男、総身に知恵が廻らない。を地で行っています。

ナンデだろう?

原因は、思いつく物からドンドン対策をして行きました。バッフルを替えたり、フレーム(ワイドアングル用)を作り直したり・・・。其々効果が有りましたが、皆今一歩。

待てよ?3本のユニットはパラって有る。其れって良いのかなー?スピーカーはマイクと同じ構造。モーターと発電機の関係と同じ。

お互いにアンプからの信号で振動している。で、其の振動は隣のユニットのコーン紙を振動させる。すると隣のユニットは其の振動で発電してしまう。其の電気は・・・・・・・・・・・・・。

パラ接続ですから、其の電気は元のユニットに戻って来て、アンプからの信号と別な信号(隣のユニットの発電信号)で動作をしてしまう。

エーーーーーーーッ。まさかそんな・・・・・・・。

で、実験です。普通に音楽を聴いていて、同じ部屋の中に有る、スピーカーユニットの発電電圧ってどんな物なんだろう?

ワイドアングルをチョイ大き目の音量で鳴らしました。その時部屋の中にはマクソニックのDS405が有りました。(アルテック604−8Gと似ています。)

其のスピーカー端子からケーブルをミリバルまでひきました。

ミリバルの針の動きを見てビックリ。音量の大きい所では300〜500mVも振れるのです。ま、まさかー。何度もミリバルのセット具合を見直しましたが間違いは無し。表通りをバスが通過するとミリバルの針は又振れます。

此れだけの電圧が隣のユニットへ流れ込んで、悪さをするのです。

じゃあ、ひょっとして・・・・。3本のユニットのパラレルを外し、ユニット単独でアンプ迄配線。アンプの処で3本をパラッたら見違える様。

でも此れでは根本的な解決には成りません。

で、作りました。入力1系統。出力3系統のパワーアンプを。

入力信号は初段管へ入る。初段管の出力はトランスへ。トランス二次ホット側を3本に別け、3本のパワー管のグリッドへ。3本のパワー管は其々の出力トランスを経てスピーカーへ信号を送る。このアンプをモノラル構成でステレオ分作り早速の試聴。

此れがワイドアングルの実力なんですね。今迄の不満が完全に解決。

此れが出来て直ぐに伊藤喜多男氏の処へ行く用事が。

この話をしたら、先生一瞬悔しそうな顔を・・・・。パワー管は何を使ったかとか、電流はどれだけ流したとか色々聞かれました。先生、自分では人に聞かれると嫌がるくせに、と思いながらも、全部ネタをばらしてしまいました。先生の亡くなる3〜4ヶ月前の話です。

最後に。もし今ワイドアングルを使っているのでしたら、あのフレーム(数度ずつ首を振っているあのフレームです。)は誰かにあげちゃいましょう。同じサイズの単なるラワンベニヤで良いですから、普通の1枚板に交換しましょう。愛聴盤が増えますよ。

2006.9.11


この経験が無ければ、今の装置(ネットワークによるマルチアンプ。)は無かったと思います。今に成って思うに、ワイドアングルにシッカリと勉強をさせてもらったのです。感謝。
http://hayashilab.syuriken.jp/auwideangle01.htm

10数年前に作ったワイドアングル専用アンプが帰って来ました。で、持ち主にはナイショで写真撮影。(○△□さん有難う。)

別に故障では有りません。其のぐらいの年月で壊れる様な柔なアンプは作りません(笑)。

現在はワイドアングルではなく、他のスピーカーをマルチで鳴らすのに活躍しています。その辺の改造での一時帰還です。

殆ど(特に外観は)オリジナルを保っていますので、紹介します。

初段管はWE310。別に僕はウェスタン信者では有りません。パワー管のVT25に姿を合わせたかっただけです。5極管を其の侭使うと、百花繚乱に成り易いので、3結で使っています。其の右のトランスで受け、二次側から3本出して25のグリットへ。25の後ろに有るトランス3個はOUT。端の一個と整流管の左がチョーク。右奥の大きなトランスが電源です。

僕のアンプの電源は殆ど(最近は全て)がチョークインプットで作られています。贅沢な方法ですが、再生音を聞き比べてしまうとコンデンサーインプットには戻れません。

当時、このアンプを見た人は、説明をしないと何だか判らず首を捻っていました。

僕の周りの、ワイドアングルを愛用していた人達は、殆ど全員がこのアンプを使い出しましたから、このアンプの性能はご理解できると思います。

アンプの前面にスクリーン印刷で、店の名前を入れて気取っていました。

今は、HPを起こしても知らん振りをしているのですから、僕も少しは大人に成ったみたいです。

2006.12.5
http://hayashilab.syuriken.jp/auvt2503.htm

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/943.html#c8

[リバイバル3] 保険会社に騙されるな 中川隆
22. 中川隆[-11120] koaQ7Jey 2019年3月28日 18:26:15 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[898]

2019年03月28日
「いざという時」は民間医療保険より公的保険が大事


3か月入院の自己負担は平均約15万円、医療費を貸してくれる制度もある

「いざという時」はどんな時なのか

テレビのcmやネット広告を見ていると「いざという時」の安心のためと言って多くの保険商品が販売されています。

ところが保険は保険料を支払ってその一部を受け取るものなので、加入者全体としてみると、必ずお金が減る制度です。

こうした制度だと滅多にない事態のために少額を支払うのは良いが、高額保険に多く加入するほど損をしてしまう。



それに日本の医療保険はいざ病気になった時に、実際には支払われずに終わることが多い。

というのは多くの民間医療保険は社保や国保への加入を前提にしていて、公的保険で先に支払われます。

公的保険の医療費負担は3割で、10万円なら3万円が自己負担になり国が7割を支払っています。


言ってみれば社保国保という医療保険に国民全員が既に加入していて、大半の医療費はここから支払われています。

それでも高額な医療費がかかった時には3割でも支払えない場合がありそうです。

例えば治療費100万円なら自己負担30万円、1000万なら300万円になり、これが数年間続いたらどんな人でも支払えない。


だが公的保険には高額療養費制度があって年間医療費の上限が定められていて、年収400万円以下なら月額およそ5万円台となっています。

外来と入院はそれぞれ別に計算するので、例えば年収350万円の人は最大で月11万円が自己負担になります。

これではとても支払えないので一時的に医療費を貸し付ける、高額医療費貸付制度というのもあります。

民間医療保険で払ってくれる範囲

それに医療費以外にも交通費がかかり、バスや電車に乗れないならタクシー代、付き添いの人の交通費やホテル代もかかります。

これらを合計すると医療費は月5万円程度でも、支払金額は月10万円程度になる可能性があります。

民間医療保険で払ってくれるのは医療費そのものだけで、交通費やつきそいのホテル代などは特別な契約でない限り支払われません。


例えばガンで3ヶ月入院して合計15万円、その後通院しても自己負担は年間30万円、医療保険で支払われるのはこの30万円に対してです。

滅多にない年30万円の支出のための保険料は、月1万円としても30年間で360万円の支出になります。

30年間で360万円も医療費を自己負担する人は滅多にいないから、保険会社の経営は成り立っています。


公的保険が適用されない高度な医療では民間保険が必要ですが、そもそも公的保険が適用されない治療はほとんどなく、適用範囲で治療すれば良い。

差額ベッド代は高額ですが、本人が希望したのでない差額ベッドは、支払い義務がありません。

病院のほうから差額ベッドしか空いていないと言われた場合は、支払い同意書にサインしなければ払わなくて良いのです。


病院はこの制度の抜け穴として、同意書にサインさせて患者側が差額ベッドを希望したように書類を作るが、堂々と拒否すれば良いのです。

このように考えると民間医療保険で支払われる範囲は非常に狭く、最小限の金額で掛けておけば良いと思います。

年間30万円の医療費支払いも困難になった場合は、生活保護を申請して医療費を免除してもらった方が良いです。
http://www.thutmosev.com/archives/79412366.html#more
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/841.html#c22

[リバイバル3] シーメンス・コアキシャルスピーカー _ 超高性能で激安なんだけど使いこなせるかな? 中川隆
9. 中川隆[-11119] koaQ7Jey 2019年3月28日 18:31:27 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[899]

クラング・クンスト 音響レンズでコアキシャルスピーカーを作る
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10137&i=10509

SIEMENS(シーメンス)の10インチコアキシャルスピーカー「鉄仮面」を分解した状態

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/105/10509_801.jpg


 そもそもこの音響レンズを作ろうと考えたのは、「鉄仮面」と呼ばれる SIEMENS(シーメンス)のコアキシャルスピーカーユニットを入手したからです。入手したときはすでに、めぼしいドイツ製フルレンジスピーカーをほとんど蒐集済みでした。「鉄仮面」は日本で多く販売されたものの、ドイツではあまり使われなかったために品薄で、コレクションの最後のほうになっていました。見た目が貧弱な「鉄仮面」にはあまり興味がなかったのですが、いざ聴いてみると感心させられました。なにを聴いても上品でまとまりが良く、少し物足りなさはあるものの、コーン型スピーカーにありがちな「音の暴れ」をほとんど感じませんでした。

 「ブルーフレーム」とか「レッドニップル」という愛称で有名な TELEFUNKEN(テレフンケン)の L6 や、KLANGFILM(クラングフィルム)の KL-L307 といった名機とされるフルレンジユニットは、「鉄仮面」よりもスケール感と聴き応えのある音を出しますが、常にコーン型スピーカーであるということを意識させられる癖のようなものを感じてしまいます。私もかつて ALTEC(アルテック)や GOODMAN(グッドマン)、LOWTHER(ローサー)といった米英のフルレンジユニットを使いましたが、同様な傾向があります。単純にツィーターを追加すれば高音は延びるものの、やかましさがあって「鉄仮面」のような音のまとまりは得られません。なにが「鉄仮面」の音を作っているのでしょうか?


TELEFUNKEN(テレフンケン)の10インチフルレンジL6とSIEMENSのツィーターによるコアキシャル

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/105/10509_802.jpg


 答えは音響レンズに決まっています。「鉄仮面」の由来である仮面のような鉄のカバーは、中央部分が2枚のプレスされた鉄板の重ね合わせになっていて、ツィーターの高音だけでなく、ウーファーとなるフルレンジユニット中央部分の音も拡散します。中心部分の音は障害物が無いのでそのまま出ますが、その周囲の音は曲げられて通り道が長くなるので遅れ、ちょうど凹レンズのようになります。実際に音響レンズを作って取り付けてみるとみると、コアキシャルにしなくても L6 や KL-L307 のようなフルレンジスピーカーからまとまりの良い音が出ました。そして、コアキシャルにしたばあいは、もっと大きな効果が期待できます。


L6でホワイトノイズ再生時の音圧の周波数分布(後面開放箱に取り付けて軸上1メートルで測定)

https://www.klang.jp/s/file/0000/000/000/105/10509_805.jpg

 上のグラフはL6の周波数特性で、測定に用いた箱が小さいために100 Hz以下の低音が減衰しています。高音はグラフの左端から2番目にある中心周波数が16 kHzの棒まで十分なレスポンスがあって立派な特性ですので、測定と同じ軸上の至近距離で聴けば、十分な高音どころか少し過剰に感じるほどです。しかし、軸上から外れると高音は減衰してしまうので、広い立体角の平均では高音は不足しています。ですから、広い部屋で徐々に離れていけば、ちょうどバランスが取れるリスニング位置があるはずですが、日本の住宅事情では無理なばあいが多いと思います。

 そのためか、「フルレンジにツィーターを追加して2ウェイにしても、うまくいかない」という話をよく耳にします。2〜3メートルくらいの近距離で聴くと、ただでさえ過剰な軸上の高音が、ツィーターでさらにやかましくなってしまうケースが多いようです。ヴィンテージのばあい、フルレンジの高音をカットせず、コンデンサーでツィーターの低音をカットするだけの2ウェイ化が多いので、両方の高音が重畳してしまってなおさらです。

 そういうときこそ音響レンズです。同軸にしないばあいでも効果があり、やかましいからと音響レンズをご購入された方から、「実験の結果ツィーターはそのままでフルレンジのほうに音響レンズを付けて成功した」といいうご報告をいただいたこともあります。普通はツィーターに音響レンズを取り付けようとしますが、フルレンジの高音に問題がある場合が多く、そんなときは逆のパターンが有効です。

 コアキシャルでは音響レンズ1個で両方のユニットの音が拡散できるだけでなく、音が融け合って一つのユニットのようになるという効果もあるのでとても有利です。フルレンジに音響レンズを取り付け、ツィーターを天井に向けるというのも良い方法で、デッカのデコラやテレフンケンの O 85 モニターに似た雰囲気のステレオ感が味わえます。ツィーターの数を増やすと、より近い雰囲気になります。


SIEMENS(シーメンス)のツィーターの裏面処理とスペーサー用コルク製ガスケット


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 音響レンズでコアキシャルを作るには、上の写真のようにツィーターを中央で支えるための板を用います。写真では黒い鉄板製ですが、5.5〜12ミリくらいの合板(ベニヤ板)でも良いと思います。注意点は、ウーファーとなるフルレンジユニットのコーン紙の正面に来る支持棒をあまり太くしないことです(3センチ以内にしましょう)。写真の板は外形も円ですが、四角でも問題ありません。板に2つのユニットと音響レンズを取り付ければ、コアキシャルの出来あがりです。

 シングルコーンフルレンジとちがって、コアキシャルには複雑な分だけ音をチューニングする要素がたくさんあることも楽しみです。上の写真はツィーターを板に取り付けた状態の裏側です。SIEMENSのアルニコ磁石のツィーターを使っていて、その裏側にフェルトを貼り付けてあります。SIEMENSのコアキシャルにも同様な吸音処理がしてあり、上質な音にするための秘訣といえます。

 周囲のコルク製ガスケットは、ツィーターのお尻がL6のコーン紙にぶつからないようにするためのスペーサーです。このようにツィーター支持板にはある程度の厚みが必要なので、写真のような鉄板ではなく、ベニヤ板で十分です。ユニットはいろいろとあるので共通化できず、鉄板で2枚だけ作るとCAD入力などで高額になってしまうので、ベニヤ板で作れば良かったと反省しています。多少雑に作っても、板が音響レンズに隠れてしまうので気になりません。


L6で作ったコアキシャルを音響レンズ正面の斜め下から見た様子

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 音響レンズは高音を広い角度に拡散させるだけで、量を減らしてしまうわけではありません。ですから、反射音の比重が大きい離れたリスニング位置では、音響レンズなしに比べてそれほど高音は減少しません。つまり、スピーカーからの距離や角度による高音のバランスの変化が小さくなるので、より自由なリスニングポジションで良い音を楽しむことができます。

 音響レンズを使えば好きなユニットを組み合わせて自分だけの「鉄仮面」を作ることができます。フェライト磁石の10W(「鉄仮面のウーファー」)よりも強力なL6やKL-L307、あるいはフィールド型フルレンジなどとヴィンテージツィーターを組み合わせて、SIEMENSのオリジナル以上のコアキシャルが作れます。今回作った「L6版鉄仮面」は、貸し出し中でなければ試聴可能です。私の耳にはSIEMENSの「鉄仮面」よりも中低音が充実しているように聴こえて物足りなさを感じませんし、シングルコーンフルレンジが苦手とするクラッシックのソプラノも楽しめます。
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クラング・クンスト 【第2話】ドイツの同軸スピーカー「御三家」 2010年2月20日
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10211


 同軸スピーカーといえば、TANNOY の モニター・シリーズや ALTEC の 604 シリーズが有名ですが、「ドイツにも優れた同軸スピーカーがあります」といえば、「ああ、SIEMENS のコアキシャルことだろう」という程度の反応が多いようです。でも、凝ったメカの王国であるドイツに、優れた同軸スピーカーが無いはずがありません。なぜか、この年明けから不思議なくらい、ドイツから同軸スピーカーのオファーがあって、いろいろなユニットを吟味する機会がありました。そこで、それらも含めたドイツ製の同軸ユニットのうちで、わたしが代表的と思う3本をご紹介することにしました。


左からシュルツ、ジーメンス、イゾーフォンの同軸12インチ

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 さて、そのドイツの同軸スピーカー「御三家」とは、SCHULZ(シュルツ)、SIEMENS(ジーメンス)、そして ISOPHON(イゾーフォン)のことです。クリーム色のフェルトと保護用の金網でコーンがカバーされて見えない SCHULZ と、皮エッジに3本のアームで支えられた大きなツィーターの SIEMENS が極めて個性的な外見なのに比べると、ISOPHON は少し地味に見えますね。残念ながら ISOPHON 以外は数が少ないユニットで、入手は容易ではありません。


シュルツの後側(カバーを外したところ)

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 御三家の筆頭といえば、やはり SCHULZ になるでしょう。SCHULZ は戦中に帝国放送協会などが開発した世界初のステレオ・テープレコーダーとともに用いられた、Eckmiller の12インチ同軸ユニット O15 にまで遡る、ドイツの同軸スピーカーとして、最も深い歴史のあるユニットです。戦後になって東ドイツの SCHULZ に受け継がれて、O16、O17、O18と作り続けられ、シャルプラッテンのレコーディング・スタジオや、放送局でモニターとして使われました。ツィーターはアルミドームで、柔かい普通のアルミ材をプレス成形ではなく、ヘラで加工したように見えます。ウーハーのエッジは発砲ネオプレンゴムで、密閉箱や大型のバスレフが適しています。現代の基準でも十分にワイドレンジで、とても古いユニットとは思えません。能率が低いのが欠点ですが、極めて分析的な音でありながら耳にやさしいのは不思議です。ステレオの臨場感が素晴らしいのは、いうまでもありません。


ジーメンスの後側

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 つぎは SIEMENS ですが、俗に鉄仮面などと呼ばれる有名な(10インチの)コアキシャルではなく、12インチの同軸で、鉄仮面とは比較にならないほど本格的な作りのユニットです。能率は見た目ほど高くなく、皮のフリーエッジで延長された低音に対し、高域はアルミコーンなのに SCHULZ のようには伸びていません。そのせいかコアキシャルとしては重心が低くくて暖かい音色で、SIEMENS のユニットによくある硬さは感じません。入手は3つのなかで最も困難です。


イゾーフォンの後側

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 最後は ISOPHON で、複数モデルの同軸ユニットを製造しましたが、なんといっても有名なのはオーケストラです。このオーケストラ同軸ユニットは、テレフンケンのスタジオ・モニターとして多用されました。ご紹介するのは初期のもので、よく見かける後期のものとは異なっています。磁気回路の塗装が後期の黒に対して鮮やかな青であること、大きなマッチングトランスがあること、そして、ツィーターの背面に吸音処理のための大きめなカバーがあることが主なちがいです。地味な外見に反して明るく爽やかな音色なうえ、能率も3つのなかで一番高いので、3極管シングル・アンプ愛好家に重宝されているのも納得できます。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10139&i=10211


http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/943.html#c9

[近代史02] 原爆投下が日本を救った_ ユダヤ人とトルーマンと昭和天皇に感謝 中川隆
39. 中川隆[-11118] koaQ7Jey 2019年3月28日 19:38:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[900]
2019.03.28
米下院の委員会がサウジへの機微の核技術を提供した疑いで新たなトランプ攻撃

下院監視・政府改革委員会

 ドナルド・トランプ米大統領を「ロシアゲート」で排除するという目論見の破綻は2月27日にアメリカ下院の監視・政府改革委員会におけるマイケル・コーエンの証言で決定的になった。本ブログでも書いたように、彼はトランプとロシアとのスキャンダルと言えるようなものは含まれていなかったのである。

 このロシアゲートとは2016年のアメリカ大統領選挙にロシア政府が介入したとする話で、ロバート・マラーが特別検察官に任命されて捜査が進んでいた。

 この「疑惑」に対する疑問は当初から指摘され、もしこれが事実ならすべての通信を傍受、記録しているNSAからその傍受記録を取り寄せるだけで決着が付く。つまり特別検察官を任命する必要はない。特別検察官が必要だったということは、でっち上げだろうと考える人は少なくなかった。

 アメリカでは別件で起訴し、司法取引で偽証させるという手法が使われている。ロシアゲートでもそうするしかなかったはず。そのターゲットのひとりがコーエンだったのだが、そのコーエンが司法省/FBIの望む偽証をせず、ウィリアム・バー司法長官へ提出されたマラーの報告書は疑惑を裏づける証拠を見つけられなかったと書かざるをえなかったのだろう。

サウジの核兵器開発話

 コーエンが証言した監視・政府改革委員会はやはり2月に機微な核技術をサウジアラビアへ渡す動きがあるとする​報告書​を公表した。内部告発者の話だとされている。

 それから間もない3月8日、イラクにおけるアメリカ軍の実態を明らかにした内部告発者のブラドレー・マニング(現在はチェルシー・マニングと名乗っている)特技兵が再び収監された。アメリカの司法システムはウィキリークスに対する弾圧を正当化する証言をマニングにさせようとしたのだが、それを拒否したからだ。

 アメリカでは同じ戦闘集団でも状況に応じ、「自由の戦士」や「テロリスト」というようにタグを付け替える。「内部告発者」というタグの使い方も似たようなものだ。

 ところで「機微な核技術」の問題だが、これはありえる。3年前の大統領選挙でトランプへ多額の寄付をしたカジノ経営者の​シェルドン・アデルソンは2013年にイランを核兵器で攻撃すべきだと主張​しているのだ。

 アデルソンはアメリカのラスベガス(ネバダ州)、ベスレヘム(ペンシルベニア州)、マカオ(中国)、マリナ湾(シンガポール)でカジノを経営、日本でもカジノを経営しようと計画している。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と近い関係にある。アデルソンが来日した3カ月ごにネタニヤフも日本を訪れているが、その際、​日本政府高官に対し、アデルソンへカジノのライセンスを速やかに出すよう求めた​という。これはイスラエルのハーレツ紙が2015年2月5日付け紙面で伝えたのだが、この記事はすぐに削除された。

日本の核兵器開発

 トランプの周辺にはイランを核攻撃するべきだと考えている人物がいるということだが、アメリカ支配層というように考えても核兵器の拡散には積極的な勢力が存在することがわかる。

 例えば、NHKが2010年10月に放送した「“核”を求めた日本」によると、1965年に訪米した佐藤栄作首相はリンドン・ジョンソン米大統領に対し、「個人的には中国が核兵器を持つならば、日本も核兵器を持つべきだと考える」と伝え、その後も核兵器の開発を進めた可能性が高い。

 リチャード・ニクソン政権の時代、大統領補佐官だったヘンリー・キッシンジャーは彼のスタッフに対し、日本もイスラエルと同じように核武装するべきだと語っていたとも言われている。(Seymour M. Hersh, “The Samson Option,” Random House, 1991)

 また、​ジャーナリストのジョセフ・トレントによると​、東京電力の福島第1原発が過酷事故を起こした2011年当時、日本には約70トンの兵器級プルトニウムがあったという。核兵器開発がそこまで達していたというのだが、その背景にはアメリカ側の事情があったとトレントは説明している。

 ロナルド・レーガン時代のアメリカでは増殖炉計画がスタート、1980年から87年にかけての期間にエネルギー省は160億ドルを投入したというが、87年に議会はこの計画への予算を打ち切られてしまう。

 そこで目をつけられたのが日本の電力業界で、共同研究という形で研究資金の大部分を負担させ、その代償として核関連の技術を格安の値段で売り渡しすことにしたという。そして高性能プルトニウム分離装置がサバンナ・リバー・サイトからRETFへ移転されたのである。

イスラエルの核兵器開発

 アメリカの支配層から核兵器の開発を支援された国で忘れてならないのはイスラエル。1986年10月にサンデー・タイムズ紙が掲載したモルデカイ・バヌヌの内部告発によると、イスラエルが保有している核弾頭の数は150から200発。水素爆弾をすでに保有、中性子爆弾の製造も始めていたという。中性子爆弾は実戦で使う準備ができていたとしていた。

 そのほかイツァク・シャミール首相の特別情報顧問を務めたアリ・ベンメナシェによると、1981年に時点でイスラエルがサイロの中に保有していた原爆の数は300発以上で、水爆の実験にも成功していた。(Seymour M. Hersh, "The Samson Option", Faber and Faber, 1991)またジミー・カーター元米大統領はイスラエルが保有する核兵器の数を150発だとしている。(BBC, May 26, 2008)

 イスラエルの核兵器開発は欧米の富豪、例えばアメリカのエイブ・フェインバーグやフランスのエドムンド・ド・ロスチャイルドたちの支援を受けていた。フェインバーグはダビッド・ベングリオンから信頼されていた人物で、ハリー・トルーマンやリンドン・ジョンソンのスポンサーとしても知られている。フランス政府も1949年から協力、1950年代の半ばに開発は本格化し、24メガワットの原子炉をフランスから手に入れた。

 こうしたイスラエルの核兵器開発にジョン・F・ケネディ大統領が厳しい姿勢で臨んだことは有名だが、ほかにも批判的な人は少なくなかった。そこで核兵器の開発に必要な核物質を密輸している。そうした工作で重要な役割を果たした会社のひとつが1957年に設立されたNUMEC。

 1960年頃になると、ウェスチングハウスやアメリカ海軍から同社へ持ち込まれた濃縮ウランのうち90キログラム以上が行方不明になっていることが発覚、「紛失核物質」の総量は178キログラムから270キログラムに達するとも言われている。

 フェインバーグをスポンサーとするジョンソンはイスラエルの核兵器開発に甘く、NUMECの事件も闇に葬り去られたかに思えたが、1977年にカール・ダケット元CIA副長官が暴露してしまう。

 イスラエルは重要な核物質の供給源を失ったのだが、西ドイツの化学会社をダミーに使うなどして1968年にはソシエテ・ジェネラル・ド・ベルジックから200トンの酸化ウラニウムを購入している。

 こうした工作以上に重要なルートが南アフリカ。イスラエルはウラニウムを入手するかわりに核技術や兵器を提供していた。1976年にはイスラエルのテルアビブに南アフリカ大使館が開設され、南アフリカのジョン・フォルスター首相がイスラエルを訪問している。

 しかし、両国の関係は1980年代後半から冷却、そこでイスラエルはペルーに目をつける。目的の物質はセンデロ・ルミノソ(輝く道)の支配地域にあったが、指導者のアビマエル・グスマン・レイノソはドイツ系ユダヤ人の父親とインディオのメイドとの間に生まれた人物で、交渉は順調に進み、取り引きは成立した。なお、グスマンは1992年に逮捕されている。

 イスラエルにおける核兵器開発の中心、ネゲブ砂漠にある原子力研究センターで1990年代の初めに大規模な事故があったと噂されている。内部の様子は不明だが、外部からは炎が見えたというのだ。

 この施設は1990年から94年頃まで閉鎖されたが、公的な説明はアメリカ政府からの圧力だったとされている。バヌヌの内部告発が影響したとも考えられるが、もし事故の影響だったなら、核兵器の生産が困難になっている可能性がある。そうなると、どこかで核弾頭に使うプルトニウムやウラニウムを製造しなけらばならないだろう。

イランへの核攻撃

 イスラエルがイランを核攻撃した場合、イスラム世界だけでなく世界中の批判がイスラエルへ向く。アメリカが実行する場合はロシアとの核戦争を覚悟する必要がある。サウジアラビアならイランと戦争になって両国が破壊されてもアメリカやイスラエルはダメージが少ない。破壊された後にエネルギー資源を支配することも可能だ。ということで、サウジアラビアを核武装させる可能性は小さくない。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201903280000/

http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/327.html#c39

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由

高名なオーディオ評論家は絶対に信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由


JBL 4343 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=JBL+4343



JBL 4343/4343WX ※1976年発売
4343:¥560,000(1台、1978年頃)
4343WX:¥580,000(1台、1978年頃)

低歪率、過渡応答に優れた4ウェイモニタースピーカーシステム。

低域には38cmコーン型ウーファー2231A、中低域には25cmコーン型ウーファー2121を搭載しています。

中域には音響レンズ2308とエクスポネンシャルホーン2307、ドライバー2420を組み合わせたホーン型ミッドレンジを搭載しています。

高域にはホーン型トゥイーター2405を搭載しています。

定格

方式 4ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型

使用ユニット
低域用:38cmコーン型(2231A)
中低域用:25cmコーン型(2121)
中高域用:ホーン型(2308+2307+2420)
超高域用:ホーン型(2405)

再生周波数帯域 35Hz〜20kHz ±3dB
クロスオーバー周波数 300Hz、1.25kHz、9.5kHz

インピーダンス 8Ω
出力音圧レベル 93dB(新JIS)

エンクロージャー容積 ウーファー:156L
ミッドウーファー:14L
外形寸法 幅635x高さ1,051x奥行435mm
重量 79kg
https://audio-heritage.jp/JBL/speaker/4343.html


▲△▽▼


ヤフオク スイス デュアル 楕円フルレンジ・スピーカー・システム

これ程ずば抜けた音質はそう滅多にはない!圧倒的である!
ダメダメ・スピーカー JBL4343 なんかとは比較にならないスケール 迫力 リアリティー ハイ・スピード!

『これほど抜群の音質はそう滅多にはない!圧倒的である!』


スイス DUAL/デュアル 西ドイツ工場製 完全オリジナル 楕円フルレンジ・スピーカー・システムの完動中古品のペアです


スピーカー・ユニット:

最大の特徴はエッジがコーン紙の延長でできているフィックスド・エッジである
エッジの材質が音質の大半を決めてしまう非常に重要な要素である

極めて大事なことなので再度言います

「エッジが音を決める!」

このフィックスド・エッジならウレタンやゴム系のように経年変化でボロボロに朽ち果てることは無い

それだけではない

ウレタンやゴム・エッジより能率が高く、最も重要な過渡特性(音の立ち上がりと立ち下がりのこと)が抜群によい

これが最強無敵で抜群の音質の根拠である

製造後およそ40年以上が経過しているというのにエッジ、コーン紙、フレーム、マグネットすべて新品のようにとてもきれい

昔使用していた 38cm・4wayの JBL4343 はわずか10年でエッジはボロボロに朽ち果ててしまった
今となっては ただの箱であり下駄箱にもならない
これは本当にスピーカーであったのであろうかと思う

プロ用と称していたこのスピーカーは評論家の瀬川冬樹氏がステレオ・サウンド誌で べた褒めしたため一世を風靡したものである

この JBL4343 はほとんどの大小メーカー及びほぼ100%の全国の販売店に採用され、考えられないほど多くのマニアが購入した
オーディオ界始まって以来の極めて異常な現象が全国で起きたのである
エッジがボロボロに朽ち果てるものでこの評論家と雑誌社は大儲けしたという話は有名だ。
ところが、瀬川冬樹氏はある問題で資産のすべてを失い、ガンでアッという間に旅立ってしまった
46歳という若さであった

スイス デュアル 西ドイツ工場製 完全オリジナル 楕円フルレンジ・スピーカー・システム

音質:

極めて質の高い本格的な音を聴くことができる
この音質こそが本物の真の音楽を聴くことができる音である
ずば抜けた音楽表現力がある
これは薄っぺらい安物の音ではない
例えると、特上の にぎりやサーロイン・ステーキである
並みとは旨さや旨味の密度がまるで違うのである
旨いものを食べたとき 旨味が口いぱいに広がるような
そういう音である
クラシックだろうがジャズだろうがボーカルであろうが抜群によく鳴ります
なぜならフィックスド・エッジだからである

ライブ盤では部屋いっぱいに音が広がり あたかもその会場にいるようだ
演奏者の息使い、ライブ会場の空気感まで明瞭に再生でき、実に楽しく音楽が聴ける
ヴォーカル、ピアノ、ベース、ヴァイオリン はあまりにも生々しい真実音である
シンバルはツイーターがついているかのような鳴り方である
バスドラやベース、チェロは踊るようによく弾み、ふくよかでありながらよく締まって、ボケずに音の輪郭や音程が明瞭に聴き取れて気持ちがよい
低音の量感は申し分なく、質も極上である

目の前で自分のために唱ってくれているような、そして、演奏をしてくれているかのようで手を伸ばすと届きそうな感じさえする
この盤はどう鳴るだろう、あの盤はどうだろうと、次々音楽が聴きたくなる音です
音の品位がよく、格調高く、彫りの深い音です
音楽の歓びや哀しみ、心を熱くする音楽表現力が抜群に優れている
ときには あたかも美しい女性の瞳が潤んでいるかのような表現力にウットリする
愛を燃やし、心を溶かし、綿みたいな雲の乗って深い感動の世界で時を忘れて朝まで聴いてしまう
心に染み入り夢心地の幸せに満たされる
とくにジャズはノリノリとなり、跳ね、踊り スイングし、エネルギーが爆発する
声は張りがあってよく通り生のような真実音
オーケストラは立体感があり、トゥッティにも優れていて生を彷彿とさせる 堂々たる鳴りっぷりである

フィックスド・エッジのため音量を絞ってもつまらない音にならず いい音で鳴る

これが最も大事なことである

そして、「音が矢のように飛ぶ!」

フィックスド・エッジの音の特徴は超ハイ・スピードに音が飛ぶことである

こうゆう音は聴いていて気持がよい

それだけではない

微弱信号が楽々再生できることである

これが最も重要であり大事なことである

では「飛ぶ音」 とは一体どんな音なのか。言葉で正しく伝えるのは難しく
これは体験してみないと分からない音かもしれない

WE(Western Electric) や Siemens の劇場用スピーカーは まず音が矢のように飛ばなければ使い物にならない
なぜなら、最後部の客席まで 例えば大地を揺るがす大砲のとどろきから 恋人のささやきや 虫の音(ね)まで かすかな音も明瞭に届けなければならない

1982年 当時大流行していた JBL 4343 (38cm・4way 60万円した) を使用していたが
これがまったく音が飛ばない

プロ用であると宣伝していたが 官僚の国会答弁と同じ「ウソ」であることが後に分かったのである

当時日本中の中〜上級者が瀬川冬樹という一人の評論家とステレオサウンドという雑誌社の「ウソ」に引っかかったのである
JBL4343 を購入した多くのマニアが騙されたのである
日本オーディオ史上初のマニア、販売店、多くの業界関係者、多くの大小メーカーを巻き込んだ大事件に発展していった

瀬川冬樹氏の急死と共に JBL4343 への熱病は急速にしぼんだ

Accuphase の M100 500W×2 で鳴らしていたが これまた、まったく音が飛ばないアンプであった
この飛ばない柔なアンプが100万円したのである

この時「音が飛ばない」スピーカーとアンプがあることが分かった
60万円のスピーカーも100万円のアンプもまったく飛ばなかったのである
飛ばない同士の組み合わせは最悪であった
あゝ160万円の授業料である
この当時のコンポーネントとしては最高級の組み合わせであったが、バカなことをしていたものである

では一体「飛ばない音」とはどんな音なのか

それは、スピーカーのまわりに音がまとわりつき 、聴き手に音が矢のように飛んでこない
そして、たいてい低音が引きずるように重く、特にドスン ドスンというような質のよくない低音は気分が悪くなり 聴くに耐えない。JBL4343 がこのような低音であった
こんな低音ならないほうがましだ

いくらボリュームを上げても飛ばない音は絶対に飛ぶことはない
ボリュウームの問題ではないからだ
例え小さな部屋で小音量で聴く場合であっても この「飛ぶ音」はがぜん威力を発揮する

優れた 「音が飛ぶ」スピーカーは音量を絞っても「つまらない音」とはならない
なぜなら、音楽の旨味成分である微細なニュアンスや倍音等の微弱信号も楽々再生できるからである

単なる大音量なら大抵のスピーカーは鳴る
ところが、微弱信号はどんなスピーカーでも再生できる訳ではない。ここが一番重要なところである

出来のよくないスピーカーほど微弱信号の再生が不可能となるため「つまらない おおざっぱな音」となり
大事なニュアンスが伝わらなく音楽にならないため面白くも何ともない

『スピーカーの優劣を判定するには音量を絞って微弱信号の再生ができるかどうかを聴くとすぐ分かる』

一度「飛ぶ音」を経験すると飛ばない音はもう聴く気がしないであろう

それにしても、JBL4343 も Accuphase も高価なだけに あゝ本当に「罪深い」と思う

例えばこの盤では:

ジャズ・ヴォーカルの名盤「ヘレン・メリル ウイズ クリフォード・ブラウン」(米Emarcy)
ヘレン・メリルのハスキーで洗練されたセンスとしっとりした情感やデリケートな表現が心に伝わって
自分のために唱ってくれているようで、手を伸ばすと届きそうな感じさえする
昔小さなライブ・ハウスでまじかで聴いたことがあるが、そのときを彷彿とさせるリアルさである

フィックスド・エッジによりずば抜けた美しい音質となっているのが大きな歓びである
あゝ深い感動の世界だ!
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/o237764088


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ヤフオク 独 SIEMENS COAXIAL

過去3ヶ月の「 COAXIAL 」の統計データ情報
「COAXIAL」 に関する落札商品は全部で 98 件あります。

平均落札価格 9,532 円
最高落札価格 146,000 円
最低落札価格 100 円

独 SIEMENS COAXIAL/シーメンス コアキシャル 25cm 同軸2ウエイ・スピーカー・システム 平面バッフルの完動中古品のペアです。

コアキシャルは上級者の間で あまりにも有名である。
この音を聴くと他のスピーカーは雑魚(ざこ)同然に思うであろう。
コアキシャルは終生の伴侶≠ニなりうるスピーカーである。
コアキシャルはオイロダインと同じフィックスド・エッジである。
このエッジならウレタンやゴム系のように経年変化でボロボロに朽ち果てることは無い
これが本物のプロ用である

昔使用していた 38cm・4way の JBL 4343 はわずか10数年でエッジはボロボロに朽ち果ててしまった
今となっては ただの箱であり下駄箱にもならない
これは本当にスピーカーであったのであろうかと思う。

プロ用と称していたこのスピーカーは評論家の瀬川冬樹氏がステレオ・サウンド誌で べた褒めしたため一世を風靡したものである。
エッジがボロボロに朽ち果てるものでこの評論家と雑誌社は大儲けしたという話は有名だ
ところが、瀬川冬樹氏はある問題で資産のすべてを失い、ガンで46歳という若さでアッという間に旅立ってしまった
あゝ無常 哀れなり


SIEMENS COAXIAL の音質:

まるで次元の違う別世界の音である
この劇場用の音はいくら言葉で説明しても実際に聴かないと分からないかもしれない
この音を聴くと他はあまりにも柔(やわ)で聴くに耐えないであろう
生々しい真実音、圧倒的リアリティー、高解像力、高音楽表現力、超ハイ・スピードである
抜群の高音楽表現力により、実に楽しく音楽が聴ける
聴き手の心を揺さぶり感動の世界で幸福感に満たされる
これらは他のいかなるスピーカーとも大きく異なっている
クラシックだろうがジャズだろうがボーカルであろうが抜群によく鳴ります
なぜなら、音の立ち上がりや立ち下がり のことを過渡特性というが これが抜群によいからです
過渡特性のよくないスピーカーからいい音を引き出すことは不可能と言ってもよい

ライブ盤では部屋いっぱいに音が広がり あたかもその会場にいるようだ
演奏者の息使い、ライブ会場の空気感まで明瞭に再生できる
ヴォーカル、ピアノ、ベース、ヴァイオリン は生々しくあまりのリアルさにゾクッとする
バスドラやベース、チェロは踊るようによく弾み、ふくよかでありながらよく締まって、ボケずに音の輪郭や音程が明瞭に聴き取れて気持ちがよい
ヴォーカルは目の前で自分のために唱ってくれているようで手を伸ばすと届きそうな感じさえする
声は張りがあってよく通り生のような真実音
この盤はどう鳴るだろう、あの盤はどうだろうと、次々音楽が聴きたくなる音です
音の品位がよく、格調高く、彫りの深い美しい音です
音楽の歓びや哀しみ、心を熱くする音楽表現力に極めて優れている
音楽の感情表現力が凄いのである 他のスピーカーではこうはとても行くまい
ヴァイオリンもピアノも響きがキリッとしていて、しなやかでリアリティがある
ジャズは「水を得た魚」のようであり、エネルギーが爆発する すさまじさがある
オーケストラは立体感があり、トゥッティにも優れていて生を彷彿とさせる 堂々たる鳴りっぷりである
フォルティッシモでは部屋の空気を揺るがす強烈なパワーに本当に鳥肌が立つ

最も大事なことは、

本当にいいスピーカーは必ずかすかな音や演奏者の息使い、会場の空気感まで明瞭に再生できる
音量を絞ってもつまらない音にならず いい音で鳴るのが本当に優れたいいスピーカーである
そして、「音が矢のように飛ぶ!」

こうゆう音は聴いていて気持がよい。

では「飛ぶ音」 とは一体どんな音なのか。
言葉で正しく伝えるのは難しく、これは体験してみないと分からない音かもしれない。

ウエスタンやシーメンスの劇場用スピーカーは まず音が矢のように飛ばなければ使い物にならない。
なぜなら、最後部の客席まで 例えば大地を揺るがす大砲のとどろきから 恋人のささやきや 虫の音(ね)まで かすかな音も明瞭に届けなければならない。

1982年 当時大流行していた JBL 4343 (38cm・4way 60万円した) を使用していたが、これがまったく音が飛ばない。
プロ用と称しながら玩具同然である。

Accuphase の M100 500W×2(この超弩級ハイパワー・アンプは100万円した)で鳴らしていたが これまた、まったく音が飛ばないアンプであった。
玩具同然のアンプであったと言わざるを得ない。 100万円の玩具である。

この時「音が飛ばない」スピーカーとアンプがあることが分かった。
飛ばない同士の組み合わせは最悪であった。
この当時のコンポーネントとしては最高級の組み合わせであったが、バカなことをしていたものである。

では一体「飛ばない音」とはどんな音なのか。
それは、スピーカーのまわりに音がまとわりつき 、聴き手に音が矢のように飛んでこない。
そして、たいてい低音が引きずるように重く、特にドスン ドスンというような質のよくない低音は気分が悪くなり 聴くに耐えない。JBL4343 がこのような低音であった。
こんな低音ならないほうがましだ。

いくらボリュームを上げても飛ばない音は絶対に飛ぶことはない。
ボリュウームの問題ではないからだ。
例え小さな部屋で小音量で聴く場合であっても この「飛ぶ音」はがぜん威力を発揮する。
優れた 「音が飛ぶ」スピーカーは音量を絞っても「つまらない音」とはならない。
なぜなら、音楽の旨味成分である微細なニュアンスや倍音等の微弱信号も楽々再生できるからである。

単なる大音量なら大抵のスピーカーは鳴る。
ところが、微弱信号はどんなスピーカーでも再生できる訳ではない。ここが一番重要なところである。
出来のよくないスピーカーほど微弱信号の再生が不可能となるため「つまらない おおざっぱな音」となり、大事なニュアンスが伝わらなく音楽にならないため面白くも何ともない。

『スピーカーの優劣を判定するには音量を絞って微弱信号の再生ができるかどうかを聴くとすぐ分かる。』

一度「飛ぶ音」を経験すると飛ばない音はもう聴く気がしないであろう。
それにしても、JBL4343 も Accuphase も高価なだけに あゝ本当に「罪深い」と思う。
https://aucfree.com/items/u190943639

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瀬川 冬樹(せがわ ふゆき、1935年1月10日-1981年11月7日[1])は、工業デザイナー、オーディオ評論家。

本名・大村一郎。10歳頃から鉱石ラジオ作りに夢中になる。その後アンプづくりに発展し、16歳のときに自作の「2A3PP負帰還アンプ」が、『ラジオ技術』誌の「読者の研究」欄に掲載される。それが縁で同誌の編集部員となり、自筆のイラスト入りで原稿を執筆するなど大いに活躍。桑沢デザイン研究所出身。「瀬川冬樹」のペンネームは1953年頃に使い始めた[2]。46歳で死去。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%80%AC%E5%B7%9D%E5%86%AC%E6%A8%B9

瀬川冬樹は創刊まもない頃のSS誌で、ゴッホ美術館で手持ちの複製画の本物を見た時その本物は所蔵の複製画の複製に見えた、という小林秀雄の有名な一文を引いてオーディオ論を展開していました。今日眺めても極めて優れたオーディオ論で、瀬川畢生の名論文だとおもいます。

瀬川冬樹氏の名論文は1960年頃のラジオ技術誌の「私のリスニングルーム」、しばらくあとの「M夫人のクレオさん」(クレデンザのこと、M夫人は福岡で御健在)、1960年代半ばのラ技連載の一連の「これからのステレオ装置」などであり、個人的には1970年代の瀬川さんは抜け殻としか思えないのです。

それは瀬川さんも分かっていたようです。お亡くなりになる直前のことですが倉敷在住のIさんに、

ぼくはもうだめなんだ、体もだめだしオーデイオも堕落してしまったんだ、今一度昔に帰りたい、45とアキシオム80に戻りたい、そのために80は8本用意しているんだが、、、

と述懐されたそうです。

瀬川さんのピークは JBL の蜂の巣ホーンをお使いになられたマルチアンプ時代の頃まででしょう。
Iさんからその話を伺った時、なぜか太宰治を想いました。氏が癌に侵されていることはそのころは既に衆知のことでした。
しばらくしてお亡くなりになったのですが大村一郎としてはS字状結腸にできた腫瘍で亡くなったとしても瀬川冬樹としてはそうではないと思ったものです。
http://www.audio-maestro.com/luochi_sui_shii.html


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JBL#4343や#4344は名器か? - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2017年03月10日


JBLの43シリーズの「モニターSP」が出始めたのが1972年頃、#4311辺りからだったと思う。その後、#4320や4331、4341等が出て、1976年に#4343が販売され始めた。

当時#4343は¥56万円/1台=ペア¥112万円の高級機であった。当時の大卒の初任給は13万円程度ですので、約1年分の給料に匹敵します。

高価であるにもかかわらず、このSPは10000セット以上/年も売れたベストセラーSPで有る。デザイン的にシンメトリーで38pウーハーを使った4ウェイ機として非常に人気の高かったSPで有る。各雑誌でもモニターSPに採用され、知名度が非常に高かった。当時のマニアはこぞって「終のSP」として捉えていたのではないかと思う。

かく云う私もSP遍歴を繰り返し、泥沼からの脱出をする為に「終のSP」として、無理をして購入した。26歳の時であった。

それから27年程所有していた。その間にアンプ類のグレードアップや新しく登場したCDに対応させるためにCDPを購入して来た。ウーハーエッジも2回交換した。これが結構な価格で、JBLではりコーンしか受け付けなかった。コーン紙は奇麗な状態だったのに、交換されて帰って来たコーン紙は汚かった。

20年近く#4343を鳴らし続けて来たが、「ヴォーカル」(女性の声)が非常に気になっていた。帯域の低い方は「ミッドバス」(コーン紙)から出て、帯域の高い方は「ミッドハイ」(#2420ホーン型)から出て、上と下を行ったり来たりする。この時の「質感」が全く違うのである。#2420の方からで出て来る時の音の質感の方がグレードがはるかに高いのである。

この事から、#4343に対しての評価が私の中で変わって行った。その後、#4343よりももっと古いオリンパスを購入して、3ウェイで鳴らして中域を500〜7000Hzを#375ドライバーで受け持たせるようになって初めて安心して聴ける様になったと思った。

#4343は非常にコンパクトに作ってある。その分、手を入れる事が難しい作りになっている。ネットワークと内部配線は最悪の状況と認識するようになった。「ふん詰まった」音しか出てこないと感じる様になってしまった。これで名器と云えるだろうか?自分の中では「シスコン型SP」とレッテルを張った。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/b9975c809369f39614ccbb3e0239901f


ホーン型ユニットとホーンのセッティング もの - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2016年06月04日


JBLの #375をうまく鳴らしたいと思って、ホーンやドライバーのセッティングを色々と実験をしたことが有る。

デザイン的に一つの箱内に収まる様に作られているモノが多いが、ホーンの良さを殺してしまっていると感じた。

例えば L-101や#4320、#4333、#4343、#4344 等の中に使って有る HL91や LE85、#2420等のドライバーの取り付け方には「音響的に不自然さ」を感じる。

JBL のゴールドウィングは基本的に「バッフル取り付け」の様に設計されているが、実際にはバッフルに取り付けると「音が死んで」つまらない音になる。

具体的にはドライバーはホーンのフランジで受ける様にして固定し、ドライバーが「宙吊り」の様にし、ホーンはスロートの四角のフランジ部分で「点受け」させるのが良い。

こうする事により、ドライバーには「何も触れない」状態にし、ホーンの振動を「雰囲気音」にする事が出来る。基本的に「余韻が深くなる」方向に働き、音数の増加や音の密度の増加につながる。


HL88(蜂の巣)や HL90(#2395 お化けホーン)のメーカー推奨のセッティングの様にするのが一番良いと感じる。

さすがは昔の技術者は良く考えている。

現在の技術屋さんはコストダウンや見た目の見栄えを追求しがちだが、昔の技術者は、「本当に良いモノ」を作ろうとしている姿勢が感じられる。材料も作り方も非常に手の込んだ方法を選んでいる。

当時の商品価値から行けば、SPシステムだけで家1軒に相当する価格で販売されていた。
同じ価格でも現在では「インフレ」の影響で商品価値は大きく違う。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/caa429a6e8110b181f1a2e784b5134a8


良いウーハーとは? - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2016年06月25日

スピーカーを構成するユニットの中で一番重要なのは「ウーハー」である。何故なら「出ている音の70%以上」はウーハーから出ているからだ。その中で「エネルギー感」については80%以上を占有している。大部分の音や質感は「ウーハー」に何を使うかによって決まる。

有名メーカーの、例えばJBLやALTECならどんなユニットでも良いかと云うとそうではない。開発された時期や、製造された時期においても相当サウンドが変わる。例えばJBLのD130やLE15A等は30年以上製造されていた経緯が有る。そのシリアル番号別に追いかけてヒアリングをしたことが有るが、同じ型番のユニットとしての基本は有るが、音色や性能は全くの別物位に違う事を確認している。

世の中は進歩していてと考えるのが普通であるが、事スピーカーユニットに関しては一概にそうとは言い切れない事を痛感している。その為、自分は1950〜1960年代のユニットをメインに使っている。現在の世の中を大局的に見れば「インフレ」の世界だ。自分の給料も4万円前後から始まり、歳を重ねるごとに給料が上がって行き、30万から50万円にもなって来た。

会社の規模が大きくなり、人件費が大きくなってくるとメーカが考える事は「コストダウン」である。如何に性能をキープして同じグレードを保つか?が命題になって来る。しかし、その性能はコストダウンを考える一部の人間が取捨選択した性能で、初期の性能に対しての比較が十分でない場合も有る。オーディオ機器は「一般グレード」の機器である。「人の命にかかわる」様な特殊なグレードではない。そこに安直な発想が生まれる温床が有る。

話を元に戻して、「ウーハー」の名機と云われるものは、1970年以前に作られたものが多い。個人的にはD130が非常に好きである。それも初期型の16Ω仕様が良いと感じる。

世の中の「再生周波数帯域の最低域側の拡大」の為に消えて行ったウーハーであるが、その質感と反応の良さ・能率の良さは格別である。

重いコーン紙を大パワーのアンプでドライブする「心臓に悪い」ショッキングな低音とは一線を画す。「音楽」を聴かせてくれるウーハーであると思う。「悪貨は良貨を駆逐する」の例えの通り、良いウーハーが駆逐されてしまった現在のオーディオに未来は有るのだろうか?
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/a1e88e6c5e8f7ffdcd67f42d04fc752d


JBLのウーハーの変遷と失ったもの - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2010/01/08
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/c0933e4a0ff3c62390e3cebd8ea361cb


JBLのウーハーの音質について時系列的に考えて見たいと思います。

LE-15A → プロ用#2215A → プロ用#2231A

と変遷して来ていますがその音質の違いを述べて見たいと思います。

LE15Aは1950年代の後半、1960年にはオリンパスに使われています。

この頃は「プロ用」と云う認識はなく、10年間ほどはLE15Aと云う型番で作られていますが、この10年間に同じLE15Aでも音質は大きく様変わりしています。

初期型のLE15Aではほとんど固有の癖は感じられなく、D130の低域側のレンジを延ばした印象です。

それがSN#7000番以降では、若干固有の「粘る様な低音」がかすかに感じられます。

SN#10000番くらいまでが16Ω仕様で、以後は8Ω仕様になっていると推測されます。

#10000番台は入手した事がないのではっきりは云えませんが、

#20000番台を聴くと「粘る様な低音」の癖が大きくなって、一般に云われる「LE15Aの音」になった様に思います。

この時点で#7000番台以前とは大きな音質の差が出来ています。

#7000番台を聴いてからは#20000番台は「バタ臭い音」に聴こえてしまいます。
#70000番台になると更に「音質」は悪くなり、もっと「バタ臭さ」を感じますし、粘りも多く、分解能も音の品位も低下しています。

SN#70000番台辺りまでがウーハーフレームの塗装色が「灰色」です。
(初期型はブルー)後期型の「黒色」は#80000番台辺りから始まるのでしょうが更に音質低下しています。

この後JBLではプロ用ユニットに移行して行きます。

そのトップバッターが#2215Aです。モニタースピーカー#4320に採用されたウーハーです。

その後、#4343では2231Aに変わっていきます。
ここまではアルニコマグネットです。

姉妹ウーハーとして#2205Aや2220Aが出て来ます。

これら#2215A、2205A、2220AのウーハーをSN#7000番台のLE15Aと比較しますと「ザックリ」とおいしい所の「質感」(オフの音)がなくなっています。

LE15Aの後期型の「粘る様な質感」はなくなっていますが、「音数」が2/3以下になっているように感じます。低域のレンジを広げる為に「音数」や「質感」が大幅に低下していました。

その頃は、オーディオ雑誌やオーディオ評論家諸氏が「コンシュマー用よりプロ用が音質は良い」と云っておられた頃で、今実際に確認して見ると芳しくない内容でした。

過去に27年間JBL#4343(A)を使い続けて来ました。
この#4343に使われているウーハーは#2231Aと云うものでした。

#4343も使い続けて行くとコーン型とホーン型の2ウェイの様なもので、ミッドバスの質感とクロスオーバーポイントが不適切な為、「人の声」が上下に常に「ブレる」もので、コーン型の質感とホーン型の質感がうまく一体化しませんでした。

それらと決別出来たのはLE15Aの初期型やD130の初期型のウーハーと出会ってからです。

プロ用ユニットが出て来た時は、「重低音」に魅了されましたが、重低音を出す為に「大切なモノ」を欠落させたウーハーになった様に思います。30年以上もほとんど毎日聴いて来ますと「自然な」音とは違う事に気付いて来ました。

D130の音は「軽い低音」、「反応の良い低音」とかいう様に表現される事が多いですが、非常にバランスが良いのです。重低音は出ませんが「深みの有る低音」を出して来ます。

またこの事は「音数」の多さにも繋がります。使って見てその良さが判ります。「深みの有る低音」は「重低音」に匹敵するくらい素晴らしい特徴です。音楽を「迫力」で奏でるのではなく「深みや奥行き」で奏でてくれます。

JAZZでは「軽く弾む」サウンドになるし、クラシックでは「重厚な弦楽器の質感」を表情豊かに出して来ます。

コメント

オリンパスかなり追求されているのが分かります。LE−15Aについてここまで掘り下げておられるのは他にもみた事がありませんでした。

ブルーフレームのLE15Aは初期というだけでなくアルニコが強力なのか大きいなどの違いもあるのでしょうか?
投稿 ベルソン | 2010/07/04 18:09


企業は開発する時は「良い物を作る」と言う姿勢で進みます。

一度商品が出来上がると「コストダウン」をして利益を出そうとします。

この観点から推察しますと、アルニコマグネットの材質やコーン紙・ダンパー等あらゆる部分に「コストダウン」の影響が出ていると思います。

ブルーフレームのLE15Aと、後の灰色・黒色フレームのユニットとはカタログデータ(外形や重量)に変更は有りません。
音質の違いは「マグネットの材質」と「コーン紙」に有ると考えています。
投稿 トレイル | 2010/07/04 21:02


オリンパスのユーザーです。すばらしい分析コメントを拝見しました。
当方も、青、灰、黒を比較しまして、 青を採用しております。
ジャズ喫茶を09年に開店しました。ぜひ、聴きにいらしてください。
http://www7.plala.or.jp/JAZZ-OLYMPUS/
投稿 ジャズ オリンパス! | 2011/05/23 07:05

青色の16ΩのLE15Aは本当に良い質感を出します。音の品位が高いのが非常にありがたいです。能率も他のLE15Aに比べると3dbほど高く感じます。
投稿 トレイル | 2011/05/23 10:57
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/c0933e4a0ff3c62390e3cebd8ea361cb

ホーンとドライバーのセッティング - Mr.トレイルのオーディオ回り道


JBLやALTEC、バイタボックス、EV等のホーン型ドライバーとホーンのセッティングについては、以前にも述べていますので、また再度同じ事を云うだろうと思います。

SP箱(エンクロージャー)に取り付けて、システムになっているホーンとドライバーは「本当の実力を出していない」と思います。ホーンをバッフルに取り付けると「ホーンの響き」が殺されてしまいます。その為、「雰囲気音」等が出なくなっています。

古いALTECやJBLのトーキー用のSPシステムには、ウーハー箱とその上に載ったホーン+ドライバーでセットされている写真を良く見られると思います。単純にALTEC#A7orA5を思い出していただければ判ると思います。ホーンが外に出ています。

コンパクトに無理やり押し込んだのがJBL#4343をはじめとするモニターシステム。その為「音数」が随分と減少しています。ホーンは「鳴き」を出したらだめですが、「響かせる」事は大切です。

合わせてドライバーも「宙吊り」状態で何も接触しない状態が良いです。これを単純に枕木等で受けてしまうと、こちらも「響き」が死んでしまいます。60年以上前の技術者達は、「本当に良い音を出したい」と願ってシステムを作っていたと思います。しかし、1970年代以降は「売らんかな・・・」の意識で作って有るので、当方曰く「ろくなものが無い」と思っています。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/1e5cb64ef36e56eb91f494863a982ff6


私が2インチスロートドライバーに拘る訳 - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2016年08月18日
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/c4acbd30bd65ed11fa1152fc8dca57d9


自宅のSP-707J+αシステム、RCA箱Wフロントロード箱システム、オリンパスシステムの中音域にJBL:#375を使っています。ガウスのHF-4000でも良いと思っています。


27年間JBLの#4343を使って来ましたが、中高音域は25pコーン型+#2420(1インチスロート)ドライバーの組み合わせです。

この1インチスロートドライバーは「鳴らし易い」ですが、「エネルギー感」が「生演奏の再現」と云う点から聴くと物足りません。音の線の太さ・分厚さ・エネルギー感と音数の多さから2インチスロートドライバーの優位性は動きません。音圧も118db/W有りますので、他のユニットとのバランスの取り方等使い手のスキルを要求します。組み合わせるアンプにも非常にシビアに反応しますので、そう簡単には鳴らし込めません。

この#375を使ったシステムから「柔らかい音」を出せる様になれば合格点が出せるでしょう。私のシステムでは「音圧を感じない」柔らかいサウンドが出ています。昨日話した「クウォード:コンデンサー型SP」の様な質感を出しています。それでいてコンデンサー型の不得意な「エネルギー感」を感じさせるサウンドを出します。


オリンパスシステムを聴いてからJBL#4343を聴くと「ミニチュア感」を感じてしまいます。おもちゃに聴こえるんですね。

以来メインシステムには2インチスロートのドライバーを使う事にしました。
出来ればJBL:L-101の内部の175DLHをLE85に交換して使いたいと考えているほどです。

「生演奏の再現」に拘らなければ LE85(1インチスロートドライバー)でも十分な性能を持っています。

今ではこう云ったホーン型ドライバーを使える方が少なくなっています。

メーカー純正の2〜3ウェイのドーム型ユニットを使ったSPばかりになってしまいました。

ドーム型ユニットもコーン型と同じ理論で音が出ています。その面ではコーン型ウーハーと合わせ易いと云えますが、音質面では「コンプレッションドライバー」には到底及びません。

ホーン型ユニットはドライバーを含め箱の外に出して使って初めてまともな性能が出て来るものです。

#4343等の様に箱の中に綺麗に収まっているホーン型 SPは、ホーン型の本当の実力を出していません。

ホーンの振動・ドライバーの振動も音に変えて使う事で、もう一段上のサウンドに変身します。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/c4acbd30bd65ed11fa1152fc8dca57d9


Mr.トレイルのオーディオ回り道 2017年01月01日
原寸大のサウンドを実現するには2インチスロートユニットが要る
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/8f2b5e884b4ea12f7343a0c2117eb0dd


JBL#4343 を20年以上使って来ると不満な処が多々出て来る。その中で一番気に食わなかったのが「中域」の音の線の太さ。1インチスロートドライバー(#2420)では造れない世界だ。家庭で使うには使い易いドライバーだが上には上が有るもので・・・。

#2420(LE85相当)の1インチスロートと2インチスロートドライバー(#2440・#375)では、エネルギー感や音数が全く違う。当然「音の線の太さ」も違って来る。「原寸大」の演奏を目指すなら2インチスロートのドライバーでなければ近似に出来ない。

JBL社には「コンシュマー(民生用)ドライバー#375」と「プロ用ドライバー#2440等」が有るが、名前とは裏腹に、比較して見れば直ぐ判る事だが、「コンシュマー用」の#375の方が圧倒的に良いサウンドがする。生産年代は#375の方が古い。プロ用ユニットは1972年ごろから販売されている。この音質の差は「コストダウン」によるものだと推測している。他にもガウス社のHF-4000と云うドライバーも有った。こちらは#375より図体が大きかった。しかし、エネルギー感では#375に及ばなかった。

いずれの2インチスロートドライバー共に「線の太い音」は共通である。1インチスロートドライバーのエネルギー感の比ではない。その為、使い手に鳴らし方のスキルが求められる。そのまま繋いで簡単にならせるユニットではない。能率も118dbと超圧倒的な高能率だ。2Wも有れば大きな部屋で十分なドライブが出来る。

組み合わせるホーンも、新しい時代になるほど「シンプルな作り」になって来ている。(コストダウン)出来ればHL88(ハチの巣)、HL89(ゴールドウィング)、HL90(#2395 お化けホーン)の凝った「ディフィーザー」を持ったホーンをお勧めする。誰でも簡単にならせるホーンは#2395(HL90)ホーンだと思う。低域と高域との音のバランスさえ取ってやれば直ぐにでも上質で実在感の有るサウンドが出て来る。
http://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/8f2b5e884b4ea12f7343a0c2117eb0dd

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
1. 中川隆[-11117] koaQ7Jey 2019年3月28日 20:36:09 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[902]

我が、蹉跌のオーディオファイル#01.現装置にたどり着くまで
http://audio-file.jugem.jp/?eid=27


終戦直後、まだ音楽など聴く余裕は我々国民には無かったが、当時レコードといえばSP、若い諸君にはピンと来ないかもしれないが、78回転でぶんぶん回るレコード盤に竹や鉄の針で音を拾い、ザーザーいう雑音の中から音楽を聴き分ける。超アナログの世界しかなかった。

片面の演奏時間はせいぜい5分だから、頻繁に裏返したりレコードを換えたり、とてもじゃないが落ち着いて音楽を聴いては居られないのだが、この時代にはこれしかないのだから、それを特に不便とも煩わしいとも思わず、音楽鑑賞の妨げになるものは何も感じなかった。適応とはそういうもので、より便利なものを知りさえしなければかなりラフな 環境にも人間はちゃんと順応するように出来ている。

アマゾンやボルネオの密林深く住み着いた人々を不幸と思うのは文明(と云っても多寡が知れているが)の中に居る我々 の思い上がりと勘違いでしかない。

我家にも数枚のSPと電蓄があった。

ワインガルトナー指揮する第9もその中にあり、8枚組だから第9一曲聴き終わるまでに16回立ったり座ったりしなければならなかった。
だから滅多に聴くことはなく、その分聴いたときの感動は何時も新鮮だった事を覚えている。

その後 SP から LP時代に移行した
レコードは一気にステレオの世界に突入した。

巷ではコンソール型ステレオが発売され、やがてコンポーネントステレオで自由に機器を組み合わせることが出来るよう になった頃から今迄は極限られた少数の音キチという奇妙な人種が次第に一般化し始め、互いの持ち物に羨望の眼差しを向け合い、電機メーカーと提灯持ちのオー ディオ評論家達の巧みな話術に乗せられ、悲惨な出費をする者が多発した。僕がこの人たちに担がれてこの世界に巻き込まれたのは昭和48年だった。

オーディオ評論家を信用しなくなったのは彼らが異口同音に誉めちぎる JBL のがさつな音に起因するが、それはさておき、その1年後にはVITAVOX(ヴァイタヴォック ス)CN191、Machintosh(マッキントッシュ)C-22、MC-275、MARANTZ(マランツ)10B,TEACのオープンデッキに換わった。

昼はレストランで御飯だけ頼み、塩をかけて食べた。

やがてマッキンのブワブワした音が気になり始め、色々物色したけれども、これといったものに当たらず、ものは試に本郷の小さな新藤ラボラトリーに飛び込んで実情を話すと、答えは明快で、C-22 と MC-275はそういう音なのだと云う。

VITAVOX CN191もオリジナルその儘では低音がぶわつく傾向がある。

「だからお前は悩むべくして悩んでおるのだ。お気のどくなことだ」だと。

そう云うかい。ならば買おうじゃないか。ということになってこの新藤ラボラトリーの アンプを買った。

それにプレイヤー装置は Garrard(ガラード) 301とOrtofon(オルトフォン)RMG309と SPU-A。

ご飯が小盛りになった。それから35年このシステムを持ち続けた。

このシステムで鳴らすレコードの音は一つの完成をみている事は確かで、大概何処の音を聴いても羨ましいと思ったことは無かった。

この35年の間に、オーディオ界はデジタル時代に突入していて今やレコードなどはすっかりCDに駆逐された。しかし断言してもよいが、その現在にあってまだ、CDの音はレコードの音に遠く及ばない。

我家にあったSPの第九をCD化したものがあったので過日買い求めたが、雑音だらけのSPの方が 遥かに音楽的なのに吃驚したことがある。それ以来CDはずっと敬遠してきた。
http://audio-file.jugem.jp/?month=201007


40年前、オーディオの世界ではJBLが半ば神話の世界に入っていた。

そしてマランツとマッキントッシュ。

オーディオファンの間ではこれらでなければ世も日も明けない一時代があった。アルテックも、JBLと並ぶ大ブランドだった。

一度ブランド品として名が売れて仕舞うと後は楽チンで、一定期間は黙っていても売れてゆく。音楽などは二の次で「何を聴くか」よりも「何で聴いているか」が一義的な問題であったようだ。

VANジャケットが自分に似合うか否かは二の次であったように

「何で聴いてるんですか」

と聴かれて

「JBLです」

と小鼻を膨らませて答えなければ格好にならなった。加えて

「アンプはマッキンです」、

「私はマランツです」

と答える事が出来れば大得意の満点であったのである。そう、マークレビンソンという腐れアンプもあったが、今日では「LINNです」と答えねばならんのだろうか。
今、「JBLです」と答えるマニアは随分減ったのかもしれない。でも換わりに「LINNです」と答えなければならないのなら心理的レベルは進歩していない事になる。どうあれ、カリスマ的な目玉商品を人々に印象付ける事が出来れば流行を造る事が出来る。

2007年以来、LINNはネットオーディオを引っ張ってきたというから、ならば日本の業者や提灯持ちの評論家がカリスマに祭り上げたということかもしれない。そのこと自体ちっとも悪い事ではないし、ネットオーディオも面白いから寧ろ歓迎すべきだが、アンプ一個が数百万円、プレイヤーも数百万円。何から何までLINNで揃えたら軽く1000万円を超えるという事になると、ウェスタン並みのバカバカしさである。

35年前、僕はぷっつりオーディオ雑誌を読まなくなった。

参考にならないからであったが、余りに過激な人達が登場して、全員揃ってパイプを咥えている姿が気持ち悪くて見るのが嫌になったのである。
表現が違っていても云う事が全員同じであるところも気に食わなかった。一人が誉めると全員が誉め、貶すと全員が貶す。そいう事なら評論家など一人で充分だったと思うが、当時はこの仕事が金になったのかゴロゴロいた。

一人の評論家がJBLを誉めると数人の評論家が異口同音に誉めちぎり、其れを読んだ読者が揃って JBLを求める。僕も私もJBLという構図が簡単に出来上がる。斯く云う僕だって僅か半年の間だったとはいえ、一度はJBLを手にした事がある。

今年の7月になって、僕は35年ぶりにオーディオ雑誌を読んだ。評論家のメンバーはすっかり代って往年のパイプオジサン達は一人も登場して来ない。代って彼らの子供か孫くらいの年齢と思しき若者達が評論家として登場している。

それにしても、昔も今も評論と云うのは何故あんなに表現が難しいのだろう。まどろっこしいと云うか、解読には随分な苦労を強いられる。うっかりすると結局何を言っているのか解らない事もある。権威付けでもしたいのなら阿呆な話だ。
http://audio-file.jugem.jp/?eid=27

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c1

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
2. 中川隆[-11116] koaQ7Jey 2019年3月28日 20:37:02 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[903]

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/03(月) 07:00:15.93 ID:8cT11jic

オーディオ機器の20〜20KHzの可聴域を勘違いし、音楽は、20Hz〜20KHzまでの音がまんべんなく再生されると思っている人が多い。
人間が扱う音楽や楽器は、

オペラのソプラノで6オクターブの最高高域では2.8KHz
ピアノで27.5Hz〜4.2KHz
シンバルで10KHzが最高高域

でオーディオ装置は倍音などを考慮しなければ12〜13KHzのフルレンジで超低域を除いて問題ない範囲での周波数でしかない。

2WAYや3WAYは超高域も再生できるが、実際は6KHzくらいからの高域の量を
可変増量して、あたかも楽器などの超高域が出てると感じるだけに過ぎない。
TVの垂直発信の15.75KHz(キーンという)音がほとんどの人には聴こえないのだから。


58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/06(木) 11:15:12.67 ID:TNLByYFY

適切なステレオ感を得られる適切な聴取距離というものがある

口径cm×10

というもので、例えば20cmなら2mの距離が適切というものである
2mで2wayだとユニット上端から下端の距離で考えてウーファは13cm程度、1.5mだと15cmで10cm程度になる

10cmだと流石に2wayは無意味になってくるので、聴取距離2m以下ならフルレンジを選ぶべきだろう


113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/11(火) 22:07:10.01 ID:bKEZ4kRW

音声帯域から上を再生するだけならスピーカーは小さく作れる。
ただ低音を再生するには大きくするしかない。


120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 00:12:46.02 ID:4r9vWEJo

でかくしても有利なのは低音再生のみなんだが、、、
後は全て理論的に悪い方向にしかいかんよ。


133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/10/16(日) 11:34:11.96 ID:4r9vWEJo

大型にして有利なのは低音だけだから、

低音域だけ大型にして、中高域は、小型の別箱のシステムとかならまだお話は、わかるが、

昔ながらのJBLみたいな大型システムは、余程広い部屋で遠くから聞かないと、定位感は最悪だよ。

ツイーターとか、スコーカーがでかいバッフルについている奴は、最悪なんだよ。
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1308134449/


215 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/13 22:24:15

JBL のスピーカーって日本専用だったんですか、知らなかった。
日本で最も購買力のある団塊世代向けの音だったんですな。


216 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/13 22:57:30

でかいバッフルスピーカーを壁ペタで使う団塊www


389 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/25 19:20:05

むかしは6畳和室に馬鹿でかいSP入れて格闘するマニアの姿を評論家は

美しい、これぞオーディオ道だ、

と持ち上げ


金とやる気さえあれば設置環境など関係ない、調整次第で何とかなる


と推奨してた

売れまくったJBLの43シリーズは評論家の煽りのおかげ
導入するにふさわしい環境あった人は一握りでしょ
評論家が腐ってたのはむかしからなのね


138 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/04 18:48:54

今の完全日本向けの家庭用スピーカーに「xxモニター」とかまだやってるのが
オモロイ。

そんなに日本人はモニタースピーカーが好きなのか不思議。
高級機種にはあえて日本人受けするホーンが「これでもか!」とばかりに
付いている。モニターとホーンがこんなに売れる国って日本以外にあるの?


953 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/07/18 18:35:41

スタジオでプロが使ってなくても製品筐体に「モニター」とか「プロ」とか書いてると購入しまくる奴がいるのも事実。

スタジオでプロが使っているから「良い」と思って購入しまくる奴がいるのも事実。

そういう人を知っているが、リスニング環境は大体6畳和室。


155 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/08 17:03:45
>138
プロの現場では使われてないのに筐体に「PROFESSIONAL」とか書いてる機器を見ると買いあさる人物も結構いるからね。


156 名無しさん@お腹いっぱい。[sega] 投稿日:2010/05/08 18:58:58
>138
日本人は馬鹿、ブランドとか呼び名にめちゃ弱い。


188 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/10 23:23:54

バカ団塊を騙すにはでかい箱がいい。
耳ツンボだし、しかもバカ


318 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/19 05:46:08

小さい箱に大型ウーファー入れたら量は出るが質が劇的に悪くなるというのを証明したのが43系モニター。だからプロは他に流れた。

ドスンドスンという懐かしい重低音なんてのも流行ったな。
今のSPは軽い低音ばかりなので希少価値はあるかも?
http://desktop2ch.info/pav/1271554664/

40Hz 以下の低音は聞こえない方がいい


954 名無しの笛の踊り[sage] 投稿日:2013/02/27 23:59:08  ID:WEYSA22W(2)

狭い部屋なのにデカイウーファー導入してしまった際、あのボワボワを聴いて

「こりゃ違う参った(>_>885
記事になるときは遠慮してるけど講演会だと 2、3%もないになりますよ。
SSだと全部合格です。


887: 名無しさん@お腹いっぱい。 2009/08/24(月) 19:48:29 ID:13xIkpFt

演奏家訪問で部屋の広さとスピーカーでマトモに鳴ってるか想像つくよね。
まあ、お金持ちが多いんだろうけどステサンはインテリの宗教だね。
http://2bangai.net/read/05ba12b399b8ea350fcbbec294a7977277fe6b10e0014ef46534d16d3dc2af87/all






http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c2

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
3. 中川隆[-11115] koaQ7Jey 2019年3月28日 20:51:16 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[904]

ジャズを聴くのでも JBL のモニタースピーカーよりはパルメコの方が遥かに上

ロンドンウェスタン直系BBC放送局用パルメコ・スピーカー


生演奏みたいなジャズ PARMEKO (パルメコ)LS/1で聴く - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=hTw4Q4KA2EY

PARMEKO (パルメコ)LS/1 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=PARMEKO++LS%2F1&sp=mAEB



▲△▽▼


オレのガマンもこれまでだ「身の丈再生音って、ナニ?」の巻

オーディオシステムの再生音は使用する人の可聴帯域に則ったものであるべきだと、気付かせてくれたのは友人のお店で聴いたパルメコのスピーカーでした。 

1950年代に英国BBCの検聴用として用いられたもので、その再生音は全帯域に亘ってフラットでありながら、その音の内側に入れば信号に含まれたあらゆる音を聴き分けることが出来るのです。 その音を、全て聴き分ける事の出来る人がどれだけいるのか。 若く、恐ろしく耳の良い人でなければ、このパルメコの再生音の真の力を聴きとることは困難であり、音楽な暖かさとか、そういうものは期待するほうが野暮という完全プなロ仕様です。 

高価でもありますが、正直いって聴覚的に無理が伴います。 私自身の耳は全くついて行けず、ただ聴くしかありませんでした。 

その音は嘗ての JBL4350、4343等と似ていますが、それよりずっと上質で、JBL のスピーカーが時々聴かせる無機質感は微塵もなく、人間的な響きと格調高く涼やかな音です。 

IMG_0161真のモニタースピーカーの再生レンジは、聴覚能力の高い人が使ってこそ、真価が生かされる事にも気付かせてくれました。 検聴用のスタジオモータースピーカーを使っているユーザーで、実際に最低音域と最高音域を聴きとる事が出来るのは本当にわずかな人にすぎないと思います。 個人の聴覚レベルに合っていれば身の丈再生音こそ大切で、欲張りは避けるべきでしょう。 以上T氏
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/51620721.html



▲△▽▼


サウンドポイント55 
http://www.geocities.jp/soundpoint55/newpage3.html


パルメコ 38cm同軸2WAY LS−1     

2ペアー在庫  写真1,2,3 ¥63万

 
(初代BBCモニター、WE系の特注品と思われる構造です。ドライバーは713か?)
 
(残念ながらコーン紙に破れ補修が御座いますが音質には問題御座いません。)
 
(超ヘビー級のユニットでコーン紙はジェンセンより遥かにパンパン、ロレンツのツイーターを付けて3WAYにしてBBCで使われました。あのアビーロードスタジオ、アメリカのバンガードのスタジオでも採用されてました。)


ビンテージの中でも最高に位置するユニット群です。
アルテック、JBL、TANNOYに愛想をつかした方御試聴ください。  
http://www.geocities.jp/soundpoint55/newpage3.html



▲△▽▼

 米国がウェスタンエレクトリックなら英国はロンドンウェストレックス、ドイツはクラングフィルムになります。

一口に云ってロンドンウェストレックス(ロンドンウェスタン)はアメリカのウェスタンエレクトリックとは多少異なります。初期のロンドンウェスタンはアメリカ本国よりシステムを持ちこんでスタートでしたが英国の国策として海外からの輸入に制限を設けたためこのシアターシステムも対象になりロンドンウェスタンのシステムは自国での設計生産になったと思われる。

 

ロンドンウェスタン直系スピーカー

 初期のロンドンウェスタンは多分米国ウェスタンの改良型を使用したシステムでしたが私の憶測と情報ではその後ウェスタンエレクトリックからのシステムの供給はやめてイギリス本国での製品開発が行われたと推測されます。英国はアメリカと違って大変保守的なお国柄で海外から輸入するよりも自国で開発して販売する方法を取っていた、

 日本や米国と違ってロンドンウェスタンの立ち上げに当たってイギリス国内のスピーカーメーカーの第一線級のエンジニアが集まってロンドンウェスタンをスタートさせたと思われる。

当時のスピーカーメーカーと云えばシアター専門のヴァイタボックス、民生用のグッドマン、ローラ、タンノイ、パルメコ等メーカーのエンジニアが共同開発に当たったのではないだろうか、この辺が米国のメーカーや日本のメーカーとは事情が異なる。

 開発終了に伴い英国本土のすべてのシアターに供給するには生産量が問題になってくる。当時はヴァイタボックス社やタンノイ社では絶対数の生産ラインの供給システムがまだ確立されていなかった、

 当時のスピーカーメーカーではグッドマン社が大掛かりな生産ラインを有していたから多分ユニットはグッドマン社が中心となって製造していたのではないだろうか、

 当時の技術集団が開発した初期モデル(1950年代)のスピーカーユニットはすべてロンドンウェスタン直系のスピーカーになるので音質音色は同じである。またロンドンウェスタンのシステムには低域用にグッドマン、高域用はタンノイ、ケリー、ヴァイタボックスなどでの組み合わせによる混成システムが多かったのでは、

 実際ロンドンウェスタンの2080,2090Aのシステムとパルメコ、私が所有しているユニット等は音質や音色は良く似ており私が聴かさせて頂いた三上先生宅のロンドンウェスタンと瓜二つの音に安堵感を覚えた、

 また米国のウェスタンエレクトリックはすべて業務用でしか販売されなかったがロンドンウェスタンは家庭用のシステムも販売されていたがほとんど日本には入って来なかったからロンドンウェスタンを含めてロンドンウェスタン直系のスピーカーは幻のユニットと云える。

 ロンドンウェスタンのスピーカーのサウンドは皆さんご存知のアルテック、JBL、タンノイ等のスピーカーと比較してまったく異なる音質、音色を持っているのがロンドンウェスタンの特徴でもある。私も沢山の英国ヴィンテージユニットを聴いてきたが今回手に入れたロンドンウェスタン直系のユニットはこれらの音とは違っていた、

 ロンドンウェスタンのパルメコは初代BBC放送局のモニタースピーカーに採用されていたが有名なアルテックの604Eと外観的に非常によく似ているが音質音色は全く違う、

パルメコはもっと浸透力があり音味は大変美味しいエレガントな音ですがアルテックの604Eは残念ながら上手く調教された音を一度も聴いた経験がありませんので比較するのは無理かも知れません。

 またアルテックやJBLなどアメリカのスピーカーはジャズ向きと云われているがスピーカー開発者にとってこれはジャズ向きこれはクラシック向きとして設計はしていないはずですからやはり鳴らし方に問題がありそう、私の個人的な意見としてジャズが鳴ればクラシックも必ず鳴るはず、クラシックが上手く鳴らないのならジャズも鳴らない、ジャズが本当に上手く鳴れば大人のジャズサウンドになるはずだ、
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-027



▲△▽▼

パルメコスピーカーはBBC放送局の検聴用に使用されたスピーカーで製作本数は数百本しか作られなかったと云われる数の少ない幻のユニットになる。ほとんどの方は音も勿論だがパルメコスピーカーの存在すら知らない方が多いのではないだろうか、ウェスタン系をやっている方やオーディオを長くやっている方はパルメコスピーカーを知っているはずだがこのユニットは巷には出てこないのでほとんど聴く機会は少ないと思う、

 私が知る限りでは名古屋では西山氏、関西では今田氏と今回ご紹介する笹本氏の三人がこのユニットを所有していますが全国を探せばまだ使っている方は沢山いると思う、

 本来このスピーカーにロレンツのツィーターとリークのアンプを内蔵したシステムでBBC放送局に納入されていたらしい、パルメコスピーカーは写真でもおわかりですがコアキシャルタイプですが外観はアルテック604Eのホーン部分が大変似ておりますが振動板はウェスタンと同じものを使用しています。

 このユニットのホーン部分の形状が似ているのは皆さんご存知のアルテック604Eですが音味はまったく異なります。604Eは上手く鳴らされていない方が多いので残念ながら比較はできません。アルテックの604Eは38cmのコアキシャルですがパルメコはもう一回り大きい40cmのコアキシャルになります。

またマグネットは強力なアルニコマグネットを使いクロスオーバーは多分1KHZぐらいと思われる。このパルメコのエンジニアもロンドン・ウェストレックスの開発に協力したと思われそのサウンドは本家のロンドンウェスタンと瓜二つの音色、音質を持っている。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-030



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オーディオのパラレルワールド

パラレルワールドとは今の世界と平行したもう一つの世界をパラレルワールドと云います。

オーディオで云うならば皆さんが使っているアルテック、タンノイ、JBLや現代の代表的なスピーカーは一般的な(A)の世界の音ですが(B)の世界はこのようなスピーカーとは隔絶したもう一つの世界の音である。

 私が聴いた限り上手く鳴らされていたウェスタンエレクトリックのカールホーンを使ったホーンシステム、オイロダインやロンドンウェスタン及び直系の音こそ現代のサウンドとは異なる次元の違う(B)の世界と云えよう、


現代のシステムは駄目とは云わないが(B)の世界の音を聴くとオーディオ観も音楽観も変わるような気がする。


正面に鎮座しているWE−15Bホーンで聴くチェロは現代のサウンドとは全く異なるこれこそパラレルワールドのサウンドであった、


正面に設置してあるのが有名なシーメンスオイロダインシステム、このサウンドもWEやロンドンウェスタンとは少し系統が違うが見事なサウンドを聴かせて頂いた、


ロンドンウェスタン2080A、2090A

 最後に拝聴させて頂いたのは幻のスピーカーシステムでロンドンウェスタンだ、

このロンドンウェスタンの音は言葉では云えない一種独特のサウンドで現代の一般的なHiFiサウンドとは異なりこれこそパラレルワールドの音だ、

 ヴァイオリンの響きは電気臭くない木の香りすら漂ってくるのがわかる。

オーディオを追求していくと最後はこの音に魅了されるのは私だけではないはず、    
このロンドンウェスタンのサウンドを聴くと現代のHiFiサウンドは申し訳ないが長く聴いていると時間の経過と共につまらなくなり飽きが来てしまうがロンドンウェスタン系はオーディオマニア、音楽マニアを引き付ける魅力たっぷりのスピーカーと云えよう、

ただこのような音を出すには相当レベルの高いアンプと高度なテクニックと肥えた耳を持っていないと上手く鳴らないのではないか、

 ヴィンテージショップなどでウェスタンやその他ヴィンテージスピーカーを鳴らして店主は能書きばかりでまともに良い音で鳴っていないのが多いのと

すべてヴィンテージスピーカーだからパラレルワールドのサウンドと思ったら大間違いである。

やはりマニア宅で上手く鳴らされているのを聴くのがベスト、「百聞は一聴にしかず!」

 確かにオーディオは進歩しているが最終的に判断するのは聴く人の感性と鳴らし方ではなかろうか、またパラレルワールドのサウンドは装置を忘れてじっくりと音楽が聴ける。
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-028  

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c3

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
4. 中川隆[-11114] koaQ7Jey 2019年3月28日 20:53:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[905]

井上卓也 JBLテクノロジーの変遷 1998年4月30日


JBLモニタースピーカー研究(ステレオサウンド別冊・1998年春発行)
「伝統と革新 JBLテクノロジーの変遷」より


 1946年の創業以来50年以上にわたり、JBLはオーディオ界の第一線で活躍してきた驚異のブランドである。この長きにわたる活躍は、高い技術力なくしては不可能であろう。創業者ジェームズ・バロー・ランシングの設計による卓越した性能のスピーカーユニットは、オーディオ・テクノロジーのいわば源となったウェスタン・エレクトリックの流れをくんだもので、現在にいたるまで、内外のスピーカーに多大な影響を与えた偉大なるユニット群であった。それに加え、エンクロージュア、ネットワークなどを含めた、システムづくりの技術力の高さもJBLの発展を支えてきたといえる。この伝統のうえに立ち、さらに時代とともに技術革新を行なってきたからこそ第一線で活躍できたのであろう。

 ここではJBLのテクノロジーの変遷を、モニター機を中心にたどっていくことにしたい。


コンプレッションドライバー

 それでは、スピーカーユニット/エンクロージュア/クロスオーバー・ネットワークの順でテクノロジーの変遷をたどっていくことにしよう。

 まずユニットであるが、最初はコンプレッションドライバーから。コンプレッションドライバーは、プレッシャードライバー/ホーンドライバーなどとも呼ばれ、振動板に空気制動がかかるようにして振幅を抑え、ホーンにとりつけて使用するユニットのことである。

 コンプレッションドライバーは、振動板(ダイアフラム)の後ろをバックカバーで覆うことで小さなチャンバーをつくり、また振動板前面にはイコライザー(フェイズプラグ)と呼ぶ、一種の圧縮(コンプレッション)経路を設けるのが一般的で、JBLもその例外ではなく、むしろこの形態をつくりだしたのがウェスタン〜ランシングなのである。

 さて、JBL最初のコンプレッションドライバーは175の型番を持つモデルで、ダイアフラム径は1・75インチ(44mm)、その素材はアルミ系金属、そしてホーンとの連結部であるスロート開口径は1インチ(25mm)のもの。周知のことであるが、J・B・ランシングはJBL創業前は、アルテック・ランシング社に在籍しており、アルテックでも数多くのユニットを設計している。

アルテックには、ランシングが設計した802という175相当のモデルがあるが、この両者を比べてみるとじつに面白い。すなわち、ダイアフラムのエッジ(サラウンド)はタンジュンシヤルエッジといって、円周方向斜めに山谷を設けた構造になっているのは両者共通だが、そのタンジュンシヤルの向きがアルテックとJBLでは逆、ボイスコイルの引き出し線はアルテックは振動板の後側(ダイアフラムがふくらんでいる方向)に出しているのにたいしJBLは前側、そして、極性もアルテックが正相にたいしてJBLは逆相……というように基本設計は同じでも変えられるところはすべてアルテックと変えたところが、JBLの特徴としてまず挙げられる。


 これらは目で見てすぐわかる部分だが、設計上非常に大きく違うのが、ボイスコイルが納まるフェイジングプラグとトッププレートの間隙、つまり磁気ギャップの部分がJBLのほうが狭いということと、磁気回路がより強力になっているということだ。アルテックは業務用途を主とし、ダイアフラム交換を容易にするためギャップを広くとっているのだが、JBLはその部分の精度を上げ、より高域を伸ばす設計に変えたのである。また磁気回路の強力化は、より高感度を求めたものと考えられる。

 この磁気回路を強力にするというのもJBLの大きな特徴で、175をさらに強力にした275、そしてLE85を開発していくことになる。この磁気回路の強力化は高感度化と、後述するホーンの話につながるのだが、磁気制動をかけて、空気の制動が少ない状態でも充分に鳴らせることにつながってくる。

 175〜275〜LE85は、1インチスロートであるが、4インチ・アルミ系金属ダイアフラム、2インチスロートという大型のコンプレッションドライバーが、有名な375である。375は磁束密度が2万ガウス以上という極めて強力なユニットで、ダイアフラムのエッジはロールエッジである。これらJBLのコンプレッションドライバーはすべてアルニコ磁石を用いており、このアルニコ磁石の積極的な導入は、J・B・ランシングの設計上のポイントでもあったようだ。

 ここまでが、JBLのスタジオモニター開発以前の話である。しかし1971年に登場した4320に搭載されたコンプレッションドライバー2420は、LE85のプロヴァージョンであり、事実上、同じモデルとみなせるものだ。したがってモニタースピーカー登場後しばらくは、これらランシング時代からのドライバーを用いていたのである。しかし、’80年代に入り、変革がおとずれる。それはまず、ダイアフラムのエッジ部分から始まった。それまでのタンジュンシャルエッジ/ロールエッジから、ダイアモンドエッジと呼ばれる、4角錐を組み合せた複雑な形状のものに変化したのである。これは高域特性の向上を目指した改良ということである。

 つぎなる変革は磁性体の変化である。これはウーファーなどコーン型ユニットが先行していたが、アルニコの原料であるコバルトの高騰により、フェライト磁石に移行したのだ。アルニコからフェライトに変れば、当然素材自体の鳴きも変り、磁気回路そのものも変化するためかなりの設計変更が必要となるが、高域ユニットでは低域ユニットに比べ比較的スムーズに移行できたようだ。磁性体材料ではもうひとつ、ネオジウム磁石への変革がある。これはアルニコからフェライトのように全面的な移行ではなく、現在でも限られたユニットだけにネオジウムを搭載しているが、軽量化と高感度/高駆動力を両立させる手法であろう。ユニットが軽量になれば慣性が減るため、より音の止まりが速くなる効果が期待できる。

 ダイアフラムに話を戻すと、アルミからチタンへの変更が’80年代に行なわれた。チタンは音速の速い物質であり、物性値の向上という意味で、技術的に魅力ある素材である。しかし、チタンの固有音のコントロールには苦労したあとがみられ、4インチ振動板モデルでいうと、最初にチタンを搭載した2445ではダイアフラムの頂点に小さな貼り物をしたり、つぎの2450ではリブ(これは軽量化と強度を両立させるためのものでもあったが)を入れたり、475Ndでは一種のダンピング材であるアクアプラスを塗布したりして、現在では固有音を感じさせない見事なコントロールが行なわれているようである。

 イコライザーにも変化があった。当初は環状(同心円状)スリットの、経路が直線で構成されるものであったが、2450/475Ndには、経路が曲線で形成されるサーペンタインと呼ばれる形状が採用されている。この形状にすることで、ダイアフラムの真ん中とその周辺での音の時間差をコントロールして、より自然な音をねらったものと思われる。

 コンプレッションドライバーから発展したものとして、075に代表されるリングラジエーターというホーントゥイーターがある。これはコンプレッションドライバーのダイアフラムをドーナツ型にしたようなもので、リング型の放射部分にあるダイアフラムの裏側に、ちょうどボイスコイルがくるようにして(ボイスコイルの部分がもっとも高城のレスポンスがいいため)、耐入力と高域特性の向上の両立を図ったものだ。モニター機にはもっばら2405が使われたが、基本的には075をベースにイコライザー部分を変えて、高域を伸ばしたものであり、この基本部分を同じくして各種のヴァリエーションをつくるというのも、JBLの大きな特徴である。モニター機では低音が比較的伸びたウーファーを使用するため、バランス上、075では高域が足らず、2405を使ったと思われるが、この低域と高域のレスポンスのバランスはオーディオで非常に大事なことである。なお、リングラジエーターと175/LE85等のボイスコイル径は同一である。


ホーン/音響レンズ

 JBLのホーンでもっとも特徴的なのはショートホーンであるということだ。通常コンプレッションドライバーは、ホーンでの空気制動を見込んで設計するのだが、先ほど述べたように、JBLのドライバーはもともと磁気制動が大きく、あまり長いホーンを必要としない。ホーンが短いメリットは、何といってもホーンの固有音を小さくできるということであるが、そのためには組み合わせるドライバーに物量を投入しなければならず、この方式の追従者は少なかった。強力な磁気ダンピングをかけるもうひとつのメリットとして、ダイアフラムが余計な動きをせず、S/Nがよくなるという点も挙げておきたい。

 しかし、いくらショートホーンといっても固有音がなくなるわけではなく、また、ウーファーと同一のバッフルにマウントしたときに発音源が奥に行き過ぎ、なおかつ平面波に近い状態で音が出てくるために、距離を感じてしまう。そこで考案されたのが音響レンズである。音響レンズによって指向性のコントロールができ、仮想の音源を前に持ってくることも可能となり、さらには、球面波に近い音をつくることが可能になった。たとえばスラントプレートタイプの音響レンズを見ると、真ん中が短く、両端が長い羽根が使われているが、こうすることによって真ん中の音は速く、端の音は遅くと極めてわずかではあるが時間差がついて音が放射されることになり、波の形状が球面になると考えられるのだ。パーフォレーテッドプレートというパンチングメタルを多数重ね合わせたタイプのレンズが、真ん中が薄く、端にいくにしたがって厚くなっているのも、同じ理由によるものと考えられる。
 モニター機にはもっぱらショートホーン+スラントプレートレンズが使われたわけだが、4430/35で突如姿を現わしたのがバイラジアルホーンである。音響レンズにはメリットがあるものの、やはりレンズ自体の固有音があり、ロスも生じる。

 また、ダイアフラムからの音はインダイレクトにしか聴けないわけであり、もう一度原点に戻って、ホーンの形状だけで音をコントロールしようとして出てきたのがバイラジアルホーンだと思う。レンズをなくすことで、ダイアフラムの音をよりダイレクトに聴けるようにして、高域感やS/Nを上げようとしたものであろう。また、通常のホーンは、高域にいくにしたがって指向性が狭くなり、軸をずれると高域がガクッと落ちるのであるが、この形状のホーンでは周波数が上がっても指向性があまり変らず、サービスエリアが広くとれるということである。現在のJBLは、このバイラジアルホーンに加え、スラントプレートタイプのホーンもつくり続けている。


コーン型/ドーム型ユニット

 コーン型ユニットに移るが、ここではウーファーに代表させて話を進めていく。ウーファーの磁気回路の変遷は、コンプレッションドライバーとほぼ同様だが、しかしフェライトへの移行に際し、JBLではウーファー用にSFGという回路を開発し、低歪化にも成功したのである。また、マグネットは過大入力によって磁力が低下(滅磁)する現象が起きることがあり、アルニコのひとつのウイークポイントであったのだが、フェライトには減磁に強いという性格があり、モニタースピーカーのように大パワーで鳴らされるケースでは、ひとつのメリットになると考えられる。

 JBLのウーファーは軽いコーンに強力な磁気回路を組み合わせた高感度の130Aからスタートしたが、最初の変革は1960年ごろに登場したLE15Aでもたらされたと考えられる。LE15Aは磁気回路が130系と異なっているのも特徴であるが、それよりも大きいことは、コーン紙にコルグーションを入れたことである。コルゲーションコーン自体は、その前のD123で始まっているのだが、ウーファーではLE15が初めてで、特性と音質のバランスのとれた画期的な形状であった。

ただし、130系に比べてコーンの質量が重くなったため(これはコルゲーションの問題というよりも振動系全体の設計によるもの)感度は低下した。現在でも全世界的に大口径コーン型ユニットの大多数はコルゲーションコーンを持ち、その形状もJBLに近似していることからも、いかに優れたものであったかがわかる。またLE15ではロール型エッジを採用して振幅を大きく取れる構造とし、低域特性を良くしているのも特徴である。


 モニターシステム第一号機の4320には、LE15Aのプロヴァージョン2215が使われたが、以後は、130系の磁気回路にLE15系の振動系を持ったウーファーが使いつづけられていくことになる。また、ボイスコイルの幅が磁気ギャップのプレート厚よりも広いために振幅が稼げる、いわゆるロングボイスコイル方式のウーファーをほとんどのモニター機では採用している。特筆すべきは、ことモニター機に使われた15インチウーファーに関していえば、4344まで130系のフレーム構造が継承されたことで(4344MkIIでようやく変化した)、JBLの特質がよく表われた事象といえよう。

 ロールエッジの材料はLE15の初期にはランサロイというものが使われていたが、ウレタンエッジに変更され、以後連綿とウレタンが使われつづけている。ただし、同じウレタンでも改良が行なわれつづけているようである。スピーカーというものは振動板からだけ音が出るわけではなく、あらゆるところから音が発生し、とくにエッジの総面積は広く、その材質・形状は予想以上に音質に影響することは覚えておきたい。

 コーン紙にはさらにアクアプラストリートメントを施して固有音のコントロールを行なっているのもJBLの特徴である。ただしそのベースとなる素材は、一貫してパルプを使用している。

 S9500/M9500では14インチのウーファー1400Ndが使われたが、これはネオジウム磁石を用い、独自のクーリングシステムを持った、新世代ユニットと呼ぶにふさわしいものであった。またこのユニットは、それまでの逆相ユニットから正相ユニットに変ったこともJBLサウンドの変化に大きく関係している。
 なお、モニター機に搭載されたユニットのなかで、最初にフェライト磁石を採用したのは、コーン型トゥイーターのLE25であるが、SFG回路開発以前のことであり、以後のトゥイーターにも、振幅が小さいためにSFGは採用されていない。

 ドーム型ユニットのモニター機への採用例は少ないが、メタルドームを搭載した4312系の例がある。素材はチタンがおもなものだが、途中リブ入りのものも使われ、最新の4312MkIIではプレーンな形状で、聴感上自然な音をねらつた設計となっている。


エンクロージュア

 JBLのエンクロージュアの特徴は、補強桟や隅木をあまり使わずに、まずは側板/天板/底板の接着を強固にして箱の強度を上げていることが挙げられる。材質はおもにパーティクルボードで、ほとんどが、バスレフ型。バスレフポートは当初はかなり簡易型の設計であった。これは、とくにスタジオモニターの場合、設置条件が非常にまちまちであり、厳密な計算で設計をしても現実には反映されにくいため、聴感を重視した結果であろう。

 エンクロージュアのプロポーションは、比較的奥行きが浅いタイプであるが、一般的に奥行きの浅いエンクロージュアのほうが、反応の速い音が得られるために、こうしたプロポーションを採用しているものと思われる。

 時代とともにエンクロージュアの強度は上がっていき、いわゆるクォリティ指向になっていく。材質は最近MDFを使うようになったが、これはバラツキが少なく、かなり強度のある素材である。JBLがMDFを採用したのには、システムの極性が正相になったことも関係しているだろう。すなわち、逆相システムはエッジのクッキリした音になりやすく、正相システムはナチュラルだが穏やかな音になりやすいため、MDFの明るく張った響きを利用して、正相ながらもそれまでのJBLトーンとの一貫性を持たせたのではないかと推察される。モニタースピーカーは音の基準となるものであるから、この正相システムへの変化は重要なことではあるが、コンシューマーに限れば、どちらでもお好きな音で楽しめばよいように思う。そのためにはスピーカーケーブルのプラスとマイナスを反対につなげばよいだけなのだから。

 エンクロージュアの表面仕上げも重要な問題である。JBLのモニター機は当初グレーの塗装仕上げであったが、これはいわゆるモニターライクな音になる仕上げであったが、途中から木目仕上げも登場した。木目仕上げは見た目からも家庭用にふさわしい雰囲気を持っているが、サウンド面でもモニターの峻厳な音というよりも、もう少しコンシューマー寄りの音になりやすいようだ。M9500ではエンクロージュアの余分な鳴きを止めるためにネクステル塗装が行なわれており、モニターらしい設計がなされているといえる。

 吸音材の材質/量/入れ方も音に大きく 影響するが、とくに’70年代に多用されたアメリカ製のグラスウールは、JBLサウンドの一端を大きく担っていたのである。


クロスオーバー・ネットワーク

 JBLのネットワークはもともと非常にシンプルなものであったが、年とともにコンデンサーや抵抗などのパラレル使用が増えてくる。これはフラットレスポンスをねらったものであるが、同時に、音色のコントロールも行なっているのである。たとえば、大容量コンデンサーに小容量のコンデンサーをパラレルに接続する手法を多用しているが、この程度の容量の変化は、特性的にはなんらの変化ももたらさない。しかし音色は確実に変化するのである。また、スピーカーユニットという動作時に複雑に特性が変化するものを相手にした場合、ネットワークはまず計算どおりには成り立たないもので、JBLの聴感上のチューニングのうまさが聴けるのが、このネットワークである。ネットワークの変化にともなって、音はよりスムーズで柔らかくなってきている。

 こうして非常に駆け足でテクノロジーの変遷をたどってきたわけだが、JBLがさまざまな変革を試みてきたことだけはおわかりいただけたのではないだろうか。そしてその革新にもかかわらず、JBLトーンを保ちつづけることが可能だったのは、ランシング以来の50年以上にわたる伝統があったからではないだろうか。
http://audiosharing.com/review/?cat=8


JBL 歴代スピーカーユニット一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index.html
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index2.html


D175 / D175 1947年

ドライバー&マルチセルラホーン JBL創立時のドライバーホーン。

 元アルテックの技術担当副社長、ジェームズ・バロー・ラシングがジム・ラシング社を創業し、自ら設計して発売した記念すべきモデル。下記のフルレンジとウーファーの他、ネットワークとエンクロージャーが同時にラインナップされた。

 ドライバー「D175」は、後の「LE175」の原型モデルで、すでに800〜18,000Hzの広帯域特性を実現させていた。ホーンは、バッフルマウントを前提に設計された強みで、アルテックのホーンと比べると、驚くほどに小さい。

 翌年には、CBSが世界初のLPレコード発売し、本格的なHiFi時代の到来を告げる。


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D130 38cnフルレンジユニット 1947年
¥56,100(1966年当時)

古さを感じさせないJBLサウンドの源流。

 これもラシングの手になる。103dBの高能率を実現したアルミリボン線のエッジワイズ巻ボイスコイルと、メタルドームの共振を利用して聴感上の高域の不足感を補う構造は、後々、わが国のユニットに大きな影響は与えた。勿論、ローコンプライアンスのユニットゆえに、200〜300リッタークラスのバスレフ型エンクロージャーか、バックロードーホーン型を必要とするが、解き放たれた音の実在感はJBLサウンドの源流である。


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130A 38cnウーファーユニット  1947年
¥52,800(1966年当時)

 「130A」は、「D130」のセンタードームを取り去ったもので振動系とマグネットは同一。後に登場するLE系のウーファーの方が、小容積のエンクロージャーが使え、物理特性の面でも優れるが、中低域のリアリティーは甲乙着け難い。70年代後半のモデルからは、アルニコマグネットの原材料の一つであるコバルトの供給が止まりフェライトに変わった。これは国内外のユニットも同様である。


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175DLH ドライバー・音響レンズ一体ホーン 1950年
¥71,000(1966年当時)

 
水平垂直45°をカバーする優れた指向特性。

発売初期のものは、ドライバーに上記の「D-175」が使われ、後に「LE175」に変わった。推奨クロスオーバーは1,200Hz。それでも、ホームユースで使う限りは、800Hzからでも十分に使える。しかし、後にホーンの長さが、かなり短くなってしまった。


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537-509 音響レンズ付き角形ホーン 1953年


角形ホーンは固有の癖を持つ。
それでも、なんとか手なずけて みたい魅力は貴重。

 モノラル時代往年の名作「ハーツフィールド」で、下記ドラーバー「375」とのコンビで使われた。

一時期、製造が中止されたが後に復活。半世紀を経た今も、ほれぼれとする見事な姿である。

 ただ、この角形ホーンは、音道内で定在波が発生するためか、固有の癖をもち、自作システムのホーンとしては、いささか扱いにくい。ホーン内部にフェルトを貼るとかの処置をしたうえで、バッフルにマウントすることが必要だ。

 推奨クロスオーバーは500Hz以上。スロート径は5cmであるが、アダプターを介せばスロート径2.5cmのドライバーも使える。


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375 ドライバー 1953年
¥125,000(1966年当時)

名実ともに世界最強のドライバー。

 「375」のルーツは、ウエスタンのトーキー用ドライバー「594」(1936年)に遡る。ラシングはこれを範に、大型のホーンと組合わすトーキー用の強力ドライバー「288」をアルテック時代に実用化していた。この「375」は、それを上回る最強ドライバーである。より強力なマグネットを使用し、ホーンスロート部と大口径ダイアフラムとのギャップの精度を高めて、低い周波数で生じる歪を軽減させた。これで大型ホーンへの依存を解消したのである。

 そこで、「375」を使ったJBL歴代の名作、ハーツフィールドとパラゴンを見てみると、クロスオーバーが500Hzと低い割にはホーンの小さいことが良く分かると思う。さらにオリンパスになると、直接放射に近いショートホーンである。ともかく、過度特性の良さは比類がない。高域は10,000Hzぐらいまで伸びているので2ウエイでも使える。それでもツイターを加えた3ウェイが、やはりベターであろう。

スロート径は5cm。


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075 ホーンツイーター 1956年
¥38.600(1973年当時)

手にとって眺めるのもよし、鮮烈な音に酔うのもよし。

 LPの高音質化とFM先進国のアメリカにおいて、人間の可聴帯域の上限近くまで再生できる「075」が登場は必然であった。それでも‘50年代半ばに、こうした本格的なツイターが出てきたことは注目に値した。「075」が登場した翌年には、LPがステレオ化され、パラゴン、オリンパスの歴代システムに使われた。

 使い方の基本は二通りある。まずは「375」または、「LE85」と7,000Hzでクロスさせる3ウェイと、フルレンジの「D130」クラスと2,500Hzでクロスさせる2ウェイである。とりわけ、2,500Hzの低いクロスで、「075」の鮮烈な個性をたっぷりと引き出したときの生々しいシンバルの響きなどは、他に比べるべきものがない。


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LE15A 38cmウーファー 1957年
¥70,800(1968年当時)
 
JBL初のハイコンプライアンス強力ウーファーの名作。

 JBLがLEシリーズとして初めて投入した低foのハイコンプライアンス・ウーファーの名作。パラゴンとオリンパスに使われたウーファーとしても知られる。エンクロージャーは、比較的小型の密閉型でも使えるが、本領を発揮させるには、170リッターほどのバスレフ型が好ましい。ただ、ロールエッジが経年劣化に弱いのが玉に瑕。


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LE85 ドライバー 1962年
¥79,800(1966年当時)


いかなるホーンと組み合わせてもまずは期待を裏切らない。

 最強ドライバーの「375」よりも一般的には扱いやすい。ダイアフラムの口径が小さくなった分、2ウェイでも無理がなく、使い手の期待をまずは裏切らない。また、「375」用のホーンが、2.5cmスロートアダプターを介して使えるというのも魅力。


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HL91/ HL92 音響レンズ付きホーン
1962年HL91¥21,000(1981年当時) HL92¥24,000(1981年当時)

誰にでも間違えなく使え、ドライバーの素性の良さをストレートに引き出す。

 スロート径2.5cmのドライバー、「LE175」と「LE85」の標準ホーンで、特に感心し、また不思議に思うのは、音像がバッフル面に浮き立つことである。

 どちらも、推奨クロスオーバーは800Hz以上とされているが、ホームユースに限れば、500Hzからでも使えて、ドライバーの素性の良さをストレートに引き出す。ただ、小さなバッフルに取り付けた例を見掛けることがあるが、これは絶対に良くない。なお、ホーンの長い「HL92」は、1年ほど後に登場した。

 わが国の業界に与えた影響は大きく、オンキョー、コーラル、コロムビア、サンスイ、ヤマハなどが、この基本構造を挙って踏襲し、一つの時代を形成した。


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LE10A 25cmウーファー 1962年
¥31,200(1966年当時)
 
自作に最適な50リーターほどのバスレフ型2ウェイで、迫力の低音を引き出すには恰好のウーファー。

 超低foのハイコンプライアンスウーファーで、バスレフ型エンクロージャーとのチューニングを上手くとれば、この口径からは信じられぬ低音を引き出せる。これを基にシステムを組むには、JBLのユニットでまとめるのが常道であると思うが、評論家の井上卓也氏は、ダイヤトーンのローコストツイター「TW-23」(¥1,400)と組み合わせた2ウェイで、かなりの成果があったと記していた。


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LE20 5cmコーンツイーター 1962年
¥19,300(1973年当時)

コーンツイターといえども、JBLの血統を持つ。

 コーンツイーターとしては、割高感の印象が強いが、「075」に一脈通じる鮮烈な表現力は、国産の同類のツイターでは得られない個性であり魅力である。推奨クロスオーバーは2,500Hzとなっているが、大きなパワーを必要としなければ、さらに低くとることも可能である。組合わすウーファーは上記の「LE10A」が最適。


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LE8T 20cmフルレンジユニット 1962年
¥38,000(1966年当時)

未だに支持者の耐えないフルレンジの傑作ユニット。

 わが国に輸入されたフルレンジユニットの人気の高さで、この「LE8T」を超えるものは、まずないであろう。もちろん、国内のオーディオメーカーに与えた影響ははかり知れず、外観までそっくりの類似品が数多く出現した。

 ただ、「LE8T」で誤解されているのは、ジャズ向きという定説である。そんなことはなく、例えば、クラシック通の定番であったタンノイ「IIILZ」のユニットの弱点を十分にカバーし、シンフォニーを聴いても何ら不満はない。ソプラノ帯域においても分解能の高さがソノリティーの良さに表れている。「LE8T」を使ったオリジナルシステムのバリエーショーンは幾つかあるが、やはり、サンスイ製の「SP-LE8T」がひとつのスタンダードであろう。勿論、それ以上の容積の箱に入れて可能性をさらに引き出すことは可能だ。


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pro.2397 ディフラクションホーン 1974年
¥52,900(1974年当時)スロートアダプター別売

音の回折効果は、従来のマルチセルラーホーンよりも格段に優れる。

 高密度パーチクルボードでつくられたこのホーンの音道は、仕切りのスリットが設けられた構造で、そのホーンカーブは、エクスポネンシャル(指数関係)ホーンの正確な理論に基づく。それによって、ホーンの開口部での音の回折効果は、従来のマルチセルラホーンよりも格段に向上した。

理論はさて置き、見た目の扇形のカーブが実に美しい。音の性格は、金属製ホーンとは違った音声帯域の温もりを感じさせ、しかも、スカっとした音離れのよさを併せ持つ。ただセッティングで注意したいのは、ウーファーのバッフル面とホーン開口部を揃えるのは誤りで、音道内のスリット位置とバッフル面を揃えるのが正しい。クロスオーバーは500Hz以上。スロート径は5cmであるが、アダプターを介せばスロート径2.5cmのドライバーが使用化。わが国でこれを範としたものには、エクスクルーシブや赤坂工芸のホーンがあった。


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077 スーパーホーンツイター 1976年
¥40,000(1975年当時)

強力型のスーパーツイター。

自作用には「pro.2105」よりも扱いやすく響きは艶やか。

 JBLがスーパーツイターという用途に限定した初のユニット。それでも3,000Hzの下限の帯域まで無理なく伸びていてゆとりがある。基本的な構造は「075」をベースとしながら、可聴帯域の上限に向かって、心地良く伸び指向性も良い。試しに、自作のJBLシステムに使っていた、この「077」を、当時、評価の高かったパイオニアのリボンツイター「PT-R7」に替えてみたところ、音の実在感が影を潜めて素っ気ない音に一変した。

 気になるのは、プロ用の「2105」との比較だが、「2105」は、金属っぽい硬質感(これがいいと言う評論家もいた)があり、インピーダンスが16Ωということもあって、一般的にはこの「077」の方が扱いやすいし、響きは艶やかである。


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JBLのネットワークは単なる付属物ではない。

 これぞというユニットを選び出してマルチウェイのシステムを組む場合、ネットワークについて無神経ではいられない。すべての自社ユニットに適合するようにラインナップされたJBLのネットワークは、単なる付属物ではなく、れっきとしたコンポーネントと呼びたい信頼性と質の高さを備える。JBLの歴代ユニットが、性能の追求から生まれた無駄のない魅力ある形をしているのと同様に、ネットワークも無駄なく、実に使い勝手のよい形にまとめられている。

 パーツ類は長期に性能を保持できるよう、ほぼ完全に密封され筐体に納められ、使用しているコンデンサーやインダクターも信頼性に溢れる。回路図は公表されていないが、インピーサンス補正や位相歪への配慮も万全と思える。
ネットワークを教科書どおりに自作することは、誰にでもできる。しかし、ヒアリングを重ねながら、このレベルに近づけることは、まず無理であろう。


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コンシューマーユニットとプロフェッショナルユニットの違いについて

 1971年、プロフェッショナル・シリーズのユニットが大挙してラインアナップされると、旧来のユニットはコンシューマー用として扱われ、プロシリーズよりもランクが下という、誤った見方が、オピニオンリーダーたるオーディオ評論家筋のなかでまかり通った。また、そのような傾向は、高級志向マニアの傾倒ぶりにも表れた。それを助長したオーディオ評論家は、前提とすべきプロシリーズの目的と用途に関する正しい情報の提供を疎かにしていた。それは編集者の手落ちでもあるのだが・・・。

 ともかく、プロシリーズのユニットは、PA需要(ポップス系のコンサートは、主にホールから野外のスタジアムに変わった)の増大に対応するためであり、また当時、アルテックの占有率の高かったスタジオモニター分野への進出をはかるJBLの戦略でもあった。耐久性においては、過酷な使用環境での条件を満たしていたことは確かである。しかし、ホームユースとして使用したときの音の差となると、微妙なところでそれぞれに一長一短があったり、また、感知できないレベルのものであったりと、単純にプロユニットがすべてに優位とはいえないのである。それでも、プロシリーズのユニットの方が優れるといった偏った評価がまかり通っていたことは事実として、ここに記しておきたい。
http://members.jcom.home.ne.jp/ads/w-jbl-03.html


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c4

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
5. 中川隆[-11113] koaQ7Jey 2019年3月28日 20:57:17 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[906]

アメリカのモニター・スピーカー


・Western Electric TA7388 (1930年代) :  映写室用モニタースピーカーシステム , TA4189 フルレンジスピーカー + TA7355メタルキャビネット + WE95Aアンプ
https://blog.goo.ne.jp/kobmina/e/660c449fabb8b587763c63e6ac6199f9
http://www43.tok2.com/home/temasumo/article/2006/r-tec0601_(03)WE398A-single-monitor-power-amp_AtarashiT.pdf

・G.I.P.Laboratory GIP-225 : Western Electric の映写室用モニタースピーカーシステム TA7388 のレプリカ
http://www.gip-laboratory.com/seihin4189.html
http://www.gip-laboratory.com/seihin225system.html

・ALTEC LANSING 601 (1943)

・ALTEC LANSING 604 (1945)

・ALTEC LANSING 604E (1967)

・ALTEC LANSING 605B (1967)

・ALTEC LANSING 601-8D (1970)

・JBL 4320 (1971)

・JBL 4350 (1973)

・JBL 4343/4343WX (1976)

・JBL 4344 (1982)

・JBL 4348 (2002)

・JBL 4311B/4311BWX (1979)

・JBL 4312 (1982)

・UREI 811B (1984)

・UREI 813 (1984)

・Westlake Audio TM-1 (1971)

・Westlake Audio TM-2 (1974)

・Westlake Audio HR-1/HR-2/HRV-2 (1979)

・Westlake Audio TM-3/TMV-3/TM-4 (1981)

・Westlake Audio TM-1/TM-2mkII/TMV-2mkII (1982)

・Westlake Audio TM-6 (1982)

・Westlake Audio HR-7F (1982)

・Westlake Audio BBSM-6 (1982)

・Westlake Audio BBSM-10 (1984)

・Westlake Audio BBSM-15 (1990)

・Westlake Audio Referenceシリーズ Tower SM-1 : 4100万円・ペア/税抜

・Westlake Audio Referenceシリーズ SM-1F

・Westlake Audio Referenceシリーズ TM-3
http://www.avseartron.com/Referencer_series.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c5

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
6. 中川隆[-11112] koaQ7Jey 2019年3月28日 21:01:25 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[907]

JBLの名作スピーカー
・JBL D130(1948)

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・ JBL Hartsfield D30085 初期型 (1954) : 2 wayシステム, ドライバー 375SIG + ウーファー 150-4C
・ JBL Hartsfield D30085 中期型 (1959〜1963) ; 3 wayシステム, ドライバー 375SIG + ウーファー LE15A + トィーター 075
・ JBL Hartsfield D30085 replica 1 (1970年頃) : 外見だけ同じで中身は別物
http://island.geocities.jp/umanose8818/harts/hartsfield.html


・ JBL Hartsfield D30085 replica 2 (2017) ケンリックサウンド復刻版 : 630万円・ペア/税抜
http://jbl43.com/?pid=57641713

・JBL Paragon D44000 (1957)
http://audio-heritage.jp/JBL/speaker/paragon.html
http://fukuroo3.com/paragon1.html
http://fukuroo3.com/paragoninfo.html
http://fukuroo3.com/paragon55.html

・ JBL Paragon D44000 replica (2013) ケンリックサウンド復刻版 : 548万円・税抜
http://jbl43.com/?pid=49469572

・JBL Olympus (1960年)


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JBL の可もなく不可もない民生用スピーカー


・JBL LE15A (1962)
・JBL LE8T (1962)

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・JBL Project K2 S9500 (1989)

・JBL Project K2 S5500 (1993)

・JBL Pjoject K2 S9800 (2001)


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JBL のダメダメ・モニタースピーカー


・JBL 4320 (1971)

・JBL 4350 (1973)

・JBL 4343/4343WX (1976)

・JBL 4344 (1982)

・JBL 4348 (2002)

・JBL 4311B/4311BWX (1979)

・JBL 4312 (1982)


▲△▽▼


JBLのダメダメ・民生用スピーカー


・JBL EVEREST DD55000 (1986)

・JBL Project EVEREST DD66000 (2006) : 560万円・ペア/税抜

・JBL Project EVEREST DD67000 (2012) : 600万円・ペア/税抜
https://www.ippinkan.com/SP/jbl_page1.htm

・JBL Project K2 S9900 (2009) : 370万円・ペア/税抜
http://kakaku.com/item/K0000021389/spec/

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c6

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
7. 中川隆[-11111] koaQ7Jey 2019年3月29日 07:12:35 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[908]


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その19)


ステレオサウンド 52号、53号でのアンプの測定で注目すべきは、負荷条件を変えて行っている点である。

測定項目は混変調歪率、高調波歪率(20kHzの定格出力時)、それに周波数特性と項目としては少ないが、パワーアンプの負荷として、通常の測定で用いられるダミー抵抗の他に、ダミースピーカーと JBL の 4343 を用いている。

歪が、純抵抗を負荷としたときとダミースピーカーを負荷にしたときで、どう変化するのかしないのか。

大半のパワーアンプはダミースピーカー接続時よりも純抵抗接続時のほうが歪率は低い。
けれど中にはダミースピーカー接続時も変らないものもあるし、ダミースピーカー接続時のほうが低いアンプもある。

歪率のカーヴも純抵抗とダミースピーカーとで比較してみると興味深い。
このことについて書き始めると、本題から大きく外れてしまうのがわかっているからこのへんにしておくが、52号、53号に掲載されている測定データが、この項と関連することで興味深いのは、JBLの4343を負荷としたときの周波数特性である。

4343のインピーダンス特性はステレオサウンドのバックナンバーに何度か掲載されている。
f0で30Ω近くまで上昇した後200Hzあたりでゆるやかに盛り上り(とはいっても10Ωどまり)、その羽化ではややインピーダンスは低下して1kHzで最低値となり、こんどは一点上昇していく。

2kHzあたりで20Ωになり3kHzあたりまでこの値を保ち、また低くなっていくが、8kHzから上はほほ横ばい。
ようするにかなりうねったインピーダンス・カーヴである。

ステレオサウンド 52号、53号は1979年発売だから、このころのアンプの大半はトランジスター式でNFB量も多いほうといえる。
そのおかげでパワーアンプの出力インピーダンスはかなり低い値となっているものばかりといえよう。
つまりダンピングファクターは、NFB量の多い帯域ではかなり高い値となる。

ダンピングファクターをどう捉えるかについても、ここでは詳しくは述べない。
ここで書きたいのは、52号、53号に登場しているパワーアンプの中にダンピングファクターの低いものがあり、これらのアンプの周波数特性は、抵抗負荷時と4343負荷時では周波数特性が大きく変化する、ということである。
http://audiosharing.com/blog/?p=6958


40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その20)

ステレオサウンド 52号では53機種、53号では28機種のアンプがテストされている。
この81機種のうち3機種だけが、負荷を抵抗からJBLの4343にしたさいに周波数特性が、4343のインピータンス・カーヴをそのままなぞるようなカーヴになる。

具体的な機種名を挙げると、マッキントッシュのMCMC2205、オーディオリサーチのD79、マイケルソン&オースチンのTVA1である。

D79とTVA1は管球式パワーアンプ、MC2205はソリッドステート式だが、この3機種には出力トランス(オートフォーマーを含む)を搭載しているという共通点がある。
これら以外の出力トランスを搭載していないその他のパワーアンプでは、ごく僅か高域が上昇しているものがいくつか見受けられるし、逆に高域が減衰しているものもあるが、MC2205、D79、TVA1の4343負荷時のカーヴと比較すると変化なし、といいたくなる範囲でしかない。

MC2205もD79、TVA1も、出力インピーダンスが高いことは、この実測データからすぐにわかる。

ちなみにMC2205のダンピングファクターは8Ω負荷時で16、となっている。

他のアンプでは100とか200という数値が、ダンピングファクターの値としてカタログに表記されているから、トランジスター式とはいえ、MC2205の値は低い(出力インピーダンスが高い)。

MC2205の4343接続時の周波数特性のカーヴは、60Hzあたりに谷があり400Hzあたりにも小さな谷がある。

1kHzより上で上昇し+0.7dBあたりまでいき、10kHzあたりまでこの状態がつづき、少し下降して+0.4dB程度になる。

D79はもっともカーヴのうねりが多い機種で、ほぼ4343のインピーダンス・カーヴそのものといえる。

4343のf0あたりに-1.7dB程度の山がしり急激に0dBあたりまで下りうねりながら1kHzで急激に上昇する。

ほぼ+2dBほどあがり、MC2205と同じようにこの状態が続き、10kHzで少し落ち、また上昇する。

1kHzでは0dbを少し切るので、周波数特性の下限と上限の差は2dB強となる。
TVA1はD79と基本的に同じカーヴを描くが、レベル変動幅はD79の約半分程度である。

こんなふうに書いていくと、MC2205、D79、TVA1が聴かせる音は、周波数特性的にどこかおかしなところのある音と受けとられるかもしれないが、これらのアンプの試聴は、岡俊雄、上杉佳郎、菅野沖彦の三氏によるが、そんな指摘は出てこない。
http://audiosharing.com/blog/?p=6962

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その21)

ステレオサウンド 52号、53号で行われた4343負荷時の周波数特性の測定は、いうまでもないことだが、4343を無響室にいれて、4343の音をマイクロフォンで拾って、という測定方法ではない。
4343の入力端子にかかる電圧を測定して、パワーアンプの周波数特性として表示している。

パワーアンプの出力インピーダンスは、考え方としてはパワーアンプの出力に直列にはいるものとなる。
そしてスピーカーが、これに並列に接続されるわけで、パワーアンプからみれば、自身の出力インピーダンスとスピーカーのインピーダンスの合せたものが負荷となり、その形は、抵抗を2本使った減衰器(分割器)そのものとなる。

パワーアンプの出力インピーダンスが1Ωを切って、0.1Ωとかもっと低い値であれば、この値が直列に入っていたとしても、スピーカーのインピーダンスが8Ωと十分に大きければ、スピーカーにかかる電圧はほぼ一定となる。つまり周波数特性はフラットということだ。

ところが出力インピーダンスが、仮に8Ωでスピーカーのインピーダンスと同じだったとする。

こうなるとスピーカーにかかる電圧は半分になってしまう。
スピーカーのインピーダンスは周波数によって変化する。
スピーカーのインピーダンスが8Ωよりも低くなると、スピーカーにかかる電圧はさらに低くなり、8Ωよりも高くなるとかかる電圧は高くなるわけだ。
しかもパワーアンプの出力インピーダンスも周波数によって変化する。

可聴帯域内ではフラットなものもあるし、 低域では低い値のソリッドステート式のパワーアンプでも、中高域では出力インピーダンスが上昇するものも多い。

おおまかな説明だが、こういう理由により出力インピーダンスが高いパワーアンプだと、スピーカーのインピーダンスの変化と相似形の周波数特性となりがちだ。

TVA1では1kHz以上の帯域が約1dBほど、D79では2dBほど高くなっている。
たとえばスクロスオーバー周波数が1kHzのあたりにある2ウェイのスピーカーシステムで、レベルコントロールでトゥイーターを1dBなり2dBあげたら、はっきりと音のバランスは変化することが聴きとれる。

だからステレオサウンド 52号、53号の測定結果をみて、不思議に思った。

そうなることは頭で理解していても、このことがどう音に影響するのか、そのことを不思議に思った。

この測定で使われている信号は、いうまでもなくサインウェーヴである。
http://audiosharing.com/blog/?p=6968

40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏・その23)

ステレオサウンド 54号のころには私も高校生になっていた。
高校生なりに考えた当時の結論は、電気には電圧・電流があって、電圧と電流の積が電力になる。
ということはスピーカーの周波数特性は音圧、これは電圧に相当するもので、電流に相当するもの、たとえば音流というものが実はあるのかもしれない。
もし電流ならぬ音流があれば、音圧と音流の積が電力ならぬ音力ということになるのかもしれない。

そう考えると、52号、53号でのMC2205、D79、TVA1の4343負荷時の周波数特性は、
この項の(その21)に書いたように、4343のスピーカー端子にかかる電圧である。

一方、トータル・エネルギー・レスポンスは、エネルギーがつくわけだから、エネルギー=力であり、音力と呼べるものなのかもしれない。

そしてスピーカーシステムの音としてわれわれが感じとっているものは、音圧ではなく、音力なのかもしれない──、こんなことを17歳の私の頭は考えていた。

では音流はどんなものなのか、音力とはどういうものなのか、について、これらの正体を具体的に掴んでいたわけではない。

単なる思いつきといわれれば、たしかにそうであることは認めるものの、 音力と呼べるものはある、といまでも思っている。

音力を表したものがトータル・エネルギー・レスポンス、とは断言できないものの、音力の一部を捉えたものである、と考えているし、この考えにたって、D130のトータル・エネルギー・レスポンスをみてみると、(その6)に書いた、コーヒーカップのスプーンがカチャカチャと音を立てはじめたことも納得がいく。
http://audiosharing.com/blog/?p=6982


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c7

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
8. 中川隆[-11110] koaQ7Jey 2019年3月29日 07:19:09 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[909]

JBL 現行のスピーカーシステム
https://jp.jbl.com/premium-speakers

JBL 歴代スピーカーユニット一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index.html
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index2.html

JBL 歴代エンクロージャー-キャビネット一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/unit/index3.html

JBL 歴代スピーカーシステム(民生用)一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/speaker/index2.html

JBL 歴代スピーカーシステム(プロフェッショナルシリーズ)一覧
http://audio-heritage.jp/JBL/speaker/index.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c8

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
9. 中川隆[-11109] koaQ7Jey 2019年3月29日 07:36:05 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[910]
JBL Professional Series Model 4343B
【 JBL 】 James Bullough Lansing


それは、誰もが一度は聞いたことがある名称 。

( JBL = ジェームス・バロー・ランシングとは、スピーカーの開発技術者であり、JBL を創設した人物 )

ちなみに、JAPAN BASKETBALL LEAGUE = JBL ではありませんから (笑)
JBL は、1946年に設立され、アメリカ合衆国カリフォルニア州ノースリッジに本拠地を置く世界有数のスピーカー製造会社です。

JBL の多くのスピーカーの特徴は、ドライバーが軽く高効率であり、大型の低音用のドライバーを有していることです。

また、他社では珍しいホーンドライバー、コンプレッションドライバーを備えた製品群を持っていることも、このメーカーの特筆すべき特徴ですね。

JBL のスピーカーは初動特性と音場表現能力に優れているとされ、プロの録音スタジオ・映画館などで多く使われています。

昔は、国内の山水 (SANSUI) というメーカーが輸入元として取り扱っていましたが、現在はハーマンインターナショナルが取り扱っています。

JBLの歴史的 銘機 『4343』

いつかはクラウン...いや、いつかは 4343 ...

1980年代...そんな思いを抱いて 20代を過ごした私でした..

その頃のオーディオ雑誌の試聴におけるリファレンス・スピーカーと言えば、必ず JBL4343 が標準になっていました。

今は B&W (800 Series Diamond) が多いでしょうか?
本来 4343 はプロユースのスタジオモニターなのに、これが一般家庭に受けてしまった商品で有名です。

いわゆる 4343 ブームです。

JBL もこれだけの人気があるなら、わざわざコンシュマー版を出す必要もないとばかりに 2機種のみ。

@ エンクロージャーがグレイに黒バッフルの SF ・・・シルバーフィニッシュ
A ウオルナットにブルーのバッフル...いわゆる JBL の象徴? と言われたブルーバッフル


※ 写真はケンリックサウンドさんのHPからの抜粋

これがウオルナットにブルーのバッフル...いわゆる JBL の象徴? と言われたブルーバッフルの 4343B/WX


他の機種のようなプロ用とコンシュマー用を分けた製品作りはされなかった。
恐らく、あの時代でこれだけ高価なスピーカーが、かなりの台数売れたのは前代未聞だったでしょう。

特に本国アメリカでは不発だったのに、日本国内での爆発的な売れ行きに、JBL 本社の関係者が日本には録音スタジオがそんなにあるのか? ...と尋ねられた。 という話は有名です。

しかし、日本国内の録音スタジオで 4343 を見かけることはほとんどなかったのです。

つまり、売れていたのは録音スタジオではなく、日本の狭小住宅に住んでいる一般の家庭だったのです。

なかには、裸電球の 6畳間に入れている貧乏学生も少なくはなかったといいます。
ほとんどがローン、当時は月賦 (ゲップ) って呼ばれていました。

4343 の 4wayというマルチ構成は周波数帯域の最もつながりの難しい構成ですが、それを見事に解決していたのも 4343 の人気ではないかと思いますね。

そして、その性能の割には比較的コンパクトで一般のオーディオファイルでも使える大きさがあげられます。

つまり、ハード面で JBL のトップレベルでありながら、場違いな点さえ気にしなければ 6帖間にも収まる、という JBL の技術力の高さ?

さらに、JBL の巧みなビジネス戦略がマニアの心を揺さぶって、それに拍車をかけるように各オーディオ誌がこぞって称賛した、という充分な下地もあったかもしれませんね。

もう一つの大きなポイントはやはりそのデザインです。

グリルを取るとバッフル表面はポートの穴なども含めて日本人ならもっと丁寧に上手に仕上げるのではないか、という気がしますが、ユニット本体のデザイン、 各ユニットのレイアウトは正に機能美の結集したものと言ってよく、不要な飾りが一切無い見事なものだと思います。

そのような訳で、とにかくこの 4343 は実にカッコいい憧れのスピーカーだったのです。

70年代風のカッコ良さだけで音楽を真面目に聴くための機器であることを主張していたのも魅力の一つでしたね。

この 4343 は、とにかく音のぬけの良さに加え骨太な低音と力感があり、ダイナミックなサウンドに酔いしれていたのも確かです。

それは「いつでも低音を出せるぞ!」みたいな余裕の姿勢が感じられ、濃厚なのに嫌味にならない「気品と格調」感がありました。

70年代的なカッコいいサウンド、それが JBL4343 で、4343B はやや寛いでいて、より厚みを増した音質でしたね。

ジャズピアノに透明感、力感があって、実にスカッとした気分で試聴していたのを思い出します。

とにかくエネルギッシュで、ホットでライブネスのある演奏が楽しめた 4343 でした。

私の愛用スピーカー JBL4343B/SF(シルバーフィニッシュ)

4343 の背面にはヤマハの調音パネル <ACP-2> を設置    
※ ヤマハの調音パネルは他にも防音室の壁面に10枚設置済み

ちなみに、 JBL の象徴とも言われている 『ブルーバッフル』 ではなく、『シルバーフィニッシュ』 です。

この 4343B は、アルニコタイプの 4343 ではなく、後継機種のフェライト・マグネットタイプの 4343Bです。

ちなみに、アルニコタイプの 4343 を 4343 A と表現する方がいますが、正確には 4343A というモデルは存在しません。

正確には、4343 と色違いの 4343WX の2種類だけです。
この呼び方は、フェライト仕様の 4343B の発売後、前機
種のアルニコ仕様の 4343 と区別するため、あえてアルニコの "A" と呼び始めたと記憶しています。

ちなみに、『アルニコ』 とは、アルニコ磁石 (Al-Ni-Co) のことで、アルミニウム (Al)、ニッケル (Ni)、コバルト (Co) などを原料 として鋳造された磁石(鋳造磁石)のことです。

『アルニコ』 より 『フェライト』 を選んだ理由

4343B は、ユニットがアルニコからフェライトに変わり、より聴きやすくなった 4343 の後継型です。

4343B の主な特徴は、アルニコタイプの 4343 より 『 倍音 (※)』 が豊かで響きのバランスがまとまっていると感じます。

特に弦楽器(ウッドベース、アコースティックギター、ヴァイオリンなど)を視聴すると良く分かるハズです。

また、アルニコは経年で保磁力が弱まりますが、フェライトは弱まりません。 
したがって、アルニコは経年減磁してしまい、最終的には再着磁が必要です。

ちなみに、4343 アルニコの再着磁費用は本体持込の場合で、2 本セットで約 14 万円(工賃込み)かかるそうです。

さらに、21世紀の今だからこそ言えることは、最新のアンプは 4343 が発売された1970年台の時代のアンプと比べるとクオリティが格段に向上しているため、 最新のアンプで 4343 シリーズを鳴らした場合、アルニコタイプの 4343 よりフェライトタイプの 4343B の方が 『音の完成度が高く聴こえる』 ということも言われているため、中古市場では 4343B をあえて求められる方も少なくないです。

先にも述べましたが、材質の違いによる先入観だけで 『とにかく 4343B のフェライトなんかより、アルニコの 4343A が良いに決まっとる!』 っていう輩が 21世紀になっても存在することは事実ですね(笑)

おそらく、その方々は今でも昔の古い真空管アンプで鳴らしていることでしょう。

ですから、最新型のアンプを繋いで 4343 と 4343B をブラインド視聴しても聴き分けることが不可能だと思います。

また、ブルーバッフル (WX) よりシルバーフィニッシュ (SF) を選んだのは、グレーのエンクロージャーにブラックバッフルの方が、『クールで無骨な男の趣味』 という魅力が私には感じたからです。

※ 倍音とは?

音には基音と倍音があります。

 基音・・・元の音のことを云います。たとえば “ ド ” なら “ ド ” だけの音のことです。

      音は、元来「複合したもの」と考えられ、その複合音の最低音を基音といいます。

 倍音・・・基音の振動数 (周波数) に対して整数倍の振動数をもつ上音のことを云います。

      板や膜による上音は倍音を構成しませんが、弦の振動によって発生する上音はだいたい倍音を構成します。

      倍音の呼び方は、基音を1として第2倍音、第3倍音・・・のように呼びます。

      第1倍音(ユニゾン)、第2倍音(1オクターブ)、第3倍音(1オクターブと完全5度)、第4倍音(2オクターブ)のように呼びます。

      倍音は、豊かな音色を形成し、基音の高さを明確に感じさせる機能をもち、2個以上の音の協和にも関係します。

      また、上音の倍音だけでなく、下方にも倍音があります。


身近なもので、ギターで例えると... 

12フレット目 (弦の1/2のポイント) で鳴らすハーモニクス音は、2倍音 (開放弦の1オクターブ上)

7フレット目と19フレット目 (弦の1/3のポイント) で鳴らすハーモニクス音は、3倍音 (開放弦の1オクターブ上)

5フレット目と12フレット目と24フレット目 (弦の1/4のポイント) で鳴らすハーモニクス音は、4倍音 (開放弦の2オクターブ上)
4フレット目と 9フレット目と16フレット目 (弦の1/5のポイント) で鳴らすハーモニクス音は、5倍音 (開放弦の2オクターブ上)
ということです。


【 スピーカーユニットのメンテナンス 】 

4343B は、1980年頃に製造されたスピーカーなので経年劣化等により基本、数年ごとにメンテナンスが必要になります。

そこで、JBL のスピーカーメンテナンスと言えば、

ケンリックサウンド 【KENRICK SOUND】
http://jbl43.com/


ちなみに、日本人のケンさんとアメリカ人のリックさんが共同で始めた会社なので、ケンリック? なのかは不明です(笑)

このケンリックサウンドという会社は、修復にかける情熱と技術がとても素晴らしく、メンテ、レストア後の仕上がりの素晴らしさには脱帽させられるほど 評価の高い店舗だと思っています。

老朽化した私の 4343B のスピーカーユニットは、ケンリックサウンドさんの手によって蘇るため、今後も安心して 4343B を所有し 続けることが出来ます。

メンテナンスの主な目的は、エッジとダンパーの素材を 『セーム皮』 に取替えることにより、今までのウレタンのように経年劣化の心配がないよう、 半永久的に使用できるようにすること。

4343B スピーカーユニットのメンテナンスに至るまでの経緯については、次のブログを参照。


  ・ ウレタンエッジの亀裂発見
http://bmw-mini.jugem.jp/?eid=1626

  ・ 仮見積りからユニット送付
http://bmw-mini.jugem.jp/?eid=1627

  ・ 最終見積りと正式依頼
http://bmw-mini.jugem.jp/?eid=1628

  ・ メンテナンス完了

<主なメンテナンス内容>

 1.ウーファー < 2231H >
  (1) セーム皮エッジへ交換
  (2) ダンパー交換
  (3) ダストフィルター交換
  (4) ギャップ内の清掃
  (5) コーン紙の着色

 2.ミッドバス < 2121H >
  (1) セーム皮エッジへ交換
  (2) センターキャップ交換
  (3) ダストフィルター交換
  (4) ギャップ内の清掃
  (5) コーン紙の着色
 

<参 考> 4343Bの主な仕様

詳細は、

JBL 43XX シリーズ スペック比較表
http://jbl43.net/JBL43xxlist.html

を参照ください。


スピーカースタンドの設置

4343 は床に直置きするタイプのスピーカーではないので、ブロック等、なんらかのスタンドが必要なスピーカーです。

特に 4343 の場合は、15インチ (38cm) の大口径ウーファーがエンクロージャー底辺の間近にあるため、床への不必要な振動を避けるためにも最低でも床から ある程度離す必要があるスピーカーです。

そこで業界で高い評価をされている TAOC のスピーカースタンドと TAOC のスピーカーベースをそれぞれ購入し、それぞれの音がどの程度変わるのか試してみました。

 @ TAOCスピーカーベースに 4343 を乗せた場合
 A TAOC スピーカースタンド SPB-400DH を使用した場合

イメージ的には、次のイメージ図 (自作) のようだと思っていただければ良いでしょう。

結果、@ は予想どおり、床全体に低音が響き渡って、4343 の抜けの良い低音が楽しめなかったです。

映画インディ・ジョーンズの地響きの再生など、音響的には適していると思いますが、音楽的にはNG!でした。

A は、一瞬にして違いがわかりました。  それは、@ に比べてかなり低音が引き締まり、部屋全体にバランスの取れた音だったため、比較視聴する必要もなかったほどです。

ちなみに、次のような TAOC 推奨のセッティング 3種類を試してみましたが最終的には、音の切れが向上する 『 間隔小 』 が最適でした。 


スピーカーケーブル

一般的に接続コード、ケーブル類を変えると音が変わるのは事実です。
ただし、それ以上に音が変わるのが上記に記載した、スピーカーの設置場所(位置)です。

つまり、高価なスピーカーケーブルを購入してもスピーカーの設置場所によっては、まったく無駄な投資になる可能性が高いっていうことです。
したがって CP 性を重視するなら、高価でなくてもそこそこの価格帯のスピーカーケーブルで最適なスピーカーの設置場所を選んだ方が良いという訳です。

愛用しているスピーカーケーブルは、Zonotone の 『6NSP-Granster 7700α』 を床下の専用ダクトを通して使用しているため、全長15m分を使用しています。

この 6NSP-Granster 7700α は4芯構造のケーブルなので、4芯のうち2芯同士を捩るスターカッド接続によりJBL4343をシングル方式で鳴らしています。

ちなみに、私の場合は一般的に対角に向かい合う2芯同士を縒るスターカッド接続ではなく、隣り合う芯線を縒る方法で接続しています。

また、4芯まとめてプラス・マイナス別で左右 (LR) 計4本のケーブルを使って接続している方がいますが、実際は4芯そのまま使うとSNが悪くなるという現象が生じるため、お勧めしません。

もし、4芯のままお使いの方は一度 2芯接続して確認されることをお勧めします。


この 6NSP-Granster 7700α の特徴は、エネルギッシュなサウンドと厚み、そしてボーカルの定位が 『ストライク』 そのもので、私好みであったということです。
そしてパンチ力も兼ね備えているため、愛機 『JBL4343』 との相性も抜群なのです。

※ 私が使用している各種ケーブルについては、こちら をご覧ください。

http://www.ob.aitai.ne.jp/~bmwmini/cable.htm


4343の 2way マルチ対応端子

JBL4343 はスピーカー端子がバイアンプ方式に対応しており、300Hz 以下を受け持つウーファー部分とそれ以上を受け持つ中・高域の 3way ( mid/high/ultra high ) をそれぞれネットワークから切り離してドライブできる仕様になっています。
ただし、高域の 3ユニットは既存の内蔵ネットワークを介することになるので、正確にはマルチではないのですが、ウーファーを単独のアンプでドライブできるのは低域の コントロールが可能という意味では充分なアドバンテージがあると考えてのことらしいです。

したがって、4343 には内蔵のネットワークによるシングルドライブ (INTERNAL CROSSOVER) のほか、背面スイッチの切替によって 300Hz における 2 チャンネルのマルチアンプドライブ (EXTERNAL CROSSOVER) が可能になっています。

なお、マルチアンプドライブの時は、純正のチャンネルディバイダー 5234 とフィルター基板 52-5140 などが別途必要です。

ちなみに、4343 の標準の端子は簡易なプッシュ式のもので、直径 2mm ぐらいまでの細いケーブルしか通りません。

経年劣化により、どの個体もスプリング強度が確実に弱まっており、端子とケーブルの接地部分の圧着度が相当低くなっています。
これを金メッキなどの大型ターミナルに交換しました。

これで直径 5〜8mm のスピーカーケーブルや、バナナプラグ接続にも対応します。
メーカー純正にこだわる方以外は是非、交換されることをお勧めします。 

http://www.ob.aitai.ne.jp/~bmwmini/JBL4343.htm

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c9

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
10. 中川隆[-11108] koaQ7Jey 2019年3月29日 07:40:42 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[911]

オーディオ界のバブル…4343

その頃の、オディーオ誌の試聴におけるリファレンススピーカーと言えばJBL4343が標準になっていました。

本来4343はプロユースのスタジオモニターなのですが、これが一般受けしてしまった。いわゆる4343ブームです。


____


 JBL 礼賛
http://www7a.biglobe.ne.jp/~jacke842nov/html/jbl/koment.html

                目    次


            1.序 章…JBLの人気の秘密は?
            2.フルレンジ一発…D−130
            3. JBLのデザインの象徴…L−200B
            4. オーディオ界のバブル…4343


1.序 章…JBLの人気の秘密は?

ジャズレコードの再生にはなくてはならないスピーカーJBL…
今は国産のスピーカーも全く遜色の無い音質ですが、ジャズ喫茶全盛当時スピーカーと言えばJBL…

たまにアルティックを見かけるぐらいで、それ程JBLは人気がありました。
最もその頃のジャズ喫茶のカートリッジの定番と言えばシュアでしたから、ジャズの本場米国のスピーカーとカートリッジの組み合わせは、正にジャズのためにあったようなものでした。長い歴史と、その国の風土国民性、そして生活の慣習に培われた伝統の音楽は、例え再生音楽とは言え容易に日本人に真似のできるところではなかったのかもしれません。

JBLがそれ程人気があった理由の一つは、やはりその音質でしょう。

紙臭さが全く無く、生の音に限りなく近い再生音は魅了されるに充分でした。オーディオ専門誌でも圧倒的な支持を得ていますし、このような記事がその人気に拍車をかけたことは否めませんが、それを別にしても音にうるさいジャズ喫茶の殆どがJBLを採用していたことを思えばその人気は本物でした。


JBL人気のもう一つの理由はデザインの素晴らしさでしょう。

単体ユニット、完成品のどれを取っても非のうちどころがありません。もう一方の雄であるアルティックは米国流の考え方で、音質が全てに優先する、という合理性に沿ったものです。あの包み込まれるような空気感を伴った音質は魅力的です。ジャズ喫茶で聴く限りは何ら不満はありません。むしろアルティックを採用している店主に拍手を送りたくなります。

それでも私個人としては使う気になれません。物には全て形、色、質感があります。

「デザインで音を聴くわけじゃない!」と言ってしまえばそれまでですが、人間の五感の一つでもある視覚に訴える効果は絶大な物があります。元々アルティックは劇場用、JBLはコンシュマー用ですから当然の成り行きかもしれませんが…

JBL賞賛大ブローの序章ですが、JBLとて30年近く昔と今では製品も様変わりです。

これはJBLの一オールドファンの回顧録、懐古趣味といえるものですから、興味をお持ちの方だけお読みになって下さい。


2.フルレンジ一発…D−130

27年前になりますが、当時JBLはかなり高価で高嶺の花でした。

ジャズ喫茶と言えど後の4343に代表される大型フロアータイプを設置しているお店は
少なくランサー101やL−88ノバなどが記憶に残っています。
L−101を使用していた御茶ノ水の「響」にはよく行きました。大理石と手彫り組子の
デザインは斬新でかつ日本的で一目見てJBLの虜になってしまいました。
LE−14Aと175DLH(通称蜂の巣ホーン)の音は圧倒的なパワーで腹に響いてきました


              

     L-88ノヴァ       L-101ランサー        D-130              LE-8T


どうしてもJBLを手に入れたい、と思いましたが、完成品ではとても手が出ない。
その頃フルレンジのLE−8Tや、D−130を国産のBOXに入れたスピーカーが流行っていました。
そこで御茶ノ水の「オーディオユニオン」で進巧舎のBOXに入れたものを購入しました。
JBLはプロ仕様で製品化したものを、型番や多少仕様を変えてコンシュマー用にも出しています。D−130も元々はPAや楽器用のプロ用でした。能率は滅法高く、センタードームの採用でトーンコントロールを使えば上限は1万Hzぐらいまで出ます。

このスピーカーはジャズのためにある、と言っても過言ではない、それもピアノトリオには抜群の威力を発揮します。フルレンジですから、定位はバッチリでその音色といい、軽やかでリズミカル、よく弾むしなやかさとパワーに即応答するレスポンスの良さは飛びぬけていました

唯一の泣き所は当然ながら重低音が出ないこと(勿論高音も厳しいですが、ジャズのトリオを聴く限りにおいては不満はありません)オーケストラものでは音がダンゴ状になることです。私はクラシックも聴きますので、シンフォニーのffなどでは量感に乏しく音も一塊で役者不足の感を否めません。
元々JBLのスピーカーはクラシックの再生は得意ではありません。L−101のバイオリンは余りに太く、馬力がありすぎて、繊細感に欠けるものですし、分解能もそんなに良くない、クラシックも聴けるようになった、と言われ始めたのは4343出現以後ではないかと思います。
クラシックは欧州のスピーカーの得意とするところで、オーディオもその地域の長い歴史と伝統に培われた音楽に根ざすものである、といえます。
 

話がそれますが陰影の多いクラシックは少し音が湿っていた方がニュウアンスがよくでる、逆にジャズは音がカラッとしていないと欲求不満になる、これはスピーカーの能率とも関係があってジャズ向きは例外無く能率がいい、何か実際の音楽をスピーカーに閉じ込めてしまった様で面白いとは思いませんか?


               
   73年頃、両サイドが D-130         K-130       D-130オリジナルBox入れ(ハ−ツ・フィールド) 

 

3. JBLのデザインの象徴…L−200B

D−130のジャズ再生における素晴らしさは認めつつも、前途のような物足りなさとオーディオにのめり込め始めていた私は、一大決心をしてなけなしの有り金をはたき、その上ローンを組んで(正直なところ殆どローンでした)L−200Bを購入しました。

これはプロユースの4331Aのコンシュマー版で2wayです。プロ仕様ではホーンツウィーターを追加できますが、コンシュマーではできません。3wayはL−300です。

このBOXはかなり斬新なデザインでJBLの面目躍如たるものがあります。特にバーガンディの海綿状のグリルは、ほかでは見られないユニークなものです。
これは凸凹の連続的なデザインで、音の拡散にもそれなりの効果があったのではないかと思います。今考えると、6帖一間で聴いてるわけですから、もとより音量など上げられる筈もありません。そんな条件下で無駄な抵抗をしたものだ、という気もします。

しかし実用性一点張りでは趣味は限られてしまいます。限られたスペース、限られた条件下のもとで一つ一つ努力しながら自分の音にしていく、その過程が楽しみでもあり、苦しみでもある、それこそが趣味たるオーディオの醍醐味ではないでしょうか?

どの段階で一線をひくか、その見極めこそ大事なのではないか、と思います。


L−200Bも最初は音が硬く、全くなじまない、半年ぐらい駄目だったと思います。

何かそれまでのD−130とは明らかに違う、紛れも無くJBLの音なのですが、微妙なニュウアンスが異なる、低音は重くて弾まない、やたら中音が威勢がいい、2wayなのにどうも音がチグハグに聞こえる…

今考えると思い当たることばかりですが、なにせパワーを入れられないから、なじむまで時間を要しました。ウオルナットのオイルフィニッシュの香りが消える頃には音らしくなってきましたが、それからもかなり時間を要したように思います。


             

  海綿状のグリルがユニークなL-200B    4331コンポーネント          4331A

JBLがウレタンエッジを採用し始めたのはこの頃からではなかったか、と思います
良くも悪くもウレタンです。クラシックも聴けるようになった代わり、あの弾むようなべースの音は影を潜めてしまいました、と同時にJBL独特のジャズっぽさも消えて音が没個性化されたような気がします。


                          
        76〜80年頃、下のスピーカーがL-200B                     もう一方のコーナーのL-200B

4. オーディオ界のバブル…4343

その頃の、オディーオ誌の試聴におけるリファレンススピーカーと言えばJBL4343が標準になっていました。本来4343はプロユースのスタジオモニターなのですが、これが一般受けしてしまった。いわゆる4343ブームです。

JBLもそのへんは心得たもので、これだけの人気があるならわざわざコンシュマー版を出す必要もないとばかりBOXがグレイに黒のグリル、ウオルナットにブルーのグリルの2機種だけで、他の機種のようなプロ用とコンシュマー用を分けた製品作りはやりません。恐らくこれだけ高価なスピーカーがかなりの台数販売されたのは前代未聞でしょう。

4wayというマルチ構成は周波数帯域の最もつながりの難しい構成ですが、それを見事に解決しているのも4343の人気に貢献したのではないかと思います。そして、その性能の割には比較的コンパクトで一般のオーディオファイルでも使える大きさ、つまりはハード面でJBLのトップレベルでありながら、場違いな点さえ気にしなければ6帖間にも収まる、というJBLの技術力の高さと、巧みなビジネス戦略がマニアの心を揺さぶって、それに拍車をかけるように各オーディオ誌がこぞって賞賛した、という充分な下地もあったかもしれません。

もう一つの大きなポイントはやはりそのデザインです。

グリルを取るとバッフル表面はポートの穴なども含めて日本人ならもっと丁寧に上手に仕上げるのではないか、という気がしますがユニット本体のデザイン、各ユニットのレイアウトは正に機能美の結集したものと言ってよく不要な飾りの一切無い見事なものだと思います。


                    
                 
          4344             4344MK-U


4343は一世を風びしましたが、私自身はL−200Bの2wayと比較して、格段の差は感じませんでした。最もフルパワーに近い音量で、最低でも20帖ぐらいのルームで聞けば分解能の違いとか、それなりの差は現れるのでしょうけど、普通に聞く分にはそれ程遜色無い、いずれも製品としての完成度が高い、ということでしょう。

一時46cmウーファーを搭載した4345もありましたが、やり過ぎの感じを否めません。

現在は4344MKUになっています。各ユニットの改良と、ユニットのレイアウトを見なおしてよりスムーズな音の繋がりと位相を整えたものと思います。
現在ではオーディオから大分遠ざかっていますので、4344の人気の程は解かりませんが異常とも言えるあの4343ブームの再来は最早あり得ないでしょう。

昔のランサー101に代表される不織布のエッジに変わってウレタンが採用されるようになってクラシックも聴けるようになりました。しかしこのウレタンは弱点もあります。10年近く経つとウレタンがボロボロに崩れてしまうことです。

JBLの音、と言えばL−101に代表される太く、逞しく、迫力満点の音、そしてD−130の軽やかで、弾むようなリズミカルな音といずれもジャズに特化したような音が一番印象的です

スピーカーにも得意不得意があってよく、万能というのは反面独特の個性を失っているのかもしれません! 
      
http://www7a.biglobe.ne.jp/~jacke842nov/html/jbl/koment.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c10

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
11. 中川隆[-11107] koaQ7Jey 2019年3月29日 07:47:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[912]

中高域にホーンドライバーを持つ4ウェイという大がかりなシステムでありながら、JBL4343というスピーカーシステムが、プロのモニタースピーカーとしてではなく、日本のコンシューマー市場で空前のベストセラーとなった現象は、わが国の20世紀後半のオーディオ文化を分析する、


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モニタースピーカー論 1998年4月30日 菅野沖彦


JBLモニタースピーカー研究(ステレオサウンド別冊・1998年春発行)
「モニタースピーカー論」より
http://audiosharing.com/review/?p=4685


「モニタースピーカーとは何か?」というテーマは、オーディオの好きなアマチュアなら誰もが興味を持っている問題であろう。また、プロの録音の世界でも、専門家達によってつねに議論されているテーマでもある。私も長年の録音制作の仕事の経験と、半世紀以上の私的レコード音楽鑑賞生活を通じて、つねにこの問題にぶつかり、考え続けてきているが、録音再生の実体を知れば知るほど、一言で定義できない複雑な命題だと思わざるをえない。モニタースピーカーをテーマにして書いたことや、話をしたことは、過去にも数え切れないほど多くあったが、そのたびに明解な答えが得られない焦燥感を味わうのが常であった。モニタースピーカーの定義は、オーディオとは何か? の問題そのものに深く関わらざるを得ないものだからだと思っている。つまり、オーディオの代表と言ってよい、変換器コンポーネントであるスピーカーと、それが置かれる再生空間(ホール、スタジオ、モニタールーム、家庭のリスニングルームなど)の持つアコースティックの諸問題、さらには、各人の技術思想や音と音楽の感覚的嗜好の違いなどに密接に関係することを考えれば、その複雑さを理解していただけるのではないだろうか。いまや、モニタースピーカーを、単純に変換器としての物理特性の定量的な条件だけで定義することはできないという認識の時代になったと思う。

 モニタースピーカーには目的用途によって望ましい条件が異なる。本来は、再生の代表であるから、そのプログラムが聴かれる再生スピーカーに近いものであることが望ましい。しかし現在では、5cm口径の全帯域型からオールホーンの大型4ウェイ、5ウェイシステムなどといった多くのスピーカーシステムがあるわけだから、このどれを特定するかが問題である。AMラジオやカーオーディオからラジカセ、ミニコン、本格オーディオまでのすべてをひとまとめにするというのも無茶な話ではある。つまり、特定することは不可能であり、現実はかなりの大型モニターをメイン・モニタースピーカーとし、それと小型のニア・フィールド・モニターを併用し、この2機種に代表させているのが一般的であるのはご存じの通りである。また、各種の編集用やマスタリングなどのそれぞれに、最適のモニターのあり方は複雑である。厳密に言えば制作者のためのコントロールルーム・モニタースピーカーと、演奏者のためのプレイバック・モニターでも異なる必要がある場合もある。通常はスタジオ・ホールドバックはメインモニターと共通のものが多いようだ。演奏者のためのキューイング用ヘッドフォンやスピーカーも一種のモニターとして重要であるがこうなると切りがない。これは録音のための詳しい記事ではないのでこうした具体的な詳細については省略するが、とにかく、モニタースピーカーシステムの概念は単純に考えられるものではないことだけは強調しておきたい。
 モニタースピーカーだからといって、基本的には、観賞用スピーカーシステムと変るところがあるわけではないが、鍛えられたプロの耳にかなうべく、音響的にその時代の水準で最高度の性能を持つものであることが望まれると同時に、なによりも少々のことでは壊れないタフネスと制作者が音楽的判断がしやすく、長時間聴いても疲れない、好ましいバランスと質感のサウンドを兼ね備えるものであることが望ましい。周波数的にワイドレンジであり、リニアリティに優れ、歪みが少なく、全帯域にわたる位相特性が重視されるなどといった基本的な物理特性は、モニタースピーカーだけに特に要求される条件ではないわけだから、そんなことを、あらためて条件として述べる必要はないだろう。指向特性や放射波パターンは現在のところでは特定されていない。当然のことだが、理屈を言えば、肝心のモニターする部屋の問題はさらに重要である。かといって、特に音響設計をした部屋であらゆる音楽制作の仕事ができるわけでもないし、だいいち、モニタールームの理想的音響特性というものにも見解は不統一である。当然これに関しても、世界各国の多くの機関が推奨特性を提案してはいるが、世界中の録音スタジオのコントロールルームを同じ特性に統一できるはずはないし、コンサートホールの録音に部屋を担いでいくわけにはいかない。案外、放送局が使っている中継車が使いなれていれば、正解かもしれない。

 私個人のモニタースピーカーとしての条件をあえて言えば、「当人が好きで、聴きなれたスピーカーシステム」としか言えない。しかし、そう言っては元も子もなく、「多くの人間が共通して使える普遍性」というスピーカーシステムの本質にとってもっとも困難な問題こそがモニタースピーカーの条件なのである。

 過去には、ラジオ放送局や電気音響機器に関する各種の技術基準を定める関連団体が、サウンドのリファレンスとしてのモニタースピーカー規格を作成し、少なくとも単一団体やネットワークの中での共通項として定め、仕事の質的向上と組織化や円滑化に役立てられてきたのがモニタースピーカーと言われるものであった。そして、その機関は専門家の集団であり、放送局のように公共性を持つものだったことから、そこが定める規格は、それなりの権威とされたのはご存じの通りである。その代表的なものが海外にあってはRCAやBBCのモニタースピーカー規格であり、内にあってはNHKのBTSモニタースピーカー規格などである。この規格に準じた製品はメーカーが共同開発、あるいは設計、仕様書に基づいて製品を受注生産することになる。さらに一般マーケットでの販売に拡大し、一定の生産量を確保してコストの低下を図ることになる。そうなれば、そのような、ある種の権威ある機関が定めた規格を売り物にするという商業的傾向も生まれて当然であろう。その制定機関の承認を得て名称を使い、一般コンシューマー市場で、モニタースピーカーとししてのお墨付を優れた音の信頼の証しとするようになったのである。かくしてオーディオファイルの間でも、プロのモニターという存在が盲目的信仰の対象に近い存在になっていったと思われる。当時の技術水準とオーディオマインドのステージにあっては、こうしたお墨付が大きな意味があったのは、やむを得ないであろう。オーディオの文化水準もいまのようではなかったし、つねに自分の再生音に不安を持つのがアマチュア共通の心理である。プロのモニターというお墨付は、何よりの安心と保証である。

 この状況は、いまもオーディオファイル

に根強く残っているようではあるが、大きく変りつつある面もあり、実際に、そうしたお墨付の製品は少なくなっているようだ。それは、時代とともに(特に1960年代以後)、レコード産業や文化が発展し、オーディオ産業がより大きく多彩な世界に成長したことが要因と思われる。電気音響技術と教育の普及と向上も、放送局のような特定の公的機関や団体に集中していた技術や人材を分散させ、オーディオは広範囲に拡大化した。モニタースピーカーにも多様な用途が生まれてきたし、変換器としてプロ機器とコンシューマー機器をかならずしも共通に扱えないという認識も生まれてきた。また、技術レベルの格差も縮まり、物によっては逆転と言える傾向さえ見られるようになったのが現状である。一般にオーディオと呼ばれるレコード音楽の録音再生分野に限ってもモニタースピーカーの設計製作をする側も、仕事や趣味でそれを使う側でも、音への認識が高まり、スピーカーや室内音響の実体と本質への理解が深くなったことで、スピーカーを一元論的に定義する単純な考えは通用しない時代になったと思われる。

 このように、モニタースピーカーは、より多元的に論じられる時代になったと言えるだろうし、現に録音現場で採用されているプロのモニタースピーカーも、むかしとは比較にならないほど多種多彩で種類が多い。同じ企業の中で数種類のモニターが使われている例も珍しくはなく、同じ放送局内でさえ、ブランドはもちろんのこと、まったく異なる設計思想や構造によるスピーカーが、メインモニターとしてスタジオ別に設置されている例が見られるようになった。局が違いレコード会社が違えば、もはや、ある基準値による音の客観的標準化(本来有り得ないものだが)や、規格統一による互換性などは、ほとんど希薄になっていると言わざるを得ないであろう。多様化、個性化といった時代を反映しているのだろうが、これもまた、少々行き過ぎのように思われる面もある。

 私は、1971年のアメリカのJBL社のモニタースピーカー市場への参入を、このような、言わば「モニタースピーカー・ルネッサンス」と呼んでよいエポック・メイキングな動きの一つとして捉えている。

 そしてその後、中高域にホーンドライバーを持つ4ウェイという大がかりなシステムでありながら、JBL4343というスピーカーシステムが、プロのモニタースピーカーとしてではなく、日本のコンシューマー市場で空前のベストセラーとなった現象は、わが国の20世紀後半のオーディオ文化を分析する、歴史的、文化的、そして商業的に重要な材料だと思っている。ここでは本論から外れるから詳しくは触れないが、この問題を多面的に正確に把握することは、現在から近未来にかけてのオーディオ界の分析と展望に大いに役立つはずである。

 いまの若い方達はたぶん意外に感じられると思うのだが、JBLはもともとプロ用モニタースピーカーの専門メーカーではなかった。プロ機器(劇場用とモニター)の専門メーカーであったアルテック・ランシング社を離れ、1946年創立されたJBL社は、高級な家具調のエンクロージュアに入ったワイドレンジ・スピーカーシステムに多くの傑作を生み出している。ハーツフィールド、パラゴン、オリンパス、ランサーなどのシリーズがそれらである。これは、マーケットでのアルテック社の製品群との重複を避けたためもあるらしい。(実際、JBLの創設者J・B・ランシング氏は、アルテックの副社長兼技術部長時代に、アルテックのほとんどの主要製品、288、515、604、A4などを設計開発していた!)

 JBLがモニタースピーカーと銘打って登場させた最初のスピーカーシステムは、一般には1971年の4320だとみなされている。実際には、1962年にC50SM(スタジオ・モニター)というモデルが発表されているが、広く使われたものではなかったようであり、また4310というシステムが4320とほぼ同時に発売されているが、このモデルは、30cmウーファーをベースにした、オール・コーン型のダイレクトラジエーターによる3ウェイシステムだから、その後同社モニタースピーカーとして大発展をとげるシリーズがすべて、高城にホーンドライバーを持つシステムであることからすれば、4320を持ってその開祖とするのも間違いではない。4320は2215型38cmウーファーをベースに、2420+2307/2308のドライバー+ホーン/音響レンズで構成される2ウェイシステムである。

 1972年にはヴァリエーション機の4325も登場するが、同時にこの年、38cmウーファー2230A2基をベースとした4ウェイ5ユニット構成の大型スタジオモニターシステム、4350が発表となるのである。これは従来、モニタースピーカーはシングルコーン型か同軸型、せいぜいが2ウェイシステムと言われていた定説に真っ向から挑むものとしてエポック・メイキングな製品と言えるもので、その後の、世界中のスタジオモニターのあり方に大きな影響を与えたものであったと同時に、一足先に3ウェイ以上のマルチウェイ・システムに踏み込んでいたオーディオファイルの世界に、喜ばしい衝撃となったことは重大な意味を持っていると、私は考える。マルチウェイでもプロのモニターができたのか! という我が意を得たりと感じたファンも多かったと思う。かつての放送局規格のモニタースピーカーとはまったくの別物であった。私の知る限りでは、これらJBLのプロ・モニターは自称であり、どこかの機関の定めた規格に準拠するものではないと思う。

 アメリカでは歴史上の必然からウェスタン・エレクトリックとアルテック・ランシングがプロ用スピーカーシステムの標準のようなポジションを占めてきた。特にスタジオモニターとして、当時、独占的な地位とシェアを誇っていたのが、38cm同軸型ユニットの604Eを銀箱という愛称のエンクロージュアに納めたアルテックの612Aであったが、このJBLのプロ市場参入をきっかけとして、落日のように消えていったのである。既成概念の崩壊は雪崩のごとくプロ市場を襲い、その頃から多くのカスタムメイドのモニタースピーカーメーカーも登場したのである。ウーレイ、ウェストレイクなどがなかでも有名になったメーカーだ。

 さて、そうしたモニター・ルネッサンスを生み出したJBLの製品は、4320、4325、4331、4333、4341と続き、’76年に発表され大ヒットとなった4343、4343WXで、最初の絶頂期を迎えることになるわけだ。4343は、

2231Aウーファー、2121ミッドバス、2420+2307/2308ミッドハイ、2405トゥイーターという4ウェイ4ユニットが、4面仕上げの大型ブックシェルフ(?)タイプのエンクロージュアに納められた、以後お馴染みになる4ウェイシステムの原器である。その後、改良型の4343Bとなり、1982年には4344、さらにダブルウーファーモデルとして1983年には4355と発展したのである。

 しかし、その発展は、モニター・ルネッサンスというプロ業界での尖兵としての健闘もさることながら、JBLを商業的に支えたのは、むしろ、これが援兵となったコンシューマー・マーケットでの尖兵達の敢闘であった。特に日本のオーディオファイルはこれをハイファイのスタンダードという認識を待ったようである。ペアで100万円以上もするシステムが売れに売れたという1970年〜1980年のわが国のオーディオ界であった。4344は、1996年に4344MkIIが発売された時点でも残っているという人気ぶりで、ロングライフの名機となったのである。

 プロとコンシューマーの別はこうして取り除かれた。そしてたしかに、JBLによって’70年代から’80年代にかけて日本のオーディオ文化は円熟の時を迎えた。その結果、爛熟がカオスを招いたことも事実である。したがって、モニタースピーカーとは何か? という進路をも不透明にしてしまったように思える。その後JBLはバイラジアル・ホーンを持つモニターを発表し、さらにはプロジェクト・シリーズで気を吐くが、自らの進路を定めていない。むしろ、個々に鑑賞用として優れた魅力的なシステム群である。

 モニタースピーカーは録音再生の、いわば「音の羅針盤」だ。JBLが創り出したといってよい世界の現代モニタースピーカーのカオスから、なんらかの方向が定まることを期待したい。まさに群雄闊歩の時代なのである。

http://audiosharing.com/review/?p=4685
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c11

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
12. 中川隆[-11106] koaQ7Jey 2019年3月29日 10:29:03 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[913]

JBL 4343 the reView (in the past)
http://audiosharing.com/review/?tag=4343


JBL 4343 1979年10月30日 瀬川冬樹

続コンポーネントステレオのすすめ(ステレオサウンド別冊・1979年秋発行)
「第7項・例えばJBL4343について少し研究してみよう」より

 JBLの四桁ナンバーで、43××というように上二桁が43……ではじまる製品は、すべてこの系列だと思っていい。JBLではこれを「プロフェッショナル・モニター・シリーズ」と呼んでいる。

 モニタースピーカーと呼ばれる製品は26項でくわしく説明するように、アンプから加えられた入力信号を、できるかぎり正確に音波に復元することが要求される。すなわち前項までの分類の第一の、アキュレイトサウンドそのものといえる音を再生する。

 中でもこのJBLの4343は、その性能の優秀なこと、どんな条件下でもみごとな音を聴かせることで、音を創る側の人たちばかりでなく、再生の側の、それも専門家筋にとどまらず、音楽家、音楽評論家や熱心な観賞家、はてはごく普通の愛好家まで、広い分野の人びとが一様にほめる、稀有なスピーカーだといえる。クロウト筋の評価が高いのに一般受けしない、とか、市場では広く売れているのに専門家はほめない、などという製品はけっこう少なくないが、どんな立場の人からも広く支持されるスピーカーは、どちらかといえば珍しい部類に入る。

 実際、このJBL4343というスピーカーは、プロフェッショナルの立場の人が、音をどこまでも細かく分析したいと思うとき、その要求にどこまでも応じてくれる。このスピーカーなら、まあ、聴き洩らす音はないだろうという安心感を与えてくれるというのは、たいへんなことだ。

 それでありながらこれをふつうの家庭に収めて、音楽を鑑賞する立場になって聴いてみても、4343は、それが音楽の研究や分析という専門的な聴き方に対しても、また逆に、面倒を言わずにただ良い音、美しい音を楽しみたいという聴き方に対しても、それぞれにみごとに応じてくれる。眼前で楽器を演奏するような大きな音量でも音が少しもくずれない。逆に、夜遅くなって、思い切ってボリュウムを絞って観賞するようなときでも、音はぼけたりしない。クラシックのオーケストラも、ジャズも、ヴォーカルも、ロックやニューミュージックも、どこにも片寄ることなく、あらゆる音に対して忠実に、しかもみごとに反応する。

 このスピーカーに、何の先入観も持たない一般のひとが聴いても、素晴らしい音だと感心する。逆に、4343にいろいろな先入観を抱いている専門家や、半可通のアマチュアのほうが、このスピーカーをいろいろとけなしたりする。もちろん完全無欠の製品どころか、4343といえど、いろいろと弱点も残っている。部分的には4343以上の音を鳴らすスピーカーはいくつかある。けれど、いろいろな音楽を、いろいろな音量で、あらゆる条件を変えて聴いたときのトータルなバランスの良さ、それに見た目の美しさも加えると(これは大切な要素だ)、やはり4343は、こんにちのベストスピーカーのひとつにあげてよいと思う。

 なお、型番の末尾にWXとつくのは、外装がウォルナット木目のオイル仕上げで、前面グリルが濃いブルー。何もつかないほうは、スタジオグレイと呼ばれるライトグレイの粗いテクスチュアの塗装に、グリルは黒。WXは、前面木部のふちを斜めにカットしてあるので見た目にいっそうやわらかいエレガントな印象を与える。

 さて、当り前の話だがスピーカーはそれ自体では鳴らない。アンプやプレーヤーやチューナー、必要ならテープデッキ……というように、さまざまのコンポーネントパーツを上手に組合わせて、そこではじめて、スピーカー本来の能力を発揮できる。いくら優秀なスピーカーでも、それを鳴らしてやる条件が十分にととのわなくては、せっかくの性能も生かされない。

 そこで、JBL4343の、すでに書いたような優れた能力を、十全に発揮するための使いこなしを、いくつかの実例をあげながら研究してみることにする。

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JBL 4343BWX 1980年3月15日 瀬川冬樹

ステレオサウンド 54号(1980年3月発行)
特集・「いまいちばんいいスピーカーを選ぶ・最新の45機種テスト」より

 本誌所有のリファレンスの旧4343との比較には、何度も置き場所を入れかえて時間をかけた。並べて切替えたのでは、置き場所による音のちがいかそうでないかの判別ができない。さてその結果は、ミッドバスの領域では明らかに改善の効果が聴きとれ、歪が減ってすっきりと滑らかで透明感が増して、音像の輪郭がいっそうクリアーになったと思う。しかし低音に関しては、とくに重低音域では、旧型のキリッと引締って、しかしゆるめるべきところはゆるめて、ブースのアルコの甘いブーミングトーンがいかにも弦の振動しているような実感をともなって感じられる点が私には好ましい。Bタイプでは旧型より暖かみが増していて、総体的には、新型のほうが音のつながりが滑らかだし、ふっくらしている。ある意味では旧型のほうがキリリっと締って潔癖か。音量を絞り込んだときの音像のクリアネスでは、旧型がわずかによいのではないか。しかし厳密な比較をしないで、単独で聴かされたら、ちょっと気がつかないかもしれない。


総合採点:10
●9項目採点表

❶音域の広さ:10
❷バランス:10
❸質感:10
❹スケール感:10
❺ステレオエフェクト:9
❻耐入力・ダイナミックレンジ:10
❼音の魅力度:10
❽組合せ:あまり選ばない
❾設置・調整:やや工夫要


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JBL 4343B 1981年6月15日 瀬川冬樹

ステレオサウンド 59号(1981年6月発行)
特集・「’81最新2403機種から選ぶ価格帯別ベストバイ・コンポーネント518選」より


 発売後五年あまりを経過し、途中でBタイプ(フェライト磁石)に変更のあったりしたものの、こんにち世界じゅうで聴かれるあらゆる種類の音楽を、音色、音楽的バランス、音量の大小の幅、など含めてただ一本で(完璧ということはありえないながら)再生できるスピーカーは、決して多くはない。すでに#4345が発表されてはいるが、4343のキャビネットの大きさやプロポーションのよさ、あ、改めて認識させられる。


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Monitor Speaker System 1979年10月30日 瀬川冬樹


続コンポーネントステレオのすすめ(ステレオサウンド別冊・1979年秋発行)
「第26項・『モニタースピーカー』とは?」より

 たとえば7項から11項までかなりのページを割いたJBLの4343のネームプレートには「スタジオモニター」と書いてある。また18項のヤマハNS1000MのM≠ヘモニターの頭文字をあらわしている。17項のUREIもモニタースピーカーであることをはっきりと宣言している。20項のダイヤトーン2S305も、そしてこれらの例にとどまらず、ここ数年来、世界的に、ことにヨーロッパなどで、型名に「モニター」とはっきり書いたり、それほどでなくとも広告やカタログに「モニター用」と書く例が増えている。

 では「モニター」とは何か。実をいうと、はっきりした客観的な定義なり想定なりがあるわけではない。とうぜん、「モニタースピーカー」と名乗るための規格や資格が、明示されているわけでもない。極端を言えば、メーカーが勝手に「モニター」と書いても、取締る根拠は何もない。

 だが、そうは言っても、ごく概念的に「モニター」の定義ができなくはない。ただし、モニターにもいろいろの内容があるが……。

 その最も一般的な解釈としては、録音あるいは放送、あるいは映画などを含めたプログラムソース制作の過程で、制作に携わる技術者たちが、音を聴き分け、監視(モニター)するための目的にかなうような性能を具備したスピーカー、ということになる。

 粗面からこまかく分析してゆくと膨大な内容になってしまうので、この面を詳しく研究してみたい読者には、季刊「ステレオサウンド」の第46号(世界のモニタースピーカー)を参照されることをおすすめする。

 しかしひとことでいえば、すでに何度もくりかえしてきた「正確(アキュレイト)な音再現能力」という点が、最も重要な項目ということになる。ただし、いわゆるスタジオモニター(録音スタジオ、放送スタジオの調整室で使われるためのモニタースピーカー)としては、使われる場所の制約上、極端な大型になることを嫌う。また、プロフェッショナルの現場で、長期に亙って大きな音量で酷使されても、その音質が急激に変化しないような丈夫(タフネス)さも要求される。

「モニタースピーカー」には、こうした目的以外にも、スタジオの片隅でテープの編集のときに使われるような、小型で場所をとらないスピーカー、だとか、放送局の中継所などで間違いなく音が送られていることを単に確認するだけの(つまり音質のことはそううまさく言わない)スピーカーでも、プロが使うというだけで「プロフェッショナル用モニター」などと呼ばれることさえあるので、その目的について、少しばかり注意して調べる必要はある。

けれど、前述のスタジオ用のモニターは、一般的にいって、ほどほどの大きさで、できるかぎり正確に音を再生する能力を具えているわけで、しかも長期に亙っての使用にも安定度が高いはずだから、そうした特徴を生かすかぎり、一般家庭でのレコードやFMの鑑賞用として採用しても、何ら不都合はない理屈になる。

 少し前までは、スタジオモニターは「アラ探しスピーカー」などと呼ばれて、とても度ぎつい音のする、永く聴いていると疲れてしまうような音のスピーカーであるかのように解説する人があった。事実、そういうモニタースピーカーが、いまでもある。けれど、JBLやヤマハやKEFやUREI等の、鑑賞用としても優れたスピーカーが次第に開発されるようになって、こんにちでは、モニタースピーカーの概念はすっかり変わったといってよい。

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JBL 4343(部屋について) 1979年10月30日 瀬川冬樹

続コンポーネントステレオのすすめ(ステレオサウンド別冊・1979年秋発行)
「第12項・JBL4343にはどんなリスニングルームが必要か どういう環境条件が最低限必要か」より


 JBL4343をもとに、四通りの組合せを作ってみた。それぞれの関連説明からすでに想像のつくように、ひとつのスピーカーをもとにしても、組合せの答えはひとつに限らない。そのスピーカーの、どういう面を、どう生かすか、という設問に応じて、組合せは、極端にいえば無限と言えるほどの答えがある。もしも私以外の人が組合せを作れば、私の思いもつかない答えだって出てくるだろう。組合せとはそういうものだ。
           ※
 このように再生装置が一式揃ったところで、もっと切実な問題が出てくる。それは、この装置を設置し、鳴らすための部屋──いわゆるリスニングルーム──の条件、という問題だ。4343ほどのスピーカーになれば、よほどきちんとした、広い、できることなら音響的にもある程度配慮された、専用のリスニングルームが必要……なのだろうか。
 そういう部屋が確保できるなら、それにこしたことはない。そういう、専用のリスニングルームのありかた、考え方については別項でくわしく述べるが、ここでまずひとつの結論を書けば、たとえJBL4343だからといって、なにも特別な部屋が必要なのではない。たとえ六畳でもいい。実際、私自身もほんの少し前まで、この4343を(厳密にいえば4343の前身4341)、八畳弱ほどのスペースで聴いていた。
 繰り返して言うが、専用の(できれば広い、音の良い)部屋があるにこしたことはない。しかし、スピーカーを鳴らすのに、次に示す最低条件が確保できれば、意外に狭いスペースでも、音楽は十分に楽しめる。
 その必要条件とは──
㈰ 左右のスピーカーを、約2・5ないし3メートルの間隔にひろげてスピーカーの中心から中心まで)設置できるだけの、部屋の四方の壁面のうちどこか一方の壁面を確保する。できれば壁面の幅に対してシンメトリーにスピーカーが置けること。
㈪ 左右のスピーカーの間隔を一辺として正三角形を描き、その頂点に聴き手の坐る場所を確保する。ここが最適のリスニングポジション。必ず左右から等距離であること。
 部屋が十分に広く、音響的な条件の整っている場合は別として、必ずしも広くない部屋で、もしもできるかぎり良い音を聴きたいと考えたら、まず最低限度、右の二つの条件──スピーカーの最適設置場所と聴き手の最良の位置──を確保することが必要だ。そしてこの条件は、最低限度四畳半で確保できる。六畳ならまあまあ。八畳ならもう十分。むろんそれ以上なら言うことはない。
           ※
 つけ加えるまでもないことだが、部屋の音響的な処理──とくに、内外の音を遮断して、外部からの騒音に邪魔されず、また自分の楽しんでいる音で外に迷惑をかけないためのいわゆる遮音対策や、音質を向上させるための室内の音の反射・吸音の処理──については、条件の許すかぎりの対策が必要だ。そのことについてくわしくは、「ステレオサウンド」本誌に連載中の私のリスニングルーム≠参照されたい。

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JBL 4343(組合せ)1979年10月30日 瀬川冬樹


続コンポーネントステレオのすすめ(ステレオサウンド別冊・1979年秋発行)
「第8項・JBL4343の組合せ例(1)あくまでも生々しい、一種凄みを感じさせる音をどこまで抽き出せるか」より


 この第一の例は、ある意味では、録音スタジオなどでプレイバックされる音以上に、生々しい、レコードの録音によっては思わずゾクッと身ぶるいするほどの、一種凄みのある音を鳴らす可能性を秘めている。

 まずレコードプレーヤー。レコードの溝に刻み込まれた音を、細大洩らさず拾い出すという点で、西独EMTのプロ用のプレーヤーデッキ以上の製品を、私はいまのところ知らない。EMTのプロ用には、安いほうから順に、♯928、♯930、♯950の三機種があるが、最新型でDDモーターを搭載した♯950のモダーンな操作性の良さと新鮮な音質の良さを、この組合せに生かしたい。このほかに旧型の♯927Dstが特注で入手可能といわれる。927の音質の良さはまた格別なので、どうしてもというかたは、大きさを含めて950よりもやや扱いにくい点を承知の上で、927にしてもよい。いずれにしても、EMTのプレーヤーで一度でもレコードを聴けば、あのビニールの円盤の中に、よくもこんなに物凄い音が入っているものだと驚かされる。EMTで聴いたレコードを、ほかのプレーヤーに載せてみると、いままで聴こえていた音から何かひどく減ってしまったような印象さえ受ける。

 そのぐらい細かな音をプレーヤーが拾ってくるのだから、アンプリファイアーもまた、アメリカのマーク・レビンソンのような製品が必要になる。楽器の音そのものばかりでなく、その周辺に漂う雰囲気までも聴かせてくれる感じのするアンプは、そうザラにない。EMT→マーク・レビンソン→JBL4343、という組合せは、レコードというものの限界が、およそふつう考えられているような狭い世界のものではないことを聴かせてくれる。

 ただひとつ、マーク・レビンソンのパワーアンプ(ML2L)は、出力がわずか25ワットと小さい。むろん、ローコスト機の25ワットとくらべれば、信じられないような底力を持ってはいるものの、やや広い部屋(たとえば12畳以上)で、とくにピアノのような楽器を眼前に聴くような音量を求めようとすると、少々パワー不足になる。その場合は、音の透明感がわずかに損なわれるが、出力本位のML3のほうにすればよい。また、プリアンプは、トーンコントロールその他のこまかな調整機能のついていないML6にすると、いっそう自然な、素晴らしい音になる。ただしこれはモノーラル用なので、二台重ねて使う。入力セレクターとボリュウムも、二個のツマミをいっしょに動かさなくてはならないという不便さだが、音質本位にしようとするとこうなるのだ、とレビンソンは言う。ここまでくると、かなりマニアの色が濃くなってくるから、誰にでもおすすめするわけにはゆかないが。

 EMTの出力は、プリアンプのAUX(LNP2Lの場合)またはLINE(ML6の場合)に接続する。


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JBL 4343(組合せ)1979年10月30日 瀬川冬樹


続コンポーネントステレオのすすめ(ステレオサウンド別冊・1979年秋発行)
「第9項・JBL4343の組合せ例(2)全体にエレガントな雰囲気を持たせる」より

 例1の組合せは、一歩ふみ外すと非常にきわどい音を鳴らすおそれもある、いわば研究機、実験機のおもむきが強い。また、メカをいじることの好きな、そしてある程度、オーディオの技術(ハード)面での知識のある人でないと、使いこなせないところがある。

 それに対して、この第二の例は、基本的には正確な音の再生という4343の性格を生かしながら、すべてにこなれた、安定度の高いパーツを配して、メカっぽい雰囲気でなく、むしろエレガントなといいたい感じを、見た目ばかりでなく音質の面にも求めている。

 アンプ、チューナーのアキュフェーズは、日本ではむしろ数少ない本当の高級機専門のメーカーで、会社としての歴史はまだ六年ほどだが、社長以下、設計・製造にたずさわる人たちは、この分野での経験が深い。このメーカーはそしてめったにモデルチェンジをしない。ここで組合せ例にあげた製品群は、この会社の第二回目の新製品なのだから、製品の寿命の長さはたいへんなものだ。そして、この新しい一連の高級機は、どれをとっても、音質が素晴らしくよくこなれていて、きわどい音を全く出さない。音の透明度がみごとで、粗野なところは少しもなく、よく磨き上げられたような、上質の滑らかな音が楽しめる。そして、どんな種類の音楽に対しても、ディテールの鮮明でしかもバランスの良い、聴き手が思わず良い気分になってしまうような美しい音を聴かせる。

 レコードプレーヤーは、ほんの少々大げさな印象がなくはないが、エクスクルーシヴのP3。重量級のターンテーブルと、動作の安定なオイルダンプアームの組合せだが、自動式ではない。それなのにひどく高価なのは、音質をどこまでも追求した結果なのだから、この価格、大きさ、重さ──とくにガラス製の蓋の上げ下げの重いこと──は、まあ我慢しなくてはなるまい。

 カートリッジはデンマーク・オルトフォンのSPU−G/E型と、西独EMTのXSD15の二個を、好みに応じて使い分ける。オルトフォンの中味のいっぱい詰ったような実体感のある音。それに対してEMTの音の隈取りのくっきりしたシャープな音。この二つがあれば、なま半可な新製品には当分目移りしないで澄む。

 こういう雰囲気を持たせながら、アンプとプレーヤーをもう一ランクずつ落とすこともできるので、それを例中に示す。

 アンプ、チューナーは同じアキュフェーズの、それぞれランク下のシリーズ。レコードプレーヤーは、ラックスのアームレスプレーヤーに、オーディオクラフトのオイルダンプアームの組合せ。カートリッジは全く同じ。ただ、両者を含めて、デンオンの新製品DL303を加えると、これは今日の新しい傾向の、やわらかく自然な音を楽しめる。

 アキュフェーズのパワーアンプは、どちらもパネル面の切替スイッチで、Aクラス動作に切替えられる。出力はP400で50ワット、P260で30ワットと、共に小さくなるが、極端な音量を望まないときは(発熱が増加するので注意が要るが)音質が向上する。チューナーのT104は、リモート選局ボタンが附属していて便利である。

スピーカーシステム:JBL 4343WX ¥580,000×2
コントロールアンプ:アキュフェーズ C-240 ¥350,000
パワーアンプ:アキュフェーズ P-400 ¥400,000
チューナー:アキュフェーズ T-104 ¥250,000
プレーヤーシステム:パイオニア Exclusive P3 ¥530.000
カートリッジ:オルトフォン SPU-G/E ¥39,000
カートリッジ:EMT XSD15 ¥70,000
計¥2,774,000(オルトフォン SPU-G/E使用)
計¥2,805,000(EMT XSD15使用)

ランク下の組合せ

スピーカーシステム:JBL 4343WX ¥580,000×2
コントロールアンプ:アキュフェーズ C-230 ¥170,000
パワーアンプ:アキュフェーズ P-260 ¥200,000
チューナー:アキュフェーズ T-103 ¥150,000
ターンテーブル:ラックス PD-121 ¥135.000
トーンアーム:オーディオクラフト AC-3000MC ¥65,000
カートリッジ:オルトフォン SPU-G/E ¥39,000
カートリッジ:EMT XSD15 ¥70,000


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JBL 4343(組合せ)1979年10月30日 瀬川冬樹


続コンポーネントステレオのすすめ(ステレオサウンド別冊・1979年秋発行)
「第10項・JBL4343の組合せ例(3)コントラストのくっきりした、やや個性の強い音に仕上げてみる」より

 4343というスピーカーは、何度も書いたようにとても多面的な性格を具えているが、しかし本質的に、いくらか硬質でコントラストの強い音、言いかえれば、楽器ひとつの音の輪郭をきわ立たせるような性格を持っている。そこをあまり目立たせないように鳴らせば、クラシック系の柔らかでエレガントな音が楽しめるが、前ページの例2は言わばその方向での鳴らしかたといえそうだ。

 それに対して、むしろコントラストの強さを強調してゆくと、こんどは逆に、どちらかといえばポップスやジャズなど、楽器編成の少ない、そしてリズム楽器系の多いような種類の音楽を、目の前で演奏しているのを楽しむ感じになってくる。この例3はその方向で生かした組合せ例といえる。

 ひとつのメーカーの製品でも、五年、十年という単位で眺めれば、音の鳴らし方がずいぶん変っているが、ある一時期には、ひとつの方向を煮つめてゆく。このところのトリオのアンプは、音の輪郭ひとつひとつをくっきりと照らし出すような、いわばメリハリを強めるような鳴り方をしていると、私には聴きとれる。
 輪郭をくっきりと描いてゆくとき、中味をしっかり埋めておかないと、弱々しいうわついた音になりやすいが、トリオの音、ことにここに例をあげた07マークIIとつくシリーズは、中味のたっぷりした、味わいの濃い、それだけにやや個性的な音を持っている。

 こういう音は、前述のように、ポップス系の音楽をおもしろく聴かせる。とくにこの07シリーズは、音の表情をとても生き生きと描出する点が特徴で、演奏者自身が音楽にのめり込み、エキサイトして演奏してゆく雰囲気がよく聴きとれる。最近のアンプの中でも、特性を向上したという製品の中に、妙によそよそしい無機的な音でしか鳴らないアンプがあるが、そういう音では、音楽を楽しく聴かせない。とうぜん、4343を生かすとはいえない。その点、トリオの音は音楽そのものをとても生き生きとよみがえらせる。

 レコードプレーヤーは、マイクロ精機のやや実験的な性格の製品で、駆動モーター部分とターンテーブル部分とがセパレートされていて、ターンテーブル外周に糸(またはベルト)をかけて廻す、というユニークな形。超重量級のターンテーブルに糸をかけて廻すというのは方式としては古いのだが、こんにちの、電子制御されたDDターンテーブルとはひと味違って、音の輪郭がくっきりと鮮やかになり、充実感のある豊かで余韻の美しい独特の音を聴かせる。

 こういう組合せを、カートリッジでどう仕上げるか。たとえば米ピカリングの、XUV4500Qなら、ほんらいアキュレイトサウンドを目ざしている4343を、かなりショッキングな感じで鳴らすことができる。同じピカリングでも、XSV3000にすればこの組合せ本来の目ざすポップスのヴァイタリティをよく生かす。しかしここに、たとえばオルトフォンSPUや、さらにはデンオンDL303を持ってくるにつれて、濃いコントラストな個性の強さが次第におさえられて、この組合せなりに自然な感じでクラシックを楽しむことができるようになる。


スピーカーシステム:JBL 4343WX ¥580,000×2
コントロールアンプ:トリオ L-07CII ¥160,000
パワーアンプ:トリオ L-07MII ¥120,000×2
チューナー:トリオ L-07TII ¥130,000
ターンテーブル:マイクロ RX-5000+RY-5500 ¥430.000
トーンアーム:オーディオクラフト AC-3000MC ¥65,000
カートリッジ:ピカリング XUV/4500Q ¥53,000
カートリッジ:ピカリング XSV/3000 ¥40,000
カートリッジ:オルトフォン SPU-G/E ¥39,000
カートリッジ:デンオン DL-303 ¥45,000

計¥2,238,000(ピカリング XUV/4500Q使用)
計¥2,225,000(ピカリング XSV/3000使用)
計¥2,224,000(オルトフォン SPU-G/E使用)
計¥2,230,000(デンオン DL-303使用)


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JBL 4343(組合せ)1979年10月30日 瀬川冬樹


続コンポーネントステレオのすすめ(ステレオサウンド別冊・1979年秋発行)
「第11項・JBL4343の組合せ例(4)価格をほどほどにおさえて、穏やかで聴きやすい音に仕上げる」より

 4343の音が、正確で、クリアーで、生々しく鮮明で、ディテールを細かく分析してゆくばかりではないことは、すでに述べた。4343は、その本来持っている強い性格をおさえてゆくと、一面、おだやかでバランスのよい、神経質にならずにぽかんと楽しめる面をも聴かせる。モニター的な音ばかりでなく、そして、前三例のようなかなり高価な組合せばかりでなく、スピーカー以外のパーツをできるだけローコストにおさえて、あまりシビアな要求をしないで、しかし4343の持ち味を最少限生かすことのできるような組合せを作ってみよう。

 前の三つの例は、アンプリファイアーにすべてセパレートアンプを組合わせている。とうぜん高価だ。むろんセパレートアンプの中にも、とても廉価な製品もあるが、しかしローコスト・セパレートアンプを研究してみると、ふつうの組合せをするかぎりは、概して、同価格帯のプリメイン型のアンプの方が、音質の点からは優秀だという例が多い。ローコストのセパレートアンプは、厳格な意味での音質本位であるよりは、各部が細かく分かれていることによって、イクォライザーアンプや、マルチチャンネル用のエレクトロニック・クロスオーバーやメーターアンプ等々、複雑な機能を持たせたり、部分的な入れ替えでグレイドアップを計るなど、機能的な目的から作られていると考えたい。

 というわけでほどほどの価格で組合せを作る場合には、概して、セパレートアンプでなくプリメインアンプとチューナー、という組合せで考えるほうがいい。

 そして、この例の考え方のように、音の鮮明度や解像力よりは、全体として穏やかで聴きやすい音を狙うのであれば、たとえばラックスのアンプのような、本質的に粗々しい音を嫌う作り方のメーカーに目をつけたい。中でも、新しい製品であるL309Xは、こんにち的に改良されていながら、同クラスの他機種の中に混ぜると、明らかに、きわどい音、鋭い音を嫌った穏やかな鳴り方をすることが聴きとれる。このメーカー独特のリニア・イクォライザーのツマミを、ダウン・ティルトの側に廻しきると、いっそう穏やかな音が得られる。

 プレーヤーは、ものものしい感じの多い国産を避けて、英リン・ソンデックのモーターに、同じく英SMEのアームを組合わせる。とても小型にまとまる点がいい。ただし33一速度しかないのが難点で、もう少し安くあげることも含めて、ラックスのPD272を第二候補にあげておく。音質はむろん前者の方が優れている。

 カートリッジは、音をこまかく分析する傾向のMC(ムービングコイル)型を避けて、MM(ムービングマグネット)型の中から、ひとつは西独エラック(日本では商標登録の関係でエレクトロアクースティックと呼ぶが)のSTS455E。もうひとつ、アメリカ・スタントンの881Sを加えてもいい。455Eはどちらかといえばクラシック系のしっとりした味わいが得手だし、スタントンはジャズ、ポップス以降の新しい傾向の音楽表現が良い。

スピーカーシステム:JBL 4343WX ¥580,000×2
プリメインアンプ:ラックス L-309X ¥158,000
プレーヤーシステム:ラックス PD272 ¥69.000
カートリッジ:エレクトロアクースティック STS455E ¥29,900
カートリッジ:スタントン 881S ¥62,000
計¥1,416,900(エレクトロアクースティック STS455E使用)
計¥1,449,000(スタントン 881S使用)

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♯4343をマーク・レビンソンでバイアンプ・ドライブする試み(その1)

1979年12月15日 瀬川冬樹

ステレオサウンド 53号(1979年12月発行)
「JBL♯4343研究(3)」より

 ♯4343を鳴らすアンプに何がよいかというのが、オーディオファンのあいだで話題になる。少し前までは、コントロールアンプにマーク・レビンソンのLNP2L、パワーアンプにSAEの♯2500というのが、私の常用アンプだった。SAEの♯2500は低音に独特のふくらみがあり、そこを、低音のしまりが弱いと言う人もあるが、以前の私の部屋では低域が不足しがちであったこと、また、聴く曲が主としてクラシックでありしかもあまり大きな音量を出せない環境であったため、あまり低音を引締めないSAEがよかった。そのSAEが、ときとして少しぜい肉のつきすぎる傾向になりがちのところを、コントロールアンプのマーク・レビンソンLNP2Lがうまく抑えて、この組み合わせは悪くなかった。

 いまの部屋ができてみると、壁や床を思い切り頑丈に作ったためか、低音がはるかによく伸びて、また、残響をやや長めにとったせいもあってか、SAEの低音をもう少し引締めたくなった。このいきさつは前号(140ページ)でもすでに書いたが、そうなってみると、以前の部屋では少し音が締りすぎて聴こえたマーク・レビンソンのML2L(パワーアンプ)が、こんどはちょうど良くなってきた。しばらくしてプリアンプがML6×2になって、いっそうナイーヴで繊細な音が鳴りはじめた。それと前後してアキュフェーズのC240とP400の組合せを聴いたが、マーク・レビンソンの音が対象をどこまでもクールに分析してゆく感じなのに対して、アキュフェーズの音にはもう少しくつろいだやわらかさがあって、両者半々ぐらいで鳴らす日が続いた。けれどそのどちらにしても、まだ、♯4343を鳴らし切った、という実感がなかった。おそらくもっと透明な音も出せるスピーカーだろう、あるいはもっと力強さも出せるスピーカーに違いない。惚れた欲目かもしれない。それとも単に無意味な高望みかもしれない。だが、♯4343の音には、これほどのアンプで鳴らしてみてなお、そんなことを思わせるそこの深さが感じとれる。

 ♯4343というスピーカーが果してどこまで鳴るのか、どこまで実力を発揮できるのか、その可能性を追求する方法は無限に近いほどあるにちがいないが、そのひとつに、マルチアンプ(バイアンプ)ドライブがある。

 ♯4343は、背面のスピーカー接続端子のところで、スイッチの切替えによって、ウーファーのみを切り離すことができる。ウーファーとそれ以上とのクロスオーバー周波数は300Hzと発表されている。つまり300Hzを境(クロスオーバーポイント)として、それ以上と以下とを、別々のアンプでドライブしようというのである。

 コンポーネントの接続コードを替えてその音のさを聴き分ける日本のシビアなオーディオ愛好家にとっては、バイアンプ方式は、費用や手間をいとわずに音質の向上を望む確かな手段であるが、JBL♯4343がバイアンプドライブを可能に設計されているその意図は、必ずしも日本の愛好家の期待と同じとはいえないようだ。その証拠をいくつかあげることができる。

 まず第一はJBLの発行している印刷物の中にも、バイアンプ方式は、ハイパワー再生に有利な方式であるという意味あいの解説が載っている。スタジオモニターのプレイバック時のパワーがますます上がっている今日とくにJBLのように低音用のネットワークコイルに鉄芯入りを使っている場合、鉄芯の磁気歪が、非常な高出力の加わった際だけ、問題になる。とくに出力の大きな低音域のみ、アンプ直結で鳴らすメリットを、おそらくJBLはこの点から重視しているらしく思われる。

 第二に、本誌51号の332ページ、つまりこの「♯4343研究」の第一回目で、JBL社のゲイリー・マルゴリスが、バイアンプについての質問に対して「家庭用のシステムとして、それほどの費用をかけるメリットがあるかどうか疑問……」と答え、バイアンプの改善効果は「アンプのパワー不足の場合、またアンプ自身の特性──特に歪率などが──あまり良くない場合は(中略)IM歪を低減するという点で低域と高域の相互干渉がなくなるので、バイアンプのメリットは大きい」というように、必ずしも積極的でない意見を述べている。

 このマルゴリスの意見についての私個人の考えはいま少しあとにして、本題に戻って♯4343がバイアンプ方式を必ずしも音質改善の本質的手段とは考えていないと私が思う第三の証明として、♯4343の内蔵LCネットワークの回路を示す。

 スイッチを EXTERNAL CROSSOVER 側に切替えることによって、ウーファーはLC回路が完全に切り離されて、パワーアンプに直結される。それはよい。問題はミッドバスの回路だ。300Hz以下をカットするためのLCは回路から切り離される。これは当然だ。ところが、LCを通ったあとスピーカーとのあいだに挿入されている固定および可変のアッテネーター(抵抗減衰器)は、回路に入ったままなのだ。この中のR2、R3、R6からなるT型パッドは、あるいはミッドバスユニットのインピーダンス特性の補正を兼ねているようにも思われるので、一概に回路中から外すことがよいかどうか即断しかねるが、R4の可変抵抗、すなわちミッドバスとウーファーのあいだにとりつけられたパネルに顔を出している MID FREQUENCY LEVEL のアッテネーターは、できることなら取去ってしまいたいところだ。ただしそうすることによって、HFおよびUHFユニットとのバランスをとり直す必要が生じる。それせだからJBエルとしてもこの可変抵抗R4を取除きにくかったにはちがいないが、もしもバイアンプドライブによって、根本的に音質の向上を真の目的とJBLが考えるなら、この部分をこのままにしておくわけがない。あるいはまた、そんな細かいところまで問題にするのが、やはり日本のオーディオファイルの感覚というものなのかもしれないが。

 ともかく、右の三つの事実によって、JBLの考えるバイアンプドライブ・システムと、我々の考えるいっそうピュアなバイアンプ・ドライブへの理想とに、ほんのわずかに考えの違いのあることが説明できる。

 しかし今回は、それらの点、とくに右の第三の問題点は一応承知の上で、とりあえずその部分に修整の手を加えることをあえてせずに、JBLの指定の形のままでバイアンプ・ドライブを試みた。しかし、もしもあなたがいっそうのピュアリストで、オリジナルのネットワークにいささかの手を加えることをためらわず、かつ、HFおよびUHFのレベルセッティングを改めて大幅に修整──ということはアッテネーターに表示してあるゼロ・ポジションが意味を持たなくなるために、耳または測定器のみを頼りにレベルセッティングをおこなわなくてはならないが──する手間をいとわなければ、おそらくよりよい結果の得られるだろうことは申し添えてよいだろう。

 ところで、右の第二にあげたマルゴリスの意見の中で、ともすると誤解を招きやすい表現があるので、私から多少の補足を加えておきたい。

 彼は、アンプ自体の歪率等の特性のあまり良くないときにバイアンプはメリットがあるだろう、と言っている。たしかに彼の言う通り、パワーアンプを全帯域で使わずに、低域と高域とに分ければ、IM歪(混変調歪──振幅の小さな高音が大振幅の低音で変調される音のにごり)が軽減される。けれど、♯4343のように鋭敏なスピーカーは、歪のできるかぎり少ない良質なアンプでドライブしなくては、絶対に良い音で鳴らない。ましてバイアンプにするということが、前述のように♯4343の極限の音を追求しようとする手段なのであってみれば、低・高各帯域に、こんにち考えうる限りの最高の水準のアンプを用意するのでなければ、わざわざ費用と手間をかけて2台のパワーアンプを含む複雑なシステムを構成する意味が薄れてしまう。

 いまから十数年まえの一時期、日本のアマチュアのあいだでバイアンプリファイアー方式(日本ではマルチチャンネルアンプという独自の呼び方が一般化しているが)がかなり広まったことがあった。そのころ、スピーカーのユニットやアンプにあまり性能のよくないものを使っても、帯域を分割して使えばその悪さが出にくい、という説明を信じて実験した人々は、ほとんど失敗している。やってみればわかることだが、マルチスピーカーのマルチアンプドライブは、それぞれのユニットやアンプによほど良いものを使わなくては、結局うまくゆかないのだ。

 スピーカーユニットとドライブアンプに、最高の質のものを用意しなくてはうまくいかないという現実。それに対して、♯4343という優れたスピーカーシステムを、一度でよいから極限まで鳴らしてみたいという夢のような期待。それは個人の力ではなかなか実現できる問題ではないが、幸いなことに、たとえば専門誌の企画や、別項にも書いたサンスイオーディオセンターでの「チャレンジオーディオ」またはそれに類する全国各地での愛好家の集い、などで、いままでに何度か、♯4343あるいは♯4350のバイアンプ・ドライブを実験させて頂いた。そして、バイアンプ化することによって♯4343が一層高度な音で鳴ることを、、そのたびごとに確認させられた。中でも白眉は、マーク・レビンソンのモノーラル・パワーアンプ6台を使っての二度の実験で、ひとつは「スイングジャーナル」誌別冊での企画、もうひとつは前記サンスイ「チャレンジオーディオ」で、数十名の愛好家の前での公開実験で、いずれの場合も、そのあとしばらくのあいだはほかの音を聴くのが嫌になってしまうなどの、おそるべき音を体験した。

 その音を、一度ぐらい私の部屋で鳴らしてみたい。そんなことを口走ったのがきっかけになって、本誌およびマーク・レビンソンの輸入元RFエンタープライゼスの好意ある協力によって、今回の実験記が誕生した次第である。以下にその詳細を御報告する。

 ♯4343を、単にバイアンプ・ドライブするというだけなら、通常のシステムに1台のパワーアンプと1台のエレクトロニック・クロスオーバーアンプを追加すればそれでよい。追加したアンプが水準以上の良質な製品であるかぎり、それだけで、♯4343の音質にはいっそうの力強さと繊細さ、加えて音の鮮度の向上という、明らかな改善効果があらわれる。しかし今回の実験は、それとは少しばかり規模が違う。いや、このシステムに「少しばかり」などという表現はかえって嫌味にきこえる。なにしろ気狂いじみたおそろしい構成になった。それは、どうせやるのなら、マーク・レビンソンのアンプを、入り口のMCヘッドアンプから出口まですべて、完全なダブル・モノーラルで構成してみよう、というに加えて、パワーアンプのML2Lを低音域で2台ブリッジ接続にして、出力の増大と音質のいっそうの改善をはかろう、という、なんともおそろしいようなプランにふくれ上ったからだ。

 レビンソンのアンプは、パワーアンプのML2Lと最新作のプリアンプML6を除いては、すべてステレオ構成、つまりステレオの左右のチャンネルが一台にまとめられている。これはこんにちではむしろ当り前の作り方だ。

 しかし最近になって、アンプの音質の極限に挑むメーカーのあちこちから、モノーラル構成のアンプがいくつか発表されはじめた。

 パワーアンプに関するかぎり、近年のハイパワー化と、音質の追求にともなう各部の大型化によって、ステレオ用として組んだのでは、大きさや重量の点からひどく扱いにくい超弩級化しがちになることを避けて、モノーラルとして組むことが異例ではなくなりつつある。

 けれど、モノーラル化してみると、単にサイズやウェイトの低減という扱いやすさのメリットばかりでなく、同じアンプをそのままモノーラルタイプに組みかえるだけでも、明らかに音質の向上することが認められ、指摘されはじめた。その理由は簡単で、電源および信号回路を完全に切り離すことによって、ステレオの左右チャンネルの干渉がなくなり、クロスモジュレーション(ステレオの一方のチャンネルの信号が他方の信号によって変調される音の歪)が解消し、クロストークのなくなることも加わって、音像がしっかりと定位し、音のひと粒ひと粒の形がいっそう明確に聴きとれるようになる。

 おそらくレビンソンは、パワーアンプのML2Lを作った時点では、単に大型化を避ける意図からモノーラル化したのだと思われるが、プリアンプML6以降は、はっきりと前述の問題に気づいたようだ。そして、少し前から日本のマニアのあいだでも、レビンソンのMCヘッドアンプJC1ACを、一方のチャンネルを遊ばせてモノーラルで2台使うと、右に述べたような音質の改善のできることが、誰からとなく言われはじめた。

 こういう、いわばゼイタクな、もったいない、言いようによっては気狂いじみた一見無駄の多い使い方をして、費用を倍加してまで、おそろしく微妙な音質の向上に嬉々とするのは、、まあ、相当にクレイジーな人種だと、ここではっきり言っておいたほうがよさそうだ。そいういう音きちがいが、♯4343をオール・レビンソンで、ともかく極限まで鳴らしてみようというのが今回の試みだ。

 どうせそこまでやるのなら、MCヘッドアンプばかりではなく、エレクトロニック・クロスオーバーアンプのLNC2Lも、片チャンネル遊ばせて2台使わなくては意味がないだろう、と、ともかく入り口から出口までを、完全なモノーラル構成で徹底させてしまうことになった。

 その結果が、12台のレビンソンのアンプ群、そしてプリアンプとクロスオーバーアンプ用の6台の電源ユニット、という物凄いアンプシステムである。価格は合計¥8、300、000。この辺になると、いくら気狂いを自称する私も、ちょっと個人では買い切れない。

 物凄いのはしかしアンプの数と金額ばかりではない。消費電力が、ちょっと無視できない。その大半はパワーアンプのML2Lだ。

 ML2Lは、公称出力たった25ワット。そして純Aクラスだから効率はきわめて低く、消費電力は一台約400ワット。これがしかも常時なのだ。400ワットの電力を喰わせれば、Bクラスなら出力200ないし250ワットは軽く出る。しかもBクラスなら、消費電力は平均50ワット以下だ。だがML2Lとなると、電源スイッチをONした瞬間から、ボリュウムを絞ったままでも常時400ワットを喰い続ける。これが6台。合計2・4キロワット。プリアンプのほうはこれにくらべればはるかに少ない。新しい電源ユニットPLS153Lが、一台30ワット以下と発表されているから、6台でもせいぜい150ワット強というところだろう。

 それにしても合計約2・5キロワット強。30アンペア契約の一般家庭では、ほかの電源をほとんど切らなくては難しい。また、コンセントは一ヵ所1キロワットまでとされているから、少なくとも配線の互いに独立した3ヵ所から分散させてとらなくてはならない。というより、もしも個人でこのシステムを常用しようと計画する場合には、別に新規契約で配電線を引き直さなくては無理が生じる。エアコンだって、ふつうの型はせいぜい1・5キロワットどまりだというのに、ましてエネルギー危機の叫ばれるこんにち、いったい何という浪費なのだろう。全く空恐ろしくなる。

(もし新規に契約アンペアを増す場合は、ML2L1台あたり5アンペアを見込んでおいたほうが──ラッシュカレントも考えあわせて──安全で、コンセントは一ヵ所10アンペアまでだから、6台のアンプに3ヵ所のコンセントと、30アンペアの新規増設が必要になる)

 アンプとスピーカー以外のパーツ、といえば殆どプレーヤーだけだが、少々くわしく書いておきたい。

 ターンテーブルはマイクロ精機のリモートドライブ・ユニットRX5000+RY5500。直径31cm、重量16kgの砲金製のターンテーブルを、別シャーシのサーボモーターから糸(アラミッド繊維)をかけてドライブする。2月(79年)のはじめ、たまたま別冊FMfan誌の取材でこのターンテーブルの音を聴いて以来、私はすっかりいかれてしまった。たとえば今回の組合せのように、アンプ以降がおそろしいほどに音のディテールをくっきりと増幅する、いわば解像力のよい装置であれば、なおのこと、プレーヤーシステムにもむしろそれを上回るほどの高解像力が要求されるというのは当然すぎる話だろう。その意味でこんにち得られる製品の中でも、このマイクロ糸ドライブに、オーディオクラフトのAC3000(または4000)MC型アームの組合せ以外を、私はちょっと思いつかない。

 ところで、解像力の高さ、という表現についてぜひとも補足しておきたいことがある。音のひとつひとつが、くっきりと、鮮明に、ディテールがどこまでも見通せるほど澄み切って、しかも圧倒的なフォルティシモでも音が濁らない……そういう音を解像力が良いあるいは解像力が高い、ということは間違っていない。けれど、その面ばかり着目すると、ついうっかりして、音の輪郭鮮明であることだけが、解像力の良さであるかのように思い違いしやすい。音楽の音には、重量感もあればあくまで軽やかに柔らかく漂う響きもあり、暗い音もあればどこまでも沈潜してゆくかのような深い渋い味わいの音もある。また多くの複雑な音のひとつひとつは、互いに独立しているが、しかし全体としては美しく溶け合い響き合う。

 一見鮮明、一見粒立ちの良い、いかにもカリカリと硬い音のするばかりを、解像力が高いと誤解しているのではないかと思えるパーツが、少ないとはいえない。
 音の響きと溶け合いの美しさ。その中にくるみこまれた解像力とは、要するに楽器の精妙な色あいを最もそれらしく聴かせてくれることであり、その意味で、マイクロ+オーディオクラフトが、いつのまにか手離すことのできないプレーヤーシステムとなってしまった。ここに組合わされるカートリッジは、最近ではオルトフォンMC30が最も多く、次いでエレクトロアクースティック/エラックESG794E、それにEMTのTSD(またはXSD)15。

 EMTは専用のヘッドシェルマウントだが、エラックおよびオルトフォン用のヘッドシェルは、アームと同じくオーディオクラフトのAS4PL。とくに、オルトフォンのMCシリーズをシェルにいっそう確かに固定するためのアダプター(OF2)を併用すると、たいへんクリアーな音が得られる。これを併用すると、ヘッドシェル+カートリッジの自重は相当に大きくなるため、ほかのアームではバランスがとりにくくなるが、AC3000MCに関するかぎり大丈夫。また、このアームにはストレートパイプアームが付属しているが、こちらにとりつけたほうが、もっと音が素直になり、音質本位に考えるなら゛ストレートパイプのほうがいっそう良い。

 レビンソンのマルチドライブのように、おそろしくキメのこまかな装置に対しては、たとえばデンオンDL303のような音も、案外よく合う。性格的によく似た面を持っているからかもしれない。少なくとも、おおかたのMM型やIM型は、こういう装置では音が寝ぼけて聴こえてとても駄目だ。

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 ところでこのプレーヤーシステムは、意外にハウリングに弱い。私の場合、ターンテーブルユニットが乗る大きさの板を用意して、市販のインシュレーターを下に入れている。ただし、マイクロのユニットだけで合計約55キログラム弱。これにアームおよびその取付ベース、それに後述のターンテーブルシートやスタビライザーを含めると、ゆうに60キロを越える。たとえばオーディオテクニカのAT605Jは、一個あたりの耐荷重が4キロだから、ざっと15個以上必要という計算になる。
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 もうひとつ、マイクロは、砲金製のターンテーブルにレコードを直接乗せるように指示しているが、私の場合、これにトリオのTS10というセラミック製のシートを乗せたほうが、音に落ちつきが出てよいと感じている。この場合、適当なスタビライザーを併用するほうが良いようだ。しかしこの辺のところは、使用条件や聴き手の主観で大きく左右されるだろう。

 プレーヤーからアンプまで、そしてアンプ相互間のシールド線や、アンプとスピーカーを接続するコードについては、諸説入りみだれているが、まず原則としてすべてオリジナルの製品からはじめた。つまりプレーヤー(アーム)からの出力ケーブルは、AC3000MCに付属しているMC用低抵抗型(ARR−T)。これは標準型備品で長さ1・5mだが、もしもプレーヤーとヘッドアンプのあいだを短くできるなら、長さ1mのARR−T10(別売)のほうがいいと思う。

 アンプ相互の接続ケーブルは、レビンソンのアンプがスイスLEMO社の特殊なコネクターで統一されていて、一般に普及しているRCA型ピンプラグは、専用のアダプターが余分に必要になる。そこで最初はともかくレビンソン専用の(輸入元のRFエンタープライゼスでアセンブリーしている)、芯線に銀を使ったLEMO←→LEMOコードをすべて使った。一般市販のシールドワイアにくらべると、ずいぶん細く、何となく頼りなくみえるが、その結果はあとで書く。

 スピーカーコードのほうは、79年春、レビンソンが来日した折にサンプルを持参した、芯線が何と2500本入りの特殊コードが、同じく供給されている。2500芯といっても、一本ずつの線は髪の毛ほどに細く、被覆をはがした先端部は、毛の剛(こわ)い筆といった印象だ。これがちょうどTVのフィーダーのような並行コードに作られている。1mあたり4千円という驚異的価格だが、今回とは別の機会にスピーカーコードをあれこれ試聴した際、私はこれが最も気に入って、数ヵ月前から自家用として採用していた。ただ、末端処理がなかなかスマートにゆきにくい。専用のラグが3種類用意されている。また強電用のラグの中に一応使えそうなのがあるので併用するアンプおよびスピーカーの端子の形に合わせるように、いろいろ工夫しなくてはならない。なお最近では、パワーアンプML2Lを購入すると、末端処理ずみのコード3m(HF10C)が1ペア付属してくるとのことだ。

 このほかに、ML2Lを2台ブリッジ接続するためのT型LEMOコネクターと、二台のML2Lを接ぐ短いLEMOコネクターが必要になる。


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♯4343をマーク・レビンソンでバイアンプ・ドライブする試み(その2)
1979年12月15日 瀬川冬樹

ステレオサウンド 53号(1979年12月発行)
「JBL♯4343研究(3)」より

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 さて、いよいよ接続だ。まず、12台のアンプと6個の電源ユニット、それにプレーヤーユニットを、できるだけ合理的に配置しておかないと、あとでひどい目に合う。

 プレーヤーと、2台のJC1ACはひとまとめにする。ML6はそこからLEMOコードの届く範囲にあればよいが、操作上はプレーヤーの近くにある方が便利だろう。ML6と電源ユニットを結ぶコードは、なぜか非常に短いので、置き場所によっては、ML6用の二台の電源ユニット(PLS153L)は、タテに置くことになるかもしれない。

 LNC2Lは、一旦調整がすめばあとはめったにいずらないから、必ずしもML6と並べて置く必要はないが、今回は実験のためにML6と重ねて配置した。このとき注意すべきことは、ヘッドアンプのJC1ACは電源ユニットからハムを引きやすいので、JC1AC用の電源ユニットは、できるかぎりJC1ACから遠ざけて設置するよう工夫が必要になる。

 実験でなくこのシステムをもし自家用として試みられるような場合には、ML6の出力コードは相当に長く延長が可能だから、プレーヤー、ヘッドアンプ、プリアンプまでを手もとにひとまとめにして、LNC2Lはむしろパワーアンプ寄りにどこかに隠して設置するほうがスマートかもしれない。

 パワーアンプは、原則としてスピーカーに近づけたい。実験では、6台を横一列にスピーカーの直前に並べてしまったが、常用とする場合には、ラックマウント等の工夫が必要だろう。ただ、ML2Lは発熱が相当に大きいので、上下に重ねる場合には、2台のシャーシの間隔を最低6・5インチ(約17cm弱)以上は離すように、レビンソンは言っている。

 こうして配置を考えた上で、各アンプ間を必要最少限の長さのコードで結ぶ。実験では殆ど1・5mのコードで足りたが、実際には部分的にもっとはるかに長いコードが必要になるだろう。プレーヤー(アーム)からJC1AC、そしてML6の入力までは、できるかぎり短くする。また、パワーアンプからスピーカーまでのコードも、できるだけ切りつめたい。それ以外の部分は、配置上必要なだけ延ばして一応問題ないと考えておいてよい。

 各パーツ間の接続の概略図を図に示す。これはステレオの片チャンネルのみで、また電源ユニットの接続は図に入っていない。必要に応じて各アンプ間でアースを接続する。とくにターンテーブルおよびアームからのアース線と、JC1ACおよびML6の相互は、設置条件によってハム対策上いろいろ工夫の必要の生じることもあるかもしれない。実験では、アームのアースはML6のアース端子に結び、それとは別にJC1ACのシャーシ下でカバーをとめているネジからアース線を出して同じくML6のアース端子に落した。

 すでに紹介した本誌51号の♯4343研究第一回で、マルゴリスは、このスピーカーは本来、2π空間(半球自由空間)を基準にラジエイション(放射)パターンを設計しているので、原則としては壁に埋め込んだ形で使うことが望ましい、と述べ、さらに、床の上に直接、つまり床と壁に接して置かれた状態やましてコーナーへの設置は好ましくないことを言っている。けれど大切なことはそのすぐあとで「モニタールームにおいてでも、理想的な設置条件はこうだとは一概にいえないのです。ましてや、音響条件が千差万別な一般の方のリスニングルームでのセッティングには基準がありません。それぞれの部屋によって全く変ってしまうといっても過言ではありません」とつけ加えている。

 現実に私の部屋では、写真でみられるとおり、床の上に何の台を介さずに直接、背面を殆ど壁に接して置いている。この状態で、マルゴリスも前記の記事中で指摘しているような、低域のブーミングが多少感じられる。しかし私の場合は、クラシックの再生にどちらかといえば重点を置くために、いくぶん音量をおさえて再生したとき、いまの程度ぐらいに低域がややふくらむ傾向のほうが好ましいので、あえて何か台に乗せるということをしていない。もしもポップス系の低音のリズム楽器を、もっと引締めた感じで聴きたいと思えば、ほんのわずか(数センチ)持上げたほうがよいように思う。

 ただ、壁面の材質、工法、そして部屋の構造やその音響的特性などによっては、マルゴリスもいうように、全く別の置き方がよい場合もしばしば起りうる。

 私の場合は、別項に連載中のリスニングルームの構造で説明してあるように、床・壁とも、きわめて堅固な構造であり、また、低音域までほとんどフラットな音響特性を得ているという前提で、右のような置き方でうまくいっている。これも別項のJBLの新しいSFGユニットの解説中にもふれているように、この置き方のまま、来日したマルゴリス氏にも聴いてもらったが、彼はスピーカーの置き方については何も言わなかった(あるいは何か意見があったのを遠慮していただけかもしれないが)。

 少なくとも私の知るかぎり、♯4343を鳴らしておられる多くの方々や販売店、ショールーム等では、殆ど例外なしに♯4343をブロック等の台の上に乗せ、また多くの場合、背面も壁から離した状態でセッティングされている例が多いようだ。しかし、そのたいていの場合、概して低音が殆ど出ないか、あるいは逆に妙に共鳴性の嫌な低音が鳴っていることが多いように思える。♯4343の低音域については、あまりほめない人が多いのも、半分はその設置の方法が原因ではないだろうか。そういう私自身も、いまの置き方をみつけるまでは、♯4343の低域を必ずしも良いとは思っていなかったが、近ごろは自宅以外でも、まず台を外して床の上に直接置いてみることにしている。また背面の壁がガラン洞のタイコ張りなどでないかぎり、できるだけ壁に寄せてみる。スピーカーを置く、というと、反射的に、何か台を、という習慣は、考え直してみる必要がありそうだ。ブックシェルフ型は別として……。

 もうひとつ、♯4343はスーパートゥイーター(UHF)♯2405が、HFユニット(音響レンズ)の左右どちらかに自由につけかえられる。バッフルを外してつけかえる作業は、ひとりではちょっと難しいが、できるかぎり左右対称になるよう、片方の♯4343のUHFユニットをつけかえることが望ましい。そういう私も無精をきめこんでこのあいだまで手を加えていなかったが、今回の実験を機会に、編集部の諸氏の手を借りてつけかえた。

 ところでこのトゥイーターが、外側に対称になるようにするか、ともに内側になるようにするか、が問題になる。水平方向のラジエイションパターンを考えに入れると、互いに内側になるように設置する方が、音質も音像定位も概して良好である。

 ただし、スピーカー設置面の左右の幅があまり広くなく、しかもスピーカーに近い左右の壁面が、たとえば堅い板材、ブラスター、ガラス等、高音域を吸収しない材質である場合には、わざとトゥイーターが外側になるように設置すると、壁からの反射音の里謡で、独特の音のひろがり感の得られることもある。ただ音像の定位が甘くなるのは止むをえない。しかし左右の壁面が布張りその他、超高音域で吸収性の材質である場合は、壁にトゥイーターが近いとそのエネルギーが吸収されてしまい、逆に音の輝きや繊細さが損われる。

 2台の♯4343を、左右にどのくらい離したらよいのか。マルゴリスは最低2メートルと言う。3メートルくらいあけられれば相当に音のひろがりが期待できるが、しかし、そのためにスピーカーの両側の空間がほとんど無くなってしまうことは、概して好ましくない。いま私の家では、中心から中心まで約2・6メートル、バッフル面から耳までの直線距離約3メートルになっている。バッフル面は、真正面を向けずに、耳に向けてやや内側に傾ける。スピーカーの背面の、壁から離れた方の壁との距離は13センチほどで、この傾きによって、高音域の指向性パターン(放射パターン)が変化して音像定位や音の輪郭の明瞭度が変化すると同時に、低音の特性もまた若干変化して、音全体のバランスが変る。それぞれの部屋での最良の置き方を発見するまでには、数ヵ月はかける覚悟が必要かもしれない。

 バイアンプ(マルチチャンネルアンプ)システムの調整は非常に難しいものとされている。しかし、今回のこのシステムでは、調整はむしろ非常にやさしい。それは、スピーカーの♯4343がすでに完成しているシステムであること。および、,アンプのすべてをレビンソンで統一しているために、使用アンプによるゲイン差や、入出力の位相関係などに頭を悩ます必要が全くないからだ。

 調整の必要なのは二ヵ所。ひとつはLNC2Lの低音(LOW)側のレベル調整。もう一ヵ所は♯4343のアッテネーターの調整。しかし♯4343のほうは、粗調整の段階ではすべてを「0」ポジションに合わせておき、手を加えない。

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 接続にまちがいのないことを十分に確かめた上で、電源を入れる。アンプだけでも12台のスイッチを入れるのだからたいへんだ。この際、原則として入力側から、即ちJC1AC→ML6→LNC2L→そして高音用のML2L、最後に低音用のML2Lを2台ずつ……という順序をとる。間違ってもパワーアンプ側を先にしないこと。そして、ブリッジ接続の2台のML2Lは、なるべく同時に電源を入れること。

 まずLNC2LのレベルコントロールのLOWを、目盛50・0のところまで絞る。測定器用のバーニアダイアル式の独特のボリュウムコントロールなので、使い馴れない人はちょっとまごつくかもしれない。ダイアル左側の小レバーを、下におろすとロック、上にあげると解除になる。レバーを上に上げて、ツマミを回す。これがバーニア目盛になっていて、微調目盛を10目盛回すと、外側の目盛がひと目盛動く。デシベルで目盛ってないが、これは直線変化型のボリュウムなので、簡単に計算ができる。セミログ(片対数)のセクションペーパーか、計算尺があれはもっと容易だが、念のため、目盛のパーセンテージと減衰量dBの関係を示しておく。50・0まで絞ることは、-6dB絞ることを意味する。


0dB:100 %
– 1dB: 89 %
– 2dB: 79 %
– 3dB: 71 %
– 4dB: 63 %
– 5dB: 56 %
– 6dB: 50 %
– 7dB: 44.5%
– 8dB: 39.5%
– 9dB: 35.5%
-10dB: 31.5%
-11dB: 28 %
-12dB: 25 %
-13dB: 22.5%
-14dB: 20 %
-15dB: 18 %
-16dB: 16 %
-17dB: 14 %
-18dB: 12.5%
-19dB: 11.2%
-20dB: 10 %

 6dB絞る理由は簡単だ。ML2Lを2台ブリッジに接続すると、出力は4倍に増す。8Ω負かで公称25ワットが100ワットになる。言いかえれば一台のML2Lより6dBアップすることになる。一方、はバイアンプ接続にスイッチを切替えても、前述のようにアッテネーター回路が外れないから、もしもパワーアンプがまったく同一のもの(例えば高・低いずれもML2L一台ずつ)なら、LNC2Lのレベルコントロールは全くいじる必要がない。(全開=目盛100%のままでよい)。低音側をブリッジ接続したことにより6dBアップした分を、LNC2Lのアッテネーターで絞っておく、という意味である。厳密には、♯4343をバイアンプに切替えることによって、ウーファー側のーローパスフィルターが回路から外れるため、フィルターの挿入損失分だけはレベルが上ることになるが、そういうこまかな問題よりも、リスニングルームの特性やスピーカーの設置条件による低域特性の変化、そしてリスナーの求める音までを総合的に含めた聴感補整のための、これからあとの微調整のプロセスに、そうした問題はすべてくるみ込まれてしまう。

     *

 接続にまちがいのないかぎり、もうこの段階で大まかな調整はできたことになり、このまま何かレコードをかけてみれば、一応整ったバランスで鳴ってくる。あっけないようだが、ほんとうだ。むしろこれ以前の接続とそのチェックのほうに、よっぽど神経を使う。けれど、ここからあとの音の仕上げ──微調整──となると、ことは案外めんどうになってくる。そのひとつに、AC電源のプラグの向きを揃える作業がある。

 セパレートアンプを使っている人で、ちょっと神経のこまかなかたなら、プリとメインのACのプラグを、それぞれ逆向きに差し換えてみると、音質が微妙に違うことに気づく。プラグの向きをひっくり返しても、交流電源にはプラスマイナスなどあるはずがない。……それは理屈で、実際には、たとえば五味康祐氏も「西方の音」のなかでもう十年以上も前から、プラグのさしかえで音質の変ることを指摘しておられた。こういう問題には、なまじ理屈を知った人間のほうが最初は懐疑的だったが、最近では各メーカーの技術者たちもこの現象を問題にしはじめ、すでに一部のメーカーの製品は、シャーシー内部の配線からACプラグまでの方向性を統一しはじめている。プラグの差しかえによる音質の変化は、装置のグレイドが上るほどよく聴き分けられるし、また、この実験のようにアンプの数が増えてしかもモノーラル構成であるような場合、ACプラグの数が非常に多くなるため、幾何級数的に複雑化する。接続し終ったアンプを、やみくもに差しかえていても、とても問題は解決しない。

 そこで話が前後するが、この点に基本的な方向づけをするためには、まず、レビンソンのアンプを、最もシンプルな形で聴きながら、基本を整理しておくほうがよい。つまりバイアンプ接続以前に、ML6+ML2L(各二台)という、ごくふつうのセパレートアンプの構成にして(これでもACプラグが4本になるが)、♯4343もバイアンプでなくノーマル仕様で、聴きながらプラグの向きを研究する。

 プラクの向きで音はいったいどう変化するのか。

 たとえば音の立体感、音の粒立ち、音像の輪郭がどちらが明瞭になるか。そして全体の響きがどちらがきれいか……。ひと言でいえば、音がいっそうクリアーで美しい方向が、正しい接続といえる。それを聴き分けるには、よく聴き馴れたレコードでむろんよいが、たとえばオーディオ・ラボ・レコードの「ザ・ダイアログ」(菅野沖彦氏の録音)など、わりあい短時間で音を掴みやすいソースのひとつといえる。とくに冒頭のベースとドラムスのダイアログ。

 まずドラムスのソロから始まる。スネアの切れこみ、ハットシンバル、そしてバスドラム、すぐにベースが入ってくる。この部分だけでも、聴き分けができる。このACプラグの差しかえは、あまり長く聴いて考え込まずに、短時間で、なかば直感的に差を聴き分け、正しい方向を掴んでゆくことがひとつのコツだ。といって、雑にこれをやって一ヵ所間違えば結局うまくゆかない。きょうは冴えているな、と自分でも思える日に、十分に研ぎ澄ました神経で瞬間的に聴き分ける。

 この実験をしてみると、モノーラルでペアのアンプは、ステレオの左右のプラグを互いに逆向きに差し込むのがよいように思える。といっても、これもまたそう簡単ではなく、二台のパワーアンプを互いに逆にしたプラグを、もういちど、同時に反対側にひっくり返してみる。これをプリアンプを含めて試みる。これで、少なくともステレオのペアどうしは揃ったことになるから、プラグとコンセントに、ビニールの色テープ等でシルシをつけておく。

 ヒントはここまでしか書けない。ここから先は、右に書いたような音の変化をよく聴き分けながら、アンプ全体を、注意ぶかく揃えてゆく。つねにパワーアンプ(後段)側から。そして一ブロック揃えるたびに、その全体を裏返す、という、気の長い作業を、延々と続ける。

 またもうひとつ、モノーラル構成のアンプでは、いかに高級機といえども、二台ペアのどちらをステレオの右または左に使うかということも、よく聴いてみると多少の違いの出ることがある。ことに右のようにACのフェーズを合わせたあとでは。

 最初ただ接続し終えて、前記のようにレベルコントロールの粗調整後ためしに鳴らした音は、居合わせた一同が、へえ、これで一千万円もする音かなあ、と首をひねったくらい、何とも鈍い、ピントのぼけた、どこといって聴きどころの魅力の感じられない音だった。

 ところが、ACコンセントを少しずつ合わせて音のピントの合ってくるにつれ、まるで霧の少しずつ晴れてゆくかのように、音は次第に鮮度を増し、いっそうクリアーに、みずみずしくしかも雰囲気の豊かな、実に魅力的な音に仕上りはじめた。この調整をしないマルチ・レビンソンなんて、スーパートゥイーターの断線した♯4343(?)みたいなものだ。

 これほどすっきりとクリアーな音に仕上ってきたからこそ、ここからあとの、ほんとうの意味での微調整に、装置が鋭敏に反応しはじめるのだ。

 すでに書いたように、調整は、LNC2LのLOW側のレベル調整と、♯4343の3個のアッテネーターとの二ヵ所でおこなう。

 まずLNC側はそのままにしておいて、♯4343のアッテネーターの調整に入る。

 私の♯4343は、この実験のときまでに約10ヵ月ほど鳴らし込んだもので、アッテネーターは、日常殆ど、3個とも「0」ポジションのまま聴いていた。私の部屋では、クラシックのソースでもそれで全く自然な再生をした。

 ところが、このマルチ・レビンソンのような、おそろしく解像力の良いシステムでは──少なくともそういう方向に調整を合わせ込んでゆくと──、アッテネーターが「0」のままでは、弦の合奏などで、かなり鋭く聴こえはじめて、高音域を絞る必要が感じられた。こんなことは、これ以外のいかなるアンプでも体験しなかった。

 聴き馴れたクラシックのいろいろなレコード(最近ではフィリップス系の録音が、少数の例外を除けばほぼ一様に素晴らしいと思う。それにグラモフォン)で、自然に感じられるところまでアッテネーターを絞ってみると、UHFが-2から-3、HFが-1から2-あたりに、最適のポジションがくることがわかった。バイアンプでない場合は、ここまで絞ると(とくにUHFを絞ると)、音が少し寝惚け気味に思われたが、マルチ・レビンソンは、ここまで絞っても全くそのクリアネスを失わずに、しかもバランスがよく整う。

 ここで再びLNC2Lのレベルコントロールの微調整に戻る。ウーファーと、ミッドバス以上のバランスを整えるのだから、クロスオーバーポイントの300Hz近辺で、重要な音の活躍するソースを使う。たとえば男声ヴォーカル、あるいはチェロの独奏。しかし独奏や小編成ものばかりではバランスをあやまるので、フルオーケストラも使う。というより、音量をややおさえたときと、自分として最大音量近くまで上げたときと、そのいずれでもバランスの整うよう、LNC2Lの最適ポイントを探す。このとき、♯4343の向き、左右のひろげかた、何か台に乗せるか乗せないか、等の置き方についても、同時にチェックする。置き方の条件をひとつ変えるごとに、LNC2Lのレベルを1dBから3dB程度の範囲で上下させてみる。私の部屋では結局-5dB前後(目盛で55近辺)あたりのところで、一応納得のゆくバランスが得られた。

 こうして一応の微調整が終ったところでテストにかけた、コリン・デイヴィスの「春の祭典」(コンセルトヘボウ管弦楽団。フィリップスX7783。オランダ盤は9500323)は、居合せた私たちを圧倒した。とくに終曲(いけにえの踊り)で大太鼓(グラン・カッサ)のシンコペーションが続くが、その強打の音たるや全く恐るべき現実感で、これほど引締って打音が明確に、しかもこれほどの量感を持って鳴るのを私は初めて体験した。少なくとも私の知るかぎりこれほどの低音を鳴らすアンプはほかになく、またおそらく♯4343がこれほどの低音を鳴らすスピーカーだということを殆どの人は知らないはずだ。

 この低音に驚いたあと、念のため、低音用のML2Lを、ブリッジ接続をやめて一台だけにしてみた。むろんパワーは1/4になり、前述のようにその分だけLNC2Lのレベルコントロールの補整を要する。ブリッジ接続では5dB絞っていたので、ML2L一台のときは、LOWを一杯まで上げ゛逆にHIGHを約1dB(目盛約90)絞る。

 こうして再び同じレコードをかけてみたが、まるで拍子抜けしたように、低音の力は失われ、あの生々しい現実感を聴きとることはできなかった。ML2L二台をブリッジにして使う意味は、この聴きくらべだけで、もう明瞭だった。

 ♯4343の低音が、ここまで引締まりながら生々しい量感を鳴らすのを聴いてみると、低音の活躍するレコードを次々と聴いてみたくなる。するとどうしても、クラシックよりはジャズ系のレコードになる。たとえば前述の「ザ・ダイアログ」(オーディオ・ラボALJ1069)第1曲でのバスドラムやベースの低音は、概してダブつくか逆に不足するか、あるいは箱鳴り的にきこえやすいが、たとえばバスドラムの振動的な迫力、またベースのよく動く音階と弾みのついた弦のうなりと胴鳴りが、これほどよく聴き分けられしかも聴き手をエキサイトさせる例は稀だろう。

 最近のフュージョン系のレコードの中で、たとえばチャック・マンジョーネの「サンチェスの子供たち」、とくにその序曲の、冒頭のヴォーカルの直後から始まるドラムスや、もっと新しいアルバムではアース・ウインド&ファイアーの「黙示録」(中ではたとえばA面第4曲「天空に捧ぐ」の部分)など、少なくとも従来のいろいろいなジャンルのレコードでは聴くことのできなかった低音の極めて強大なエネルギーは、なかなか再生が難しいと思う。加えて、このシステムのミッドバス以上(300Hz以上)は、ML2L一台、つまり公称たった25ワットのパワーアンプでドライブするのだ。これで果して十分の音量が得られるのか……?

 十分、と答えてよいと思う。私の家ばかりでない。前述のようにこれとほぼ似た組合せを、以前にサンスイ・オーディオセンターでの「チャレンジオーディオ」で、約60人たちの前で鳴らしているが、そのときも「サンチェス」の序曲が、これだけの人数の前で圧倒的なパワーで鳴って、鳴り終って拍手が湧いたほどだった。ML2Lの25ワットというのは、実際鳴らしてみて通常のアンプの100ワットぐらいの実力があると思ってよいと思う。

 ところで、このジャズからフュージョンあるいはロック系の音楽を、もしも主として聴くのであれば、♯4343およびLNC2Lのレベルコントロールは、クラシックで合わせたポイントから少し変えたほうが好ましい音になる。まずLNC2LのLOWは-6dBないし-7dB(目盛50〜45前後)とやや引締める。同時に♯4343のHFは殆ど「0」か、ときに「+1」、UHFは「-1」から0程度。むろん部屋の特性や、製品の多少のバラつき、全体の調整や聴き手の好みなど複雑なファクターが絡み合っているから右の目盛はあくまでも、いくつもの答えの中のひとつにすぎないことをお断りしておくが、かんじんなことは、同じ条件の中でも、クラシック系を主として、その響きの美しさ、透明さ、やわらかさを狙って調整した場合と、ポップス系に主眼をおいてそのエネルギー感、迫力、リズムの明快さ、いかにも実体験しているかのような生々しさ、を狙った調整とは、自ずからその最適ポイントが違ってくることを、ぜひ言っておきたいのである。少なくとも、右のようなポップス系で合わせた音で、私はクラシックを楽しむ気にはとうていなれない。その逆に、クラシックで納得のゆくまで調整したポジションでポップスを聴いても、別に不自然な感じは受けない。もし、別の調整ポイントのありうることに気づかなければ、そのままでも一応楽しめるに違いない。けれど、一旦、別の調整ポイントを探り当てたら、もう、クラシック用のポジションでは物足りなくて聴く気がしない。私自身がそう思う。同席していたポップス愛好の若い編集者は、私があとから調整したポップス・ポジションの音に納得しながらも、自分ならもっとショッキングな方向に調整するだろう、と言った。もちろん、このシステムはそういう調整に十分に応えうる。だからこそ、ここに書いた最適ポジションは、固定的なものではなくてあくまでも目やすだと、重ねてお断りしておく。

 ところで最後にもうひとつ。♯4343をバイアンプに切替えたとき、ミッドバスのアッテネーターが回路に入ったままであることを何度か書いた。言いかえればミッドバスにアッテネーターを入れるのは、内蔵ネットワークのときにウーファーの能率に合わせるために絞る必要があるので、バイアンプ・ドライブなら、ミッドバスはアッテネーターを外してフル・ドライブして、ホーン・トゥイーター(HF、UHF)のみ絞ればよいという理屈になる。そのほうが、ミッドバス以上の能率が上がって、アンプのパワーに対して有利になる。

 しかし、アッテネーターを外すということまでしなくとも、ミッドバスのアッテネーターを全開まで上げて使うという手がある。目盛は+3dBまでしかふってないが、おそらくあと5dB程度の余裕はあるだろう。仮に目盛の信頼できる+3dBまで上げて使ったとしても、パワーアンプの見かけ上の出力が2倍になったことになり、ハイレベルの再生には有利になるはずだ。この際は、HF、UHFとも一応+3dBに合わせ、そこを基準として改めて微調整を加える。言うまでもなくこのときは、LNC2LのLOWも3dB上げる。

 音質は同じ、と言いたいところだが、アッテネーターの位置を変えれば音質もまた微妙に変化するから、決して同じにはならない。今回は時間切れで、このポジションをあまり深く合わせこむことはできなかった。ご参考までに書き添えておく次第。

     *

 というようなわけで、このぼう大なシステムも、この記事を作成するための実験が終了したあと、一人で楽しむこと数日を経ずして、とりこわされ、私の所有を除くアンプは再びきれいになくなってしまった。たまたま、とりこわす以前に、前述した「チャレンジオーディオ」のレギュラー参加者数氏に編集部から連絡をとって、一夜聴いて頂いた。そのご感想は別項に載っている。

 で、私自身はどう感じたか。

「春の祭典」のグラン・カッサの音、いや、そればかりでなくあの終章のおそるべき迫力に、冷や汗のにじむような体験をした記憶は、生々しく残っている。迫力ばかりでない。思い切り音量を落して、クラヴサンを、ヴァイオリンを、ひっそりと鳴らしたときでも、あくまでも繊細きわまりないその透明な音の美しさも、忘れがたい。ともかく、飛び切り上等の、めったに体験できない音が聴けた。

 けれど、ここまでレビンソンの音で徹底させてしまった装置の音(注)は、いかにスピーカーにJBLを使っても、カートリッジにオルトフォンを使っても、もうマーク・レビンソンというあのピュアリストの性格が、とても色濃く聴こえてくる。いや、色濃くなどというといかにもアクの強い音のような印象になってしまう。実際はその逆で、アクがない。サラッとしすぎている。決して肉を食べない草食主義の彼の、あるいはまた、おそらくワイ談に笑いころげるというようなことをしない真面目人間の音がした。

 だが、音のゆきつくところはここひとつではない。この方向では確かにここらあたりがひとつの限界だろう。その意味で常識や想像をはるかに越えた音が鳴った。ひとつの劇的な体験をした。ただ、そのゆきついた世界は、どこか一ヵ所、私の求めていた世界とは違和感があった。何だろう。暖かさ? 豊饒さ? もっと弾力のある艶やかな色っぽさ……? たぶんそんな要素が、もうひとつものたりないのだろう。

 そう思ってみてもなお、ここて鳴った音のおそろしいほど精巧な細やかさと、ぜい肉をそぎ落として音の姿をどこまでもあらわにする分析者のような鋭い迫力とは、やはりひとつ隔絶した世界だった。

注=調整の殆ど終った時点で、念のため、アンプ相互の接続コードに、レビンソン・オリジナルの銀線ではなく、銅線のふつうの──といっても日常の実験でかなり良い音がすると思っていた──シールド線に替えてみた。ところがおもしろいことに、こうすると、マーク・レビンソンで徹底させた音の中に、何か異分子が混じってしまったような、別の血が入りこんだような、違和感が出てきて、少なくともこの装置に関するかぎり、好むと好まざると、接続コードに至るまでレビンソンの音で徹底させてしまったほうがいい、と聴きとれた。とくにプリアンプのML6が、内部の配線に銀線を使っていることとも関係がありそうだ。私の体験でも、異種のワイアーをいろいろとり混ぜて使うと、概して好ましくない結果になることが多いように思う。

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「いま私がいちばん妥当と思うコンポーネント組合せ法、あるいはグレードアップ法」
1980年9月15日 瀬川冬樹

ステレオサウンド 56号(1980年9月発行)
特集・「スピーカーを中心とした最新コンポーネントによる組合せベスト17」より


 オーディオ装置の音を決定づけるのはスピーカーだ。決定とまではゆかないとしても支配する、あるいは方向づけるのが、スピーカーだ。とうぜん、スピーカーが選ばれることで、そのオーディオ装置の鳴らす音の方向は、殆ど決まってしまうことになる。だからこそ、自分自身の装置のパーツを選ぶためには、スピーカーをとめてかかること、が何よりも優先する。スピーカーがきまらないことには、アンプやカートリッジさえ、きまらない。

 このことは、オーディオ装置を考える上での、第一の「基本」といえる。だが、この基本でさえ、ときとして忘れられがちであることを知って、私など、びっくりさせられる。

 たとえば、次のような相談をよく受ける。「○○社製の××型アンプを買おうと思うのですが、このアンプに会うスピーカーを教えてくれませんか」

 アンプが先に決定されて、そのアンプに合うスピーカーを選ぶ──。そんなことはありえない。つねに、スピーカーが選ばれてのちに、アンプが選ばれる。

 あるスピーカーを選ぶ。その人が、どういう理由でそのスピーカーを選んだのか。そのスピーカーの、どんな点に惹かれて選んだのか。そのスピーカーを、どういう音に鳴らしたいのか。そのスピーカーの音が十分に気に入っていたとしても、その反面に、気に入らない部分があるのか、ないのか……。こんなぐあいに、ひとつのスピーカーの選ばれた理由や鳴らしたい音の方向が、こまかくわかってくるにつれて、そのスピーカーを、いっそう良く鳴らすアンプを選ぶことができる。それは、繰り返しになるが、音を鳴らす「要(かなめ)」はスピーカーであって、鳴らしたい音のイメージがはっきりしていれば、そのイメージにより一層近い音のアンプを選ぶことができる、という意味である。

 ヴェテランのマニアには、こんな話はもう当り前すぎてつまらないかもしれない。だが、ちょっと待って頂きたい。理屈の上では判りきったことかもしれないが、それでは、あなた自身、ほんとうに、自分のイメージに最もよく合ったスピーカーを選び、そのスピーカーを自分のイメージに最も近い形で鳴らすことのできるアンプを、ほんとうに、確かに、選び抜いているだろうか。

 なぜ、こんなにクドクドと判りきった念を押すのか、その理由を説明しよう。
 JBLの♯4343といえば、オーディオ愛好家なら知らない人はいない。本誌の愛読者調査(55号)の結果をみるまでもなく、いろいろな調査からも、このスピーカーが、非常に高価であるにもかかわらず、こんにち、日本のオーディオ・ファンのあいだでの、人気第一位のスピーカーであることも、すでによく知られている。実際に、いま日本のどこの町に行っても、オーディオ専門店があるかぎり、まずたいていは♯4343は置いてある。また、個人ですでに所有しておられる人も多い。ということは、ずいぶん多くの人たちが、このスピーカーの音を実際に聴いていることになる。

 オーディオに限らず、なにかズバ抜けて人気の高いものには、また逆に反発や反感も多い。安置JBLをとなえる人もまた少なくない。五木寛之の小説の中にさえ「なんだい、JBLなんてジャリの聴くスピーカーだぜ」とかなんとかいうセリフが飛び出してくる。

 ところでいまこんな話を始めたのは、アンチJBL派に喧嘩を売ろうなどという気持では決してない。それどころか、まったく逆だ。これほど大勢の人が聴いている♯4343の音が、しかしひどく誤解されている例が、近ごろあまりに多い。たとえば、次のような体験が、近ごろ多いのだ。

 全国各地で、オーディオ愛好家の集まりによくお招きを頂く。先方では、私が♯4343を好きなことを知っていて、会場に現物を用意しておいてくださる。しかし、残念ながら、あらかじめセッティングしておいてくださった状態では、とうてい、私の思うような音で鳴っていない。しかし会場は、多くの場合、販売店の試聴室や会議室や集会場といった形で、♯4343の理想的なセッティングなど、むろんとうてい望めない。それは承知の上で、その会場の制約の中で、せめて少しでもマシな、というよりも、レコードを鳴らして話をさせていただく3時間ほどのあいだ、一応我慢のできる程度に鳴ってくれるよう精一杯の設置替えと調整を試みる。それでも、仮に♯4343のベストの状態を100点とすれば、にわか作りのセッティングでは、最高にうまくいったとしても80点。ふつうは70点か60点ぐらいのところで鳴らさざるをえない。50点では話にならないが、それにしても60点ぐらいの音で鳴らさなくてはならないというのは、私自身とてもつらい。

 ところが、話はここからなので、仮にそうして、60点から70点ぐらいの音で鳴らしながら話を終えると、たいていの会場で、数十人の愛好家の中から、一人や二人、「JBL♯4343が、こんなふうな音で鳴るのを初めて聴いた。いままでJBLの音は嫌いだったが、こういう音で鳴るなら、JBLを見直さなくては……」といった感想が聞かれる。私としてはせいぜい60〜70点で鳴らした音でさえ、なのだ。だとすると、♯4343は、ふだん、どんな音で鳴らされているのだろう。

 また、こんなこともよくある。同じように鳴らし終えたあと、専門店のヴェテラン店員のかたに「いゃあ、きょうの♯4343の鳴り方は素晴らしかった。さすがですね」などとほめていただくことがある。これも、私にはひどくくすぐったい。いや、きょうの音はせいぜい65点で、などと言い訳をしても、先方は満更外交辞令でもないらしく、私の言い訳をさえ、謙遜と受けとってしまうありさまだ。すると、いつもの♯4343はどんな音で鳴らされているのか……。

 言うまでもなく、中には数少ないながら、個人で恐らく素晴らしい音で鳴らしておられる愛好家なのだろう。私が会場で鳴らした音を聴いて「あんなものですか?」と言われてこちらがしどろもどろに赤面することも決して少なくない。だがそういう例があるにしても、多くの場合は、私としては不満な音で鳴ったにもかかわらず、その音で、♯4343 の評価を変えた、といわれる方々が、決して少ないとはいえない。

 そのことは、また別の例でも説明できる。上記のように、たまたま鳴らす機会があるときはよいが、先方からのテーマによって、音は鳴らさず話だけ、というような集まりの席上、「♯4343を何度か聴いてみて、少しも良い音にきこえないのだが、専門誌上では常にベタほめみたいに書いてある。あんな音が本当にいいのか?」といった趣旨のおたずねを受ける。そういうときは、その場で鳴らせないことを、とても残念に思う。せめて65点でも、実際に鳴った音を皆で聴きながらディスカッションしたいと、痛切に思う。おとばかりは、百万言を費やしてもついに説明のしきれない部分がある。「百見は一聞に如かず」の名言があるように。

 だが、しかしここでまた声を大にして言いたいのだが、オーディオの音は、なまじ聴いてしまったことで、大きな誤解をしてしまうこともある。いま例にあげた♯4343の音がそうだ。♯4343は、こんにち、おそらく全国たいていのところで鳴っている。誰もがその音を聴ける。だが、良いコンディションで鳴っていなかったために、なまじその音を聴いてしまうと、それが、即、♯4343だと誤解されてしまう。百聞よりも一聴がむしろ怖い。

 JBLの♯4343ひとつについて長々と書いているのは、このスピーカーが、こんにちかなり一般的に広く知られ、そして聴かれているから、例としてわかりやすいと思うからだ。従ってもう少し♯4343の引用を続けることをお許し頂きたい。

 JBLの音を嫌い、という人が相当数に上がることは理解できる。ただ、それにしても♯4343の音は相当に誤解されている。たとえば次のように。

 第一に低音がよくない。中低域に妙にこもった感じがする。あるいは逆に中低域が薄い。そして最低音域が出ない。重低音の量感がない。少なくとも中低音から低音にかけて、ひどいクセがある……。これが、割合に多い誤解のひとつだ。たしかに、不用意に設置され、鳴らされている♯4343の音は、そのとおりだ。私も、何回いや何十回となく、あちこちでそういう音を聴いている。だがそれは♯4343の本当の姿ではない。♯4343の低音は、ふつう信じられているよりもずっと下までよく延びている。また、中低域から低音域にかけての音のクセ、あるいはエネルギーのバランスの過不足は、多くの場合、設置の方法、あるいは部屋の音響特性が原因している。♯4343自体は、完全なフラットでもないし、ノンカラーレイションでもないにしても、しかし広く信じられているよりも、はるかに自然な低音を鳴らすことができる。だが、私の聴いたかぎり、そういう音を鳴らすのに成功している人は意外に少ない。いまや国内の各メーカーでさえ、比較参考用に♯4343をたいてい持っているが、スピーカーを鳴らすことでは専門家であるべきはずの人が、私の家で♯4343の鳴っているのを聴いて、「これは特製品ですか」と質問するという有様なのだ。どういたしまして、特製品どころか、ウーファーの前面を凹ませてしまい、途中で一度ユニットを交換したような♯4343なのだ。

 誤解の第二。中〜高音が冷たい。金属的だ。やかましい。弦合奏はとうてい聴くに耐えない。ましてバロックの小編成の弦楽オーケストラやその裏で鳴るチェンバロの繊細な音色は、♯4343では無理だ……。

これもまた、たしかに、♯4343はよくそういう音で鳴りたがる。たとえばアルテックやUREIのあの暖い音色と比較すると、♯4343といわずJBLのスピーカー全体に、いくぶん冷たい、やや金属質の音色が共通してあることもまた事実だ。ある意味ではそこがJBLの個性でもあるが、しかしそのいくぶん冷たい肌ざわりと、わずかに金属質の音色とが、ほんらいの楽器のイメージを歪めるほど耳ざわりで鳴っているとしたら、それは♯4343を鳴らしこなしていない証拠だ。JBLの個性としての最少限度の、むしろ楽器の質感をいっそう生かすようなあの質感さえ、本当に嫌う人はある。たぶんイギリス系のスピーカーなら、そうした人々を納得させるだろう。そういう意味でのアンチJBLはもう本格派で、ここは本質的な音の世界感の相異である。しかし繰り返すが、そうでない場合に♯4343の中〜高音域に不自然さを感じたとすれば、♯4343は決して十全に鳴っていない。

 第三、第四、第5……の誤解については、この調子でかいていると本論に達しないうちに指定の枚数を超過してしまいそうなので、残念ながら別の機会にゆずろう。ともかく、よく知られている(はずの)JBL♯4343の音ひとつを例にとってみても、このように必ずしも正しく理解されていない。とうぜん、本来の能力が正しく発揮されている例もまた少ない。だとしたら(話はここから本題に戻るのだが)、自分の求める音を鳴らすスピーカーを、本当に正しく聴き分け、選び抜くということが、いかに難しい問題であるか、ということが、ほんの少しご理解頂けたのではないだろうか。

 自分に合ったスピーカーを適確に選ぶことはきわめて難しい。とすれば、いったい、何を拠りどころとしてスピーカーを探し、選んだらよいのか。あるいは、そのコツまたはヒントのようなものがあるのか──。

 残念ながら、確かな方法は何もない。スピーカーに関する限り、その難しさは配偶者を選ぶに似て、ともかく我家に収めて、何ヵ月か何年か、ていねいに鳴らし込み、暗中模索しながら、その可能性をさぐってゆくしか、手がないのだ。そうしてみて結局、何年かつきあったスピーカーが、本質的に自分に合わないということが、あとからわかってみたりする。そうして何回かの無駄を体験しながら、一方では、ナマの演奏会に足繁く通い、またどこかに素晴らしい再生音があると聞けば、出かけていって実際に音を聴かせてもらう。そうして、ナマと再生音の両方を、それもできるだけ上質の音ばかり選んで、数多く聴き、美しい音をそのイメージを、自分の身体に染み込ませてしまわなくては、自分自身がどういう音を鳴らしたいのか、その目標が作れない。そうして、何年かかけて自分自身の目指す音の目標を築き上げてゆくにつれて、ふしぎなことに、その目標に適ったスピーカーが、次第に確実に選べるようになってくる。何と面倒な! と思う人は、オーディオなんかに凝らないほうがいい。

 いまもしも、ふつうに音楽が好きで、レコードが好きで、好きなレコードが、程々の良い音で鳴ってくれればいい。というのであれば、ちょっと注意深くパーツを選び、組合わせれば、せいぜい二〜三十万円で、十二分に美しい音が聴ける。最新の録音のレコードから、旧い名盤レコードまでを、歪の少ない澄んだ音質で満喫できる。たとえば、プレーヤーにパイオニアPL30L、カートリッジは(一例として)デンオンDL103D、アンプはサンスイAU−D607(Fのほうではない)、スピーカーはKEF303。これで、定価で計算しても288600円。この組合せで、きちんとセッティング・調整してごらんなさい。最近のオーディオ製品が、手頃な価格でいかに本格的な音を鳴らすかがわかる。

 なまじ中途半端に投資するよりも、、こういうシンプルな組合せのほうが、よっぽど、音楽の本質をとらえた本筋の音がする。こういう装置で、レコードを聴き、心から満足感を味わうことのできる人は、何と幸福な人だろう。私自身が、ときたま、こういう簡素な装置で音楽を聴いて、何となくホッとすることがある。ただ、こういう音にいつまでも安住することができないというのが、私の悲しいところだ。この音で毎日心安らかにレコードを聴き続けるのは、ほんの少しものたりない。もう少し、音のひろがりや、オーケストラのスケール感が欲しい。あとほんの少し、キメ細かい音が聴こえて欲しい。それに、ピアノや打楽器の音に、もうちょっと鋭い切れ味があったらなおいいのに……。

 そこでカートリッジを一個追加してみる。音の切れ味が少し増したように思う。しばらくのあいだは、その新しい音の味わいに満足する。しかしまた数ヵ月すると、こんどはもう少し音のひろがりが出ないものか、と思いはじめる。この前、カートリッジ一個であれほど変ったのだから、もうひとつ別のカートリッジを追加してみようか?……

 ……どうやら、十分ではないが、一応うまくいったようだ。三個に増えたカートリッジを、レコードによって使い分ける日が何ヵ月か続く。

 だがやがて、もしかするとアンプを新型に交換すれば、もっとフレッシュな音が聴けるのではないか、と思いはじめる。そして次にはスピーカーをもう少し上のランクに……。気がついてみると、最初に買った組合せの中で、残っているのはプレーヤーだけ。しかしいまとなってはそれも、もう少し高級機に替えたほうがいいのじゃないか──。

 多くのオーディオ愛好家が、次から次と新製品に目移りするのは、おそらく右のような心理からだろう。そして気がついてみると、オーディオに凝る、どころか、オーディオ一辺倒にどっぷり浸り込んでしまっている自分を発見して愕然とする。

 このような、いわばオーディオの深い森の中に迷い込まないようにするためには、オーディオ機器およびレコードの録音、さらには音楽の作曲や演奏の様式が、どのような経路をたどってこんにちに至ったか、広く俯瞰しながら大筋を把握しておくことが必要ではないかと思う。少なくともここ十年あまりのあいだに、音楽の録音およびその再生に関するかぎり、単に技術的な意味あいにとどまらず、大きく転換し、かつ展開している。そのことを正しく掴んでいるかぎりは、むやみにオーディオに振り回されることはない。またそれを知ることが、結局は、自分に合ったスピーカーを、アンプを、選ぶための近道にもなるはずだ。

 レコードは、オーディオ装置の音を鳴らす単純な音源ではなく、ひとつの音楽の記録として、ときに人の魂を心底から揺り動かすほどの力を持っている。だからこそ私たちは、レコードの録音年代の古さ新しさに関係なく、自分の好きな音楽、好みの演奏家のレコードを探し求め、大切に保存して、何回も聴きかえす。

 だがそれをオーディオ再生装置の側から眺めると、少なくともステレオ化された1958(昭和33)粘以降の二十数年間に話を限ったとしても、ずいぶん大きな変化がみられる。

 まず、ステレオ化直後の頃の、録音機材すべてに真空管の使われていた頃。そして、マルチトラックでなく、比較的自然な楽器の配置に、シンプルなマイクアレンジ。ヴェロシティマイクの暖かく柔らかい音質。

 やがてトランジスターに入れ代りはじめるが、コンシュマー用のアンプが、初期のトランジスター時代にひどく硬い、いやな音を鳴らしたようにプロ用といえども、TR(トランジスター)化の初期には、録音機材にもずいぶん硬い音のシステムがあった。ノイズも少なくない。

 マルチマイク・マルチトラックがとり入れられた初期には、その複雑なシステムを消化しきれずに、ずいぶん音のバランスのおかしな録音があった。また、その頃から広まりはじめたロックグループの新しい音楽では、電気楽器・電子楽器が使われたために、スピーカーから一旦鳴らした音をもういちどマイクで拾うという、それまでにない録音法に、技術社のとまどったあとがみられ、ひどく歪んだ音のレコードがたくさん残っている。ロックのレコードは音が悪いもの、と相場がきまっていた。

 トランジスターの機器の性能向上、コンデンサーマイクの主流化、マルチトラック録音の定着……それをもとにした新しい録音技法が真に完成の域に達したのは、ほんのここ数年来のことといってよい。しかし、ここ数年来に作られた新しい録音のレコードの中には、クラシック、ポピュラーを問わず、従来、名録音と称賛されたようなレコードと比較してもなお、音のダイナミックス、、とくに強音での伸びのよさと、弱音でのバックグラウンドノイズのほとんど耳につかないほどの静けさ。そしてどんなに音が重なりあったときでも、歪や混濁感のない透明で繊細な解像力の良さ。十分に広い周波数レインジ……等、どこからみても、素晴らしい出来栄えで聴き手を喜ばせてくれるものが増えている。

 とうぜん、この新しい録音のレコードの新鮮な音を十全に聴きとるためには、再生装置の能力にもまた、これまでとは違った内容が要求される。しかし一方では、そういう新しい装置で、古い録音のレコードを再生したら、録音のアラやノイズばかり耳ざわりになるのではないか、といった愛好家の心配もあるようだ。そのあたりをふくめて、この辺でそろそろ、再生装置の各論に入ることにする。

 自分に合ったスピーカーを選ぶ適確に選ぶ手軽な方法はない、とは言ったけれど、だからといって、何の手がかりもないわけではない。ことに、前記のように、どのようなレコードを、どのようなイメージで鳴らしたいのか、というひとつの設問を立ててみると、そこから、スピーカーの目のつけかたの、ひとつの角度が見えてくる。

     *

 クラシックとポピュラーとで、それに適したスピーカーがそれぞれ違うか、という問題には、そう単純明快な解答はできない。だいいち、クラシックとポピュラーといった漫然とした分類では、スピーカーの鳴らす音のイメージは明確にならない。そこで、次のような考えかたをしてみる。

 クラシック音楽とそれ以外のさまざまなポピュラー音楽との、オーディオ的にみてのひとつの大きな違いは、PA装置(拡声装置、マイクロフォン)を使うか使わないか、という点にある。言うまでもなく、クラシックのコンサートでは、どんなに広いホールでの演奏であっても、そして、それがギターやチェンバロのような音量の非常に小さな楽器の場合でも独唱の場合でも、特殊な例外はあるにしても原則としてPAは使わない。従って聴衆は、常に、ナチュラルな楽器や声を、そのまま自然な姿で耳にする。また、音楽ホールのステージで演奏され、客席で聴く音は、音源(楽器や声)からの直接ONよりも、ホールのあちこちに反響して耳に到達する間接音、いわゆるホールトーンのほうが優勢で、とうぜん、クラシックの音楽は、ホールのたっぷりした響きが十分にブレンドされた形で記憶に残る。ただ、楽器を自分で演奏できる人たちや、ときにプロの演奏家が、ごく内輪に個人の家などで楽しむコンサートの場合には、ふだんホールで遠く距離をおいて聴くのとは全く違う生々しい音が聴きとれる。ヴァイオリンの音を、演奏会場でだけ聴き馴れた人が、初めて、目の前2〜3メートルの距離で演奏される音を聴くと、その音量の大きなことと、意外に鋭い、きつい音や、弓が弦をこする音、弦をおさえた指が離れるときの音、などの附帯雑音が非常に多いことに驚いたりする。

 このように、同じクラシックの楽器でも、原則的にホールで演奏される音をほどよい席で鑑賞するイメージを再生音(スピーカー)に求める場合と、楽器を自分で奏でたりすぐ目の前で演奏されるのを聴く感じを求めるのとでは、それだけでもずいぶん大きな違いがある。

 一般的に言えば、クラシック音楽を、ホールのほどよい席で鑑賞するイメージをよく再現するのは、おもにイギリスで開発されたスピーカーに多い。そして、新しい録音のレコードの音を十全に再生するには、その中でも開発年代の新しい、いわゆるモニタータイプのスピーカーに目をつけたい。たとえば、KEFの104aBや105/II、ハーベスのモニターHL、スペンドールのBCIIやBCIII、あるいはロジャースのエクスポート・モニターや、新型のPM210、410、510のシリーズ、そしてBBCモニターのLS5/8……。

 しかし、楽器が眼前で演奏されたときの鮮鋭なイメージを求めてゆくと、これは、イギリス系のスピーカーでは少し物足りない。やはりJBLのスタジオモニターのシリーズ(たとえば♯4343)や、アルテックの604の系統、同じスピーカーをベースにしたUREIのような、アメリカのモニタースピーカーが、そのようなイメージを満たしてくれやすい。

 さて、ポピュラーに目を転じる。ポピュラーとひと口に言っても、クラシックジャズからモダンジャズ後期に至るジャズの再生と、それ以後のクロスオーバーからフュージョンに至る音楽とでは、前者が原則的にPAを使わないで、楽器も古典的なナチュラルな楽器を前提としているのに対して、後者は、エレキギターからシンセサイザーに至る電気楽器・電子楽器を多用して、またそうした楽器と音色や音量のバランスをとるために、たとえばドラムスでもチューニングを大きく変えて使うというような点を考えてみても、それに適合するスピーカーの考え方は大幅に異なってくる。

 たとえばモダンジャズを含む50年代ジャズを中心に(仮にその時代のスタイルで新しく録音し直したレコードであっても)ジャズらしさを十分に再現したいと相談を受けたとしたら、私はたとえば、次のようなスピーカーを一例として上げる。

 ユニットは全部JBLだが、完成品でなく、パーツを購入して組み上げる。

 ウーファーは2220H(130H)、エンクロージュアは4530BK。場所が許せば4520BKに、ウーファーを2本入れる。あるいは4560BKA(フロントロードホーン)でエネルギーを確保して、最低音用として3D方式で補うという手もある。

 中音は376または2441。ホーンは、2397が人気があるようだが、私なら2395(HL90)にする。これに075トゥイーターを組合わせたときの、スネァドラムやシンバルの音の鮮烈な生々しさは、まるで目の前で楽器が炸裂するかのようで、もうそれ以外のユニットが思いつかないほどだ。ネットワークも、絶対にJBLオリジナルを使う。低←→中の間は3182、または3152。中←→高の間は3150またはN7000。LCでなくマルチアンプでも、うまく調整できればよい。

 少なくともこのシステムで、私は、クラシックを聴くことは全く考えもつかない。徹底してジャズにピントを合わせたスピーカーである。
 もちろんこのままでも、クロスオーバーやフュージョンが楽しめなくはない。けれど、それらの音楽は、ジャズにくらべると、もっと再生音域を広げなくては、十分とはいえない。たとえば、トゥイーターが075では、シンセサイザーの高域の倍音成分の微妙な色あいや、音が空間を駆けめぐり浮遊する感じを、十分に鳴らしにくい。そういう音を鳴らすには、同じJBLでも2405が必要になる。けれどスネァやシンバルのエネルギー感、実在感について、075を一旦聴いてしまうと2405の音では細く弱々しくて不満になる。

 低音についても、シンセサイザーの作り出すときに無機的な超低音や、片張りのバスドラムのストッと乾いた音は、ホーンロードスピーカーでは、必ずしも現代的に再現できるとはいいにくい。ここはどうしても、JBLの新しいエンクロージュアEN8Pまたは8Cに収めたい。中音は前記のままでよいが、ネットワークは新型のLX50AとN7000が指定される。このシステムは、たとえばロックあるいはアメリカの新しいポップスのさまざまな音楽に、すべて長所を発揮すると思う。さらにまた、日本のニューミュージック系にもよい。

 日本の、ということになると、歌謡曲や演歌・艶歌を、よく聴かせるスピーカーを探しておかなくてはならない。ここではやはりアルテック系が第一に浮かんでくる。620Bモニター。もう少しこってりした音のA7X……。タンノイのスーパーレッド・モニターは、三つのレベルコントロールをうまく合わせこむと、案外、艶歌をよく鳴らしてくれる。

 もうひとつ別の見方がある。国産の中級スピーカーの多くは、概して、日本の歌ものによく合うという説である。私自身はその点に全面的に賛意は表し難いが、その説というのがおもしろい。

 いわゆる量販店(大型家庭電器店、大量販売店)の店頭に積み上げたスピーカーを聴きにくる人達の半数以上は、歌謡曲、艶歌、またはニューミュージックの、つまり日本の歌の愛好家が多いという。そして、スピーカーを聴きくらべるとき、その人たちが頭に浮かべるイメージは、日頃コンサートやテレビやラジオで聴き馴れた、ごひいきの歌い手の声である。そこで、店頭で鳴らされたとき、できるかぎり、テレビのスピーカーを通じて耳にしみこんだタレント歌手たちの声のイメージに近い音づくりをしたスピーカーが、よく売れる、というのである。スピーカーを作る側のある大手メーカーの責任者から直接聞いた話だから、作り話などではない。もしそうだとしたら、日本の歌を楽しむには、結局、国産のそのようなタイプのスピーカーが一番だ、ということになるのかどうか。

 少なくとも右の話によれば、国産で、量販店むけに企画されるスピーカーは、クラシックはもちろん、ジャズやロックやその他の、西欧の音楽全般に対しては、ピントを合わせていない理くつになるわけだから、その主の音楽には避けるべきスピーカーということにもなりそうだ。

 話を少しもとに戻して、録音年代の新旧について考えてみる。クラシックでもポピュラーでも、真の意味で録音が良くなったのはここ数年来であることはすでにふれた。これまでにあげてきた少数の例は(ジャズのケースを除いては)、そうした新しい音の流れを前提としたスピーカーである。しかし、それらのスピーカーで、古い年代の録音が、そのまま十分に楽しめるか。それともまた、古い年代の録音を再生するのに、より1層適したスピーカーというものがあるのかどうか。

 ある、と言ったほうが正しいように思う。仮に、ステレオ化(1958年)以後に話を限ってみても、管球時代の暖かい自然な音を録音していた前期(1965年前後まで)と、TR化、マルチトラック化、マルチマイクレコーディングの、過渡期である中期(60年代半ば頃から70年代初め頃まで)、そして新時代の機材の性能向上と、録音テクニックの消化された70年代半ば以降からこんにちまで、という三つの時代に大きく分類ができる。この中で、いわば過渡期でもある中期の録音は、出来不出来のバラつきが非常に大きい。おそろしく不自然な音がある。ひどく歪んだ(ことにロック系の)音がある。やたらにマルチマイク・マルチトラックであることを強調するような、人工臭ぷんぷんの音もある。ステレオの録音に関するかぎり、1960年代の前半までと、70年代後半以降に、名録音が多く、中期の録音には注意した方がいいというのが私の考え方だ。

 それはともかく、ステレオ前期の録音をそれなりに楽しむには、むろんこんにちの最新鋭のスピーカーでも、さして不自然でなく再生できる例が多い。けれど反面、鑑賞にはむしろ邪魔なヒスノイズやその他の潜在雑音が耳障りになったり、音のバランスが多少変って、本来の録音よりもいくぶん冷たい肌ざわりで再生されるということも少なくない。

 そういう理由から、古い録音を再生するのに、一層適したスピーカーがある、という考え方が出てくるわけだ。

 たとえばクラシックなら、イギリスのローラ・セレッションのディットン25や66、あるいはデドハム。またはヴァイタボックスのバイトーン・メイジュアやCN191コーナーホーン・システム。また、もしも中古品で入手が可能なら、タンノイ社製のオリジナルGRFもオートグラフ、あるいは旧レクタンギュラー・ヨーク、など(国産エンクロージュア入りのタンノイは、私はとらない)。またアメリカなら、やはりアルテック。620BモニターやA7X。

 これらに共通しているのは、適度のナロウレインジ。低域も高域も、適度に落ちていて、そして中域にたっぷりと暖かみがある。そういうスピーカーが、古い録音を暖かく蘇らせる。

 その意味からは、必ずしもクラシックと話を限らなくとも、ポピュラー音楽全般についてもまた、似たことがいえる。ただ強いていえば、やはりポップス系は、イギリス系よりもアメリカ系のほうがその特長をよく生かす傾向のあること。イギリス系のスピーカーでポップスを鳴らすと、どうも音が渋く上品に仕上りすぎる傾向がある。ということは見方を変えれば、ストリングス・ムードやイージー・リスニング、あるいは懐かしいポピュラーソングなど、イギリスのスピーカーで特長を生かすことのできる音楽もむろんあるわけだ。だがそれにしてもやはり、私自身の感覚ではどうしても、イギリスのスピーカーの鳴らすポップスの世界は概して渋すぎる。

 ここまでは、スヒーカーを聴くときの拠りどころを、ひとつは録音の年代の新旧、もうひとつは音楽の音の性格の違い、という二つの角度から眺めてきた。しかし本当は、これは何の答えにもなっていない。というのは、ここに、ひとりひとりの聴き手の求める音のありかた、求める音の世界という、これこそ最も本質的に重要な条件をあはてはめてゆかなくてならないからだ。聴き手不在のオーディオなど、何の意味もありはしない。

 では聴き手の求める音、というものを、どう分類してゆくべきか。これも答えは多岐に亘る。

 たとえば音量の問題がある。これには音を鳴らす環境の問題もむろん含まれる。遮音の良好なリスニングルームで、心ゆくまで豊かな音量を満喫したい人。しかし反対に、そういう恵まれたリスニングルームを持っていてもなお、決して大きな音量を好まない人も少なからずある。一人の同じ人間でも、一日のうちの朝と夜、その日の気分や聴く曲の種類などに応じて、音量をさまざまに変化させるが、それにしても、平均的に、かなりの音量で楽しむ人と、おさえた音で聴くことの好きな人とに、やはり分かれる。

 大きな音量の好きな人には、アメリカ系のスピーカーが向いている。これまでにまだ登場していない製品を含めて、アメリカのスピーカーは概して、大きな音量で朗々と鳴らして楽しむのが、スピーカーを活かす使い方だ。

 反対に、小音量の好きな人は、イギリス系のスピーカーに目をつける。イギリスのスピーカーは、概してハイパワーを入れると音が十分に伸び切らないし、大きな音量を出すことを、設計者自身が殆ど考えていないようだ。イギリス人と一緒にレコードを聴いてみると、彼らがとても控えめな音量でレコード鳴らすことに驚かされる。そういう彼らの作るスピーカーは、とうぜん、小さな音量で鳴らしたときに音がバランスよく美しく聴こえるように作られている。

 音量の次には、音色の傾向があげられる。たとえば音のクリアネス、あるいは解像力。どこまでも、細密画のようにこまかく音を鳴らし分けるような、隅々まで見通せるようないわゆる解像力の高い音を求めるか。反対に、そういう細かい音は神経が疲れてしまうから、もっと全体をくるみ込んでしまうような音。前者が製図ペンや面相筆で細かく描き込んだ細密画なら、後者は筆太のタッチで、大らかに仕上げたという感じの音。

 解像力の優れているのは、やはり新しいモニタ系のスピーカーだ。そこに音量の問題を重ねてみると、高解像力・小音量ならイギリスの中型モニター。高解像力・大音量ならどうしてもJBLのスタジオ・モニタ、となるだろう。

 ふわっとくるみ込むような柔らかい音。そして小音量でよいのなら、前述のディットン245や、スペンドールのBCII。少しぜいたくなところでロジャースPM510。これはモニター系のスピーカーであるにもかかわらず、耳あたりのいいソフトな音も鳴らせる。

 ソフトタッチ、しかし音量は大きく、となるとここはアルテックやUREIの独壇場になる。それも、高音を少々絞り気味に調整して鳴らしたい。

 音のエネルギーの問題もある。とくに、新しいポップスの録音。たとえばシェフィールドのダイレクトカットの録音などを聴いてみると、これは、音に本当の力のあるスピーカーでなくては、ちっともおもしろくないことがわかる。その上で、十分にレインジが広く、そして音の質感がよく、良い意味で音がカラッと乾いていなくてはならない。となるとここはもう、イギリスの出番ではない。アルテックでもない。いや、あるてっくならせい一杯がんばって6041。しかしここはどうしてもJBLスタジオ・モニターだ。

 だが、ここにもっと欲ばった要求をしてみる。クラシックも好き、ジャズやロックも気が向けばよく聴く。ニューミュージックも、ときに艶歌も聴く。たまにはストリングス・ムードなどのイージー・リスニングも……。そういう聴き方だから、レコードの録音も新旧、内外、多岐に亘り、しかも再生するときの音量も、深夜はひっそりと、またあるときは目の前でピアノやドラムスが直接鳴るのを聴くような音量まで要求する──としたら?

 これは決して架空の設定ではない。私自身がそうだし、音楽を妙に差別しないで本当に好きで楽しむ人なら、そう特殊な要求とはいえない。だとしたら、どういうスピーカーがあるのか。

 再生能力の可能性の、こんにち考えられる範囲でできるだけ広いスピーカー、を選ぶしかない。となると、これが最上ではないが、といってこれ以外に具体的に何があるかと考えてみると、結局、これしかないという意味で、やはりJBL♯4343あたりに落ちつくのではないだろうか。あるいは、この本の出るころにはサンプルが日本に着くはずの、JBLの新型♯4345が、その期待にいっそう応えてくれるのかもしれない。

 スピーカー選びについて、いくつかのケースを想定しながら、具体例をいくつかあげてみた。次号では、これらのスピーカーを、どう鳴らしこなすのか、について、アンプその他に話をひろげて考えてみる。


http://audiosharing.com/review/?tag=4343
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c12

[近代史02] LPの音をSPの音に変える魔法のスピーカ タンノイ オートグラフ _ 2流オケの音もウイーン・フィルの響きに変える奇跡 中川隆
127. 中川隆[-11105] koaQ7Jey 2019年3月29日 10:33:16 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[914]
「私とタンノイ」1979年3月30日 瀬川冬樹
http://audiosharing.com/review/?p=802


ステレオサウンド別冊「世界のオーディオ・タンノイ」(1979年春発行)
「タンノイ論 私とタンノイ」より

 日本酒やウイスキィの味が、何となく「わかる」ような気に、ようやく近頃なってきた。そう、ある友人に話をしたら、それが齢をとったということさ、と一言で片づけられた。なるほど、若い頃はただもう、飲むという行為に没入しているだけで、酒の量が次第に減ってくるにつれて、ようやく、その微妙な味わいの違いを楽しむ余裕ができる――といえば聞こえはいいがその実、もはや量を過ごすほどの体力が失われかけているからこそ、仕方なしに味そのものに注意が向けられるようになる――のだそうだ。実をいえばこれはもう三年ほど前の話なのだが、つい先夜のこと、連れて行かれた小さな、しかしとても気持の良い小料理屋で、品書に出ている四つの銘柄とも初めて目にする酒だったので、試みに銚子の代るたびに酒を変えてもらったところ、酒の違いが何とも微妙によくわかった気がして、ふと、先の友人の話が頭に浮かんで、そうか、俺はまた齢をとったのか、と、変に淋しいような妙な気分に襲われた。それにしても、あの晩の、「窓の梅」という名の佐賀の酒は、さっぱりした口あたりで、なかなかのものだった。

     *

 レコードを聴きはじめたのは、酒を飲みはじめたのよりもはるかに古い。だが、味にしても音色にしても、それがほんとうに「わかる」というのは、年季の長さではなく、結局のところ、若さを失った故に酒の味がわかってくると同じような、ある年齢に達することが必要なのではないのだろうか。いまになってそんな気がしてくる。つまり、酒の味が何となくわかるような気がしてきたと同じその頃以前に、果して、本当の意味で自分に音がわかっていたのだろうか、ということを、いまにして思う。むろん、長いこと音を聴き分ける訓練を重ねてきた。周波数レインジの広さや、その帯域の中での音のバランスや音色のつながりや、ひずみの多少や……を聴き分ける訓練は積んできた。けれど、それはいわば酒のアルコール度数を判定するのに似て、耳を測定器のように働かせていたにすぎないのではなかったか。音の味わい、そのニュアンスの微妙さや美しさを、ほんとうの意味で聴きとっていなかったのではないか。それだからこそ、ブラインドテストや環境の変化で簡単にひっかかるような失敗をしてきたのではないか。そういうことに気づかずに、メーカーのエンジニアに向かって、あなたがたは耳を測定器的に働かせるから本当の音がわからないのではないか、などと、もったいぶって説教していた自分が、全く恥ずかしいような気になっている。

     *

 おまえにとってのタンノイを書け、と言われて、右のようなことをまず思い浮かべた。私自身、いくつものタンノイを聴いてきた。デュアル・コンセントリック・ユニットやレクタンギュラーG・R・Fに身銭を切りもした。だが、ほんとうにタンノイの音を知っているのだろうか――。ふりかえってみると、さまざまなタンノイの音が思い起こされてくる。

タンノイ初体験

 はじめてタンノイの音に感激したときのことはよく憶えている。それは、五味康祐氏の「西方の音」の中にもたびたび出てくる(だから私も五味氏にならって頭文字で書くが)S氏のお宅で聴かせて頂いたタンノイだ。

 昭和28年か29年か、季節の記憶もないが、当時の私は夜間高校に通いながら、昼間は、雑誌「ラジオ技術」の編集の仕事をしていた。垢で光った学生服を着ていたか、それとも、一着しかなかったボロのジャンパーを着て行ったのか、いずれにしても、二人の先輩のお供をする形でついて行ったのだか、S氏はとても怖い方だと聞かされていて、リスニングルームに通されても私は隅の方で小さくなっていた。ビールのつまみに厚く切ったチーズが出たのをはっきり憶えているのは、そんなものが当時の私には珍しく、しかもひと口齧ったその味が、まるで天国の食べもののように美味で、いちどに食べてしまうのがもったいなくて、少しずつ少しずつ、半分も口にしないうちに、女中さんがさっと下げてしまったので、しまった! と腹の中でひどく口惜しんだが後の祭り。だがそれほどの美味を、一瞬に忘れさせたほど、鳴りはじめたタンノイは私を驚嘆させるに十分だった。

 そのときのS氏のタンノイは、コーナー型の相当に大きなフロントロードホーン・バッフルで、さらに低音を補うためにワーフェデイルの15インチ・ウーファーがパラレルに収められていた。そのどっしりと重厚な響きは、私がそれまで一度も耳にしたことのない渋い美しさだった。雑誌の編集という仕事の性質上、一般の愛好家よりもはるかに多く、有名、無名の人たちの装置を聴く機会はあった。それでなくとも、若さゆえの世間知らずともちまえの厚かましさで、少しでも音のよい装置があると聞けば、押しかけて行って聴かせて頂く毎日だったから、それまでにも相当数の再生装置の音は耳にしていた筈だが、S氏邸のタンノイの音は、それらの体験とは全く隔絶した本ものの音がした。それまで聴いた装置のすべては、高音がいかにもはっきりと耳につく反面、低音の支えがまるで無に等しい。S家のタンノイでそのことを教えられた。一聴すると、まるで高音が出ていないかのようにやわらかい。だがそれは、十分に厚みと力のある、だが決してその持てる力をあからさまに誇示しない渋い、だが堂々とした響きの中に、高音はしっかりと包まれて、高音自体がむき出しにシャリシャリ鳴るようなことが全くない。いわゆるピラミッド型の音のバランス、というのは誰が言い出したのか、うまい形容だと思うが、ほんとうにそれは美しく堂々とした、そしてわずかにほの暗い、つまり陽をまともに受けてギラギラと輝くのではなく、夕闇の迫る空にどっしりとシルエットで浮かび上がって見る者を圧倒するピラミッドだった。部屋の明りがとても暗かったことや、鳴っていたレコードがシベリウスのシンフォニイ(第二番)であったことも、そういう印象をいっそう強めているのかもしれない。

 こうして私は、ほとんど生まれて初めて聴いたといえる本もののレコード音楽の凄さにすっかり打ちのめされて、S氏邸を辞して大泉学園の駅まで、星の光る畑道を歩きながらすっかり考え込んでいた。その私の耳に、前を歩いてゆく二人の先輩の会話がきこえてきた。

「やっぱりタンノイでもコロムビアの高音はキンキンするんだね」

「どうもありゃ、レンジが狭いような気がするな。やっぱり毛唐のスピーカーはダメなんじゃないかな」

 二人の先輩も、タンノイを初めて聴いた筈だ。私の耳にも、シベリウスの最終楽章の金管は、たしかにキンキンと聴こえた。だがそんなことはほんの僅かの庇にすぎないと私には思えた。少なくともその全体の美しさとバランスのよさは、先輩たちにもわかっているだろうに、それを措いて欠点を話題にしながら歩く二人に、私は何となく抵抗をおぼえて、下を向いてふくれっ面をしながら、暗いあぜ道を、できるだけ遅れてついて歩いた。

     *

 古い記憶は、いつしか美化される。S家の音を聴かせて頂いたのは、後にも先にもそれ一度きりだから、かえってその音のイメージが神格化されている――のかもしれない。だが反面、数えきれないほどの音を聴いた中で、いまでもはっきり印象に残っている音というものは、やはり只者ではないと言える。こうして記憶をたどりながら書いているたった今、S家に匹敵する音としてすぐに思い浮かぶ音といったら、画家の岡鹿之介氏の広いアトリエで鳴ったフォーレのレクイエムだけといえる。少しばかり分析的な言い方をするなら、S氏邸の音はタンノイそのものに、そして岡邸の場合は部屋の響きに、それぞれびっくりしたと言えようか。

 そう思い返してみて、たしかに私のレコード体験はタンノイから本当の意味ではじまった、と言えそうだ。とはいうものの、S氏のタンノイの充実した響きの美しさには及ばないにしても、あのピラミッド型のバランスのよい音を、私はどうもまだ物心つく以前に、いつも耳にしていたような気がしてならない。そのことは、S氏邸で音を聴いている最中にも、もやもやとはっきりした形をとらなかったものの何か漠然と心の隅で感じていて、どこか懐かしさの混じった気持にとらわれていたように思う。そしていまとなって考えてみると、やはりあれは、まだ幼い頃、母の実家であった深川・木場のあの大きな陽当りの良い二階の部屋で、叔父たちが鳴らしていた電気蓄音器の音と共通の響きであったように思えてならない。だとすると、結局のところタンノイは、私の記憶の底に眠っていた幼い日の感覚を呼び覚ましたということになるのか。


モニター・レッド

 S氏邸のタンノイからそれほどの感銘を受けたにかかわらず、それから永いあいだ、タンノイは私にとって無縁の存在だった。なにしろ高価だった。「西方の音」によれば当時神田で17万円で売っていたらしいが、給料が8千円、社内原稿の稿料がせいぜい4〜5千円。それでも私の若さでは悪いほうではなかったが、その金で母と妹を食べさせなくてはならなかったから、17万円というのは、殆ど別の宇宙の出来事に等しかった。そんなものを、ウインドウで探そうとも思わなかった。グッドマンのAXIOM―80が2万5千円で、それか欲しくてたまらずに、二年間の貯金をしたと憶えている。このグッドマンは、私のオーディオの歴史の中で最も大きな部分なのだが、それは飛ばして私にとってタンノイが身近な存在になったのは、昭和三十年代の終り近くになってからの話だ。その頃は、工業デザインを職として、あるメーカーの嘱託をしていたので、少しは暮しが楽になっていた。デザインが一生の仕事になりそうに思えて、もうこの辺で、アンプの自作から足を洗おうと考えた。部屋は畳のすり切れた古い六畳和室だったが、当分のあいだ装置に手を加える気を起さないためには、ある程度以上のセットが必要だと考え、マランツ・セブンと、QUADのII型(管球式モノーラル・パワーアンプ)を二台という組合せに決めた。プレーヤーはガラードの301にSMEを持っていた。そこでスピーカーだが、これは迷うことなくタンノイのDC15にきめた。その頃、秋葉原で7万5千円になっていた。青みを帯びたメタリックのハンマートーン塗装のフレームに、磁極のカヴァーがワインレッドの同じくメタリック・ハンマートーン塗装。いわゆる「モニター・レッド」の時代であった。ただ、エンクロージュアまではとうてい手が出せない。G・R・Fやオートグラフは、まだほとんど知られていなかった。まして、怪しげなエンクロージュアに収めればせっかくのタンノイがどんなにひどい音で鳴るか、こんにちほど知られていない。グッドマンのAXIOM―80で、エンクロージュアの重要性を思い知らされていた筈なのに、タンノイの場合にそのことにまだ思い至っていなかったという点が、我ながらどうにも妙だが、要するところそこまででもう貯金をはたき尽くしたというのが真相だ。そして、このタンノイが、ごく貧弱ながらもエンクロージュアと名のつくものに収まるのは、もっとずっと後のことになる。

デュアル・コンセントリック・モニター15

 イギリス人は概して節倹の精神に富んでいると云われる。悪くいえばケチ。ツイードの服も靴も、ひどく長持ちするように出来ている。それか機械作りにもあらわれて、彼らは常に、必要最小限のことしかしない。たとえばクォードのアンプ。その設計者ピーター・ウォーカーは言う。「我々にはもっと大がかりなアンプを作る技術は十分にある。が、一般の家庭で、ごくふつうの常識的な愛好家がレコードやFMを楽しもうとするかぎり、いまのアンプやチューナー以上に大規模なものがなぜ必要だろうか。むしろ我々はいまの製品でさえ必要以上のクォリティをもっているとさえ思っている」と。

 タンノイのDC15――正確に書けばデュアル・コンセントリック・モニター15 Dual-Concentric Monitor 15 (同軸型15インチ2ウェイユニット)――は、よく知られているように、15インチのウーファーの中央、ウーファーの磁極の中心部を高音用のホーンが突き抜けて、磁極の背面にホーン・ドライヴァーユニットのダイアフラムとイクォライザーを持っている。そのことだけをみれば、アルテックの604シリーズと全く同じで、その基本は遠く1930年代に、ウエスターン・エレクトリックの設計にさかのぼる。

 だがそこから先が違っている。アルテック604は、トゥイーター用にウーファーと別の全く独立した磁極を持っていて、トゥイーターの開口部にはこれもまたウーファーとは全く切離された6セルのマルチセラーホーンがついている。つまり604では、ウーファーとホーントゥイーターは、材料も構造も完全に別個に独立していて、それを同軸型に収めるために、まるでやむをえずと言いたい程度に、ウーファーの磁極(センターポール)の中を、トゥイーターのホーンが貫通しているだけだ。

 ところがタンノイは違う。第一にトゥイーターのマグネットとウーファーのそれとが、完全に共通で、ただ一個の磁石で兼用させている。第二に、トゥイーターのホーンの先端の半分は、ウーファーのダイアフラムのカーヴにそのまま兼用させている。この設計は、おそろしく絶妙といえる反面、見方をかえればひどくしみったれた、まさにジョンブル精神丸出しの構造、にほかならない。クォードII型パワーアンプのネームプレートを止めている4本のビスが、シャーシの裏をかえすとそのまま、電解コンデンサーの足を止めるネジを兼ねていることがわかるが、このあたりの発想こそ、イギリスのメカニズムに共通の、おそるべき合理精神のあらわれだといえそうだ。

 しかもタンノイは、この同じ構造のまま、サイズを12インチ、10インチと増やしはしたものの、アメリカ・ハーマンの資本下に入る以前までは、ほとんど20年間以上、この3種類のユニットだけで、あとはエンクロージュアのヴァリエイションによって、製品の種類を保っていた。

 そう考えてみれば、タンノイの名声は、その半分以上はエンクロージュアの、つまり木工の技術に負うところが多いと、いまにして気がつく道理だ。
 オートグラフやG・R・Fの例を上げるまでもなく、中味のユニットよりもエンクロージュアのほうが高価、というスピーカーシステムは、タンノイ以外にも、またアメリカでもイギリスでも、モノーラル時代にはそれほど珍しいことではなかった。たとえばJBLハーツフィールド、EVのパトリシアン、ヴァイタヴォックスCN191クリプシュホーン……。だがしかし、ユニットの価格とエンクロージュアの価格との比率という点で、オートグラフ以上のスピーカーシステムは、かつて誰もが作り得なかった。イギリスで入手できるオーディオ製品のカタログ集ともいえるハイファイ・イヤーブック(HiFi year book)によれば、オートグラフはかなり永いこと英貨165ポンドだが、その中でDC15の占める価格はわずかに38ポンド。ユニットの3・3倍の価格がエンクロージュアだ。しかも図体がおそろしく大きいから、日本に輸入されたときにはこの比率はもっと大きくなる。ユニットが7万5千円の当時、オートグラフは45万円近かった筈だ。

 いまでこそ、エンクロージュアは単にスピーカーの容れ物ではなく、スピーカーシステム全体の音色を大きく支配していることを、たいていの人が知っている。その違いの大きさについて、心底驚いた体験をしたことのない人でも、少なくとも知識として知っている。

 けれど、昭和30年代から40年代にかけて、まだ日本全体が本当に豊かといえない時代に、スピーカーユニットにペアで15万円は支出できても、それを収めるエンクロージュアにあと80万円近く(オートグラフでないG・R・Fでさえ、ユニットごとのペアだとざっと60万円)を追加するというのは、よほどの人でなくては苦しい。そして、エンクロージュアは容れ物、という観念がどこかに残っているし、そうでなくとも、図面を入手して家具屋にでも作らせれば、ひとかどの音は出る筈だと、殆どの人が信じこんでいる。タンノイの真価の知られるのが、ことに日本でひどく遅れたのも仕方なかったことだろう。そのタンノイの真価を本当に一般の人に説得したのは、オーディオやレコードの専門誌ではなく、五味康祐氏が《芸術新潮》に連載していた「西方の音」であったのは、何と皮肉なことだったろう。そうしてやがて、西方……を孫引きするような形で、わけ知り顔のタンノイ評論が、オーディオ専門誌にも載るようになってくる……などと書くと、これはどうも薮蛇になりそうだが。


レクタンギュラーG・R・F

 あれはたぶん、昭和43年だったか。当時、音楽之友社が、我々オーディオ関係の執筆者たちに、お前たちも一度、アメリカやヨーロッパのオーディオや音楽事情を目のあたりにみてくる必要がある、といって、渡航資金に原稿料をプールしていてくれたことがあった。それは一応の額に達していた。

 ところで、前述の私のDC15は、その後、内容積が約100リッター足らずという、ごく小さな(ただし材質だけはやや吟味した)位相反転型のエンクロージュアに収まっていたが、これではどうにも音がまとまらない。かといって、レクタンギュラー・ヨークのクラスでは、わざわざ購入するのはおもしろくない。私の部屋は六畳のひと間に机から来客用のイスまでつめこんで、足のふみ場もない狭さだったが、それでもオーディオにはかなり狂っていて、JBLのユニットを自分流にまとめた3ウェイをメインとして、数機種のスピーカーシステムがひしめいていた。その頃、オートグラフの素晴らしさはすでによく知っていたが、どうやりくりしても私の部屋におさまる大きさではない。G・R・Fでもまだむずかしい。ところが、大きさはレクタンギュラーヨークと殆ど同じの、レクタンギュラーG・R・Fというのがあることを知って私の虫が突然頭をもたげて、矢も楯もたまらずに、前記の音楽之友社の積立金を無理矢理下ろしてもらって、あの飴色の美しいG・R・Fを、狭い六畳に押し込んでしまった。おかげでアメリカ・ヨーロッパゆきは私だけおジャンになったが、さてあのとき、どちらがよかったのかは、いまでもよくわからない。

 しかし皮肉なことに、このころを境にして次第に、自分の求めている音が自分自身に明確になってくるにつれて、ホーンバッフルの音は私の求めている音ではない、という確信に支配されるようになった。良いホーンロードの音は、たしかに、昔の良質の蓄音器から脈々と受け次がれてきたレコードの世界をみごとに構築する説得力はあったが、私自身はむしろ、そういう世界から少しでも遠いところに脱皮したかった。ホーンロード特有の、中〜低音域がかたまりのように鳴りがちの傾向――それはことに部屋の条件の整わない場合に耳ざわりになりやすい――が、私の求める方向と違っていたし、高音域もまた、へたに鳴らしたタンノイ特有の、ときとして耳を刺すような金属室の音が、それがときたまであってもレコードを聴いていて酔わせてくれない。

 お断りしておくが、オートグラフを、少なくともG・R・Fを、最良のコンディションに整えたときのタンノイが、どれほど素晴らしい世界を展いてくれるか、については、何度も引き合いに出した「西方の音」その他の五味氏の名文がつぶさに物語っている。私もその片鱗を、何度か耳にして、タンノイの真価を、多少は理解しているつもりでいる。

 だが、デッカの「デコラ」の素晴らしさを知りながら、それがS氏の愛蔵であるが故に、「今さら同じものを取り寄せることは(中略)

私の気持がゆるさない」(「西方の音」より)五味氏が未知のオートグラフに挑んだと同じ意味で、すでにこれほど周知の名器になってしまったオートグラフを、いまさら、手許に置くことは、私として何ともおもしろくない。つまらない意地の張り合いかもしれないが、これもまた、オーディオ・マニアに共通の心理だろう。

 そんなわけで、タンノイはついに私の家に落ちつくことなしに、レクタンギュラーG・R・Fは、いま、愛好家I氏の手に渡って二年あまりを経た。ほんの数日まえの夜、久しぶりにI氏の来訪を受けた。二年に及ぶI氏の愛情込めた調整で、レクタンギュラーG・R・Fは、いま、とても良い音色を奏ではじめたそうだ。私の家の音を久しぶりに聴いて頂いたI氏の表情に、少しの翳りも浮かばなかったところをみると、タンノイはほんとうに良い音で鳴っているのだろうと、私も安心して、うれしい気持になった。
http://audiosharing.com/review/?p=802
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/494.html#c127

[リバイバル3] 酷い音のインチキ・レプリカを量産して伝説の評価を落とした Goodmans Axiom80 中川隆
47. 中川隆[-11104] koaQ7Jey 2019年3月29日 10:36:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[915]



グッドマン AXIOM 80 1979年3月15日 瀬川冬樹

ステレオサウンド 50号(1979年3月発行)
特集・「栄光のコンポーネントに贈るステート・オブ・ジ・アート賞」より


 外径9・5インチ(約24センチ)というサイズは、過去どこの国にも例がなく、その点でもまず、これは相当に偏屈なスピーカーでないかと思わせる。しかも見た目がおそろしく変っている。しかし決して醜いわけではない。見馴れるにつれて惚れ惚れするほどの、機能に徹した形の生み出す美しさが理解できてくる。この一見変ったフレームの形は、メインコーン周辺(エッジ)とつけ根(ボイスコイルとコーンの接合部)との二ヵ所をそれぞれ円周上の三点でベークライトの小片によるカンチレバーで吊るす枠になっているためだ。

 これは、コーンの前後方向への動きをできるかぎりスムーズにさせるために、グッドマン社が創案した独特の梁持ち構造で、このため、コーンのフリーエア・レゾナンスは20Hzと、軽量コーンとしては驚異的に低い。

 ほとんど直線状で軽くコルゲーションの入ったメインコーンに、グッドマン独特の(AXIOMシリーズに共通の)高域再生用のサブコーンをとりつけたダブルコーン。外磁型の強力な磁極。耐入力は6Wといわめて少ないが能率は高く、音量はけっこう出る。こういう構造のため、反応がきわめて鋭敏で、アンプやエンクロージュアの良否におそろしく神経質なユニットだった。当時としてはかなりの数が輸入されている筈だが、AXIOM80の本ものの音──あくまでもふっくらと繊細で、エレガントで、透明で、やさしく、そしてえもいわれぬ色香の匂う艶やかな魅力──を、果してどれだけの人が本当に知っているのだろうか。
http://audiosharing.com/review/?p=2784

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瀬川 冬樹(せがわ ふゆき、1935年1月10日-1981年11月7日[1])は、工業デザイナー、オーディオ評論家。

本名・大村一郎。10歳頃から鉱石ラジオ作りに夢中になる。その後アンプづくりに発展し、16歳のときに自作の「2A3PP負帰還アンプ」が、『ラジオ技術』誌の「読者の研究」欄に掲載される。それが縁で同誌の編集部員となり、自筆のイラスト入りで原稿を執筆するなど大いに活躍。桑沢デザイン研究所出身。「瀬川冬樹」のペンネームは1953年頃に使い始めた[2]。46歳で死去。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%80%AC%E5%B7%9D%E5%86%AC%E6%A8%B9

瀬川冬樹は創刊まもない頃のSS誌で、ゴッホ美術館で手持ちの複製画の本物を見た時その本物は所蔵の複製画の複製に見えた、という小林秀雄の有名な一文を引いてオーディオ論を展開していました。今日眺めても極めて優れたオーディオ論で、瀬川畢生の名論文だとおもいます。

瀬川冬樹氏の名論文は1960年頃のラジオ技術誌の「私のリスニングルーム」、しばらくあとの「M夫人のクレオさん」(クレデンザのこと、M夫人は福岡で御健在)、1960年代半ばのラ技連載の一連の「これからのステレオ装置」などであり、個人的には1970年代の瀬川さんは抜け殻としか思えないのです。

それは瀬川さんも分かっていたようです。
お亡くなりになる直前のことですが倉敷在住のIさんに、

ぼくはもうだめなんだ、体もだめだしオーデイオも堕落してしまったんだ、

今一度昔に帰りたい、45とアキシオム80に戻りたい、

そのために80は8本用意しているんだが、、

と述懐されたそうです。

瀬川さんのピークは JBL の蜂の巣ホーンをお使いになられたマルチアンプ時代の頃まででしょう。

Iさんからその話を伺った時、なぜか太宰治を想いました。氏が癌に侵されていることはそのころは既に衆知のことでした。
しばらくしてお亡くなりになったのですが大村一郎としてはS字状結腸にできた腫瘍で亡くなったとしても瀬川冬樹としてはそうではないと思ったものです。
http://www.audio-maestro.com/luochi_sui_shii.html

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/686.html#c47

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
13. 中川隆[-11103] koaQ7Jey 2019年3月29日 10:45:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[916]

カラヤンと4343と日本人(その1)


五味先生と瀬川先生は、本質的に近い、と私は感じている。
それでもカラヤンに対する評価は、違っていた。

五味先生のカラヤン嫌いはよく知られていた。
瀬川先生はカラヤンをよく聴かれていた。

ここがスタートである。
カラヤンといえば、黒田先生が浮ぶ。
音楽之友社から「カラヤン・カタログ303」を出されている。

瀬川先生も黒田先生もJBLの4343を鳴らされていた。
この二人は、朝日新聞が出していたレコードジャケットサイズのオーディオムック「世界のステレオ」で、
カラヤンのベートーヴェンの交響曲全集の録音について対談されている。

JBLの4343という、フロアー型の4ウェイ、しかもペアで100万円を超えるスピーカーシステムが、
驚くほど売れたのは日本であり、
カラヤンのレコード(録音物)の売行きでも、おそらく日本が一番なのではないか。

こう書いてしまうと、日本人はブランドに弱いから、としたり顔で、
わかったようなことをいう人がいる。
そんな単純なことだろうか。

ステレオサウンドに書かれていた人では、岡先生もカラヤンを高く評価されていた。
1970年代、岡先生はARのスピーカーを鳴らされていた。


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カラヤンと4343と日本人(その2)


オーディオマニアとしての私の核は五味先生の文章によって、
そして骨格は瀬川先生の文章によってつくられた、としみじみおもう。

そんな私にとって、ここでのタイトル「カラヤンと4343と日本人」は最も書きたいことであり、
なかなか書きづらいテーマでもある。

熱心にステレオサウンドを読んでいたころ、
五味先生は4343をどう聴かれるのか、そのことが非常に知りたかった。

ステレオサウンド 47号から始まった「続・五味オーディオ巡礼」では、
南口重治氏の4350Aの音を、最終的に認められている。

     *

 プリはテクニクスA2、パワーアンプの高域はSAEからテクニクスA1にかえられていたが、それだけでこうも音は変わるのか? 信じ難い程のそれはスケールの大きな、しかもディテールでどんな弱音ももやつかせぬ、澄みとおって音色に重厚さのある凄い迫力のソノリティに一変していた。私は感嘆し降参した。

 ずいぶんこれまで、いろいろオーディオ愛好家の音を聴いてきたが、心底、参ったと思ったことはない。どこのオートグラフも拙宅のように鳴ったためしはない。併しテクニクスA1とスレッショールド800で鳴らされたJBL4350のフルメンバーのオケの迫力、気味わるい程な大音量を秘めたピアニシモはついに我が家で聞くことのかなわぬスリリングな迫真力を有っていた。ショルティ盤でマーラーの復活=Aアンセルメがスイスロマンドを振ったサンサーンスの第三番をつづけて聴いたが、とりわけ後者の、低音をブーストせず朗々とひびくオルガンペダルの重低音には、もう脱帽するほかはなかった。こんなオルガンはコンクリート・ホーンの高城重躬邸でも耳にしたことがない。

 小編成のチャンバー・オーケストラなら、あらためて聴きなおしたゴールド・タンノイのオートグラフでも遜色ないホール感とアンサンブルの美はきかせてくれる。だが大編成のそれもフォルテッシモでは、オートグラフの音など混変調をもったオモチャの合奏である。それほど、迫力がちがう。

     *

47号の「続・五味オーディオ巡礼」には、4343のことも少しばかり触れられている。

     *

 JBLでこれまで、私が感心して聴いたのは唯一度ロスアンジェルスの米人宅で、4343をマークレビンソンLNPと、SAEで駆動させたものだった。でもロスと日本では空気の湿度がちがう。西洋館と瓦葺きでは壁面の硬度がちがう。天井の高さが違う。4343より、4350は一ランク上のエンクロージァなのはわかっているが、さきの南口邸で「唾棄すべき」音と聴いた時もマークレビンソンで、低域はスレッショールド、高域はSAEを使用されていた。それが良くなったと言われるのである。南口さんの聴覚は信頼に値するが、正直、半信半疑で私は南口邸を訪ねた。そうして瞠目した。

     *

ここでの組合せのこまかなことはないが、
SAEのパワーアンプは、おそらくMark 2500なのだろう。
だとすれば、ここでの組合せは瀬川先生の組合せそのものといっていい。

組合せだけで音が決まるわけでないことはいうまでもない。
それでも、当時のマッキントッシュのアンプで駆動させた音と、
LNP2とMark 2500での音とは、大きく違う。
方向性が違う。

その方向性が、瀬川先生と同じであるところの組合せを、
五味先生は《感心して聴いた》とされている。

47号を何度も何度読み返した。
読み返すほど、五味先生が4343をどう評価されていたのかを知りたくなった。


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カラヤンと4343と日本人(その3)

五味先生の4343評。
それが読めたのは、「人間の死にざま」を古書店で見つけたであった。

     *

 JBLのうしろに、タンノイのIIILZをステレオ・サウンド社特製のエンクロージァがあった。設計の行き届いたこのエンクロージァは、IIILZのオリジナルより遙かに音域のゆたかな美音を聴かせることを、以前、拙宅に持ち込まれたのを聴いて私は知っていた。(このことは昨年述べた。)JBLが総じて打楽器──ピアノも一種の打楽器であるせんせんの 再生に卓抜な性能を発揮するのは以前からわかっていることで、但しパラゴン≠ノせよオリンパス≠ノせよ、弦音となると、馬の尻尾ではなく鋼線で弦をこするような、冷たくて即物的な音しか出さない。高域が鳴っているというだけで、松やにの粉が飛ぶあの擦音──何提ものヴァイオリン、ヴィオラが一斉に弓を動かせて響かすあのユニゾンの得も言えぬ多様で微妙な統一美──ハーモニイは、まるで鳴って来ないのである。人声も同様だ、咽チンコに鋼鉄の振動板でも付いているようなソプラノで、寒い時、吐く息が白くなるあの肉声ではない。その点、拙宅のオートグラフ≠はじめてタンノイのスピーカーから出る人声はあたたかく、ユニゾンは何提もの弦楽器の奏でる美しさを聴かせてくれる(チェロがどうかするとコントラバスの胴みたいに響くきらいはあるが)。4343≠ヘ、同じJBLでも最近評判のいい製品で、ピアノを聴いた感じも従来のパラゴン≠たりより数等、倍音が抜けきり──妙な言い方だが──いい余韻を響かせていた。それで、一丁、オペラを聴いてやろうか、という気になった。試聴室のレコード棚に倖い『パルジファル』(ショルティ盤)があったので、掛けてもらったわけである。

 大変これがよかったのである。ソプラノも、合唱も咽チンコにハガネの振動板のない、つまり人工的でない自然な声にきこえる。オーケストラも弦音の即物的な冷たさは矢っ張りあるが、高域が歪なく抜けきっているから耳には快い。ナマのウィーン・フィルは、もっと艶っぽいユニゾンを聴かせるゾ、といった拘泥さえしなければ、拙宅で聴くクナッパーツブッシュの『パルジファル』(バイロイト盤)より左右のチャンネル・セパレーションも良く、はるかにいい音である。私は感心した。トランジスター・アンプだから、音が飽和するとき空間に無数の鉄片(微粒子のような)が充満し、楽器の余韻は、空気中を楽器から伝わってきこえるのではなくて、それら微粒子が鋭敏に楽器に感応して音を出す、といったトランジスター特有の欠点──真に静謐な空間を有たぬ不自然さ──を別にすれば、思い切って私もこの装置にかえようかとさか思った程である。

     *

意外だった。
4343のことはそこそこ高く評価されるであろう、とは予想していたが、
ここまで高く評価されていたのか、と驚いた。

この時の組合せは、コントロールアンプがGASのThaedra、パワーアンプがマランツのModel 510、
カートリッジはエンパイアの4000(おそらく4000D/III)だろう)。
ステレオサウンドの試聴室で聴かれている。

アンプが、瀬川先生の好きな組合せだったら……、
カートリッジがエンパイアではなく、ヨーロッパのモノだったら……、
さらに高い評価だったのでは……、とは思うし、

できれば瀬川先生による調整がほどこされた音を聴かれていたら……、
とさらにそう思ってしまうが、

少なくとも4343をJBL嫌いの五味先生は、いいスピーカーだと認められている。
http://audiosharing.com/blog/?cat=4

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c13

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
14. 中川隆[-11102] koaQ7Jey 2019年3月29日 11:40:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[917]

JBL 4343(その1) 5月 3rd, 2014

4343のユニット配置はインライン配置である。

ただしスーパートゥイーターの2405に関してはインライン配置にしてしまうと、
エンクロージュアの高さがその分必要になるためなのか、
ミッドハイを受け持つ2420+2307-2308の横に取り付けられている。

つまり音響レンズの横に2405はある。
そして音響レンズの、2405が取り付けられている反対側には丸い穴がメクラ板でふさがれている。

ようするに4343は出荷時には左右の指定はない。
ユニット配置は左右対称ではなく左右共通である。
だからそのままの4343を部屋に設置すると、
片チャンネルの2405は外側に、反対チャンネルの2405は内側にくる。

ウーファー、ミッドバス、ミッドハイの三つのユニットはインライン配置なので、
2405だけがこういうふうになるのは気にする人にとっては、すぐにでも変更したくなる点である。

そうなるとミッドバス、ミッドハイ、
2405の三つのユニットを取り付けているバッフルをエンクロージュアから取り外して、
2405の位置を片チャンネルのみ変えることになる。

特に難しい作業ではないけれど、面倒な作業と思う人もいるだろう。

それにしても、なぜ4343は最初から左右対称のユニット配置で出荷しなかったのだろうか。

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JBL 4343(その2)

JBLは1960年代にハークネスで左右対称のユニット配置を取り入れている。
にも関わらず4343では左右対称にしていない。

4343の前身4341も左右対称ではない。
4341も2405の位置を変えられるようになっているが、
位置を変えたところで左右対称配置にはならない。

4350もユニットの位置を変えられるようになっている。
2405だけではなくミッドハイを受け持つ2440+2311-2308も入れ替えることになる。

4343も4350も出荷時に左右対称配置にしてくれれば、使い手としてはありがたい。
そうしてくれてれば2405の位置を変えたければ、スピーカーそのものを左右で変えればすむ。

4343は79kg、4350は110kg。軽いとはいえない重量だが、
2405の位置を変える手間からすれば4343そのものを左右で入れ替えた方がてっとりばやい。

4343はなぜ2405の取り付け位置をユーザーにまかせてしまったのか。
その理由をあれこれ、以前は考えていた。

まず誰もが思いつくのは、そうしたほうが生産しやすいからだろう、である。

だが細かく考えていくと、ほんとうにそうなんだろうか、と思えてくる。
2405の位置を変えるための穴を余計にひとつあけなくてはならない。
さらにそこを塞ぐための板を用意して取り付ける作業がふえる。
ネジも四本余計に必要になる。

手間もコストも、わずかとはいえ余分にかかる。
そんなことをメーカーがするだろうか。
これは別の理由があるのではないか。

私が出した答は、デザインがその理由である、ということだ。

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JBL 4343(その3)

ステレオサウンド 68号に、続々JBL4343研究が載っている。
井上先生が講師という役割で、元ユーザーの黒田先生に4343の使いこなしを伝える、というもの。

ステップIで、各ユニットの取り付けネジの増し締め。
この記事は聴感だけではなく、三菱電機の協力を得て測定も行っている。
誌面では4343のサブバッフルのモーダル解析が載っている。
ネジが緩んでいるとき、締めたときの二枚の図があり、視覚的にも増し締めの効果がわかる。

ステップIIではホーンの振動をコントロールしている。
これもダンプの有無による立ち下がり特性と振動特性の変化の図がある。

ステップIIIは、音響レンズの鳴きをコントロールするもので、
ダンプによる周波数特性の変化と振動特性の変化をグラフで示している。

ステップIVでバスレフポートと2405のメクラ板の鳴きを抑えるもの。
メクラ板の鳴きのコントロールとは、ここではブチルゴム(2cm×1cm)を、
セパレータ(ブチルゴムについている白い紙)とともに貼ることだ。

たったこれだけでどれほど音が変るのか──。
黒田先生の発言を引用しておく。
     *
これは見てるとちょっと信じられないですね。
さっき(ポートにブチルを貼ったとき)前に向って広がった感じが出てきたといいましたが、今度は、その広がった分の空気が澄んだという感じですね。さっきまでは湿度が高い感じだったのが、まるでクーラーが入ったように、すっと湿度が下がってさわやかになった。
     *
メクラ板に小さなブチルゴムを貼るだけで、それだけ音が変化するのかと訝しむ人もいるだろうし、
この記事を読んですぐさま試した人もいることだろう。

だがこの記事の最後にあるように、「相当使いこなしてきた上での話」だということ。
いいかげんな設置・調整で鳴らしている4343に同じことをしたからといって、
これだけの音の変化は得られない。

もうひとつ大事なことは、井上先生はこの記事で行ったことをそのまま4343に施せ、といわれているわけではない。
4343がもつ、いくつかの細かな問題点を指摘され、そこに手を加えることで、どういう音の変化が得られるのか。
このことを自分で試してみることで、その音の変化(方向、量)を確認することで、
それまで気がつかなかったことに気づき、使いこなしのステップを上に上がることができる、ということである。

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JBL 4343(その4)

ステレオサウンド 68号は1983年の秋号。
JBLから4345が登場したのは二年前の1981年だし、続けて4344も出している。
このどちらにもメクラ板はない。

JBLも、おそらくメクラ板による音質への影響があることはすでにわかっていたのだろう。
メクラ板がついているのは4343で最後になっている。
(4350の後継機4355には残っているのは4343にメクラ板があるのと同じで、デザインが理由なのかもしれない。)

メクラ板の存在は音に干渉する。
メクラ板の板厚が4343のフロントバッフルの板厚よりも薄いということも、
フロントバッフルの板厚の分だけ奥に引っ込んでいることも、
音への影響を大きくしている、といえる。

ならばメクラ板のないサブバッフルをつくってしまえば、
メクラ板がそもそもないのだから、メクラ板の影響はなくなる。

ステレオサウンド 68号の記事を読みながら、私はそんなことをすぐに考えた。
4343のサブバッフルと同じ材質で同じ板厚で、同じ塗装を施す。
違うのは2405の取り付け穴がひとつだけ、ということ。

メクラ板がなくなった4343の姿を次に思い浮べた。
そこで気づいた。

4343は左右チャンネルとしては左右対称のスピーカーではないけれど、
一本のスピーカーシステムとしてみれば左右対称である、と。

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JBL 4343(その5)

世の中に左右対称のスピーカーシステムは、ゴマンとある。
左右チャンネルが左右対称のユニット配置ということではなく、
一本のスピーカーシステムで左右対称になっている、というスピーカーシステムのことで、
スピーカーユニットがインライン配置であれば、たいていは左右対称の仕上りとなる。

それらの中にあっても、4343はとびきり美しい。
見事なデザインだと、見るたびに思うだけでなく、
デザインへの関心が高くなるほどに、4343のデザインの見事さに気づく。

4343も基本的にはインライン配置のスピーカーシステムである。
では何が、他の同種のスピーカーシステムと違うのか。

それがメクラ板の存在である。

4343にメクラ板がなかったら、左右の対称性がくずれる。
とはいっても、4343は完全に左右対称ではない。
音響レンズの片方に2405があり、反対側にメクラ板がある。

メクラ板があることで左右の対称性を維持し、
ただ完全な左右対称ではなく、片方だけに2405があることで、
ほんのわずかだけ左右対称の、意図的なアンバランスさを生じさせている。

こんなふうに書いていくと、
おそらく瀬川先生がマランツのModel 7について書かれた文章を思い出される人が少なからずいる。

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JBL 4343(その6)

瀬川先生のマランツのModel 7のデザインに関しての文章は、すでに別項で引用している。
それでも、また一度引用しておこう。
     *
 なぜ、このパネルがこれほど見事に完成し、安定した感じを人に与えるのだろうか。答えは簡単だ。殆どパーフェクトに近いシンメトリーであるかにみせながら、その完璧に近いバランスを、わざとほんのちょっと崩している。厳密にいえば決して「ほんの少し」ではないのだが、そう思わせるほど、このバランスの崩しかたは絶妙で、これ以上でもこれ以下でもいけない。ギリギリに煮つめ、整えた形を、ほんのちょっとだけ崩す。これは、あらゆる芸術の奥義で、そこに無限の味わいが醸し出される。整えた形を崩した、などという意識を人に抱かせないほど、それは一見完璧に整った印象を与える。だが、もしも完全なシンメトリーであれば、味わいは極端に薄れ、永く見るに耐えられない。といって、崩しすぎたのではなおさらだ。絶妙。これしかない。マランツ♯7のパネルは、その絶妙の崩し方のひとつの良いサンプルだ。
     *
1981年にステレオサウンドから出た「’81世界の最新セパレートアンプ総テスト」の巻頭に書かれている。
マランツのModel 7がシンメトリーをあえて崩している点に関しては、
この瀬川先生の文章よりもはやく岩崎先生も指摘されている。

4343も、またModel 7と同じようにシンメトリーをほんのちょっと崩している、ように見ることができる。
だが4343のシンメトリーとModel 7のシンメトリー、その崩し方を完全に同じにとらえるわけにはいかない。

4343は本来必要でないメクラ板を設けてシンメトリーにした上で、
ほんの少しのアンバランスを形成しているからだ。

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JBL 4343(その7)

JBLの4ウェイは4350が最初であり、次に4341、4343と登場していて、これら三機種は、
何度か書いているようにパット・エヴァリッジの設計ということが、もうひとつの共通項でもある。

4350にもメクラ板がある。
2405用だけでなくミッドハイを受け持つ2440ドライバーとそのホーンの取り付け用もある。
4350の後継機4355にも同じようにメクラ板がある。

だが4350、4355を購入した人が、
2405とミッドハイを入れ替えて、左右対称のユニット配置にしたという話は聞いていない。

JBLのスタジオモニターは4345以降、リアバッフルが二分割され(といっても8:2ほどの割合)、
上部のサブバッフルはネジ止めされている。
ここを外すことで、2420、2405のダイアフラム交換のための取り外しが容易になっている。

けれどそれ以前の4350では2440、2405のダイアフラムを交換する、
もしくは取り付け位置を左右で入れ替えるとなると、けっこう大変な作業である。

まずウーファーを外す。
2440の真下に前後のバッフルをつなぐ補強棧があり、
この補強棧に金具にとって2440が固定されている。

2420の重量は5kg、24401は11.3kgあり、
バッフルに取り付けられたホーンだけでは支えきれないからである。

この補強棧が2440の取り外しの際にじゃまになる。
しかも2440は重く持ちづらい。しかもエンクロージュアの中ということで持ちづらさは増す。
それだけでなく補強棧の下にはバスレフポートがあり、これによりまた難儀させられる。

そういう構造だから、一度でも4350でユニットの左右の入れ替えをやっている人ならば、
その大変さを語ってくれるはずなのだが、そんな話はいままで一度も聞いたことはない。
ということは4350、4355は左右対称でJBLから出荷されているわけだ。

とすると4350、4355のメクラ板はいったい何のためにあるのか、と考えることになる。
4343のメクラ板とあわせて考えれば、自ずと答は出てくる。

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JBL 4343(その8)

JBL・4300シリーズの最初のモデル4320のエンクロージュアの仕上げは、いわゆるグレーだった。
グレーは灰色、鼠色なわけだが、JBLのグレーはそんな感じではなく、もっと明るい。
JBLではずっと以前から、この明るいグレーのことをサテングレーと呼んでいる。

4320はサテングレーの仕上げだった。
4320にもメクラ板はある。
トゥイーターを追加するために設けられている穴をふさいでいる。

4320のメクラ板の色はサテングレーである。
フロントバッフルもサテングレーである。

JBL・4300シリーズの仕上げにウォールナットが加わることになる。
両サイド、天板、底板の四面(もしくは底板をのぞく三面)がウォールナットになり、
フロントバッフルの色はブルーになっている。

このころからサテングレー仕上げはフロントバッフルの色を、
それまでのサテングレーからブラックに変更している。

1981年に登場した4345からサテングレー仕上げはなくなった。
4343が最後のサテングレーとウォールナット仕上げの両方があったモデルになってしまった。

メクラ板の色。
4320ではサテングレーだったが、4343では違う。
サテングレー仕上げ(フロントバッフルはブラック)であっても、
ウォールナット仕上げ(フロントバッフルはブルー)であっても、メクラ板はブラックである。

これがもしウォールナット仕上げではフロントバッフルと同じブルーであったら、どんな印象になるのか。
そして、なぜ4343のメクラ板はブラックなのか。

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JBL 4343(その9)

4343のメクラ板がブラックなのは、コスト削減のためだろう。
そう安易に決めつける人はいる。

だがすでに書いてきたようにコスト削減が目的ならば、もともと余分な穴など開けなければメクラ板は不要になる。

それに4343に限らずJBLの4300シリーズのスタジオモニターは仕上げの違いに応じて、
ある箇所の細工も変えている。
これは多くの人が知っている(気づいている)ことだと思っていたけれど、
意外にも10年ほど前、
JBLの4300シリーズを使っていた人(この人は時期は違うがどちらの仕上げも使っていた)は、
私が指摘するまで気づいていなかった、ということがあった。

JBLはデザインに気をつかっている──、
ふだんからそういっている人がそのことに気づいていなかったことが私にはよほど意外だったけれど……。

現在の4300シリーズはフロントバッフルと側板とのツラが合うように作られているが、
以前の4300シリーズはフロントバッフルが少し奥まっていた。
つまり両側板、天板、底板の木口による額縁が形成されていた、ともいえる。

その額縁はサテングレー仕上げとウォールナット仕上げとでは、木口の処理が違っている。
サテングレーでは四角い板をそのまま組み合わせたつくりだが、
ウォールナットでは木口を斜めにカットしている。

天板の木口を真横からみると、サテングレーでは垂直になっているのに対して、
ウォールナットでは下部のわずかなところは垂直なのだが、そこから天板にかけては斜めになっている。

ただ仕上げを変えているだけではない。

そういうJBLがメクラ板をコスト削減だから、といって、どちらの仕上げも同じブラックにするわけがない。
ブラックにしているのは、そこにおさまるトゥイーターの2405がブラック仕上げだからである。
http://audiosharing.com/blog/?cat=5&paged=2


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40年目の4343(その1) 1月 13th, 2015

JBLの4343は1976年秋に登場した。
来年(2016年)は、40年目である。

1976年中に4343を手にした人はそう多くはないだろうが、
円高ドル安のおかげで4343は価格は下っていった。
それに反比例するように、ステレオサウンド誌上に4343は毎号のように登場し、
特集記事も組まれていった。
ペアで百万円をこえるスピーカーシステムとしては、驚異的な本数が売れていった。

いまも4343を鳴らしている、持っている人はいる。
新品で購入した人ならば、長い人で40年、短い人でも30年以上経っている。
しかもウーファーの2231A(2231H)とミッドバスの2121(2121H)のエッジはウレタンだから、
エッジの補修は誰もがやられている。

それ以外にもリペアは必要となる。
ネットワークの部品も交換されていると思うし、スピーカー端子もバネがダメになることがある。
アルニコマグネットは衝撃に弱いため、減磁している可能性もある。

どんなに大切に使って(鳴らして)いても、リペアをせずにすむわけではない。

これから先もリペアしていくのか、それとも……。

リペア(repair)は、修理する、修繕する、回復する、取り戻す、といった意味をもつ動詞。
リペアと同じように使われる言葉にレストア(restore)がある。
元の状態に戻す、という意味の動詞である。
このふたつと同じように”re”がつく言葉に、リバース(rebirth)、リボーン(reborn)がある。
名詞と形容詞だ。

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40年目の4343(その2)

10年くらい前のステレオサウンドで「名作4343を現代に甦らせる」というタイトルの連載があった。

私が4343というスピーカーの存在を知ったころ、日本ではテクニクスのリニアフェイズ、
それからKEFのModel 105、キャバスのブリガンタンなどが登場していた。
これらのスピーカーシステムは、スピーカーユニットを階段状に配置して、
マルチウェイにおけるそれぞれのユニットのボイスコイル位置を合わせる、というものだった。
実際にはネットワークを含めてのリニアフェイズなのだが。

これらのスピーカーメーカーがカタログ、広告で謳っていることからすれば、
4343の四つのユニットのボイスコイルの位置はバラバラということになる。

これを合わせるにはどうしたらいいのか。
そんなことをしょっちゅう考えていた。

ボイスコイルの位置がいちばん奥まったところにあるのは、
ミッドハイである。ホーン型だから、ホーンの長さの分だけコーン型ユニットよりも奥に位置する。
つまりこのミッドハイのボイスコイルの位置に、ミッドバス、ウーファーのボイスコイルの位置を下げる。
そのためにはどうしたらいいのか。

このころのソニーのスピーカーにSS-G7があった。
このスピーカーのスコーカーとトゥイーターはドーム型で、
ボイスコイル位置が奥にあるのはコーン型のウーファーだから、
SS-G7ではウーファーをすこし前に張り出させることで位置合せを行っている。

ならば4343では逆のことをやればいい。
ウーファーを引っ込めて、ミッドバスはコーンの頂角の違いからもう少し引っ込める。
こんなことをするとウーファーとミッドバスにはフロントショートホーンをつけることになる。

こんなスケッチを当時よく描いていた。
でもフロントショートホーンをつけると、4343はもう4343ではなくなる。
どんなに頭をひねってみても、4343というかっこいいスピーカーは消失してしまう。

それを記事としてやってしまったのが、「名作4343を現代に甦らせる」だった。
唖然とした。

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40年目の4343(その3)

「名作4343を現代に甦らせる」の連載が始まった時、
すこしは期待していた。同時にどうなるのか心配な面も感じていた。
回が進むごとに、ほんとうにこの連載をこのまま続けていくのか、と思うようになっていた。

「名作4343を現代に甦らせる」について、ここで詳細に語りたいわけではない。
「名作4343を現代に甦らせる」が掲載された号をひっぱり出してくれば、
書こうと思えば、どれだけでも書いていける。
そのくらい、「名作4343を現代に甦らせる」にはあれこれいいたいことがある。

だが書くのはひとつだけにしておく。
この記事を読んで感じたのは、
「名作4343を現代に甦らせる」の筆者の佐伯多門氏は、
JBLの4343というスピーカーシステムを理解していなかった人だということ。
理解していなくとも、「名作4343を現代に甦らせる」の連載を続けるのであれば、理解しようとするべきである。
だが理解しようとされなかった。

少なくとも記事を読んで、そう感じられた。
だが佐伯多門氏だけではない。
ステレオサウンドの編集者も4343というスピーカーシステムを誰ひとりとして理解していなかった、といえる。
4343に憧れていた人は、もう編集部にはいなかったのかもしれない。
そうであっても、理解しようとするべきであった。
それがまったくといっていいほど感じられなかった。

新製品の紹介記事や徹底解剖とうたった記事をつくる以上に、
この手の記事では、対象となるオーディオ機器への理解がより深く求められる。
にも関わらず……、である。
そのことにがっかりした。

そして連載の最後、無惨に変り果てた、もう4343とは呼べなくなってしまったスピーカーを試聴した人、
この人こそ、オーディオ評論家を名乗っているのだから、
もっともオーディオへの理解が深い人であるべきだし、
読者、さらには編集者にとっても、理解することにおいて手本となるべき人なのに、
まったくそうではなかったことに腹が立った。
http://audiosharing.com/blog/?cat=5&paged=2

40年目の4343(その4)

理解していない、理解しようともしない。
このことはオーディオ評論家にとっても、オーディオ雑誌の編集者にとっても致命的なことである。
理解しようともせずに、オーディオ機器の記事を書いている、つくっている、と告白しているのと同じである。
そのことに、なぜ彼らは気づかないのか。

彼らは、目の前にある4343もどきのスピーカーをどうすればよかったのか。
ハンマーで敲きこわす。
これだけである。

4343を理解していない人には、怒りはなかったのだろう。
そうとしか考えられない。

そして思い出す。
五味先生の文章を思い出す。
     *
 とはいえ、これは事実なので、コンクリート・ホーンから響いてくるオルガンのたっぷりした、風の吹きぬけるような抵抗感や共振のまったくない、澄みとおった音色は、こたえられんものである。私の聴いていたのは無論モノーラル時代だが、ヘンデルのオルガン協奏曲全集をくり返し聴き、伸びやかなその低音にうっとりする快感は格別なものだった。だが、ぼくらの聴くレコードはオルガン曲ばかりではないんである。ひとたび弦楽四重奏曲を掛けると、ヴァイオリン独奏曲を鳴らすと、音そのものはいいにせよ、まるで音像に定位のない、どうかするとヴィオラがセロにきこえるような独活の大木的鳴り方は我慢ならなかった。ついに腹が立ってハンマーで我が家のコンクリート・ホーンを敲き毀した。
 以来、どうにもオルガン曲は聴く気になれない。以前にも言ったことだが、ぼくらは、自家の再生装置でうまく鳴るレコードを好んで聴くようになるものである。聴きたい楽器の音をうまく響かせてくれるオーディオをはじめは望み、そのような意図でアンプやスピーカー・エンクロージァを吟味して再生装置を購入しているはずなのだが、そのうち、いちばんうまく鳴る種類のレコードをつとめて買い揃え聴くようになってゆくものだ。コレクションのイニシァティヴは当然、聴く本人の趣味性にあるべきはずが、いつの間にやら機械にふり回されている。再生装置がイニシァティヴを取ってしまう。ここらがオーディオ愛好家の泣き所だろうか。
 そんな傾向に我ながら腹を立ててハンマーを揮ったのだが、痛かった。手のしびれる痛さのほかに心に痛みがはしったものだ。
(フランク《オルガン六曲集》より)
     *
もちろん、このときの五味先生がおかれていた状況と、
4343もどきのスピーカーを前にした状況は決して同じではない。
けれど、どちらにも怒りがある。
何に起因する怒りなのかの違いはある。

けれど怒りは怒りであり、その怒りがハンマーをふりおろす。

こんなことを書いていると、またバカなことを……、と思う人はいてもいい。
そういう人は4343というスピーカーシステムを理解していない人なのだから、
そんな人になんといわれようと、気にしない、どうでもいいことだ。

「名作4343を現代に甦らせる」の連載の最後にふさわしいのは、
ほんとうはなんだったのだろうか。
そのことを考えないで、オーディオについて語ることはできない。

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40年目の4343(その5)

「名作4343を現代に甦らせる」という記事に対して否定的である私でも、
全面的に否定しているわけではないし、この記事の筆者である佐伯多門氏を否定・批判したいわけでもない。

佐伯多門氏は、いわばダイヤトーン・スピーカーの顏といえる人であった。
私がオーディオに興味をもちはじめた1976年、すでに佐伯氏はそういう人であった。
ダイヤトーン(三菱電機)には、こういう技術者がいるのか、と受けとめていた。

いま佐伯多門氏は無線と実験誌にスピーカーの歴史について執筆されている。
いい記事である。
こういう連載は、一冊の本にまとめてほしいし、
紙の本はどんなに良書であってもいつの日か絶版になる。
佐伯多門氏の連載は十年、二十年……、もっと後になればなるほど資料的は増していく内容である。
だからこそ絶版には基本的にはならない電子書籍でも出版してもらいたい。

佐伯多門氏はスピーカーの技術者である。
スピーカーの技術に関しての理解は、私の及ぶところではない。
けれど、ここがオーディオの難しいところだが、
スピーカーの技術を理解している人だからといって、他社製のスピーカーシステムを理解できるとは限らない。

他社製のスピーカーシステムを技術的に説明することはできても、
製品としてのスピーカーシステムの理解は、また別のものである。

私はそう考えているからこそ、「名作4343を現代に甦らせる」にはもうひとり別の人が必要だった、とする。
スピーカー技術に対しての理解は佐伯多門氏よりも低くていいけれど、
製品としてのスピーカーシステムへの理解が深くしっかりしている人が、最初から必要だったのである。

適任は井上先生だった。
ずっと以前のステレオサウンドに連載されたコーネッタの記事。
これを読み憶えている人は、どうしても「名作4343を現代に甦らせる」と比較してしまう。

そして井上先生の不在の大きさを感じてしまう。
オーディオ評論家を名乗っているだけの人ではだめなのだ。

「名作4343を現代に甦らせる」は、
4343を現代に甦らせることはできなかった意味では失敗ともいえるが、
エンジニアとオーディオ評論家の違いを、そして両者の存在する意味を間接的に語っている。
オーディオ評論家の役目、役割についても、である。

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40年目の4343(その6)

記事のタイトルが「名作4343を現代に甦らせる」ではなく、
「4343のユニットを現在に使う」とか「4343のユニットの現代的再構築」といった感じであれば、
何も書かなかった。

あくまでも「名作4343を現代に甦らせる」とあったからこそ、ここに書いている。

あれだけの数売れたスピーカーシステムだから、いまも所有されている人はけっこう多いし、
あのころ学生で買えなかった人が、中古の4343を手に入れていることも少なくない。

4343がいまもメインスピーカーである人、
メインスピーカーは別にあるけれども、4343が欲しかったから、という人、
いろいろな人がいる。

その人たちは、いまどういうふうに4343をみているのだろうか。
2016年には誕生40年に迎えるスピーカーシステムである。

いまもメインスピーカーとして使えるだけの実力をもつともいえるし、
細部を検討していくと、部分的にはどうしても……、と思えるところがないわけではない。

実際に行動にうつすかどうかは別として、
4343ユーザーなら、来年の4343誕生40周年を迎えるにあたって、
4343をどうしようか、ということを考えてみてはいかがだろうか。

徹底的にメンテナンスして、できるかぎりオリジナルの状態を保ったままで、これからも鳴らしていくのか。
オリジナルといっても、厳密な意味では発売当時の状態には戻せない。
コーン紙の製造工場も変っているし、工場が同じだとしても、
当時と同じ森林からパルプの材料となる木材を切り出しているわけではない。

細かくみていけばいくほど、1976年当時のオリジナルの状態に戻すことは、はっきりいえば不可能である。
オリジナル度に関しては、本人がどの程度で満足するか、でしかない。

ならば40年を機に手を加えてみる案はどうだろうか。
ステレオサウンドの記事のようにユニットだけを取り出して再利用して、
4343とはまったく別モノのスピーカーシステムに仕上げるのも考えられる。

私がここで書いていきたいのは、4343のアイデンティティを維持したまま、
どこまでやっていけるかである。

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40年目の4343(その7)

ステレオサウンド 58号に4345の記事が載っている。
瀬川先生生が書かれている。
そこにこうある。
     *
JBLのLCネットワークの設計技術は、L150あたりを境に、格段に向上したと思われ、システム全体として総合的な特性のコントロール、ことに位相特性の補整技術の見事さは、こんにちの世界のスピーカー設計の水準の中でもきめて高いレヴェルにあるといえ、おそらくその技術が♯4345にも活用されているはずで、ここまでよくコントロールされているLCネットワークに対して、バイアンプでその性能を越えるには、もっと高度の調整が必要になるのではないかと考えられる。
     *
4343と4345の直接比較による試聴記事。
瀬川先生の文章を何度もくり返し読んだ。
読めば読むほど、4345のプロポーションの悪さが、
自分のモノとしてときにはどう感じるのだろうか。
買えるあてなどなかったけれど、そんなことを想像していた。

4343と4345が並んでいる写真もあった。
4343のままで、4345に近い音がしてくれれば、とも何度も思いながら読んでいたから、
4345のネットワークを4343に換装したらどうなるのだろうか、
JBLは4343の次のモデルで4345のネットワークと同じレベルのネットワークを搭載しないのか、
そんなことも思っていた。

4343は4344になった。
4344は4343の後継機というよりも、私にとっては4345のスケールダウンモデルにしか見えなかった。
4344のネットワークは、発表された回路図をみるかぎりでは、4345のネットワークとまったく同じである。

それならば4345のネットワークはそのまま4343に使っても、いい結果が得られる可能性が高いのではないか。
このころから、私の4343計画は始まっていた、といえる。

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40年目の4343(その8)

ステレオサウンド 58号の瀬川先生の4345の記事は何度読んだことだろうか。

読んではやっぱり4345の方が音はいいんだな、とか、
でもデザインは圧倒的に4343であるから、なんとか4343の音を4345に近づけることはできないのか。

内蔵ネットワークで鳴らす4345とマルチアンプで鳴らす4343とでは、どうなるのだろうか、
そんな書いていないことを想像するために、何度も読み返していた。

ネットワークについての記述を読んでは、前回書いたように、
4345のネットワーク技術で4343のネットワークが改良されれば、と思ったし、
もう少し現実的なところでは、2405のダイアフラムが、
4345搭載のモノと4343搭載のモノとでは違うとある。

ならば新しい2405のダイアフラムを4343の2405に換装したらどうなるのだろうか。
それからミッドハイの2420も、ダイアモンドエッジのダイアフラムになった2421が、
登場したかまだだったころではあったが、2440は2441へとすでに改良されていた。

2421の登場は確実であった。
このふたつの中高域を受け持つダイアフラムが新型に換装できれば、
ずいぶん4345へと近づくのではないのだろうか。

瀬川先生が書かれている。
     *
♯4343の新しいうちは、♯2405の超高音域が出しゃばりがちなのだが、♯4345ではそのようなことがない。試聴用に聴き馴れたフォーレのヴァイオリンソナタ(グリュミオー/クロスリー=フィリップス9500534/国内盤X7943)の第二楽章。アンダンテ、二短調の艶麗の旋律が相当にいい感じで鳴ってくれる。
     *
こういう音に4343が近づくような気がしていた。
それでも、この文章に続いて、こうも書かれている。
     *
 これはいい、と、少し安心してこんどは大パワーの音を聴いてみる。カラヤンの「アイーダ」。第三面、第二幕凱旋の場。大合唱に続く12本のアイーダ・トランペットの斉奏そして……このきわどい部分が、ほとんど危なげなく、悠揚せまらざる感じで、しかし十分の迫力をもって聴ける。この低音の量感と支えの豊かさは、大口径ウーファー、そして大型エンクロージュアでなくては聴けない。
     *
ここを読むと、やっぱり4345なのか、4343のデザインのままでは4345にはどうしても追いつけないのか……、
とまた少し落ち込んでいた。そんな一喜一憂をくり返しながら読み返していた。

4343のデザインのままで、4345の音が出せるのであれば、
JBLがやっていたはずである。
JBLが4345という、不格好なサイズで出してきたのは、
あのサイズではなければ出せない領域の音があるからなのはわかってはいた。

わかっていたからといって、あきらめられるものではない。
http://audiosharing.com/blog/?cat=5

▲△▽▼


40年目の4343(なぜ、ここまでこだわるのか) 4月 23rd, 2015

ブログを書いていて、われながら、なぜここまで4343にこだわるのか、と思わないわけでもない。
このブログで、オーディオ機器に関しては 4343のことをもっとも多く書いている。

読まれる方の中には、「また4343か」という人がいるのはわかる。
それでも、こうやって 4343 について書いているのは、
オーディオ界を見渡すためにも必要なことのように感じているからでもある。

もちろん個人的な理由の方が大きいとはいっても、
4343 という、いわばスタジオモニター、それも高価なスピーカーシステムが、
驚異的な本数が売れたということは、なにか象徴的な現象のように思える。

そういえば……、と思いだす。
菅野先生が、ステレオサウンド別冊「JBLモニター研究」で、次のように書かれている。
     *
 そしてその後、中高域にホーンドライバーを持つ4ウェイという大がかりなシステムでありながら、JBL4343というスピーカーシステムが、プロのモニターシステムとしてではなく、日本のコンシューマー市場で空前のベストセラーとなった現象は、わが国の20世紀後半のオーディオ文化を分析する、歴史的、文化的、そして商業的に重要な材料だと思っている。ここでは本論から外れるから詳しくは触れないが、この問題を多面的に正確に把握することは、現在から近未来にかけてのオーディオ界の分析と展望に大いに役立つはずである。

     *

1998年に書かれている。
4343 に憧れてきたひとりとして、そのとおりだと思うとともに、
残念に思うのは、いまのステレオサウンドには 4343という材料(問題)を、
多面的に正確に把握することは期待できない、ということだ。

「名作4343を現代に甦らせる」という記事が、強く裏付けている。
http://audiosharing.com/blog/?p=16848



http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c14

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
15. 中川隆[-11101] koaQ7Jey 2019年3月29日 11:48:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[918]


JBL 4343BWX 1980年3月15日 黒田恭一

ステレオサウンド 54号(1980年3月発行)
特集・「いまいちばんいいスピーカーを選ぶ・最新の45機種テスト」より

 これはすばらしい。JBL4343の旧タイプにはない魅力が、ここにはある。個々の音が充分にみがきあげられているということでは、旧タイプと同じだが、旧タイプにはなかった一種の開放感がここにはある。別のいい方をすれば、音色面で、旧タイプの音よりあかるくなっているということになるだろう。旧タイプの音に多少のつめたさを感じていた人は、このスピーカーの音の、旧タイプのそれに比べればあきらかにふっくらとした音にひかれるにちがいない。旧タイプとの一対一比較で試聴したが、その結果、旧タイプの音にいささかの暗さがあったということを認めざるをえなくなる。しかし、だからといって、旧タイプの音の魅力になっていたあの精緻な表現力が失われているというわけではない。さまざまな面から考えて、旧タイプの音より、音の魅力ということでこっちの方が一枚上だと、認めざるをえなかった。

総合採点:10

試聴レコードとの対応
❶HERB ALPERT/RISE
(好ましい)
❷「グルダ・ワークス」より「ゴロヴィンの森の物語」
(好ましい)
❸ヴェルディ/オペラ「ドン・カルロ」
 カラヤン指揮ベルリン・フィル、バルツァ、フレーニ他
(好ましい)
http://audiosharing.com/review/?p=1783

JBL 4344 1982年3月15日 黒田恭一
ステレオサウンド 62号(1982年3月発行)
「4343のお姉さんのこと」より

 いま常用しているスピーカーはJBLの4343である。「B」ではない。旧タイプの方である。その旧4343が発売されたのは、たしか一九七六年であった。発売されてすぐに買った。したがってもうかれこれ五年以上つかっていることになる。この五年の問にアンプをかえたりプレーヤーをかえたりした。部屋もかわった。いまになってふりかえってみると、結構めまぐるしく変化したと思う。

 この五年の間に4343をとりまく機器のことごとくがすっかりかわってしまった。かならずしも4343の能力をより一層ひきだそうなどとことあらためて思ったわけではなかったが、結果として4343のためにアンプをかえたりプレーヤーをかえたりしてきたようであった。すくなくともパワーアンプのスレッショルド4000のためにスピーカーをとりかえようなどと考えたことはなかった。スレッショルド4000にしても4343のための選択であって、スレッショルド4000のための4343ではなかった。この五年間の変動はすべてがすべて4343のためであった。

 そしていまは、努力の甲斐あってというべきか、まあまあと思える音がでている――と自分では思っている。しかし音に関しての判断でなににもまして怖いのは独り善がりである。いい気になるとすぐに、音は、そのいい気になった人間を独善の沼につき落す。ぼくの音はまあまあの音であると心の七十パーセントで思っても、残りの三十パーセントに、これで本当にいいのであろうかと思う不安を保有しておくべきである。

 幸いぼくの4343から出る音は、岡俊雄さんや菅野沖彦さん、それに本誌の原田勲さんや黛健司さんといった音に対してとびきりうるさい方々にきいていただく機会にめぐまれた。みなさんそれぞれにほめて下さった。しかしながらほめられたからといって安心はできない。他人の再生装置の音をきいてそれを腐すのは、知人の子供のことを知人にむかって直接「お前のところの子供はものわかりがわるくて手におえないワルガキだね」というのと同じ位むずかしい。岡さんにしても菅野さんにしても、それに原田さんにしても黛さんにしても、みなさん紳士であるから、ぼくの4343の音をきいて、なんだこの音は、箸にも棒にもかからないではないかなどというはずもなかった。

 でも、きいて下さっているときの表情を盗みみした感じから、そんなにひどい音ではないのであろうと思ったりした。その結果、安心は、七十パーセントから七十五パーセントになった。したがってこれで本当にいいのかなと思う不安は二十五パーセントになった。二十五パーセントの不安というのは、音と緊張をもって対するのにちょうどいい不安というべきかもしれない。

 つまり、ちょっと前までは、ことさらの不都合や不充分さを感じることもなく、自分の部屋で膏をきけていたことになる。しかし歴史が教えるように太平の夢は長くはつづかない。ぼくの部屋の音はまあまあであると思ったがために、気持の上で隙があったのかもしれない。うっかりしていたためにダブルパンチをくらうことになった。

 最初のパンチはパイオニアの同軸型平面スピーカーシステムのS−F1によってくらった。このスピーカーシステムの音はこれまでに何回かきいてしっているつもりでいた。しかしながら今回はこれまでにきいたいずれのときにもましてすばらしかった。音はいかなる力からも解放されて、すーときこえてきた。まさに新鮮であった。「かつて体験したことのない音像の世界」という、このスピーカーシステムのための宣伝文句がなるほどと思える音のきこえ方であった。

 それこそ初めての体験であったが、そのS−F1をきいた日の夜、試聴のとききけなかったレコードのあれこれをきいている夢をみた。夢であるから不思議はないが、現実にはS−F1できいたことのないレコードが、このようにきこえるのであろうと思えるきこえ方できこえた。夢でみてしまうほどそのときのS−F1での音のきこえ方はショックであった。

 そこでせっかく七十五までいっていた安心のパーセンテイジはぐっと下って、四十五パーセント程度になってしまった。五年間みつづけてきた4343をみる目に疑いの色がまじりはじめたのもやむをえないことであった。ぼくの4343がいかにふんばってもなしえないことをS−F1はいとも容易になしえていた。

 しかしそこでとどまっていられればまだなんとか立ちなおることができたはずであった。もう一発のパンチをくらって、完全にマットに沈んだ。心の中には安心の欠片もなく、不安が一〇〇パーセントになってしまった。「ステレオサウンド」編集部の悪意にみちみちた親切にはめられて、すでに極度の心身症におちいってしまった。

 二発目のパンチはJBLの新しいスピーカーシステム4344によってくらった。みた目で4344は4343とたいしてちがわなかった。なんだJBLの、新しいスピーカーシステムを出すまでのワンポイントリリーフかと、きく前に思ったりした。高を括るとろくなことはない。JBLは4343を出してからの五年間をぶらぶら遊んでいたわけではなかった。ききてはおのずとその4344の音で五年という時間の重みをしらされた。4344の音をきいて、その新しいスピーカーの音に感心する前に、時代の推移を感じないではいられなかった。

 4344の音は、4343のそれに較べて、しっとりしたひびきへの対応がより一層しなやかで、はるかにエレガントであった。したがってその音の感じは、4343の、お兄さんではなく、お姉さんというべきであった。念のために書きそえておけば、エレガント、つまり上品で優雅なさまは、充分な力の支えがあってはじめて可能になるものである。そういう意味で4344の音はすこぶるエレガントであった。

 低い音のひびき方のゆたかさと無関係とはいえないであろうが、音の品位ということで、4344は、4343の一ランク、いや二ランクほど上と思った。鮮明であるが冷たくはなかった。肉付きのいい音は充分に肉付きよく示しながら、しかしついにぽてっとしなかった。

 シンセサイザーの音は特にきわだって印象的であった。ヴァンゲリスとジョン・アンダーソンの「ザ・フレンズ・オブ・ミスター・カイロ」などをきいたりしたが、一般にいわれるシンセサイザーの音が無機的で冷たいという言葉がかならずしも正しくないということを、4344は端的に示した。シンセサイザーならではのひびきの流れと、微妙な揺れ蕩さ方がそこではよくわかった。いや、わかっただけではなかった。4344できくヴァンゲリスのシンセサイザーの音は、ほかのいかなる楽器も伝ええないサムシングをあきらかにしていた。

 その音はかねてからこうききたいと思っていた音であった。ヴァンゲリスは、これまでの仕事の性格からもあきらかなように、現代の音楽家の中でもっともヒューマニスティックな心情にみちているひとりである。そういうヴァンゲリスにふさわしい音のきこえ方であった。そうなんだ、こうでなければいけないんだと、4344を通してヴァンゲリスの音楽にふれて、ひとりごちたりした。

 それに、4344のきかせる音は、奥行きという点でも傑出していた。この点ではパイオニアのS−F1でも驚かされたが、S−F1のそれとはあきらかにちがう感じで、4344ももののみごとに提示した。奥行きとは、別の言葉でいえば、深さである。聴感上の深度で、4344のきこえ方は、4343のそれのほぼ倍はあった。シンセサイザーのひびきの尻尾ははるか彼方の地平線上に消えていくという感じであった。

 シンセサイザーのひびきがそのようにきこえたことと無関係ではありえないが、声のなまなましさは、きいた人間をぞくっとさせるに充分であった。本来はマイクロフォンをつかわないオペラ歌手の声にも、もともとマイクロフォンをつかうことを前提に声をだすジャズやロックの歌い手の声にも、声ならではのひびきの温度と湿度がある。そのひびきの温度と湿度に対する反応のしかたが、4344はきわだって正確であった。

 きいているうちに、あの人の声もききたいさらにあの人の声もといったように、さまざまなジャンルのさまざまな歌い手のことを考えないではいられなかった。それほど声のきこえ方が魅力的であった。

 クリストファー・ホグウッドがコンティヌオをうけもち、ヤープ・シュレーダーがコンサートマスターをつとめたエンシェント室内管弦楽団による、たとえばモーツァルトの「ハフナー」と「リンツ」という二曲のシンフォニーをおさめたレコードがある。このオワゾリールのレコードにはちょっと微妙なころがある。エンシェント室内管弦楽団は authentic instruments で演奏している。そのためにひびきは大変にまろやかでやわらかい。その独自のひびきはききてを優しい気持にさせないではおかない。オーケストラのトゥッティで示される和音などにしても、この室内管弦楽団によった演奏ではふっくらとひびく。決してとげとげしない。

 そのレコードを、すくなくともぼくの部屋の4343できくと、いくぶんひびきの角がたちすぎる。むろん4343できいても、その演奏がいわゆる現代の通常のオーケストラで音にされたものではないということはわかる。そして authentic instruments によった演奏ならではの微妙なあじわいもわかる。しかしもう少しふっくらしてもいいように感じる。

 そう思いながら4343できいていた、そのレコードを4344できいてみた。そこで模範解答をみせられたような気持になった。そうか、このレコードは、このようにきこえるべきものなのかと思った。そこでの「リンツ」シンフォニーのアンダンテのきかせ方などはまさに4343のお姉さんならではのきかせ方であった。

 ひとりきりで時間の制限もなく試聴させてもらった。場所はステレオサウンド社の試聴室であった。試聴者は、自分でも気づかぬうちに、喜聴者に、そして歓聴者になっていた。編集部に迷惑がかかるのも忘れて、えんえんときかせてもらった。

 そうやってきいているうちにみえてきたものがあった。みえてきたのは、この時代に生きる人間の憧れであった。意識的な憧れではない。心の底で自分でも気づかずにひっそりと憧れている憧れがその音のうちにあると思った。いまのこういう黄昏の時代に生きている人は、むきだしのダイナミズムを求めず、肌に冷たい刺激を拒み、音楽が人間のおこないの結果であるということを思いだしたがっているのかもしれない。

 4344の音はそういう時代の音である。ひびきの細部をいささかも暖昧にすることなく示しながら、そのひびきの肌ざわりはあくまでもやわらかくあたたかい。きいていてしらずしらずのうちに心なごむ。

 4343には、STUDIO MONITOR という言葉がつけられている。モニターには、警告となるもの、注意をうながすものという意味があり、監視、監視装置をいう言葉である。スタジオ・モニターといえば、スタジオでの検聴を目的としたスピーカーと理解していいであろう。たしかに4343には検徳用スピーカーとしての性能のよさがある。どんなに細かい微妙な音でも正確にきかせてあげようといったきかせ方が4343の特徴といえなくもない。しかしぼくの部屋はスタジオではない(と、当人としては思いたい)。たとえレコードをきくことが仕事であっても、検聴しているとは考えたくない。喜聴していると考えたい。4343でも喜聴はむろん可能である。そうでなければとても五年間もつかえなかったであろう。事実、毎日レコードをきいているときにも、検聴しているなどと思ったことはなく、しっかり音楽をたのしんできた。そういうきき方が可能であったのは、4343の検聴スピーカーとしての性能を信頼できたからといえなくもない。

 4344にも、”STUDIO MONITOR” という言葉がつくのであろうか。ついてもつかなくてもどっちでもかまわないが、4344のきかせる音はおよそモニター・スピーカーらしからぬものである。すくなくとも一般にスタジオ・モニターという言葉が思い起させる音から遠くへだたったところにある音であるということはできるはずである。しかしながら4344はモニター・スピーカーといわれるものがそなえている美点は失っていない。そこが4344のすばらしいところである。

「JBL的」といういい方がある。ぼくの部屋の4343の音は、何人かの方に、「およそJBL的でないいい音だね」といって、ほめられた。しかし、ほめられた当人は、その「JBL的」ということが、いまだに正確にはわからないでいる。さまざまな人のその言葉のつかわれ方から推測すると、おおむね鮮明ではあっても硬目の、ひびきの輪郭はくっきり示すが充分にしなやかとはいいがたい、そして低い方のひびきがかならずしもたっぷりしているとはいいがたい音を「JBL的」というようである。おそらくそのためであろう、根づよいアンチJBL派がいるということをきいたことがある。

 理解できることである。なにかを選ぶにあたってなにを優先させて考えるかで、結果として選ぶものがかわってくる。はなしをわかりやすくするために単純化していえば、とにもかくにも鮮明であってほしいということであればJBLを選び、どうしてもやわらかいひびきでなければということになるとJBLを選ばないということである。しかしながらそのことはJBLのスピーカーシステムが「JBL的」であった時代にいえたことである。

 4343にもまだ多少はその「JBL的」なところが残っていたかもしれない。そのためにぼくの部屋の4343の音は何人かの方に「およそJBL的でないいい音」とほめられたのであろう。もっとも4343のうちの「JBL的」なところをおさえこもうとしたことはない。したがって、もしそのほめて下さった方の言葉を信じるとすれば、結果として非「JBL的」な音になったということでしかない。
 4344にはその「JBL的」なところがまったくといっていいほどない。音はあくまでもなめらかであり、しなやかであり、つまりエレガントである。それでいながら、ソリッドな音に対しても、鋭く反応するということで、4344はJBLファミリーのスピーカーであることをあきらかにしている。

 この4344を試聴したときに、もうひとつのJBLの新しいスピーカーシステムである変則2ウェイの4435もきかせてもらった。これもまたなかなかの魅力をそなえていた。電気楽器をつかっていない4ビートのジャズのレコードなどでは、これできまりといいたくなるような音をきかせた。音楽をホットにあじわいたいということなら、おそらくこっちの方が4344より上であろう。ただ、大編成のオーケストラのトゥッティでのひびきなどではちょっとつらいところがあったし、音像もいくぶん大きめであった。

 4435は音の並々ならぬエネルギーをききてにストレートに感じさせるということでとびぬけた力をそなえていた。しかしいわゆる表現力という点で大味なところがあった。2ウェイならではの(といっていいのであろう)思いきりのいいなり方に心ひかれなくもなかったが、どちらをとるかといわれれば、いささかもためらうことなく、4343のお姉さんの4344をとる。なぜなら4344というスピーカーシステムがいまのぼくがききたい音をきかせてくれたからである。

 いまの4343の音にも、4344の音をきくまでは、結構満足していた。しかしながらすぐれたオーディオ機器がそなえている一種の教育効果によって耳を養われてしまった。4343と4344とのちがいはほんのわずかとはいいがたい。そのちがいに4344によって気づかされた。もう後にはもどれない。

 ぼくの耳は不変である――と思いこめれば、ここでどぎまぎしないでいられるはずである。しかしながら耳は不変でもなければ不動でもない。昨日の耳がすでに今日の耳とはちがうということを、さまざまな場面でしらされつづけてきた。なにも新しもの好きで前へ前へと走りたいわけではない。一年前に美しいと感じられたものがいまでは美しいと感じられないということがある。すぐれたオーディオ機器の教育効果の影響をうけてということもあるであろうし、その一年間にきいたさまざまな音楽の影響ということもあるであろう。ともかく耳は不変でもなければ不動でもない。

 そういう自分の耳の変化にぼくは正直でいたいと思う。せっかく買ってうまくつかえるようになった4343である。できることなら4343をこのままつかりていきたい。しかしながら4344の音をきいて4343のいたらなさに気づいてしまった。すでにひっこみはつかない。

 しかしまだ4344を買うとはきめていない。まだ迷っている。もう少し正直に書けば、迷うための余地を必死になってさがしだして、そこに逃げこんで一息ついている。いかなることで迷うための余地を確保したかといえば、きいた場所が自分の部屋ではなくステレオサウンド社の試聴室であったことがひとつで、もうひとつはS−F1のことである。ぼくの部屋できけば4343と4344ではそんなにちがわないのかもしれないと、これは悪足掻き以外のなにものでもないと思うが、一生懸命思いこもうとしている。

 それにS−Flの音が耳から消えないということもある。この件に関してはS−F1と4344の一騎討ちをすれば解決する。その結果をみないことには結論はでない。

 いずれにしろそう遠くはない日にいまの4343と別れなければならないのであろうという予感はある。わが愛しの4343よ――といいたくなったりするが、ぼくは、スピーカーというものへの愛より、自分の耳への愛を優先させたいと思う。スピーカーというものにひっぱられて自分の耳が後をむくことはがまんできない。
http://audiosharing.com/review/?p=173
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c15

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
16. 中川隆[-11100] koaQ7Jey 2019年3月29日 12:04:19 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[919]

良い音とは、良いスピーカーとは?、JBL#4343研究 2013年09月17日
https://blog.goo.ne.jp/8417chiharu/e/704ca0325d1ad72958856a4c7b227d86

本屋で何気なくオーディオ関係の本を眺めていたら

やけに気になるタイトルの本が目に入った

お〜

瀬川冬樹著書


懐かし〜

うれしいな〜こんな本が出ていて

即購入、何年ぶりだろうSTEREO SOUND紙を買うのは


確か120号までぐらいは買っていたと思うのだが

私の世代はステレオサウンド紙はオーディオバイブルであった


高校生くらいの時であろうかこの本を読み始めたのは


FMレコパルから一気にジャンプアップした高級雑誌だった


何号から読み始めたのか、多分40号の後半からだと思うが

ショップに置いてあるステレオサウンド誌を借りて、

その教科書の数十倍の説得力のある内容に、かなり遡って一気に読んだ思い出がある

オーディオ評論家にあこがれ、オーディオにさらに興味を増す

そんな青春時代だった

評論家と言っても、当時はまだ本業を持っていたのかな?

趣味のオーディオそれがどんどんエスカレートして行って、

マニア発の評論家だから表現が楽しい


自分を語り、自分の軌跡や経過を語り、製品への思いを語り、評論を語る

今はそんな強烈な個性を持った評論家は、なかなかいない気がする


デザイナーとしての美、それに加えた自分の価値観と共に

真剣に製品について語った、強烈なオーディオ理論は、
私達の世代のオーディオの原点でもあり到達点でもあった

多くの著書の中でも特にJBL#4343研究はのめり込んだ、

当時とんでもない金額の夢のアンプを駆使し#4343を究極まで追い込んだ


最初の人であろう

夢の機材ML-2Lをなんと6台マルチチャンネルで低域をBTLで4台


プリアンプもML-6 &、ヘッドアンプのjc1も2台


完全なモノラル使用の当時としては超高級品での構成


当時まさに夢のシステムであった


このとき瀬川氏は「モニタースピーカは大音量で鳴らす」


こんなテーマで、しかも曇りなく歪みなくクリアーな大音量


このシステムに憧れたオーディオマニアの方は多かったのではないだろうか


もちろん私もその一人であったことは言うまでもない


時が過ぎ


私も若かった頃だったが、
夢叶え手に入れ、そして長年連れ添ったJBL#4343
と別れようと決断した時が来た

あれは今から20年くらい前


当時アンプはMLAS-JC2、チェロのアンコール、パレット、パフォーマンスがメインアンプであった


スピーカーは長らく憧れの#4343を愛用してきたが、

次第にマーチンローガンの音の速さ、広帯域フルレンジによるまとまりの良さや

アポジーのオールリボンによる新しい素材による、驚異のリアルさに惹きつけられ


ダイナミックスピーカーでは
B&Wシバーシグネチア のまったり、ねっとりとしながらも ピントの合った表現力豊かな音に興味を持ち始め、


何だか、ドン臭く、時代遅れに感じた
JBL4343は次第に聞かなくなってしまっていた為だ

当時の最新型のスピーカーを聞いて


時代は変った、

これからは新しい素材の、新しいスピーカーの時代になって行く、

残念だがJBL#4343の時代はもう終わった

そう感じていて、

いざ

JBL#4343との別れの決断をしたとき


俺は、本当にあれほど惚れ込んだJBL#4343の、

本当の実力の音を聞いたのだろうか?

そんな想いが襲ってきた、

無論、自分なりにかなりのレベルで鳴ったいたことは確かだと思うのだが・・


よし!


最後に瀬川氏が行った究極のJBL#4343の鳴らし込みをやろう


そして長年の夢を叶えよう!


でも手持ちのアンプはチェロしかない、

が、

やっぱりあれはレビンソンでなくちゃいけない

うーん、俺は持ってないけど周りにはML2Lを愛用している知人は多い


よし、

あの方とあの人、あいつとそれから彼に頼めばなんとかなる!

てなわけで

「あの〜、頼みがあるんだけどML2L貸してくんない?」

この頼みを繰り返し集まったML2Lはなんと8台!


やったー、瀬川氏でもやらなかった8台のBTLマルチができる〜


だが、問題は空間と電力だ!


このML2Lは25Wしか出力が無いのに消費電力は1台何と400Wの大食いアンプ


400Wが8台!ひえー!、それもピークではない常時400w


俺のところでは当然無理!ブレーカーが落ちちゃう


困ったときの神頼みはいつもあの人、仲人のS氏、いつも迷惑かけてすみませんが

「あの〜アンプ借りついでに部屋も貸して下さい」


返答:え?


大丈夫ですよ、4343は俺が運び込みますから

返事は聞かなかった気がするが、よしこれで準備は整った
写真は1994年6月11日、19年前の写真があったが、色がセピア色になっているのが残念、写っているみんなも若い!髪も黒い!生えてる・・

昔に戻る
まずは集まったML2Lを一列に並べてみる


お〜すげー!かっこイ〜


皆もやっぱりこの姿を見たかったようだ、やっぱりオーディオマニアにとっては至福の光景だ

あまりの数のML2Lに返すとき間違わないように


誰かがパネルにシールで持ち主の名前を書いたのを覚えている


よく集まったものだ

JC1DCにかえてベンデッタリサーチSCP2、これは作者は同じジョンカールで、新旧ヘッドアンプ


しっかりモノラル使用だ

ML6Lももちろん用意した、これもモノラル

ML6L用にコッターMk2もMONO使用で二台揃えて気がするが、写真はなぜか1台しか写っていない
もう一台はEMT用の基盤配線で変更がめんどくさかったからだったような気がする


デバイダーのLNCは残念ながらクロスがあったものが見つけられなかった

瀬川氏の時代には無かったパレットを入れてさらなる音の追い込みを狙ったが、


やはり拘ってモノラルで使うには2台必要!

頑張ってこれも揃えた


この時代にパレットをMONOで2台使用!これはなかなかいないぞ!カッコいい〜


ついでにスイートも借りてきたが、つなげたっけな?

まあ例のあの写真にも使われていないML2Lが写っていたし、

音が出なくても存在感があり何かいいかも

総額いくらになるんだろう、


当時の最高のアンプを並べたはいいが、その配線はとんでもなく大変!

オーディオショップには声をかけなかったので、集まった全員が素人!


ここはレモ-レモ、ここもレモこっちはRCA、ここはレモとフィッシャー、

なに!レモとフィッシャーのコードそんなものねーよ

何で用意しなかったんだ!


そんな言葉が飛び交いながらの作業、みんなで本当に頑張った!


だがこの配線作業は本当に大変で、この作業でほとんどのエネルギーを使ってしまった気がした


悪戦苦闘の末


やった〜壮大なシステムが完成した!


これで多分、音が出るはずだ

祈るような気持ちで、

感動と緊張で胸が張り裂けそうだったが、一台一台慎重に2Lの電源を入れた


あのときのML2Lのブレーカースイッチの感触は今も残っている


8台のML2Lに火が灯った


感無量

さすがマニアのオーディオルーム、ブレーカーが落ちない


聴いた音楽は、当然あの写真にも写っていた、コリンデイヴィスの春の祭典


を聞いたはずだが、何故か音は記憶に残っていない


どんな音だったっけ?


まだ髪が黒々していたKさん

覚えています?

なんかフツーの音だったような気が・・・


震える手で8台のアンプに灯を入れた感触は残っているが音の記憶がない


唯一残っているのは高域はBTLにしないほうが音がよかったような・・・


まあ音なんかこの際どうでもいい


こんな馬鹿ができる仲間に囲まれた環境で、オーディオができたことが私の最大の幸せだった


20年前はちゃんとお礼できなかったので、あらためて


大切なアンプをお借りした皆様

ほんとうに


「ありがとうございました」


感謝!感謝!感謝!

https://blog.goo.ne.jp/8417chiharu/e/704ca0325d1ad72958856a4c7b227d86
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c16

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
17. 中川隆[-11099] koaQ7Jey 2019年3月29日 12:34:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[920]

JBL 4343/4343WX モニタースピーカー考察
http://jblfan.mitsu-hide.com/JBL_4343_4343WX.html


JBL 4343/4343WX 解説

JBL 4343、4343WXは日本のJBL史上最も有名で一時期はオーディオマニアのステイタス的な存在でした。JBL 4343は日本国内で累計1万セット(2万台)も販売され、最大ピーク時の販売数量は年間3,000セットを超えたと言われています。

当時の異常な販売台数に、JBL本社では「日本にはそんなにスタジオがあるのか?」との、逸話が残っています。

実際にJBL 4343は4ウェイということもありレコーディングスタジオで使われることはほとんどありませんでしたが、JVCマスタリングセンターでは使われています。

低歪率、過渡応答に優れた4ウェイモニタースピーカーで、低域に38cmウーファーJBL 2231A、中低域は25cmミッドウーファーJBL2121を搭載し、中域はドラーバーJBL2420にホーンJBL 2307+音響レンズJBL 2308組み合わせ、高域にはトゥイーターJBL 2405を搭載しています。

ウーファーJBL2231Aのコーン紙はJBL独自のコーティング剤処理、ボイスコイルはエッジワイズ巻きリボン銅線を採用しています。

中低域(ミッドバス)として搭載されたJBL2121Aはトッププレート、ポールピース、ボイスコイル、ギャップなどに高度な精密加工を施し性能を大きく高めています。また、中高域(ミッドハイ)のドライバーJBL2420はダイアフラム0.05mmジュラン合金をニューマチックドローイング法で形成し、アルミリボン線エッジワイズ巻きボイスコイルやアルニコVマグネット、純銀製インピーダンス・コントロール・リング等を採用し高性能化を図っています。

高域のJBL2405には0.056mm厚のアルミ箔を空気圧で成型したリングダイアフラムを採用しています。 25cmミッドウーファーJBL2121はウーファーJBL 2231Aからの影響を避けるために、14Lのバックキャビティが設けられています。 JBL4333A,4331Aでも採用した内蔵ネットワークによるドライブと、エンクロージャー背面の切替スイッチによりによる2チャンネルマルチアンプドライブ(300Hzクロス)が可能です。

また、横置きでの使用を考慮しウーファーより上部の、ユニットをマウントしたバッフル板は90゜回転させることが可能です。 また、トゥイーターの配置も左右入替えが可能です。

当時のオーディオ評論家 故・瀬川冬樹氏がJBL4343を非常に高く評価しマークレビンソンとの組み合わせで自宅で常用していました。

●JBL 4343/4343WX:1976年発売


●JBL 4343/4343WX 試聴の感想・その他

一時期、JBLの代名詞のようにいわれたJBL 4343で安いプリメインアンプでも簡単に、それなりに良く鳴っていまいました。しかし、実のところは本当に良く鳴らそうとすると非常に難しいスピーカーです。

一番のネックはウーファーが底面に近い下の方に装着されているために床からの影響を受けやすかったことです。高さ調整に始まり、今でこそ珍しくなくなりましたが3点支持などいろいろなセッティング方法が雑誌等でも紹介されました。3点支持の場合、普通は前2点で後ろは1点が普通ですが、その逆、つまり前1点で後ろは2点という変則的パターンもありました。

当時、いろいろ試した中では前記の変則的3点支持で、10センチ程度の角材を長さ45センチ程度に切り、スピーカーと角材の間にベーゴマを入れのが一番音離れが良かったように思います。ブロック置きが一番簡単で、多くのユーザーがこの方法を用いました(何となく固い方が良いとのイメージから)が、ブロックは決して良い結果をもたらしませんでした。

また、背面からの距離によっても音が大きく変化し、ベストポジションを見つけるのに大変な労力を要します。苦労と引き替えに得られたベストセッティングのJBL4343は素晴らしい音で音楽を聴かせてくれます。特に不得意な音楽ジャンルもない優等生タイプで、それを逆に言えば”面白みがない”とも言えません。

昔からの、JBLファンには結果としてあまり高い評価は受けず、特にジャズファンからは中低域(300Hz〜1.25kHz)をコーンタイプのJBL2121が受け持っていたことから”紙臭い音がする”とも言われました。

●JBL 4343/4343WX 現状の中古マーケット状況・その他

JBL 4343、JBL4343WXを合わせると日本国内で累計1万セット(2万台)も販売された大ヒット製品であることから、Yahooオークションやネット上の中古販売店も含め、JBLの大型モニタースピーカーとしては豊富に出回っています。小まめにチェックしていると相当程度の良い物も頻繁に見かけます。

●JBL 4343/4343WX 当時の販売価格

JBL 4343A:\560,000
JBL 4343AWX:\580,000
*いずれも、1台の販売価格
http://jblfan.mitsu-hide.com/JBL_4343_4343WX.html


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c17

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
18. 中川隆[-11098] koaQ7Jey 2019年3月29日 12:39:30 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[921]

4343は日本でこそ二万セットも売れたらしいが、アメリカでは探すのも
難しいと聞くから、いかに日本人だけが4343贔屓かわかろうというもの。


____


JBL4341 - オーディオマニア よっしーの部屋 2009/05/01
http://yosigaki.s214.xrea.com/nikki20090501.html


Pippinさん宅訪問。通称「鎌倉オフ」の始まりだ♪

この日はみゆきさんも一緒。
要するに休日が多くの方と違う人ばかり(笑)

…と、それは良いがいつものブルーバッフルが今日は少し小さくなっている??


いや、アホな呆けはやめよう。
JBL4341降臨。

そうです、Pippinさんは今回、4343を4341に入れ替えられたのだ。

JBLスタジオモニターの系譜をひもといてみよう。

JBL4341が生まれたのが'74年。
翌'75年に4340が登場。
そして'77年に4343が生まれる。

この4343が日本でベストセラーになったことは有名。

4341、4343共、故瀬川冬樹先生が導入された事で名を馳せたということもある。

4341と4343。

知られる様にユニットは同一。
ただ、とにかくキャビネットのプロポーションが違う。

4341は600W×950H×500D mm 。

4343は635W×1051H×435D mm 。

単純にいうと4341の方が幅、高さ共小さく、その分奥行きが深いという事になる。

僕はPippinさん宅で4343を拝見し続けていた。
同じ場所に4341があるのだから違いは数値以上にリアルに感じる。

奥行きは65oの違い、と書けばその通りなのだが
実際には数値以上に違って感じる。
4341の方が遙かに奥行きが深いという印象。

そして高さは100o違う訳で、これはかなりの雰囲気の違いにつながる。
4343は“そそり立つ”という感じがあるが、
4341は実にどっしりと構える感がある。

…と、細かい事は抜きにして4341と4343は同じユニットでキャビネットの縦横奥行き比が
若干異なるというのが大雑把なまとめ。


さてしかし、音の方はとてもそれだけの違いとは思えないくらいの違いを示す。

4341。これは正に、THEスタジオモニター、だ。

色々なディスクが掛けられるのだが、どれを聴いても
本当にスタジオのモニタールームで聴いているような錯覚に陥るのだ。

目の前にミキシングコンソールがあり、
更にその向こう側にガラス越しに見えるスタジオがある。

そんな感じ。

ラージモニターというと大雑把な感じを持つ人もいるかもしれないが
中高域を再生するユニットが比較的狭い範囲に集中していることも手伝って
“キュン”と引き締まった音が聞ける。

それでいて圧倒的な量感を持った低音に代表される開放感を持った音は、
これは小型スピーカーでは容易に聴くことの出来ない音だ。

超低音まで伸びて、それで居て切れが良く、“ストトン、ストトン”と決まる音は
正に最高♪

ここで軽く検証その1。

4341の高さ950oというのは一般家庭でソファーに腰掛けて聴くに理想的な高さ。

ちょうど良い位置にツイーター達が来る。そして同時にこれ以上高くなると圧迫感が出て来る
ぎりぎりの高さだ。

これが一つ効いていると思う。

そして4341はキャビネット下に最初から袴をはいている。
単純な事なのだが、これが実に理想的な位置にウーファーを持ってくるのに
一役買っているのは間違いなし。

「4343と入れ替えてポン置きでこれだけの音が出てしまうとは…」
と当のPippinさんご自身が呟かれていた。

本当にそれだけの音が出ている訳で、
4341恐るべしとしか言いようがない。

5月2日

ポン置き…とは言っても既にここ何年も掛けてPippinさんは
同じ位置で4343を相手にカットアンドトライをされて来た。

だから本当のポン置きとは意味が違う。
ある意味用意万端整った所に4341が満を侍して到来したとも言える。
この辺りの事情を見逃してはいけない。

しかし、それでも新しい環境に来てこれだけの仕事をしてくれる4341は
やはり名器だ。

思えば4341はそれほど有名ではない。

…というかその型番は皆知っているのだが案外本物を拝んだ事がない。
後継機の4343が馬鹿売れしてしまったため尚更影が薄い存在になっている。

ビックメジャーよりはマイナー掛かった物に肩入れしたくなるのが
よっしーの心情。こうなると4341を褒めちぎりたくなるが、
4343に口がきけたら、「勝手にベストセラーにしたのは君たち日本人だろ」
と言いたくもなるだろう。

何しろ4343は日本でこそ二万セットも売れたらしいが、アメリカでは探すのも
難しいと聞くから、いかに日本人だけが4343贔屓かわかろうというもの。


オーディオ。特にスピーカーというのは誠に面白いもので
ユニット同一でキャビネットの容積もほぼ同じ。
それでいてプロポーションが違うだけ(本当にそれだけとは思えないのだが)
でこれだけ音が違う。

実際に自分で使ったことがないよっしーがとやかく言うのは問題もあるが
どうも4343より4341の方がコントローラブルに思えるが違うかな?

ということはさておいても、実物を目にすると4341の縦横奥行き比は実に素晴らしく、
THE黄金比という気がする。
これは完成されたプロポーションとしか言いようがない。


さてさて、音を作っているのはスピーカーだけではない。
Pippinさんの装置はこれまでも幾たびがご紹介させて頂いているが
アナログプレーヤーがEMT930様。CDプレーヤーがスチューダーD730Mk2様。
プリがレビソンLNP-2L様とマランツ#7様。そしてパワーがマランツ#9様と、
軒並み“様“付けで呼びたくなるような名器の勢揃い。

もちろん名器を揃えればそれで良い音がするほど世の中は甘くない。
Pippinさんもあれやこれやと使いこなしを工夫されている。
が、今回はその部分は省略。

いきなりプリ差し替えで二つの音を楽しむというパラダイスに突入。
プリ二つというが、一つがレビンソンのLNP-2Lで、もう一つはマランツ#7オリジナルだ。
これはもう盆と正月が一緒に来たような、
(我ながらセンスがない比喩だ)
大騒ぎである。

ちなみにそれまで拝聴していたのはLNP-2L様。
これをマランツ#7に換えると、音はどうなる??

うーん、これも良い。
(当たり前?笑)

二大名器でどこがどう違うといっても仕方ないが、
レビンソン様が、あくまでも「俺はここに居る」と
力強く主張されるのに比べると、マランツ様は、やや端正(あくまでも比較の問題で
#7様も支配力は強いのだが)。

一歩引いて全体を見渡すという感じが出るので
4341が、よりモニター然としてくる感じがある。

しかし、まあそれもこのレベルまで来るとどうでも宜しいという気がしてくる。
何しろ気分次第で差し替え自由だもの(笑)

しかし、つくづくJBLは凄いスピーカーを作っていたものだ。

5月5日

ところで今回のオフにはもう一人ご参加の方が…

それはKenrickSound店長さんの細井さん

Pippinさんは4341をKenrickさんから購入されたのでした。
今日は嫁いだ4341の調子をご覧に
(もちろんビジネスとして、検品、アフターケアーという意味もあり)
いらしたのでした。

ごちゃごちゃ理屈を言うより、今回の一品を見て貰う方が早いのだが
とにかくKenrickさんは良い仕事をしていらっしゃる♪

ネジ一本に至るまで、こだわりの仕上げ。

そして何より、細井さんは語り口が静か。

余計な事は語らず、しかし訥々と語る時はその内容が濃い。

大体が良い仕事をしている人というのはそういう傾向にある。
詳しい事は上記サイトで確認すれば良いし、心配なら逢って話せば良い。
43XX系の導入をこれからお考えの方は一度相談してみても
損をすることはあるまい。

それにしても細井さんは、僕なんかから見ても大変お若いわけで、
その様な世代の人がJBLの名器を手掛けてくれるというのは
それだけでとっても心強いしありがたいことだ。

*なお、この日の様子を含めた日記が、Kenrick Soundさんのページに
アップされています。必見でしょう♪


5月6日

ここでレアアイテムをご紹介。

テクニカのシェルであることは一目見ておわかりだと思う。

しかし型番が…??

AT-LSEMTって…??

そうです。これはEMTプレーヤー用にテクニカが作ったシェルなのです。

実にレアー度が高い。
なんと言っても試しにテクニカに問い合わせたら
当のテクニカの社員でさえ現物は見たことが無かったというくらいだから(笑)

このシェルが沢山あれば、EMTプレーヤーで色々なカートリッジを
楽しみやすいのですが…。


そしていつもの様に僕らはN先生宅へ向かう…

N先生宅には4343が待っていてくれる。


いや、これはやはり4343改と呼ぶのが正しいのだろう。

マホガニー無垢材からギター職人が削りだしたという
ZYGOMA製ウッドホーン(ドライバーは2450J改)が天板に載るし
金色のツイーターは2405改だし…と詳しく説明するのが難しいくらいだ。
ネットワークも外付けとなっている。

本体の左横に見えるのが外付けネットワーク。持ち上げようとすると
ずっしり重い。
そして4343改とスピーカーベースの間にはこれまたZYGOMA製の
フローティングサスペンションが入っている。

今回この部分を初めてアップで撮影させて頂いた。
何でもピアノ線をスパイラル状に巻いたサスペンションらしいが
とにかくこの4343改は、ある意味フラフラなのだ。
手で揺すれば簡単に揺れる。

古来よりオーディオ機器。特にスピーカーはリジッドに固定すべし、
という黄金律みたいなものがあるが、そのような考えには真っ向から反対するような
セッティングだ。

しかし、これが音が良いのである。

特にウーファー領域が上手い具合に弾んで切れるのはこのセッティングによる所も大きいのでは?
と、どうしても思ってしまう。

Kenrickの細井さんは、ある意味僕など比較にならないくらい
多くのJBL43XX系の音を聴いていらっしゃるのだが
その細井さんをして、「これは…」と唸らせるものをこの4343改は持っているようだ。

吹き抜けるような中高音はウッドホーンが効いているのだろうと
感心しきりだったご様子。
さもありなん、という気がする。

もちろん、音はスピーカーだけで出るものではない。

これら駆動系装置の功績も大きい。
CDプレーヤーはスチューダーD730。
プリはレビンソンのLNP2。
アキュフェーズのデバイダ、F20を介して
パワーアンプはマッキンのMC-1000が四発。

正に威風堂々。

N先生サウンドは今日も健在、
しかし…


しかし、たいへん残念な事に、N先生は昨年他界されている。

僕らが前回お邪魔したのがちょうど一年位前。

その後急に体調を悪くされ、まさかと思われたのだが
帰らぬ人となってしまった。

それから数ヶ月。本格的に音を出すのはいつ以来?、ということで
音も変わってしまったかと危惧されたが
なんとN先生の音はそのまま保たれていた。

いや、音だけではない。部屋の空気さえもあの時のまま、という感じ。
そのせいもあって、どうしてもN先生が居ない事が現実のものとして
受け入れられない僕らが、そこにいた。

今にも「いや、失礼失礼。遅くなったね」と言って先生が
防音ドアーを開けて入って来られる様な気がしてならなかった。

「亡くなったなんて嘘だよ」、と誰かに言って欲しい。

遠い空の上から、今日のオフの様子も眺めていらっしゃったのだろうか。
だとしたら嬉しい。

鎌倉オフではこれからもN先生の音を鳴らし続ける事になると思う。
そう、その音を保ち続けるために…

あらためてN先生のご冥福をお祈りします。


*Kenrickの細井さんのブログにもこの時の様子がアップされています。


5月14日

さて、よそ様にお邪魔して4341だ4343だと騒いでいるが
今自宅で鳴っているのは、例の段ボール(!)マトリックススピーカーだ。


我ながら落差に愕然とするが仕方ない。

不思議なもので、これでも充分音楽は聴ける。
…というか美点も多いのだが詳しくは書かない。
たぶんわかる人には書かなくてもわかる♪


ただ、マトリックスの効果については納得していない。

で、また性懲りもなく真っ正面から立ち向かってみた。

すると、どうも左右で広がり感が違う気がした。

結線ミスはしつこいくらい確かめた。

結論をいうと、どうもユニットによって音が違うようだ?
三本中、特に異質な音を出している一本をセンターに持ってきて
比較的同質な音がする二本を左右に配置。

これでバランスは改善された。


10年も経ったユニットで色々言っても仕方ないが、
そもそもスピーカーユニットというのは一本一本音が違う。
それに経年変化が加わると事態は深刻になる。

四本のFE-87の内一本はコーンに盛大なシミが出ている。
写真の物は外観は一番綺麗なのだが皮肉な事に
エッジの剥離が起きている様でビリビリと雑音が出る。
(もちろん使用はしていない)

やれやれ、やっぱり正式には一斉にメンテナンスに出さないと駄目だろうか。
(まだ対応してくれるかどうか知らないが)

老朽化したユニットでとやかく言われても長岡先生も困るというものさ。

「あんたそんな事より、この痛んだ床を何とかしなさいよ、お父さん」

…と犬が言って…、いないな、たぶん(笑)


5月19日

先日新聞を読んでいたら、「リア充」という言葉を目にした。
?と思い記事を読んでみたら、
リアル充実を略してリア充というそうな。

つまり、「すみません、最近リア充で更新出来ませんでした」
みたいに使うらしい。

するってーとせっせとホームページを更新などしているヤツは
現実の生活が充実していないということになる?

思わず笑ってしまった。

そうとは限らないと思うのだが、それすらどうでもよろしい。

歳を取ると言うことはこういうことか。
全く違う意見、考えに出会ってもヘロヘロ笑ってしまう。

まあそれも可愛くないといえば可愛くない態度だが(笑)

さて、明らかにビリつきが出ているFE-87一本のエッジをめくって
補修してみた。

なんていうと格好良さそうだが、要は木工用ボンドで貼り付けただけ。

上手く行ったのかな?確認している時間が無いのだが…

しつこくマトリックススピーカーの検証はしたい。
出来れば四本のFE-87のリコーンくらいはしてみたい。

フォステクスは受け付けてくれるのか?
出来たとして四本だと6〜7千円くらいは掛かるか。
NEW 8pシリーズにも心惹かれるが四本買うとなると1万円を越す。
それもやりすぎか?

いじいじと悩んでいるが、取り敢えずこの8pユニットは本当に可愛らしい。

http://yosigaki.s214.xrea.com/nikki20090501.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c18

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
19. 中川隆[-11097] koaQ7Jey 2019年3月29日 12:48:23 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[922]

JBLは4341をやや大きくした、後継機種4343を発売した。
4343の用途は何であったのか?いまだによく分からない。
4343はプレイバック・モニター用途と言うが、スタジオで4343を見たこともないし、使った話も聴かなかった。

_____


イシノラボ/マスターズ店長の連載
JBLを愛した男たち 2010年1月2日掲載
https://www.ishinolab.com/modules/doc_serial/audio_history_japan/serial001_040.html


JBLの設立は1946年に遡る。創業者、ジェームス・バロー・ランシングは1949年9月24日、自ら、命を断ってしまった。以後、共同経営者だったビル・トーマスが社長となって、JBLは次第にスピーカ会社として発展していく。日本への輸入は、当初、河村研究所であった。1965年、サンスイはJBLと輸入総代理店契約を結び輸入を開始する。

1952年にはホーンレンズを取りつけた175DLHが誕生している。1954年には傑作“ハーツ・フィールド”が製品化されている。そして、1957年には、今なおあこがれの“レンジャー・パラゴン”が登場し、1988年までの31年間生産が継続された。(1971年、私がJBLを訪問したときも、パラゴンはハンドメードに近いかたちで日系アメリカ人の方がリーダーとなって、キャビネットの製作、スピーカユニットの組み込みがおこなわれていた。)そこに働く方達の誇らしげな顔を、いまなお思い出す。1960年には、最高級家庭用スピーカとして“オリンパス”が製品化されている。私が、JBLをオーディオ誌で知ったのはこの頃であったが、超高価で、夢のまた夢、そのまた夢の存在であった。

私が入社した1969年からオリンパスを聴いたが、サウンドが硬く、大した感動はなかった。ただ、大変美しい仕上げで、組格子のカバーがユニークであった。また、新宿、三幸町のショールームには、JBLのひととおりの高級スピーカシステム、ユニットが展示されていた。

評論家の皆さんも、この頃、ショールームで眺め、聴いて、特に、その素晴らしさに惚れて、無理してお金を算段して、購入したとの昔話を聞く。故、瀬川さん、山中さん、そして、オーディオ評論界の第一人者、菅野さん達であったと思う。

そうこうしているうちに、私は、スピーカ設計課に配属されて、さっそく、SP150の設計担当をやらせてもらうことになった。そのとき、傍らで、先輩エンジニアが薄型スピーカ(ドロンコーン付き)を設計していた。SL−5,7の2機種であった。とても格好が良く、大したものだと思ったが、それの元ネタはJBLのトリムラインであった。期待に反して、SLシリーズは大して売れなかった。

SP−150の設計過程において、ランサー77も聴いたが、能率が悪いスピーカだ、というくらいで、これも、感動は無かった。

しばらくして、SP LE8Tを比較試聴する機会があった。これも、能率の悪いスピーカだな!と言うのが第一印象であった。けれども、コーン紙に吹き付けてある白い物質は何だろう?ということになったが、取引のあるユニットメーカー(松下,フォスター,昭電)に聞いてみたが、分からないということであった。

このダンプ材がLE8Tのサウンドの秘密のひとつでもあった。また、ボイスコイル径は2インチあって、フルレンジ、8インチスピーカユニットにしては、非常識に大きかった。大きくなると、ボイスコイルのインダクタンスが大きくなって、高域になると、インピーダンスが上昇して、高域が出にくくなるのだ。また、コーン紙の中心には、大きなアルミダイアフラムをコーン紙に貼り付けてあった。ダイアフラムの裏には、ウレタン系のダンプ材が貼り付けてあり、共振防止を図って、なかなか配慮されていると感じた。

さすがに、LE8Tだけでは超高域が足りず、LE25のようなコーンツイータ(JBLではダイレクトラジェータと呼ぶ)を付加して2ウエイ構成にすると、バランスが取れてきた。

SP150の設計、アメリカ向けスピーカの設計を完了したあと、スピーカ関係の研究開発に携わることになった。そこで、再び、LE8Tにめぐり合った。

すなわち、フルレンジユニットはどのようにすればうまく設計出来るかのテーマであった。LE8Tのコーン紙を外してみると、まず、ボイスコイルは、他のように2重巻きではなく、占積率が100%と言えるエッジワイズ線を採用していた。従って、巻数はやや少なめであるので、巻線によりインダクタンスは少なく、従って、高域におけるインピーダンス上昇は、ボイスコイル径が大きいにも関わらず、かなり抑えられていた。

さらに、磁気回路を外してみると、ポールピースにはメッキが施されていて、磁気的にショートリングが施され、高域におけるインピーダンス上昇が抑えられるようになっていて、なるほど、JBLは凄いと感じた。実際、当時JBLの工場見学では、ボイスコイルはボイスコイルだけを独立して巻いて、筒状になったコイルを輪切りにして、それをボイスコイルボビンに装着していた。

これをもってして、フルレンジユニットとして、卓越した技術力であった。コーン紙エッジは当時、ホワイト系ラバーエッジで、共振周波数は充分下げられていたが、この重さで、効率は88dB程度に下がってしまったのは仕方ないことであった。そのサウンドはやや、JBLとしては大人しいもので、当時、若かった私には物足りなく感じた。

何とか、まずは真似をしてLE8Tレベルに到達しようと頑張ってみたが、当時ではとても部品メーカーがついてこれず、試作は勘弁して下さい!と言う始末であった。

さて、当時のサンスイ社内でのJBL販売体制は、JBL販売課があり、そのスタッフはJBLに心酔している男たちで締められていた。例えば、サンスイのショールームでJBLを聴いた社員が、どうしてもJBLの販売に関係したいと志願した男が主体であった。極端に言えば、JBLに命をささげた男もいた。

JBL販売課長であったS氏はチェロを弾く音楽、オーディオ大好き人間であった。オーディオフェアの前夜のJBLブース作成で徹夜して、会場で、くも膜下出血で倒れ、帰らぬ人となった。また、JBLのプロモーションを担当したM氏は北海道出張中、千歳空港内で脳出血に倒れ、帰らぬ人となった。お2人ともお酒が好きで、飲みだすとJBLの話が止まらない男であった。

私は、JBLは凄いと思ったが自分で使う気にはなれなかった。自宅では、自作3WAYシステムで頑張っていた。

1972年になって、私はスピーカ設計を離れて、今度は、当時サンスイが創りだした4chシステム開発促進部に携わることになり、ここで4chサウンドを聴くことになったのであったが、そこで衝撃的出会いがあった。アメリカでのサウンドプロモーションで、発売されたばかりの4320を使ったのであった。その場に立ち会った上司は、帰国して、我々に“JBL4320を4台、部で買うことにした。凄くエキサイティングなサウンドだ!”と興奮して語った。

しばらくして、4320が4台届いた。早速開けて見ると、何と、1台、ツイータの穴を塞ぐ板がついていない、穴があいたままになっていた。仕方なく板で穴を塞ぐことにした。アメリカの製造センスはラフだな!と嘆いたが、音が出て、腰を抜かした。

当時は、ここの部署はプロ用エンコーダの開発をしていたので、試聴用にレコード会社のマスターコピー、放送局の音楽ソーステープがたくさんあったし、オープンデッキはAMPEX AG440の4ch、2chの2台、プロ用マシンが揃っていた。

このような高品位の音源に対し、JBL4320の再現性がすばらしく、軽々とした中低音、立ち上がり抜群のホーンによる中域、高域と素晴らしかった。

しばらくして、各レコード会社のモニタースピーカは一時期、JBL4320が独占していた時期があった。ここにいたって、私はどうしても欲しくなった。お金がないから仕方なく国産イミテーションキャビネットにJBLユニットを取り付けて楽しんでみたものの、やはり、違うサウンドであった。これを諦めて、弟に譲って、今度は本物の入手に奔走した。やはり新品は買えず、何とかして知り合いのスタジオ技術者から中古JBL4320をやっとの思いで入手。ようやく満足を得て、その後、コーン紙の張替をしながら、今なお私の工房で稼動している。

社外では、POPS録音にかけては第一人者の当時東芝EMIミクサー、行方洋一さんも大のJBLファンであったし、JBL4320には惚れていた。行方さんはJBL4320を購入されて土浦の自宅に設置し、スーパーツイータ、JBL2405に1μのフィルムコンを付けて、3WAY構成にして楽しまれていた。私はご自宅に何度も伺って、その素晴らしいサウンドを聴かせていただいた。POPS、ジャズ、SOUL、SL、花火音などを心行くまで聴かせてくれた。

行方さんは当時、渚ゆう子のレコーディングを担当されていたので、渚ゆう子の情報は何かと入った。(私は渚ゆう子の大ファンで長女には“ゆう子”と名付けたほどである!)そうして、渚ゆう子がリサイタルをおこなうことになり、そのPA(SR)エンジニアは行方さんが担当することになった。行方さんから、“PA機材をどうしよう!”という相談があった。お話を伺うと、会場は新宿、厚生年金会館大ホールとのことであった。

PAスピーカーはJBL4320を特別に使いたい、アンプはタフなサンスイ BA5000が安心と言う。そこで、上司にお願いして、JBL、サンスイのPRになるからと言うことで許可を貰った。勿論、運搬、据付までは社員を動員するわけにいかず、私が担当することにした。当日は、休日、18:30開演であったから、14時頃から搬入、セッティングをスタートした。4320は縦置きに2台を積み重ねで、L/Rで4台使うことにし、BA5000もブリッジ接続で、1200W、の2台で4320をドライブすることになった。4320は本来、レコーディング・モニター用であったから、SRに使うことはまずない。渚ゆう子の透き通ったボーカルがホールに満ちたとき、渚ゆう子はいいなあ!と思うと同時に、4320は何て素晴らしいと惚れ直してしまった。

私のこのお手伝いのお礼に渚ゆう子からのサイン入りのレコードをいただいた。それにしても、4320のパフォーマンスは今聴いても凄い。

オーディオ評論家では菅野沖彦さんが一時期、4320を自宅試聴室で使っていた。私が伺ったとき、菅野さんがご自身で録音した宮沢明子、名古屋フィルのピアノコンチェルトを聴かされた。私は4320に惚れていたので感激して聴いていた。菅野さんはそれほど4320にはご執心ではなかった。その次に伺ったときは、4320は設置されていなかった。

さて、どうして、4320は程なくしてレコーディング会社で使われなくなったか?それはJBL側にあったように思う。4320のあとに4325を発売して、レコーデイング現場をやや混乱させてしまった。その後、4333Aが出てきたりして、JBL内部で技術的に葛藤してたのではないかと思う。

4320の強いて言う物足りなさは、重低音の不足にあった。重低音を出そうとすると、振動系を重くしなければならない。そうすると、軽々とした中低域が薄れてきてしまう。

結局、JBLは重低音優先の道を選択した。4333Aのウーファはボイスコイルボビンにアルミリングウエイトをつけたのであった。(このことは、サンスイのSP100/200でやっていたし、SP150でも数グラムのリングウエイトを付加している。)

このお話は、JBL4341につながっていく。

故、瀬川冬樹さんのお宅では、当時、日本に1台しかなかった4341をメインに使っていた。このサウンドを聴かせていただいて、それほど大きくないキャビネットに38cmウーファを入れて、よくまあこれだけの低音がでるなあ、さすがに使い方がうまいと感心したが、振動系を重くしたウーファを採用し、重くなった中低域を避ける意味で、ミッドバス・ユニット追加して、4WAY構成にしたことに秘密があったように思う。

しばらくして、JBLは4341をやや大きくした、後継機種4343を発売した。4343の用途は何であったのか?いまだによく分からない。4343はプレイバック・モニター用途と言うが、スタジオで4343を見たこともないし、使った話も聴かなかった。

瀬川さんはすぐ、4343に買い換えた。ちょうど自宅を新築されて、広い試聴室に置いてあった。パワーアンプはA級25Wのマークレビンソンをブリッジ接続で2台使っていた。さすがの瀬川さんも4343には苦労したと思う。まず、低音がゴロンとしたサウンドでまとまらない。これは水平使用出来るように、ウーファ位置がキャビネットの下端、ギリギリについていたので、低音が床に反射しておかしくなってしまうのであった。スピーカスタンドを使うと、響きが薄くなってしまう。瀬川さんがさんざんトライして、試聴室の長辺側に4343を設置して、壁との距離を微妙に調整して、ついに最適なサウンドバランスを獲得した。その苦闘記をオーディオ誌に切々と書いた。

その効果が大きかったせいもあろう。4343は高額であったにも関わらず、物凄い量で全国的に売れ始めた。4畳半に住む若者が4343を買って、寝るスペースを狭くして4343にかじりついて聴いている話は、営業からよく聞いた。とてもバランスの取れたサウンドではなかったであろうが、所有する喜びが大きかったのであろう。

そうそう、あまりにも4343が有名になったので、あやかって、HPのオーディオアナライザーのモデル名は4343にしたとの話を聞いたことがある。

4343を平行輸入した会社は大儲けをしたと言う話は本当であったらしい。サンスイの国内販売部門はJBLがないと赤字であったが、JBLのおかげで元気であった。

オーディオ誌各社の試聴室でのスピーカは4343で占められた。また、オーディオメーカーの試聴用スピーカは4343が多かった。さらに、部品会社にも4343が置いてあることが多かった。サンスイでは社内では1台使われていたが、アンプの音質決定には4343ではなく、ずっと4320であった。(私がサンスイを退いて、そして上司もサンスイを退いてから、B&W 803に代わったらしい)

私が聴いた中では、1990代、LUX社試聴室設置の4343は極めて反応の良いサウンドを発揮していて、後続のJBLエレベスト9500をはるかに凌駕していた。これは主に使っていた優秀エンジニアのO氏(後にブリッジオーディオを主宰)の使いこなし上手だと思う。

アルニコ・マグネットの枯渇、そして、フェライトマグネットの採用

1970年代、アフリカ、ザイール内戦が勃発して、コバルトの供給が極端に逼迫した。それ以前からアルニコマグネットの価格はじりじりと上がって、価格の安いフェライトへの移行がスピーカ各社進行していた。そんなわけで、TANNOY、ALTECなどのメーカーもフェライトマグネットに切り替えざるを得なくなってきた。

それでは、アルニコマグネットとフェライト系マグネットはどう違うのだろう。簡単に言うと、磁気抵抗が小さいのがアルニコ、大きいのがフェライトである。(ちなみに、最近、強力マグネット材料と言われているネオジウムもフェライト系の性質を示す。)

現在の学術レベルでも、スピーカにおいて、フェライトとアルニコとのサウンドの差異はうまく説明できていない。でも、オーディオに少し興味があれば、聴いてみれば、好みは別として、差異は指摘できるはずである。切れ味良く、ひずみ少なく聴こえるのがアルニコと言われているし、私もそう思う。

JBL技術陣は、アルニコマグネットの入手難、音質とのはざまで、ついにフェライトマグネットへの切換を決断する。切換えるからには、フェライトマグネットに最適な磁気回路があるべきと、研究・検討を重ねた結果、ついにSFGと称する新開発磁気回路を開発した。その主な特徴はポールピース、ヨーク形状を微妙に変更し、磁気回路によるひずみの改善を実現した。(近年、一部に電流ドライブアンプなるものが評価されているが、電流ドライブアンプを用いると、磁気回路によるボイスコイル電流ひずみが非常に改善(一桁以上)されるメリットがあると言われている。)

JBLは次々と磁気回路をフェライトに切り替えていった。4343は4343Bとなった。JBL技術陣も相当、気になっていたと思われ、わざわざ都内のホテルで発表会を兼ねた技術講演会を開いたほどであった。

ちなみに、当時のサンスイスピーカはすべてフェライトに切り替わっていたし、他社も、YL、ゴトー、エール音響とかのホーンドライバーを作っている会社以外は切り替わったと言って良かった。

JBL技術陣の最大目的は、JBL4343の最大評価者である瀬川冬樹さんに納得してもらうことであった。ゲイリー・マルゴリスをチーフとする説得チームは、瀬川さん宅に夜間訪問して、瀬川さんお使いの4343のウーファユニットを外し、新型フェライトマグネット採用のユニットを取りつけて、瀬川さんに聴いて貰った。そのトライアルは深夜にも及び、瀬川さんはOKを出した。彼等はほっとしたことであろう。でも、サウンドが変わったことは否定できなかった。フェライトマグネットを採用した4343Bは売れには売れたが、以前よりも売れなくなってきたのは仕方がないように思えた。 そうなると、JBLにとって4343は売上に大きな部分を占めるから、このままで良いはずはなかった。彼等はそれならば、フェライトマグネットを採用することによってユニットコストが下がるから、コストダウンした4343を作ろうということになった。

それは仮称4343CLASSICと呼んでいた機種であった。これなら定価は¥10万以上安くできそうであった。それが、4344であった。

一方、ホーン・ドライバのフェライト化も進めざるを得なかった。これはユーザであった評論家Oさんにテストして貰い、OKをいただいたが、後になって元のアルニコに戻されて、今なお健在に動作している。

このころになって、JBLは買収されたシドニー・ハーマン(元、商務長官)の影響が大きくなってきていた。また、サンスイのほうも、アルニコからフェライトに移行して思うように売れなくなってきて、友好関係が少しほころんできたような状況でもあった。

そして、ついにハーマンはすでに設立済みの日本法人、ハーマン・インターナショナルに販売権を移行することを決定、サンスイに通告した。

サンスイは、くるべきものが来たということであったが、非常な痛手であった。具体的には、社内のJBL販売課のスタッフの落胆ぶりは深刻であった。

過半数のスタッフはハーマンインターナショナルに転職したかたちでサンスイを去ることになってしまった。それ以降のJBLの動きは私が説明することもなく、JBLに関する書籍を読めば詳細に述べられている。ハーマン・インターナショナルに移った男たちも定年を迎える年齢になった。世は無常なりの言葉をかみ締めたい。

以上の文章のなかで私は渦中の当事者ではなかったので、憶測、間違いもあるかも知れないが、オーディオファンとして、JBLファンとして、書いたつもりである。

JBLは、今なお有力なスピーカブランドであることには間違いないが、ともすれば、ヨーロッパ勢の攻勢を受けている感がある。攻勢とは、技術的には、音場研究とかユニット開発において、他社はJBLとは異なった道を歩んで、異なったすばらしさを発揮しているような気がする。


次回は、またアンプ開発の話に戻りながら、オーディオ評論とその流れ、影響について記してみたい。ここまで読んでいただき、感謝に耐えません。
https://www.ishinolab.com/modules/doc_serial/audio_history_japan/serial001_040.html



http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c19

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
20. 中川隆[-11096] koaQ7Jey 2019年3月29日 13:03:24 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[923]

JBLにとって日本は大きな市場だった。

サンスイの技術者だった人が、JBLがフェライト磁石に変更した当時のことを、自身のサイトに記しています。

「JBL技術陣の最大目的は、JBL4343の最大評価者である瀬川冬樹さんに納得してもらう」

「瀬川さん宅に夜間訪問して、瀬川さんお使いの4343のウーファユニットを外し、新型フェライトマグネット採用のユニットを取りつけて、瀬川さんに聴 いて貰った」

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JBLはいつ、どうやって日本に伝わったのか。《JBLと日本1》


1953年にJBLが日本に輸入された記録があります。その年に開かれた「第2回オーディオフェア」に、JBLのスピーカーシステム「ハーツフィールド」が出品されました。アメリカでこのスピーカーシステムが発売されたのは1953年ですから、その年のうちに日本で紹介されたことになります。

輸入したのは「河村電気研究所」でした。東京の新宿にあった「河村電気研究所」は、無線通信やラジオ製作マニアのたまり場でした。その所長は1950年代のはじめ、専門誌の『無線と実験』に「とにかく、ものすごく精密で高感度なスピーカーができた」と、JBLのスピーカーユニット、D130を紹介しています。

「ハーツフィールド」はアメリカで730ドルという価格で販売されていました。当時の為替レートで日本円に換算すると26万円ほどです。それに関税や諸費用を加えたうえ、現在の物価に置き換えれば200万円くらいでしょう。これが売れたかどうかは不明です。

音響のプロの世界ではJBLの名はすでに知られていました。1962年に発売されたJBLの最初のモニターススピーカーシステム、C50SM数台が、放送局かスタジオによって輸入されています。

日本ではじめて一般向けのオーディオ装置、当時の言葉で「ステレオ」が発売されたのは1958年です。早くも1960年代には今に残る日本のオーディオメーカーは顔をそろえています。

JBLはマニアのあいだでも噂になっていましたが、一般には手の届かないものでした。1965年にブランド名を「サンスイ」とした山水電気がJBLの日本総代理店になりました。大手のメーカーを押さえて山水電気が代理店になることができたのは、「サンスイ」のアンプのデモンストレーションで、JBLのスピーカーを使用してきた実績があったからと言われています。

まず輸入したのは「パラゴン」「オリンパス」「ランサー・シリーズ」でした。その後、JBLのスピーカーユニットのLE8Tを国内でキャビネットに組み込んだ「SP−LE8T」を発売します。多くの日本人がJBLの音を体験したのは、このLE8Tでした。
http://sdroxx.com/jbl_japan/


山水電気とJBLのコンビの時代。 《JBLと日本2》
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山水電気とJBLのコンビの時代。 《JBLと日本2》
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山水電気、ブランド名「サンスイ」がJBLの日本総代理店になってから、JBLは急速に日本の市場に出回りはじめます。山水電気はもともとトランスのメーカーでしたが、トリオ、パイオニアと並んで「オーディオ御三家」と呼ばれる有力メーカーでした。

まず売れたのは、1971年に発売したスタジオモニター4320です。4320は一時、日本のレコーディング・スタジオのモニターを独占しました。1台約40万円、当時としてはそうとう高価だったにもかかわらず、一般のオーディオファンも購入しました。オーディオ雑誌もJBL一色になり、この頃から日本のJBL神話がはじまりました。

もっとも人気があったのは1976年に発売したスタジオモニター4343でした。

1台の価格は56万。ペアなら110万円を超えます。
高さが1メートルを超えるこのスピーカーが、日本で飛ぶように売れたました。

JBLにとっても、日本は大きな市場だったようです。サンスイの技術者だった人が、JBLがフェライト磁石に変更した当時のことを、自身のサイトに記しています。

「JBL技術陣の最大目的は、JBL4343の最大評価者である瀬川冬樹さんに納得してもらう」

「瀬川さん宅に夜間訪問して、瀬川さんお使いの4343のウーファユニットを外し、新型フェライトマグネット採用のユニットを取りつけて、瀬川さんに聴 いて貰った」

瀬川さん、とはオーディオ評論家の故・瀬川冬樹です。

ちょうど、フェライト磁石に移行したころから、JBLは日本で売れなくなっていきます。

日本は「オーディオ不況」の時代に入り、オーディオメーカー各社が販売低迷に苦しみます。2012年に山水電気は破産します。その前にJBLとの代理店契約は終わっていました。JBLの販売は、JBLを傘下に置く「ハーマン・インターナショナル」の手に移っていました。

サンスイのアンプはJBLを鳴らすように設計されている、という説がありました。

実際にサンスイのアンプ「AU−907」などをJBLとセットで買うオーディオ・ファンが多かったのです。現在でも、JBLにはサンスイのアンプがもっとも合う、という声は残っています。
http://sdroxx.com/jbl_japan02/

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c20

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
21. 中川隆[-11095] koaQ7Jey 2019年3月29日 13:18:21 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[924]


JBL 4343、同B ナンダヨー!フザケンジャナイヨー! 2006/3/22
https://blogs.yahoo.co.jp/kazu2001dd/30702799.html


ウエストコーストから日本のウサギ小屋へ嫁いできたアメリカ女は、いつもストレスでイライラ。金切り声を上げていた。僕はこのスピーカーがのびのびと鳴っている所に1回しか出くわした事がない。まあ、後にもう1回があるけどね。

説明は不用かも知れないが、4343AってのはB、つまりフェライトモデルの登場後に呼ばれる様になったもので、元々は何もついてなかった。アルニコモデル、って事とRev.Aってことをかけた通称みたいなもの。世界的な材料不足でフェライトモデルに移行したのだ。音質にうるさい人の中にはアルニコの方が音が良かった、と言って残念がる人もいたが、僕はJBLの努力は評価すべきだろうと思う。音の傾向はきちんと維持されたし、また様々な改良によってオリジナルモデルよりアンプを選ばなくなった。涙ぐましい努力はイヤ!って人は迷わずBモデルにしたほうがいいんじゃないかな。

4343は故・瀬川冬樹師の愛機である。師の活躍がなかったら、4343の評価は今日ほど高い物にはなっていなかった事だろう。師は日本の家庭で4343を使う事に関して、莫大な時間を実験と試行錯誤に費やし、ノウハウを僕たちに惜しげもなく公開してくれたのだ。

しかし、である。4343はやっぱりスタジオモニター。均整のとれた音が出てくる音圧は決して低くない。集合住宅で使うにはちょっと、いやかなり迷惑な音量を出さなくてはならない。最低でも一戸建ての家ってのが現実的。それに結構な駆動力をアンプに要求する。瀬川師は当時新進メーカーであったMarkLevinsonで駆動については一つの回答を提示していた。しかし誰もがMarkLevinsonというわけにもいかず、大抵の場合当時のまだまだ発展途上にあった国産アンプで駆動されたのだ。きちんと駆動されてないこのスピーカーの音は悲惨。ウーファーはまともに動かず、ショートホーンからは金切り声。なんとか憧れのスピーカーを購入したのはいいけれどまともな音で鳴らない、という悩みはこの当時良く聞くことだった。ちゃんとした手法でエージングしないとこの傾向のままの音になってしまうことも注意がいる。

様々な制約によってこんな状態の物が大半だったのかも知れない。だから4343はハイ上がり、ってイメージが一般には浸透してしまった様だった。メーカー側も気にしてか、その後出した4345は一回り大きいウーファーを使用して低音がやたら拡張されたスピーカーだった。ユーザーの方には悪いが、僕は瀬川師がこのスピーカーを聴かずして亡くなられた事は不幸中の幸いだったと思っている。過ぎたるは及ばざるがごとし、である。

師も楽しみにしておられた4343の後継機、長い間待ち続けたその音を聴いた日の落胆は、今でもありありと思い出される。

きちんと駆動された時、4343はそりゃあ凄い。ウエストコーストの晴れ渡った青空を思わせるような明るさをもちつつ、エネルギッシュでど迫力。大胆にして繊細。中身のぎっしりとつまった濃密な音。ノリのいいジャズなんか、もう、踊っちゃえ!って思わせる様な、その場の空気を一手に引きつけてしまう凄いパワーの様な音を持つスピーカー。今のB&Wみたいに優等生的なスピーカーには決して真似できない音。(まあ、彼らが真似しようとは決して思わないだろうけど。)破天荒な部分はあったが、それもまた魅力だった。

僕は瀬川師の記事を子供の頃から穴が開くほど読んでこのスピーカーに憧れ続けたけれど、今まで自分で所有した事はない。所有しても使いこなせる自信がないのかも。でも、もし今手に入れられたとしたなら、僕なら絶対アナログソースで聞きたい。デジタルじゃなんとなくつまらなくなりそうな気がする。熱くほとばしる情熱をもう一度音楽と共有したい、そんな思いのあなた。この子は一聴の価値ありです。ただね、決していいかげんなアンプで鳴らさないで下さい。もしも機嫌を損ねたら、あなたにはヒステリックに叫ぶ彼女のご機嫌取りに涙を流す日々が約束されてしまいます。(笑)
https://blogs.yahoo.co.jp/kazu2001dd/30702799.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c21

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
22. 中川隆[-11094] koaQ7Jey 2019年3月29日 13:26:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[925]

2014年11月01日
良い音とは、良いスピーカーとは? (別冊ステレオサウンド 瀬川冬樹著作集)


Streo Sound 復刻本_SL500_AA300_
瀬川冬樹著作集

良い音とは、良いスピーカーとは?
      (ステレオサウンド (2013/5/31))

  瀬川冬樹氏(1935.1〜1981.11)がStreo Sound誌に遺した遺稿集。 ユニオンJazz Tokyoにて。
 ユニオンの僕たち世代の嗜好をよく捉えた品揃えにはいつも感心する・・というかうまく分析されている。


 Stereo Sound誌やSwing Journal誌などで瀬川さんを知ったのは'70年代半ばだったと思う。

 20台の若造にとっては、オーディオ評論家の皆さんは、まさしく偉い「先生」だった。その中でも瀬川さんは、音楽趣味の方向は違うけれど、JBLを中心としたオーディオライフや評論は僕にとってあこがれだった。

 本書はStreo Sound誌の第1号1966 Winter号から1981の増刊まで、29話を収録。
'70年代後半の記事はリアルタイムに読んだ記事もあって懐かしさも感じる。


 力作は、表題の「良い音とは、良いスピーカーとは? 」7話 と「70年代後半のオーディオ界展望  7話」

 個人的に、懐かしく興味深いのは、JBL4343研究2,3(なぜか1がない) 
 JBL4343を、オールマークレビンソンの製品で、マルチアンプ、それも入り口のヘッドアンプからパワーアンプまでモノ使用、低域用は更にブリッジ接続(広域1台+低域2台)を左右で6台使いなどというクレイジーな、しかし一回でも聴いてみたいような試聴記が載っている。

最近のStreo Sound誌は製品紹介のヨイショ記事ばかりであまり読む気がしないが、この頃は自分たちの言葉、行動でオーディオが語られていて熱い。日本の高度成長期、そしてオーディオ界も誕生から急成長していた時期の評論で読んでいていちいち感心してしまう。

 僕が学生から社会人に成り立ての頃の記事で、僕の憧れの製品は夢のまた夢みたいなものだったが、読んでいるだけでも楽しかった。

 ただ、オーディオが熱い時代で国産メーカーも花盛りの時代、今のSS誌では考えられないが、数万円のアンプやスピーカーなど結構手頃な製品が多く取り上げられている。

 今は同じようなクラスの製品自体が少ないし、キチンと紹介されることも少ない。同じような製品の価格が当時の数倍から一桁違う感じで、趣味として裾野が大幅に狭まってしまったのは残念だ。

 今、僕自身は、JBLとLinnでアナログ&ネットワークオーディオを楽しんでいるのだが、今より、当時のほうが、はるかにJazzにもオーディオにも熱かったように思う。

 当時(今もか?)超高級機は買えないから、いろんなJazz喫茶に行って高級機の奏でるJazzを聴いた。 レコードブースに鎮座する高級Ampを眺めて楽しんでいた。パラゴン、43シリーズ、JBL Proシリーズのユニット群などのスピーカー、マッキントッシュやマランツのアンプ。

 そんな中でなぜ瀬川さんなのだろうか、表面的には僕のあこがれだったJBL43シリーズやマークレビンソンのアンプを使われていたからだが、本当は瀬川さんの書かれる音が僕の好きな音だったからだろう思っている。

 実際瀬川さんの出す音を聴いたことはないし、あくまで本書の記事を読んだイメージでしかないのだが。 瀬川さんは主にクラッシック、。小音量派だったようなので、Jazzの僕とは随分違うのだけど。

 
しかし、本書を読むと、30年以上前の憧れが蘇える。

我が家に収まりきらないグレーの43モニターシリーズ、そしてMark Levinsonの薄型プリアンプが欲しくなってくる。何といってもカッコいい!から。
http://blog.livedoor.jp/bitches_brew/archives/1880795.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c22

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
23. 中川隆[-11093] koaQ7Jey 2019年3月29日 13:29:17 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[926]

瀬川冬樹氏は私がオーディオに興味を持ちだした頃はまだ健在で、盛んに評論活動にいそしんでおられた。彼が亡くなったのは82年、私が初めて迎えた「高名なオーディオ評論家の死」だけに特に強く印象に残っている。

 瀬川氏の評論の特徴は「文学青年的繊細さ」あるいは「女性的感性」で綴られたきめ細やかな文章にあるだろう。音楽を聴いているその間、刻一刻と様々に表情を変えていく音そのものについて、瀬川氏はきめ細やかな、そしてやさしい言葉で描写を試みておられた。意識の表層に次々に捕らえられた数々の音の美しさを綴った文章は、その対象と同じように美しいものとなって読み手の意識に自然に流れ込んできたものだ。

 音楽評論の立場で音楽を文章化するのに誰よりも成功したのが吉田秀和氏だとすれば、オーディオ評論の立場でそれをなしとげ、詩情までも織り込むことができた唯一の例が、瀬川冬樹氏だと言えるのではないだろうか。

 文章の繊細さと同じように、実際に瀬川氏が鳴らしていた音についても、かのタンノイオートグラフを愛好し「アンチJBL」の筆頭だった五味康祐氏が、瀬川氏の鳴らすJBLのシステムを聴いて、「自分と同質の鳴らし方をしているこの青年の努力は、抱きしめてやりたくなるほどいじらしい」と評したのは有名な話だから、おそらくは繊細極まりない音が響いていたに違いない。

 瀬川氏と言えばJBL4343が印象に残っているが、本来はアキシオム80やロジャース系BBCモニターの音、つまりはブリティッシュサウンドを好まれたようなので、いわゆる「ジムラン」時代の家庭用システムの豪放さにはそれほどひかれず、ユニットとして使うことはあっても完成したスピーカーシステムは43シリーズのプロフェッショナルモニターになってから、その繊細さと迫力が両立した音に惚れ込まれて導入されたのではないだろうか。事実「4341以降はぼくの求める音の範疇に引っかかってきた」という表現を最晩年の文章の中でされている。

 タンノイとJBLと言えば、日本ではいまだに2大スピーカーメーカーとして評価されているが、日本にタンノイを根付かせたのが五味康祐氏だとすれば、JBLに関しては「岩崎千明氏が種をまき、瀬川冬樹氏が実らせた」と言えるのではないかと思う。

 この三氏が活躍された頃は、オーディオにまだ実現可能な夢や希望が残っていた本当にいい時代であった。これから先の時代には、はたして新しい夢と希望は生まれてくるのだろうか?
http://orion.mt.tama.hosei.ac.jp/faraday/nl/0060.htm
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c23

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
24. 中川隆[-11092] koaQ7Jey 2019年3月29日 13:32:26 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[927]

「私の歌姫」

少しでも良い音で音楽を聴きたいと願って、もう何回機械を取り替えたことか。

日立HS500に始まり、次にJBL4343に変わり、それからアクースタット3Aを経て、現在アポジー・デーバーとなっている。

オーディオの主役は、やはりスピーカーである。日立HS500で聴いている時はそのフラットで刺激のない、何の匂いも感じない音がむしろ心地よく、現代音楽のシャープさも難解さも案外苦にならなくて、FMの現代音楽祭のライブ放送を心待ちにしたものである。

それが、作家五味康祐氏の「西方の音」に出てくるイギリスのタンノイというスピーカーへの礼賛ぶりを読み、またオーディオ評論家である瀬川冬樹氏の熱っぽいアメリカのJBLへの傾倒ぶりを読むにつけ、これらのスピーカーに対する思いは日毎夜毎いつも頭の片隅に消えることなく、なんとも落ち着かない日が過ぎた。

そして、ついにJBL4343を我が家に迎え入れたのであるが、その第1印象は音よりもスピーカーボックスから醸し出される塗装の匂いであった。聴いた。何よりも交響曲、それにジャズが素晴らしかった。この匂い、この音、まさしくアメリカであった。至福の日は続いた。

しかし、HS500が吉永小百合であるならば、このJBL4343はアーノルド・シュワルツネッガーであった。その音は明るく力感に満ち圧倒的な説得力を持っていた。だが、そこは湿度を感じることのない世界であった。ドライなのである。日が経つにつれ、やはり吉永小百合が恋しく思われてならなかった。

丁度その頃に、アクースタットが創り出す音の世界に遭遇する機会があった。これはかなりのショックであった。

今までの平面的な世界が一挙に立体的な世界になったのである。横のステレオが奥行きのあるステレオになったのである。フィシャーデスカウがピアノの前に立ったのである。吉永小百合も帰ってきた。夜毎に聴くホロビッツ、カラス、カラヤン、ゲーベル、メロス、かつてこれほどの音を聴いたことがなかった。また至福の時が陶然と過ぎた。

しかし、ハネムーンが終わってみると、この歌姫は言ってみればどうみても貧血気味でシュワルツネッガーのパワーと明るい太陽がないのである。悶々の日は続いた。

ここに至って左右のステレオ感があり、かつ奥行きのステレオ感があり、音に繊細感、力感、存在感があるという世界でなければもう満足できない病気に取り憑かれたのである。

これがビールス性なのか先天性なのか自己診断に頼るしかないが、この病気を解決するには、またまたスピーカーを取り換えなければ治らないのではないかと観念するに至った。

もう後はリボン型スピーカーしかなかった。即ち、アポジーである。

部屋に置かれたアポジー・デーバーは聴く前から胸をときめかすものを持っていた。

なんとも異様な姿なのである。高さ1.8メートル奥行き5センチ、アルミ箔の振動板が鈍く光っている。とにかく聴いてみる。目を閉じると、まさにそこに歌姫がいた。これこそ求めていた音であった。

このところ幸せな日が続いている。五味康祐氏は音楽を聴くには何サイクルまでフラットなどという再生装置はまるで必要ないと書いているが、とてもまだそのような枯淡の境地には到達できそうもない。

どの機種を購入した時も、最初は片時も離れていたくないほど夢中になるのであるが、4、5年で他のものに心を引かれてしまう。

そんな訳で、今お付き合いしている歌姫は4人目である。
http://www.aafc.jp/Essay/matumot2.htm
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c24

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
25. 中川隆[-11091] koaQ7Jey 2019年3月29日 14:14:14 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[928]

4343シリーズ、4350シリーズなどの大型モニター系は、基本的に日本では大ヒット商品でしたが、欧米では「まともな音」を得るのが難しく、扱いにくいスピーカーとして敬遠されたようです。

さらに、43**シリーズ、モニタースピーカーとされていますが、現実的なレコーディングスタジオ等で実際にモニター用に採用されたケースは非常に少ない


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質問!ITmedia - JBL 4343って音悪くないですか?
https://qa.itmedia.co.jp/qa8596567.html


JBL 4343って音悪くないですか?


良く遊びにいくお店に、JBL 4343が置いてあったので、
買うお金がないですが、聴かせてもらいました。
4343は今まで何回もお目にかかっていますが、
聴いたことがありませんでした。

古いアキュフェーズのモノラルパワーアンプとプリアンプと
DENONのCDプレーヤーで現代の録音のジャズを聴かせてくれました。

聴いた感想は「ひどい音」だと思いました。
これが昔、ものすごく売れたとは信じられないです。
お客さんの中には褒めている人もいましたが・・・。

正直、4343って音悪くないですか?
それとも私がきいたものがたまたま音が悪かったのでしょうか。

投稿日時 - 2014-05-15 18:28:48

アンサー


4343自体を聞いた経験が在りませんが、、、

私が昔(小中学生の頃)に聞いたのは、4343Bでした。
このスピーカを購入された近所の歯科医宅には、なんどもご招待を頂き、いろいろと聞かせてもらった経験があります。

4343Bに入れ替えるまでは、4333Bが置かれていて、私個人としては4333Bの時に聞いた音の方が好きでした。

実際に4343Bを購入されたご本人も、セッティングやパワーアンプの交換等、確か2年チョイまで、とにかくあれこれ変更させながらなんとか鳴らそうと頑張ったようです。

潜在能力は高く、その鱗片は時々出て来るのですが、どうしても納得出来る総合バランス、こういう鳴らし込みはとても難しいらしく、当時のオーディオ紙の中でも、キチンと鳴らし込まれている4343系はほんのわずかしか無いだろう、という意見が一般的でした。

全体的にはデカイスピーカーですが、ミッドバスのバックチャンバー(エンクロージャー)が存在するため、実質的にはウーファーもミッドバスもギリギリの小容量で使われている、というのが実情です。

そして、中学時代に4343Bの調整に立ち会い(いや、動かすのが大変だから、手伝わされた? 笑)、やはりミッドバス帯域の室内音響との関わり、このあたりの処理がほんとに難しいのではないか?と感じたのを思い出します。

完璧に鳴らし込めないまでも、せめてそれなりのバランスが得られる状況なら、大抵の人は満足できる音が得られるのでしょうけれど、わずかに失敗していると、各ユニットがそれぞれ主張し合い、バラバラに音が出ていて音楽的に楽しめる状況じゃない、なんて事もあるでしょう。

それから、製品自体がかなり古い時代の物ですので、はたして販売当時の性能が出せているか?という基本的な疑問はあり得ますね。

JBLは定期的な振動板交換を推薦しています、このためあえて耐久性が低い「発泡ウレタンエッジ」を採用しているのです。(振動板を見ても劣化したのが判りにくい、エッジが朽ちれば交換するしか無いのですね。)

コンシューマー用製品ならエッジの張り替え、でも良いのですが、モニターシリーズや PA/SR などに使うプロフェッショナルシリーズのユニットは、長く使うにはそれなりのメンテナンス費用を。

なお、4343シリーズ、4350シリーズなどの大型モニター系は、基本的に日本では大ヒット商品でしたが、欧米では「まともな音」を得るのが難しく、扱いにくいスピーカーとして敬遠されたようです。
(と、言うか、一般的にはコンシューマー向けモデルの方が好評だったようです。)

さらに、43**シリーズ、モニタースピーカーとされていますが、現実的なレコーディングスタジオ等で実際にモニター用に採用されたケースは非常に少ない。

トークバックなどの返しモニター等には天釣りを考慮した4311/4312系はかなり多用されたようです。

たまたま聞いた音を「ひどい音」だと感じたのは、おそらく音の本質を感じ取っていると思われます。
(まぁ、儀礼上で、その音を好む人の前では、言えませんけれどね。)

経年劣化の結果なのか、セッティング(チューニング)の未熟さなのかは文章だけでは判断出来ませんが、おそらく両方とも影響しているんじゃないか?って想像します。

とても苦労して、存分に鳴らし込めた人には、他のスピーカーでは得られない、至福のサウンドが体験出来るそうです。そういう4343系の音、一度は体験してみたいですね♪

投稿日時 - 2014-05-16 18:33:55

お礼

私が聴いたものも、4343Bですねきっと・・・。
4343は滅多にお目にかかれませんよね。

私自身、本当に失礼な質問をしていると思っています。
でも、この音が本当に伝説的とも言われるほど売れた音なのかと思ってしまい、このような質問をしました。

好みは別にして、この音を大半の方が「良い音」っと言うように調整できることが、改造もなしでできるのか本当に不思議に思います。

音の調整が終わる前に「耳が慣れてしまった」っというオチが多いような気がします。

4343のミッドバスとウーハーは弱いっということでしょうか。だから駆動力のあるアンプで・・・っと回答された方がいるのですね。

私は4311、4312系はかなり好きです。

JBLはシステムではなくて、ユニットを使用して自作をした方が好みの音を得られやすいと思ってしまいます。

投稿日時 - 2014-05-16 20:26:53



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fujitapari

私も、感心するような良い音でなってる4343を、聴いた事がありません。
それは多分、上手く鳴らしてる友達がいないのと、聞いた店の環境が悪いからだと思います。

昔沢山売れたのは、瀬川冬樹の影響が大きいと思います。
私も彼の解説文に惚れて、何台かSPを買いましたが、それなりに良く鳴ってくれました。
4343は高くて手が出ませんでしたが、買われた人は精魂こめて良い音で鳴らしていたのでは無いでしょうか。

他の方も言われてる様に、鳴らすのは難しいSPだと思います。
店頭で何台も並べて、それが一番良く鳴るようには、とてもできないでしょう。

昔、瀬川冬樹がサンスイのショールームで、JBLの大型SPを使用して、AMPの聞き比べか何かをしてたのを聞いた事がありますが、そのときでも素晴らしい音だったとは記憶していません。

季節やレコード盤や、窓の開け閉めなど、何か分からないことの影響で、音が変わってしまいます。
それでまた格闘が始まり、本当にいい音で鳴るのは、一瞬だなという思いがいつもあります。
4343も本当はいい音でなるのだと思いながら、常に高嶺の花であります。


投稿日時 - 2014-05-16 16:20:37


4343は鳴らしにくい。よく聴く言葉ですよね。

でも、デジタルチャンネルデバイダーを使えば、どんなスピーカーでもバランス良くなることは間違いないと思います。
その調整が難しいという人もいるでしょうけど、今なら機器が自動でやってしまうでしょう。

チャンネルデバイダーの機能と同時に、ディレイ機能、位相反転機能、音量調節機能、これを使用すれば、どんなスピーカーでも、そこそこ聴けてしまうことは事実だと思います。

私も一時期、デジタルチャンネルデバイダー機能が入った、業務用のデジタルプロセッサーを持っていました。
当時の定価で40万円もしました。

バイワイアリング端子があるスピーカーなどは、スピーカーのネットワークを活かして、デジタルプロセッサーのディレイ機能を使うだけで、音が相当変わります。ものすごく聴きやすくなります。さらに音量調整機能で、0.5db刻みに音量を調整すると、もうデジタルプロセッサーを通さない音は聴きたくなくなります。
これが故障したらどうしよう。っと思ってしまいました。

なので、私はこのデジタルプロセッサーを手放しました。
それ以降、音の調整は自作のネットワークと、ユニットの位置でするようにしました。

なので、箱の中にユニットがおさまってしまっている4343を改造なしでいい音にした人って、どのようなことをしたのか非常に興味があります。

投稿日時 - 2014-05-16 18:07:26


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現在も4343を愛聴している者です。

4343は大変に優れたスピーカーです 
というのはソース LP や CD またアンプの音を素直に再生するからです。

4343の音が悪いというのは見当ちがいで、音源やアンプの

音そのものが悪いのであって、4343は素直にそれをさらけだしてしまうのです。

ですから4343でいい音を聴くためにはそれ相当なレベルのオーディオ機器をセットしてあげる必要があります。もちろんセッテイングや部屋の環境もある程度

考えることが必要と思います。

多分質問者様がお聴きになった4343はシステムがアンバランスであったと思われ4343をドライブするにはかなり能力不足であったと思います。

ぜひ質問者様は十分にセッティングされている4343をお聴きになっていただき たいと思います。それを一度聴いていただければ、もう中毒になってしまわれることでしょう。


投稿日時 - 2014-05-16 11:47:23

おっしゃるとおりです。
お店に置いてあった4343を聴いたくらいで、こんな質問をしていること自体、とても失礼なことなのはよく理解しているつもりです。
きちんとしたオーディオルームで、吟味されたアンプで聴いた結果、判断しろっと言いたいと思います。

でも、そんな人は滅多にいないですし、私のまわりで4343を持っている人はいません。
なので、4343は「音が悪い?」っという質問をしました。


鳴らされていたアンプは、アキュフェーズのA−100です。
それでもドライブするには不十分でしょうか。
CDもDENONのS−10III、古いですが悪い機種ではないと思います。録音も悪くありません。

回答者さまは、部屋も広くてスピーカーからかなりの距離をとって聴くことができるのではないでしょうか。
だとしたら、素晴らしい音が聴けそうな気がします。

広い部屋、高級アンプ、高級プレーヤー、それが4343には必要っと言っているように感じます。
実際、サイズ的に一般家庭の10畳程度では、本領発揮をさせることは無理だと思います。
デジタルチャンネルデバイダーで細かく調整すれば10畳の部屋でも聴けると思いますが・・・。

投稿日時 - 2014-05-16 17:47:48

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kyushuwalker

30年くらい前、私の叔父は改造した4343でクラシックを聴いておりました。そのとき4343はいい音だと思った記憶があり、JBLでもクラシックは大丈夫と思っています。
では、なぜ4343がひどい音になったのか? 
マスターが年寄りで、ほめた客も年寄りだからではないでしょうか? 
高齢者は高音が聞こえず、中低音で音楽を聴くのですが、聞こえない高音をしつこく出そうとしてスーパーツイーターなどを使ってみたり、中低音は無理矢理分離させようとするので、セッティングがおかしくなり、結果としてひどい音になるという仮説はいかがでしょう? 若者が補聴器を使ったような感じになったのでは???


投稿日時 - 2014-05-16 08:19:36

耳は、私のほうが悪いと思います。
30代ですが、11kHzまでしか聴こえません。
しかし、音の善し悪しはわかるつもりです。

それ以前に、店員さんとお客さんがほめた原因は、4343世代の人だからではないでしょうか。

それよりも、回答者さまの「改造」っというのが気になります。
なにをどう改造したら、良い音になったのでしょう。
半端な改造では、いい音はでないと思います。

音の粗が目立たない程度の音量で聴き、足りない低音をイコライザーで持ち上げて聴いていたのなら、いい音に聴こえる可能性はあると思いますが・・・。

投稿日時 - 2014-05-16 17:16:48

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nokata

JBLのプロダクツがPA発祥ですので家庭でお聞きになるには無理があると思います。

PAではなくてオーディオとして捕らえるならばまさしくひどい音質です。
昔はこのひどい音が流行った時期があって、みんなでJBLサウンドだなんて もてはやしたものです。

特にご質問の4343は重要音域にホーン+音響レンズが使われており、
とてもカタログに書いてある低歪などというものは期待できない代物です。
周波数特性もめちゃくちゃですので、高歪とあいまってとてもまともに聞けるスピーカーシステムではないと思います。

そう感じているユーザーはきっと多いと思いますが、そんなことを言おうものなら
調整が難しい機種だから、あなたは4343の本当の良さを知らないだだとか
JAZZを聞くにはこれがいいとか言われます。

でもPAには向いていてもオーディオには向いていないのが正直なところですね。
質問者様の音を聴く感性は正しいと思います。

オーディオ評論家やメーカーに踊らされて、自分の感性をスポイルしてしまったオーディオマニアは多いと思います。

ほかにも有名メーカで評判良しとされているスピーカーでもひどいものが
たくさんありますよ。

投稿日時 - 2014-05-15 23:18:55


家庭でつかうのは無理があるっというのはとても理解ができます。
本領を発揮するには、かなり大きな部屋が必要に感じました。

昔、ステレオサウンドっという雑誌で4343をよみがえらせるっとような企画がありましたよね。短期連載で、それをすごく楽しみに読んでいました。
今は、もう捨ててしまい、細かい内容は思い出せませんが、最終的には、位相を合わせるためにドライバーを外し天板の上に乗せ、A-7のようなフロントホーンをつくり、さらにウィングもつけて、ネットワークの改造もしたと思います。
もはや4343ではなかった気がしました。

しかし、あえてチャンネルデバイダーを使わず、ユニットを活かしたっということは、ユニット自体は素晴らしいものだと思います。
実際に私も2420と2405は大好きです。

投稿日時 - 2014-05-16 16:59:40


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chandos

4343は使いこなしが難しいスピーカーだと言われます。

私も過去に4343を聴く機会を数多く持ったのですが、一度たりとも「良い音だ」と思ったことはありません。いずれも要領を得ない、聴き辛い音でした。

しかも、その「聴き辛さ」の傾向が毎回違うんですよね。あるときは低域がモヤモヤしたり、またある時は音場が極端に狭かったり、別の回では高域が伸びきらずに寸詰まりの音になっていました。使用するアンプやプレーヤー、またはセッティングの不適合のせいだとは思うのですが、逆に言えば「マニアが長い時間を掛けて格闘するのにふさわしい製品」ということになるのでしょうか。

同じJBLのスタジオモニターシリーズでも 4333B とか 4350 なんかは、割とバランスの良い音で鳴っている現場に遭遇したことはあるんですけどねぇ。4343だけは「鬼門」みたいな存在です。

まあ、どこかに 4343 から痛快な音を引っ張り出せているユーザーも存在するのかもしれませんが。

そういえば昔、三菱電機が DIATONEブランドで DS-5000というスピーカーを発売したことがあります。寸法と重量は4343とほぼ同じ。値段は4343より少し安かったという、明らかに4343を意識した製品で、設計者もそう公言したらしいですが、当初この話を聞いたとき「JBLとDIATONEでは音は全く違う。4343の愛用者が国産品に乗り換えるはずがない」と思ったものです。

しかし今から考えてみると、気難しい 4343に愛想を尽かして(それよりは鳴らしやすい)DIATONEに鞍替えするユーザーもけっこういたのではないかと想像しています。


投稿日時 - 2014-05-15 22:43:01

4343はならしにくそうですね。

あの音をバランスよく、聴きやすくするには、根気がいると思います。

アンプや設置にシビアに反応するんでしょうか・・・。

私もオールドJBLのユニットを使用しておりますが、2wayでも鳴らすのに時間がかかりましたので、4wayとなると気が遠くなる作業かもしれませんね。

DIATONEのds-5000も見たことがありますが、音は聴いたことがありませんが、見た目はすごいスピーカーですよね。

投稿日時 - 2014-05-16 00:42:54


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HALTWO


理由は 3つほど考えられます。


御質問者さんが聴いた JBL が本当に JBL4343 なのであれば酷い音がしたかもしれません。

何しろ JBL4343 は 1976 年から 1979 年まで販売されていた Model ですので、最後の Model としても 35 年を経過しています。

使用している Unit Parts は互換性を持つ代替品がありますので、Owner が定期的に Parts 交換を行ってきたものであれば酷い音はしないでしょうが、全く Maintenance をしていないものであるとすると酷い音が出るやも知れません。

古い ACCUPHASE の Pre-Amp' と Monaural Power Amp'、DENON の CD Player を組み合わせて『店』で使っているというのも気になります。

年間を通じて毎日平均数時間用いるなんていう使い方は一般家庭では余程の暇人(笑) か、半分仕事用みたいな使い方をしている人でもなければ難しいものですが、『店』で使うとなると業務時間の殆どを通電状態にしているのですから毎日平均 10 時間、年間で 3 千時間に達するなんていうのもザラです。

Amplifier の電源部に用いられている電源 Condenser の寿命は OS (Organic Semiconductive) Condenser でもない限りは数千時間程度ですので、業務で使うと数年で能力低下を起こします。

ACCUPHASE 社は同社製造初号機種に近い、とても古い機種でも修理に応じてくれることで著名な Maker で、その Aftercare の優秀さから各層の User 達から絶大な信頼を寄せられているのですが、だからこそきちんと定期的な Maintenance を行うべきものであり「有名で高額の製品だから古くても音が良いに違いない」と Maintenance をせずに使い続けると『酷い音』になるのは当然のことです(^_^;)。

Speaker System も家庭とは桁違いの埃量となる店で用いられることから Edge 裏部に埃が溜まり易く、Edge も振動板も家庭での使用に較べて数倍も酷使されることになります。

私は年間総通電時間 2 千時間 (平日は 5〜6 時間、週末休日は 10 時間以上) なんて使い方をする Mania ですが(汗)、Maintenance (部品交換) することなく 3 年以上故障せずに使えた機器は殆どなく、Amp' と CD Player は 20 万円以上の小売価格がするものを含めて全て 3 年以内に不具合を生じました。

Speaker System は改造でもしない限りは不具合が起きていることに気付きにくいものなのですが、自作 Mania の私は 1 千時間余り鳴らし込んでいる Speaker Unit と数十時間しか鳴らし込んでいない Speaker Unit とで音色が違うことを体験しています。……どちらも一長一短で優劣を付け難いのですが、総使用時間が 1 万時間に近付くにつれて、さすがに古い Unit は「新しい Unit では出せた音」が出なくなってきます。

どんな機器にも寿命があり、長く愛用したければ、定期的な Maintenance が不可欠であるということですね。


2 つ目の理由は『古い Audio System で新しい録音の Jazz を再生したこと』にあります。

店の System は JBL4343 を含めて 1970 年代に録音された Source を、当時の Recording Studio で Monitor System に採用されていた System の音に非常に近い音を出す System になっています。

しかし昨今の Recording Studio ではそのような Monitor System を用いませんので、当然のことながら Recording Enginner が「これで良い」と Go Sign を出した音色を出せるものではありません。

1960 年台から 1970 年台に揃えた Microphone で音波を電気に変換し、Bipolar Transistor 式 Amp' で増幅した信号を Open Reel Master Tape Recorder に記録、Bipolar Transistor 式 Amp' と JBL4350 のような Speaker で Monitor していた音ならば兎も角も、2000 年台以降に揃えた Microphone で電気変換された信号を Digitize して MOS-FET (Metal Oxydal Semiconductive - Field Effect Transistor) IC (Integrated Circuit) Chip の Amp' で増幅、Bowers & Wilkins 社の B&W801 に連なる Nautilus Series 等の Speaker System で Monitor する音とは全く異なる音になる筈です。

現代の Studio Monitor System と 50 年前の Studio Monitor System とが全く同質の音を出すのであれば、新しい System など必要ないものでしょうが、時代と共に性能と一緒に音色も変化しますので、数十年前の Audio System で最新の録音 Media を再生しても Studio で音決めされた音とは異なる傾向の音になるのも当然でしょう。


3 つ目の理由は御質問者さんが『店の System』とは異なる世代の Mania である場合です。

例えば御質問者さんが 20 台の方ならば JBL4343 や JBL4350 等の JBL Monitor Speaker System 全盛期の音を知っている筈がなく、B&W 等の現代 Speaker System で鳴らす最新録音 Media の音に慣れていらっしゃる筈です。

特に Jazz や Classic ではなく Pops 系を好んで聴く方であれば Post Production (後処理) による Compression が効いた音が好みである筈で、数十年前の録音を当時の Monitor System で再生する音に調整された System で鳴らす音は『酷い音』に聴こえることでしょう(^_^;)。

私なんぞは典型的な『古い System の音が好き』な Mania でして(^_^;)、最新の録音 Media を購入して iTunes に Ripping しても、敢えて真空管 Amp' を介したり小口径の安価な Full Range Speaker Unit を用いた自作 Speaker に自作 Super Woofer を加えた Speaker System で鳴らすことを至上の喜びとしているぐらいですので(笑)。


他にも理由があるかも知れませんが、思い付くのはそんなところかな。

都市伝説みたいな評価に惑わされず、御自身の耳 (感性) の最も良く Fit する音を目指してください。

素敵な Audio Life を(^_^)/


投稿日時 - 2014-05-15 22:03:18


私は毎日4時間以上音楽を聴いています(笑)

「劣化」が原因っということになるのでしょうか・・・。

非常に聴きづらい音で、低音が響き、高音が耳につく・・・っと言う感じでした。
全然スッキリした音ではないのです。
私もオールドJBLのユニットを使用しておりますので、似たような音がでると思い込んでいたようです。

ユニットのエッジは交換されていますが、ネットワークに手は入れてないと思います。

確かに初期性能は維持してはいないと思います。

投稿日時 - 2014-05-16 00:24:14

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chiha2525

何をどうとって『ひどい』と感じたかは分かりませんが、セッティングの難しいことでも有名だったように思います。また出音も、どちらかというとモニター的だったとか(いえJBLはモニターとして売ってたのですがね)。

実はパワーアンプが好みでなかったとか、CDに入ってる音が悪かったとか、そういう曲だったとか・・


投稿日時 - 2014-05-15 21:34:20


CDの音は悪くないですね・・・ほかのスピーカーでも聴いていますし。パワーアンプも別のJBLで聴いていますが、音は非常に聴きやすい音でした。

4343は頑丈な台車に乗っていました。台車は私の家でも使用しているので、台車自体音が悪くなる原因とは思っていません。

正直、私だけではなくて、彼女もいっしょだったのですが、彼女も「小さいスピーカー(JBL)のほうがずっとよかったよね」っと言ってたくらいでした。
お店は天井もたかく、広く、商品も展示してありますし、頑丈な床です。音が良く聞こえても、悪く聞こえたことはいままでないお店です。

ひどいっと言う意味は、聴きづらかったです。
お店に人にも「ちょっと聞きづらい音ですね」とは控えめに言ったら、「もうちょっと離れたらいい音ですよ。いかにもJBLっという感じで」っと言われましたが、私自身JBLを15年以上愛用しているので複雑な心境でした。


しかし、横にいた60代くらいのかたは、「いいねぇ」と言っていましたが・・・。

投稿日時 - 2014-05-15 21:49:09
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cayenne2003

JBL タンノイ、BOSE、ALTEC色々持ってましたが、どのスピーカーにも特色、似合う音源、環境によりなり方は色々あると思うんですが「ひどい音」にはならないと思うんですよ。

確かにひどい音はありましたがそれはスピーカーが壊れてました、コーンエッジが経年劣化でボロボロになっていたんですね。
そんなスピーカーを直して鳴らすのも楽しみなんですが。

今聞いているALTECシアターだと、ジャズ音源はまるでライブハウス並みの臨場感がありますし、ピアノの音は鍵盤の震え?まで聞こえてくるような素晴らしい音です。
でもボーカルが入ると鳴りが足りない感じですし、ロック音源とか掛けると低音が物足りなさを感じます。
チューニングすればそれなりになるかもしれませんが、このスピーカーはこういう音なんだと割り切っています。
そんなところが、もしかしたら貴殿にはひどい音?として聞こえるのかもしれませんね。


投稿日時 - 2014-05-15 19:29:34

ALTECシアター羨ましいです。

4343はひどいと感じましたね。
私は、JBL大好きなので、期待しすぎたのかもしれません。

ウーハーとミッドバスのエッジを取り換えてあったので、その時に左右のユニットの極性がどれか逆になっていたのかな・・・。

普通「ひどい音」にはならないですよね。

投稿日時 - 2014-05-15 21:14:26

https://qa.itmedia.co.jp/qa8596567.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c25

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
26. 中川隆[-11090] koaQ7Jey 2019年3月29日 14:17:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[929]

 瀬川冬樹先生の音が聴こえてくるかのような素晴らしい評論文とともに氏の愛用する 4341、4343、4344が売れに売れていました。

 ミニスピーカーを除いて、歴史上日本で一番売れたスピーカーはJBL4343だそうで、なんと1万セットも売れたそうです。輸入代理店のサンスイ(既に倒産)は自社製品よりもJBLで食べていたとか。

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JBL LE175、ツィーターとして使用します 2018/01/18


 実はこのLE175は私が初めて使ったJBLのユニットです。
 私がオーディオを始めた40年余前はJBLの全盛期でした。

 岩崎千明先生の豪胆と繊細が同居した魅力的な評論でD130、ハークネス、パラゴンが評判になり、実は苦労人の菅野沖彦先生が著された正統派の評論で375、HL88が注目され、ベイシーの菅原正二さんの2220B、HL90も注目を集めていました。

 瀬川冬樹先生の音が聴こえてくるかのような素晴らしい評論文とともに氏の愛用する 4341、4343、4344が売れに売れていました。

 ミニスピーカーを除いて、歴史上日本で一番売れたスピーカーはJBL4343だそうで、なんと1万セットも売れたそうです。輸入代理店のサンスイ(既に倒産)は自社製品よりもJBLで食べていたとか。

 私は国産のコーラルFLAT5自作箱のあとはタンノイHPD385A自作箱に行きました。五味康祐先生の「西方の音(さいほうのおと)」に傾倒しておりましたし、猫も杓子もJBLに逆らう気持ちもありました。
 
 当時のJBLの音を私が嫌いだった訳ではありません。アルテック、タンノイでは出ない分析的な音、隅々まで描き出す緻密な音には憧れもありました。

 40年の時を経て、JBLは現在のHIFIの主流ではなくなりました。

今はノンペーパー小型ウーハーの複数個使用、ドーム型のミッドレンジとツィーター、トールボーイでバッフル面が極小、密閉型、低能率がハイエンドです。

 JBLは創業者の意に反して、今ではSR中心のメーカーになっています。


 こうなるとね・・・ベンプレ親父はボチボチJBLを使いたくなっちゃうんだよね。これは生まれついての性分だから、どうにもなりませんなw

 JBL LE175はジェームス・バロウ・ランシングが実際に設計製作した最後のドライバーだそうです。

 ランシング・マニファクチャリングが経営不振でアルテックに吸収されアルテック・ランシング社となった時に作ったドライバーが288、ランシングが再度独立してランシング・サウンド・インコーポレイテッド社を起こした時に作ったユニットが175だとか。

 私はあるマニア氏の自宅で、ランシング・サウンド・インコーポレイテッド社当時のブルーグレイの175を見せてもらったことがあります。

 その後、アルテック・ランシング社がランシングの名前をつけることに異議を申し立て、ランシング・サウンド・インコーポレイテッド社はジェームス・B・ランシング・サウンド・インコーポレイテッド社=JBL社に社名を変更したそうです。私のLE175はJBL社になってからの製品です。

 高名な375ドライバーはランシング氏が経営不振のために自ら人生にピリオドを打ったあとに作られたものだとか。うーむ、JBL LE175、WE13A+WE555のツィーターとして充分な来歴ですなw

 (LE85の前身である275ドライバーはランシング氏存命中の製品でしょうか?ご存知の方、コメント欄で教えてくださると嬉しいです)

 さて上の写真、LE175のバックカバーを止めるネジの上に赤い蝋が垂らしてあり、小さなJBLの押印があるのがお分かりでしょうか。

 譲っていただいた方からお聞きしたのですが、この赤い蝋が付いているものはバックカバーが一度も外されていないことを示し、ダイヤフラムがオリジナルである証拠だそうです。

 生産時はネジの緩み防止に蝋が垂らされたんじゃないかと思うのですが、50年の時を経て別な意味が出てきたというビンテージらしい面白い事象ですね。

 バックカバーの内側には防振のためにスポンジが貼ってあると思います。スポンジは材質によっては経年劣化して粉状になるヤツがあるので、カバーが開けられていないなら開けられていないで心配しちゃうのはベンプレ親父の小心なところです。幸い、ユニットを振ってみたところ特に異音はしません。

 この当時のスポンジは大丈夫のようですね。

 今、今夜のオペラの予習にドミンゴのJ・シュトラウスU「こうもり」のCDを聴いています。JBL LE175はもっと刺激的な音かと思っていましたが、7.5KHzから使うと結構しっとりした音でクラシック向きですよ。

P.S.
 先ほど新国立劇場で「こうもり」を診て、ホテルに入りました。

 もちろん生は楽しいのですが、今日は老眼鏡を忘れて字幕が読めなかった上、1F奥の席で上に二階席が張り出していたためか、やたらと暑く、行儀が悪いですが、ネクタイも上着も外して聴きました。

 ( `・ω・) ウーム…

 好きな時間に、好きな音量で、好きな格好で、好きな室温で、なにかヤリながら聴けるバイタボックス・バスビン、ロンドンウエスタン2080・2090、WE13Aシステムで聴くオペラも悪くないよね。

 ブルーレイ&プロジェクターで観れば、映像付きでセンターチャンネルのオイロダイン、エフェクトスピーカーのラ・スカラ、シーメンス・コアキシャルも聴けちゃうしねw
https://91683924.at.webry.info/201801/article_12.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c26

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
27. 中川隆[-11089] koaQ7Jey 2019年3月29日 14:20:48 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[930]

オーディオ 買取の革命児
2010/12/21 | 投稿者: 高田修


音楽は哲学であると

実音樂にしても再生音樂でも実感する時に芸術という言葉を意識します
理想の音楽は十人十色というように、それぞれの人の心の中に存在し
経験と共に成長しています
だからこそ飽きずに聴き続けているようです


良くできたスピーカーや機器は、工芸品でありそれ自体が芸術品だと思います。

問題はそれをやっかみで判断するかどうかですね。
多少は仕方ないかもしれませんが、うまいこと揚げ足をとれなければ自分自身を晒しているのと同義です。

酸っぱい葡萄の類と思われるのもお嫌でしょう。
ここは素直に同意なり賛同の意を示しておくのが、賢いやり方なのかもしれませんね。
むしろ芸術とかアートとか感覚的で安っぽい概念ではなくて「道」だと思う。


ひょっとして…ハート達(複数ハート)
ゲイ術家、、じゃなかった芸術家じゃない理論派としては
いつかできるなら音声信号を蝸牛か脳に直接ブチ込みたいですね。

オーディオ 査定はゲージュツじゃないと思いますよ。ただし、楽器的・工芸品的側面はありますが、均一な製品をたくさんつくる工業製品。一点ものの芸術・美術品とは違うと思いますよ。

瀬川冬樹氏は当時、たしか、山水電気で扱っていたJBL4343を、なにも知らない日本人に売りつけることに、大いに貢献した商人的な側面もあったと思います。

ただ、わたしの個人的感想で、オーディオを芸術品と考える人とか、いろいろな人がいても良いと思います。

瀬川冬樹氏のお名前が出たので、少々書かせて頂きます。

氏が21世紀の今ご存命であれば、どのようなオーディオの楽しみ方をされるだろうかと夢想することがあります。

氏は経済的に裕福で無かったにも関わらず、身銭を切って高価な製品を導入されていたようです。

ご自身が惚れ込んだ製品の魅力について(金額に関係なく)入魂の文章を書いた方でした。

そしてその根底には、利害や損得とは一線を画した情熱があったと思います。
さて、全く別件ですがモリオバッハさんがオーディオについて「音楽の香気」「昔々のライブコンサート会場に行ける唯一のタイムマシン」と表現されたことに賛同します。

私のレベルではまだ無理ですが、生さながらのリアリティを再現している知人が何人かいます。

投じる金額の問題では無いのです。「音に関する正しい判断力」と言うべきことかもしれません。

オーディオ装置と良質のソフトにより、筆舌に尽くせぬ素晴らしい感動の世界が得られる可能性があります。

しかし将来、私がそうした音を再生できたとしても芸術の再現に成功したと思うだけです。

オーディオ自体を芸術とは思わないはずです。

少なかれ、評論家は紐付きと私は考えています。SS誌なども、アブソリュートサウンド誌のようであれば良いと思っています。

長く読んでいれば、どのメーカーが好きかわかりますねぴかぴか(新しい)
瀬川さんは恐らく紐付きじゃないでしょう。

がんにかかってからも、至極まじめにレビュー書いてたような人ですから
五味さんも設計者に説教するので、テクニカから視聴以来されなくなったそうです。

昔は提灯持ちしない人も居たのですよ。
https://blog.ap.teacup.com/tk40ta10/4.html
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c27

[近代史3] GHQ とユダヤ金融資本は戦後の日本を共産化しようとして農地改革、人為的インフレ生成、預金封鎖、日本国憲法制定を行った 中川隆
7. 中川隆[-11088] koaQ7Jey 2019年3月29日 14:45:46 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[931]
2019年3月27日
日本を実効支配し続けてきた米官業既得権勢力 植草一秀の『知られざる真実』
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-e1d3.html

日本の既得権者とは誰か。

憲法は日本の主権者は国民であり、国権の最高機関である国会には国民の代表者が送られることを定めている。

国民の代表者が集う国会での多数勢力が内閣を組織し、行政を担う。

本来は、主権者国民のための政治が実現するはずである。

ところが、現実には、これが実現していない。

特定の勢力が政治を支配し、特定の勢力の利益だけが追求されている。

この構造を打破しなければならない。

1945年に日本は敗戦した。

敗戦後の日本を支配したのはGHQで、その実態は米国だった。

米国による日本支配が実行され、形式上は1952年に日本は独立を回復した。

しかしながら、米国は日本支配を継続した。

その延長線上に現在の日本がある。

1945年から1947年にかけて、日本は急激に民主化された。

GHQ主導でドラスティックな民主化が実現した。

この過程で日本国憲法が制定された。

日本国憲法は日本民主化の過程で生み出された最大の財産=遺産である。

留意しなければならないことは、GHQの対日占領政策が1947年に劇的な転換を示したことだ。


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日本の敗戦当初、GHQを主導したのはGS=民政局である。

ホイットニー、ケーディス、マッカートに代表されるGSが占領政策を主導した。

この過程で、財閥解体、農地解放、労働組合育成などの戦後民主化措置が一気に実行された。

この民主化過程がなければ、日本に民主主義が埋め込まれることはなかっただろう。

NHKの改革も構想された。

NHK改革が実現していれば、日本の政治刷新ははるかに容易になっただろう。

しかし、NHK改革は具体化した段階で破壊された。

戦後日本の屈折点は1947年である。

米国の対日占領政策が大転換したのだ。

GHQの主導権がGSからGU=参謀二部に移行した。

GUを仕切ったのがウィロビー少将、ポール・ラッシュ中佐のラインである。

米国ではルーズベルト大統領が死去し、トルーマン大統領が後継大統領に就任していた。

トルーマン大統領は米国の外交方針を「ソ連封じ込め」に転換した。

1947年3月12日にトルーマン大統領は、議会への特別教書演説で共産主義に抵抗する政府の支援を宣言した。


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対日占領政策の基本路線が「民主化」から「非民主化=反共化」に大転換したのである。

この転換に取り残されたのが日本国憲法だった。

日本国憲法制定を主導したのはGSだったが、日本国憲法が施行された時点でGHQの実権はすでにGUに移行していたからである。

現時点において、対米従属勢力が日本国憲法改定を唱え、対米自立派が日本国憲法を守ろうとするのは、このためである。

これは矛盾でなく、日本国憲法の制定過程によって生じた「ねじれ」である。

1947年以降、日本民主化は中止され、非民主化=反共化の嵐が吹き荒れた。

米国で1950年から54年にかけてマッカーシズム旋風が吹き荒れるのに呼応して、日本ではレッドパージの嵐が吹き荒れた。

日本は「逆コース」に転じてしまった。

その流れが現在まで残存している。

「逆コース」後の日本で実権を握ったのが、米国を頂点とする利権複合体である。

官僚機構、大資本、電波産業、そして利権政治勢力が手を結び、日本を実効支配し続けてきた。

この権力構造の打破が求められている。

米国による支配、官僚機構による支配、大資本による支配。

この基本構造を打破することが「日本政治刷新」の意味だ。

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/146.html#c7

[お知らせ・管理21] 2019年03月 削除依頼・投稿制限・等管理スレ。突然投稿できなくなった方も見てください。 管理人さん
46. 中川隆[-11087] koaQ7Jey 2019年3月29日 15:26:52 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[932]
最近、阿修羅掲示板の記事が google 検索できなくなりましたが何とかならないでしょうか?
http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/551.html#c46
[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない 1 _ 瀬川冬樹


高名なオーディオ評論家は信用してはいけない 1 _ 瀬川冬樹

瀬川冬樹 講演 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=OPhULT16Xbg
https://www.youtube.com/watch?v=kiuFRvf-RSQ

瀬川冬樹の書いた記事の原文
http://www.audiosharing.com/people/segawa/segawa.htm

虚構世界の狩人(瀬川冬樹)
http://www.audiosharing.com/people/segawa/kyokou/kyokou.htm

オーディオABC(瀬川冬樹)
http://www.audiosharing.com/people/segawa/audio_abc/audio_abc_1.htm

瀬川冬樹のステレオテクニック(瀬川冬樹 監修・菅野沖彦)
http://www.audiosharing.com/people/segawa/technic/technic.htm

オーディオの系譜(瀬川冬樹)
http://www.audiosharing.com/people/segawa/keifu/keifu_1.htm


▲△▽▼

瀬川 冬樹(せがわ ふゆき、1935年1月10日-1981年11月7日[1])は、工業デザイナー、オーディオ評論家。

本名・大村一郎。10歳頃から鉱石ラジオ作りに夢中になる。その後アンプづくりに発展し、16歳のときに自作の「2A3PP負帰還アンプ」が、『ラジオ技術』誌の「読者の研究」欄に掲載される。それが縁で同誌の編集部員となり、自筆のイラスト入りで原稿を執筆するなど大いに活躍。桑沢デザイン研究所出身。「瀬川冬樹」のペンネームは1953年頃に使い始めた[2]。46歳で死去。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%80%AC%E5%B7%9D%E5%86%AC%E6%A8%B9


▲△▽▼


瀬川冬樹は創刊まもない頃のSS誌で、ゴッホ美術館で手持ちの複製画の本物を見た時その本物は所蔵の複製画の複製に見えた、という小林秀雄の有名な一文を引いてオーディオ論を展開していました。今日眺めても極めて優れたオーディオ論で、瀬川畢生の名論文だとおもいます。

瀬川冬樹氏の名論文は1960年頃のラジオ技術誌の「私のリスニングルーム」、しばらくあとの「M夫人のクレオさん」(クレデンザのこと、M夫人は福岡で御健在)、1960年代半ばのラ技連載の一連の「これからのステレオ装置」などであり、個人的には1970年代の瀬川さんは抜け殻としか思えないのです。

それは瀬川さんも分かっていたようです。お亡くなりになる直前のことですが倉敷在住のIさんに、

ぼくはもうだめなんだ、体もだめだしオーデイオも堕落してしまったんだ、今一度昔に帰りたい、45とアキシオム80に戻りたい、そのために80は8本用意しているんだが、、、

と述懐されたそうです。

瀬川さんのピークは JBL の蜂の巣ホーンをお使いになられたマルチアンプ時代の頃まででしょう。
Iさんからその話を伺った時、なぜか太宰治を想いました。氏が癌に侵されていることはそのころは既に衆知のことでした。
しばらくしてお亡くなりになったのですが大村一郎としてはS字状結腸にできた腫瘍で亡くなったとしても瀬川冬樹としてはそうではないと思ったものです。
http://www.audio-maestro.com/luochi_sui_shii.html


▲△▽▼


瀬川冬樹先生の音が聴こえてくるかのような素晴らしい評論文とともに氏の愛用する 4341、4343、4344が売れに売れていました。
ミニスピーカーを除いて、歴史上日本で一番売れたスピーカーはJBL4343だそうで、なんと1万セットも売れたそうです。
輸入代理店のサンスイ(既に倒産)は自社製品よりもJBLで食べていたとか。
https://91683924.at.webry.info/201801/article_12.html

オーディオ界のバブル…4343
その頃の、オディーオ誌の試聴におけるリファレンススピーカーと言えばJBL4343が標準になっていました。
本来4343はプロユースのスタジオモニターなのですが、これが一般受けしてしまった。いわゆる4343ブームです。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~jacke842nov/html/jbl/koment.html


4343 は日本でこそ 1万セットも売れたらしいが、アメリカでは探すのも難しいと聞くから、いかに日本人だけが 4343 贔屓かわかろうというもの。
http://yosigaki.s214.xrea.com/nikki20090501.html


JBLは4341をやや大きくした、後継機種4343を発売した。
4343の用途は何であったのか?いまだによく分からない。
4343はプレイバック・モニター用途と言うが、スタジオで4343を見たこともないし、使った話も聴かなかった。

瀬川さんの記事のお蔭で 4343は高額であったにも関わらず、物凄い量で全国的に売れ始めた。
4畳半に住む若者が4343を買って、寝るスペースを狭くして4343にかじりついて聴いている話は、営業からよく聞いた。
https://www.ishinolab.com/modules/doc_serial/audio_history_japan/serial001_040.html

▲△▽▼

JBL 4343/4343WX モニタースピーカー考察

JBL 4343、4343WXは日本のJBL史上最も有名で一時期はオーディオマニアのステイタス的な存在でした。
JBL 4343は日本国内で累計1万セット(2万台)も販売され、最大ピーク時の販売数量は年間3,000セットを超えたと言われています。

当時の異常な販売台数に、JBL本社では「日本にはそんなにスタジオがあるのか?」との、逸話が残っています。
実際にJBL 4343は4ウェイということもありレコーディングスタジオで使われることはほとんどありませんでしたが、JVCマスタリングセンターでは使われています。

当時のオーディオ評論家 故・瀬川冬樹氏がJBL4343を非常に高く評価しマークレビンソンとの組み合わせで自宅で常用していました。

●JBL 4343/4343WX:1976年発売
●JBL 4343/4343WX 当時の販売価格
JBL 4343A:\560,000
JBL 4343AWX:\580,000
*いずれも、1台の販売価格
http://jblfan.mitsu-hide.com/JBL_4343_4343WX.html

▲△▽▼


1982年 当時大流行していた JBL 4343 (38cm・4way 60万円した) を使用していたが これがまったく音が飛ばない
プロ用であると宣伝していたが 官僚の国会答弁と同じ「ウソ」であることが後に分かったのである

当時日本中の中〜上級者が瀬川冬樹という一人の評論家とステレオサウンドという雑誌社の「ウソ」に引っかかったのである
JBL4343 を購入した多くのマニアが騙されたのである
日本オーディオ史上初のマニア、販売店、多くの業界関係者、多くの大小メーカーを巻き込んだ大事件に発展していった

瀬川冬樹氏の急死と共に JBL4343 への熱病は急速にしぼんだ

プロ用と称していたこのスピーカーは評論家の瀬川冬樹氏がステレオ・サウンド誌で べた褒めしたため一世を風靡したものである

この JBL4343 はほとんどの大小メーカー及びほぼ100%の全国の販売店に採用され、考えられないほど多くのマニアが購入した
オーディオ界始まって以来の極めて異常な現象が全国で起きたのである
エッジがボロボロに朽ち果てるものでこの評論家と雑誌社は大儲けしたという話は有名だ。
ところが、瀬川冬樹氏はある問題で資産のすべてを失い、ガンでアッという間に旅立ってしまった
46歳という若さであった
https://aucfree.com/items/u190943639

▲△▽▼


215 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/13 22:24:15

JBL のスピーカーって日本専用だったんですか、知らなかった。
日本で最も購買力のある団塊世代向けの音だったんですな。


216 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/13 22:57:30

でかいバッフルスピーカーを壁ペタで使う団塊www


389 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/25 19:20:05

むかしは6畳和室に馬鹿でかいSP入れて格闘するマニアの姿を評論家は

美しい、これぞオーディオ道だ、

と持ち上げ


金とやる気さえあれば設置環境など関係ない、調整次第で何とかなる


と推奨してた

売れまくったJBLの43シリーズは評論家の煽りのおかげ
導入するにふさわしい環境あった人は一握りでしょ
評論家が腐ってたのはむかしからなのね


138 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/04 18:48:54

今の完全日本向けの家庭用スピーカーに「xxモニター」とかまだやってるのが
オモロイ。

そんなに日本人はモニタースピーカーが好きなのか不思議。
高級機種にはあえて日本人受けするホーンが「これでもか!」とばかりに
付いている。モニターとホーンがこんなに売れる国って日本以外にあるの?


953 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/07/18 18:35:41

スタジオでプロが使ってなくても製品筐体に「モニター」とか「プロ」とか書いてると購入しまくる奴がいるのも事実。

スタジオでプロが使っているから「良い」と思って購入しまくる奴がいるのも事実。

そういう人を知っているが、リスニング環境は大体6畳和室。


155 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/08 17:03:45
>138
プロの現場では使われてないのに筐体に「PROFESSIONAL」とか書いてる機器を見ると買いあさる人物も結構いるからね。


156 名無しさん@お腹いっぱい。[sega] 投稿日:2010/05/08 18:58:58
>138
日本人は馬鹿、ブランドとか呼び名にめちゃ弱い。


188 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/10 23:23:54

バカ団塊を騙すにはでかい箱がいい。
耳ツンボだし、しかもバカ


318 名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2010/05/19 05:46:08

小さい箱に大型ウーファー入れたら量は出るが質が劇的に悪くなるというのを証明したのが43系モニター。だからプロは他に流れた。

ドスンドスンという懐かしい重低音なんてのも流行ったな。
今のSPは軽い低音ばかりなので希少価値はあるかも?
http://desktop2ch.info/pav/1271554664/


40Hz 以下の低音は聞こえない方がいい


954 名無しの笛の踊り[sage] 投稿日:2013/02/27 23:59:08  ID:WEYSA22W(2)

狭い部屋なのにデカイウーファー導入してしまった際、あのボワボワを聴いて

「こりゃ違う参った(>_>885
記事になるときは遠慮してるけど講演会だと 2、3%もないになりますよ。
SSだと全部合格です。


887: 名無しさん@お腹いっぱい。 2009/08/24(月) 19:48:29 ID:13xIkpFt

演奏家訪問で部屋の広さとスピーカーでマトモに鳴ってるか想像つくよね。
まあ、お金持ちが多いんだろうけどステサンはインテリの宗教だね。
http://2bangai.net/read/05ba12b399b8ea350fcbbec294a7977277fe6b10e0014ef46534d16d3dc2af87/all


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イシノラボ/マスターズ店長の連載
JBLを愛した男たち 2010年1月2日掲載
https://www.ishinolab.com/modules/doc_serial/audio_history_japan/serial001_040.html

故、瀬川冬樹さんのお宅では、当時、日本に1台しかなかった4341をメインに使っていた。このサウンドを聴かせていただいて、それほど大きくないキャビネットに38cmウーファを入れて、よくまあこれだけの低音がでるなあ、さすがに使い方がうまいと感心したが、振動系を重くしたウーファを採用し、重くなった中低域を避ける意味で、ミッドバス・ユニット追加して、4WAY構成にしたことに秘密があったように思う。

しばらくして、JBLは4341をやや大きくした、後継機種4343を発売した。4343の用途は何であったのか?いまだによく分からない。4343はプレイバック・モニター用途と言うが、スタジオで4343を見たこともないし、使った話も聴かなかった。

瀬川さんはすぐ、4343に買い換えた。ちょうど自宅を新築されて、広い試聴室に置いてあった。パワーアンプはA級25Wのマークレビンソンをブリッジ接続で2台使っていた。さすがの瀬川さんも4343には苦労したと思う。まず、低音がゴロンとしたサウンドでまとまらない。これは水平使用出来るように、ウーファ位置がキャビネットの下端、ギリギリについていたので、低音が床に反射しておかしくなってしまうのであった。スピーカスタンドを使うと、響きが薄くなってしまう。瀬川さんがさんざんトライして、試聴室の長辺側に4343を設置して、壁との距離を微妙に調整して、ついに最適なサウンドバランスを獲得した。その苦闘記をオーディオ誌に切々と書いた。

その効果が大きかったせいもあろう。4343は高額であったにも関わらず、物凄い量で全国的に売れ始めた。4畳半に住む若者が4343を買って、寝るスペースを狭くして4343にかじりついて聴いている話は、営業からよく聞いた。とてもバランスの取れたサウンドではなかったであろうが、所有する喜びが大きかったのであろう。

そうそう、あまりにも4343が有名になったので、あやかって、HPのオーディオアナライザーのモデル名は4343にしたとの話を聞いたことがある。

4343を平行輸入した会社は大儲けをしたと言う話は本当であったらしい。サンスイの国内販売部門はJBLがないと赤字であったが、JBLのおかげで元気であった。

オーディオ誌各社の試聴室でのスピーカは4343で占められた。また、オーディオメーカーの試聴用スピーカは4343が多かった。さらに、部品会社にも4343が置いてあることが多かった。サンスイでは社内では1台使われていたが、アンプの音質決定には4343ではなく、ずっと4320であった。(私がサンスイを退いて、そして上司もサンスイを退いてから、B&W 803に代わったらしい)

私が聴いた中では、1990代、LUX社試聴室設置の4343は極めて反応の良いサウンドを発揮していて、後続のJBLエレベスト9500をはるかに凌駕していた。これは主に使っていた優秀エンジニアのO氏(後にブリッジオーディオを主宰)の使いこなし上手だと思う。

アルニコ・マグネットの枯渇、そして、フェライトマグネットの採用

1970年代、アフリカ、ザイール内戦が勃発して、コバルトの供給が極端に逼迫した。それ以前からアルニコマグネットの価格はじりじりと上がって、価格の安いフェライトへの移行がスピーカ各社進行していた。そんなわけで、TANNOY、ALTECなどのメーカーもフェライトマグネットに切り替えざるを得なくなってきた。

それでは、アルニコマグネットとフェライト系マグネットはどう違うのだろう。簡単に言うと、磁気抵抗が小さいのがアルニコ、大きいのがフェライトである。(ちなみに、最近、強力マグネット材料と言われているネオジウムもフェライト系の性質を示す。)

現在の学術レベルでも、スピーカにおいて、フェライトとアルニコとのサウンドの差異はうまく説明できていない。でも、オーディオに少し興味があれば、聴いてみれば、好みは別として、差異は指摘できるはずである。切れ味良く、ひずみ少なく聴こえるのがアルニコと言われているし、私もそう思う。

JBL技術陣は、アルニコマグネットの入手難、音質とのはざまで、ついにフェライトマグネットへの切換を決断する。切換えるからには、フェライトマグネットに最適な磁気回路があるべきと、研究・検討を重ねた結果、ついにSFGと称する新開発磁気回路を開発した。その主な特徴はポールピース、ヨーク形状を微妙に変更し、磁気回路によるひずみの改善を実現した。(近年、一部に電流ドライブアンプなるものが評価されているが、電流ドライブアンプを用いると、磁気回路によるボイスコイル電流ひずみが非常に改善(一桁以上)されるメリットがあると言われている。)

JBLは次々と磁気回路をフェライトに切り替えていった。4343は4343Bとなった。JBL技術陣も相当、気になっていたと思われ、わざわざ都内のホテルで発表会を兼ねた技術講演会を開いたほどであった。

ちなみに、当時のサンスイスピーカはすべてフェライトに切り替わっていたし、他社も、YL、ゴトー、エール音響とかのホーンドライバーを作っている会社以外は切り替わったと言って良かった。

JBL技術陣の最大目的は、JBL4343の最大評価者である瀬川冬樹さんに納得してもらうことであった。ゲイリー・マルゴリスをチーフとする説得チームは、瀬川さん宅に夜間訪問して、瀬川さんお使いの4343のウーファユニットを外し、新型フェライトマグネット採用のユニットを取りつけて、瀬川さんに聴いて貰った。そのトライアルは深夜にも及び、瀬川さんはOKを出した。彼等はほっとしたことであろう。でも、サウンドが変わったことは否定できなかった。フェライトマグネットを採用した4343Bは売れには売れたが、以前よりも売れなくなってきたのは仕方がないように思えた。 そうなると、JBLにとって4343は売上に大きな部分を占めるから、このままで良いはずはなかった。彼等はそれならば、フェライトマグネットを採用することによってユニットコストが下がるから、コストダウンした4343を作ろうということになった。

それは仮称4343CLASSICと呼んでいた機種であった。これなら定価は¥10万以上安くできそうであった。それが、4344であった。

一方、ホーン・ドライバのフェライト化も進めざるを得なかった。これはユーザであった評論家Oさんにテストして貰い、OKをいただいたが、後になって元のアルニコに戻されて、今なお健在に動作している。

このころになって、JBLは買収されたシドニー・ハーマン(元、商務長官)の影響が大きくなってきていた。また、サンスイのほうも、アルニコからフェライトに移行して思うように売れなくなってきて、友好関係が少しほころんできたような状況でもあった。

そして、ついにハーマンはすでに設立済みの日本法人、ハーマン・インターナショナルに販売権を移行することを決定、サンスイに通告した。

サンスイは、くるべきものが来たということであったが、非常な痛手であった。具体的には、社内のJBL販売課のスタッフの落胆ぶりは深刻であった。

過半数のスタッフはハーマンインターナショナルに転職したかたちでサンスイを去ることになってしまった。それ以降のJBLの動きは私が説明することもなく、JBLに関する書籍を読めば詳細に述べられている。ハーマン・インターナショナルに移った男たちも定年を迎える年齢になった。世は無常なりの言葉をかみ締めたい。

以上の文章のなかで私は渦中の当事者ではなかったので、憶測、間違いもあるかも知れないが、オーディオファンとして、JBLファンとして、書いたつもりである。

JBLは、今なお有力なスピーカブランドであることには間違いないが、ともすれば、ヨーロッパ勢の攻勢を受けている感がある。攻勢とは、技術的には、音場研究とかユニット開発において、他社はJBLとは異なった道を歩んで、異なったすばらしさを発揮しているような気がする。
https://www.ishinolab.com/modules/doc_serial/audio_history_japan/serial001_040.html


オーディオのイシノラボどっとこむ - 第41回 オーディオ評論の今昔
オーディオ評論家さん達の思い出 瀬川冬樹さん
https://www.ishinolab.com/modules/doc_serial/audio_history_japan/serial001_041.html

瀬川さんはペンネームであり、本名は大村さん。そのペンネームの響きは素敵である。瀬川さんのキャリアは詳しくないが、はじめは、オーディオクラフト誌のライターでもあったし、工業デザイナーでもあった。

私がお会いしたのはAU−607が販売された頃であった。団地に住まわれ、リビングルームをリスニング・ルームにしていた。そう広くないスペースにでかいEMT927があり、マーク・レビンソンのプリアンプ、SAEのパワーアンプ、KEFのスピーカ、それに、驚いたのは、サンスイではまだ販売していなかったJBL4341(4343ではない)をメインスピーカにしていたことだった。JBLとKFFとは随分、音質傾向は異なるが、どちらも気に気に入られているようだった。

ガラス棚にはカメラがずらりと並んでいた。レコードにトーンアームを下ろす手つきはすばらしくスムーズで、ご本人も“俺ほど格好良くレコードをかけられる奴はいない”といわれていた。

聴かされたレコードはジャズ・クラシック・シャンソン等とジャンルに限らないという感じであった。瀬川さんは“早く広い家に移りたい!”、“でも、自営業者扱いになるオーディオ評論家には、銀行はなかなか金を貸してくれない”と嘆いていた。

瀬川さんのオーディオにかける情熱は人並みはずれて凄かった。従って、その文章には、人の気持ちを動かす迫力が常にあった。また、リスリング・ルームを建てるために、もの凄いペースで働いていた。しばらくして、素晴らしいリスニングルーム(瀬川さんの設計)を備えた豪邸を建てた。その返済額は毎月、少なくない額と瀬川さんはいわれていた。“だから、懸命に働くしかない”と。当時は、幸いなことに、オーディオ販売店やオーディオメーカー、代理店主催の催事がたくさんあった。

また、オーディオメーカーや代理店も第3者的な見地からの評価を求め、アドバイザー的な仕事もあった。従って、原稿書きや講師、アドバイザーとして、物凄く“売れっ子”であったので、超多忙であった。

JBL4343についての使いこなしでは第一人者であり、JBL関係者にとっては大変なサポーターであった。瀬川さんは、本当にJBL4343を愛していたと思う。

また、その反対傾向にあるイギリスのKFF、Rogersなどのスピーカにもサポーターといえた。アンプはマーク・レビンソンのプリアンプとパワーアンプにも惚れていて、ずっと愛用されたと思う。SAEのパワーアンプは手放されて、マークレビンソン 25Wのパワーアンプを4台でブリッジ接続で100W+100WでJBL4343をドライブされていた。

私は新築された豪邸に、新製品を度々持参して、聴いて貰っていた。そうしての折り、瀬川さんは、帰り際に、“尻の状態が良くないので、これから、漢方治療に行く”といわれていたので、わたしは親類に医者が多いこともあり、”病院に行って、検査したほうが良いですよ!”と、ついそういってしまった。このような状態は1年近く続いていたと思う。そうして、瀬川さんが入院されたとの報があった。S字結腸ガンで手術されたということであった。退院されて、お会いしたがげっそり痩せてやつれていた。

サンスイでは、瀬川さんの工業デザイナーとしての手腕を買って、レコードプレーヤSR−929のデザインを依頼した。ピアノフィニッシュの価値感のある格好になっていた。

また、しばらくして、豪邸を手放してお一人になられ、オーディオ機材も整理されたようであった。そして、再入院になり、帰らぬ人となった。喪主は、サンスイ・デザイン部の義弟S氏が勤めた。確か、享年47歳の若さだったと思う。

もし、瀬川さんが存命であったなら、オーディオ界は、もう少し活気を呈していたと言う方は少なくなかったと思う。最近、聞いたことであるが、友人には、瀬川さんは、“俺の人生は破滅的!”と言っていたそうである。亡くなって、かなりの年月が流れた。けれども、あの熱い文章は忘れられないオーディオファイルは多いと思う。

瀬川さんはどのようなサウンドを好まれていたのであろうか?少なくとも、ツヤがあり、実在感があり、ダイナミック感があり、また、しっとりしたサウンドではなかったかと思う。瀬川さんがコンサートに行かれた話は聞かないので、オーディオ的サウンドを極めた方ではなかろうか。その情熱溢れた文章は、今、残された文章(ステレオサウンド誌がメイン)を再度、読み直しても、感動を覚える。
https://www.ishinolab.com/modules/doc_serial/audio_history_japan/serial001_041.html


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瀬川冬樹氏は私がオーディオに興味を持ちだした頃はまだ健在で、盛んに評論活動にいそしんでおられた。彼が亡くなったのは82年、私が初めて迎えた「高名なオーディオ評論家の死」だけに特に強く印象に残っている。

 瀬川氏の評論の特徴は「文学青年的繊細さ」あるいは「女性的感性」で綴られたきめ細やかな文章にあるだろう。音楽を聴いているその間、刻一刻と様々に表情を変えていく音そのものについて、瀬川氏はきめ細やかな、そしてやさしい言葉で描写を試みておられた。意識の表層に次々に捕らえられた数々の音の美しさを綴った文章は、その対象と同じように美しいものとなって読み手の意識に自然に流れ込んできたものだ。
 音楽評論の立場で音楽を文章化するのに誰よりも成功したのが吉田秀和氏だとすれば、オーディオ評論の立場でそれをなしとげ、詩情までも織り込むことができた唯一の例が、瀬川冬樹氏だと言えるのではないだろうか。

 文章の繊細さと同じように、実際に瀬川氏が鳴らしていた音についても、かのタンノイオートグラフを愛好し「アンチJBL」の筆頭だった五味康祐氏が、瀬川氏の鳴らすJBLのシステムを聴いて、「自分と同質の鳴らし方をしているこの青年の努力は、抱きしめてやりたくなるほどいじらしい」と評したのは有名な話だから、おそらくは繊細極まりない音が響いていたに違いない。

 瀬川氏と言えば JBL4343 が印象に残っているが、本来はアキシオム80やロジャース系 BBCモニターの音、つまりはブリティッシュサウンドを好まれたようなので、いわゆる「ジムラン」時代の家庭用システムの豪放さにはそれほどひかれず、ユニットとして使うことはあっても完成したスピーカーシステムは43シリーズのプロフェッショナルモニターになってから、その繊細さと迫力が両立した音に惚れ込まれて導入されたのではないだろうか。事実「4341以降はぼくの求める音の範疇に引っかかってきた」という表現を最晩年の文章の中でされている。

 タンノイとJBLと言えば、日本ではいまだに2大スピーカーメーカーとして評価されているが、日本にタンノイを根付かせたのが五味康祐氏だとすれば、JBLに関しては「岩崎千明氏が種をまき、瀬川冬樹氏が実らせた」と言えるのではないかと思う。

 この三氏が活躍された頃は、オーディオにまだ実現可能な夢や希望が残っていた本当にいい時代であった。これから先の時代には、はたして新しい夢と希望は生まれてくるのだろうか?
http://orion.mt.tama.hosei.ac.jp/faraday/nl/0060.htm



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我が、蹉跌のオーディオファイル#01.現装置にたどり着くまで
http://audio-file.jugem.jp/?eid=27

終戦直後、まだ音楽など聴く余裕は我々国民には無かったが、当時レコードといえばSP、若い諸君にはピンと来ないかもしれないが、78回転でぶんぶん回るレコード盤に竹や鉄の針で音を拾い、ザーザーいう雑音の中から音楽を聴き分ける。超アナログの世界しかなかった。

片面の演奏時間はせいぜい5分だから、頻繁に裏返したりレコードを換えたり、とてもじゃないが落ち着いて音楽を聴いては居られないのだが、この時代にはこれしかないのだから、それを特に不便とも煩わしいとも思わず、音楽鑑賞の妨げになるものは何も感じなかった。適応とはそういうもので、より便利なものを知りさえしなければかなりラフな 環境にも人間はちゃんと順応するように出来ている。

アマゾンやボルネオの密林深く住み着いた人々を不幸と思うのは文明(と云っても多寡が知れているが)の中に居る我々 の思い上がりと勘違いでしかない。

我家にも数枚のSPと電蓄があった。

ワインガルトナー指揮する第9もその中にあり、8枚組だから第9一曲聴き終わるまでに16回立ったり座ったりしなければならなかった。
だから滅多に聴くことはなく、その分聴いたときの感動は何時も新鮮だった事を覚えている。

その後 SP から LP時代に移行した
レコードは一気にステレオの世界に突入した。

巷ではコンソール型ステレオが発売され、やがてコンポーネントステレオで自由に機器を組み合わせることが出来るよう になった頃から今迄は極限られた少数の音キチという奇妙な人種が次第に一般化し始め、互いの持ち物に羨望の眼差しを向け合い、電機メーカーと提灯持ちのオー ディオ評論家達の巧みな話術に乗せられ、悲惨な出費をする者が多発した。僕がこの人たちに担がれてこの世界に巻き込まれたのは昭和48年だった。

オーディオ評論家を信用しなくなったのは彼らが異口同音に誉めちぎる JBL のがさつな音に起因するが、それはさておき、その1年後にはVITAVOX(ヴァイタヴォック ス)CN191、Machintosh(マッキントッシュ)C-22、MC-275、MARANTZ(マランツ)10B,TEACのオープンデッキに換わった。

昼はレストランで御飯だけ頼み、塩をかけて食べた。

やがてマッキンのブワブワした音が気になり始め、色々物色したけれども、これといったものに当たらず、ものは試に本郷の小さな新藤ラボラトリーに飛び込んで実情を話すと、答えは明快で、C-22 と MC-275はそういう音なのだと云う。

VITAVOX CN191もオリジナルその儘では低音がぶわつく傾向がある。

「だからお前は悩むべくして悩んでおるのだ。お気のどくなことだ」だと。

そう云うかい。ならば買おうじゃないか。ということになってこの新藤ラボラトリーの アンプを買った。

それにプレイヤー装置は Garrard(ガラード) 301とOrtofon(オルトフォン)RMG309と SPU-A。

ご飯が小盛りになった。それから35年このシステムを持ち続けた。

このシステムで鳴らすレコードの音は一つの完成をみている事は確かで、大概何処の音を聴いても羨ましいと思ったことは無かった。

この35年の間に、オーディオ界はデジタル時代に突入していて今やレコードなどはすっかりCDに駆逐された。しかし断言してもよいが、その現在にあってまだ、CDの音はレコードの音に遠く及ばない。

我家にあったSPの第九をCD化したものがあったので過日買い求めたが、雑音だらけのSPの方が 遥かに音楽的なのに吃驚したことがある。それ以来CDはずっと敬遠してきた。
http://audio-file.jugem.jp/?month=201007


40年前、オーディオの世界ではJBLが半ば神話の世界に入っていた。

そしてマランツとマッキントッシュ。

オーディオファンの間ではこれらでなければ世も日も明けない一時代があった。アルテックも、JBLと並ぶ大ブランドだった。

一度ブランド品として名が売れて仕舞うと後は楽チンで、一定期間は黙っていても売れてゆく。音楽などは二の次で「何を聴くか」よりも「何で聴いているか」が一義的な問題であったようだ。

VANジャケットが自分に似合うか否かは二の次であったように

「何で聴いてるんですか」

と聴かれて

「JBLです」

と小鼻を膨らませて答えなければ格好にならなった。加えて

「アンプはマッキンです」、

「私はマランツです」

と答える事が出来れば大得意の満点であったのである。そう、マークレビンソンという腐れアンプもあったが、今日では「LINNです」と答えねばならんのだろうか。
今、「JBLです」と答えるマニアは随分減ったのかもしれない。でも換わりに「LINNです」と答えなければならないのなら心理的レベルは進歩していない事になる。どうあれ、カリスマ的な目玉商品を人々に印象付ける事が出来れば流行を造る事が出来る。

2007年以来、LINNはネットオーディオを引っ張ってきたというから、ならば日本の業者や提灯持ちの評論家がカリスマに祭り上げたということかもしれない。そのこと自体ちっとも悪い事ではないし、ネットオーディオも面白いから寧ろ歓迎すべきだが、アンプ一個が数百万円、プレイヤーも数百万円。何から何までLINNで揃えたら軽く1000万円を超えるという事になると、ウェスタン並みのバカバカしさである。

35年前、僕はぷっつりオーディオ雑誌を読まなくなった。

参考にならないからであったが、余りに過激な人達が登場して、全員揃ってパイプを咥えている姿が気持ち悪くて見るのが嫌になったのである。
表現が違っていても云う事が全員同じであるところも気に食わなかった。一人が誉めると全員が誉め、貶すと全員が貶す。そいう事なら評論家など一人で充分だったと思うが、当時はこの仕事が金になったのかゴロゴロいた。

一人の評論家がJBLを誉めると数人の評論家が異口同音に誉めちぎり、其れを読んだ読者が揃って JBLを求める。僕も私もJBLという構図が簡単に出来上がる。斯く云う僕だって僅か半年の間だったとはいえ、一度はJBLを手にした事がある。

今年の7月になって、僕は35年ぶりにオーディオ雑誌を読んだ。評論家のメンバーはすっかり代って往年のパイプオジサン達は一人も登場して来ない。代って彼らの子供か孫くらいの年齢と思しき若者達が評論家として登場している。

それにしても、昔も今も評論と云うのは何故あんなに表現が難しいのだろう。まどろっこしいと云うか、解読には随分な苦労を強いられる。うっかりすると結局何を言っているのか解らない事もある。権威付けでもしたいのなら阿呆な話だ。
http://audio-file.jugem.jp/?eid=27

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/312.html

[リバイバル3] 高層マンションには住んではいけない 中川隆
38. 中川隆[-11086] koaQ7Jey 2019年3月29日 16:30:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[934]

空き家地獄の時代「もうタワマンは法律で禁止すべきである」
2019年2月12日 NEWSポストセブン


「タワマンは法律で禁止すべき」訴えの背景に空き家地獄の時代

 平成の30年間でもっとも変わった都心部の風景──それは20階建て以上の超高層マンション、いわゆる“タワーマンション”が雨後の筍のごとく聳え立ったことだろう。眺望のいいタワマンの高層階に住むことは人々の憧れにもなっているが、「いずれ大きな負の遺産になる」と危惧するのは、住宅ジャーナリストの榊淳司氏だ。

 * * *

 今年は5年に一度行われる総務省の「住宅・土地統計調査」の結果が発表される。この調査でもっとも注目されるのは空き家率だ。5年前の2014年の発表では、全国の空き家率は13.5%だった。

 野村総合研究所の予測値によると、今年発表される2018年の空き家率は16.1%となっている。さらに5年後の2023年には19.4%、2033年には23.7%まで上昇するという。わずか14年後には、日本中の住宅の約4戸に1戸は空き家になっている──これは、ほぼ確実視できる未来図なのだ。

 空き家率の上昇は、地方や遠隔郊外だけの現象ではない。東京や大阪といった大都市の近郊でも空き家が増えることは確実だ。すでに人口増加時代に開発された「ニュータウン」的な街では空き家が目立ち始めている。また、現在は街の成長期にある東京の湾岸エリアでも、20年後には急速に空き家が増加するのではないかと予測できる。つまりはニュータウンと同じ運命をたどるということだ。

 しかし、それでも日本という国は新築の住宅を作り続けている。木造の一戸建てはもちろん鉄筋コンクリート造の分譲マンションも、その数は減少気味とはいえ毎年7万戸前後が市場に供給されている。

 首都圏においては、市場に供給される新築マンションに占めるタワーマンションの割合が、おおよそ4戸に1戸と高くなっている。特に湾岸の新興埋立地エリアでは、販売される大半の新築マンションがタワータイプである。

 東京の湾岸エリアでも比較的歴史の長いエリアではさほどでもないが、もっとも新しい部類に入る有明地区では、圧倒的にタワーマンションが多い。タワマン以外の分譲マンションは例外といってもいいほどだ。なぜそういうことが起こるのか?


 ここ数年、マンション市場を眺めていると“タワマン嫌悪派”と呼べる人々の行動や言動が目立ってきた。彼らがタワマンを嫌う理由は「空が狭くなる」、「不健康そう」、あるいは「見栄っ張りが住んでいる」とか「建物が醜悪」というようなことが多い。

 そういった人々は、自分の住んでいるエリアでタワーマンションの建設計画が持ち上がると、必ず反対派に回る。東京の湾岸エリアでも明治時代から人が住み始めた月島エリアではタワーマンション建設への根強い反対運動が起きている。あたり前だが、彼らにとって近所にタワーマンションが完成することによるデメリットは大きい。だから反対する。

 一方、新興埋立地である江東区の有明エリアには、今のところタワーマンションの居住者しか既存の住民がいない。だから、反対運動も巻き起こらない。

 タワーマンションを建設することによるメリットは、意外と少ない。もっとも大きな理由は土地の有効活用だろう。限られた面積の土地に多くの住宅を作ることができる。あとは、高層階に住む人にとっては開放的な眺望が得られる。

 もうひとつメリットを無理に挙げるとすれば、タワマンは規模が大きくなるケースが多いのでエントランスや共用施設を豪華にすることができる。有明のタワーマンションには屋内プールのついた物件も多い。一部の人しか利用しないプールの維持費を全区分所有者で負担しているのだ。

 多くの人はタワマンの様々なデメリットに気づいていない。

 まず、タワマンは普通の板状型に比べて住戸の造りがスカスカである。外壁は軽量気泡を用いたALCパネル、住戸間にはコンクリートの入っていない乾式壁が使われている。鉄筋コンクリートは建物を支えるために太く造られた柱と床(天井)にしか用いられていない。だから隣戸の生活音が聞こえやすい。あるいは外壁と躯体の隙間から雨漏りが生じやすい。

 いってみれば、タワーマンションは柱こそ太いが、その他は軽量な材料で作られた簡易住宅といってもいい建造物なのだ。

 さらに、タワーマンションの歴史は実質的にまだ20年程度。2回目の大規模修繕を終えた物件はほとんどない。エレベーターや配管類の交換を行うべき築30年前後の第2回大規模修繕について、我々は未だにノウハウを持っていない。それを考えると、タワーマンションという住宅建造物は、まだ完成品とは言い難い。私から見れば、かなり危うい住形態でもある。


 最初に述べたように、日本は今後深刻な住宅余剰に悩まされる。4戸に1戸が空き家になる未来が迫っているのに、新築住宅を無闇に作る必要はない。特に、土地が余っているからという理由で湾岸エリアにタワーマンションなど作るべきではない。

 仮にそういうタワーマンションを購入してしまったら、20年後あるいは30年後には資産価値の大幅な下落だけでなく建物としての存続すら危ぶまれるかもしれない。

 日本はひとまずタワーマンションの新たな建築を禁止すべきではないか。これは極端な主張のように思えるかもしれないが、世界の基準からすると正論に近い。ヨーロッパの多くの国では20階どころか、10数階の高層住宅さえも法律で規制しているケースが多い。特に高層住宅での子育てを禁止している国もある。

 冷静に考えれば、今の日本でタワーマンションを新たに建造する理由はほとんどない。あるとすれば、それを開発するデベロッパーが儲かるからである。あるいは、タワーマンションができるとその建物と住む人から税金が取れると目論む、一部の地方行政機関の思惑である。

 じつのところ、彼らは30年から40年先に大きなお荷物を抱えることになるという未来を、まったく理解していない。タワーマンションは普通のマンションよりも階数が高い程度にしか理解していないのだ。

 結論を述べよう。タワーマンションの建造は、法律で即刻禁止すべきである。そうしないと、我々は子孫の代に大きな負の遺産を残すことになる。
http://news.livedoor.com/article/detail/16007393/
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/654.html#c38

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
28. 中川隆[-11085] koaQ7Jey 2019年3月29日 16:44:23 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[935]

JBL 4343 逆位相? シングルアンプセッティング編2014年9月23日
https://nack-audio.com/wordpress/jbl-4343-setting/

こんにちは ナックオーディオ中村です。

先日もこのブログに書きました私の JBL4343 がやっとこさ復活できました。

今日はちょっと時間ができたので当店ストックオフィスで鳴らす為のセッティングをしてみようかと思います。

そしてJBL4343の課題とも言える「位相について」「定位について」いろいろ探ってみます。

まずはこんな感じの配置で設置させます。

LRのスピーカーセンターからの幅は 約190cm ホントならもう少しLRを離したかったのですが、オフィスの狭さもあってリスニングポジションまでの距離が約3m程度と言う事で、これ以上左右の距離を離すと定位が定まりにくいので、泣く泣くLRの距離を詰めた感じです。

欲を言えば、リスニングポジションをあと1m離したい。。。
欲を言えば、背面壁からの距離をあと30cm離したい。。。

設置の足元はこんな感じに。。。

ホントはオーディオボードにTAOCスタンドで行く予定だったのですが、急遽高さを持ち上げる事にしたため、応急的に用意した重量コンクリートブロック、その上に3cm厚のバーチ集合材を2枚合わせました。このバーチ材も重量が結構あるのですが、手でコンコンと叩くと割と響いた為、またまた応急的に5mm厚のラバーシートを挟み込んで反響を緩和させます。

今度時間があるとき、改めて設置を検討します。。。

そして用意したアンプはMcIntosh MC275 オリジナルです。
管はGECのKT88です。

プリアンプは使用せず、PAF製のパッシブアッテネーターを使い、よりMC275の感じを出したいと思います。

スピーカーケーブルは WE 16GA です。

特に優秀なケーブルではありませんが、色付け無くフラットで落ち着きある定位が出せるケーブルですので個人的に気に入って使っています。

過去に4343を鳴らした時にはトランジスタのMC2500シルバーパネルを使っていたのですが、前々からMC275で4343を鳴らしてみたかったので、今回あえて真空管アンプを試します。

この JBL4343
とりあえず接続すれば音は出ますし、一応JBLらしいニュアンスは奏でます。
しかし、この4343をバランス良く鳴らすにはいろいろ試さないといけない事があります。

ちょっと前にこのブログでも書いたのですが、この時代のJBLユニットは位相が現在のホームオーディオ用スピーカーとは解釈がまったく違っており、各ユニット個々に位相が違っていたりします。

そして、その個々のユニットの位相特性を設置環境やメイン音源(個人の基準音源)に合わせて「ちゃんと」鳴るように見直す必要があります。


前記事「JBL 4343 逆位相? ハッキリさせようじゃないか!」
http://nack-audio.com/wordpress/jbl-4343-1


JBL 4343 の話題となると、必ず耳にするのが「まともに鳴ってる4343を聴いた事がない」という話。。

ちょっと言い過ぎだと思いますが、あながちウソではない話なんです。
この4343が販売された当時の状況から始まる話なのですが、以前の記事にも書いた内容になるので今回は割愛させていただきます。

そして4343を突き詰めると、やはりシングルアンプ接続では「無理」という結果にたどり着きます。

そんなの私自身とうに理解していますし、私だけじゃなく多くの方がシングルに限界を感じ、4343のポテンシャルを求めてマルチ接続、バイアンプ接続にたどり着きます。

【JBL 4343(3143)オリジナル回路図】は こちら をご覧ください。

http://nack-audio.com/wordpress/wp-content/uploads/2014/03/31432.jpg

(資料として掲載しますね)

今回この4343を設置させるにあたって私なりの課題を考えたんです。
それが「真空管アンプシングル接続で4343をどこまで鳴らせるか?」

とは言ってもやれる事と言えば、ユニットの接続を数パターン行い、どういった接続をすれば「位相」「定位感」が一番落ち着くか?を検証するだけなんですが。

まず、ネットワークがどうなっているのかを簡単にチェックしておきます。
シングル時バイアンプ時の違いも。

ウーファーユニット2231A ミッドバスユニット2121 このユニットは逆相ユニットです。

端子の赤+/黒-で接続し電気が流れればコーンが引っ込むって事です。

私の経験上、やはりJBLらしさを発揮させるにはウーファーユニットは確実に正相で鳴らさなくてはダメです。

特に15インチ(38cm)ウーファーは絶対正相でないと、あの低域の音圧と量感が薄れますので。

逆相でも好まれる方も稀にいますが、低域が整いすぎると言うか、マイルドになる傾向なんですが、JBLの低域にマイルドさを求めること自体が私の好みじゃないだけなんですけどね。。

とりあえず、基本ウーファーを正相接続とした数パターンの接続方法(結線方法)を試してみる事にします。

それぞれの接続の印象や感想はあくまで私個人の見解なので、人によってはまったく違う見解がありますので、これを参考程度と思ってくださいね。


【 パターン1 】
2231Aウーファー正位相接続(赤黒逆)
2121ミッドバス正位相接続(赤黒逆)
アンプ 正位相接続(赤黒順接続)

とりあえず4343らしいニュアンスは一応鳴ります。
低域と中域とのつながりの悪さがかなりあります。
アッテネーターでミッド中心にどう調整しても低域とのつながりがぎこちない感じです。

中域を誇張すればするほど2121の「紙コーン」の安い音に聴こえる。
印象としてはウーファー高域とミッド低域が離れすぎている感じです。
高域〜超高域にかけては定位感も良くまとまりがいい印象


【 パターン2 】
2231Aウーファー正位相接続(赤黒逆)
2121ミッドバス正位相接続(赤黒逆)
アンプ 逆位相接続(赤黒逆接続)

ウーファー低域が妙にもたつきます。
ベースラインのモ〜モ〜鳴る感じはそんなに悪くないが、その分歯切れがとても悪い感じ

低域と中域とのつながりもパターン1同様に良くない
中域〜高域2420ドライバーホーンとのつながりはなぜだかとても良く感じる。
しかし、高域〜超高域にかけて妙に定位が定まらない。
FiHi感が妙に増し高域〜超高域の定位感が散らばってる感じがする。

高域〜超高域はやはりアンプの逆接続に向かないかもしれない。


【 パターン3 】
2231Aウーファー逆位相接続(赤黒順接続)
2121ミッドバス正位相接続(赤黒逆)
アンプ 逆位相接続(赤黒逆接続)

低域〜中域にかけてのつながりは一番スムースに感じる
音量や音源にもよるが、低域〜中域の定位感が一番いい接続かもしれない。
ただ高域〜超高域にかけてがパターン2同様に散らばっている。

特に女性ボーカルのライブ音源なんかでは気持ちが悪いくらい高域の定位が定まらない

カメラ(写真)で言えば色合いは出てるが、ピンボケしてるイメージ。
私的にはちと却下

【 パターン4 】
2231Aウーファー正位相接続(赤黒逆)
2121ミッドバス逆位相接続(赤黒順接続)
アンプ 正位相接続(赤黒順接続)

ミッドだけ逆位相となる接続
数パターンの中ではトータル一番まともに鳴ってる感がある
低域〜中音域にかけてのつながりに多少距離を感じるが、JBLらしいドンシャリだと言えばそう聴こえなくもない

中音域〜高域にかけてもそんなに悪い感じがしないが、アッテネーターで中音域を補正する考えを欲張ると、2121の紙コーンっぽさが出てくるで注意
(YAMAHA NS-10Mの感じと言えばよいか)

【 パターン5 】
2231Aウーファー逆位相接続(赤黒順接続)
2121ミッドバス逆位相接続(赤黒順接続)
アンプ 正位相接続(赤黒順接続)

いわゆる販売時に多くみられるユニット接続にアンプ順接続
一応全体的にはJBL4343らしいニュアンスは鳴ってくれるが、すべての音域のつながりが良くない。


音域全体的に対してモノ申したくなる感じ
特に低域は量感だけは感じるが、ただモ〜モ〜いってる印象

当時高級スピーカーだった4343を、これで満足している人が多かったのが不思議に思えるくらいです。

他にも数パターン試しましたが、記事にするまでもない論外な結果、無駄な労力です。

以上のパターンを試した結果【パターン3】【パターン4】がまだまともな結果に思えました。

私個人の嗜好で【パターン4】でしばらく鳴らしてみようかと思います。
エッジも張りなおしたばかりですので、時間が経てばもう少し低域〜中音域も良い方向に鳴ってくれるんじゃないかとも思えますので。


結果として

やはり4343は位相に特化した外部ネットワークを用いて、バイアンプで鳴らすのが一番いいですねぇ

単純なシングルアンプで内部ネットワークを使うだけでは全然物足りない(補えてない)感じです。

しかし、4343のポテンシャルを引き出せば引き出すほど「モニター」色が濃くなる音色ですので、自宅のリスニングスピーカーとしてはちょっと不向きなのでは? とも、正直少し思ってしまいます。

やはり4343をカッチリ鳴らすにはセッティングや位相、定位、云々もありますが、単純にJBLの音に対して強いこだわりが無いと、ただの聴き疲れスピーカーになってしまう可能性も大きいですねぇ。。

でも、やっぱいいなぁ。 カッコイイです JBLサウンドって。

JBL 4343 をただなんとなく鳴らしているオーナーの方
ユニットのセッティングについて 一度試してみてはいかがですか?
https://nack-audio.com/wordpress/jbl-4343-setting/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c28

[近代史3] 高名なオーディオ評論家は信用してはいけない _ どうしようもないダメスピーカー JBL 4343 がバカ売れした理由 中川隆
29. 中川隆[-11084] koaQ7Jey 2019年3月29日 16:45:42 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[936]

音機館ロック大阪|オーディオ史に残る銘スピーカー JBL4343 2016/06/6
http://onkikan-rock.com/2016/06/06/jbl4343/

今回は、「我が国の」オーディオ史に残る銘スピーカーを取り上げます。
それは、JBLの4343。

我が国で、オーディオ・ブームの渦中にあって、当時、大変な高額スピーカーであったのにも係わらず、
一説には約20,000セットも売れたというベストセラー・スピーカー。

jbl4343

1・JBL・4343との出会い

筆者は1965(昭和40)年生まれであることから、1970年代のオーディオ・ブームを経験して育ちました。

そうは言っても、筆者がオーディオに意識的になり、オーディオ・ファンになったのは1978(昭和53)年のことです。

筆者が、オーディオ・ファンになったのは、その前年、下記のことによります。

1977(昭和52)年の春に筆者は洋楽ロックを聴くようになり、生まれて初めて自発的に音楽を聴き始めました。
小学6年生のことでした。

それで、小学校が夏休みになって間もない時期、7月下旬のことでした。

筆者は友人宅に遊びに行き、レッド・ツェッペリンの「Rock and Roll」のライブ・バージョンを友人に聴かされ、
強い衝撃を覚え、レッド・ツェッペリンの大ファンになりました。

筆者がそれまで好んで聴いていたビートルズ、キッス、クイーン等々は歌モノ・ロックだったのですが、
レッド・ツェッペリンは極めて器楽性の強いロック・バンドでした。ボーカルまでが楽器の一部として
機能していることを肌で実感したものです。

それから筆者は、ビートルズのレコードと共にレッド・ツェッペリンのレコードを収集し始めたのですが、
その初冬にレッド・ツェッペリンに関して気づきました。

(レッド・ツェッペリンとは、音の質感で勝負するロック・バンドだ)、と。

当時、筆者の家にあったオーディオ装置は、小さなポータブル・ステレオと新品のラジカセがあったのみ。
(これでは、レッド・ツェッペリンの音楽を聴くのに不十分だ)、ということを簡単に理解しました。

それで、小学校から中学校に進学する春休みに、筆者は1952(昭和27)年生まれでオーディオ・マニアの従兄宅に行き、
従兄が購読していた「ステレオ・サウンド」を何冊か見たのですが、JBL・4343が表紙で、
JBL・4343について少々記事になっている号を貪り見ました。少年の筆者にとって、JBL・4343は、
先ず最初に雑誌の写真から始まったのです。機能美がこの上なく美しいJBL・4343に筆者は、一目惚れをしました。

(JBL・4343の音を聴いてみたい)、そう思う変声期前の少年に神様は、4343を聴く機会を与えてくれました。

中学1年生の夏の終わりのことでした。筆者は、意を決し、『LED ZEPPELIN W』のレコードをたずさえ、
オーディオ店の入り口のドアを開けました。

すると、店員さんが笑顔を見せながら、私の4343の音を聴かせてくれたのです。プリ・アンプがマッキントッシュのC32。
パワー・アンプが同、MC2300。アナログ・プレーヤーはガラード301。

(一体、どんな人が買うんじゃい?)、という、ハイエンド・オーディオ・システムで、先ずは店員さんが、
マイルス・デイヴィスの『Kind of Blue』のレコードをかけました。

私は後に大のジャズ・ファンになることなど想像もせず、『Kind of Blue』を聴きました。

ただ、演奏がアコースティックであるが故に、眼前でマイルスたちがプレイしているかのような錯覚に陥りました。

それから店員さんは、私が持参した『LED ZEPPELIN W』のA面をかけてくれました。「Staiway to Heaven」の
ロック・パートは、もう信じられないようなサウンドでした。

そして、筆者はその後、初秋にテクニクスのコンポーネント(30万円)を導入したのですが、
(将来は、必ずJBLを、マッキントッシュを手に入れてみせる)、と心に誓いました。

2・JBL・4343

4343JBL

今さら、4343についてのご説明は不要でしょうし、オーディオ初心者の方でも検索をかければ、
4343に関する詳細は分かるものと思います。

筆者は、2001年に、経済的にも余裕が出来て、オーディオ道を邁進し始めたのですけれども、本当は上記の経験から
アルニコ仕様の4343が欲しかったのですが、訳あって4344になりました。今は自作JBLのスピーカーを使用していますが。

ただ、筆者の4344奮闘経験を踏まえて4343等について、ご説明したいことがあります。

4343や4344のネットワークを見ますと、中高域と低域のつなぎが非常にぞんざいで、いずれにしても
中高域と低域に分割してのマルチ・アンプ駆動(アクティブ・バイ・アンプ駆動)が最初から前提になっているのです。

4343はJBLが純然たるスタジオ・モニター・スピーカーとして開発をしたのですが、4343より前に出された4350は、
最初からマルチ・アンプ駆動(アクティブ・バイ・アンプ駆動)が前提。

すなわち、4343もほぼ同様な発想でつくられており、スタジオ内にパワー・アンプが1台しかない場合、
あるいは、マルチ・アンプ駆動(アクティブ・バイ・アンプ駆動)が面倒だ、という場合を考慮して、
かなりやっつけ仕事的な中高域と低域をつないだネットワークになっています。

従いまして、4343や4344をお使いの方は、マルチ・アンプ駆動(アクティブ・バイ・アンプ駆動)で鳴らして下さい。
筆者は、4344を4ウェイ・マルチ・アンプ駆動にまで発展させました。

今、筆者の友人で、アルニコ仕様の4343を、低域にMC500、中高域にMC275を用いて鳴らしている人がおりますが、
私は、その4343で『Kind of Blue』を聴く度に、上記の少年時代の体験を思い出します。

男が愛するものにはロマンがなくてはなりません。

オーディオには、ロマンがたくさんつまっています。

皆様もロマンを大いに楽しんで下さい。

(文 葛西唯史)
http://onkikan-rock.com/2016/06/06/jbl4343/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/311.html#c29

[リバイバル3] 高層マンションには住んではいけない 中川隆
39. 中川隆[-11083] koaQ7Jey 2019年3月29日 18:53:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[937]

タワーマンションは「超高層レオパレス」である - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=bOzn2v8mnVE


2019/03/26 に公開


レオパレスの建設したアパートが
建築基準法違反レベルの状態である、
ということが大きな問題になっています。
界壁がなかったり壁が薄かったり・・・
隣の生活音が丸聞こえである、
という指摘もたくさんあるようです。

実は、ブームになっているタワーマンションは
構造的にレオパレスと類似した状態であることが
世間ではあまり知られていません。
構造上、壁を薄くしなければいけないのが
日本のタワマンである、という現実を
榊淳司がズバリ指摘しています。

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/654.html#c39

[昼休み53] 京都にだけは住んではいけない 中川隆
16. 中川隆[-11082] koaQ7Jey 2019年3月29日 19:00:55 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[938]

榊淳司が語る、私の「京都嫌い」 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=Vs2Har_WTPs


2019/03/25 に公開


京都生まれ、京都育ちの榊淳司。
でも、決して京都に戻ることはない。
なぜか?
それは京都が嫌いだから。
具体的には京都人の社会を
「面倒くさい」と考えているから。
その思いのたけを語ってみました。

関連ブログ
http://www.sakakiatsushi.com/

http://www.asyura2.com/13/lunchbreak53/msg/918.html#c16

[地域13] 知ったら住みたくなるケンミン性 (第6回)魅力度ランキング2位「京都」に住んでわかる理想と現実 軽毛
28. 中川隆[-11081] koaQ7Jey 2019年3月29日 19:01:37 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[939]

榊淳司が語る、私の「京都嫌い」 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=Vs2Har_WTPs


2019/03/25 に公開

京都生まれ、京都育ちの榊淳司。
でも、決して京都に戻ることはない。
なぜか?
それは京都が嫌いだから。
具体的には京都人の社会を
「面倒くさい」と考えているから。
その思いのたけを語ってみました。

関連ブログ
http://www.sakakiatsushi.com/

http://www.asyura2.com/09/ishihara13/msg/777.html#c28

[昼休み52] 皇族初夜の儀式 中川隆
58. 中川隆[-11080] koaQ7Jey 2019年3月29日 19:37:14 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[940]

皇族の性処理はタブー?天皇のセックス事情 2018年12月18日
https://thepartner.jp/3114


最近、小室圭さんと眞子様の婚約発表&延期や、新たな元号の発表でも話題の皇室。外からはうかがい知ることのできない世界ですが、そんな世界だからこそ気になってしまうの皇族のセックス事情。

天皇の初夜の迎え方や、やり方に関して特別なルールがあると言いますが、実際の所どうなのでしょうか。今回は、皇族のセックス・性処理事情について、歴史を踏まえて解説していきます。

天皇のセックスに関するしきたり

皇族には、代々の天皇から口頭で直接セックスに関する申し送りをするしきたりがあると言われています。これには皇室ならではのセックスに関する風習などが多く含まれており、初夜の作法、体位、出産しない時期の避妊法など多岐にわたります。

結婚をして、初夜を迎える者に対して代々申し伝えられているという仕組みです。こうした儀式・しきたりは、主に大正天皇の時代まで続けられていたと言われており、形式に変化はありつつも長い歴史の間続けられてきたと考えられています。

巫女の存在

こうしたしきたりの中でも重要な存在が、巫女です。皇室には巫女と呼ばれる女官が存在し、性において重要な役割を果たしてきました。女官は皇族の世話をおこなう女性たちのことで、性に関するものを含め多岐にわたる領域で役割を担ってきました。

皇室のセックスにおいては、巫女が重要な役割を果たしてきたと言われていますが、たとえば皇族の初夜において巫女がともに入浴するなど、数々の儀式において側には巫女がいたようです。

では、こうした儀式について見ていきましょう。

皇族の初夜の迎え方

皇族のセックスは巫女が手助けしますが、そのための準備や作法など、皇族の初夜はやらなければいけないことがたくさんあります。

初夜の床入りの際に白餅を用意しなければならなかったり、花婿と花嫁、巫女の3人で入浴をする入浴潔斎の儀など、皇族ではない私たちにとっては耳慣れないものばかり。

みそぎ

みそぎは皇室代々の風習で、皇族の直系男子である皇太子が、年頃(15歳から18歳頃)になると、性技に長けた巫女から性に関する技術を学ぶものです。

いわるゆる筆おろしの行為であり、このみそぎを担当した女官が巫女として、皇室男子の花婿とともに入浴をします。

入浴潔斎の儀

この入浴のことを、入浴潔斎(にゅうよくけっさい)の儀と呼びます。巫女とともに風呂に入り、体中を清めてもらいます。この際、花嫁も花婿も巫女とともに入浴すると言われています。

すでに述べた通り、ここで入浴する巫女はみそぎにおいて花婿に性に関する手ほどきをしており、花婿の生殖機能を確認しています。皇室にとって家系を途絶えさせないことは重要な役割のため、入浴潔斎の儀よりも前にみそぎを済まして、生殖機能に問題がないことを確認していることが大事なのです。

初夜装束を身につける

その後、花婿と花嫁は初夜を迎えますが、この時に初夜装束と呼ばれる着物を身に着けます。これは入浴潔斎の儀をすませた花嫁花婿が、初夜のために着る白い着物のことです。

この着物にはその下には一切何も下着をつけないと言われています。

初夜の床入り

いよいよ初夜の床入りですが、これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、初夜の床入りの際には白餅を用意します。

花嫁花婿はこの白餅を食べあうことで、初めてのセックスで子宝に恵まれるように霊力を与えることが願われます。

露見

床入りをへてセックスに至りますが、この際には介添人が、花嫁花婿のセックスの場に立ち会い、一部始終を見届けます。

またセックスが終わったあとは、寝所の扉を開けて、壁代と呼ばれる衝立を外し、寝具の上に並んで寝ている夫婦のシーツに処女の証である血がついているところを確認する役目も果たします。

現在の皇室におけるセックス事情は?

以上、皇室に代々伝わるセックスに関する話を紹介しました。皇室のセックスにおいては、巫女含めて3人で入浴をしたり、他人にセックスを見届けられなければいけなかったりと、一般人には驚きのしきたりが数多くあります。

もちろんこれらの儀式は、歴史的な皇室においておこなわれてたきもので、現在の天皇家において、どの程度まで続けられているかは不明です。一般的に、明治・大正天皇の時代までは儀式が重んじられていたと言われていますが、一部の儀式については現在も残っている可能性もあります。

ただし、人権意識が高まった現在においては、こうした儀式が天皇や皇室にとって負担になっている事実もあり、SPがついていたり、日々の行動が制限されているとはいえ、皇室や天皇も普通の人と同じような生活をすることが目指されていることから、あくまでも歴史的なセックスの儀式・しきたりだと考えていた方が良さそうです。
https://thepartner.jp/3114
http://www.asyura2.com/12/lunchbreak52/msg/851.html#c58

[昼休み52] 皇族初夜の儀式 中川隆
59. 中川隆[-11079] koaQ7Jey 2019年3月29日 19:40:13 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[941]
>>58
>いよいよ初夜の床入りですが、これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、初夜の床入りの際には白餅を用意します。

>花嫁花婿はこの白餅を食べあうことで、初めてのセックスで子宝に恵まれるように霊力を与えることが願われます。

昔、三宅さんから聞いた話 2012-11-16
あのころは、三宅さんに、竹村健一さん、飯島清さんが、


テレビで活躍中だった。

空港まで車で三宅さんを迎えに行った。

高速道路を走りながら車中で、


昭和天皇の話になった。


三宅さんが、日本史の江上波夫さんから聞いた話だと。

あの騎馬民族説の江上さんですね。


そう。

天皇陛下との晩餐で、歴史学者の江上波夫さんが、


昭和天皇に質問したそうだ。
陛下は、オフレコならばと前置きして答えられたそうだ。

Q:先祖は、どこから来たものだと思われますか?
A:朝鮮半島だと思う。
Q:どうしてそう思われますか?
A:皇室の重要な行事のなかで、お供えするもので、シルトックという餅がある。
これが、朝鮮半島由来のものだから、そう思います。

と答えられたと。


三宅さんは続けて、これはいまわれわれが普通に食べている、


もち米からの餅ではなくて、うるち米からつくる。


現在、文化庁は皇室の先祖の古墳を、保存という名目で閉鎖し公開してない。
古墳を公開すると、天皇家のルーツがはっきりするためだ。
と教えてくれた。


昭和天皇ゆかりの話をしたかったようだ。

いま、あのときの顔を思い出しています。

三宅さん、歯切れのいい話で、


日本の左傾化に歯止めを掛けていた。


やすらかにお眠りくださいますように。
https://blog.goo.ne.jp/akirakasan/e/a6f887959603d8e10b513314716d3643


http://www.asyura2.com/12/lunchbreak52/msg/851.html#c59

[昼休み52] 皇族初夜の儀式 中川隆
60. 中川隆[-11078] koaQ7Jey 2019年3月29日 19:43:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[942]


天皇・皇室コミュの皇族初夜の儀式 2011年12月26日
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=16500&id=67001857

皇族初夜の儀式は束帯と十二単の正式な衣装をまとって宮中三殿の賢所で行う「賢所大前の儀」や、親と子の杯を交わす「朝見の儀」ら、
一連の結婚の儀をとどこおりなく終えると初夜を迎えるための準備「入浴潔斎の儀」を行う。

簡単に言えば、風呂に入って身を清めるということだが、花嫁は巫女と呼ばれる女官[正式には神社の娘(処女)だが、
実際は皇族に仕える中高年の女性が大半]と一緒に入浴する。

浴室に入ると花嫁は、仁王立ちのまま一切自分の体に手を触れてはならず、巫女が服を脱がせ、体の隅々まで洗う。

隅々というからには外側から触れることのできる内部(耳・口・鼻からアソコ・肛門など)にも手指を入れて清める。

これは暗に花嫁の生殖機能を確かめる意味合いも併せ持つと言われている。

ちなみに花婿も巫女と一緒に入浴し、同様に体を清めてもらうのだが、この時の巫女は花婿にとってみそぎ相手でもあり、
すでに生殖機能については確認済みということになる。

みそぎとはつまり筆おろしの意。これは皇族代々の風習で、皇族の直系男子は年頃(15歳から18歳)になるとみそぎを済ませる。
正式にはみそぎの段取りを教え込まれた巫女、つまり性技に長けた処女がお相手を務めるが、実際は経験豊富な熟女の女官になる。
入浴潔斎の儀を終えると「初夜装束」と呼ばれる白い着物に着替えて(その下には一切下着をつけない)いよいよ初夜の床入り。
これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、平安の時代から続く伝統的な儀式である。

まず、花嫁の歳の数だけの白餅を用意し、四枚の銀盤に乗せる。これを子宝に恵まれた老夫婦(主に子供のいる侍従上がりの人間)が
初夜の寝床に運んで供える。新婚夫婦はこの餅をひとつずつ食べてから行為に及ぶ。元々は3日間繰り返すものであったが、
近代は初夜のみとされる。要するに初めてのセックスで子宝に恵まれるよう霊力を与える儀式ということらしい。

さらに特筆すべきは、以上の儀式には夫と妻、それぞれの身分を保証する、一組の男女が介添人(仲人夫婦にあたる立場の人で
部屋の隅で行為の一部始終を見届ける)として立ち会っていることと、儀式が終了した(性行為を終えた)ということを知らせる露見という、
お披露目する点である。

露見とは、寝所の扉を開け壁代と呼ばれる衝立を外し、寝具の上に並んで座る夫婦の姿を廊下で待っていた親族に見せ、
行為終了後は再び初夜装束に着替え、寝具(厚手の布団)の掛け布団を外しシーツに処女の証である血がついているところを見せるのが
正式な方法である。

さらに皇族には「一世一代の秘事口伝」なるものがある。これは代々の帝が口頭で直接申し送りするもので…
その中にはセックスに関する風習も多く含まれており初夜の段取りから作法、体位、出産しない時期の避妊法などが伝えられている。

https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=16500&id=67001857

http://www.asyura2.com/12/lunchbreak52/msg/851.html#c60

[近代史3] 皇族初夜の儀式「三箇夜餅の儀」 _ 朝鮮半島由来のシルトックという餅を使う儀式

皇族初夜の儀式「三箇夜餅の儀」 _ 朝鮮半島由来のシルトックという餅を使う儀式


厳かに執り行われる皇族の初夜。神武天皇の染色体だか遺伝子だかは、こうして受け継がれていった…


皇族初夜の儀式は束帯と十二単の正式な衣装をまとって宮中三殿の賢所で行う「賢所大前の儀」や、親と子の杯を交わす「朝見の儀」ら、一連の結婚の儀をとどこおりなく終えると初夜を迎えるための準備「入浴潔斎の儀」を行う。

簡単に言えば、風呂に入って身を清めるということだが、花嫁は巫女と呼ばれる女官[正式には神社の娘(処女)だが、実際は皇族に仕える中高年の女性が大半]と一緒に入浴する。

浴室に入ると花嫁は、仁王立ちのまま一切自分の体に手を触れてはならず、巫女が服を脱がせ、体の隅々まで洗う。

隅々というからには外側から触れることのできる内部(耳・口・鼻からアソコ・肛門など)にも手指を入れて清める。

これは暗に花嫁の生殖機能を確かめる意味合いも併せ持つと言われている。

ちなみに花婿も巫女と一緒に入浴し、同様に体を清めてもらうのだが、この時の巫女は花婿にとってみそぎ相手でもあり、すでに生殖機能については確認済みということになる。

みそぎとはつまり筆おろしの意。これは皇族代々の風習で、皇族の直系男子は年頃(15歳から18歳)になるとみそぎを済ませる。正式にはみそぎの段取りを教え込まれた巫女、つまり性技に長けた処女がお相手を務めるが、実際は経験豊富な熟女の女官になる。

入浴潔斎の儀を終えると「初夜装束」と呼ばれる白い着物に着替えて(その下には一切下着をつけない)いよいよ初夜の床入り。これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、平安の時代から続く伝統的な儀式である。

まず、花嫁の歳の数だけの白餅を用意し、四枚の銀盤に乗せる。これを子宝に恵まれた老夫婦(主に子供のいる侍従上がりの人間)が初夜の寝床に運んで供える。新婚夫婦はこの餅をひとつずつ食べてから行為に及ぶ。元々は3日間繰り返すものであったが、近代は初夜のみとされる。要するに初めてのセックスで子宝に恵まれるよう霊力を与える儀式ということらしい。

さらに特筆すべきは、以上の儀式には夫と妻、それぞれの身分を保証する、一組の男女が介添人(仲人夫婦にあたる立場の人で部屋の隅で行為の一部始終を見届ける)として立ち会っていることと、儀式が終了した(性行為を終えた)ということを知らせる露見という、お披露目する点である。

露見とは、寝所の扉を開け壁代と呼ばれる衝立を外し、寝具の上に並んで座る夫婦の姿を廊下で待っていた親族に見せ、行為終了後は再び初夜装束に着替え、寝具(厚手の布団)の掛け布団を外しシーツに処女の証である血がついているところを見せるのが正式な方法である。

さらに皇族には「一世一代の秘事口伝」なるものがある。これは代々の帝が口頭で直接申し送りするもので…その中にはセックスに関する風習も多く含まれており初夜の段取りから作法、体位、出産しない時期の避妊法などが伝えられている。

この儀式、少なくとも大正天皇までは行われていただろうと推測される。それにしても、一般人にとっては驚愕の事ばかりだ。他人に初夜の一部始終を見てもらい、終いには「血のついたシーツ」を見せなければならない。

何れにしても、穢れを基本とした内容は、朝鮮半島からの影響が大きいと思われる。


歴代天皇で妾が一番多いのは、嵯峨天皇で29人。毎日違う女性を相手しても1ヶ月かかる。以下、桓武天皇が26人、清和天皇が25人、亀山天皇が21人、後醍醐天皇が20人となっている。金正日の喜び隊なみなのだ。
http://anarchist.seesaa.net/article/11013180.html


▲△▽▼


皇族の性処理はタブー?天皇のセックス事情 2018年12月18日
https://thepartner.jp/3114


最近、小室圭さんと眞子様の婚約発表&延期や、新たな元号の発表でも話題の皇室。外からはうかがい知ることのできない世界ですが、そんな世界だからこそ気になってしまうの皇族のセックス事情。

天皇の初夜の迎え方や、やり方に関して特別なルールがあると言いますが、実際の所どうなのでしょうか。今回は、皇族のセックス・性処理事情について、歴史を踏まえて解説していきます。


天皇のセックスに関するしきたり

皇族には、代々の天皇から口頭で直接セックスに関する申し送りをするしきたりがあると言われています。これには皇室ならではのセックスに関する風習などが多く含まれており、初夜の作法、体位、出産しない時期の避妊法など多岐にわたります。

結婚をして、初夜を迎える者に対して代々申し伝えられているという仕組みです。こうした儀式・しきたりは、主に大正天皇の時代まで続けられていたと言われており、形式に変化はありつつも長い歴史の間続けられてきたと考えられています。

巫女の存在

こうしたしきたりの中でも重要な存在が、巫女です。皇室には巫女と呼ばれる女官が存在し、性において重要な役割を果たしてきました。女官は皇族の世話をおこなう女性たちのことで、性に関するものを含め多岐にわたる領域で役割を担ってきました。

皇室のセックスにおいては、巫女が重要な役割を果たしてきたと言われていますが、たとえば皇族の初夜において巫女がともに入浴するなど、数々の儀式において側には巫女がいたようです。

では、こうした儀式について見ていきましょう。

皇族の初夜の迎え方

皇族のセックスは巫女が手助けしますが、そのための準備や作法など、皇族の初夜はやらなければいけないことがたくさんあります。

初夜の床入りの際に白餅を用意しなければならなかったり、花婿と花嫁、巫女の3人で入浴をする入浴潔斎の儀など、皇族ではない私たちにとっては耳慣れないものばかり。

みそぎ

みそぎは皇室代々の風習で、皇族の直系男子である皇太子が、年頃(15歳から18歳頃)になると、性技に長けた巫女から性に関する技術を学ぶものです。

いわるゆる筆おろしの行為であり、このみそぎを担当した女官が巫女として、皇室男子の花婿とともに入浴をします。

入浴潔斎の儀

この入浴のことを、入浴潔斎(にゅうよくけっさい)の儀と呼びます。巫女とともに風呂に入り、体中を清めてもらいます。この際、花嫁も花婿も巫女とともに入浴すると言われています。

すでに述べた通り、ここで入浴する巫女はみそぎにおいて花婿に性に関する手ほどきをしており、花婿の生殖機能を確認しています。皇室にとって家系を途絶えさせないことは重要な役割のため、入浴潔斎の儀よりも前にみそぎを済まして、生殖機能に問題がないことを確認していることが大事なのです。

初夜装束を身につける

その後、花婿と花嫁は初夜を迎えますが、この時に初夜装束と呼ばれる着物を身に着けます。これは入浴潔斎の儀をすませた花嫁花婿が、初夜のために着る白い着物のことです。

この着物にはその下には一切何も下着をつけないと言われています。

初夜の床入り

いよいよ初夜の床入りですが、これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、初夜の床入りの際には白餅を用意します。

花嫁花婿はこの白餅を食べあうことで、初めてのセックスで子宝に恵まれるように霊力を与えることが願われます。

露見

床入りをへてセックスに至りますが、この際には介添人が、花嫁花婿のセックスの場に立ち会い、一部始終を見届けます。

またセックスが終わったあとは、寝所の扉を開けて、壁代と呼ばれる衝立を外し、寝具の上に並んで寝ている夫婦のシーツに処女の証である血がついているところを確認する役目も果たします。

現在の皇室におけるセックス事情は?

以上、皇室に代々伝わるセックスに関する話を紹介しました。皇室のセックスにおいては、巫女含めて3人で入浴をしたり、他人にセックスを見届けられなければいけなかったりと、一般人には驚きのしきたりが数多くあります。

もちろんこれらの儀式は、歴史的な皇室においておこなわれてたきもので、現在の天皇家において、どの程度まで続けられているかは不明です。一般的に、明治・大正天皇の時代までは儀式が重んじられていたと言われていますが、一部の儀式については現在も残っている可能性もあります。

ただし、人権意識が高まった現在においては、こうした儀式が天皇や皇室にとって負担になっている事実もあり、SPがついていたり、日々の行動が制限されているとはいえ、皇室や天皇も普通の人と同じような生活をすることが目指されていることから、あくまでも歴史的なセックスの儀式・しきたりだと考えていた方が良さそうです。
https://thepartner.jp/3114



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>花嫁の歳の数だけの白餅を用意し、四枚の銀盤に乗せる。これを子宝に恵まれた老夫婦(主に子供のいる侍従上がりの人間)が初夜の寝床に運んで供える。

>新婚夫婦はこの餅をひとつずつ食べてから行為に及ぶ。

>いよいよ初夜の床入りですが、これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、初夜の床入りの際には白餅を用意します。

>花嫁花婿はこの白餅を食べあうことで、初めてのセックスで子宝に恵まれるように霊力を与えることが願われます。

昔、三宅さんから聞いた話 2012-11-16
あのころは、三宅さんに、竹村健一さん、飯島清さんが、


テレビで活躍中だった。


空港まで車で三宅さんを迎えに行った。


高速道路を走りながら車中で、


昭和天皇の話になった。


三宅さんが、日本史の江上波夫さんから聞いた話だと。


あの騎馬民族説の江上さんですね。


そう。


天皇陛下との晩餐で、歴史学者の江上波夫さんが、


昭和天皇に質問したそうだ。
陛下は、オフレコならばと前置きして答えられたそうだ。

Q:先祖は、どこから来たものだと思われますか?

A:朝鮮半島だと思う。

Q:どうしてそう思われますか?

A:皇室の重要な行事のなかで、お供えするもので、シルトックという餅がある。
これが、朝鮮半島由来のものだから、そう思います。


と答えられたと。


三宅さんは続けて、これはいまわれわれが普通に食べている、


もち米からの餅ではなくて、うるち米からつくる。


現在、文化庁は皇室の先祖の古墳を、保存という名目で閉鎖し公開してない。
古墳を公開すると、天皇家のルーツがはっきりするためだ。
と教えてくれた。


昭和天皇ゆかりの話をしたかったようだ。


いま、あのときの顔を思い出しています。


三宅さん、歯切れのいい話で、


日本の左傾化に歯止めを掛けていた。


やすらかにお眠りくださいますように。
https://blog.goo.ne.jp/akirakasan/e/a6f887959603d8e10b513314716d3643


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/313.html

[近代史3] 皇族初夜の儀式「三箇夜餅の儀」 _ 朝鮮半島由来のシルトックという餅を使う儀式 中川隆
1. 中川隆[-11077] koaQ7Jey 2019年3月29日 19:55:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[944]

天皇霊について二三の事(メモ)


 天皇霊とはあまり聞いたことのない言葉かもしれないが、民俗学の創始において折口信夫博士が唱えた興味深い説の一つである。藤原氏の隆盛と他氏の没落の元となったことなのでここに置くこととした。


天皇霊とは、狭義にいえば天皇家の祖霊である。

祖霊はイエの祖先の御霊の集合体で、どのイエにも個々人にも存在し、さして特別なものではないが、天皇家の祖霊は大大和のうちでも最も力の強い祖霊であるとみなされ、とくに「天皇霊」と呼んだ。

天皇霊は天皇に即位するものに宿る。返していえば、天皇になるにはその霊を宿さねばならない。そしてそれを宿す儀式が即位後の秋に行なわれる「大嘗祭」 なのである。


 この大嘗祭の内容は秘中の秘で明らかにはされていない。しかし、ある程度のことは漏れ伝わってい て、それによれば天皇は殿中で三つの儀式を行なうとされる。


 一、「霊水沐浴」。白い帷子(天羽衣)をきて水風呂に浸かり、浴槽の中で着ている物を脱ぎ去る。

 二、「神人共食」。その年、悠紀田と主基田から取れた米を神と共に食する。

 三、「御衾秘儀」。衣に包まり眠る。


 この三つである。

 直接的に見ると、霊水沐浴は禊であり、天羽衣を脱ぎ去るのは地獄の「脱衣婆」が衣を剥ぎ取るのと 同じで、この世の穢れをすべて衣に移してしまい綺麗な体になることが目的である。

天羽衣の名は「日御子」のイメージからそう呼んだのであろうか、天皇が異人であることを強調している。

そして神人共食をすることでその「ケ」、つまり自然の力をその体内に取り込む。

また、御衾秘儀で神と共に添い寝することで「神婚」をするのである。

 異見として、これを「誕生の模倣」と見る向きもある。

つまり霊水に浸かり天羽衣を脱ぐことにより「羊水と胞衣からの離脱」を、「神人共食」で「歯固め」を、衣に包まることで「おくるみ或いはむつき」をあら わしているというのだ。

確かに「御衾秘儀」は『古事記』の「天孫降臨」に見られる「真床覆衾」(ニニギの 命があまりにも幼かったので天から降ろすときに包んだオクルミのこと)に比定されるのは揺るがないところだと思われる。多面的に見た場合そういう意味合いも含まれているのは否定はできないが、まずは 単純に見るべきであろう。

 最後の三、は古代中国にも見られる風習であると白川静先生が述べられているのを読んだことがあるし、古代バビロニアにも神降ろしの巫女との「神婚」による王位継承がなされたことをご指摘いただいてもいるので、おそらくこの御衾秘儀は相手のあって行われたものである可能性もある。

ではこの相手は誰か。

思うに「伊勢斎王」なのではないだろうか。

伊勢斎王は天皇の即位のたびに新しくなる。仕事は といえば伊勢神宮に天皇の代わりに年三度の奉幣をするだけである。だがこの斎王にはもっと重要な 仕事、「神降ろし」をするための、天皇霊の依り代であったのではないか。

柳田國男先生は

「神を降ろす には巫女とこの言葉を伝える司祭が必要であった。」

と述べられている。これは天皇と斎王の関係をよくよくあらわしている。

斎王は天皇霊をその身に降ろし、天皇はその口から発する言葉に従い政(まつり ごと=祀り事)を行なう。『魏志倭人伝』に描かれた卑弥呼とその弟の関係にそっくりではないか。(斎 宮と天皇の「神婚」は近親姦というタブーを神を介することで神聖化している。)

折口信夫先生によれば 「神婚」は神降ろしの巫女との添い寝と、先帝(の骸)との添い寝が考えられるとおっしゃっておられる。

エロスとタナトスが交錯する儀式。

いずれにしても、いつまでそのようなことをやっていたかは知る由もな く、その後はもっと形ばかりになり、先帝の御衣を身にまとうばかりとなったのだろう。

 これにより分かることは、天皇には二度の即位儀礼があるということである。

はじめは「即位礼」。そして「大嘗祭」。

即位礼は中国の皇帝の即位式を真似たもので、いわば対外的に見せる「昼の儀」であ る。

一方、大嘗祭は夜に秘して行なわれる「夜の儀」で、天皇を天皇足らしめる為の儀式はこちらなの である。


 ではこの天皇霊はどのように創造されたのか。

おそらく大化の改新以後、天智天皇から聖武天皇の 在位中に、祭祀を司っていた中臣氏により成形されたと推定される。それまで一大王家の祖霊であった 神を様々な工程を経る事で、日本全体を覆うまでの巨大な霊体に仕立てるのだから並の作業ではなか ったはずだ。それは取りも直さず「天皇霊=国家神」の創造であり、その先には「現人神」という危うい 一面も内包して誕生した思想であった。

 大化の改新以前でも天皇家(正しくは「大王家」であるが)の祖霊は特別な扱いを受けてきたが、けして国家の神ではなかった。そして天皇家の祖霊を祀る御諸山、いわゆる三輪山での祭祀は他氏と同じように族長たる天皇自らが司っていたのである。

そう、実は伊勢神宮が天皇家の祖霊を祀る地になったのは、そのかなり後になってからのことで、それまでは御諸山が天皇の祖霊の坐ます地(今でもお盆 には死者が山から帰ると言い伝えられる地域もある)であった。

この「天皇家の祖霊」を「国家神」とし、 御諸山から伊勢へと遷したのは、思金命を祖とする中臣氏であった。

古来より、中臣氏は忌部氏と共に 祭祀を職掌としいたが、両氏が祭祀してきたのは「国の霊(いまだアミニズムが抜け切らない自然と一体になっている神)」で、けして天皇家個人の祖霊ではなかったはずである。ところが、いつしか「天皇家の祖霊」は「国家の神」となり、両氏はこれを祭祀するようになっていたのである。

中臣鎌子が中大兄皇子の側近となり名を藤原鎌足に改めた頃から、不十分であった「大王」から「天皇」への移行を完全なも のにするため、様々な試みがなされている。「天皇家の祖霊」を「国家の神」と成すべく、中臣(藤原)氏 が奔走したのもその一端であったと見られる。

 まず、今までの歴史を再編することからこの作業は始まった。

天皇家の始祖を「日の光の神=アマテルの神」とし(これは元々そう云われていたのかもしれない)、これを天上の最高神にした。

と同時に『アマテラスオオミカミ』と改められた神の名は、天皇家の祖霊に付けられた名前でもあった。

この神を、三輪山から伊勢へと移したのもこの頃である。

なぜ伊勢か?

疑問はあるが、太陽神を日の昇る地、どこよりも早く日が拝せる地に祀るのは自然な考えであろう(鹿島神宮も香取神宮も海が近く、東が開けてい る。)。

元々伊勢は磯部氏の所領であったが、天皇家に献納され(というより壬申の乱で取り上げられた)、条件がよいとして遷宮の地と白羽の矢が立ったらしい。わざわざ遷宮させたのは、天皇家の神か ら国家の神へと変貌させるため、旧来染み付いた「祖霊」の記憶から切り離す意図があったのだろう。

三輪山は「大王家の祖霊を祀った地」の記憶を払拭するかのように、大国主命の和霊「大物主命」を祀り、のちに大田々根子(大三輪君)の一族にこれを祀らせている。寺山修二が「書き換えられない過去 はない」といったというが、まさに天皇家として新たな一歩を踏み出すためにすべての過去は都合の良いよう書き換えられた。

この功が認められてか、すでに奈良後期に中臣氏は朝廷で祭祀をつかさどる神祇官で重きをなし、平安初頭には神祇の官位を独占しいたため、他氏の介入は皆無となっていた。

これを憂いた斎部広成は『古語拾遺』を著し、史書の誤謬を指摘し、古来からの職掌の重要性を説き、 中臣氏の専横の非を論じたが、その後も改善は見られなかった。(少々脱線をする。この祭祀を司った 中臣氏と忌部氏、あるいは軍事を司った大伴氏と物部氏(衰退ののちに佐伯氏)など特定の職掌には必ず専らとする家が二つある。これは天皇が新たに即位するたびに斎王が入れ替わるように、各職掌の家も入れ替わったため「二家」あるのではないか。

時代が下るとその制度自体も明確さを失い、上記のようなことが起こったのである。膳部を任されていた安曇氏と高橋氏の争いも『高橋氏文』の上奏にまで発展している。)

「天皇霊」は稲の霊である。このような見解もある。なぜ「大嘗祭」に天皇霊を降ろすのか、という疑問に 対し、かなり傾いた答えではあるが、納得できる点も多く存在する。

 天皇はまず「神人共食」をし、その身に天皇霊を降ろす。

そうすると、本朝でもっとも強い「ケ」の塊で ある天皇霊は、天皇の身の中に充満する。「ケ」をたくさんに取り込んだ天皇はこれを小分けにし、「幣帛」にこめて、これを各地に配布する(奉幣)ことにより、ケが枯れていた各地に天皇霊が撒かれれ、国 はまた再生するのである。(民俗学講義になってしまうが、ここでいう「ハレ」と「ケ」と「ケガレ」は今一般 化されている「日常・非日常」の考え方とは違っている。

「ケ」は一種のエネルギーであり、生活をしてい るとだんだんに減ってくる。これが涸れて無くなると「ケ・ガレ」の状態となる。この状態を元に戻すため、 「ハレ」を作り、「ケ」を集め取り込むのである。)つまり天皇霊がケガレを回復してくれるのである。

 戦後まもなく、昭和天皇が各地を巡幸したことがあった。この行為は荒野となった日本の国土を「反閇」して清め、天皇霊を撒くことで「ケ」で満たそうとしたのだとみられている。
http://www8.plala.or.jp/furan/page064.html


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/313.html#c1

[社会問題9] 語られ始めた皇太子「退位論」は説得力があるか・・が、語られるだけでも適応失調の天皇家! 墨染
193. 中川隆[-11076] koaQ7Jey 2019年3月29日 20:13:44 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[945]
皇族初夜の儀式「三箇夜餅の儀」 _ 朝鮮半島由来のシルトックという餅を使う儀式


厳かに執り行われる皇族の初夜。神武天皇の染色体だか遺伝子だかは、こうして受け継がれていった…


皇族初夜の儀式は束帯と十二単の正式な衣装をまとって宮中三殿の賢所で行う「賢所大前の儀」や、親と子の杯を交わす「朝見の儀」ら、一連の結婚の儀をとどこおりなく終えると初夜を迎えるための準備「入浴潔斎の儀」を行う。

簡単に言えば、風呂に入って身を清めるということだが、花嫁は巫女と呼ばれる女官[正式には神社の娘(処女)だが、実際は皇族に仕える中高年の女性が大半]と一緒に入浴する。

浴室に入ると花嫁は、仁王立ちのまま一切自分の体に手を触れてはならず、巫女が服を脱がせ、体の隅々まで洗う。

隅々というからには外側から触れることのできる内部(耳・口・鼻からアソコ・肛門など)にも手指を入れて清める。

これは暗に花嫁の生殖機能を確かめる意味合いも併せ持つと言われている。

ちなみに花婿も巫女と一緒に入浴し、同様に体を清めてもらうのだが、この時の巫女は花婿にとってみそぎ相手でもあり、すでに生殖機能については確認済みということになる。

みそぎとはつまり筆おろしの意。これは皇族代々の風習で、皇族の直系男子は年頃(15歳から18歳)になるとみそぎを済ませる。正式にはみそぎの段取りを教え込まれた巫女、つまり性技に長けた処女がお相手を務めるが、実際は経験豊富な熟女の女官になる。

入浴潔斎の儀を終えると「初夜装束」と呼ばれる白い着物に着替えて(その下には一切下着をつけない)いよいよ初夜の床入り。これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、平安の時代から続く伝統的な儀式である。

まず、花嫁の歳の数だけの白餅を用意し、四枚の銀盤に乗せる。これを子宝に恵まれた老夫婦(主に子供のいる侍従上がりの人間)が初夜の寝床に運んで供える。新婚夫婦はこの餅をひとつずつ食べてから行為に及ぶ。元々は3日間繰り返すものであったが、近代は初夜のみとされる。要するに初めてのセックスで子宝に恵まれるよう霊力を与える儀式ということらしい。

さらに特筆すべきは、以上の儀式には夫と妻、それぞれの身分を保証する、一組の男女が介添人(仲人夫婦にあたる立場の人で部屋の隅で行為の一部始終を見届ける)として立ち会っていることと、儀式が終了した(性行為を終えた)ということを知らせる露見という、お披露目する点である。

露見とは、寝所の扉を開け壁代と呼ばれる衝立を外し、寝具の上に並んで座る夫婦の姿を廊下で待っていた親族に見せ、行為終了後は再び初夜装束に着替え、寝具(厚手の布団)の掛け布団を外しシーツに処女の証である血がついているところを見せるのが正式な方法である。

さらに皇族には「一世一代の秘事口伝」なるものがある。これは代々の帝が口頭で直接申し送りするもので…その中にはセックスに関する風習も多く含まれており初夜の段取りから作法、体位、出産しない時期の避妊法などが伝えられている。

この儀式、少なくとも大正天皇までは行われていただろうと推測される。それにしても、一般人にとっては驚愕の事ばかりだ。他人に初夜の一部始終を見てもらい、終いには「血のついたシーツ」を見せなければならない。

何れにしても、穢れを基本とした内容は、朝鮮半島からの影響が大きいと思われる。


歴代天皇で妾が一番多いのは、嵯峨天皇で29人。毎日違う女性を相手しても1ヶ月かかる。以下、桓武天皇が26人、清和天皇が25人、亀山天皇が21人、後醍醐天皇が20人となっている。金正日の喜び隊なみなのだ。
http://anarchist.seesaa.net/article/11013180.html


▲△▽▼


皇族の性処理はタブー?天皇のセックス事情 2018年12月18日
https://thepartner.jp/3114


最近、小室圭さんと眞子様の婚約発表&延期や、新たな元号の発表でも話題の皇室。外からはうかがい知ることのできない世界ですが、そんな世界だからこそ気になってしまうの皇族のセックス事情。

天皇の初夜の迎え方や、やり方に関して特別なルールがあると言いますが、実際の所どうなのでしょうか。今回は、皇族のセックス・性処理事情について、歴史を踏まえて解説していきます。


天皇のセックスに関するしきたり

皇族には、代々の天皇から口頭で直接セックスに関する申し送りをするしきたりがあると言われています。これには皇室ならではのセックスに関する風習などが多く含まれており、初夜の作法、体位、出産しない時期の避妊法など多岐にわたります。

結婚をして、初夜を迎える者に対して代々申し伝えられているという仕組みです。こうした儀式・しきたりは、主に大正天皇の時代まで続けられていたと言われており、形式に変化はありつつも長い歴史の間続けられてきたと考えられています。

巫女の存在

こうしたしきたりの中でも重要な存在が、巫女です。皇室には巫女と呼ばれる女官が存在し、性において重要な役割を果たしてきました。女官は皇族の世話をおこなう女性たちのことで、性に関するものを含め多岐にわたる領域で役割を担ってきました。

皇室のセックスにおいては、巫女が重要な役割を果たしてきたと言われていますが、たとえば皇族の初夜において巫女がともに入浴するなど、数々の儀式において側には巫女がいたようです。

では、こうした儀式について見ていきましょう。

皇族の初夜の迎え方

皇族のセックスは巫女が手助けしますが、そのための準備や作法など、皇族の初夜はやらなければいけないことがたくさんあります。

初夜の床入りの際に白餅を用意しなければならなかったり、花婿と花嫁、巫女の3人で入浴をする入浴潔斎の儀など、皇族ではない私たちにとっては耳慣れないものばかり。

みそぎ

みそぎは皇室代々の風習で、皇族の直系男子である皇太子が、年頃(15歳から18歳頃)になると、性技に長けた巫女から性に関する技術を学ぶものです。

いわるゆる筆おろしの行為であり、このみそぎを担当した女官が巫女として、皇室男子の花婿とともに入浴をします。

入浴潔斎の儀

この入浴のことを、入浴潔斎(にゅうよくけっさい)の儀と呼びます。巫女とともに風呂に入り、体中を清めてもらいます。この際、花嫁も花婿も巫女とともに入浴すると言われています。

すでに述べた通り、ここで入浴する巫女はみそぎにおいて花婿に性に関する手ほどきをしており、花婿の生殖機能を確認しています。皇室にとって家系を途絶えさせないことは重要な役割のため、入浴潔斎の儀よりも前にみそぎを済まして、生殖機能に問題がないことを確認していることが大事なのです。

初夜装束を身につける

その後、花婿と花嫁は初夜を迎えますが、この時に初夜装束と呼ばれる着物を身に着けます。これは入浴潔斎の儀をすませた花嫁花婿が、初夜のために着る白い着物のことです。

この着物にはその下には一切何も下着をつけないと言われています。

初夜の床入り

いよいよ初夜の床入りですが、これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、初夜の床入りの際には白餅を用意します。

花嫁花婿はこの白餅を食べあうことで、初めてのセックスで子宝に恵まれるように霊力を与えることが願われます。

露見

床入りをへてセックスに至りますが、この際には介添人が、花嫁花婿のセックスの場に立ち会い、一部始終を見届けます。

またセックスが終わったあとは、寝所の扉を開けて、壁代と呼ばれる衝立を外し、寝具の上に並んで寝ている夫婦のシーツに処女の証である血がついているところを確認する役目も果たします。

現在の皇室におけるセックス事情は?

以上、皇室に代々伝わるセックスに関する話を紹介しました。皇室のセックスにおいては、巫女含めて3人で入浴をしたり、他人にセックスを見届けられなければいけなかったりと、一般人には驚きのしきたりが数多くあります。

もちろんこれらの儀式は、歴史的な皇室においておこなわれてたきもので、現在の天皇家において、どの程度まで続けられているかは不明です。一般的に、明治・大正天皇の時代までは儀式が重んじられていたと言われていますが、一部の儀式については現在も残っている可能性もあります。

ただし、人権意識が高まった現在においては、こうした儀式が天皇や皇室にとって負担になっている事実もあり、SPがついていたり、日々の行動が制限されているとはいえ、皇室や天皇も普通の人と同じような生活をすることが目指されていることから、あくまでも歴史的なセックスの儀式・しきたりだと考えていた方が良さそうです。
https://thepartner.jp/3114

▲△▽▼


>花嫁の歳の数だけの白餅を用意し、四枚の銀盤に乗せる。これを子宝に恵まれた老夫婦(主に子供のいる侍従上がりの人間)が初夜の寝床に運んで供える。

>新婚夫婦はこの餅をひとつずつ食べてから行為に及ぶ。

>いよいよ初夜の床入りですが、これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、初夜の床入りの際には白餅を用意します。

>花嫁花婿はこの白餅を食べあうことで、初めてのセックスで子宝に恵まれるように霊力を与えることが願われます。

昔、三宅さんから聞いた話 2012-11-16
あのころは、三宅さんに、竹村健一さん、飯島清さんが、


テレビで活躍中だった。


空港まで車で三宅さんを迎えに行った。


高速道路を走りながら車中で、


昭和天皇の話になった。


三宅さんが、日本史の江上波夫さんから聞いた話だと。


あの騎馬民族説の江上さんですね。


そう。


天皇陛下との晩餐で、歴史学者の江上波夫さんが、


昭和天皇に質問したそうだ。
陛下は、オフレコならばと前置きして答えられたそうだ。

Q:先祖は、どこから来たものだと思われますか?

A:朝鮮半島だと思う。

Q:どうしてそう思われますか?

A:皇室の重要な行事のなかで、お供えするもので、シルトックという餅がある。
これが、朝鮮半島由来のものだから、そう思います。


と答えられたと。


三宅さんは続けて、これはいまわれわれが普通に食べている、


もち米からの餅ではなくて、うるち米からつくる。


現在、文化庁は皇室の先祖の古墳を、保存という名目で閉鎖し公開してない。
古墳を公開すると、天皇家のルーツがはっきりするためだ。
と教えてくれた。


昭和天皇ゆかりの話をしたかったようだ。


いま、あのときの顔を思い出しています。


三宅さん、歯切れのいい話で、


日本の左傾化に歯止めを掛けていた。


やすらかにお眠りくださいますように。
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[近代史02] 弥生人の起源 _ 自称専門家の嘘に騙されない為に これ位は知っておこう 中川隆
177. 中川隆[-11075] koaQ7Jey 2019年3月29日 20:14:43 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[946]
皇族初夜の儀式「三箇夜餅の儀」 _ 朝鮮半島由来のシルトックという餅を使う儀式


厳かに執り行われる皇族の初夜。神武天皇の染色体だか遺伝子だかは、こうして受け継がれていった…


皇族初夜の儀式は束帯と十二単の正式な衣装をまとって宮中三殿の賢所で行う「賢所大前の儀」や、親と子の杯を交わす「朝見の儀」ら、一連の結婚の儀をとどこおりなく終えると初夜を迎えるための準備「入浴潔斎の儀」を行う。

簡単に言えば、風呂に入って身を清めるということだが、花嫁は巫女と呼ばれる女官[正式には神社の娘(処女)だが、実際は皇族に仕える中高年の女性が大半]と一緒に入浴する。

浴室に入ると花嫁は、仁王立ちのまま一切自分の体に手を触れてはならず、巫女が服を脱がせ、体の隅々まで洗う。

隅々というからには外側から触れることのできる内部(耳・口・鼻からアソコ・肛門など)にも手指を入れて清める。

これは暗に花嫁の生殖機能を確かめる意味合いも併せ持つと言われている。

ちなみに花婿も巫女と一緒に入浴し、同様に体を清めてもらうのだが、この時の巫女は花婿にとってみそぎ相手でもあり、すでに生殖機能については確認済みということになる。

みそぎとはつまり筆おろしの意。これは皇族代々の風習で、皇族の直系男子は年頃(15歳から18歳)になるとみそぎを済ませる。正式にはみそぎの段取りを教え込まれた巫女、つまり性技に長けた処女がお相手を務めるが、実際は経験豊富な熟女の女官になる。

入浴潔斎の儀を終えると「初夜装束」と呼ばれる白い着物に着替えて(その下には一切下着をつけない)いよいよ初夜の床入り。これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、平安の時代から続く伝統的な儀式である。

まず、花嫁の歳の数だけの白餅を用意し、四枚の銀盤に乗せる。これを子宝に恵まれた老夫婦(主に子供のいる侍従上がりの人間)が初夜の寝床に運んで供える。新婚夫婦はこの餅をひとつずつ食べてから行為に及ぶ。元々は3日間繰り返すものであったが、近代は初夜のみとされる。要するに初めてのセックスで子宝に恵まれるよう霊力を与える儀式ということらしい。

さらに特筆すべきは、以上の儀式には夫と妻、それぞれの身分を保証する、一組の男女が介添人(仲人夫婦にあたる立場の人で部屋の隅で行為の一部始終を見届ける)として立ち会っていることと、儀式が終了した(性行為を終えた)ということを知らせる露見という、お披露目する点である。

露見とは、寝所の扉を開け壁代と呼ばれる衝立を外し、寝具の上に並んで座る夫婦の姿を廊下で待っていた親族に見せ、行為終了後は再び初夜装束に着替え、寝具(厚手の布団)の掛け布団を外しシーツに処女の証である血がついているところを見せるのが正式な方法である。

さらに皇族には「一世一代の秘事口伝」なるものがある。これは代々の帝が口頭で直接申し送りするもので…その中にはセックスに関する風習も多く含まれており初夜の段取りから作法、体位、出産しない時期の避妊法などが伝えられている。

この儀式、少なくとも大正天皇までは行われていただろうと推測される。それにしても、一般人にとっては驚愕の事ばかりだ。他人に初夜の一部始終を見てもらい、終いには「血のついたシーツ」を見せなければならない。

何れにしても、穢れを基本とした内容は、朝鮮半島からの影響が大きいと思われる。


歴代天皇で妾が一番多いのは、嵯峨天皇で29人。毎日違う女性を相手しても1ヶ月かかる。以下、桓武天皇が26人、清和天皇が25人、亀山天皇が21人、後醍醐天皇が20人となっている。金正日の喜び隊なみなのだ。
http://anarchist.seesaa.net/article/11013180.html


▲△▽▼


皇族の性処理はタブー?天皇のセックス事情 2018年12月18日
https://thepartner.jp/3114


最近、小室圭さんと眞子様の婚約発表&延期や、新たな元号の発表でも話題の皇室。外からはうかがい知ることのできない世界ですが、そんな世界だからこそ気になってしまうの皇族のセックス事情。

天皇の初夜の迎え方や、やり方に関して特別なルールがあると言いますが、実際の所どうなのでしょうか。今回は、皇族のセックス・性処理事情について、歴史を踏まえて解説していきます。


天皇のセックスに関するしきたり

皇族には、代々の天皇から口頭で直接セックスに関する申し送りをするしきたりがあると言われています。これには皇室ならではのセックスに関する風習などが多く含まれており、初夜の作法、体位、出産しない時期の避妊法など多岐にわたります。

結婚をして、初夜を迎える者に対して代々申し伝えられているという仕組みです。こうした儀式・しきたりは、主に大正天皇の時代まで続けられていたと言われており、形式に変化はありつつも長い歴史の間続けられてきたと考えられています。

巫女の存在

こうしたしきたりの中でも重要な存在が、巫女です。皇室には巫女と呼ばれる女官が存在し、性において重要な役割を果たしてきました。女官は皇族の世話をおこなう女性たちのことで、性に関するものを含め多岐にわたる領域で役割を担ってきました。

皇室のセックスにおいては、巫女が重要な役割を果たしてきたと言われていますが、たとえば皇族の初夜において巫女がともに入浴するなど、数々の儀式において側には巫女がいたようです。

では、こうした儀式について見ていきましょう。

皇族の初夜の迎え方

皇族のセックスは巫女が手助けしますが、そのための準備や作法など、皇族の初夜はやらなければいけないことがたくさんあります。

初夜の床入りの際に白餅を用意しなければならなかったり、花婿と花嫁、巫女の3人で入浴をする入浴潔斎の儀など、皇族ではない私たちにとっては耳慣れないものばかり。

みそぎ

みそぎは皇室代々の風習で、皇族の直系男子である皇太子が、年頃(15歳から18歳頃)になると、性技に長けた巫女から性に関する技術を学ぶものです。

いわるゆる筆おろしの行為であり、このみそぎを担当した女官が巫女として、皇室男子の花婿とともに入浴をします。

入浴潔斎の儀

この入浴のことを、入浴潔斎(にゅうよくけっさい)の儀と呼びます。巫女とともに風呂に入り、体中を清めてもらいます。この際、花嫁も花婿も巫女とともに入浴すると言われています。

すでに述べた通り、ここで入浴する巫女はみそぎにおいて花婿に性に関する手ほどきをしており、花婿の生殖機能を確認しています。皇室にとって家系を途絶えさせないことは重要な役割のため、入浴潔斎の儀よりも前にみそぎを済まして、生殖機能に問題がないことを確認していることが大事なのです。

初夜装束を身につける

その後、花婿と花嫁は初夜を迎えますが、この時に初夜装束と呼ばれる着物を身に着けます。これは入浴潔斎の儀をすませた花嫁花婿が、初夜のために着る白い着物のことです。

この着物にはその下には一切何も下着をつけないと言われています。

初夜の床入り

いよいよ初夜の床入りですが、これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、初夜の床入りの際には白餅を用意します。

花嫁花婿はこの白餅を食べあうことで、初めてのセックスで子宝に恵まれるように霊力を与えることが願われます。

露見

床入りをへてセックスに至りますが、この際には介添人が、花嫁花婿のセックスの場に立ち会い、一部始終を見届けます。

またセックスが終わったあとは、寝所の扉を開けて、壁代と呼ばれる衝立を外し、寝具の上に並んで寝ている夫婦のシーツに処女の証である血がついているところを確認する役目も果たします。

現在の皇室におけるセックス事情は?

以上、皇室に代々伝わるセックスに関する話を紹介しました。皇室のセックスにおいては、巫女含めて3人で入浴をしたり、他人にセックスを見届けられなければいけなかったりと、一般人には驚きのしきたりが数多くあります。

もちろんこれらの儀式は、歴史的な皇室においておこなわれてたきもので、現在の天皇家において、どの程度まで続けられているかは不明です。一般的に、明治・大正天皇の時代までは儀式が重んじられていたと言われていますが、一部の儀式については現在も残っている可能性もあります。

ただし、人権意識が高まった現在においては、こうした儀式が天皇や皇室にとって負担になっている事実もあり、SPがついていたり、日々の行動が制限されているとはいえ、皇室や天皇も普通の人と同じような生活をすることが目指されていることから、あくまでも歴史的なセックスの儀式・しきたりだと考えていた方が良さそうです。
https://thepartner.jp/3114

▲△▽▼


>花嫁の歳の数だけの白餅を用意し、四枚の銀盤に乗せる。これを子宝に恵まれた老夫婦(主に子供のいる侍従上がりの人間)が初夜の寝床に運んで供える。

>新婚夫婦はこの餅をひとつずつ食べてから行為に及ぶ。

>いよいよ初夜の床入りですが、これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、初夜の床入りの際には白餅を用意します。

>花嫁花婿はこの白餅を食べあうことで、初めてのセックスで子宝に恵まれるように霊力を与えることが願われます。

昔、三宅さんから聞いた話 2012-11-16
あのころは、三宅さんに、竹村健一さん、飯島清さんが、


テレビで活躍中だった。


空港まで車で三宅さんを迎えに行った。


高速道路を走りながら車中で、


昭和天皇の話になった。


三宅さんが、日本史の江上波夫さんから聞いた話だと。


あの騎馬民族説の江上さんですね。


そう。


天皇陛下との晩餐で、歴史学者の江上波夫さんが、


昭和天皇に質問したそうだ。
陛下は、オフレコならばと前置きして答えられたそうだ。

Q:先祖は、どこから来たものだと思われますか?

A:朝鮮半島だと思う。

Q:どうしてそう思われますか?

A:皇室の重要な行事のなかで、お供えするもので、シルトックという餅がある。
これが、朝鮮半島由来のものだから、そう思います。


と答えられたと。


三宅さんは続けて、これはいまわれわれが普通に食べている、


もち米からの餅ではなくて、うるち米からつくる。


現在、文化庁は皇室の先祖の古墳を、保存という名目で閉鎖し公開してない。
古墳を公開すると、天皇家のルーツがはっきりするためだ。
と教えてくれた。


昭和天皇ゆかりの話をしたかったようだ。


いま、あのときの顔を思い出しています。


三宅さん、歯切れのいい話で、


日本の左傾化に歯止めを掛けていた。


やすらかにお眠りくださいますように。
https://blog.goo.ne.jp/akirakasan/e/a6f887959603d8e10b513314716d3643


http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/547.html#c177

[近代史02] 神輿の黙示録(16)(天皇と役座の謎:何故役座は神輿に乗るのか) 五月晴郎
1. 中川隆[-11074] koaQ7Jey 2019年3月29日 20:15:39 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[947]

皇族初夜の儀式「三箇夜餅の儀」 _ 朝鮮半島由来のシルトックという餅を使う儀式


厳かに執り行われる皇族の初夜。神武天皇の染色体だか遺伝子だかは、こうして受け継がれていった…


皇族初夜の儀式は束帯と十二単の正式な衣装をまとって宮中三殿の賢所で行う「賢所大前の儀」や、親と子の杯を交わす「朝見の儀」ら、一連の結婚の儀をとどこおりなく終えると初夜を迎えるための準備「入浴潔斎の儀」を行う。

簡単に言えば、風呂に入って身を清めるということだが、花嫁は巫女と呼ばれる女官[正式には神社の娘(処女)だが、実際は皇族に仕える中高年の女性が大半]と一緒に入浴する。

浴室に入ると花嫁は、仁王立ちのまま一切自分の体に手を触れてはならず、巫女が服を脱がせ、体の隅々まで洗う。

隅々というからには外側から触れることのできる内部(耳・口・鼻からアソコ・肛門など)にも手指を入れて清める。

これは暗に花嫁の生殖機能を確かめる意味合いも併せ持つと言われている。

ちなみに花婿も巫女と一緒に入浴し、同様に体を清めてもらうのだが、この時の巫女は花婿にとってみそぎ相手でもあり、すでに生殖機能については確認済みということになる。

みそぎとはつまり筆おろしの意。これは皇族代々の風習で、皇族の直系男子は年頃(15歳から18歳)になるとみそぎを済ませる。正式にはみそぎの段取りを教え込まれた巫女、つまり性技に長けた処女がお相手を務めるが、実際は経験豊富な熟女の女官になる。

入浴潔斎の儀を終えると「初夜装束」と呼ばれる白い着物に着替えて(その下には一切下着をつけない)いよいよ初夜の床入り。これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、平安の時代から続く伝統的な儀式である。

まず、花嫁の歳の数だけの白餅を用意し、四枚の銀盤に乗せる。これを子宝に恵まれた老夫婦(主に子供のいる侍従上がりの人間)が初夜の寝床に運んで供える。新婚夫婦はこの餅をひとつずつ食べてから行為に及ぶ。元々は3日間繰り返すものであったが、近代は初夜のみとされる。要するに初めてのセックスで子宝に恵まれるよう霊力を与える儀式ということらしい。

さらに特筆すべきは、以上の儀式には夫と妻、それぞれの身分を保証する、一組の男女が介添人(仲人夫婦にあたる立場の人で部屋の隅で行為の一部始終を見届ける)として立ち会っていることと、儀式が終了した(性行為を終えた)ということを知らせる露見という、お披露目する点である。

露見とは、寝所の扉を開け壁代と呼ばれる衝立を外し、寝具の上に並んで座る夫婦の姿を廊下で待っていた親族に見せ、行為終了後は再び初夜装束に着替え、寝具(厚手の布団)の掛け布団を外しシーツに処女の証である血がついているところを見せるのが正式な方法である。

さらに皇族には「一世一代の秘事口伝」なるものがある。これは代々の帝が口頭で直接申し送りするもので…その中にはセックスに関する風習も多く含まれており初夜の段取りから作法、体位、出産しない時期の避妊法などが伝えられている。

この儀式、少なくとも大正天皇までは行われていただろうと推測される。それにしても、一般人にとっては驚愕の事ばかりだ。他人に初夜の一部始終を見てもらい、終いには「血のついたシーツ」を見せなければならない。

何れにしても、穢れを基本とした内容は、朝鮮半島からの影響が大きいと思われる。


歴代天皇で妾が一番多いのは、嵯峨天皇で29人。毎日違う女性を相手しても1ヶ月かかる。以下、桓武天皇が26人、清和天皇が25人、亀山天皇が21人、後醍醐天皇が20人となっている。金正日の喜び隊なみなのだ。
http://anarchist.seesaa.net/article/11013180.html


▲△▽▼


皇族の性処理はタブー?天皇のセックス事情 2018年12月18日
https://thepartner.jp/3114


最近、小室圭さんと眞子様の婚約発表&延期や、新たな元号の発表でも話題の皇室。外からはうかがい知ることのできない世界ですが、そんな世界だからこそ気になってしまうの皇族のセックス事情。

天皇の初夜の迎え方や、やり方に関して特別なルールがあると言いますが、実際の所どうなのでしょうか。今回は、皇族のセックス・性処理事情について、歴史を踏まえて解説していきます。


天皇のセックスに関するしきたり

皇族には、代々の天皇から口頭で直接セックスに関する申し送りをするしきたりがあると言われています。これには皇室ならではのセックスに関する風習などが多く含まれており、初夜の作法、体位、出産しない時期の避妊法など多岐にわたります。

結婚をして、初夜を迎える者に対して代々申し伝えられているという仕組みです。こうした儀式・しきたりは、主に大正天皇の時代まで続けられていたと言われており、形式に変化はありつつも長い歴史の間続けられてきたと考えられています。

巫女の存在

こうしたしきたりの中でも重要な存在が、巫女です。皇室には巫女と呼ばれる女官が存在し、性において重要な役割を果たしてきました。女官は皇族の世話をおこなう女性たちのことで、性に関するものを含め多岐にわたる領域で役割を担ってきました。

皇室のセックスにおいては、巫女が重要な役割を果たしてきたと言われていますが、たとえば皇族の初夜において巫女がともに入浴するなど、数々の儀式において側には巫女がいたようです。

では、こうした儀式について見ていきましょう。

皇族の初夜の迎え方

皇族のセックスは巫女が手助けしますが、そのための準備や作法など、皇族の初夜はやらなければいけないことがたくさんあります。

初夜の床入りの際に白餅を用意しなければならなかったり、花婿と花嫁、巫女の3人で入浴をする入浴潔斎の儀など、皇族ではない私たちにとっては耳慣れないものばかり。

みそぎ

みそぎは皇室代々の風習で、皇族の直系男子である皇太子が、年頃(15歳から18歳頃)になると、性技に長けた巫女から性に関する技術を学ぶものです。

いわるゆる筆おろしの行為であり、このみそぎを担当した女官が巫女として、皇室男子の花婿とともに入浴をします。

入浴潔斎の儀

この入浴のことを、入浴潔斎(にゅうよくけっさい)の儀と呼びます。巫女とともに風呂に入り、体中を清めてもらいます。この際、花嫁も花婿も巫女とともに入浴すると言われています。

すでに述べた通り、ここで入浴する巫女はみそぎにおいて花婿に性に関する手ほどきをしており、花婿の生殖機能を確認しています。皇室にとって家系を途絶えさせないことは重要な役割のため、入浴潔斎の儀よりも前にみそぎを済まして、生殖機能に問題がないことを確認していることが大事なのです。

初夜装束を身につける

その後、花婿と花嫁は初夜を迎えますが、この時に初夜装束と呼ばれる着物を身に着けます。これは入浴潔斎の儀をすませた花嫁花婿が、初夜のために着る白い着物のことです。

この着物にはその下には一切何も下着をつけないと言われています。

初夜の床入り

いよいよ初夜の床入りですが、これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、初夜の床入りの際には白餅を用意します。

花嫁花婿はこの白餅を食べあうことで、初めてのセックスで子宝に恵まれるように霊力を与えることが願われます。

露見

床入りをへてセックスに至りますが、この際には介添人が、花嫁花婿のセックスの場に立ち会い、一部始終を見届けます。

またセックスが終わったあとは、寝所の扉を開けて、壁代と呼ばれる衝立を外し、寝具の上に並んで寝ている夫婦のシーツに処女の証である血がついているところを確認する役目も果たします。

現在の皇室におけるセックス事情は?

以上、皇室に代々伝わるセックスに関する話を紹介しました。皇室のセックスにおいては、巫女含めて3人で入浴をしたり、他人にセックスを見届けられなければいけなかったりと、一般人には驚きのしきたりが数多くあります。

もちろんこれらの儀式は、歴史的な皇室においておこなわれてたきもので、現在の天皇家において、どの程度まで続けられているかは不明です。一般的に、明治・大正天皇の時代までは儀式が重んじられていたと言われていますが、一部の儀式については現在も残っている可能性もあります。

ただし、人権意識が高まった現在においては、こうした儀式が天皇や皇室にとって負担になっている事実もあり、SPがついていたり、日々の行動が制限されているとはいえ、皇室や天皇も普通の人と同じような生活をすることが目指されていることから、あくまでも歴史的なセックスの儀式・しきたりだと考えていた方が良さそうです。
https://thepartner.jp/3114

▲△▽▼


>花嫁の歳の数だけの白餅を用意し、四枚の銀盤に乗せる。これを子宝に恵まれた老夫婦(主に子供のいる侍従上がりの人間)が初夜の寝床に運んで供える。

>新婚夫婦はこの餅をひとつずつ食べてから行為に及ぶ。

>いよいよ初夜の床入りですが、これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、初夜の床入りの際には白餅を用意します。

>花嫁花婿はこの白餅を食べあうことで、初めてのセックスで子宝に恵まれるように霊力を与えることが願われます。

昔、三宅さんから聞いた話 2012-11-16
あのころは、三宅さんに、竹村健一さん、飯島清さんが、


テレビで活躍中だった。


空港まで車で三宅さんを迎えに行った。


高速道路を走りながら車中で、


昭和天皇の話になった。


三宅さんが、日本史の江上波夫さんから聞いた話だと。


あの騎馬民族説の江上さんですね。


そう。


天皇陛下との晩餐で、歴史学者の江上波夫さんが、


昭和天皇に質問したそうだ。
陛下は、オフレコならばと前置きして答えられたそうだ。

Q:先祖は、どこから来たものだと思われますか?

A:朝鮮半島だと思う。

Q:どうしてそう思われますか?

A:皇室の重要な行事のなかで、お供えするもので、シルトックという餅がある。
これが、朝鮮半島由来のものだから、そう思います。


と答えられたと。


三宅さんは続けて、これはいまわれわれが普通に食べている、


もち米からの餅ではなくて、うるち米からつくる。


現在、文化庁は皇室の先祖の古墳を、保存という名目で閉鎖し公開してない。
古墳を公開すると、天皇家のルーツがはっきりするためだ。
と教えてくれた。


昭和天皇ゆかりの話をしたかったようだ。


いま、あのときの顔を思い出しています。


三宅さん、歯切れのいい話で、


日本の左傾化に歯止めを掛けていた。


やすらかにお眠りくださいますように。
https://blog.goo.ne.jp/akirakasan/e/a6f887959603d8e10b513314716d3643


http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/844.html#c1

[近代史3] 天皇一族の様な一重瞼・奥二重瞼は華北に居た漢民族にしかみられない 中川隆
17. 中川隆[-11076] koaQ7Jey 2019年3月29日 20:16:33 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[945]

皇族初夜の儀式「三箇夜餅の儀」 _ 朝鮮半島由来のシルトックという餅を使う儀式


厳かに執り行われる皇族の初夜。神武天皇の染色体だか遺伝子だかは、こうして受け継がれていった…


皇族初夜の儀式は束帯と十二単の正式な衣装をまとって宮中三殿の賢所で行う「賢所大前の儀」や、親と子の杯を交わす「朝見の儀」ら、一連の結婚の儀をとどこおりなく終えると初夜を迎えるための準備「入浴潔斎の儀」を行う。

簡単に言えば、風呂に入って身を清めるということだが、花嫁は巫女と呼ばれる女官[正式には神社の娘(処女)だが、実際は皇族に仕える中高年の女性が大半]と一緒に入浴する。

浴室に入ると花嫁は、仁王立ちのまま一切自分の体に手を触れてはならず、巫女が服を脱がせ、体の隅々まで洗う。

隅々というからには外側から触れることのできる内部(耳・口・鼻からアソコ・肛門など)にも手指を入れて清める。

これは暗に花嫁の生殖機能を確かめる意味合いも併せ持つと言われている。

ちなみに花婿も巫女と一緒に入浴し、同様に体を清めてもらうのだが、この時の巫女は花婿にとってみそぎ相手でもあり、すでに生殖機能については確認済みということになる。

みそぎとはつまり筆おろしの意。これは皇族代々の風習で、皇族の直系男子は年頃(15歳から18歳)になるとみそぎを済ませる。正式にはみそぎの段取りを教え込まれた巫女、つまり性技に長けた処女がお相手を務めるが、実際は経験豊富な熟女の女官になる。

入浴潔斎の儀を終えると「初夜装束」と呼ばれる白い着物に着替えて(その下には一切下着をつけない)いよいよ初夜の床入り。これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、平安の時代から続く伝統的な儀式である。

まず、花嫁の歳の数だけの白餅を用意し、四枚の銀盤に乗せる。これを子宝に恵まれた老夫婦(主に子供のいる侍従上がりの人間)が初夜の寝床に運んで供える。新婚夫婦はこの餅をひとつずつ食べてから行為に及ぶ。元々は3日間繰り返すものであったが、近代は初夜のみとされる。要するに初めてのセックスで子宝に恵まれるよう霊力を与える儀式ということらしい。

さらに特筆すべきは、以上の儀式には夫と妻、それぞれの身分を保証する、一組の男女が介添人(仲人夫婦にあたる立場の人で部屋の隅で行為の一部始終を見届ける)として立ち会っていることと、儀式が終了した(性行為を終えた)ということを知らせる露見という、お披露目する点である。

露見とは、寝所の扉を開け壁代と呼ばれる衝立を外し、寝具の上に並んで座る夫婦の姿を廊下で待っていた親族に見せ、行為終了後は再び初夜装束に着替え、寝具(厚手の布団)の掛け布団を外しシーツに処女の証である血がついているところを見せるのが正式な方法である。

さらに皇族には「一世一代の秘事口伝」なるものがある。これは代々の帝が口頭で直接申し送りするもので…その中にはセックスに関する風習も多く含まれており初夜の段取りから作法、体位、出産しない時期の避妊法などが伝えられている。

この儀式、少なくとも大正天皇までは行われていただろうと推測される。それにしても、一般人にとっては驚愕の事ばかりだ。他人に初夜の一部始終を見てもらい、終いには「血のついたシーツ」を見せなければならない。

何れにしても、穢れを基本とした内容は、朝鮮半島からの影響が大きいと思われる。


歴代天皇で妾が一番多いのは、嵯峨天皇で29人。毎日違う女性を相手しても1ヶ月かかる。以下、桓武天皇が26人、清和天皇が25人、亀山天皇が21人、後醍醐天皇が20人となっている。金正日の喜び隊なみなのだ。
http://anarchist.seesaa.net/article/11013180.html


▲△▽▼


皇族の性処理はタブー?天皇のセックス事情 2018年12月18日
https://thepartner.jp/3114


最近、小室圭さんと眞子様の婚約発表&延期や、新たな元号の発表でも話題の皇室。外からはうかがい知ることのできない世界ですが、そんな世界だからこそ気になってしまうの皇族のセックス事情。

天皇の初夜の迎え方や、やり方に関して特別なルールがあると言いますが、実際の所どうなのでしょうか。今回は、皇族のセックス・性処理事情について、歴史を踏まえて解説していきます。


天皇のセックスに関するしきたり

皇族には、代々の天皇から口頭で直接セックスに関する申し送りをするしきたりがあると言われています。これには皇室ならではのセックスに関する風習などが多く含まれており、初夜の作法、体位、出産しない時期の避妊法など多岐にわたります。

結婚をして、初夜を迎える者に対して代々申し伝えられているという仕組みです。こうした儀式・しきたりは、主に大正天皇の時代まで続けられていたと言われており、形式に変化はありつつも長い歴史の間続けられてきたと考えられています。

巫女の存在

こうしたしきたりの中でも重要な存在が、巫女です。皇室には巫女と呼ばれる女官が存在し、性において重要な役割を果たしてきました。女官は皇族の世話をおこなう女性たちのことで、性に関するものを含め多岐にわたる領域で役割を担ってきました。

皇室のセックスにおいては、巫女が重要な役割を果たしてきたと言われていますが、たとえば皇族の初夜において巫女がともに入浴するなど、数々の儀式において側には巫女がいたようです。

では、こうした儀式について見ていきましょう。

皇族の初夜の迎え方

皇族のセックスは巫女が手助けしますが、そのための準備や作法など、皇族の初夜はやらなければいけないことがたくさんあります。

初夜の床入りの際に白餅を用意しなければならなかったり、花婿と花嫁、巫女の3人で入浴をする入浴潔斎の儀など、皇族ではない私たちにとっては耳慣れないものばかり。

みそぎ

みそぎは皇室代々の風習で、皇族の直系男子である皇太子が、年頃(15歳から18歳頃)になると、性技に長けた巫女から性に関する技術を学ぶものです。

いわるゆる筆おろしの行為であり、このみそぎを担当した女官が巫女として、皇室男子の花婿とともに入浴をします。

入浴潔斎の儀

この入浴のことを、入浴潔斎(にゅうよくけっさい)の儀と呼びます。巫女とともに風呂に入り、体中を清めてもらいます。この際、花嫁も花婿も巫女とともに入浴すると言われています。

すでに述べた通り、ここで入浴する巫女はみそぎにおいて花婿に性に関する手ほどきをしており、花婿の生殖機能を確認しています。皇室にとって家系を途絶えさせないことは重要な役割のため、入浴潔斎の儀よりも前にみそぎを済まして、生殖機能に問題がないことを確認していることが大事なのです。

初夜装束を身につける

その後、花婿と花嫁は初夜を迎えますが、この時に初夜装束と呼ばれる着物を身に着けます。これは入浴潔斎の儀をすませた花嫁花婿が、初夜のために着る白い着物のことです。

この着物にはその下には一切何も下着をつけないと言われています。

初夜の床入り

いよいよ初夜の床入りですが、これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、初夜の床入りの際には白餅を用意します。

花嫁花婿はこの白餅を食べあうことで、初めてのセックスで子宝に恵まれるように霊力を与えることが願われます。

露見

床入りをへてセックスに至りますが、この際には介添人が、花嫁花婿のセックスの場に立ち会い、一部始終を見届けます。

またセックスが終わったあとは、寝所の扉を開けて、壁代と呼ばれる衝立を外し、寝具の上に並んで寝ている夫婦のシーツに処女の証である血がついているところを確認する役目も果たします。

現在の皇室におけるセックス事情は?

以上、皇室に代々伝わるセックスに関する話を紹介しました。皇室のセックスにおいては、巫女含めて3人で入浴をしたり、他人にセックスを見届けられなければいけなかったりと、一般人には驚きのしきたりが数多くあります。

もちろんこれらの儀式は、歴史的な皇室においておこなわれてたきもので、現在の天皇家において、どの程度まで続けられているかは不明です。一般的に、明治・大正天皇の時代までは儀式が重んじられていたと言われていますが、一部の儀式については現在も残っている可能性もあります。

ただし、人権意識が高まった現在においては、こうした儀式が天皇や皇室にとって負担になっている事実もあり、SPがついていたり、日々の行動が制限されているとはいえ、皇室や天皇も普通の人と同じような生活をすることが目指されていることから、あくまでも歴史的なセックスの儀式・しきたりだと考えていた方が良さそうです。
https://thepartner.jp/3114

▲△▽▼


>花嫁の歳の数だけの白餅を用意し、四枚の銀盤に乗せる。これを子宝に恵まれた老夫婦(主に子供のいる侍従上がりの人間)が初夜の寝床に運んで供える。

>新婚夫婦はこの餅をひとつずつ食べてから行為に及ぶ。

>いよいよ初夜の床入りですが、これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、初夜の床入りの際には白餅を用意します。

>花嫁花婿はこの白餅を食べあうことで、初めてのセックスで子宝に恵まれるように霊力を与えることが願われます。

昔、三宅さんから聞いた話 2012-11-16
あのころは、三宅さんに、竹村健一さん、飯島清さんが、


テレビで活躍中だった。


空港まで車で三宅さんを迎えに行った。


高速道路を走りながら車中で、


昭和天皇の話になった。


三宅さんが、日本史の江上波夫さんから聞いた話だと。


あの騎馬民族説の江上さんですね。


そう。


天皇陛下との晩餐で、歴史学者の江上波夫さんが、


昭和天皇に質問したそうだ。
陛下は、オフレコならばと前置きして答えられたそうだ。

Q:先祖は、どこから来たものだと思われますか?

A:朝鮮半島だと思う。

Q:どうしてそう思われますか?

A:皇室の重要な行事のなかで、お供えするもので、シルトックという餅がある。
これが、朝鮮半島由来のものだから、そう思います。


と答えられたと。


三宅さんは続けて、これはいまわれわれが普通に食べている、


もち米からの餅ではなくて、うるち米からつくる。


現在、文化庁は皇室の先祖の古墳を、保存という名目で閉鎖し公開してない。
古墳を公開すると、天皇家のルーツがはっきりするためだ。
と教えてくれた。


昭和天皇ゆかりの話をしたかったようだ。


いま、あのときの顔を思い出しています。


三宅さん、歯切れのいい話で、


日本の左傾化に歯止めを掛けていた。


やすらかにお眠りくださいますように。
https://blog.goo.ne.jp/akirakasan/e/a6f887959603d8e10b513314716d3643


http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/103.html#c17

[近代史02] 神輿の黙示録(23)(明治政府はイギリス東インド会社の傀儡政府だ:夷を以って夷を制す) 五月晴郎
2. 中川隆[-11075] koaQ7Jey 2019年3月29日 20:17:40 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[946]

皇族初夜の儀式「三箇夜餅の儀」 _ 朝鮮半島由来のシルトックという餅を使う儀式


厳かに執り行われる皇族の初夜。神武天皇の染色体だか遺伝子だかは、こうして受け継がれていった…


皇族初夜の儀式は束帯と十二単の正式な衣装をまとって宮中三殿の賢所で行う「賢所大前の儀」や、親と子の杯を交わす「朝見の儀」ら、一連の結婚の儀をとどこおりなく終えると初夜を迎えるための準備「入浴潔斎の儀」を行う。

簡単に言えば、風呂に入って身を清めるということだが、花嫁は巫女と呼ばれる女官[正式には神社の娘(処女)だが、実際は皇族に仕える中高年の女性が大半]と一緒に入浴する。

浴室に入ると花嫁は、仁王立ちのまま一切自分の体に手を触れてはならず、巫女が服を脱がせ、体の隅々まで洗う。

隅々というからには外側から触れることのできる内部(耳・口・鼻からアソコ・肛門など)にも手指を入れて清める。

これは暗に花嫁の生殖機能を確かめる意味合いも併せ持つと言われている。

ちなみに花婿も巫女と一緒に入浴し、同様に体を清めてもらうのだが、この時の巫女は花婿にとってみそぎ相手でもあり、すでに生殖機能については確認済みということになる。

みそぎとはつまり筆おろしの意。これは皇族代々の風習で、皇族の直系男子は年頃(15歳から18歳)になるとみそぎを済ませる。正式にはみそぎの段取りを教え込まれた巫女、つまり性技に長けた処女がお相手を務めるが、実際は経験豊富な熟女の女官になる。

入浴潔斎の儀を終えると「初夜装束」と呼ばれる白い着物に着替えて(その下には一切下着をつけない)いよいよ初夜の床入り。これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、平安の時代から続く伝統的な儀式である。

まず、花嫁の歳の数だけの白餅を用意し、四枚の銀盤に乗せる。これを子宝に恵まれた老夫婦(主に子供のいる侍従上がりの人間)が初夜の寝床に運んで供える。新婚夫婦はこの餅をひとつずつ食べてから行為に及ぶ。元々は3日間繰り返すものであったが、近代は初夜のみとされる。要するに初めてのセックスで子宝に恵まれるよう霊力を与える儀式ということらしい。

さらに特筆すべきは、以上の儀式には夫と妻、それぞれの身分を保証する、一組の男女が介添人(仲人夫婦にあたる立場の人で部屋の隅で行為の一部始終を見届ける)として立ち会っていることと、儀式が終了した(性行為を終えた)ということを知らせる露見という、お披露目する点である。

露見とは、寝所の扉を開け壁代と呼ばれる衝立を外し、寝具の上に並んで座る夫婦の姿を廊下で待っていた親族に見せ、行為終了後は再び初夜装束に着替え、寝具(厚手の布団)の掛け布団を外しシーツに処女の証である血がついているところを見せるのが正式な方法である。

さらに皇族には「一世一代の秘事口伝」なるものがある。これは代々の帝が口頭で直接申し送りするもので…その中にはセックスに関する風習も多く含まれており初夜の段取りから作法、体位、出産しない時期の避妊法などが伝えられている。

この儀式、少なくとも大正天皇までは行われていただろうと推測される。それにしても、一般人にとっては驚愕の事ばかりだ。他人に初夜の一部始終を見てもらい、終いには「血のついたシーツ」を見せなければならない。

何れにしても、穢れを基本とした内容は、朝鮮半島からの影響が大きいと思われる。


歴代天皇で妾が一番多いのは、嵯峨天皇で29人。毎日違う女性を相手しても1ヶ月かかる。以下、桓武天皇が26人、清和天皇が25人、亀山天皇が21人、後醍醐天皇が20人となっている。金正日の喜び隊なみなのだ。
http://anarchist.seesaa.net/article/11013180.html


▲△▽▼


皇族の性処理はタブー?天皇のセックス事情 2018年12月18日
https://thepartner.jp/3114


最近、小室圭さんと眞子様の婚約発表&延期や、新たな元号の発表でも話題の皇室。外からはうかがい知ることのできない世界ですが、そんな世界だからこそ気になってしまうの皇族のセックス事情。

天皇の初夜の迎え方や、やり方に関して特別なルールがあると言いますが、実際の所どうなのでしょうか。今回は、皇族のセックス・性処理事情について、歴史を踏まえて解説していきます。


天皇のセックスに関するしきたり

皇族には、代々の天皇から口頭で直接セックスに関する申し送りをするしきたりがあると言われています。これには皇室ならではのセックスに関する風習などが多く含まれており、初夜の作法、体位、出産しない時期の避妊法など多岐にわたります。

結婚をして、初夜を迎える者に対して代々申し伝えられているという仕組みです。こうした儀式・しきたりは、主に大正天皇の時代まで続けられていたと言われており、形式に変化はありつつも長い歴史の間続けられてきたと考えられています。

巫女の存在

こうしたしきたりの中でも重要な存在が、巫女です。皇室には巫女と呼ばれる女官が存在し、性において重要な役割を果たしてきました。女官は皇族の世話をおこなう女性たちのことで、性に関するものを含め多岐にわたる領域で役割を担ってきました。

皇室のセックスにおいては、巫女が重要な役割を果たしてきたと言われていますが、たとえば皇族の初夜において巫女がともに入浴するなど、数々の儀式において側には巫女がいたようです。

では、こうした儀式について見ていきましょう。

皇族の初夜の迎え方

皇族のセックスは巫女が手助けしますが、そのための準備や作法など、皇族の初夜はやらなければいけないことがたくさんあります。

初夜の床入りの際に白餅を用意しなければならなかったり、花婿と花嫁、巫女の3人で入浴をする入浴潔斎の儀など、皇族ではない私たちにとっては耳慣れないものばかり。

みそぎ

みそぎは皇室代々の風習で、皇族の直系男子である皇太子が、年頃(15歳から18歳頃)になると、性技に長けた巫女から性に関する技術を学ぶものです。

いわるゆる筆おろしの行為であり、このみそぎを担当した女官が巫女として、皇室男子の花婿とともに入浴をします。

入浴潔斎の儀

この入浴のことを、入浴潔斎(にゅうよくけっさい)の儀と呼びます。巫女とともに風呂に入り、体中を清めてもらいます。この際、花嫁も花婿も巫女とともに入浴すると言われています。

すでに述べた通り、ここで入浴する巫女はみそぎにおいて花婿に性に関する手ほどきをしており、花婿の生殖機能を確認しています。皇室にとって家系を途絶えさせないことは重要な役割のため、入浴潔斎の儀よりも前にみそぎを済まして、生殖機能に問題がないことを確認していることが大事なのです。

初夜装束を身につける

その後、花婿と花嫁は初夜を迎えますが、この時に初夜装束と呼ばれる着物を身に着けます。これは入浴潔斎の儀をすませた花嫁花婿が、初夜のために着る白い着物のことです。

この着物にはその下には一切何も下着をつけないと言われています。

初夜の床入り

いよいよ初夜の床入りですが、これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、初夜の床入りの際には白餅を用意します。

花嫁花婿はこの白餅を食べあうことで、初めてのセックスで子宝に恵まれるように霊力を与えることが願われます。

露見

床入りをへてセックスに至りますが、この際には介添人が、花嫁花婿のセックスの場に立ち会い、一部始終を見届けます。

またセックスが終わったあとは、寝所の扉を開けて、壁代と呼ばれる衝立を外し、寝具の上に並んで寝ている夫婦のシーツに処女の証である血がついているところを確認する役目も果たします。

現在の皇室におけるセックス事情は?

以上、皇室に代々伝わるセックスに関する話を紹介しました。皇室のセックスにおいては、巫女含めて3人で入浴をしたり、他人にセックスを見届けられなければいけなかったりと、一般人には驚きのしきたりが数多くあります。

もちろんこれらの儀式は、歴史的な皇室においておこなわれてたきもので、現在の天皇家において、どの程度まで続けられているかは不明です。一般的に、明治・大正天皇の時代までは儀式が重んじられていたと言われていますが、一部の儀式については現在も残っている可能性もあります。

ただし、人権意識が高まった現在においては、こうした儀式が天皇や皇室にとって負担になっている事実もあり、SPがついていたり、日々の行動が制限されているとはいえ、皇室や天皇も普通の人と同じような生活をすることが目指されていることから、あくまでも歴史的なセックスの儀式・しきたりだと考えていた方が良さそうです。
https://thepartner.jp/3114

▲△▽▼


>花嫁の歳の数だけの白餅を用意し、四枚の銀盤に乗せる。これを子宝に恵まれた老夫婦(主に子供のいる侍従上がりの人間)が初夜の寝床に運んで供える。

>新婚夫婦はこの餅をひとつずつ食べてから行為に及ぶ。

>いよいよ初夜の床入りですが、これは「三箇夜餅の儀」とも呼ばれ、初夜の床入りの際には白餅を用意します。

>花嫁花婿はこの白餅を食べあうことで、初めてのセックスで子宝に恵まれるように霊力を与えることが願われます。

昔、三宅さんから聞いた話 2012-11-16
あのころは、三宅さんに、竹村健一さん、飯島清さんが、


テレビで活躍中だった。


空港まで車で三宅さんを迎えに行った。


高速道路を走りながら車中で、


昭和天皇の話になった。


三宅さんが、日本史の江上波夫さんから聞いた話だと。


あの騎馬民族説の江上さんですね。


そう。


天皇陛下との晩餐で、歴史学者の江上波夫さんが、


昭和天皇に質問したそうだ。
陛下は、オフレコならばと前置きして答えられたそうだ。

Q:先祖は、どこから来たものだと思われますか?

A:朝鮮半島だと思う。

Q:どうしてそう思われますか?

A:皇室の重要な行事のなかで、お供えするもので、シルトックという餅がある。
これが、朝鮮半島由来のものだから、そう思います。


と答えられたと。


三宅さんは続けて、これはいまわれわれが普通に食べている、


もち米からの餅ではなくて、うるち米からつくる。


現在、文化庁は皇室の先祖の古墳を、保存という名目で閉鎖し公開してない。
古墳を公開すると、天皇家のルーツがはっきりするためだ。
と教えてくれた。


昭和天皇ゆかりの話をしたかったようだ。


いま、あのときの顔を思い出しています。


三宅さん、歯切れのいい話で、


日本の左傾化に歯止めを掛けていた。


やすらかにお眠りくださいますように。
https://blog.goo.ne.jp/akirakasan/e/a6f887959603d8e10b513314716d3643


http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/851.html#c2

[リバイバル3] 音楽はこういう部屋で聴きたい 中川隆
51. 中川隆[-11074] koaQ7Jey 2019年3月29日 21:39:17 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[947]

タワーマンションでは音楽は聴けない

タワーマンションは「超高層レオパレス」である - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=bOzn2v8mnVE

2019/03/26 に公開


レオパレスの建設したアパートが
建築基準法違反レベルの状態である、
ということが大きな問題になっています。
界壁がなかったり壁が薄かったり・・・
隣の生活音が丸聞こえである、
という指摘もたくさんあるようです。

実は、ブームになっているタワーマンションは
構造的にレオパレスと類似した状態であることが
世間ではあまり知られていません。
構造上、壁を薄くしなければいけないのが
日本のタワマンである、という現実を
榊淳司がズバリ指摘しています。

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/655.html#c51

[近代史3] 皇族初夜の儀式「三箇夜餅の儀」 _ 朝鮮半島由来のシルトックという餅を使う儀式 中川隆
2. 中川隆[-11073] koaQ7Jey 2019年3月30日 07:04:26 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[948]

10. 2013年7月13日 17:47:40 : WUs3UH3xVg

天皇のルーツが渡来系である可能性は昔から指摘されています。

これは近代国家の枠組みから外れるために、社会一般にも研究者間でもある種のタブー、として扱われていた事は、昭和の時代から存在していました。

例としては、天皇家の埋葬が土葬で、朝鮮式の埋葬法で古墳と似て山のような盛り土である事は知られています。

古い時代の古墳が調査禁止となっているのは、そこから物的証拠が出てくるからです。

それは何を意味するかというと、大陸との繋がりを示すからですね。

終戦直後の占領軍はそうした調査を行ったようですが、現在は出来ない。
宮内庁が許可しないでしょうから、ですね。

当時の認識として、日本を象徴する人物が海外に関係していたとするならば、それは多くの人の混乱を招いたでしょうから簡単には認められない問題でしょう。


日本という国が単一民族ではない、という点もその通りです。

日本が単一民族といった概念を採用したのは近代国家の枠組みが成立する過程で
生み出された概念に過ぎません。

現実は違い、古来から移民の国として存在する、というのが正しいです。

民俗学的考古学的に調査を行った話としては、天皇のルーツは朝鮮半島の38°線付近の小さな集落に、風習がとても似た村があると指摘されていて、それらは紛争地帯であるために容易に近づく事は出来ないだろう、

同行した当時KCIA局員の話としては、そうした天皇の由来について何らかの事情を知っていたらしく、意見を聞かれ

「知らない方が良いこともあるのだ」

と答えたという研究者の話が伝わっています。

この話はあるメディアに流れました。


38°線付近の集落という事は、朝鮮半島の南北の中間点であるので、仮にこの付近が関連する村であると、南だけではなく北とも天皇は接点を持つ可能性が浮かび上がります。

(私の直感として、天皇と北の接点が存在した場合に拉致問題と関係していなければ良いなあ、と思うのですが、、、、、気にしすぎでしょうかね)

こうした話題はタブーに属するので、ある種のオルタナティブメディアで爆弾発言として現れる事も当時としては多かったように思います。

天皇が戦争とどう関わったかについては、総括することは必要だという考えは
理解しますが、戦前の体制や、戦後の状況からいっても、昭和の時代、平成一桁の時代において戦争経験者が多く存在する時代ですし、天皇制や天皇と戦争との関連を法的に取り扱う事は、容易ではないといえるでしょう。

そうした意味では、棄却理由は無理があるとはいえ裁判所が天皇の戦争との関わり
以外に出自等歴史的タブーに絡み、歴史に挑戦するというのも難しいので、
棄却は無理も無いといえるでしょう。
http://www.asyura2.com/12/idletalk40/msg/523.html#c10

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/313.html#c2

[近代史3] 日本人は「狂ったアメリカ」を知らなすぎる 中川隆
30. 中川隆[-11072] koaQ7Jey 2019年3月30日 07:25:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[949]
2019.03.30
脅せば脅すほど自らが「張り子の虎」だということを知られてしまう米国

 ドナルド・トランプ米大統領は3月27日、ロシアがベネズエラから引き揚げなければ、あらゆる手段を使って追い出すとクレムリンを脅した。同じ日にマイク・ペンス副大統領は選挙で選ばれたニコラス・マドゥロ大統領を独裁者と呼び、出て行けと恫喝した。ジョン・ボルトン国家安全保障補佐官もロシアに対し、出て行けと叫んでいる。

 脅して邪魔者を排除するという手法はリビア、シリア、ウクライナでも使っていた。いずれも仕掛けたのはバラク・オバマ政権で、2011年春に始めたリビアとシリア、そして14年2月のウクライナで行った体制転覆作戦を同じ手口だ。

 このうちリビアではムアンマル・アル・カダフィ政権を倒し、カダフィ本人を惨殺した。ウクライナではビクトル・ヤヌコビッチ大統領を追い出し、ネオ・ナチが支配する体制を作り上げている。

 しかし、シリアでは政府軍が強かったこと、バシャール・アル・アサド大統領夫妻がアメリカなどの脅しに屈せず、逃げ出さなかったこと、前のケースの反省からロシアがNATO/アメリカの直接的な軍事介入を阻止、2015年9月からはシリア政府の要請で軍事介入したことなどの結果、アサド体制の転覆には失敗した。

 本ブログでは繰り返し書いてきたが、アメリカのリチャード・ニクソンはアメリカが何をしでかすかわからない国だと思わせることで世界を自分たちが望む方向へ導けると考え、イスラエルのモシェ・ダヤンはイスラエルを狂犬のように振る舞う国にすべきだと語った。

 「触らぬ神に祟りなし」と思わせるべきだということだが、これはネオコンの手口でもある。彼らは脅せば屈すると信じている。

 確かにこれまでは恫喝に大半の国、あるいは人びとは屈したのだが、シリアは屈しなかった。イランも屈しない。イラク国防省はアメリカ大統領の居座り発言に反発、同省の広報担当官を務めているタシーン・アル-カファジ少将は、他国を侵略するためにイラクの領土を使わせないと発言している。アメリカ軍の動きに対する不快感を表明したと言えるだろう。

 ジョージア軍との戦闘、クリミアでの手際、そしてシリアでの戦闘でロシア軍はその強さを世界に示した。同程度の規模の部隊が通常兵器で衝突した場合、アメリカ軍はロシア軍に勝てないことが明確になってしまった。おそらく、朝鮮がロシア、中国、韓国で進めているプランに乗った理由もそこにある。

 ロシアは3月23日、99名の兵員を乗せ、35トンの物資を積んだAn-124とIl-62の2機がカラカス空港へ到着した。トランプ、ペンス、ボルトンらの発言はこれを意識したものだが、ロシア政府は必要なだけ留まるとしている。

 かつてコンドリーサ・ライス元国務長官はFOXニュースのインタビューの中で、​控えめで穏やかに話すアメリカの言うことを聞く人はいない​と語ったが、それは事実。アメリカを信頼ししたり、まして尊敬して従っている人は少ないだろう。大半の人は怖いから従っているだけだが、その怖さが消えかかっている。「張り子の虎」だと考える人が増えている。アメリカを中心とする支配システムが崩れるのは時間の問題のように見える。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201903300000/
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/175.html#c30

[リバイバル3] 株で儲ける方法教えてあげる(こっそり) 新スレ 中川隆
187. 中川隆[-11071] koaQ7Jey 2019年3月30日 07:31:08 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[950]

2019年03月30日
投資に頭を使うより少しの副業をしたほうが良い


投資より貰ったブランド品を売る方が儲かるという真実

ほとんどの人は投資しない方が良い

何度か投資関連の記事を書いていて思ったのは、投資でお金を増やすのも、減らさないのも簡単ではないという事です。

どんな投資能力の人が読むか分からないので、全員に当てはまりそうな事を書くが、全員が絶対勝てる投資はそもそも無い。

大多数の人が損をせず利益を出せそうなものとして、手数料格安の投資信託を何度か勧めています。



それでも相場変動で一時的に含み損になるのは避けられないし、不運が重なればトータルで損もありえます。

そうして得られる投資利益は年5%以下という所で、多くは年間利回り3%以下でしょう。

これは利回りが大きい投資ほどリスクが大きく、リスクが最小限の投資は必然的に利回りも最小になるからです。


政府やアナリストは盛んに投資を勧めますが、一定確率でお金が減るのを考えれば、投資はそれほど素晴らしいものではないです。

仮に孫正義のように10兆円も運用できるなら年間3%は3000億円ですが、100万円だったら年3万円、10万円なら年3千円に過ぎません。

数万円や数千円のために投資につかう労力と、10兆円投資も基本的には同じような事です。

例え数千円の投資でも真剣に考えてやらなければ、絶対に勝つことはできません。


数億円やもっと多くを投資するのも数千円を増やしていくのも同じなので、元手が少ないと割に合わないのです。

物価上昇分程度の利回りで良いなら別ですが、それ以上の利益を得るには人生を賭けるくらいの努力が必要になります。


投資よりバイトがましな真実

投資で副収入を得ようとして、相当な努力をしても保証がないのが投資であり、少額だから勝ち易いという事はありません。

投資額が1千万円以下だったら、投資のために使う労力と結果は、まったく釣り合わないのです。

毎月の小遣いを積み立て投資して利益が出るまで放置、というのがせいぜいでしょう。


投資額100万円の人が年間確実に得られる期待利益は3万円以下なので、時給1000円のバイト30時間分に相当します。

毎月3時間以下のバイトで100万円を1年間投資するのと同じ結果が得られ、しかもバイトは必ず約束したお金がもらえます。

100万円を投資した3%は「成功した場合」だけ貰える金額なので、非常に効率が悪いのが分かります。


最近はヤフオクとかメルカリとかで不用品を処分できるか、家の中の不用品を処分して年間3万円の売り上げはそう難しくないでしょう。

数十万円とか数100万円を投資するために毎日不眠不休で頑張るより、フリマやオークションで何か売ったほうがずっとマシです。

数年間投資で頑張ったが収支はマイナスで心身ともにボロボロという人の方が、投資成功者よりずっと多いのです。
http://www.thutmosev.com/archives/79421347.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/822.html#c187

[リバイバル3] バッド・ディールよりもノー・ディールの方がいい 中川隆
1. 中川隆[-11070] koaQ7Jey 2019年3月30日 07:31:38 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[951]

2019年03月30日
投資に頭を使うより少しの副業をしたほうが良い


投資より貰ったブランド品を売る方が儲かるという真実

ほとんどの人は投資しない方が良い

何度か投資関連の記事を書いていて思ったのは、投資でお金を増やすのも、減らさないのも簡単ではないという事です。

どんな投資能力の人が読むか分からないので、全員に当てはまりそうな事を書くが、全員が絶対勝てる投資はそもそも無い。

大多数の人が損をせず利益を出せそうなものとして、手数料格安の投資信託を何度か勧めています。



それでも相場変動で一時的に含み損になるのは避けられないし、不運が重なればトータルで損もありえます。

そうして得られる投資利益は年5%以下という所で、多くは年間利回り3%以下でしょう。

これは利回りが大きい投資ほどリスクが大きく、リスクが最小限の投資は必然的に利回りも最小になるからです。


政府やアナリストは盛んに投資を勧めますが、一定確率でお金が減るのを考えれば、投資はそれほど素晴らしいものではないです。

仮に孫正義のように10兆円も運用できるなら年間3%は3000億円ですが、100万円だったら年3万円、10万円なら年3千円に過ぎません。

数万円や数千円のために投資につかう労力と、10兆円投資も基本的には同じような事です。

例え数千円の投資でも真剣に考えてやらなければ、絶対に勝つことはできません。


数億円やもっと多くを投資するのも数千円を増やしていくのも同じなので、元手が少ないと割に合わないのです。

物価上昇分程度の利回りで良いなら別ですが、それ以上の利益を得るには人生を賭けるくらいの努力が必要になります。


投資よりバイトがましな真実

投資で副収入を得ようとして、相当な努力をしても保証がないのが投資であり、少額だから勝ち易いという事はありません。

投資額が1千万円以下だったら、投資のために使う労力と結果は、まったく釣り合わないのです。

毎月の小遣いを積み立て投資して利益が出るまで放置、というのがせいぜいでしょう。


投資額100万円の人が年間確実に得られる期待利益は3万円以下なので、時給1000円のバイト30時間分に相当します。

毎月3時間以下のバイトで100万円を1年間投資するのと同じ結果が得られ、しかもバイトは必ず約束したお金がもらえます。

100万円を投資した3%は「成功した場合」だけ貰える金額なので、非常に効率が悪いのが分かります。


最近はヤフオクとかメルカリとかで不用品を処分できるか、家の中の不用品を処分して年間3万円の売り上げはそう難しくないでしょう。

数十万円とか数100万円を投資するために毎日不眠不休で頑張るより、フリマやオークションで何か売ったほうがずっとマシです。

数年間投資で頑張ったが収支はマイナスで心身ともにボロボロという人の方が、投資成功者よりずっと多いのです。
http://www.thutmosev.com/archives/79421347.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/938.html#c1

[リバイバル3] 優良株の長期投資以外はすべてギャンブル 中川隆
10. 中川隆[-11069] koaQ7Jey 2019年3月30日 07:32:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[952]

2019年03月30日
投資に頭を使うより少しの副業をしたほうが良い


投資より貰ったブランド品を売る方が儲かるという真実

ほとんどの人は投資しない方が良い

何度か投資関連の記事を書いていて思ったのは、投資でお金を増やすのも、減らさないのも簡単ではないという事です。

どんな投資能力の人が読むか分からないので、全員に当てはまりそうな事を書くが、全員が絶対勝てる投資はそもそも無い。

大多数の人が損をせず利益を出せそうなものとして、手数料格安の投資信託を何度か勧めています。



それでも相場変動で一時的に含み損になるのは避けられないし、不運が重なればトータルで損もありえます。

そうして得られる投資利益は年5%以下という所で、多くは年間利回り3%以下でしょう。

これは利回りが大きい投資ほどリスクが大きく、リスクが最小限の投資は必然的に利回りも最小になるからです。


政府やアナリストは盛んに投資を勧めますが、一定確率でお金が減るのを考えれば、投資はそれほど素晴らしいものではないです。

仮に孫正義のように10兆円も運用できるなら年間3%は3000億円ですが、100万円だったら年3万円、10万円なら年3千円に過ぎません。

数万円や数千円のために投資につかう労力と、10兆円投資も基本的には同じような事です。

例え数千円の投資でも真剣に考えてやらなければ、絶対に勝つことはできません。


数億円やもっと多くを投資するのも数千円を増やしていくのも同じなので、元手が少ないと割に合わないのです。

物価上昇分程度の利回りで良いなら別ですが、それ以上の利益を得るには人生を賭けるくらいの努力が必要になります。


投資よりバイトがましな真実

投資で副収入を得ようとして、相当な努力をしても保証がないのが投資であり、少額だから勝ち易いという事はありません。

投資額が1千万円以下だったら、投資のために使う労力と結果は、まったく釣り合わないのです。

毎月の小遣いを積み立て投資して利益が出るまで放置、というのがせいぜいでしょう。


投資額100万円の人が年間確実に得られる期待利益は3万円以下なので、時給1000円のバイト30時間分に相当します。

毎月3時間以下のバイトで100万円を1年間投資するのと同じ結果が得られ、しかもバイトは必ず約束したお金がもらえます。

100万円を投資した3%は「成功した場合」だけ貰える金額なので、非常に効率が悪いのが分かります。


最近はヤフオクとかメルカリとかで不用品を処分できるか、家の中の不用品を処分して年間3万円の売り上げはそう難しくないでしょう。

数十万円とか数100万円を投資するために毎日不眠不休で頑張るより、フリマやオークションで何か売ったほうがずっとマシです。

数年間投資で頑張ったが収支はマイナスで心身ともにボロボロという人の方が、投資成功者よりずっと多いのです。
http://www.thutmosev.com/archives/79421347.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/907.html#c10

[近代史3] 皇族初夜の儀式「三箇夜餅の儀」 _ 朝鮮半島由来のシルトックという餅を使う儀式 中川隆
3. 中川隆[-11068] koaQ7Jey 2019年3月30日 07:47:37 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[953]

天皇陛下との晩餐で、歴史学者の江上波夫さんが昭和天皇に質問したそうだ。
陛下は、オフレコならばと前置きして答えられたそうだ。

Q:先祖は、どこから来たものだと思われますか?

A:朝鮮半島だと思う。

Q:どうしてそう思われますか?

A:皇室の重要な行事のなかで、お供えするもので、シルトックという餅がある。
これが、朝鮮半島由来のものだから、そう思います。


と答えられた。


▲△▽▼


みぽりんの韓国歳時記
シルトック ー古代のお餅ー
http://www.geocities.co.jp/SweetHome/6347/c3.html


近所の市場に、キムチや塩を貯蔵するときに使う瓶を買いに行った時のことです。買い物を済ませてから、そこら辺に並べてある、壺や植木鉢も見物していたのですが、何やら植木鉢のように見える焼き物を発見しました。というのは見た目には植木鉢そっくりなのですが、底の穴が1個ではなく、3個くらいあるのです。

「パンジーを植えたらぴったりだけど、これでは土や小石が水と一緒に流れ出てしまう。一体これは何かしら。」と数ヶ月間考えたのですが、ある日女性雑誌に「シルを使って作るお餅」という特集を見つけました。そしてこの底にボコボコと穴の開いている器が、植木鉢ではなく、「シルトック」という名前のお餅を作るときに使う道具「シル」だということが分かったのです。  

シルトックはこの「シル」の底に、「シルミッ」という底敷きをひき、その上にうるち米の粉を入れて、底の穴を通して上がってくる、高温の蒸気で蒸して作るお餅です。紀元前の青銅器時代の住居跡からも「シル」が出土していて、韓国の最古のお餅と言っても過言ではないと思います。

ーいろいろなシルトックー  

さて一口にシルトックと言っても、歴史が長いだけあって、バラエティーに富んでいて、作る人やお店によっても千差万別、何種類あるのか分からないくらいです。さすが古代のお餅はすごいな、と感嘆してしまいます。   

まずはシルトックの代表格、「ベクソルギ(白雪肌)」。
うるち米の粉に少量の水と白砂糖を交ぜて作るので、出来上がったお餅が真っ白なところから、この名前が付きました。でもいくら上手に作っても、あまりお勧めできる味にはなりません。主材料がお米の粉と砂糖だけなのですから、それも当然のことでしょう。

子供の百日祝いや、一歳の誕生日には欠かせないお餅なのですが、まるで白いブロックの山のように、積み上げられたベクソルギは、食用と言うよりも観賞用で、食欲がグッと落ちてしまいます。

次は、ぱさぱさに煮た小豆とお米の粉を、サンドイッチの様に交互に入れて作るパッシルトック(パッは小豆のこと)です。

普通シルトックと言ったら、これを指すくらい有名で、シルトックの代名詞ようになっています。特にお店の開店祝いには欠かせないお餅なのですが、これも味の方は今一歩で、「あの美味しくない小豆のお餅。。。」などと悪口を言われている、悪名高きお餅です。

5色や7色に見事に層を作ったムジゲトック(ムジゲは虹)も、お祝いの席ではとても人気のお餅ですが、見た目ほど美味しくないのが難点です。今度こそ美味しいはずだと、期待して食べて、失望してしまった人は私だけではないはずです。  

さてシルトックも栗やナツメ、干しぶどう、ユズの砂糖付けなどがたっぷり入ったザッカビョン(雑果餅)や、ヨモギの粉を混ぜて作ったスッkトック(スッkはヨモギの意味)、カボチャ入りのホバクトック(ホバクはカボチャのこと)など、盛りだくさんに具をミックスしたものは非常に美味です。ただどれも出来損ないの蒸しパンのように、口当たりが、ぼそぼそがさがさとしていて、手放しで誉めまくれないのが残念なところです。そして昔ながらのシルトックは、「うっ!何だこれは」の一言で終わってしまう。う〜ん。苦しいところですね。
http://www.geocities.co.jp/SweetHome/6347/c3.html

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/313.html#c3

[社会問題9] 語られ始めた皇太子「退位論」は説得力があるか・・が、語られるだけでも適応失調の天皇家! 墨染
194. 中川隆[-11067] koaQ7Jey 2019年3月30日 07:48:26 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[954]
天皇陛下との晩餐で、歴史学者の江上波夫さんが昭和天皇に質問したそうだ。
陛下は、オフレコならばと前置きして答えられたそうだ。


Q:先祖は、どこから来たものだと思われますか?

A:朝鮮半島だと思う。

Q:どうしてそう思われますか?

A:皇室の重要な行事のなかで、お供えするもので、シルトックという餅がある。
これが、朝鮮半島由来のものだから、そう思います。


と答えられた。


▲△▽▼


みぽりんの韓国歳時記
シルトック ー古代のお餅ー
http://www.geocities.co.jp/SweetHome/6347/c3.html


近所の市場に、キムチや塩を貯蔵するときに使う瓶を買いに行った時のことです。買い物を済ませてから、そこら辺に並べてある、壺や植木鉢も見物していたのですが、何やら植木鉢のように見える焼き物を発見しました。というのは見た目には植木鉢そっくりなのですが、底の穴が1個ではなく、3個くらいあるのです。

「パンジーを植えたらぴったりだけど、これでは土や小石が水と一緒に流れ出てしまう。一体これは何かしら。」と数ヶ月間考えたのですが、ある日女性雑誌に「シルを使って作るお餅」という特集を見つけました。そしてこの底にボコボコと穴の開いている器が、植木鉢ではなく、「シルトック」という名前のお餅を作るときに使う道具「シル」だということが分かったのです。  

シルトックはこの「シル」の底に、「シルミッ」という底敷きをひき、その上にうるち米の粉を入れて、底の穴を通して上がってくる、高温の蒸気で蒸して作るお餅です。紀元前の青銅器時代の住居跡からも「シル」が出土していて、韓国の最古のお餅と言っても過言ではないと思います。

ーいろいろなシルトックー  

さて一口にシルトックと言っても、歴史が長いだけあって、バラエティーに富んでいて、作る人やお店によっても千差万別、何種類あるのか分からないくらいです。さすが古代のお餅はすごいな、と感嘆してしまいます。   

まずはシルトックの代表格、「ベクソルギ(白雪肌)」。
うるち米の粉に少量の水と白砂糖を交ぜて作るので、出来上がったお餅が真っ白なところから、この名前が付きました。でもいくら上手に作っても、あまりお勧めできる味にはなりません。主材料がお米の粉と砂糖だけなのですから、それも当然のことでしょう。

子供の百日祝いや、一歳の誕生日には欠かせないお餅なのですが、まるで白いブロックの山のように、積み上げられたベクソルギは、食用と言うよりも観賞用で、食欲がグッと落ちてしまいます。

次は、ぱさぱさに煮た小豆とお米の粉を、サンドイッチの様に交互に入れて作るパッシルトック(パッは小豆のこと)です。

普通シルトックと言ったら、これを指すくらい有名で、シルトックの代名詞ようになっています。特にお店の開店祝いには欠かせないお餅なのですが、これも味の方は今一歩で、「あの美味しくない小豆のお餅。。。」などと悪口を言われている、悪名高きお餅です。

5色や7色に見事に層を作ったムジゲトック(ムジゲは虹)も、お祝いの席ではとても人気のお餅ですが、見た目ほど美味しくないのが難点です。今度こそ美味しいはずだと、期待して食べて、失望してしまった人は私だけではないはずです。  

さてシルトックも栗やナツメ、干しぶどう、ユズの砂糖付けなどがたっぷり入ったザッカビョン(雑果餅)や、ヨモギの粉を混ぜて作ったスッkトック(スッkはヨモギの意味)、カボチャ入りのホバクトック(ホバクはカボチャのこと)など、盛りだくさんに具をミックスしたものは非常に美味です。ただどれも出来損ないの蒸しパンのように、口当たりが、ぼそぼそがさがさとしていて、手放しで誉めまくれないのが残念なところです。そして昔ながらのシルトックは、「うっ!何だこれは」の一言で終わってしまう。う〜ん。苦しいところですね。
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[近代史02] 弥生人の起源 _ 自称専門家の嘘に騙されない為に これ位は知っておこう 中川隆
178. 中川隆[-11066] koaQ7Jey 2019年3月30日 07:49:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[955]

天皇陛下との晩餐で、歴史学者の江上波夫さんが昭和天皇に質問したそうだ。
陛下は、オフレコならばと前置きして答えられたそうだ。

Q:先祖は、どこから来たものだと思われますか?

A:朝鮮半島だと思う。

Q:どうしてそう思われますか?

A:皇室の重要な行事のなかで、お供えするもので、シルトックという餅がある。
これが、朝鮮半島由来のものだから、そう思います。


と答えられた。


▲△▽▼


みぽりんの韓国歳時記
シルトック ー古代のお餅ー
http://www.geocities.co.jp/SweetHome/6347/c3.html


近所の市場に、キムチや塩を貯蔵するときに使う瓶を買いに行った時のことです。買い物を済ませてから、そこら辺に並べてある、壺や植木鉢も見物していたのですが、何やら植木鉢のように見える焼き物を発見しました。というのは見た目には植木鉢そっくりなのですが、底の穴が1個ではなく、3個くらいあるのです。

「パンジーを植えたらぴったりだけど、これでは土や小石が水と一緒に流れ出てしまう。一体これは何かしら。」と数ヶ月間考えたのですが、ある日女性雑誌に「シルを使って作るお餅」という特集を見つけました。そしてこの底にボコボコと穴の開いている器が、植木鉢ではなく、「シルトック」という名前のお餅を作るときに使う道具「シル」だということが分かったのです。  

シルトックはこの「シル」の底に、「シルミッ」という底敷きをひき、その上にうるち米の粉を入れて、底の穴を通して上がってくる、高温の蒸気で蒸して作るお餅です。紀元前の青銅器時代の住居跡からも「シル」が出土していて、韓国の最古のお餅と言っても過言ではないと思います。

ーいろいろなシルトックー  

さて一口にシルトックと言っても、歴史が長いだけあって、バラエティーに富んでいて、作る人やお店によっても千差万別、何種類あるのか分からないくらいです。さすが古代のお餅はすごいな、と感嘆してしまいます。   

まずはシルトックの代表格、「ベクソルギ(白雪肌)」。
うるち米の粉に少量の水と白砂糖を交ぜて作るので、出来上がったお餅が真っ白なところから、この名前が付きました。でもいくら上手に作っても、あまりお勧めできる味にはなりません。主材料がお米の粉と砂糖だけなのですから、それも当然のことでしょう。

子供の百日祝いや、一歳の誕生日には欠かせないお餅なのですが、まるで白いブロックの山のように、積み上げられたベクソルギは、食用と言うよりも観賞用で、食欲がグッと落ちてしまいます。

次は、ぱさぱさに煮た小豆とお米の粉を、サンドイッチの様に交互に入れて作るパッシルトック(パッは小豆のこと)です。

普通シルトックと言ったら、これを指すくらい有名で、シルトックの代名詞ようになっています。特にお店の開店祝いには欠かせないお餅なのですが、これも味の方は今一歩で、「あの美味しくない小豆のお餅。。。」などと悪口を言われている、悪名高きお餅です。

5色や7色に見事に層を作ったムジゲトック(ムジゲは虹)も、お祝いの席ではとても人気のお餅ですが、見た目ほど美味しくないのが難点です。今度こそ美味しいはずだと、期待して食べて、失望してしまった人は私だけではないはずです。  

さてシルトックも栗やナツメ、干しぶどう、ユズの砂糖付けなどがたっぷり入ったザッカビョン(雑果餅)や、ヨモギの粉を混ぜて作ったスッkトック(スッkはヨモギの意味)、カボチャ入りのホバクトック(ホバクはカボチャのこと)など、盛りだくさんに具をミックスしたものは非常に美味です。ただどれも出来損ないの蒸しパンのように、口当たりが、ぼそぼそがさがさとしていて、手放しで誉めまくれないのが残念なところです。そして昔ながらのシルトックは、「うっ!何だこれは」の一言で終わってしまう。う〜ん。苦しいところですね。
http://www.geocities.co.jp/SweetHome/6347/c3.html

http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/547.html#c178

[近代史3] 中野剛志 _ アメリカで大論争の「現代貨幣理論」とは何か

アメリカで大論争の「現代貨幣理論」とは何か
「オカシオコルテス」がMMTを激オシする理由
中野 剛志 2019/03/26
https://toyokeizai.net/articles/-/271977


オカシオコルテスはアメリカ史上最年少の女性下院議員(写真:AFP=時事)

今、アメリカで大論争中の「現代貨幣理論(MMT)」をご存じだろうか。「財政は赤字が正常で黒字のほうが異常、むしろ、どんどん財政拡大すべき」という、これまでの常識を覆すような理論である。

この理論にアメリカ民主党29歳の新星で、将来の女性初大統領ともいわれているオカシオコルテス下院議員が支持を表明したことで、世論を喚起する大きな話題となっている。これに対しノーベル経済学賞受賞の経済学者クルーグマン、元財務長官のサマーズ、FRBのパウエル議長、著名投資家のバフェットらがこぞって批判。日銀の黒田総裁も否定的なコメントを出している。

はたして、この理論は、いったいどういうものなのか。

著書『富国と強兵 地政経済学序説』
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4492444386/toyokeizaia-22?p=TK


で、「現代貨幣理論(MMT)」をいち早く日本に紹介した中野剛志氏が解説する。


地動説や進化論も「異端」だった

ガリレオが地動説を唱えたとき、あるいはダーウィンが進化論を唱えたとき、学界や社会の主流派は、その異端の新説に戸惑い、怒り、恐れた。そして、攻撃を加え、排除しようとした。


しかし、正しかったのは、主流派に攻撃された少数派・異端派のほうだった。

このような科学の歴史について、トーマス・クーンは次のように論じた。

科学者は、通常、支配的な「パラダイム」(特定の科学者の集団が採用する理論・法則や方法論の体系)に忠実にしたがって研究している。科学者の間の論争はあるが、それも、このパラダイムの枠内で行われているにすぎない。パラダイムから逸脱するような理論は「科学」とはみなされずに、無視されたり、排除されたりするのである。

このため、仮にパラダイムでは説明できない「変則事例」が現れても、科学者たちは、その変則事例を深刻には受け止めない。相変わらず、パラダイムを無批判に信じ続けるのだ。


ところが、そのうちに、支配的なパラダイムに対する信頼を揺るがすような深刻な「変則事例」が現れる。こうなると、科学に「危機」が訪れる。科学者たちは根本的な哲学論争を始め、支配的なパラダイムを公然と批判する者も現れ、学界は混乱に陥る。

そのうちに、より整合的な説明ができる新たなパラダイムが提案され、やがて従来のパラダイムにとって代わる。地動説や進化論もまた、そうやって現れた新たなパラダイムの例である。

クーンが明らかにしたのは、どの科学が正しいかは、合理的な論証によって判断されるとは限らないということである。科学者の判断は、科学者個人の主観や社会環境など、必ずしも合理的とは言えないさまざまな要因によって左右されるのだ。

これは、地動説や進化論が弾圧された時代に限った話ではない。現代でも当てはまる。

近年の神経科学の実証研究によれば、人間の脳には、所属する集団のコンセンサスに同調するように自動的に調整するメカニズムがあるという。どうやら、われわれの脳は、主流派の見解からの逸脱を「罰」と感じるらしいのだ。

クルーグマン、サマーズ、バフェット、黒田総裁の批判

今まさに、クーンの言う「パラダイム」の危機が、経済学の分野で起きつつある。アメリカで巻き起こっている「現代貨幣理論(MMT)」をめぐる大論争が、それだ。


2019年3月8日
アングル:「財政赤字は悪くない」、大統領選にらみ米国で経済学論争
Howard Schneider
https://jp.reuters.com/article/usa-economy-mmt-idJPKCN1QO0TS


主流派経済学のパラダイムでは、財政赤字は基本的には望ましくないとされている。財政赤字の一時的・例外的な拡大の必要性を認める経済学者はいるものの、中長期的には健全財政を目指すべきだというのが、主流派経済学のコンセンサスなのである。

ところが、この健全財政のコンセンサスを、「現代貨幣理論」は否定したのだ。

このため、クルーグマン、サマーズ、ロゴフといった影響力のある主流派経済学者、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長、あるいはフィンクやバフェットといった著名投資家ら、そうそうたる面々が現代貨幣理論を批判している。

その言葉使いも異様に激しい。クルーグマンは「支離滅裂」、サマーズは「ブードゥー経済学」、ロゴフは「ナンセンス」、フィンクにいたっては「クズ」と一蹴している。

日本でも、黒田日銀総裁が記者会見(3月15日)において現代貨幣理論について問われると、「必ずしも整合的に体系化された理論ではない」という認識を示したうえで、「財政赤字や債務残高を考慮しないという考え方は、極端な主張だ」と答えている。

しかし、現代貨幣理論は、クナップ、ケインズ、シュンペーター、ラーナー、ミンスキーといった偉大な先駆者の業績の上に成立した「整合的に体系化された理論」なのである。


にもかかわらず、黒田総裁が「必ずしも整合的に体系化された理論ではない」と感じるのは、それが主流派経済学とはパラダイムが違うからにほかならない。

ここで、「現代貨幣理論」のポイントの一部をごく簡単に説明しよう(参考:スティーブン・へイル「解説:MMTとは何か」)。


スティーブン・ヘイル「解説:MMT(現代金融理論)とは何か」(2017年1月31日)

2018年2月2日
Steven Hail, “Explainer: what is modern monetary theory” (The Conversation, 31 January 2017)
オーストラリア・アデレード大学経済学部講師 スティーブン・ヘイル
https://econ101.jp/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%80%8C%E8%A7%A3%E8%AA%AC%EF%BC%9Ammt%EF%BC%88%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E9%87%91%E8%9E%8D%E7%90%86%E8%AB%96/


まず、政府は、「通貨」の単位(例えば、円、ドル、ポンドなど)を決めることができる。そして、政府(と中央銀行)は、その決められた単位の通貨を発行する権限を持つ。

次に、政府は国民に対して、その通貨によって納税する義務を課す。すると、その通貨は、納税手段としての価値を持つので、取引や貯蓄の手段としても使われるようになる(紙切れにすぎないお札が、お金としての価値を持って使われるのは、そのためである)。

さて、日本、アメリカ、イギリスのように、政府が通貨発行権を有する国は、自国通貨建てで発行した国債に関して、返済する意思がある限り、返済できなくなるということはない。

例えば、日本は、GDP(国内総生産)比の政府債務残高がおよそ240%であり、先進国中「最悪」の水準にあるとされる。にもかかわらず、日本が財政破綻することはありえない。日本政府には通貨発行権があり、発行する国債はすべて自国通貨建てだからだ。

政府債務残高の大きさを見て財政破綻を懸念する議論は、政府の債務を、家計や企業の債務のようにみなす初歩的な誤解に基づいている。

政府は、家計や企業と違って、自国通貨を発行して債務を返済できるのだ。したがって、政府は、財源の制約なく、いくらでも支出できる。

ただし、政府が支出を野放図に拡大すると、いずれ需要過剰(供給不足)となって、インフレが止まらなくなってしまう。

このため、政府は、インフレがいきすぎないように、財政支出を抑制しなければならない。言い換えれば、高インフレではない限り、財政支出はいくらでも拡大できるということだ。

つまり、政府の財政支出の制約となるのは、インフレ率なのである。

ちなみに、日本は、高インフレどころか、長期にわたってデフレである。したがって、日本には、財政支出の制約はない。デフレを脱却するまで、いくらでも財政支出を拡大できるし、すべきなのだ。

物価調整手段としての「課税」と「最後の雇い手」政策

さて、国家財政に財源という制約がないということは、課税によって財源を確保する必要はないということを意味する。

アメリカでの現代貨幣理論の流行を紹介した日本経済新聞の記事
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42489020V10C19A3EA1000/

は、この理論の支持者が「政府の借金は将来国民に増税して返せばよい」と主張していると書いているが、これは誤解である。現代貨幣理論によれば、政府の借金を税で返済する必要すらないのだ

だが、現代貨幣理論は、無税国家が可能だと主張しているわけではない。

そもそも、現代貨幣理論の根幹にあるのは、通貨の価値は課税によって担保されているという議論だ。

また、もし一切の課税を廃止すると、需要過剰になって、インフレが昂進してしまうであろう。そこで、高インフレを抑制するために、課税が必要となる。

また、格差是正のための累進所得税、あるいは地球温暖化対策のための炭素税など、政策誘導のためにも課税は有効である。要するに、課税は、財源確保の手段ではなく、物価調整や資源再配分の手段なのである。

さらに言えば、現代貨幣理論は、物価調整の手段として、課税以外にも、「就労保障プログラム」あるいは「最後の雇い手」と呼ばれる政策を提案している。これは、簡単に言えば、「公的部門が社会的に許容可能な最低賃金で、希望する労働者を雇用し、働く場を与える」という政策である。

就労保障プログラムは、不況時においては、失業者に雇用機会を与え、賃金の下落を阻止し、完全雇用を達成することができる。逆に、好況時においては、民間企業は、就労保障プログラムから労働者を採用することで、インフレ圧力を緩和する。

こうして就労保障プログラムは、雇用のバッファーとして機能する。政府は、同プログラムに対する財政支出を好況時には減らし、不況時には増やすことで、景気変動を安定化させる。不況時には確かに財政赤字が拡大するが、低インフレ下では、財政赤字はもとより問題にはならない。

こうして、就労保障プログラムは、物価を安定させつつ、完全雇用を可能にするのである。

現代貨幣理論を理解していない批判

以上は、現代貨幣理論の一部にすぎない。

しかし、これを踏まえただけでも、主流派の経済学者たちや政策担当者たちの批判が、いかに的を外れたものであるかがわかるようになるだろう。

例えば、パウエルFRB議長は「自国通貨建てで借り入れができる国は財政赤字を心配しなくてよいという考え方は間違いだ」と断定し、黒田日銀総裁も「財政赤字や債務残高を考慮しないという考え方は、極端な主張」と述べた。サマーズも、財政赤字は一定限度を超えるとハイパーインフレを招くと批判する。


https://www.washingtonpost.com/opinions/the-lefts-embrace-of-modern-monetary-theory-is-a-recipe-for-disaster/2019/03/04/6ad88eec-3ea4-11e9-9361-301ffb5bd5e6_story.html?noredirect=on&utm_term=.7cfe02cd3f44


しかし、読者はもうおわかりだと思うが、これらはいずれも、まともな批判になっていない。

現代貨幣理論は、「財政赤字の大小はインフレ率で判断すべきだ」という理論である。ハイパーインフレになっても財政赤字を心配しなくてよいなどという主張はしていない。それどころか、インフレを抑制する政策について提言している。

要するに、批判者たちは、現代貨幣理論を理解していないということだ。いや、そもそも、知ろうとすらしていない節すらある。

なぜ、そのような態度をとるのか。それは、彼らが、現代貨幣理論のことを、主流派経済学のパラダイムに属していないという理由によって、まともに取り扱うべき経済学と見なしていないからであろう。

パラダイムが変わるのが怖い主流派経済学者たち

しかしながら、その一方で、リーマン・ショックのように、主流派経済学のパラダイムに対する信頼を揺るがすような「変則事例」が起きている。それについては、主流派経済学者たち自身も認めつつある。主流派経済学者の予想に反して財政破綻しない日本も「変則事例」の1つであろう。


ガキっぽい情熱を克服できない経済学の実態
ノーベル学者もピケティも嘆く内輪ウケ体質
中野 剛志 2018/10/19
https://toyokeizai.net/articles/-/271977?page=5

自然災害対策と「財政問題」は、分けて考えろ
「赤字だから対策できない」には根拠がない
中野 剛志 2018/08/01
https://toyokeizai.net/articles/-/231318?page=3


主流派経済学は、まさにクーンが言うパラダイムの「危機」に直面しているのだ。だからこそ、主流派経済学者たちは、現代貨幣理論の台頭が気になり、躍起になって批判しているのである。パラダイムが変わるのが怖いのだ。

だが、かつて、物理学のパラダイムを一変させたアインシュタインが言ったように、「問題を生じさせたときと同じ考え方によっては、その問題を解決することはできない」

現下の経済問題を解決するためには、経済学のパラダイムから変えなければならないのだ。

だから、現代貨幣理論についても、知りもしないで一蹴したり、利口ぶった皮肉で揶揄したりせずに、正しく理解したうえで、フェアに論争してもらいたい。
https://toyokeizai.net/articles/-/271977


▲△▽▼

「日本の未来を考える勉強会」ー貨幣と経済成長ー 
平成30年3月7日 講師: 中野剛志 - YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=PIVG7XDGrH4

第2回「日本の未来を考える勉強会」ー貨幣と租税ー 
平成29年4月27日 講師:中野剛志 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=Zc9-Y5jiIO4

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/314.html

[リバイバル3] 日本一の音楽喫茶 阿蘇 オーディオ道場 中川隆
13. 中川隆[-11068] koaQ7Jey 2019年3月30日 11:20:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[954]

久しぶりにオーディオ道場に行ってきました - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2019年03月30日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/236c4f02f1e9cef318194514b7601986

珍しく1年以上もオーディオ道場に行っていませんでした。今回、ディネッセンのアンプの修理を「ゴットハンド」にお願いしに持って行ってきました。

久しぶりなので、いつもの登り口が行き辛くなっていました。そこで遠回りをしてゆっくり行きました。道場に着いて入り口を見ると張り紙してあります。「2018年3月をもって廃業します・・・」の文言が・・・。幸いにも「アトリエ」の方で絵を描いているとの事でしたので、早速アトリエの方に行きましたら、元気なマスターにお会いする事が出来ました。今回は先客が有り、3名の20代前半の男女の方達。マスターがコーヒーを入れてくれました。

道場の方に移って、久しぶりにサウンドを聴かせていただきました。若い3人組の方と一緒に。

眺めてみるとまたスピーカーが増えています。

奥の部屋に有ったトーレンスのリファレンスが表に出ています。他にもマイクロのターンテーブル類が増えています。かなりアナログプレーヤー機器が増えています。

アンプ類も管球・TR型共に増えています。相変わらず足の踏み場もない様な機器が転がっています。

CDPもスチューダーのD730に変わっていました。電蓄のクレデンザやB&WのモニターSP等ごろごろしています。オーディオ好きな人間には眺めるだけでもワクワクしますね。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/236c4f02f1e9cef318194514b7601986



http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/713.html#c13

[リバイバル3] 果汁100%の濃縮還元ジュースは農薬入り砂糖水を飲むのと変わらない 中川隆
2. 中川隆[-11067] koaQ7Jey 2019年3月30日 11:25:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[955]

加糖ジュース、「飲めば飲むほど死亡リスク高まる」米研究で
https://www.newsweekjapan.jp/stories/woman/2019/03/post-155.php
2019年03月29日(金)17時20分 松丸さとみ ニューズウィーク


12万人弱のデータを追跡して...... monticelllo-iStock


<アメリカで12万人弱を対象に行われた大規模な調査で、加糖清涼飲料を飲みすぎると、心臓病やがんで死亡するリスクが高まることがわかった>

■12万人弱のデータを追跡

炭酸飲料やスポーツドリンクなど甘いジュースを飲みすぎると、心臓病やがんで死亡するリスクが高まることが、12万人弱を対象に行われた大規模な調査で明らかになった。米国心臓協会が発行する学術誌「サーキュレーション」に発表された。

米ニュース専門チャンネルCNBCは、「加糖清涼飲料を飲めば飲むほど心臓病で死亡するリスクが高まる」と伝えている。

調査は、ライフスタイルや食事について数十年にわたりアンケート用紙を送り、継続的に回答してもらう形で集めたデータを使用。男性3万7716人(収集期間1986〜2014年)と女性8万647人(収集期間1980〜2014年)の合計11万8363人分のデータを米ハーバード大学の研究者チームが分析した。

なお、もともと心臓病やがんなどがあった人はあらかじめ対象外となっている。また、ここでの「1杯」とは、通常サイズのコップ、ボトル、缶のいずれかを指すという。

調査は、清涼飲料水のうち、炭酸飲料やジュースなど自然の砂糖を加えたものと人工甘味料を使用したものをそれぞれ調べた。報告書によると、自然の砂糖を加えた清涼飲料を1日に2杯以上飲んでいた人は、あまり飲んでいなかった人と比べ、心臓疾患で死亡するリスクが31%高かった。自然の砂糖の清涼飲料の摂取が1杯増えるごとに、心臓病に関連する要因で死亡するリスクが10%高まったという。

また、心臓病ほどではないにせよ、砂糖を加えた清涼飲料は乳がんと大腸がんを誘引するリスクを高めることも示唆された。

一方で、人工甘味料を使用した清涼飲料の場合は、飲む量が多い人(1日4杯以上)に限り心臓疾患で死亡するリスクがあったという。がんで死亡するリスクは見られなかった。

■報告書は「水」を奨励、業界団体は反発

報告書によると、自然の砂糖を使った清涼飲料を1日1杯、人工甘味料のものに切り替えれば、死亡のリスクが全体で4%、心臓疾患関連の死亡リスクは5%、それぞれ低下する。そのため報告書は、砂糖を加えた清涼飲料の摂取を控え、人工甘味料のものに切り替えることを勧めている。

CNBCによると、報告書の筆頭執筆者である米ハーバード大学のヴァサンティ・マリク博士が考える「加糖飲料の適量」は「ゼロ」だ。しかし週に1杯か2杯程度なら健康への影響はあまりないだろうとしている。とはいえ、やはりおすすめのドリンクは「水」だという。

米大手清涼飲料メーカーの多くが加盟している、業界を代表する団体である米国清涼飲料協会は、今回の調査結果には反対との姿勢を示している。米ニュースサイト、クオーツによると同協会は声明の中で、「ソフトドリンクは、我々の業界が作るどの清涼飲料とも同じように、バランスのいい食生活の一部とするのに安全な飲み物だ。我々の業界の飲み物で使用されている砂糖は、他の食品に使用されている砂糖と同じものである」と述べている。

なお、米国では複数の都市で、炭酸飲料などの加糖清涼飲料に課税する「ソーダ税」を導入している。糖尿病や心臓疾患、虫歯など砂糖に関連した疾患を減らすのが狙いだ。(ロイター通信)によると2015年に全米でいち早く同税を導入した米カリフォルニア州バークレーでは、税導入前と比べ、バークレー住人のソフトドリンクの消費量は半減しており、変わって水の消費量が29%増えたという。

http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/909.html#c2

[近代史3] 世界を支配する者たちの隠された歴史 _ ロックフェラー、ロスチャイルドは王族、貴族の「下僕」にしか過ぎない

世界を支配する者たちの隠された歴史
ロックフェラー、ロスチャイルドと言った財閥は、王族、貴族の末端の「下僕」にしか過ぎない。 2012-01-01
http://oujyujyu.blog114.fc2.com/blog-entry-1917.html


富裕貴族の集まりである元老院は、ローマ帝国の皇帝の絶大な権力に逆らい、何とかして自分達の独立性を維持したいと考えていた。富裕貴族達は、皇帝と激しく対立していた。

銀行の創立は「許可制」であった。許可していたのは、西ローマ帝国時代以来、生き残っていたイタリアの元老院である。

15世紀になると、ヨーロッパでは次々に銀行が創立される。大部分はイタリアのヴェネチア等に本拠地を置いていた。当時の「お金の借り手」は、ほとんどが王族である。信用があり、莫大な資金を「使う」人物等、当時は王族しか居ない。戦争資金を提供していたのはこの銀行であった。

人類における銀行の起源は、「戦争資金調達機関」である。

ローマ帝国の皇帝に反旗を翻した富裕貴族達は、帝国を分裂させ、「自分達の思い通りになる小国」を乱立させる。

古代ローマ帝国は、東西ローマ帝国に分裂し、西ローマ帝国は早々に内紛と戦争で分裂し、最終的にはドイツ、フランス、イタリア、スペイン等の小国分立の状態になり、現在に至っている。


こうした貴族勢力=反カトリック=反皇帝の牙城がヴェネチアであった。
このヴェネチアの金融業者が、後にスイスの金融界を形成する。そして、そのスイスがロスチャイルドに資金を融資する事になる。

ロシアは決してロスチャイルド、ロックフェラーへの抵抗の「牙城」とは成り得ず、スイスから生え出した同一の樹木の異なる枝葉が、ロシアとロスチャイルド・ロックフェラーである。

スイスの金融業界は、イタリアのヴェネチアからの移住者達が形成した。

綿業に加え火薬産業と傭兵産業、つまり戦争産業が伝統産業となったスイスに、やがて、その売上の蓄積機能が加わり、ヴェネチアからわざわざ資金を運んでくる面倒を避け、スイスそのものが金融業を中心に担い始める。

ロシアン・マフィア=マーク・リッチが、スイスでダボス会議を主催する所以は、ここにある。ロシアのプーチン自身が、スイスの金融機関を経営し、スイスを通じ欧米石油・ガス会社と事業提携を推進している歴史背景も、ここにある。

ヨーロッパ中世が終わると、中世を支配した王族、貴族は、その資産で企業経営に乗り出し、現在、その企業は世界を支配する多国籍企業に成長している。

多国籍企業のネットワークとは、王族、貴族のネットワークである。

ロックフェラー、ロスチャイルドと言った財閥は、王族、貴族の末端の「下僕」に過ぎない。

ロスチャイルドが世界を支配する等とデマ宣伝する者達は、月給20万円で雇われた王族の車の運転手が、王族のトップだと主張している事になる。

ロスチャイルド等、王族のドライバー、豪邸の掃除人夫に過ぎない。

イスラエルのランベール銀行は、元々、ベルギーの貴族ランベール一族が創立した。

ベルギーは元々オランダの一部であった。ベルギー貴族は、ロイヤル・ダッチ・シェルのオランダ貴族の姻籍である。

アメリカの金融システム、世界の通貨システム=ドルは、スコットランドの王族が「作っていた」。

戦争する2つの勢力・両方に資金を貸し付け金儲けするロスチャイルド一族、

戦争する2つの勢力・両方に傭兵を貸し付け金儲けするスイス、そしてサヴォイ一族、

戦争する2つの勢力・両方に雇われスパイ活動を「商売として行う」タクシス一族。

EUの原型は「商売としてスパイを行う、タクシス一族が形成した」。

英国王室のその運営を「担当させられている」のは英国王家であるが、英国王室の「所有権」は、ローマ・カトリック教会=バチカンにある。
バチカンの財政を握り、その権力を握って来たイエズス会は、元々軍事組織でありテンプル騎士団に源流を持っている。

現在、一組織として多国籍企業の最大の株式所有主は、ローマ・カトリック教会=バチカンである。

バチカンは、宗教組織ではなく、一つの「投資ファンド」である。利益のためであれば、喜んで戦争を引き起こす。

バチカンの下僕として活動するドイツ系貴族ザクセン・コブルク・ゴータ一族が、ベルギー国王一族である。

このザクセン・コブルク・ゴータ一族の末流が、英国王室ウィンザー家であり、ウィンザー家を「手本」に、明治時代、日本の天皇家は「創作」された。

やがて世界帝国の中心地となるベルギーに、世界統一政府の「原型」である国連機関が置かれ、暴落する米国ドルを尻目に、英国金融街シティが、為替等の取引高で米国ウォール街を追い落とし、トップの座に就任し始めている。

ベルギーと英国、共にバチカンの下僕ザクセン・コブルク・ゴータの国である。


王族、貴族達の精神的支柱=宗教

紀元前からの歴史と伝統という権威を持つローマ帝国に対し、こうした小国は、何らの権威も無かった。

しかも、ローマ帝国はキリスト教カトリックを国教とし、ローマ法王によって、神の「代理人」として世界を支配する皇帝の地位を与えられていた。神の支持の下に、世界を支配するローマ皇帝の「権威」に対し、富裕貴族=戦争屋=銀行家達は、どうしても別の「権威」を作り出さなくてはならなかった。

「皇帝より自分達が世界を支配する方が正しい」という宗教的理由が必要であった。

貴族達は、ローマ・カトリック教会が封印し隠していた古文書を探し回り、ついに古代シュメール語版聖書を発見する。

ローマ・カトリック教会の用いる聖書よりはるかに古い、8000年前の最古の聖書であった。

しかも、この最も信頼出来る最古の聖書には、カトリック教会の主張するキリストの教えとは全く別の事が記載されていた。

神は天(宇宙?)から金塊等の貴金属の採取のために地球に訪れ、人類に貴金属の蓄積を命令した。

神は人間を家畜として育て、人間の肉を食べ、血液を飲み、食事とした。
神は、「一部の選ばれた人間達」に貴金属採取を任せ、地球を去った。

「選ばれた人間達は」貴金属採取のために、神の命令の下、全人類を奴隷とする権利がある。この奴隷を使い金塊を蓄積し終わった時、不要になった奴隷の全人類を戦争で絶滅させ、神の来訪を待つ。人類の絶滅と金塊の蓄積を確認した神は、地球を再び来訪し、地上に「神の国」が実現する。

神に「選ばれた人間達」は、他の人間達を支配する権利を確認するために、「神を真似し、神と同一の行動」を取る。神と同様、選ばれた人間達は人間を殺害し、その肉を食べ、血液を飲む儀式を定期的に行う義務がある。

こう記載された最古のシュメール語版聖書は、金塊の蓄積=銀行業と人類の絶滅=戦争を業とする富裕貴族達を狂喜させた。

戦争により人類を絶滅させ、戦争で金儲けする貴族達の生き方が最も神に「忠実」な生き方である事が、ローマ・カトリック教会よりも権威のある最古の聖書によって証明された事になる。

ローマ・カトリック教会の使用する聖書は、このシュメール語版聖書を偽造したニセモノの聖書である事が暴露された。

表向き、ローマ皇帝の部下である貴族達は、ローマ皇帝=ローマ・カトリック教会の「敬虔な信者」であった。

しかし、貴族達はカトリック教会のウソを見抜き、シュメール語版聖書を信奉するグループをカトリック教会の中に、密かに作り上げた。

ローマ帝国を解体するクーデター部隊である。

その諜報組織としてフリーメーソンが作られ、後に、さらに急進的な実行部隊が作られ、それはイルミナティ結成へとつながる。

シュメール語版聖書の教えの通り、この組織は定期的に人間を殺害し、その肉を食べ、血液を飲む儀式を行い、自分達が神の「しもべ」である事を確認した。

しかし、こうした組織では生温いと考え、神の国イスラエルを「先に作り」、そこを拠点として世界中に戦争を仕掛け、全人類を絶滅させる事で神の地球への再来を早めようと考える、さらなる急進派の少数精鋭部隊が精選された。

この急進派が1948年、パレスチナの地にイスラエルを建国する。

この急進派の中核となる実働部隊が、イスラエルのアイゼンベルグとブロンフマン一族である。

ブロンフマン一族は、初代からベルギー貴族ランベール一族と血縁関係にある。

この急進派の資金集めとその考えを広めるために作られた宗教組織が、現在のイラク戦争を推進するキリスト教原理主義教会であり、その熱心な信者、代理人がブッシュ大統領である。

現在、アメリカ人の46%が、このキリスト教原理主義教会の信者である。


スキタイ民族

「白人」を語源辞典、医学用語辞典で引いて見るとコーケイジャン、コーカサス人と出てくる。現在チェチェンやアゼルバイジャン等の紛争の絶えない地域コーカサスが、白人という人種の源流、発祥の地である。

 キリスト教の聖書の中に出てくるアダムとイヴが食べる禁断の木の実リンゴはこのコーカサスが原産であり、白人が世界に民族移動するに従ってリンゴも世界に広がって行った。
 リンゴが重要なシンボルとして記載されているキリスト教最古の文献の1つシュメール語版聖書が示すように、シュメールの源流はこのコーカサス地方と関係があると思われる。(現在、考古学等ではシュメール文明の発祥地は特定できていない。)

 紀元前5000年前後、コーカサスから欧州全域に徐々に移動を始めた白人(スキタイ民族)は現在のトルコにあったトロイ帝国に代表される国家、都市を各地で建設する。
さらに紀元前11世紀トロイのフランシオン王子率いるフランク族がドナウ川以西に移住、王子の名前フランシオンから後にフランス国家の名が取られる。

 またもう一つのトロイ帝国を作る意図からシャンパーニュ地方にトロワ(トロイ)という町が作られ、トロイ王パリスの名を取り首都パリが建設される。

 英国ロンドンも古くはニュー・トロイと呼ばれ、ベネチアもAD466年、コーカサスから移住してきたスキタイ人が入植、経済の実権を握って行く。

 現在のドイツ地方にAD4世紀頃移住してきたスキタイ人は、自分達を「スキタイの純血種」=ジェヌイン・ワン=ゲルマンと呼び、異民族の排斥と親族間の結婚を厳守した。ナチス、ヒトラーのゲルマン主義、異民族虐殺はここから来ている。異民族排除はシュメール版聖書の示す通り、自分達を半神半人と考え、神の血の成分を薄めないために行われる。

 神が宇宙から採取に来るとシュメール聖書に記載されている貴金属の収集への執着=金銭欲=銀行業を生業とする習性もここから来ている。デル・バンコ一族もこの部族だった。

この部族の特徴は、トロイあるいは聖書の中のエレサレム等、伝説や書物の中で聞かされてきた国家(都市国家)を再び現実世界の中で築こうとする所にある。
(イスラエル建国とモルモン教)


1090年、現在のトルコ、トロイ帝国の跡地にスキタイ人が結集、トロイ帝国再建と聖書に記載されているエルサレム再建を誓いテンプル騎士団を結成する。
 1126年、エノク書を信仰するテンプル騎士団はフランスのトロワ(新しいトロイ帝国)に結集、トロイ帝国再建を誓いエルサレム奪還のためイスラム教徒大量虐殺の十字軍に出発する。


現在、デル・バンコ一族はスコシア・モカッタ銀行の共同経営者となり、1948年、この銀行が経営するイスラエル・レウミ銀行がイスラエル建国資金の大部分を出資した。
 スキタイはエノク書の指示通りエルサレム再建に成功した。続く事業はイスラエルを世界を支配する世界帝国に育成する事である。要は世界を動かすマネーの支配である。


現在デル・バンコ=モカッタ銀行は、ロンドンで金GOLDの取引を独占している。ロンドンの貴金属取引所ロンドン・メタル・エクスチェンジ(LME)の「黄金の間」と呼ばれる部屋では、毎日デル・バンコ一族を中心とした5つの銀行が
国際的な金GOLD価格を独占的に決定している。その決定に世界中の金融機関、貴金属購入者が黙って従っている。あらゆる商品の中でも最も重要で、しかも紙幣より信用のある決済手段である金GOLD価格が、たった5つの銀行により独裁的に決められている。

「価格は需要と供給の関係で決まる」という市場原理が全くの「作り話」である事が分かる。市場を成り立たせている根源にある金GOLDが、市場原理でなく独裁で決められている。


世界を支配するためには、抵抗する者の抵抗心を麻薬で失わせる「心理戦争」も重要になる。デル・バンコは、CIAそのものであるデューク一族の麻薬入りタバコ会社ブリティシュ・アメリカン・タバコ(BAT)の創立資金を出資する。

 エノク書はイスラエル以外の全ての人種を絶滅させるよう指示している。全人類を絶滅させるまで絶え間ない戦争が必要とされる。

 デル・バンコは戦争で使用する火薬を大量生産しているデュポン社を経営し、共同経営者であるランベール銀行はイスラエル建国資金を一部出資している。
デュポンが火薬生産を止めれば世界中の戦争が止まる。だがデル・バンコは火薬の大量生産を続ける。イスラエル以外の全人類を全滅させる事が「神が再臨」する条件だとエノク書が教えているからだ。

 そしてランベールの経営する新聞エレサレム・ポストは、「有色人種を絶滅させよ」と叫び続けている。ランベールは世界最大のメディア企業AOLタイム・ワーナー、CNNTVを経営し「戦闘シーンをカッコ良く」放送している。

子供と若者が戦闘もののTVゲームをやるように喜んで本当の戦争に参加するように、そして人類の絶滅に貢献させるためだ。

悪質サラ金業者が「強盗でも何でもして金を持って来い」と怒鳴るように、借金だらけであったナチス・ヒトラーに対し厳しい取り立てを行い、窮地に陥ったヒトラーをユダヤ人の家全てに強盗に入らせ、ユダヤ人を大量虐殺し、奪った金で借金を返済させた国際決済銀行BIS。

このBISが自己資本規制を8%に上昇させた事で(銀行が金を貸し出さず自分で持っている事)、日本では資金不足で優良企業が次々に倒産、年間自殺者が3万人、15年間の不況で50万人が自殺する事態となった。

 BIS規制を強化したBISの頭取ジャン・ゴドーは、エノク書を信仰するランベールの頭取である。ゴドーは「人類絶滅、有色人種絶滅は神の再臨への道」と考え、日本人50万人の大量虐殺を実行した。 

 イスラエルを中心とした「神の国」の再臨、それはイスラエルを中心とした世界統一政府による中央集権管理体制であり、その実験は現在EUによって行われている。

 EUの本部はランベール銀行ブリュッセル支店の重役室の中にある。それはEU統一の実験の目的がどこにあるかを示している。EUと米国を動かしているのがイスラエル、ランベール(地下経済)とデル・バンコのオフショアであるという実像
が浮かび上がって来る。

http://alternativereport1.seesaa.net/article/49600388.html

2007年01月31日
アジア侵略者の正体・・日本独立のための第3章
 ヘルマン・シュライバー著「ベネチア」には、13世紀頃、有色人種絶滅を主張し、エルサレム奪還を目指してアラブ人の虐殺を繰り返したテンプル騎士団の殺人、放火、強姦、略奪等、暴虐の限りが記されている。
テンプルが何故暴力を繰り返したかは、2006年10月15日配信の「米国を手足として動かすイスラエルとは何か」という拙稿に譲るとして(注1)、テンプルはアラブ人から奪った富を利子付きで貸し付ける歴史上初の銀行を創立する。

 やがて世界を支配する事になる金融業は、暴力団と同一語であった。テンプル・ハウスと呼ばれる彼等の舘は、「大酒を飲み、買春を行い、盗品を交換する」舘であった。やがてあまりの暴虐から欧州を追放されたテンプルは、英国スコットランドに流れ着き定住する。
彼等は、そこから北海の荒波に乗り出し、北欧のバイキングと共に海賊行為を繰り返し、また漁業に従事する。

 英国本土に帰り、盗品と漁業の収穫に課税されるのを嫌った彼等は、本土に到着する前のマン島のような小島で、密売と交易を行い小さな島々に富を隠した。
これが現在のタックスヘイブン、無税のオフショア取引の源流となる。

 テンプルは、やがてその有色人種絶滅思想から来る暴虐さと、荒波で船を操作する航海術、海賊の戦闘能力を買われ、英国王室の傭兵となり、世界を支配する大英帝国の海軍を形成する。
アジアでアヘンを密売する大英帝国、アジアへの侵略者の正体はこのテンプルであった。

 テンプルが英国海軍を規律付けるために作った英国海軍法は、そのまま英国海軍の植民地となった米国の法体系に引き継がれ、裁判社会である米国の裁判手続き法は、悪行を極めたテンプルの法体系に依存するという皮肉になった。

 十字軍時代には、異郷の地で戦闘を繰り返すテンプルが、休息を得、睡眠を取るためにイスラム世界にキリスト教会が次々に作られた。
 イスラム世界に常駐し、 日常的にイスラム教徒と交流する、この異郷のキリスト教会は、イスラム世界に放たれたテンプルの諜報・スパイ組織となり、またイスラムの影響を受けた独特のキリスト教会を形成する(注2)。
これが諜報組織の源流である。

 エジプトのコプト教会のようなイスラムや、マニ教の影響を受けたキリスト教会により、やがてイスラムで発達した数学、化学、天文学の知識が西欧にもたらされる。
 テンプルの故郷になったスコットランドのフリーメーソンが、最強の諜報組織となり、スコットランド人が英国の近代産業革命を実現する(注3)。

 1941年、上海の英国プロテスタント教会を急襲した日本軍が、教会と英国諜報組織MI6とフリーメーソンが一体化している事を発見した意味はここにあった。

 テンプルの目的は、有色人種を絶滅し、神の国イスラエルを再建する事にあった。十字軍を行ったテンプルのイスラエリズムの近代における拡大コピーが、英仏米によるアジア侵略であり、第二次大戦後のイスラエル建国と相次ぐ中東戦争、そしてイラク戦争となって現れる。

http://alternativereport1.seesaa.net/article/49602357.html
注・・ローマ帝国の背後にはローマ・カトリック=キリスト教があり、ユダヤ系ベネチア金融業の背後にはユダヤ教がある。
ユダヤ教には「自分達だけが神に救われる選ばれた民である」という選民思想がある。その選民思想を抽出し、極度に歪めた物が現代の米国を支配するキリスト教原理主義である。
イラク戦争を強硬に推進するキリスト教原理主義は、ユダヤ教の「エノク書」を経典として成立した。この経典はキリスト教からもまたユダヤ教からも余りに
極端で歪んでいるとして排除されたものである。
 その歪んだ選民思想は「白人だけが生きる価値があり有色人種は絶滅せよ」
と主張する。このキリスト教原理主義にはクーン・ローブ、ハリマン銀行、
ロックフェラー等、世界の金融業の中枢から多額の資金が出資されている。
ローマ対ベネチアの対立を歴史分析の視角に取り入れる理由は、現代の戦争の歴史的根源を探るためである。

http://alternativereport1.seesaa.net/article/49602277.html
古代ローマ帝国は東・西ローマ帝国に分裂した後、早々に西ローマ帝国は滅び分裂し東ローマ帝国はビザンツ帝国として生き残る。
一方ローマ帝国の皇帝と激しく対立したローマの富裕貴族は、イタリアのベネチアに自分達だけのベネチア帝国を作り上げる。
自分達が対立していたローマ皇帝の末裔ビザンツ帝国には一緒に住めないという形になる。
当初ベネチアはビザンツ帝国の出先機関としてビザンツの行う地中海貿易を担い、地中海の警備を担当する。しかし地中海貿易で豊かになったベネチアは銀行業で莫大な富を蓄え、遂に敵であったオスマン・トルコと組みビザンツ帝国を滅ぼす。ここにローマ帝国ロマン人に寄生しながら最後は寄生主を裏切り滅ぼしたベネチア金融業と、ローマ帝国ロマン人との怨念の関係が決定的となる。このベネチア金融業の中核にいたのがユダヤ人銀行家であった。
 ローマ帝国の衛星都市として栄えてきたオデッサは、またユダヤ商人の商業都市としても栄えて来た。オデッサのユダヤ商人。その背景にはローマ帝国とベネチア帝国の因縁の対立という歴史があった。

 オデッサの公立図書館で古い資料を漁っていると、黒海最大規模の港湾都市オデッサの港を整備したのが石油企業オクシデンタルであると古い公共工事の出納帳に記載が出て来た。
環境保護を訴えるアメリカの元副大統領アルバート・ゴアの会社オクシデンタルが、米国の敵国であったソ連の石油をこのオデッサの港から密輸していた。そのためにゴア一族は自分の手でオデッサの港を整備していた。
オクシデンタルの会長アーマンド・ハマーの父はオデッサ生まれでオデッサ育ちのユダヤ人であった。
 オクシデンタルはこのオデッサの代表的ユダヤ系企業として、ロマノフ王朝の後継者ソ連の石油に寄生して来たとも言える。

 このゴアの密輸石油をオデッサ港から運び出していた石油タンカー企業ラファルジュの弁護士が、次期大統領候補ヒラリー・クリントンである。
石油、鉱物資源マフィアのマーク・リッチ等とゴアが弁護士を共有してきた歴史的背景には、オデッサ出身のユダヤ系ロシアン・石油マフィアと全く同じ石油密輸ビジネスをゴアが行って来た事から来ていた。次期大統領候補ヒラリーも同類である。


http://alternativereport1.seesaa.net/article/50169256.html

ブッシュの正体
古代ローマ帝国は、東西ローマ帝国に分裂し、西ローマ帝国は早々に内紛と戦争で分裂し、最終的にはドイツ、フランス、イタリア、スペイン等の小国分立の状態になり、現在に至っている。・・・歴史の教科書は、こうした流れについて語って「は」いる。

西ローマ帝国が分裂を繰り返し、現在のドイツ、フランス等に「落ち着く」までには、バラ戦争、百年戦争等・・膨大な数の戦争がヨーロッパで繰り返された。戦争には資金が必要である。一体、延々と戦争を繰り返すその資金は、どこから来ていたのか。

15世紀になると、ヨーロッパでは次々に銀行が創立される。大部分はイタリアのヴェネチア等に本拠地を置いていた。当時の「お金の借り手」は、ほとんどが王族である。信用があり、莫大な資金を「使う」人物等、当時は王族しか居ない。戦争資金を提供していたのはこの銀行であった。

人類における銀行の起源は、「戦争資金調達機関」である。

しかし不思議な事に、スペインのフェリペ2世などは戦争に全財産を使い果たし、破産してしまう。破産しているにも関わらず、イタリアの銀行はフェリペ2世に戦争資金を貸し付け続ける。破産しているのだから返済不可能である。これは、利益目的で銀行が動いて
いたのでは無い事を示している。

銀行の創立は「許可制」であった。許可していたのは、西ローマ帝国時代以来、生き残っていたイタリアの元老院である。富裕貴族の集まりである元老院は、ローマ帝国の皇帝の絶大な権力に逆らい、何とかして自分達の独立性を維持したいと考えていた。富裕貴族達は、皇帝と激しく対立していた。

この富裕貴族達が、自分の「思い通りになる」国を作ろうと考え、資金を提供し、ローマ帝国を分裂させ、皇帝に対抗して戦争を繰り返していた。そして自分の領土拡大のために、貴族同士が戦争を繰り返していた。

戦争の費用は、この富裕貴族達が出していた。当時、それ以外に、戦争資金を提供出来る富裕層等居なかった。

この富裕貴族が、多少の財産を作った市民の財産を預かり、集め、それをマトメ上げ、戦争資金として王族に貸し付けるために作ったのが、銀行の「始まり」であった。戦争に勝ち、敵の領土と財産を略奪し、その利益を戦争資金提供者達は分配した。銀行の「利息の始まり」である。

皇帝に対抗する元老院のあるイタリアに、銀行が集中した理由がこれで説明が付く。
フェリペ2世が破産していても、銀行が資金を貸し付けた理由がこれで説明が付く。貴族が皇帝と権力闘争し、貴族同士が縄張り争いし、「我を張り合う」・・「負けたくない」という意地で動くから、破産した相手でも戦争が「うまい」相手には、幾らでも資金を貸し付けた事になる。

ローマ帝国の皇帝に対抗した富裕貴族達が、「自分の思い通りになる地域、縄張り」を作るため、「王族」という「雇われ兵」を雇用し、戦争によって「貴族の縄張りを守る」ために、戦争実行機関として作ったものが「国家」であった。


こうして出来上がったドイツ、フランス、イタリア等という近代国家には権威が無かった。ローマ帝国が紀元前からの長い伝統を持っているのに対し、貴族の作った国には「歴史」が無かった。新しい国の「権威を作る」ために、1つの民族、1つの言語、1つの文化でマトマッタ1つの国家・・という民族国家=ネイション・ステイツの「概念が捏造」された。そして、その民族の歴史が数千年ある「という話」にし、ローマ帝国に対抗し権威を「作り上げた」。実際には、自分の国の中には様々な言語、民族があったが、それは「無かった」事にした。人種差別を行い、他の民族を「何とかして国から追い出そうとした」。

15世紀以降、戦争屋=銀行=富裕貴族は、支配下に置いたアメリカから入ってくる金銀によって戦争資金を調達した。アメリカは、ヨーロッパにとって「戦争の草刈り場」となった。アメリカのネイティブ(差別的にインディアンと呼ばれた)を奴隷として働かせ、戦争資金の金銀を鉱山から掘り出していた銀行家達は、「劣った人種=ネイティブ」という人種差別で奴隷制度を正当化した。

フランス、ドイツ、日本等という「国家」が、最初から「戦争のために」作られた制度であり、1つの民族というウソを「通す」ため、国内では必ず人種差別を行い、海外では人種差別による奴隷支配により「国家経営、戦争実資金」を入手するシステムであった事が分かる。


http://alternativereport1.seesaa.net/article/50333133.html
ローマ帝国の皇帝に反旗を翻した富裕貴族達は、帝国を分裂させ、「自分達の思い通りになる小国」を乱立させる。これが多くの戦争を経て、現在のドイツ、フランス、スペイン等になる。

紀元前からの歴史と伝統という権威を持つローマ帝国に対し、こうした小国は、何らの権威も無かった。しかも、ローマ帝国はキリスト教カトリックを国教とし、ローマ法王によって、神の「代理人」として世界を支配する皇帝の地位を与えられていた。神の支持の下に、世界を支配するローマ皇帝の「権威」に対し、富裕貴族=戦争屋=銀行家達は、どうしても別の「権威」を作り出さなくてはならなかった。「皇帝より自分達が世界を支配する方が正しい」という宗教的理由が必要であった。

貴族達は、ローマ・カトリック教会が封印し隠していた古文書を探し回り、ついに古代シュメール語版聖書を発見する。ローマ・カトリック教会の用いる聖書よりはるかに古い、8000年前の最古の聖書であった。

しかも、この最も信頼出来る最古の聖書には、カトリック教会の主張するキリストの教えとは全く別の事が記載されていた。

神は天(宇宙?)から金塊等の貴金属の採取のために地球に訪れ、人類に貴金属の蓄積を命令した。神は人間を家畜として育て、人間の肉を食べ、血液を飲み、食事とした。神は、「一部の選ばれた人間達」に貴金属採取を任せ、地球を去った。「選ばれた人間達は」貴金属採取のために、神の命令の下、全人類を奴隷とする権利がある。この奴隷を使い金塊を蓄積し終わった時、不要になった奴隷の全人類を戦争で絶滅させ、神の来訪を待つ。人類の絶滅と金塊の蓄積を確認した神は、地球を再び来訪し、地上に「神の国」が実現する。神に「選ばれた人間達」は、他の人間達を支配する権利を確認するために、「神を真似し、神と同一の行動」を取る。神と同様、選ばれた人間達は人間を殺害し、その肉を食べ、血液を飲む儀式を定期的に行う義務がある。

こう記載された最古のシュメール語版聖書は、金塊の蓄積=銀行業と人類の絶滅=戦争を業とする富裕貴族達を狂喜させた。戦争により人類を絶滅させ、戦争で金儲けする貴族達の生き方が最も神に「忠実」な生き方である事が、ローマ・カトリック教会よりも権威のある最古の聖書によって証明された事になる。

ローマ・カトリック教会の使用する聖書は、このシュメール語版聖書を偽造したニセモノの聖書である事が暴露された。

表向き、ローマ皇帝の部下である貴族達は、ローマ皇帝=ローマ・カトリック教会の「敬虔な信者」であった。しかし、貴族達はカトリック教会のウソを見抜き、シュメール語版聖書を信奉するグループをカトリック教会の中に、密かに作り上げた。ローマ帝国を解体するクーデター部隊である。その諜報組織としてフリーメーソンが作られ、後に、さらに急進的な実行部隊が作られ、それはイルミナティ結成へとつながる。シュメール語版聖書の教えの通り、この組織は定期的に人間を殺害し、その肉を食べ、血液を飲む儀式を行い、自分達が神の「しもべ」である事を確認した。

しかし、こうした組織では生温いと考え、神の国イスラエルを「先に作り」、そこを拠点として世界中に戦争を仕掛け、全人類を絶滅させる事で神の地球への再来を早めようと考える、さらなる急進派の少数精鋭部隊が精選された。この急進派が1948年、パレスチナの地にイスラエルを建国する。この急進派の中核となる実働部隊が、イスラエルのアイゼンベルグとブロンフマン一族である。この急進派の資金集めとその考えを広めるために作られた宗教組織が、現在のイラク戦争を推進するキリスト教原理主義教会であり、その熱心な信者、代理人がブッシュ大統領である。

現在、アメリカ人の46%が、このキリスト教原理主義教会の信者である

http://alternativereport1.seesaa.net/article/54742244.html
米軍基地ディエゴ・ガルシアの深相
 インド洋はるか沖合にあるディエゴ・ガルシア島は、米軍のアジア戦略基地の中でも最重要基地の1つになっている。

 ディエゴ・ガルシアは遠洋の孤島のようであるが、音速の戦闘機、戦略爆撃機にとっては、インド洋の遠海ディエゴ・ガルシアはアジア全域を監視するに十分な戦略基地である。

 ディエゴ・ガルシアには、戦闘機、爆撃機の常駐に加え、航空母艦、原子力潜水艦が寄港し、アフガニスタン戦争では、ディエゴ・ガルシアがアフガンへの戦略爆撃の最大拠点となった。アジアの戦争は、このディエゴ・ガルシアが担当する。

 この島は英国領であり、米軍は英国の許可を得てこの基地を使用している。アジア戦略において、米国が英国の許可を得て動いている事、米国が英国の出先機関である、という事実が浮かんで見えて来る。

 世界中のインターネットを盗聴監視する軍事衛星監視システム、エシェロンは、カナダ、オーストラリア等、かつての大英帝国のネットワークを使い、米国がそれを借り受ける形で行われている。

 技術と費用、運営の労力は米国が出し、エシェロンによる盗聴の成果は英国が「入手」する。そこには米国の「君主」英国と属国=米国の関係が浮かんで来る。エシェロンの最重要情報の最終的な解析地は、大英帝国のネットワークであるニュージーランドに置かれている。情報分析の最重要基地は、ワシントンにもニューヨークにもハワイの米軍基地にも置かれて居ない。

 米国の政治の中心地ワシントンDCは英国領土であり、ワシントンDCの住人は米国で選挙に投票する権利が無い。なぜなら米国の政治の中心地ワシントンDCは英国の領土であり、英国の支配下にあるからである。

 ところで、英国王室のその運営を「担当させられている」のは英国王家であるが、英国王室の「所有権」は、ローマ・カトリック教会=バチカンにある。バチカンの財政を握り、その権力を握って来たイエズス会は、元々軍事組織でありテンプル騎士団に源流を持っている。従ってテンプル=イエズス会の軍事戦略を読解しないと、米国のアジア戦略は読めない事になる。

 ヨーロッパ中世が終わると、中世を支配した王族、貴族は、その資産で企業経営に乗り出し、現在、その企業は世界を支配する多国籍企業に成長している。多国籍企業のネットワークとは、王族、貴族のネットワークである。ロックフェラー、ロスチャイルドと言った財閥は、王族、貴族の末端の「下僕」に過ぎない。ロスチャイルドが世界を支配する等とデマ宣伝する者達は、月給20万円で雇われた王族の車の運転手が、王族のトップだと主張している事になる。ロスチャイルド等、王族のドライバー、豪邸の掃除人夫に過ぎない。

 ヨーロッパとロシアを合体させ、ユーラシア帝国を形成する、その目的で、ヨーロッパ貴族・ロイヤル・ダッチとロシア貴族・ロマノフは動いていた。

 カーン博士は、本書において、既に1960年代に、将来ヨーロッパは統一される、と予言している。ヨーロッパの王族は、EUの誕生を50年前から計画していた。

 カーンは、ここで、EU統合を推進しているのがアメリカの多国籍企業であり、EU統合はアメリカ企業の利益である、と具体的にデータを提出し、分析している。

 EUが、アメリカに代わる第2の勢力である、という考えが間違いである事が、ここで歴史的に証明される。EUはアメリカが「製造」した。

 カーンは、EU統合の経済的実態はアメリカが担い、統合のための政治活動はヨーロッパの政治家に担当させる必要がある、と分析する。ヨーロッパ人は「メンツ」を大事にする。全てアメリカが主導したのでは、ヨーロッパのプライドが許さない。

 そして、詳細なデータを基にヨーロッパ企業は、アメリカ企業と提携し、時間をかけ合併の道を採用する事が生き残りの道である、と分析する。

 ここでは、表向きはヨーロッパの覇権を主張しつつ、時間をかけ、ヨーロッパ帝国はアメリカ帝国と合併し、世界帝国を形成すべき、と考えられている。
 ソ連崩壊、EU統合、ロシアとEUの連携=ユーラシア帝国の形成は、世界帝国形成への序章である。

 その世界帝国の中枢は、どこになるのか。

 カーンが、ヨーロッパ多国籍企業とアメリカ多国籍企業の統合を「説得」し、世界帝国を形成すべきと主張する、その基礎データ資料は、イスラエルのランベール銀行が提出している。50年前の話である。

 EU統合の際、EU本部はベルギーのランベール銀行の重役室に置かれた。50年前からの計画をイスラエルは「成就」した。

 ロックフェラー、米国ブッシュ大統領が熱烈な信者であるキリスト教原理主義は、イスラエルを中心に世界帝国を作る、と強硬に主張している。

 米国の主張とEU統合の活動は、「一致」している。

 イスラエルのランベール銀行は、元々、ベルギーの貴族ランベール一族が創立した。ベルギーは元々オランダの一部であった。ベルギー貴族は、ロイヤル・ダッチ・シェルのオランダ貴族の姻籍である。

 拙稿「ガソリン高騰の謎(2)」で記したように、米国の産業界、石油業界はスコットランド金融界を生命線としている。スコットランド金融界の意向を受け、スコットランド王ジェームズ6世が鋳造した30シリング硬貨は、通称「ドル」と呼ばれ、それがアメリカの通貨ドル、世界通貨ドルとなった。

 アメリカの金融システム、世界の通貨システム=ドルは、スコットランドの王族が「作っていた」。

 スコットランド金融界と共に、ウォール街を含むニューヨークの街を建設したオランダ金融界(ランベールのベルギー)。そのためニューヨークは元々、ニューアムステルダムと呼ばれていた。

 スコットランド貴族の作ったドル通貨が「役に立たなくなった」ため、現在、スコットランド金融界の盟友、オランダ・ベルギー金融界の作ったユーロが覇権を握りつつある。

 ブッシュ大統領が退任した後には、ヒラリー・クリントンが大統領になるかも知れない。大統領=覇権が交代しても、アメリカ合衆国が無くなる訳では、もちろん無い。

 アメリカからイスラエルに向かう舗装道路ドルが老朽化のため使い物にならなくなり、EUからイスラエルへ向かう高速道路ユーロが新たに建設されても、「全ての道はローマに通じ」ている。


※・・ヨーロッパの農産物市場において、世界の食糧を支配する穀物商社が、イスラエル企業と「カルテル」を組み、EUを舞台に米国とイスラエルが「合併」している様子は、農産物マーケティングボード・システムの変容として、拙稿「通貨ユーロの秘密」に記載されている。

http://alternativereport1.seesaa.net/article/73764302.html

3. SCにとって小さな島国の英国よりもヨーロッパ全体を対象にしたビジネスの方が本業であり、ロンバート街のSCは英国支店に過ぎない。そのSCの本店がイタリアのロンバルディアにある銀行スコシア・モカッタである。
 19世紀、世界の覇権が英国に移ると、イタリアの金融街ロンバルディアにある銀行群は次々と英国に支店を開いた。
英国にはロンバルディアのコピーのような金融街が出来、ロンバルディア街、ロンバート街と呼ばれるようになった。米国のウォール街は英国のロンバート街に依存し、ロンバート街の本拠地はイタリア、ロンバルディアにあった。
しかしロンバルディアの銀行に資産を預ける資産家は、イタリア政府に従順に税金を納める事はしない。資産は当然、直近にある税金の課されないベネチアに置く。そのため金融街ロンバルディアの銀行は、皆、本店を税金の課されないベネチアに置く。つまりベネチアが世界の中心、世界の支配者であるという事になる。

 ベネチアの金融界は狭いギルド社会であり、過去800年間ベネチア金融界を支配してきたのがデル・バンコ一族である。銀行=バンクの語源になっているこのデル・バンコ一族が世界の支配者ベネチアの中心に居る。
デル・バンコは課税を逃れるため、欧州では全く別名のウォーバーグ銀行を経営している。


4. 1913年、米国に渡ったウォーバーグ一族の1人ポール・ウォーバーグは、米国のウォール街に指示し、米国の中央銀行FRBを創立し、ポール自身がFRB議長の席に座る。ポールはFRBの事務仕事、雑用をベネチアの支店の、そのまた支店である米国の世界「最大」の銀行シティ・バンクに担当させた。
ブッシュ一族などデル・バンコにとって雑用係なのだ。
 またウォーバーグ、デル・バンコはナチス、ヒトラーを全面的に支持、資金援助し人種差別によるユダヤ人大量虐殺を行わせた。
 そしてポール・ウォーバーグは最大手銀行クーン・ローブ一族と婚姻し、その銀行を系列下に置いた。
正式名リーマン・ブラザース・クーン・ローブ(ライブドアの親会社)の会長でブッシュのハリマン銀行の社長ハリマンに命じ、ブッシュ一族からヒトラーへの多額の資金援助をも行わせた。


5. ヒトラー支援に見られるデル・バンコ一族の人種主義は、他民族、有色人種との結婚を厳禁し、一族の純血を守り、欧州全体に広がる親族間との結婚しか認めない所にも出ている。その白人至上、純血主義、異民族排外がヒトラーを政権に就けた。


6. 「白人」を語源辞典、医学用語辞典で引いて見るとコーケイジャン、コーカサス人と出てくる。現在チェチェンやアゼルバイジャン等の紛争の絶えない地域コーカサスが、白人という人種の源流、発祥の地である。
 キリスト教の聖書の中に出てくるアダムとイヴが食べる禁断の木の実リンゴはこのコーカサスが原産であり、白人が世界に民族移動するに従ってリンゴも世界に広がって行った。
 リンゴが重要なシンボルとして記載されているキリスト教最古の文献の1つシュメール語版聖書が示すように、シュメールの源流はこのコーカサス地方と関係があると思われる。(現在、考古学等ではシュメール文明の発祥地は特定できていない。)

 紀元前5000年前後、コーカサスから欧州全域に徐々に移動を始めた白人(スキタイ民族)は現在のトルコにあったトロイ帝国に代表される国家、都市を各地で建設する。
さらに紀元前11世紀トロイのフランシオン王子率いるフランク族がドナウ川以西に移住、王子の名前フランシオンから後にフランス国家の名が取られる。
 またもう一つのトロイ帝国を作る意図からシャンパーニュ地方にトロワ(トロイ)という町が作られ、トロイ王パリスの名を取り首都パリが建設される。
 英国ロンドンも古くはニュー・トロイと呼ばれ、ベネチアもAD466年、コーカサスから移住してきたスキタイ人が入植、経済の実権を握って行く。
 現在のドイツ地方にAD4世紀頃移住してきたスキタイ人は、自分達を「スキタイの純血種」=ジェヌイン・ワン=ゲルマンと呼び、異民族の排斥と親族間の結婚を厳守した。ナチス、ヒトラーのゲルマン主義、異民族虐殺はここから来ている。異民族排除はシュメール版聖書の示す通り、自分達を半神半人と考え、神の血の成分を薄めないために行われる。
 神が宇宙から採取に来るとシュメール聖書に記載されている貴金属の収集への執着=金銭欲=銀行業を生業とする習性もここから来ている。デル・バンコ一族もこの部族だった。
この部族の特徴は、トロイあるいは聖書の中のエレサレム等、伝説や書物の中で聞かされてきた国家(都市国家)を再び現実世界の中で築こうとする所にある。
(イスラエル建国とモルモン教)


7. 1090年、現在のトルコ、トロイ帝国の跡地にスキタイ人が結集、トロイ帝国再建と聖書に記載されているエルサレム再建を誓いテンプル騎士団を結成する。
 1126年、エノク書を信仰するテンプル騎士団はフランスのトロワ(新しいトロイ帝国)に結集、トロイ帝国再建を誓いエルサレム奪還のためイスラム教徒大量虐殺の十字軍に出発する。


8. 現在、デル・バンコ一族はスコシア・モカッタ銀行の共同経営者となり、1948年、この銀行が経営するイスラエル・レウミ銀行がイスラエル建国資金の大部分を出資した。
 スキタイはエノク書の指示通りエルサレム再建に成功した。続く事業はイスラエルを世界を支配する世界帝国に育成する事である。要は世界を動かすマネーの支配である。


9. 現在デル・バンコ=モカッタ銀行は、ロンドンで金GOLDの取引を独占している。ロンドンの貴金属取引所ロンドン・メタル・エクスチェンジ(LME)の「黄金の間」と呼ばれる部屋では、毎日デル・バンコ一族を中心とした5つの銀行が
国際的な金GOLD価格を独占的に決定している。その決定に世界中の金融機関、貴金属購入者が黙って従っている。あらゆる商品の中でも最も重要で、しかも紙幣より信用のある決済手段である金GOLD価格が、たった5つの銀行により独裁的に決められている。
「価格は需要と供給の関係で決まる」という市場原理が全くの「作り話」である事が分かる。市場を成り立たせている根源にある金GOLDが、市場原理でなく独裁で決められている。


10. 世界を支配するためには、抵抗する者の抵抗心を麻薬で失わせる「心理戦争」も重要になる。デル・バンコは、CIAそのものであるデューク一族の麻薬入りタバコ会社ブリティシュ・アメリカン・タバコ(BAT)の創立資金を出資する。
 エノク書はイスラエル以外の全ての人種を絶滅させるよう指示している。全人類を絶滅させるまで絶え間ない戦争が必要とされる。
 デル・バンコは戦争で使用する火薬を大量生産しているデュポン社を経営し、共同経営者であるランベール銀行はイスラエル建国資金を一部出資している。
デュポンが火薬生産を止めれば世界中の戦争が止まる。だがデル・バンコは火薬の大量生産を続ける。イスラエル以外の全人類を全滅させる事が「神が再臨」する条件だとエノク書が教えているからだ。
 そしてランベールの経営する新聞エレサレム・ポストは、「有色人種を絶滅させよ」と叫び続けている。ランベールは世界最大のメディア企業AOLタイム・ワーナー、CNNTVを経営し「戦闘シーンをカッコ良く」放送している。
子供と若者が戦闘もののTVゲームをやるように喜んで本当の戦争に参加するように、そして人類の絶滅に貢献させるためだ。


11. 悪質サラ金業者が「強盗でも何でもして金を持って来い」と怒鳴るように、借金だらけであったナチス・ヒトラーに対し厳しい取り立てを行い、窮地に陥ったヒトラーをユダヤ人の家全てに強盗に入らせ、ユダヤ人を大量虐殺し、奪った金で借金を返済させた国際決済銀行BIS。
このBISが自己資本規制を8%に上昇させた事で(銀行が金を貸し出さず自分で持っている事)、日本では資金不足で優良企業が次々に倒産、年間自殺者が3万人、15年間の不況で50万人が自殺する事態となった。
 BIS規制を強化したBISの頭取ジャン・ゴドーは、エノク書を信仰するランベールの頭取である。ゴドーは「人類絶滅、有色人種絶滅は神の再臨への道」と考え、日本人50万人の大量虐殺を実行した。 

 イスラエルを中心とした「神の国」の再臨、それはイスラエルを中心とした世界統一政府による中央集権管理体制であり、その実験は現在EUによって行われている。
 EUの本部はランベール銀行ブリュッセル支店の重役室の中にある。それはEU統一の実験の目的がどこにあるかを示している。EUと米国を動かしているのがイスラエル、ランベール(地下経済)とデル・バンコのオフショアであるという実像
が浮かび上がって来る。


http://alternativereport1.seesaa.net/article/80170966.html

  多国籍企業、多国籍銀行の「所有権」は、その株式の「集積」として表現されるが、現在、一組織として多国籍企業の最大の株式所有主は、ローマ・カトリック教会=バチカンである。バチカンは、宗教組織ではなく、一つの「投資ファンド」である。利益のためであれば、喜んで戦争を引き起こす。バチカンの下僕として活動するドイツ系貴族ザクセン・コブルク・ゴータ一族が、ベルギー国王一族である。このザクセン・コブルク・ゴータ一族の末流が、英国王室ウィンザー家であり、ウィンザー家を「手本」に、明治時代、日本の天皇家は「創作」された。やがて世界帝国の中心地となるベルギーに、世界統一政府の「原型」である国連機関が置かれ、暴落する米国ドルを尻目に、英国金融街シティが、為替等の取引高で米国ウォール街を追い落とし、トップの座に就任し始めている。ベルギーと英国、共にバチカンの下僕ザクセン・コブルク・ゴータの国である。


注1・・ロックフェラーは、より大きな勢力の「代理人」に過ぎない。

http://alternativereport1.seesaa.net/article/92152966.html
永世中立国スイス
 世界の富裕層の資金の3分の2が集中する金融国家スイス。金塊等の形を取っている、その富裕層の資金が戦争等で侵略され略奪される事が無いように、スイスは永世中立国となっている。

 イラク戦争のように、「生物・化学兵器をイラクが持っている」と米国は主張して戦争を起こしたが、後に、それが誤りであったと米国自身が認める「誤った戦争」であっても、現在も米軍はイラクに駐留し、支配を継続している。

 戦争に正当な理由など不要であり、「モラルなど無い、何でもあり」というのが戦争の実態である。人間同士が殺し合いを行うのであるから、ある意味、当然である。

 しかし、スイスが永世中立であることは世界中が認め、誰も攻撃はしない。この地域だけには、まるで「戦争にモラルが存在する」かのようである。それはスイスに世界中の金持ちの財産が集まり、世界中の政府は金持ちの支配下にあり、金持ちの財産を危機にサラス事を避けようという点では、世界中の金持ち=政府が「一致」しているためである。永世中立とは、そういう意味である。

 スイスの金融業界は、イタリアのヴェネチアからの移住者達が形成した。ヴェネチアの金融界は、ローマ帝国の皇帝に反旗を翻したローマの富裕貴族が作り上げた。スイスの伝統商業は綿製品製造であり、ヴェネチアの港から輸入された世界中の綿花がスイスの綿業を支えていた。スイスの山奥の産業は綿花とヴェネチアを通じ、世界中に航路でつながっていた。綿業の昔から、スイスは「国際国家」であった。

 ヴェネチアの金融界は、ヨーロッパで繰り返される戦争に際し、各国の国王・貴族に戦争費用を貸し付け、戦勝国の略奪品を、さらに戦勝国から利息として「略奪し」巨大化した。戦争産業である。しかし、戦争を行うには資金だけでは足りない。兵隊と火薬が要る。ヴェネチアの依頼を受け、綿花を綿製品に加工していたスイスは、ヴェネチアからの依頼でスイスの山岳地帯で採掘される硝石を火薬に加工し、また貧しい農民を傭兵としてヨーロッパ中の戦争に派兵した。

 綿業に加え火薬産業と傭兵産業、つまり戦争産業が伝統産業となったスイスに、やがて、その売上の蓄積機能が加わり、ヴェネチアからわざわざ資金を運んでくる面倒を避け、スイスそのものが金融業を中心に担い始める。往路に火薬と兵隊を乗せ、帰路に売上=戦争の略奪品を運ぶ。

 火薬と傭兵=戦争産業と銀行。この2つは1つの産業であった。世界の金融大国、永世中立国、金融大国スイスのこれが正体であり、ここに金融業=戦争産業の本質が浮かび上がって来る。

http://alternativereport1.seesaa.net/article/98523841.html
金で殺人を請け負う殺人専門マフィアの2大組織が、イスラエルのアイゼンベルグ一族とイスラエル=カナダのブロンフマン一族である。

ブロンフマン一族は、初代からベルギー貴族ランベール一族と血縁関係にある。世界最大のメディア企業AOL・タイムワーナー・ランベールの経営一族である(現在AOLだけ分離状態にある)。ブッシュ大統領の銀行リーマン・ブラザースと一体化し、ランベールはCNN・TVを経営している。ランベール=リーマンから、ライブドア堀江は資金提供を受けていた。

 80年代、米国に吹き荒れた「企業乗っ取りの嵐」の中心となった銀行、ドレクセル・バーナム・ランベールが、このブロンフマン=ランベール一族の銀行である。

 EUの設立当初の本部は、ブリュッセルのランベール銀行の重役室に置かれていた。EUを「誰が作ったか」を、それは明確に示している。


http://alternativereport1.seesaa.net/article/101168051.html

魔女軍団の国モナコ
拙稿「決定的に変化した戦争の形態」より続く。


 ドイツのアドルフ・ヒトラーのナチス組織が、政治組織=政党になる以前は、トゥーレ協会と呼ばれる交霊術等を行う、心霊研究の「オカルト」組織であった事は余り知られていない。「幽霊に憑依される特技を持つ人間」に、様々な幽霊を憑依させ、その「お告げ」に基づいて人生計画を立て、政治政策を立てると言う、相当「いかがわしい霊媒師」の集団が、ナチスの原型であった。

しかし、このトゥーレ協会はやがてナチスとなり、莫大な数のドイツ国民に支持される程、いわば人気があり、それだけ「予言が的中する霊媒師の集団」であった。

 現在、世界最強の通貨となったユーロを発行する統一ヨーロッパ=EUの本拠地は、ドイツでもフランスでもなく、ベルギーのブリュッセルに置かれている。なぜブリュッセルなのか?誰も説明が出来ない。

 ローマ帝国の崩壊以降、ヨーロッパでは様々な国が次々に生まれては消え、戦争に次ぐ戦争の時代が1000年近く続いて来た。このあまりに長い戦争に「飽き飽きしたヨーロッパ人」が遂に戦争を止め、1000年振りに1つにまとまったのがEUである。

EUの統合は、欧州石炭・鉄鋼共同体と言う、あらゆる産業の基本物資であった石炭と鉄鋼の生産・流通を一体化させる事から始まった。これがEUの原型であると言われているが、実は、この石炭・鉄鋼共同体の以前に、ヨーロッパ中部を支配したハプスブルク帝国の時代、ハプスブルク対反ハプスブルク勢力で戦乱に明け暮れた16世紀に、この2つの勢力両方に、「敵軍の情勢、軍勢」の情報を教える、戦争のための情報提供を行う「スパイ組織」が存在した。

つまり、戦争の両方の当事者に雇われスパイ活動を行う、専門的な情報屋=スパイ商売を行う人間達が居た。

ヨーロッパのあらゆる地域に親族を置き、様々な商売を行い、また宮廷貴族となり、ヨーロッパ中を「情報面で既に統一していた」一族が居た。

戦争する2つの勢力・両方に資金を貸し付け金儲けするロスチャイルド一族、

戦争する2つの勢力・両方に傭兵を貸し付け金儲けするスイス、そしてサヴォイ一族、

戦争する2つの勢力・両方に雇われスパイ活動を「商売として行う」タクシス一族。

このタクシス一族が「情報面でヨーロッパ統一を既に16世紀」に実現していた。

これがEU統合の原型である。

EUの原型は「商売としてスパイを行う、タクシス一族が形成した」。

 しかし「敵軍が全長50mの戦艦を建造している」というスパイ情報を提供しても、情報を提供された地域・国で、メートルという単位が使われていなければ、敵軍の戦艦の全長が分からず、その対策も立てる事が出来ない。そのためヨーロッパを統一した「スパイ組織タクシス」は、kg、メートルといった単位をヨーロッパ全体で統一する必要があった。

このヨーロッパ統一スパイ組織を16世紀に作り上げた初代フランツ・フォン・タクシスが、ヨーロッパの各国の王・貴族に「命じ」、測量単位を「統一」させた。メートル、kgと言った単位は、スパイ組織タクシスが「創立した」。そしてヨーロッパ中の王侯・貴族は、タクシスの「命令に従ったのである。」

これは、誰が最初のヨーロッパ「統一王」であるかを明確に示している。

このタクシス家の本拠地がブリュッセルである。

2008年現在、EU本部がブリュッセルに置かれている理由は、ここにある。

 ヨーロッパ各地に、様々な職業、貴族として偏在したスパイ・タクシス。特に、ドイツ・バイエルンで王侯・貴族「お抱えの」霊媒師として、その「予言の的中率が高い」と大人気であった「占い師」がトゥルン・ウント・タクシスであり、このタクシスが活躍した組織がトゥーレ協会、つまり後のヒトラーのナチス組織である。

タクシスの「占いは的中するはずである」。ヨーロッパ全体に拡がった親族のネットワークを駆使し、ヨーロッパ中の情報を手に入れていたタクシスにとって、「行方不明になった親類が、どこにいるか」等と聞かれれば、「来月〜に来る」等と予言し的中させる事は簡単であった。徒歩で〜を目指して歩いていた、と言う情報があれば、来月頃、徒歩で、どこに居るかは、簡単に「予言できる」。

こうしたスパイの「カラクリ」を知らない王侯・貴族の間では、タクシスは予言を的中させる「魔女・悪魔の使い」と考えられていた。

EUは、世界最大のスパイ組織、魔女軍団タクシスが創立した。

 なお、2008年現在、世界中の大富豪が集まる金融都市・観光地モナコの全産業は、タクシス一族が支配している。

世界中の大富豪達の「投資事業の水先案内人」として、魔女タクシスの予言が「相変わらず的中し続け」、タクシスのスパイ組織が世界中から「正確な情報を集め続けている事実が」、モナコが世界の大富豪の集まる金融国家である事実から、明確に浮かび上がって来る。


http://alternativereport1.seesaa.net/article/100450175.html


 ヨーロッパ人にとって中欧=ミッテル・オイローパという言葉も同じ複雑な意味を持っている。まずハプスブルク家によるヨーロッパ支配。この大帝国を巡る賛否両論の評価。この帝国内部でのすさまじい権力闘争。ヨーロッパの内戦。トルコ帝国との激しい戦争。文字通りの内憂外患。

ヨーロッパの統一と分裂の「深い悩み」、現在の統一EUに至るヨーロッパの苦労と感慨が、この言葉には込められている。

ミッテル・オイローパという言葉がドイツ語である事からも分かるように、中欧はドイツ文化圏に長く覆われて来た。現在のオランダは、国家としての統一が英国、フランス等よりも遅れ、地方貴族が割拠したドイツのホラント伯爵がこの地を支配した事から、このホラントが「なまって」オランダとなった。

このミッテル・オイローパの内紛を制し統一を保たせていたのが、イスラム勢力=トルコからの攻撃であり、この外患に対してはミッテル・オイローパは「統一して反撃した」。

特に1683年、首都ウィーンがトルコ軍に包囲され、ヨーロッパがイスラムの支配下に入る危機に立たされた首都攻防戦は、文字通り国家存亡の危機に立たされた激戦となった。

この時、ハプスブルク帝国の総指揮官として起死回生、トルコ軍を激しく撃破し続け、ヨーロッパをイスラムから守り抜いた軍人・武将がサヴォイ公オイゲンであった。

ハプスブルクの財政担当であり、戦争資金を帝国に貸し付け、戦争で莫大な利益を上げ続けたロスチャイルドは、後に銀行家として世界的に有名になり、21世紀の現在も、世界の金融の「コントローラー」として歴史の表舞台に立ち続けている。

一方、サヴォイ一族の名前は、現在、ほとんど歴史の表舞台には出てこない。

しかし、この名武将・戦略家の一族は歴史から消え去った訳ではない。サヴォイは、麻薬・アルコールを使ったマインドコントロールにより人間を廃人と化し、「何でも命令を聞くロボット人間・ゾンビ人間」を使いテロ・暗殺を企てる「戦略家・名武将」として、イスラエルを始めとした世界の大富豪達の「私的シークレット・サーヴィス」として、現在も活躍している。

 ハプスブルクの守護神サヴォイは、イスラエルを始めとした世界の大富豪の守護神に転身した。

イラン・コントラ事件において、ブッシュ大統領一族とロックフェラーの部下としてイランへの武器密売を担当したドディ・アルファイド、その婚約者で英国王室に反旗を翻した元英国皇太子妃ダイアナ。この2名は「自動車事故」の形で口封じのために暗殺されたが、暗殺直前に宿泊していたのは「名門ホテル・サヴォイ」であり、ダイアナとドディを乗せたまま暴走し壁に激突、大破し、この2名を暗殺した車のドライヴァーは、麻薬とアルコールで精神錯乱=マインドコントロール状態にあったサヴォイ家の下僕であった。

 軍隊において、単なる「資金繰り」を行うロスチャイルドと、軍の指揮権を握る一族の「どちらが地位が上か」は、明白である。

歴史の表舞台に出てくる者達は「常に、下っ端」である。


http://alternativereport1.seesaa.net/archives/200809-1.html

プーチンとロスチャイルドを結ぶ地下水脈


「歴史の教訓」より続く。

書籍紹介 : アンリ・ボグダン 「東欧の歴史」 中央公論社 (2)
https://www.amazon.co.jp/%E6%9D%B1%E6%AC%A7%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2-%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%AA-%E3%83%9C%E3%82%B0%E3%83%80%E3%83%B3/dp/4120022137


 本書には、16世紀、プラハ、モラヴィア等の発祥時の大学がイエズス会によって作られた、と興味深い記述が出てくる。

かつて、あらゆる学問が神学の一部として存在する、という時代には、学問の場は修道院等にあった。その後、神学とは「別物」としての学問の「成立が許される」状況になり、初めて修道院から学問の場が大学へと「分離され」移行する。

これは、理論的には中世キリスト教神学者ドゥンス・スコトゥスによって、神は人知によっては把握し得ない、一方で現実世界の事は人間の知覚で把握でき人知を持って分析する事が出来る、従って神の事は神学に任せ、現実世界の事は神学とは別の科学によって分析出来る、と2分された事に起源を持っている(注1)。

しかし教会からの学問の自律には、反カトリックの政治運動、カトリックを信奉するローマ皇帝と貴族との対立・権力闘争、貴族側の優勢という「政治」の力学が背景に存在した。

そして皇帝=カトリックに反旗を翻した貴族達は、「カトリックとは別の宗教」を信奉する。禁断とされたエノク書等の初期キリスト教の経典を用い、「自分達の方が皇帝=カトリックよりも、歴史・伝統の古い正当なキリスト教徒である」と称した。その経典には、「一部の白人を除き、全人類を絶滅させた時、神が再来する」と書かれていた。

21世紀、米国ブッシュ大統領の信仰するキリスト教原理主義の源流である。

イエズス会の宣教師が戦国時代の日本を訪れ、火薬と鉄砲を与え、戦国武将に「日本人=有色人種同士の相互殺戮」を行わせたのは、「一部の白人を除き、全人類を絶滅させ、神を再来させる」ためであった。

 こうした貴族勢力=反カトリック=反皇帝の牙城がベネチアであった。このベネチアの金融業者が、後にスイスの金融界を形成する。そして、そのスイスがロスチャイルドに資金を融資する事になる(注2)。

このベネチアはローマが東西に分裂すると、ビザンツ帝国の影響下に置かれる。ロシアの政治勢力図の中に入る。

スイスとロシアを結ぶ、地下ネットワークが、こうして形成される。

ロシアと、スイスのバーゼル、アムステルダム(オランダ)、アントワープ(ベルギー)、そして英国を結ぶ航路が、大きな通商ルートとなる。この荒海で漁を行い、英国・スイス・オランダ・ベルギー・ロシアを行き来する漁師の航海術が、後に大英帝国の海軍を形成する。

冷戦時代、敵国であるはずのソ連(ロシア)の原油を英国ICI(インペリアル・ケミカル・インダストリー)が精製する地下ルートが、こうして準備される(注3)。

ロシアン・マフィア=マーク・リッチが、スイスでダボス会議を主催する所以は、ここにある。ロシアのプーチン自身が、スイスの金融機関を経営し、スイスを通じ欧米石油・ガス会社と事業提携を推進している歴史背景も、ここにある。

 ロシアは決してロスチャイルド、ロックフェラーへの抵抗の「牙城」とは成り得ず、スイスから生え出した同一の樹木の異なる枝葉が、ロシアとロスチャイルド・ロックフェラーである(注4)。
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