野党共闘候補の健闘がアベ改憲阻止のちからとなる。
http://article9.jp/wordpress/?p=10515
2018年6月12日 澤藤統一郎の憲法日記
本日の朝日時事川柳に、
勝因は原発隠し安倍隠し(神奈川県 朝広三猫子)
言わずと知れた注目の新潟知事選。5野党1会派(立憲民主党、日本共産党、国民民主党、自由党、社民党、無所属の会)の共闘候補が敗れ、自・公推薦候補が当選した。自公の側から見ての勝因が、「原発隠し安倍隠し」だったというわけだ。
アベ9条改憲をめぐる厳しいせめぎ合いが続く今の時期、与野党対決の選挙結果は、直ちに改憲の動向に影響する。新潟知事選での野党共闘の勝利は改憲反対派に大きな影響を与えるものと大いに期待したが、無念の結果に終わった。
敗れたりとはいえ、両陣営それぞれの得票数は、以下のとおり。
546,670 花角英世(自・公)
509,568 池田千賀子(5野党1会派)
その差3万7000は僅差と言ってよかろうが、負けは負け。その原因を川柳子は、「原発隠し安倍隠し」と言ってのけたわけだ。
今後も、焦点ずらしの「争点隠し選挙」が続くのかも知れない。「アベ隠し」「アキエ隠し」「森友隠し」「加計隠し」「働かせ方隠し」「カジノ隠し」「隠蔽・改ざん・捏造隠し」「忖度隠し」「戦争隠し」「対米追随隠し」「麻生隠し」「セクハラ隠し」…。国民は欺しのアベ政権に対峙している。こんな輩に欺されているわけにはいかない。気をつけよう、オレオレ詐欺とアベ政権。
一方、中野区長選挙は野党共闘派の完勝となった。しかも、自民・公明・維新推薦の現職を破ってのこと。
36,758 酒井直人 (野党共闘)新
27,801 田中大輔 (自・公・維)現
本日(6月12日)の東京新聞に「中野区民 刷新を支持 新区長に酒井直人さん」の報道。同紙によると、「東京23区の区長選で現職が落選したのは、1999年の杉並区長選以来となる。」とのこと。
また、東京新聞は、「多選阻んだ野党共闘」という解説記事を載せている。
「中野区民は「刷新」を選んだ。野党統一候補となった酒井さんが幅広い支持を集め、自民、公明などが推した現職の五選を阻んだ。推薦政党のうち、中心的な役割を担った立民は、枝野幸男代表や地元選出の長妻昭代表代行ら幹部が連日応援に入り、国政選挙並みの運動を展開。独自候補の擁立を見送った共産が支援に回ったことも奏功した。野党共闘の成功に加え、現職の四期十六年の多選批判が追い風となった。酒井さんが元区職員の立場から訴えた「組織が停滞している」との指摘は有権者に対し説得力を持った。」「選挙戦を通じて浮き彫りになった課題の一つが、中野サンプラザを解体し一万人収容の巨大アリーナに建て替えるまちづくり。解体には反対の声が根強くあり、結論をどう導くのか手腕が問われる。」
アベの権威失墜が改憲の動きを阻止する。極右勢力である「アベ一派」以外に、アベ改憲を歓迎している勢力はない。あらゆる選挙での自民の敗退が、アベの権威失墜となり、それが憲法の擁護につながる。アベのいる内、両院に改憲派が3分の2を占めている内が、彼らにとっての現実的な改憲実現のチャンスであり、われわれにとってのピンチなのだ。
だから、一つ一つの選挙での野党共闘の成果が、アベ改憲の阻止につながる。3000万署名の推進と、各地方選挙での野党共闘の健闘、この二つが当面の具体的な課題だ。
ところで、今日の川柳欄。朝日だけでなく、毎日も面白い。
曖昧な記憶でピシャリ否定する(津 ちょちょ)
官邸の柳瀬コーチと安倍監督(千葉 姫野泰之)
セクハラ罪あるなしを問う場合かい?(奈良 一本杉)
改ざんも罪ではないと言い出しそ(射水 江守正)
しかし、この句がよく分からない。
日本には大嘘つきが2人居る(野田 醤油樽)
2人と言うところがニクイ。アベとアソウ? アベとアキエ? アベとカケ? アベとサガワ? アベとヤナセ? アベとウチダ? それとも、シンゾーとユリコかな。
(2018年6月12日・連続更新1899日))