19. 天橋立の愚痴人間[529] k1aLtJengsyL8JJzkGyK1A 2017年8月10日 08:51:33 : b7BGoSLXsw : h5w4MpLSdY0[5]
あおしろとらの友 さん
貴方が言われること、概ね理解でき、貴方が考えられていることと、私とそんなに変わりはないかと思います。
通貨の発生は貝殻とは、石などであり。それに交換価値を認めると言う人々の暗黙のルールがありました。
その後、ただ暗黙のルールだけでは心もとないと、金本位制となりました。
その金本位制でも経済のパイにはついていけず、中央銀行に通貨の信用性を確保させる事により信用通貨、結局は人々の暗黙のルールによる大量の通貨が発行されるに至りました。
現在では貴金属を含め世界中で掘り出された金の総量(7.6万トン)は4000円/gで換算し
1トン=40億円
7.6万トン=40億円×76000=304兆円となります。
それに対して流通している通貨は4京円とも言われ、金本位性など全く成り立ってはいません。
その2京円と言う大量の通貨を等価価値と見る我々の概念(ルール)もあやふやで通貨だけが独り歩きしています。
また、大量の通貨が概ね必要に応じて人々に配分されているとすると世界の人口を70億として一人当たり400万円の通貨を現金及び預貯金で所持している事になります、
世界の人口と言っても経済的には後進国もあり、先進国で当てはめれば、日本等では一人当たり1000万円分の通貨を持っていることが平均となります。
万々歳とも言えますが、現代の通貨と言うものは、それはそれでインフレなど大問題を引き起こします。
それはそれとしておいて、
実際には、そうではなく、日本でも1/3は貧困に苦しむ人がいます。
では、どうして通貨が万遍なく行き渡らないかと言いますと、通貨を入手する機会が万遍なくないからです。
グロ―バル化の下に通貨を入手できるはずの、労働の機会がドンドン減らされてきているのです。
富裕層と言われる人たちは、そう言う組織に属しているので簡単に多くの通貨が手に入れられます。
一方貧困層の人たちは、職を失うか、低賃金の就労よりできません。
結局は通貨は貯まるところへはドンドン貯まり、貧困層の人たちの分まで行きわたります。
経済活動そのものが、機会均等からは著しくはずれてしまっているのです。
格差拡大は現代の経済のシステムのルールに基づいてなされているので、現行のルールによっている限り、これを是正すべき何の手だてもないのです。
昔は労働力と交換に生活するための通貨を手に入れることは誰にでもできていました。
それで人々も通貨と生活用品の交換ができると言う暗黙のルールに問題を感じてはいなかったのです。
現代社会では、幾ら努力しても、能力はあっても十分な通貨を手にすることが出来ない人たちが多くなっているが、経済の指導者の間では、依然として従来の通貨の有り様、概念を転換するつもりはありません。
そりゃ、そうでしょう。
そういうルールを管理している連中は、すべて富裕層なので現状に不満などないのです。
無いばかりか、黙っていても通貨は転がり込んでくるのです。
>アイスランド、ハンガリーの例は通貨の世界的流通システムに人為的に介入できた人間の力を感じさせるものですが・・・
アイスランドなどでの試みは、その通貨の管理を国家(政治)がやろうとするもので、真っ向から資本主義の支配者と対峙するものです。
>そんな難しいことではなくてですね
確かに概念においては、難しいものではないですね。
アイスランド、ハンガリーは結局のところ通貨発行権を握り政策に必要な財源を通貨の増刷で行う様です(決してヘリマネで現金をばらまくのではありません)。
たとえば公共事業を増やし国民に雇用の機会を与える。
介護事業の人件費などを国家が補助する。
私は年金などは、ベーシック・インカムで配分しても良いと思います。
条件として、働くべき立場にある人に対しては、国家の責任で雇用を確保する。
その為に通貨発行権を国家がもち、必要な通貨の増刷を行う。
ただし、国民側のルールとしては、単なるヘリマネは絶対に求めない事が必要です。
この様なルールさえ確立できれば、新い通貨の概念が生まれるでしょう。
為替問題などが発生しますが、その様なものこそ、英知を絞ってルールを変えれば良いのです。
最後に断っておきますが、資本主義経済のシステムそのものを否定しているのではなく、国家は貧困層の為には経済に介入すると言う事です。
これもあまりやりすぎれば、現在の国家が資本一辺倒での間違いを冒しているのと真逆の間違いを冒します。
http://www.asyura2.com/17/senkyo230/msg/452.html#c19