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2018/05/07 08:02
<先月20日から国会審議を拒否している立憲民主党など6野党が大型連休明けに審議復帰へと動くことになった。加計学園問題をめぐり、柳瀬唯夫元首相秘書官が学園関係者との面会を国会で認める意向を固めたためだ。ただ、理由はそれだけではない。「17連休」を謳歌する野党議員には支持者らからも冷ややかな視線が注がれていた。
「少し事情が変わった」
立憲民主党の福山哲郎幹事長は5日の読売テレビ番組でこう語り、柳瀬氏の国会招致をきっかけに審議に復帰する方針を示唆した。与野党国対委員長と大島理森衆院議長らによる国会正常化に向けた調整が7日にも行われるとの見通しも示した。
柳瀬氏の国会招致は今月中旬に行われる方向だ。審議拒否という野党の圧力が招致につながった側面は確かにある。とはいえ、国会議員の「本業」である国会審議を拒み続けた戦術への批判は野党議員の支援者にも根強い。
「地元や親からも言われる。『そろそろ(国会に)出たほうがいい』と…」
希望の党の玉木雄一郎代表は3日のインターネット番組でこう明かした。連休明けに民進党と結成する新党「国民民主党」の方向性に関しては「原則、審議拒否はしない。審議に出ていって、おかしいことはおかしいと言う」と断言した>(以上「産経新聞」より引用)
ここ二年に亘る国会審議を空疎なものにせしめたのは明らかに安倍自公政権の責任だ。国会審議に付す議案に関して議員提案でない限り、議案提出する政権が議案の中身の合法性と真実性を担保しなければならない。
しかし「モリ カケ」学園ものセットに関しては余りに酷かったし、自衛隊の海外派遣に関して日々の活動報告書たる「日報」を隠蔽する、という文民統制に反する由々しき事態を招いていても「日報にある戦闘は特措法に定める戦闘行為には当たらない」などという安倍自公政権の深刻な問題である国語の読解力不足と読解力不足という義務教育の段階すら満たさない馬鹿さ加減について自覚しない厚顔無恥によって酷寒審議が成り立っているという猿芝居を延々と観劇させられたのにはウンザリだ。
産経新聞は審議拒否は悪いという。しかし嘘の議案や隠蔽に関して痛烈な批判もなく、空転させるべくして空転した国会審議にどのような見解をお持ちなのだろうか。
いや空転どころの騒ぎではない。「日報」を正直に官邸に報告していたなら、それが公になっていたなら、閣議決定による憲法解釈改憲も憲法違反の「戦争法」も制定できなかったのではないだろうか。
防衛省は「戦争法」制定により自衛隊が何時でも何処でも出掛けて行って集団的自衛権の名の下にドンパチ戦闘を行えることを目指していたと思わざるを得ない。そのために防衛省は日報を隠蔽したのではないか。
文民統制が利くとか利かないとかいう段階ではない。防衛省の暴走を自公政権が助けたことになりはしないか。いや或いは米国の年次行政改革要望の一環として、米軍の弾除けに自衛隊が使えるようにする謀議の実行だったのではないかとすら穿った見方も出来る。
日本は国民主権の立憲主義国家のはずだ。しかし現実は官邸と官僚の共同謀議によって行政が歪められ、政治が私物化された独裁国家並みの強権国家になり果てている。
その強権国家の下、働き方改革と称して女性や高齢者までも家庭から引き摺り出すための方策をいろいろと立てています。そして労働賃金を低く抑えるために労働者不足と称して外国人移民を推進している。
安倍自公政権はまさしく日本をグローバル化の餌食にして滅ぼそうとする亡国政権だ。そして産経新聞は安倍ヨイショして亡国の片棒を担いでいるが、低能な彼らにそうした自覚すらないのは寂しい限りだ。