「敦賀原発2号機“データ削除”日本原電の調査結果確認へ 規制委」
(NHK 2020/12/16)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201216/k10012766181000.html
福井県にある敦賀原子力発電所2号機について、日本原子力発電が断層のデータを一部削除し、最新の結果のみを記載したことは不適切だと、原子力規制委員会が指摘している問題で、規制委員会は日本原電の本店で実施した聞き取り調査を終え、今後、会社が実施する社内調査の結果を確認するとしました。
敦賀原発2号機は再稼働に必要な原子力規制委員会の審査を5年前から受けていますが、断層の評価をめぐって見解が分かれ、審議が続いています。
これに関して規制委員会は、ことし2月に日本原電が提出した原発の真下を通る断層のボーリング調査結果などをまとめた資料の中で、過去に示したデータの一部を削除し、最新の結果のみを記載していたことはデータの比較を難しくし、不適切だとして14日と15日、都内の日本原電の本店で調査を行いました。
その結果、事務局の原子力規制庁の担当者は「社員の聞き取りと書類確認を実施したが、経緯や意思決定の一部にまだ不明確なところがある」などと述べ、日本原電が今後実施するとしている社内調査の結果を確認するとしました。
日本原電は年明け以降社内にチームを立!上げて調査を実施するとしています。
日本原電の剱田裕史副社長は改ざんの意図はなかったとしたうえで「今後、根本の原因分析をきちんと実施し、しっかり対策を取っていきたい」と話しました。
「分析を実施し対策を取る」
原子力規制委員会の調査のあと、日本原子力発電の剱田裕史副社長は「地域の皆様を始め、大変多くの皆様にご心配をおかけしました。今後、根本原因分析をきちんと実施し、原因と背後にある要因などを特定し、しっかり対策を取っていきたい」と話していました。
また、剱田副社長は記載の書き換えについては「なぜ、書き換えたかというと、より確からしいデータが得られるからと、規制委員会の調査でも説明した」と述べ、改めて、改ざんの意図はなかったとしました。
------(引用ここまで)--------------------------------------------
原発は、不正・改ざんなしには審査は通らないし、稼動もできないものです。
今更、「改ざんの意図はなかった」と言っても誰も信じません。
(関連情報)
「核燃料データ、40年超誤り=東海第2原発、審査影響調査−日本原電」 (時事ドットコム 2018/12/20)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018012201209&g=soc
https://web.archive.org/web/20180203205604/https://www.jiji.com/jc/article?k=2018012201209&g=soc
http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/220.html