18. 秘密のアッコちゃん[1247] lOmWp4LMg0GDYoNSgr@C4YLx 2025年1月11日 08:51:21 : n4vXmS4Gso : WUN2WklXQ0Fya0k=[685]
社説
2025/1/11 5:00
https://www.sankei.com/article/20250111-EO4Z35JSE5NKDMJ2MTCTM3ICRA/
自民、公明両党の外交感覚を疑う。
両党幹事長らが、2025年1月13日から3日間の日程で中国を訪問する。
独裁政党である中国共産党との
「日中与党交流協議会」
開催のためだ。同協議会は平成30年10月以来となる。
訪問の順番を間違えていないか。
石破茂政権を支える与党の最高幹部がまず赴くべきは同盟国米国であろう。
日中与党協議会は平成18年に始まったが、中国は今や日本にとって最大の脅威になった。
呼ばれたからといって、時期を選ばずに喜々として訪中する時代ではなくなった。
訪問には具体的な成果が求められるが、その見通しがあるとも思えない。
米国では2025年1月20日、トランプ氏が2期目の政権を始動する。
日米同盟を外交安保の基軸とする日本は、まず対米関係を固めなければならない。
政府の外交を補完する上で、政党、政治家による米政府、議会関係者との意思疎通は有効だ。
トランプ氏の厳しい対中姿勢に怯える中国は日本に実のない秋波を送っている。
与党協議会の誘いはその一環だろう。
自民の森山裕幹事長は
「政府間、政党間、議員間という重層的な関係の中で対話を重ねることが大事だ」
と述べた。
だが、過去の協議会でも日中関係が具体的に改善した話は聞いたことがない。
漫然と訪問しても、融和ムードを演出したい中国側を喜ばせるだけだ。
森山氏は
「世界が内向きになりつつある」
「内向きのチャンピオンは、間もなく就任するトランプ氏だ」
とも語った。
同盟国の首脳を安易に揶揄する森山氏は最大与党の責任者である自覚に欠ける。
トランプ政権を危惧するなら訪米し、日本のために働いたらどうか。
協議会では公明が、多国間安全保障対話の枠組みである欧州安保協力機構(OSCE)のアジア版創設を提案するという。
だがOSCEの前身組織は、北大西洋条約機構(NATO)の結束があってこそ、西側が東側と対話に臨むことができた。
訪中を優先する自公幹事長には、この点への理解があるとは思えない。
安易な提案は中国に利用されるのではないか。
中国共産党との
「友好」
行事を惰性で続けるのは危うい。
それでも北京詣でをしたいなら、不当に拘束された邦人全員を取り戻してもらいたい。
米中に毅然と向き合え
美しき勁き国へ 櫻井よしこ
2025/1/6 8:00
https://www.sankei.com/article/20250106-3TMO5KXLQNKVLOWUPNU4WQBOWY/
我が国を含めた諸国を、中国は自らの影響下に置くために、他方米国は完全なる自立を果たさせるために、各々戦後秩序の抜本的変革を目指している。
中華帝国の復活を目指す習近平国家主席と、同盟国は米国頼りではなく各々が基本的責任を果たす強い国であるべきだと要求するトランプ次期米大統領。
国際秩序の変革を通して両首脳が目指すものは正反対だ。
共通項は力を基盤として自国の主義主張を押し通そうとする手段である。
令和7年、世界は両氏を駆り立てる強い自国第一政策の鞭を浴び続けるだろう。
中国の支配の鞭、米国の自立促進の鞭、双方大きな痛みを伴う。
大事な事は、痛みを日本国再生への道程と受け止めることだ。
この局面で石破茂首相、岩屋毅外相の対米政策が見えてこない。
石破氏は日米首脳会談の時期や関税等々、考えているはずだが、眼前の日本製鉄による米鉄鋼大手、USスチール買収計画の中止についてどうするのだ。
武藤容治経済産業相の
「日本政府としても重く受け止めざるを得ない」
で日本国の対応が終わってよいはずはない。
事は日米中の戦略的競合に関わる。
バイデン米大統領は安全保障上のリスクを根拠に中止を命令したが、選挙対策の政治的判断なのは明らかだ。
国家の産業基盤である鉄鋼は全世界が中国国営企業による安価な製品の輸出攻勢に晒されている。
日米を代表する企業同士が連携し、中国の市場慣行を無視した輸出に対抗するのは両国の国益のみならず自由陣営にとって朗報のはずだ。
日本は対米投資で2023年まで5年連続で首位だった。
台湾有事の際には対中抑止の最重要の軸になるのが我が国だ。
その日本を代表する企業をなぜ、米国の安全保障上のリスクとするのか。
この局面で真っ当な憤りをもって、米国に物申さずしてどうするのか。
米国は同盟国日本を疑う場合ではないだろう。
バイデン、トランプ両氏に、日本製鉄の資金力と技術力がUSスチールを救い、同時に日本製鉄の未来展望も開けることを、情理を尽くして語らずして、日本国宰相と言えるのか。
石破氏が胸を張って物を言えないのは戦後レジームの中に埋没し、我が国の価値観に誇りを持てないからであろう。
日本国と日本人を創ってきた公正さと道義的価値にも気が付いていないからであろう。
日本国の価値を知らない宰相であってはならないのだ。
USスチール買収に日本製鉄が示した誠意を米国に伝えるべく、石破氏は学び、もっと努力すべきだ。
中国は米国と緊密な関係を構築し続ける日本を歓迎しないだろう。
彼らは日本国を属国予備軍の1つとでも考えているのではないか。
その意味で石破茂首相の対中急接近ほど危ういものはない。
中国経済が絶不調のまま、習近平国家主席はトランプ次期米大統領の強硬策に警戒を強める。
一方で孤立回避に向けて微笑外交を展開する。
我が国に対しては、
「米国一辺倒」
と彼らが考える外交政策を、
「日米同盟・日中協調」
路線に軌道修正させるべく働き掛けを強めており、石破氏、岩屋毅外相は前のめりだ。
昨年2024年12月の訪中で岩屋氏は日中は戦略的互恵を基本に包括的協力を進めると語った。
これはかつて安倍晋三元首相が日中関係改善のために提唱した考え方だ。
習氏の日本軽視で2018年以降、消えていたが、2023年になって彼らは日本に
「戦略的互恵関係」
の再構築を働き掛け始めた。
岸田文雄前首相は2023年11月16日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)に合わせた日中首脳会談実現に、中国が付けた条件、日中関係の基盤として
「戦略的互恵関係」
の復活を呑んだ。
石破、岩屋両氏も受け継いだ。
だが中国の言動は互恵に反する。
2023年11月29日、習氏は東シナ海を管轄する中国海警局の東海司令部を視察し、
「中国の領土主権と海洋権益を断固として守れ」
と檄を飛ばした。
習氏の命令は絶対だ。
人民解放軍(PLA)のあらゆる部門も必死に軍事的に備えを固めた。
互恵どころか、脅威の増大である。
中国は昨年2024年12月、第1列島線(九州沖―沖縄―台湾―フィリピン)周辺で史上最大規模の海上演習を行った。
尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺には中国海警局所属の船4隻が常時展開し、うち1隻は76_砲で武装していた。
ところが海上演習に合わせて、中国が尖閣に送り込んだ4隻は全隻76_砲で武装、うち2隻は海警用に建造されたジャンカイU級のフリゲート艦だった。
コーストガードとは名ばかりで軍そのものだ。
戦略的互恵の枠組みに再び日本を誘導しながら、中国は力による現状変更に突き進む。
その中国に、岩屋氏は卑屈な外交を展開した。
王毅(おうき)共産党政治局員兼外相に
「日本は歴史問題で引き続き村山談話の明確な立場を堅持し、深い反省と心からの謝罪を表明する」
と述べ(中国外務省の発表)、訪中前の香港メディアの取材には
「我が国は一時期、国策を誤った」
と語り、
「村山談話と河野談話を継承するということか」
と問われると、
「そうですね。はい」
と答えた。
石破氏は昨年2024年11月のペルーでの日中首脳会談を
「非常に噛み合った意見交換だった」
と喜びの笑みで語ったが、内容を見ると全然噛み合っていない。
現状認識が甘過ぎる。
米国に対するように中国にも日本の考え、立場を怯まずに表明し、位負けしてはならない。
2大国の圧力の全てを前向きに活用すると決意して、今年2025年、私たちは戦後最強の心を持つ日本人であり続け、日本国再生に全力を尽くさなければならない。
その先頭に石破氏が立てるとは到底思えないのが残念だ。
石破首相は安倍昭恵さんがトランプ氏につないでくれた縁に感謝を
阿比留瑠比の極言御免
2024/12/19 1:00
https://www.sankei.com/article/20241219-NRYFYQNQ7JOE3PZL2KXQY7UN5U/
安倍晋三元首相の妻、昭恵さんが2024年12月15日(日本時間16日)、米国のトランプ次期大統領と会い、夕食をともにしたことで、日米関係の懸案が1つ解消された。
それまで石破茂首相の会談要請について理由を付けて断っていたトランプ氏が、首相との来年2025年1月20日の就任前の会談に関し、
「彼らが望めばあり得る」
と態度を軟化させたのである。
昭恵さんとトランプ氏との面会については批判する向きもあったが、昭恵さんが日米首脳を何らかの形で取り持ったのは確かだろう。
首相は長年、安倍氏の政敵とも言える立ち位置にいたが、昭恵さんは2024年11月20日に配信されたネット番組でも
「日本のために頑張って頂きたい」
「皆で選んだ首相なので、決まったからには、皆で応援していかないといけないんだろうと思う」
とエールを送っている。
元々昭恵さんは物おじしない天真爛漫で人好きのする性格で、計約8年9カ月に渡って日本のファーストレディーとして積み重ねた経験もある。
安倍氏から聞いた話によると、第1次安倍政権の2007年4月の訪米時には、夕食会で当時のブッシュ大統領を涙させたこともある。
こんな会話の中でのことだった。
昭恵さん「大統領になられて、一番おつらかったときはいつですか」
ブッシュ氏「(イラクなどで)亡くなった兵士の家族と会うときは本当に辛い。だけど、出来るだけ多くの兵士の家族に会いたいと思っている。指導者は時に辛い決断をしなければならない」
ブッシュ氏の言葉に昭恵さんが涙ぐむと、それを見たブッシュ氏も目に涙を浮かべて昭恵さんの手を握り、
「あなたは心の優しい人だ」
と話したという。
この後の日米共同記者会見では、ブッシュ氏は
「昭恵さんの思いやり、知性に深い印象を受けた」
とわざわざ言及した。
安倍氏と同様、昭恵さんも他者の懐に飛び込むのにたけている。
今回のトランプ氏との夕食会に同席した夫人のメラニアさんも、以前から昭恵さんと親しい関係にある。
トランプ氏が退任した後も度々昭恵さんはメラニアさんに電話をかけており、今年2024年7月にトランプ氏が銃撃された際も
「助かって良かったですね」
と電話したと聞く。
安倍氏が昭恵さんと共に2018年4月、米フロリダ州のトランプ氏の私邸「マールアラーゴ」を訪ねた時には、当時、森友学園問題で苦しんでいた昭恵さんをメラニアさんがこう励ます場面もあった。
「色んな困難があっても、たじろがずに乗り越えて」
「あなたなら必ずできるわよ」
「私も随分と色んなことで批判されてきたけれど」
安倍氏によると、スロベニア出身の元モデルで、年の離れたトランプ氏との結婚はカネ目当てだなどと批判されてきた自身と重ねたメラニアさんの言葉に、
「昭恵は元気づけられていた」
という。
首相はかつてトランプ氏と頻繁にゴルフをする安倍氏に対して
「友情は大切です」
「しかしそれと外交は別だ」
と批判していたが、友情と外交は簡単に
「別だ」
と切り離せるものではないだろう。
首脳同士の敬意や信頼が両国関係の土台、基礎となることだってある。
首相は今回、せっかく昭恵さんが繋げてくれたトランプ氏との縁と、安倍夫妻とトランプ夫妻の友情に感謝し、それをうまく活用していくべきだろう。
(論説委員兼政治部編集委員)
http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/448.html#c18