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福岡市西区の市立小学校の男性教諭(46)が4年男児(9)に差別発言や暴力などの「いじめ」を繰り返していたとして、男児と両親が8日、教諭と市を相手取り、慰謝料など1320万円の損害賠償を求める訴訟を福岡地裁に起こした。
男児を励ますため、代理人の弁護士が全国の弁護士仲間に電話やメールで賛同者を募り、503人が原告弁護団を結成して訴状の代理人名簿に名を連ねる異例の裁判になった。
訴状によると、5月の家庭訪問で、男児の曽祖父が米国人と知った教諭は「汚れた人間は生きる価値がない。自宅マンションから飛び降りろ」と自殺を強要したり、授業中に男児の学習道具を「汚い」と言って捨てたり、「アメリカ人は頭が悪いから向こうに行け」と邪魔者扱いしたりした。
また、10秒以内に帰り支度をするよう命じ、できないと、「刑」と称して鼻や両耳を引っ張る体罰を1か月近く繰り返した。男児は鼻血や切り傷、歯を折るといった傷害を負ったとしている。
両親から連絡を受けた市教委は8月、一連の行為を「いじめ」と認定し、教諭を停職6か月の懲戒処分にした。しかし、教諭は同級生宅に「男児がお宅のお子さんをたたいた。やめるように言っても聞かないので、自分が男児をたたいた」という虚偽の電話をかけるなどの嫌がらせを続け、男児は心的外傷後ストレス障害(PTSD)で腹痛や吐き気が続き、通学できない状態になっているという。
男児の母親は「教諭と市は早く事実を認め、謝罪してほしい」と話している。
503人の代理人のうち、法廷に立つのは市内の弁護士ら数人だが、代理人の1人、大谷辰雄弁護士は「500人もが原告代理人になった裁判は聞いたことがない。多くの仲間が見守っていてくれることで、原告の心の支えになる」と評価している。
市教委は「児童への体罰、いじめはあってはならないことで、誠に遺憾。訴状を見て対応を決めたい」とコメントした。(読売新聞)
[10月9日0時43分更新]
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20031008i114.htm