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(回答先: 日本道路公団の藤井総裁、辞表提出せず 解任手続きへ −朝日新聞 投稿者 怪傑 日時 2003 年 10 月 07 日 00:01:14)
今回の迷走劇は、「脱官僚」を掲げる民主党を勢いづかせるのは確実で、「政と官の在り方」は衆院選の大きな争点ともなりそうだ。
「『脱官僚』というのは官僚を全部なくすことですか? リーダーシップでしょ。今、閣僚が集まる会議は73ある。そのうち48は首相が出席する。首相が積極的に関与してリーダーシップを発揮する体制ができている。勘違いしないでほしい」
福田康夫官房長官は6日の会見で、いかに小泉政権が「脱官僚」であるかを2分半にわたって力説した。しかし、いくら実力者とはいえ、次官OB1人(藤井氏)を政府が思い通りに動かせない事態は醜態に違いない。
早速、自民党からは「石原さん(国交相)もピシッと言わないからバカにされるんだよ」(江藤・亀井派中堅)との不満が噴き出した。公団内の改革派からは「道路族などの『抵抗勢力』を勢いづかせなければいいが」との声も漏れ、「首相、国交相は弱腰」という印象を与えることへの懸念が政府・与党内に広がっている。
この混乱に手ぐすねを引く民主党の岡田克也幹事長は6日、藤井総裁の解任について「同情の余地はない」としながらも、「(5日の民主党)合併大会にわざわざタイミングを合わせたやり方自体が問題。解任劇を政治的に利用している。国会でいろいろな問題を指摘した2カ月前に解任すべきだった」と攻撃のボルテージを上げた。
民主党は政権運営方針に(1)次官クラスには新政権の方針に賛同する官僚だけを再任する政治任用制度(2)官僚による法令事前審査をなくすための事務次官会議廃止――を盛り込む。5日に公表したマニフェスト(政権公約)でも、「官僚組織に政策を丸投げすることなく、官僚組織と適切な関係を構築」と言及。「政と官の在り方」に切り込む民主党にとって更迭騒動は、衆院選への追い風となりそうだ。
首相周辺は「改革に向けた全体の流れから言えば、ささいなことだ」と強がってはいるが、藤井総裁の抵抗が小泉首相に痛手を与えたのは間違いない。
[毎日新聞10月7日] ( 2003-10-07-00:42 )