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価値観 :命に強靭な形を与える文化の力とトランス・ナショナルな協働へ
日本で私たちは本当に行き詰ったのでしょうか。私は違うと想っています。
日本は、西欧近代が「劣れる」自然の中から剥奪する事を覚えて実現した科学等の技術系能力を、十分に習得しました。しかし、西欧近代の根源にある自然収奪的生命観、価値観には、それと自覚が無いながらもう既に飽きているのです。
飽きたのは、自分たちの文化・文明の根源的に持っている価値観に合致しにくいレベルに達した技術系能力を、自覚しないまま
産業的に延長しているからなのです。西欧近代という歴史上の革命的「事件」の現実化し生まれ出た西欧の、生命観、価値観の軸の上にある技術系能力を、空回りさせつつ衰退させかねない際で踏みとどまっています。
ご存知のとおり、物を作り出す力、創造的な知的能力をも無駄に行き詰らせてしまっています。
(その原因のひとつは、集団の中で自らが病気もしくは無能だとは自覚できなくなっている大多数の官僚達の自利的支配でしょう)
まさに、そこに付け込んで「劣れる」自然から剥奪収奪するごとくに、これら技術系や価値創造力の活動の機軸をなす私たちの経済的核心を、「劣れる人種たち」とされる私たちから収奪しようとしている偽善的強欲者が存在します。
言うまでもなく、現在の英米の利権執行者、代行者たちです。
これらの者達の行動原理は、まさに西欧近代の生まれる以前から存在し、それ自身を集約するようにして近代に生まれているわけです。
これらの原理による勢力が、アジアに、そしてイスラム圏に無慈悲に力の鉤爪を伸ばしている。その結果がアジアにイスラーム圏に深い傷跡をさらしている。東南アジア、韓国、アフガニスタン、そんなに昔の話ではない。そして、イラク、パレスチナ…、日本にも人々が無自覚なまま深く鉤爪が差し込まれている。
声があげられないまま、とめどなく生まれる自殺者破産者たちを、そのひとつの結果としてみてゆくことは誤りでしょうか。
この西欧近代から派生した強欲な意図と思想への被洗脳者が、国の中枢にすら内在してしまっている事に、覚めなければならないはずです。結局、現在のままだと日本の私たちが言っている事は実はこういうこと。
眠っている間に夢みつつ血を抜かれ、皮を剥がれ、肉を削がれて殺されるのが本望です…。
気が付いた時には食い散らかされた骸骨です、安らかに眠れ、もはや気付けずに。気付かせないのが最高の戦略。
もはやここにおいて日本に限らず、アジア、イスラーム圏、その他の文明・文化圏の人々が、自らの育まれ来た根源からの価値観
を顧みなければならないはずです。自らの幸せのために拒絶すべきものは協同で拒絶し、反対し、排斥する事が必要でしょう。今は、その機ではないのかと想います。
この唯一の地球で、それぞれの文化が育んだ、生きる事への喜ばしき詩法をもって生活したいのであれば、自らに根付いている
価値観の再確認をするべきでしょう。それ以外に自分たちの全体的な幸せを織り上げる「文化的な織機の仕組み」は存在しない
のですから。
この戦争に見る手ひどい災厄である機を、禍々しきながら機会として認めることにおいて、アジア、イスラーム圏等、同じ西欧近代
起源の収奪勢力に、壊滅的な暴力を振るわれた国々が市民から立ち上がり、国同志で協働し、世界での他者収奪的破壊的な動
きを変えゆく事が可能になるのではないでしょうか。
同じ痛みの「時」の中から声を上げたのが岡倉天心、孫文たちでした。
今インターネットで結ばれた中で、私たちにも声は上げられます。自らの幸せをそれぞれの文化的独自さのなかで、共通性とともに
確認し、収奪の勢力に対する反対の声を、他の国にも届かせる事が出来ます。
この協働の機会を、現在私たちは持っているのです。
*…………
参考
幸福度の国際比較調査、ナイジェリアがトップ [CNN] http://www.asyura2.com/biz0310/idletalk5/msg/134.html
板内環境を整え、機会を作って下さっているあっしらさんに感謝いたします。