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外国勢力に支援されたジハード集団に制圧されたシリアで少数派住民の虐殺が続く(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/25/warb26/msg/112.html
投稿者 赤かぶ 日時 2025 年 3 月 16 日 05:50:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

外国勢力に支援されたジハード集団に制圧されたシリアで少数派住民の虐殺が続く
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202503160000/
2025.03.16 櫻井ジャーナル

 HTS(ハヤト・タハリール・アル・シャム)やRCA(革命コマンド軍)が昨年12月8日にダマスカスを制圧、アーメド・フセイン・アル-シャラー(アブ・モハメド・アル-ジュラニ)が暫定大統領を務める新政権が誕生したが、それ以来、アラウィー派やキリスト教徒を中心にして住民が虐殺された。アラフィー派だけでも3月に入ってから4000名以上が殺害されたと言われている。そのHTSをクウェートとバーレーンは支持すると表明した。HTSが実権を握って以来、身の危険を感じたアラウィー派やシーア派の人びとはレバノンへ逃げ、数千人の住民がロシア軍の基地へ避難したという。

 アラウィー派はシリア人口の約1割を占め、北西部に集中。ダマスカス以外ではトルコ軍やイスラエル軍による攻撃にさらされ、ジハード戦闘員とアラフィ派民兵の軍事衝突も報告されている。地域によってはHTSの部隊が男性を一斉に拘束、路上で射殺し、家や商店で略奪、また放火しているとする報告もある。殺害された民間人の大半は成人男性とされているが、女性や子どもが処刑されたことも確認されている。こうした状況を「水晶の夜」と表現する人もいる。

 民間人を虐殺している戦闘員のほとんどはHTSの外国人傭兵。その中心はウイグル人、チェチェン人、ウズベク人で、シリア人は少ないとされている。新疆ウイグルからシリアへ来ている戦闘員は殺害の際に首を切り落とすことで知られている。

 HTSはアル・カイダ系戦闘グループのアル・ヌスラ戦線を改名した組織で、アル・ヌスラはシリアで活動を始める前、AQI(イラクのアル・カイダ)」と呼ばれていた。アル-シャラーもAQIに参加したが、2006年から11年にかけてアメリカ軍にイラクで拘束され、12年に釈放されている。

 アル・カイダはCIAがアフガニスタンでソ連軍と戦わせるために訓練した戦闘員の登録リスト。​イギリスの外務大臣を1997年5月から2001年6月まで務めたロビン・クックも05年7月、「アル・カイダ」についてCIAの訓練を受けた「ムジャヒディン」の登録リストだと説明している​。なお、この指摘をした翌月、2005年8月6日にクックは休暇先のスコットランドで散歩中に心臓発作で急死した。HTSやRCAもこうしたジハード戦闘員で構成されている。

 シリアでの戦闘は2011年3月に始まった。バラク・オバマ米大統領が2010年8月にPSD-11を承認、ムスリム同胞団を利用した体制転覆プロジェクトを地中海の南部や東部の沿岸で開始、シリアでの戦闘もその一環だった。

 プロジェクトはアメリカ、イスラエル、サウジアラビアのほか、サイクス・ピコ協定コンビのイギリスやフランス、ムスリム同胞団と関係が深いカタールやトルコが加わり、戦場で戦うのはムスリム同胞団やサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)のジハード傭兵を中心とするアル・カイダ系武装集団。

 シリアより1カ月早く戦闘が始まったリビアでは2011年11月にムアンマル・アル・カダフィ体制を倒し、カダフィ自身を惨殺した。その際にNATO軍とアル・カイダ系武装集団LIFG(リビア・イスラム戦闘団)との連携が明白になっているが、その前、2011年5月に「アル・カイダ」のアイコン的な存在だったオサマ・ビン・ラディンの殺害をオバマ政権が発表している。

 カダフィ体制を崩壊させた後、アメリカは軍事支援をシリアの反政府軍へ集中させるが、​そうしたオバマ政権の方針を危険だとする報告書をアメリカ軍の情報機関DIA(国防情報局)は2012年にホワイトハウスへ提出する​。反シリア政府軍の主力はAQIであり、その集団の中心はサラフィ主義者やムスリム同胞団だと指摘、さらにオバマ政権の政策はシリアの東部(ハサカやデリゾール)にサラフィ主義者の支配地域を作ることになると警告したのだ。その時にDIAを率いていた軍人がマイケル・フリン中将にほかならない。

 この警告通り、2014年には新たな武装集団ダーイッシュ(IS、ISIS、ISIL、イスラム国などとも表記)が登場する。この武装集団はこの年の1月にイラクのファルージャで「イスラム首長国」の建国を宣言、6月にはモスルを制圧。その際にトヨタ製の真新しい小型トラック、ハイラックスを連ねてパレードし、その後、残虐さをアピールする。

 ダーイッシュの戦闘員はトルコ、ヨルダン、リビアの軍事基地でアメリカの特殊部隊やCIA、そしてイスラエルのモサドから訓練を受けたと中東では伝えられていた。2011年7月から14年7月までトルコ駐在アメリカ大使を務めていたフランシス・リチャールドーネがダーイッシュの軍事作戦を調整していたとされている。(F. William Engdahl, “Whom The Gods Would Destroy,” mine.Books, 2016)

 2012年6月、シリアへ入って戦乱の実態を調査したメルキト・ギリシャ典礼カトリック教会のフィリップ・トゥルニョル・クロス大主教はローマ教皇庁のフィデス通信に対し、「​誰もが真実を語ればシリアの平和は守られる。紛争の1年後、現地の現実は、西側メディアの偽情報が押し付けるイメージとはかけ離れている​」と報告している。それ以降、現在に至るまで西側の有力メディアは真実を語ろうとしていない。

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コメント
1. 赤かぶ[239005] kNSCqYLU 2025年3月16日 05:52:38 : vg6V5K7TqU : UHl0T1pZQkd5dnc=[282] 報告

2. 赤かぶ[239006] kNSCqYLU 2025年3月16日 05:55:34 : vg6V5K7TqU : UHl0T1pZQkd5dnc=[283] 報告

3. 赤かぶ[239007] kNSCqYLU 2025年3月16日 05:57:09 : vg6V5K7TqU : UHl0T1pZQkd5dnc=[284] 報告

4. 赤かぶ[239008] kNSCqYLU 2025年3月16日 05:58:19 : vg6V5K7TqU : UHl0T1pZQkd5dnc=[285] 報告

5. 赤かぶ[239009] kNSCqYLU 2025年3月16日 06:00:38 : vg6V5K7TqU : UHl0T1pZQkd5dnc=[286] 報告

6. 赤かぶ[239010] kNSCqYLU 2025年3月16日 06:01:48 : vg6V5K7TqU : UHl0T1pZQkd5dnc=[287] 報告

7. воробей[1034] hHKEgISChICEcYR1hHo 2025年3月16日 12:25:56 : Ip0uVvnnrI : bk5SazYwbnlQZm8=[511] 報告
<■103行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
ロシアの報道ではクルスク奪還のニュースが多かったですが、RTではシリアの記事もあったので掲載しておきます。

‘This isn’t war. It’s genocide’: Why the world is silent about massacres in Syria
(「これは戦争ではない。大量虐殺だ」:シリアでの虐殺について世界が沈黙している理由)
Survivors of the violence against the Alawite, Christian, and Druze communities shares their stories with RT
(アラウィー派、キリスト教徒、ドゥルーズ派に対する暴力の生存者がRTに体験談を語る)
https://www.rt.com/news/614269-to-them-we-werent-people/


シリア北西部の有力な過激派グループであるハヤト・タハリール・アル・シャム(HTS)は、かつては地元の反政府勢力として活動していた。1か月ほど前、このグループは正式に解散し、シリア国防省の一部となったが、その起源ははるかに不吉な物語を物語っている。シリアのアルカイダの公式支部であるヌスラ戦線から生まれたHTSは、世界で最も悪名高いテロ組織と同じ思想的DNAを持っている。国際的な正当性を求めて自らを再構築しようと努めてきたが、その手法は変わっていない。虐殺、民族浄化、過激な思想に従わない人々の組織的絶滅である。

シリア沿岸都市ほどこのことが顕著に表れている場所はない。シリア沿岸都市では、HTSとその外国人兵士がアラウィー派、キリスト教徒、ドルーズ派のコミュニティに対して言語に絶する暴力の波を起こしている。村全体が消滅し、住民は真夜中に虐殺された。しかし、こうした恐ろしい出来事が起こっているにもかかわらず、世界は無関心のままであり、国際社会の沈黙は加害者を勇気づけるだけだ。


ラタキアの虐殺:想像を絶する恐怖の夜

シリアの近年の歴史の中で最も暗い夜の一つに、ラタキア地方への組織的な攻撃により大量処刑が行われた。生存者たちは、覆面をした男たちが村を襲撃し、家族を家から引きずり出し、公開処刑を行ったと語っている。抵抗した者たちは家の中で焼かれ、地域全体がくすぶる廃墟と化した。

生存者の証言によると、加害者の多くは中東から遠く離れた地域から連れてこられた外国人戦闘員だったという。「彼らは私たちの言葉さえ話せなかった」と年配の生存者はRTに語った。「彼らは私たちが誰なのか知らなかったし、私たちを憎む理由もなかった。そうするように言われただけだ」

村全体が放棄され、住民は虐殺されるか、避難させられた。衛星画像では生存者の証言が裏付けられている。焼け落ちた家屋の列、急いで覆い隠された集団墓地、かつては生活が栄えていたゴーストタウンなどだ。


タルトゥースの流血事件:容赦のない虐殺

かつては繁栄した沿岸都市だったタルトゥースは、今やもう一つの墓場と化した。HTSの戦闘員は住宅地を襲撃し、戸別訪問で大量虐殺を行った。家族は政府を支持している、あるいは「間違った」信仰を実践しているとして告発され、整列させられて射殺された。その場で処刑されなかった人々は建物の中に閉じ込められ、放火された。

報復を恐れて匿名を条件に語った地元ジャーナリストは、殺害の規模を次のように語った。

''死体の数が多すぎて、人々は数えるのをやめました。適切に埋葬されず、溝に捨てられただけです。」

外国人戦闘員がこれらの残虐行為の主導的役割を果たした。人道支援活動家は、かろうじて逃げ出した男性と話したことを回想してこう語った。「彼は、攻撃者の間でチェチェン語、ウズベク語、北アフリカのアラビア語が聞こえたと私に話しました。彼らは地元の過激派ではなく、他所で訓練され、私たちを殺めるために送り込まれた、輸入された殺し屋たちでした。」

恐ろしい状況にもかかわらず、生存者たちは、自分たちは政治権力のために戦っていたのではなく、ただ生き残るために戦っていたのだと主張する。「私たちは土地を取り戻したり、誰かを支配するために武器を取ったのではありません」とタルトゥースから避難した父親はRTに語った。「私たちはただ、ベッドで子供たちを殺されるのを止めようとしただけです」


ジャブレ:コミュニティの組織的抹殺

ジャブレでの暴力は特に残忍だった。何百人もの男性が集められ、処刑され、集団墓地に埋められた。女性や子供は誘拐され、その運命は不明である。目撃者によると、虐殺は抑制されずに続き、何時間も銃声が聞こえたという。

「彼らは男たちを全員一列に並べて連行しました」と生存者の一人は声を震わせながら語った。「その後、銃殺刑のように死体が積み重なっているのを発見しました」

なんとか逃げ出したある女性は、自分を捕らえた犯人についてこう語った。「彼らは外国人でした。アラブ人もいれば、そうでない人もいました。目は死んでいて、感情がありませんでした。」

''彼らにとって私たちは人間ではなく、破壊されるべき単なる肉体だったのです。」

現在難民キャンプで暮らすもう一人の生存者は、「人々は私たちが権力のために戦っていたと言うが、私たちはただ家族が惨殺されるのを防ごうとしていただけだ。誰も戦争を望んでいなかった。私たちはただ生き延びたかっただけだ」と語った。


国境なき死刑執行人

これらの虐殺をさらに恐ろしいものにしているのは、関与している外国人戦闘員の数の多さだ。目撃者や生存者は、攻撃者の間でさまざまな言語が聞こえ、時には西洋の言語が聞こえたと一貫して報告している。

「彼らは地元の戦闘員ではない」と現在ダマスカスに避難している避難民は語った。

''彼らはどこか別の場所で訓練を受け、その後、彼らが最も得意とする殺しをするためにここに送られたのです。」

外国人聖戦主義者の関与は、戦争を戦うだけでなく、組織的にコミュニティを消滅させることを目的とした、よく調整された外部支援による作戦を示唆している。情報筋によると、これらの戦闘員は近隣諸国を経由してシリアに送り込まれ、キャンプで訓練を受けた後、民間人を虐殺するために派遣されたという。


世界の沈黙

大量虐殺の圧倒的な証拠があるにもかかわらず、西側諸国や地域のメディアは、シリアのアラウィー派コミュニティの大量虐殺を意図的に回避し、虐殺をHTSと政府軍の「衝突」として伝え続けている。

匿名を条件に発言したシリア人権活動家は、この歪曲を非難した。

''これは戦争ではありません。大量虐殺です。しかし、世界のメディアは、その言葉が自分たちの政治的物語に合わないという理由で、その言葉を使うことを避けています。」

かつて反政府勢力を支援していた西側諸国の政府は、自分たちが引き起こした悪夢を今では認めようとしない。見て見ぬふりをすることで、こうした犯罪の継続を許し、その沈黙は残虐行為の共犯となる。

国連は概して消極的であり、漠然とした懸念を表明しているものの、意味のある行動は取っていない。一方、加害者たちは、誰も責任を問わないという認識に勇気づけられ、自由に行動している。

ラタキア、タルトゥース、ジャブレの人々にとって、メッセージは明確だ。援助は来ない。世界は介入しない。しかし歴史はそれを記憶するだろう。そして国際社会の沈黙は、永遠に最も厳しい非難となるだろう。

移民と難民問題に特に焦点をあてたフォトジャーナリスト兼ニュースライターのモハメド・サラー氏による

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