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日本は米国の「幸せな家臣」になるのか 西村カリン ニッポン見聞考
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2025/04/03 日刊ゲンダイ
「日本は最前線に立つ」「戦争の準備をする必要がある」、この恐ろしい圧力と要求に日本はどう臨むのか(C)ロイター
日本政府の本音を知りたい。先月末のへグセス米国防長官の来日後、石破政権は「トランプ政権下でも米国が引き続き日本を守ってくれる」と確信し、安心しているのか。それとも「困ったな」と思っているのか。
なぜ私がそんなことを書いているかというと、へグセス米国防長官の発言をしっかり聞いたからだ。日本に対する彼の圧力と要求には恐ろしさを感じた。
確かに、ヘグセス氏は「米国と日本の同盟は非常に強固」「米国は台湾海峡を含めたインド太平洋において、盤石で万全の体制にある信頼おける抑止力を維持する」と強調した。
ただ、最も重要な発言はここではない。キーポイントは「米国は単独ではない。米国が西太平洋で有事に直面した場合において、日本は最前線に立つことになる」だ。最後に、「平和を求めているのであれば戦争の準備をする必要がある。緊密に協力をしていきながら、戦闘力、殺傷力、即応力をともに高めていけることを大きく期待している」と発言した。
日本が中国に侵攻されるリスクより、台湾侵攻の可能性が想定されている。その場合、日本は望まない戦争に巻き込まれてしまう。「台湾有事の場合は日本の自衛隊も米国と共に戦うべきか」という質問に答えないといけないのは日本の国民だ。
YESなら、改憲も含めて法整備が必要だ。それはトランプ政権が決めることではないはず。へグセス氏は日本の憲法を読んだことがあるのか?
日本政府は憲法と国民の意見を無視できない。米国からのあらゆる軍事的な要求に応じれば応じるほど、中国との対話の試みが難しくなる。米国の最大の敵は中国だが、日本は米中の対立から距離を置くことができるはずだ。最大の抑止力は外交だと私は信じたい。多くの日本人がそう思っているのではないか。
最近、母国であるフランスも含めて欧州でも戦争の準備が進んでいる。どう考えても、良い方向性とは思わない。「平和を求めているのであれば戦争の準備をする必要がある」ではなく、「戦争の準備をするのであれば、いつか戦争が始まる」という方がはるかに可能性が高い。
西村カリン ジャーナリスト
仏の公共ラジオ「ラジオ・フランス」とリベラシオン紙の特派員。1970年、仏で生まれ、2004年末から20年までAFP通信東京支局特派員。近著に「Japon,la face cachée de la perfection(日本、完璧さの隠れた裏側)」、初の小説「L'affaire Midori(みどり事件)」。
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