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“選挙のプロ”立花孝志まさかの凡ミス赤っ恥…第一声「神戸→船橋」急きょ変更のお粗末
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/368346
2025/02/28 日刊ゲンダイ
N国信者もアンチも結集(提供写真)
27日、千葉県知事選が告示され、17日間の選挙戦が始まった。
2期目を目指す現職の熊谷俊人知事(47)に、3新人が挑む構図。反社会的カルト集団と司法がお墨付きを与えた政治団体「NHKから国民を守る党」(N国党)の立花孝志党首のほか、仲間割れした政治団体「つばさの党」の黒川敦彦代表(46)も立候補した。
本来、1期4年の熊谷県政を振り返り、継続か刷新を選択する選挙になるはずだった。しかし、「2馬力選挙」を熊谷から拒否された立花や、公職選挙法違反(自由妨害)罪で公判中の黒川が大暴れすることで本筋の議論はそっちのけになりそうだ。
物議を醸し続けている昨年11月の兵庫県知事選をめぐり、立花にデマ情報を提供したのが日本維新の会の県議3人だったことが発覚。そのうち岸口実県議は怪文書を、増山誠県議は音声データを渡したことが判明し、立花はますますパブリックエネミーとして扱われることになった。
しかし、常に「正義のヒーロー」でありたい立花は、兵庫で得た人気者ポジションを台無しにされては困るとばかりに、選挙運動の大半を千葉ではなく兵庫でやると宣言している。当初は第一声も神戸市内で行うと発表。ところが、街頭演説に不可欠な「標旗」などの「選挙七つ道具」の運搬に4時間超を要すると気づき、船橋駅前に変更した。「選挙のプロ」を自任しながら、なんともお粗末な展開だ。
ドタバタの第一声には約200人の支持者やヤジ馬が集まり、N国党の斉藤健一郎参院議員が前座でマイクを握った。立花が現れると、いわゆるN国信者は拍手喝采でお出迎え。そうした中、「ひとごろし」と書かれたプラカードを持った男性が現れ、立花が反応。近くに呼び寄せ、語気を荒らげるシーンもあったが、懸念されたほど大きなトラブルには至らなかった。
「増山さんを参院選に」
立花はこの選挙に出馬した理由を「今度の参院選で増山誠さんにN国党から立候補してもらうため」「政見放送でも増山さんに呼びかける」などと説明。千葉県政とはまったく関係がない。聴衆から「千葉のためには何をしてくれるの?」と質問されると、「何もしない」とキッパリ。それでも「熊谷知事よりも自分の方が能力が高い」と豪語し、「立花知事」が誕生すれば今より確実に稼げる千葉になると言い放った。
なお、立花は10億円以上の借金が返済不能に陥っている上、供託金300万円は信者からの「借金」で賄っている。法定得票数をクリアして供託金が戻ってくるとは思えない。税金滞納もバレている。この選挙でも大赤字になるのは火を見るより明らか。どこをどうすれば現職より有能だと言い切れるのか。(敬称略)
選挙ウォッチャーちだい 選挙ウォッチャー
全国の選挙現場を取材、「note」などで報道。「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」を上梓。N国党から名誉毀損で提訴されたが、2024年11月に1審勝訴。
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