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石破首相はトランプとの会談で「武器爆買い」要請に耐えられるのか 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/367317
2025/02/05 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
大見えを切ったが、本当にそれを貫けるのか(C)日刊ゲンダイ
石破茂首相は6日から訪米し、7日にトランプ大統領との初会談に臨む。「サンデー毎日」2月9日号で田原総一朗のインタビューに応じた石破は、トランプにどう向き合うのかを問われて、「米国第一だの、MAGA(米国を再び偉大に)のために世界があるわけではない。米国の言うことを何でも聞きますからどうぞお目こぼしを、などというつもりは全くない」と見えを切ったが、本当にそれを貫けるのかどうか。
トランプは一応、「石破との会談を楽しみにしている」と穏やかに迎えようとしているかに見えるけれども、石破が本当に米国第一主義に屈しない姿勢を見せた時に、どのように豹変し凶暴化するのか分かったものではない。
そもそも、就任直後のトランプの頭の中の対外的な優先順位を推測すれば、第1にメキシコ、中国、カナダに対する輸入関税戦争の仕掛け、第2に選挙公約であるウクライナ戦争の停戦仲介とガザ戦争の終結、第3にグリーンランドとパナマ運河の取得──などが喫緊であって、日本は視野に入っていない。入るとすれば、日本は米国の輸入相手先として第5位なので、関税吹っかけ第2弾の対象となるくらいだろう。
もう1つ、トランプが言い出すに違いないのは、NATO加盟国と同様に日本も防衛予算を増やし、米国製武器を大量購入せよと求めることだろう。軍事オタクの石破は、例えば日本が400発も購入することになっているトマホーク巡航ミサイルが日本の防衛にいかに役に立たないかを論じて、兵器の押し付け販売はやめろと主張することができるはずだが、そんなことをしたらトランプは大爆発を起こすだろう。
とにかくトランプは「私はウィンウィンというものを信じない。私が信じるのは、私が勝利することだ」と言い放っていて、彼のカナダに対する酷い仕打ちが示すように、それは長年の同盟国にも容赦なく適用される。外務省はもう、石破にどういう振り付けをしたらいいか分からなくなって、歴代の大統領に対してやってきた「尖閣は日米安保条約の適用範囲だ」と明言してもらうことから「日米同盟主軸」の再確認をしたらどうかなどと、バカげた進言をしているようだが、トランプはそんなことには関心がない。逆に「安倍シンゾーは『台湾有事は日本有事』と言ってたぞ。ならば台湾も尖閣も日本が守れ。米国は無駄な出費も犠牲も払わない」と言われて石破が絶句することにならないか、心配である。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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