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日本は「保守=バカ」の国に…面倒でもいかれた連中の掃除は必要だ 適菜収「それでもバカとは戦え」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/367083
2025/01/31 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
我が国の凋落の背後にこのような知的混乱が…(C)共同通信社
昨秋に少し体調を崩し(咳や逆流性食道炎など)、長年の疲れもたまってきたので、本連載「それでもバカとは戦え」は、しばらくお休みさせていただきたいと思います。
この連載が始まった約6年前、最初に私は「バカを放置するのか、それとも戦うのか」という話をしました。「非学者論に負けず」という言葉があるように、バカは最強です。自分のおかしさに永遠に気づくことがないので、議論しても説教しても無駄だし、反発を浴びるだけ。
しかしそれでも、日々の生活を守るために、面倒でもいかれた連中を社会から除去しなければなりません。自宅の前にゴミが落ちていたら、ほうきとちり取りで掃除をする。いくら掃除しても、時間がたてばまたゴミはたまっていく。それでも掃除は必要です。それと同じで、バカと戦ったところで、バカがいなくなるわけではありません。安倍晋三が物理的にいなくなっても、社会が病んでいれば第2の安倍、第3の安倍が出てくるだけです。だから、小手先の対症療法では不十分で、病気そのものに思想的にアプローチする必要があります。
私事で恐縮ですが、今回私は「『保守思想』大全──名著に学ぶ本質」(祥伝社)を上梓し、「近代の病」と戦った40人の思想家の言葉を引用し、保守の本質をまとめました。本来の保守は、近代理念の暴走を警戒する知的で誠実な態度のことです。
一方、わが国ではエセ保守が跋扈しています。新自由主義者、単なる反共、権力におもねる乞食言論人、情弱のネトウヨ、卑劣なヘイトスピーカー、デマゴーグ、反日カルト、陰謀論者といった保守の対極にある連中が、白昼堂々と「保守」を自称しています。結果、わが国では「保守=バカ」という等式が成り立つようになりました。わが国の凋落の背後にはこうした知的混乱があります。
近代国家を成立させる原理であるナショナリズムですら、ほとんど正確に理解されていません。大阪府や兵庫県、あるいは大手メディアで発生した愚劣な諸現象を見ても、近代大衆社会は最終段階を迎えたようです。この狂気の時代において、正気を維持するには、われわれは保守思想を振り返らなければなりません。
適菜収 作家
近著に「安倍晋三の正体」「ニッポンを蝕む全体主義」「思想の免疫力」(評論家・中野剛志氏との対談)など、著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も発行。本紙連載を書籍化した「それでもバカとは戦え」も好評発売中。6月28日には第2弾「続 それでもバカとは戦え」が発売予定。
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