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自民・高市一派は衆院選28敗に終わる…全国サナエ行脚も虚しく「石破おろし」ご破算の目
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/362662
2024/10/30 日刊ゲンダイ
【別表】サナエ行脚もかいがなく落選した28人(C)日刊ゲンダイ
「党執行部には今の自民党を徹底的に立て直していただきたい」
自公与党が過半数割れを喫した衆院選で、次点に約9.2万票差の圧勝で10選を果たした高市早苗前経済安保相は早速、例の調子でこう注文を付けた。公示前から低迷する内閣支持率にほくそ笑み、事と次第によっては「石破おろし」に動くとの観測が広がっていたが、さてどうなるか。高市一派も漏れなく惨憺たる状況だ。
党総裁選の党員・党友票でトップだった高市氏の元には、応援演説の依頼が殺到。出陣式後の囲み取材では「応援依頼が130件を超えた」とうれしい悲鳴を上げ、「ギリギリまであと一押しという方々を党の調整に応じて応援していきたい」と目力を込めていた。
そうして12日間の選挙期間中、北は北海道、南は宮崎まで全国を行脚。総裁選で高市陣営を支えた推薦人の応援は当然コンプリートだ。非公認や比例重複なしで苦戦する旧安倍派の裏金議員などの選挙区にもドンドン入った結果、日刊ゲンダイの調べでは戦績は31勝28敗。落選した面々は、画像【別表】の通り。「同志」はザッと半分に減った。「サナエあれば、憂いなし」と言えるのかどうか、評価は微妙なところだ。
人気もなければ、人望もない
「サナエあれば、憂いなし」とはいかなかった?下村氏は10選逃し、政界引退秒読みか?(C)日刊ゲンダイ
日本維新の会が選挙区を総取りした大阪はハナから勝ち目がなかったとはいえ、推薦人に名を連ねた前職11人のうち、7人が落選。子飼いの高鳥修一前議員もバッジを失った。首相の座を虎視眈々と狙ってきた旧安倍派重鎮の下村博文元文科相も落っこちた。
「476万円の裏金づくりや、パー券収入の還流復活を決めた幹部会合出席などのカドで、下村氏は4月以降、党員資格1年停止中の身。にもかかわらず、反省の色はなく、非公認とされて大憤慨。高市氏と並ぶ『石破おろし』の急先鋒の一人だった。ただ、高市氏のような人気もなければ、人望もありません」(与党関係者)
高市一派の勢力衰退で「石破おろし」は尻すぼみ──。縮小。石破首相の読み通りの展開になるか。
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小泉進次郎選挙対策委員長の辞任表明は潔い態度に見えなくもないが、思惑が見え隠れする。●関連記事『【もっと読む】小泉進次郎氏サッサと選対委員長辞任…「すべて私が責任取る」で“泥舟からの逃亡”が真意』で詳報している。
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