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玉川徹氏が国民民主・玉木代表「政権入り」の野望を指摘…完全否定でも飛び交う「大臣ポスト用意」の噂
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/362702
024/10/29 日刊ゲンダイ
玉川徹氏(C)日刊ゲンダイ
「立憲の人の何人かに聞いたんですけど、玉木さん自身はきっと政権内に入りたい思いがあるのだろうと言う風な話をするんですね」
29日に放送されたテレビ朝日系情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」。コメンテーターを務める元テレビ朝日社員の玉川徹氏(61)がこう踏み込んだのが、今回の衆院選で獲得議席を公示前の7議席から28議席に増やした国民民主党の玉木雄一郎代表(55)についてだった。
衆院選では自民、公明両党が大敗して議席を減らし、両党では過半数に満たない少数与党に転落。これを受け、石破茂首相(67=自民党総裁)は国民民主の玉木代表に対し、政策ごとに連携する「部分連合」を呼びかける方針を固めた、と報じられている。
こうしたことから、番組では玉木代表がどう対応するかについて論じられていたのだが、玉木代表は自身のX(旧ツイッター)ですぐさま番組に反応。《ポストなんか欲しくありません。今、私たち国民民主党が欲しいのは、国民の「手取りを増やす」経済政策の実現です》と反論。29日の会見でも、連立政権入りの可能性を「全くない」と否定していた。
玉木代表が「完全否定」するのは当然。裏金自民が主導する自公政権に「NO」を突きつけ、国民民主に票を投じた有権者にとっては、連立政権入りは「裏切り行為」に等しいからだ。にもかかわらず、玉木代表の動きがなぜ話題となるのかと言えば、“前科”があるからだろう。
政権の座に居座り続けるためには何でもありの自民党
玉木代表は、円安進行による物価高、燃料高を受け、レギュラーガソリン価格が全国平均で1リットル160円を3か月連続で超えた場合に約25円のガソリン税上乗せ課税を止める「トリガー条項」の発動(凍結解除)を求めてきた。
これを見た岸田政権は玉木代表に「凍結解除」をチラつかせ、自公国の3党による実務者協議を進めることを“約束”。国民民主は2022年度当初予算案や23年度補正予算案に対し、野党としては異例となる賛成に回った経緯がある。
ところがその後、自公は「凍結解除」に難色を示し、国民民主は結局、3党協議からの離脱を決定。「政治生命を懸ける」と言って自公に接近した玉木代表に対し、他の野党からは「狡猾な自民に利用されただけ」「おだてられて舞い上がって予算案に賛成した」「無定見だった」などと冷ややかな声が相次いだのだ。
このため、石破自民が4倍に議席を増やした国民民主に再び「秋波」を送り始めたことに対し、玉木代表の“すり寄り”を警戒する声が出ているわけだ。
政権の座に居座り続けるためには「カルト」と指摘される宗教と手を結ぶこともいとわないのが自民党だ。実際、永田町では「玉木代表は財務官僚出身だから財務大臣ポストを用意すればいい」「いや、選挙で落選したため空席となる法務、農林水産大臣のどちらかだ」……といった真偽不明の噂も飛び交っている。
「国民のための政治、国益にかなう政治を、原点に返り、おごることなく初心に立ち返って実行」
今回の衆院選で当選した際、こう抱負を語っていた玉木代表。自身の言葉を噛みしめてほしい。
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自公両党が惨敗した裏金選挙。●関連記事【もっと読む】《共産党は“裏金スクープ連発”で自民惨敗させるも議席減…強まる《政党名変えたら?》に党の見解は》【さらに読む】《稲田朋美氏は裏金問題で落選危機も…立憲民主の“敵失”に救われ逃げ切り》を取り上げている。
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