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石破新政権は弱点続出必至も…「野田立憲」では勝てない 金子勝の「天下の逆襲」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/361300
2024/10/01 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
自民党新総裁に選ばれた石破茂氏(C)JMPA
9月27日に行われた自民党総裁選で石破元幹事長が新総裁に選ばれた。今回の総裁選は次期衆院選の“顔”を決めることが最大の目的だった。決選投票が「小泉進次郎vs石破」だったら小泉に、「高市早苗VS石破」なら石破に軍配が上がると予想できた。
1回目の投票で1位になった高市が決選で敗北したのは、裏金事件と旧統一教会問題に関して「無反省」のシンボルになっている彼女では「選挙に勝てそうにない」と判断されたからだろう。
では、石破なら裏金問題や旧統一教会問題を解決できるのか。否である。石破は党内基盤が弱く、常に安倍派を含めた議員の動向にビクビクしながら発言の微調整を繰り返している。総裁選でも裏金議員の選挙での「非公認」に言及しながら、結局、党内の反発を恐れてトーンダウン。また、日米地位協定の改定を図ると言ってみたのはいいが、一方で非核三原則の「持ち込ませず」の見直しに言及。岸田と同じく党内基盤の弱さと世襲議員の腹のすわりの弱さが露呈している。今後、弱点は次々と出てくるだろう。
それにしても、総裁選を報道したメディアの翼賛ぶりは目に余った。小泉の解雇規制緩和については、ほとんど追及せずに「刷新感」を強調し、高市が13人の裏金議員を推薦人にしたことを「知らなかった」と答えても追及もせず、初の女性宰相と持ち上げる。今後は裏金や旧統一教会問題を忘れさせ、5度目の挑戦で苦労人「石破新首相誕生」といった報道で持ち上げる“キャンペーン”を仕掛けるのだろう。
肝心要の野党だが、早くも行き詰まり。小泉進次郎や高市早苗ならば、確かに立憲民主党の野田新代表は優位にたつ。だが、石破は最も厄介な相手。野田新代表は自民党寄りに右旋回したが、部分的には石破の方が「革新的」だ。しかも野田執行部は裏金追及と政権交代だけで政策は空っぽ。石破の方が政策論では野田を上回っている。
何より民主党政権の失敗を真面目に総括していない。かつて民主党はマニフェストが政権交代を実現させたが、政権を取ったとたんに、マニフェストを作った影の内閣から一人も入閣させず、野田、菅、小沢ら執行部がマニフェストにないことを言い出した。これでは誰も真面目に政策を作らなくなるのは当然だ。
結果、立憲は風任せで何をする政党か分からなくなっている。維新や都民ファにすり寄る路線は、結局分裂した希望の党の繰り返しになるだけだろう。突破するには、石破が組閣した時に野田執行部は本格的な影の内閣をつくり、自民に真っ向から対峙する政策を打ち出すことだ。それなしには政権交代は実現できないだろう。
金子勝 淑徳大客員教授
1952年6月、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。法政大学経済学部教授、慶應義塾大学経済学部教授などを経て現職。慶応義塾大学名誉教授。文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」などにレギュラー出演中。近著「平成経済 衰退の本質」など著書多数。新聞、雑誌、ネットメディアにも多数寄稿している。
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