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私が東京都知事選で神宮外苑樹木伐採問題を最優先する理由 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/357137
2024/07/04 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
神宮外苑樹木伐採問題が最優先(C)日刊ゲンダイ
都知事選挙が7日行われる。都知事選挙の動向は国の政治の在り方に影響を与える。6月21日付の日経新聞は「都知事選、国政動かす」、同13日付の朝日新聞は「都知事選、国政にも影響及ぶ戦いに」──とそれぞれ報じた。
国政の最大のテーマは自民党の裏金問題であり、同党を批判する蓮舫氏が勝てば、確実に自民党は政治と金の問題の是正に取り組まざるをえない。
都知事選では各種問題が争点として挙げられているが、私は神宮外苑樹木伐採問題を最優先している。それはなぜかといえば、さまざまな政治課題がここに収斂しているからである。
例えば@社会の運営で自然保護の持つ意味A都政と企業の癒着問題B都行政運営にあたっての公開性──などだ。
ユネスコ世界遺産委員会の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)は2023年9月、神宮外苑の再開発に対して「遺産危機警告」を出した。イコモスの国際学術委員会・文化的景観委員長でアマースト大学教授のエリザベス・ブラベック氏は記者会見でこう述べていた。
「東京のような世界の主要都市で、こういう開発が行われるというのは聞いたことがありません。公園の土地を、再開発事業に回すという事例は知りません」「今、世界全体は気候変動に苦しんでおり、都市の空間の保全の重要性がますます認識されています」「新たに植林をしても、100年かけてつくられた現在の成熟した森とは同じものにはなりません」
「五輪選手村や神宮外苑再開発などの大型再開発を主導する三井不動産グループ2社に、都局長ら幹部14人が天下りしている」との報道もある。
都の財産を私的利益に誘導しているとみられても仕方がないだろう。
さらに同グループは小池知事のパーティー券購入にどう関与しているのか。ネット討論会で、蓮舫氏が「まさか外苑再開発事業者から都知事はパーティーのチケット購入とか受けてませんよね」と問うと、小池氏は「法律にのっとった形で公表している」と答えるだけ。
そこで候補者の一人である石丸氏が「イエスかノーかで答えて」と促すと、小池氏は「さまざまな方にご協力いただいている」として、やはり正面から答えなかった。
伐採問題は候補者の政治姿勢を判断する上で重要な意味を持つのである。
孫崎享 外交評論家
1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。
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