<■359行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可> 衆院、改憲「起草委」設置を決められず…立民が拒否、「会長の職権で開くべき」の声も 2024/4/18 19:31 https://www.sankei.com/article/20240418-U4UNBPGKXBL73EG5DAYZIFFLQI/ 与野党は2024年4月18日の衆院憲法審査会で、自民党が前回提案した改憲案の条文化に向けた起草委員会設置などについて意見交換した。 公明党や日本維新の会、国民民主党などが自民と歩調を合わせた一方、党内や支持層に護憲派を抱える立憲民主党は拒否した。 自民は幹事懇談会に起草委の機能を持たせ、定例化したい考えだが、立民の壁をクリアできるのかが焦点となる。 「どういう形で起草していくのか、早急に具体的な方策を決定すべきだ」 「来週にも幹事懇を開催し、しっかりと議論していただくことを(与野党の筆頭幹事に)強くお願いしたい」 自民の加藤勝信氏は憲法審で緊急時に国会議員の任期延長を可能にする憲法改正に言及した上で、条文化を急ぐべきだと訴えた。 国民民主党の玉木雄一郎氏は与野党5会派が必要性を共有している任期延長の改憲に集中すべきだと主張。 「選択肢は1つしかない」 「テーマを拡散させずに起草委などで条文案作りを進めていくべきだ」 と語った。 他党のこうした声に異を唱えたのは野党第1党だ。 奥野総一郎氏は 「議論すべき論点は多岐に渡っており、現時点では条文の起草には至らない」 「数年単位の時間を掛けて憲法全般を見渡した議論が必要だ」 と強調した。 多くの会派から要求が相次いだとはいえ、起草委設置は決まっていない。 与党筆頭幹事の中谷元氏(自民)は憲法審で 「既に起草委(の設置)を提案している」 「合意には至っていないが、毎週火曜日に定例で幹事懇を開催したい」 と説明した。 一方、交渉相手の野党筆頭幹事の逢坂誠二氏(立民)は修了後、記者団に 「正式提案は受けていない」 と述べるにとどめた。 かねて改憲に対する自民の本気度を疑ってきた維新の青柳仁士は憲法審で 「起草委は(森英介会長の)職権でも開ける」 「なぜやらないのか」 と追及。 その上で 「結局、自民にとって憲法改正は選挙で保守層を引き付けるだけの道具なのではないか」 「反対会派を言い訳にして逃げ続けているだけのようにしか見えない」 とも語った。「立民はたたきつぶす必要がある」 日本維新の会の馬場伸幸代表が痛烈批判 2024/4/18 22:40 https://www.sankei.com/article/20240418-43F2BCKCTRMPZEPQ4PI5CEQ7MM/ 日本維新の会の馬場伸幸代表は2024年4月18日の記者会見で、衆院憲法審査会の開催を巡る立憲民主党の消極的姿勢や、審査会での立民議員の発言を念頭に 「立民は叩き潰す必要がある」 と痛烈に批判した。 政策実現に向けて 「良い事は言うが『法律が通っていない』などを理由に絶対にやらない」 とも述べた。 馬場氏は2024年4月18日に開かれた衆院憲法審に出席。 立民議員が、同党の別の議員発言に関し 「党内で全て合意し、その考えに立っているものではない」 と主張したことに反発した。 「『立憲共産党』の野党代表に過ぎない」 維新・三木氏の指摘に立民・逢坂氏「失礼だ!」 2024/4/18 13:09 https://www.sankei.com/article/20240418-4V5MFX7T4VPDNBLHRHZJD7BPOY/ 日本維新の会の三木圭恵衆院議員が2024年4月18日の衆院憲法審査会で、立憲民主党の逢坂誠二氏に対して 「野党筆頭幹事」 を名乗るなと要求する場面があった。 維新や国民民主党などの野党が立民とは対照的に、改憲論議に積極的であることが背景にある。 この日の憲法審では逢坂氏が野党筆頭幹事として、与党筆頭幹事を務める自民党の中谷元氏と運営などについて協議していく考えを示した。 これに三木氏が 「野党の筆頭幹事だという言い方は今後、しないでいただきたい」 「(立民と護憲を掲げる共産党を合わせた)『立憲共産党』の意見だけを反映した野党幹事ということだ」 と指摘すると、逢坂氏は 「失礼だ!」 と激高。 逢坂氏は憲法審終了後、記者団に 「失礼な話だと思うので『失礼だ』と言わせて頂いた」 と述べた。 維新では馬場伸幸代表も2024年4月4日の衆院憲法審後、記者団に 「立民が野党を代表しているという立場にはない」 「その辺はよく弁えてやって頂かないと(いけない)」 と語るなど立民との溝が浮き彫りとなっている。 参院憲法審、「脱牛歩」見通せず 「参院の緊急集会」議論に立民が異論 次回も幹事懇 2024/4/17 19:36 https://www.sankei.com/article/20240417-MA6J4J2DBNLZJPQCQENNUAKSSM/ 参院憲法審査会の幹事懇談会が2024年4月17日、開かれた。 衆院憲法審で緊急事態条項新設の協議が煮詰まる中、与党筆頭幹事の佐藤正久氏(自民党)は現行憲法に規定されている 「参院の緊急集会」 について議論を深めるべきだと提案した。 しかし、立憲民主党が異論を唱えた上、今国会初の実質的な憲法審の開催日も決まらず、 「脱牛歩」 は見通せない。 佐藤氏は幹事懇終了後、記者団に 「(災害や国際情勢を踏まえて)緊急集会の流れや限界を押さえておくのは非常に大事だ」 と強調した。 関係者によると、公明党や日本維新の会、国民民主党は佐藤氏の提案に同調したが、立民は憲法改正のルールを定めた国民投票法の改正や同性婚などを扱うべきだと主張した。 この日は結論が出ず、2024年4月24日の参院憲法審の定例日は再び幹事懇を開いて議論を続ける。 大型連休を踏まえ、佐藤氏は本格的な憲法審を2024年5月8日に開きたい考えだが、合意には至っていない。 衆院側に比べて議論の遅れが指摘されている中、維新の片山大介氏は2024年4月17日の幹事懇で 「定例日以外にも開催すべきだ」 と訴えたが、実現するかは不透明だ。 改憲案の起草委設置を自民が提案 立民反発 募る維新や国民民主の不満 衆院憲法審 2024/4/11 18:58 https://www.sankei.com/article/20240411-U7R636PVGVOV5FMJC447GPSJNY/ 与野党は2024年4月11日の衆院憲法審査会で、今国会初の実質審議を行った。 与党筆頭幹事の中谷元氏(自民党)は緊急事態条項新設の議論が煮詰まっていることを踏まえ、改憲案の条文化に向けた起草委員会の設置を提案した。 一方、改憲を目指す日本維新の会や国民民主党などからは憲法審の運営を巡り、自民や立憲民主党への不満の声が上がった。 「幅広い会派間で憲法改正原案作成の協議を行う環境を早期に整備することを提案する」。 中谷氏は衆院憲法審で、幹事懇談会を念頭に置いた起草委設置を提起した。 憲法への自衛隊明記に関しても条文化を進めたいとの意向を表明。 岸田文雄首相が2024年秋までの自民総裁任期中の改憲実現を目標に掲げる中、 「この国会中には一定の節目を迎えられるよう努力したい」 とも語った。 中谷氏の提案には賛意の声が相次いだ。 かねて緊急時の国会議員の任期延長を可能にすべきだと訴えてきた公明党の北側一雄氏は、改憲案を基に議論を深めるべきだと主張。 維新の馬場伸幸氏と国民民主の玉木雄一郎氏は起草委設置を急ぐべきだと訴えた。 また、衆院会派「有志の会」の北神圭朗氏はこれまで丁寧な議論が行われてきたと振り返った上で、 「多数派の横暴の謗りを恐れる必要はない」 「結論を出す憲法審に舵を切ることを要請する」 と意見した。 守勢に回ったのが党内や支持層に護憲派を抱える立民だ。 憲法審で 「突然の提案」 と戸惑い気味だった野党筆頭幹事の逢坂誠二氏は終了後、記者団に 「議論は不十分だ」 「現時点で条文化をやるべき時期には来ていない」 と強調した。 一方、憲法審では2023年の通常国会に比べて開催が遅れたことなどを巡り、自民と立民が矢面に立たされる場面が目立った。 馬場氏は 「立民の醜態は目に余る」 「国家の根幹たる憲法を議論する場に関係のない自民派閥の裏金問題を持ち出し、開催にブレーキをかけ続けてきたことは不見識の極みだ」 と野党第1党を厳しく追及した。 玉木氏は首相の目標などに言及した上で自民を批判した。 「残念ながらパフォーマンスにしか見えない」 と指摘し、中谷氏に 「明確なスケジュールや戦略もなくダラダラと時間を浪費すべきではない」 と具体策の提示を求めた。 維新と国民民主は議論停滞の背景に与野党二大政党による 「なれ合い共闘」(馬場氏)、 「奇妙な共闘関係」(玉木氏) があると見ている。 起草委設置が不発に終わった場合、自民と立民は更に冷たい視線を浴びることになりそうだ。 <主張>国会の憲法審査会 原案作成に着手する時だ 社説 2024/4/8 5:00 https://www.sankei.com/article/20240408-2UJ74XFVC5M4ZINTUPYRTUZLIU/ 衆院憲法審査会が2024年4月4日、今国会で初めて開かれた。 だが行ったのは幹事選任の手続きだけで、費やした時間は数分である。 参院憲法審に至っては1度も開かれていない。 いつまで蝸牛(カタツムリ)のような歩みをするのか。 条文案の起草機関を設け、改憲原案の策定に速やかに着手すべきだ。 岸田文雄首相は2024年9月末までの自民党総裁任期中の憲法改正を目指している。 そのためには遅くとも国会終盤には発議する必要がある。 そもそも初会合が遅過ぎた。 立憲民主党が自民の派閥パーティー収入不記載事件と関連付けて、還流資金が不記載だった議員が委員に含まれていることを問題視し、開催を拒んできた。 このため衆院憲法審の会合は2024年4月にずれ込んだ。 昨年の通常国会で初めて開いたのは2024年3月2日だった。 国の根幹である憲法を議論する場に、関係のない不記載事件を持ち出し、開催を遅らせたことは、不見識も甚だしい。 議論を避けるのは、国会議員として怠慢の謗りは免れまい。 衆院憲法審を会期末まで毎週開催しても、11回しか開けない。 定例日以外も開催するなど柔軟に運営し、原案の策定を精力的に行ってもらいたい。 自民は立民による事実上の審議拒否を許してはならない。 立民の抵抗に引きずられるのではなく、政権与党として議論を前に進めていく責任がある。 今後、立民が再び審議を拒めば、同党抜きで開催すればよい。 緊急事態条項の新設は急務だ。南海トラフ巨大地震や首都直下地震などの大災害やテロはいつ発生するか分からない。 日本有事に直結する台湾有事も懸念される。 早急な改正が求められる。 自民、公明党、日本維新の会、国民民主党などは、国会議員の任期延長が必要との認識で一致しているが、それだけでは足りない。 大災害や有事の際、内閣に期間を区切って権限を集め国民を救うための仕組みが必要である。 だが公明は緊急政令や緊急財政処分の規定に慎重だ。 翻意してほしい。 憲法改正に国防規定がないことも深刻に受け止め、軍の保持を認めるべきである。 自民や維新は第9条への自衛隊明記を主張している。 これだけでは本来不十分だが、第1段階の改正としては意義がある。 今国会初の衆院憲法審、首相の目標実現は視界不良 維新は立民を牽制「わきまえて」 2024/4/4 19:28 https://www.sankei.com/article/20240404-N3RZBXETIFLIHG6SMINIXHQQNE/ 衆院憲法審査会が2024年4月4日、今国会で初めて開かれた。 幹事選任の事務手続きにとどまり、次回定例日の2024年4月11日以降、自由討議など実質的な審議を継続できるかが焦点となる。 自民党派閥のパーティー収入不記載事件の影響で、衆院憲法審の開催は2023年に比べて1カ月ほど遅れた。 岸田文雄首相(自民総裁)が目指す2024年秋までの自民総裁任期中の改憲実現は視界不良だ。 「与野党がテーブルについて話し合い、合意できるものは実行していきたい」 「しっかりと審議できるように努めていきたい」 与党筆頭幹事を務める中谷元氏(自民)は憲法審終了後、記者団にこう強調した。 野党筆頭幹事の逢坂誠二氏(立憲民主)に2024年4月11日の開催を提案したとも説明。 首相の目標に関しては 「議論の積み重ねが必要」 「議論の展開次第」 と語った。 逢坂氏は2024年4月11日の開催について、記者団に 「今のところ開催できない理由はないと思うが、党へ持ち帰ってどう対応するか検討したい」 と述べるにとどめた。 2023年の通常国会では2024年3月2日に衆院憲法審が開かれたが、2024年は足踏みを余儀なくされた。 立民が還流金を受け取った自民議員が憲法審委員に含まれることなどを問題視。 自民が委員交代に踏み切ったことで事態は動いたが、護憲派を抱える立民が今後、開催に応じるかは不透明だ。 立民に対し、開催を妨げないようにクギを刺したのは日本維新の会の馬場伸幸代表だ。 憲法審終了後、維新や国民民主党などが憲法論議に前向きであることを念頭に 「立民が野党を代表しているという立場にはない」 「よく弁えてやっていただかないと(いけない)」 と記者団に語った。 中谷氏は2024年4月11日の開催に関して周囲に 「立民の感触は非常に良かった」 と漏らしたが、維新側は 「立民は開催させない理由を探しているようにも感じた」(関係者) と警戒を解いていない。 一方、自民は2024年4月4日、党本部で憲法改正実現本部などの合同会議を開き、改憲項目の絞り込みなどの戦略を練った。 党重鎮は首相の目標を念頭に 「時間はそれほど残されていない」 と述べた。 衆院憲法審査会、今国会初開催 幹事選任手続きのみ 議論は次回以降 2024/4/4 10:26 https://www.sankei.com/article/20240404-S5R5SOM7ARLSJN4ESL4LCCDYXU/ 衆院憲法審査会が2024年4月4日午前、今国会で初めて開かれた。 幹事選任の事務手続きのみで、具体的な議論に入るのは次回以降となる。 自民党は、実質審議となる自由討議の2024年4月11日開催を提案しており、野党と調整を続ける。 当初、2024年3月中の開催を提案していた自民に対し、立憲民主党は自民派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡る説明が不足していると批判。 還流金を受け取った自民議員が憲法審委員に含まれることも問題視し、折り合わなかった。 自民は野党の要求を踏まえ、事件で処分対象となった安倍派の3人を委員から交代させた。 立民の姿勢に対し、改憲に積極的な日本維新の会や国民民主党は、議論に応じるべきだとして反発していた。 <産経抄>立憲民主党抜きでも憲法審査会を開催しよう 2024/3/23 5:00 https://www.sankei.com/article/20240323-2HFALDICKBK63PQSB6DXDINFS4/ 令和2年の8月初旬のことである。 安倍晋三首相(当時)と立憲民主党の憲法改正議論に関するやる気の無さについて話していた際、安倍氏は抄子に決意を語った。 「次期国会からは相当、強くやる」。 そして、立民が憲法審査会に欠席しても審議を進めるということかと問うと、即答した。 「そうだ」 ▼その後、持病が急激に悪化して安倍氏が退陣したため、この計画は実現しなかった。 だが、それから3年半余が経った現在、さぼり癖が目立つ立民抜きでの衆院憲法審開催が再び検討されている。 岸田文雄首相が自民党総裁任期中の憲法改正実現を目指すと強調しているのだから、もう立民抜きでよかろう。 ▼立民は、自民のパーティー収入不記載事件の説明不足を理由に、2024年3月21日に予定されていた衆院憲法審幹事懇談会を欠席した。 立民議員は、1つの案件しか議論できないのかとあきれる。 要は自分たちは憲法改正をしたくないので、何かと理屈をつけて仕事をさぼる口実にしているのだろう。 ▼「全く理屈が通らない」 「憲法審開催を強行していくしかない」。 元々憲法改正に慎重な公明党の重鎮ですら、立民の姿勢に苛立ちを隠さない。 早期改憲を目指す日本維新の会の馬場伸幸代表は更に辛辣である。 「今までのようなゴネ得を許してはいけない」 ▼野党筆頭幹事である立民の逢坂誠二氏は、自民が求める来週の憲法審開催を 「あり得ない」 と否定した。 だが、あり得ないのは立民の怠業の方である。 国民は 「政治とカネ」 にだけ関心があるわけではないし、遅々として進まない憲法審に心底ウンザリしている。 ▼自民が逆風に怯み、ここで 「円満に」 と憲法審開催を諦めたら、余計評価を下げることになろう。 衆院憲法審 立民 “開催応じられず” 自民 “早期開催を” 2024年3月22日 6時51分 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240322/k10014398571000.html 衆議院憲法審査会では、立憲民主党が、派閥の政治資金問題に関係する自民党議員がメンバーになっていて説明も不十分だなどとして、現時点では開催には応じられないと主張しています。 一方、自民党は、政治資金の問題は別だとして、審査会の早期開催を求めていて、双方の対立が続いています。 自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る問題の影響で、今の国会では衆議院憲法審査会が、1度も開催されていません。 立憲民主党は、安倍派の関係議員が審査会のメンバーになっていて、説明も不十分だなどとして、現時点では開催には応じられないと主張しています。 野党側の筆頭幹事に就任予定の逢坂代表代行は、 「不記載があった議員にその総額と『裏金』を何に使ったのかきちんと説明してもらいたい」 「自民党が少しでも誠意ある対応を見せてくれれば、開催に向け努力したい」 と述べました。 一方、自民党は、政治資金の問題は、憲法の議論とは別だとして、早期の開催を求めています。 与党側の筆頭幹事を務める中谷・元防衛大臣は 「憲法審査会は憲法の在り方を議論する場で時間潰しで議論ができないのはおかしなことだと国民に分かってもらいたい」 述べました。 自民党は公明党、日本維新の会と共に2024年3月28日の開催に応じるよう呼び掛ける方針ですが、立憲民主党は、引き続き関係議員の十分な説明を求める構えで、双方の対立が続いています。 一方、野党側は今回の問題で ▽衆参両院の予算委員会で安倍派の幹部ら10人の証人喚問を行うことや ▽政治倫理審査会にまだ出席していない関係議員の弁明と質疑を行うこと を求めていて、与野党が引き続き協議することにしています。 衆院憲法審 幹事懇談会 21日に開催予定も立民欠席で開かれず 2024年3月21日 17時39分 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240321/k10014398151000.html 衆議院憲法審査会は2024年3月21日に幹事懇談会を開く予定でしたが、立憲民主党が出席せず開かれませんでした。 立憲民主党が自民党の政治資金を巡る問題で、関係議員の説明が不十分なままでは議論できないと主張しているのに対し、自民党などは憲法の議論とは別だとして、審査会の開催を呼び掛けていくことになりました。 衆議院憲法審査会を巡っては、自民党や日本維新の会などが早期の開催を求めているのに対し、立憲民主党は審査会の委員の中に自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る問題の関係議員がおり、説明が不十分なままでは議論できないなどと主張し、調整が続いています。 こうした中、審査会は、自民党の森審査会長の判断で2024年3月21日に幹事懇談会を開くことを決めていましたが、立憲民主党は 「与党側と日程協議を続ける中で、森会長が開催を決めたことは認められない」 として出席せず、幹事懇談会は開かれませんでした。 これを受けて、自民・公明両党と日本維新の会の幹事らが対応を協議し、政治資金をめぐる問題と憲法の議論は別だとして、立憲民主党に対し、2024年3月28日の審査会の開催に応じるよう呼び掛けていくことで一致しました。 ■与党側筆頭幹事 自民 中谷元防衛相 “別問題” 衆議院憲法審査会で与党側の筆頭幹事を務める自民党の中谷元防衛大臣は、記者団に対し 「政治資金を巡る問題は大事で、政治倫理審査会や予算委員会などでしっかり議論すべきだが、憲法審査会は憲法の在り方を議論するための場であり、別問題だ」 「このまま、ずるずる行くと国会の会期もあり、結局、議論できなくなってしまう」 「時間潰しによって憲法議論ができないというのは、おかしなことだと国民に分かってもらいたい」 と述べました。 ■立民 逢坂代表代行 “幹事懇談会 承服できないので欠席” 衆議院憲法審査会で、野党側の筆頭幹事に就任する予定の、立憲民主党の逢坂代表代行は、記者団に対し 「与党側の筆頭幹事と日程協議を続けてきたが、今日の幹事懇談会が職権でセットされ、承服できないので欠席する」 「不記載があった議員に、その総額と『裏金』を何に使ったのかきちんと説明してもらいたいと申し上げており、自民党が少しでも誠意ある対応を見せてくれれば、審査会の開催に向けて、我々も努力したいと思っている」 「自民党自ら協議を断ち切ったので、来週2024年3月28日の審査会の開催の話はあり得ない」 と述べました。 ■憲法審幹事 維新 馬場代表 “審査会欠席 国民がどう思うか” 衆議院憲法審査会の幹事を務める日本維新の会の馬場代表は、党の代議士会で、 「来週の審査会で、立憲民主党の新しい幹事を決めるため、今日幹事懇談会を行う予定だったが当事者が出てこなかった」 「自民党も憲法改正の発議をやる覚悟をしているのであれば突き進むべきだ」 「立憲民主党や共産党が審査会に出てこないのであれば、その姿を何度も繰り返し国民に見てもらい、どう思うか世論に訴えていくしかない」 と述べました。 ■憲法審幹事 公明 北側副代表 “全く理由がない” 衆議院憲法審査会の幹事を務める公明党の北側副代表は、記者会見で 「他の委員会では法案審議なども行われている」 「政治とカネの問題があるから憲法審査会を開けないというのは、全く理由がないと言わざるを得ない」 「審査会を早く開けるようにさせてもらいたい」 と述べました。 ■国民 玉木代表 “問題に絡め欠席は国民の理解得られず” 国民民主党の玉木代表は、党の代議士会で 「立憲民主党は、自民党の『裏金議員』が委員にいるからだめだと主張しているようだが、それでは、他の委員会も全部開けなくなる」 「憲法には色々な立場があるが、審査会を開いてしっかりと議論していくのが、これまでの伝統だった」 「政治とカネの問題は重要だが、それに絡めてボイコットするのは国民の理解が得られない」 と述べました。 進まぬ改憲論議、「立民外し」決断できるか 問われる自民の覚悟 2024/3/21 19:52 https://www.sankei.com/article/20240321-VHNZVMTLOBLTXJT62S5N5WEVHA/ 衆院憲法審査会の幹事懇談会が2024年3月21日、流会となった。 幹事選任の事務手続きを行う今国会初の憲法審の日取りを決める予定だったが、立憲民主党が欠席した。 共産党を除く与野党は 「立民抜き」 の憲法審開催を視野に入れ始めており、自民党の決断に注目が集まる。 「議論しなければならないテーマをほっぽらかして、自分の主張だけ言って審議に応じない姿勢はいかがなものか」。 流会決定後、与党筆頭幹事の中谷元氏(自民)は幹事懇を欠席した立民をこう批判した。 2023年の通常国会では3月2日に衆院憲法審が開かれたが、2024年は未だ実現していない。 立民が自民派閥のパーティー収入不記載事件の説明不足などを理由に拒んでいるためだ。 野党筆頭幹事の逢坂誠二氏(立民)は、事件に関わった可能性がある議員が憲法審に所属していることを念頭に 「法を犯しているかもしれない委員をそのままにして(審査会長の)職権で開催を決めるのは論外だ」 と牽制。 自民などが目指す2024年3月28日の憲法審開催は 「あり得ない」 と拒否した。 もっとも、憲法審は政局と距離を置くという暗黙のルールがあり、与野党幹部からは2024年3月21日、野党第1党の振る舞いを疑問視する声が相次いだ。 公明党の北側一雄副代表は他の常任委員会などが通常通りに動き出している中、憲法審の開催だけ拒む立民の姿勢に違和感を表明した。 また、日本維新の会の馬場伸幸代表は 「2会派(立民と共産)だけがごねて、他会派がそれにお付き合いをしなければいけないのはいじめっ子の世界だ」 と語った。 公明重鎮は今後の展開について 「憲法審の開催を強行していくしかない」 と述べた。 改憲に前向きな維新や国民民主党は、改憲を党是に掲げる自民の本気度を疑っており、中谷氏らが 「立民外し」 を決断するのか否かが焦点となりそうだ。
[18初期非表示理由]:担当:スレ違いの長文多数のため全部処理
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