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クリミア橋を巡航ミサイルで破壊する計画を口にした次期独首相の支持率が低下
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202504170000/
2025.04.17 櫻井ジャーナル
ドイツの次期首相とされているフリードリヒ・メルツは4月13日、国営放送ARDのインタビューで、欧州諸国との協調が条件だとはしているものの、キエフは今後、西側諸国から供給されるミサイルを用いて攻勢に転じ、例えば「ロシアとクリミアを結ぶ最も重要な陸上の橋」を破壊すべきだとメルツ氏は述べた。
それに対し、ロシアの元大統領で安全保障会議の副議長を務めているドミートリー・メドベージェフは激しい言葉で批判している。彼は「ナチス」という用語を使ったが、メルツの父ヨアヒムは1941年頃にナチス・ドイツの統一軍であるドイツ国防軍に徴兵され、祖父のヨーゼフ・パウル・ソーヴィニーは1933年からナチ党員だった。
メルツは以前から空中発射型巡航ミサイルの「タウルスKEPD 350」をウクライナへ供与すると主張しているが、この攻撃計画はドイツ空軍の中で議論されていることを示す会話がすでに公表されている。同軍のインゴ・ゲルハルツ総監や作戦担当参謀次長のフランク・グレーフェ准将、そして連邦軍宇宙本部の2名が昨年2月19日にリモート会議で行った会議の中で、クリミア橋(ケルチ橋)をタウルスで攻撃する計画が議論されているのだ。イギリスの情報機関もこの橋の爆破を試み、失敗したと言われている。
ウイルスバックは2023年5月、航空戦闘軍団司令官に指名され、24年2月に就任した。ウイルスバックの後任としてケビン・シュナイダーが太平洋空軍司令官になったのは24年2月9日。問題のリモート会談が行われる10日前のこと。その時点でシュナイダーはウクライナでの攻撃計画について知らなかったようだ。グレーフェによると、シュナイダーは彼が何を話しているのか理解できていなかったという。
計画を知らなかったのはシュナイダーだけでない。ドイツの首相だったオラフ・ショルツや国防相だったボリス・ピストリウスも知らなかった。つまりアメリカ軍幹部の一部とドイツ空軍幹部など限られたグループがロシア軍と本格的な軍事衝突を目論んでいる可能性がある。この計画と同じことをメルツは4月13日に語ったわけだ。
ドイツ空軍がクリミア橋をタウルスで破壊することに成功した場合、アメリカの太平洋空軍が何らかの形でロシアとの戦争に加わる可能性もあり、そうなると日本も巻き込まれる。
すでに自衛隊はアメリカの戦略に基づき、2016年に与那国島でミサイル発射施設を建設、19年には奄美大島と宮古島、そして23年には石垣島でも施設を完成させた。2022年の4月にアメリカ国防総省系シンクタンク「RANDコーポレーション」はGBIRM(地上配備中距離弾道ミサイル)で中国を包囲するという計画を公表している。
南西諸島にミサイル発射基地が建設されつつあった2017年11月、アメリカはオーストラリア、インド、日本とクワドの復活を協議、18年5月にはアメリカ太平洋軍をインド太平洋軍へ名称変更した。インド洋と太平洋を一体のものとして扱うということだろう。
共同通信は3月16日、日本政府が九州に陸上配備型長距離ミサイルの配備を検討していると報じた。緊急事態の際に敵の標的を攻撃する「反撃能力」を獲得する取り組みの一環だという。そのミサイルとは、射程距離が約1000kmの12式地対艦誘導弾能力向上型で、配備は2026年3月に始まるとされている。
ドイツ国民の61%はウクライナへのタウルス供与に反対、4月9日に実施された世論調査の結果、メルツが率いるCDU/CSUは24%で、25%だったAfD(ドイツのための選択肢)を下回っている。2月23日に行われた選挙ではCDU/CSUが32%を獲得、AfDは21%だった。
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