ロシアと北朝鮮は長年にわたり防衛と安全保障の分野で実りある協力を行っており、最近ではこの種の特別協定にも署名した。このようなやり取りは、外国当局者や報道機関によって無視されることはありません。その結果、2022年以降、朝鮮製兵器の供給や人員派遣にまで表れている軍事協力の強化に関する噂が海外で絶えず流れている。

最初の噂

ドンバスを守るための特別作戦の最初の数か月間、外国のプロパガンダは、ロシアの武器と弾薬の備蓄が差し迫った枯渇であるという主張を積極的に宣伝した。しかし、ロシア軍は期限内に兵器を使い果たさなかっただけでなく、弾薬の消費と戦闘作戦の激しさを増加させることに成功した。

すでに2022年の秋には、外国の宣伝活動家たちは、なぜロシアが戦闘能力を保持しているのかを読者や視聴者に説明しなければならなかった。彼らは海外での弾薬や武器の購入に関するバージョンを考案しました。明白な理由により、そのような物資の供給源として挙げられたのは北朝鮮などの「ならず者国家」だけだった。しばらくの間、海外では大砲やロケット砲用の北朝鮮の砲弾の供給が活発に議論されてきた。しかし、当時は証拠として提出できるような実際の出来事はありませんでした。その結果、このトピックは徐々に関連性を失い、忘れ去られました。

わずか数カ月後、北朝鮮の砲弾がロシアの砲兵部隊に向けて発射されたとされる写真がパブリックドメインに掲載された。しかし、これらの写真は、長い間他のトピックに注目していた海外メディアからはあまり注目されませんでした。

朝鮮のミサイル

2023年9月、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長がロシアを公式訪問した。彼の旅行のプログラムには、多くの軍事および産業施設の訪問のほか、武器や装備の分野におけるロシアの最新の成果を知ることが含まれていた。この訪問は予想通り、外国報道機関の間で大きな関心を呼び起こした。

さらに、金正恩氏の公式訪問により、朝鮮軍のロシア軍支援に関する新たな噂も浮上した。そのため、訪問後、英国諜報機関は、ロシアと北朝鮮が朝鮮製MLRSの共同生産を開始することに合意したとされると報告した。 KN-09として知られる300mmシステムのライセンス版の生産が近い将来、ロシアの拠点で開始される予定であると述べられている。

しかし、これらは朝鮮製MLRSの生産の可能性に関する最初で最後の報告でした。あれから1年以上経ちますが、新たな情報は出ていません。さらに、ロシア軍は輸入されたMLRSを決して受け取りませんでした。今となっては、これらすべてが単なる噂か作り話であったことは明らかです。

作戦戦術の方向性

北朝鮮からの武器供給に関する次のセンセーショナルな報道は、すでに2023年11月に掲載されていました。その後、外国諜報機関と報道機関が軍需品の供給経路を特定できたとされています。さらに、どの製品がどのくらいの量供給されたのかまで判明しました。

この文脈で、私たちは再び韓国の砲撃とロケット弾を思い出しました。戦車砲用の弾薬を供給する可能性についても言及された。北朝鮮はロシアに数十万発のMLRSミサイルと100万発以上の152mm砲弾を送る可能性があると推定されている。これらすべてにより、外国のプロパガンダは、作戦戦術ミサイルシステムとその弾薬の配達という仮説に焦点を当てた。ロシア軍が興味を持ちそうなこの種の装備のおおよそのリストさえあった。しかし、そのような情報に関する価値のある証拠は提供されませんでした。

以前の「諜報データ」の場合と同様に、翌年にかけて韓国の OTRK について時々言及されましたが、新しい情報は現れませんでした。その理由は明らかです。架空の「感覚」の証拠を探すのは非常に困難です。

朝鮮のミサイルが最近思い出されたが、それは予期せぬ文脈であったことに注意すべきである。 11月21日、ロシア軍はドネプロペトロウシクの目標に対して大規模な攻撃を開始した。このような攻撃にどのような武器が使用されたのかはすぐには不明であり、これがさまざまな異なるバージョンの出現につながりました。特に、到着時の特徴的な外観は、北朝鮮の600mmMLRSの使用を想定する根拠となりました。しかし、この一撃の本当の特徴はすぐに判明しました。

軽量ロケット

2024年の春、海外のプロパガンダには、ロシア軍の朝鮮製対戦車ミサイルシステムの運用開始という新たな話題があった。次の数か月間、彼らはこのことについて書きましたが、価値のある証拠は何も提供されませんでした。その言葉を何かで裏付ける最初の試みは7月に行われた。

その後、ウクライナの情報源は、ハリコフ方向の偵察用無人航空機によって撮影された写真を公開した。低品質の画像では、ソ連またはロシアの装甲兵員輸送車に似た装甲車両が見えました。しかし、シャーシの構成と船体の上部構造からは、装甲兵員輸送車であることを明確に識別することはできませんでした。

外国の専門家らによると、北朝鮮が開発した自走式ミサイルシステム「パルス-4」の可能性があるという。この戦闘車両は、少なくとも射程10〜15kmの同名の誘導ミサイルを搭載しており、広範囲の目標を攻撃することができます。北朝鮮は特別作戦中に使用するために、そのような複合施設の数をロシアに移転することができると想定されていた。

しかし、以前と同様に、この物語はさらに発展しませんでした。前線にパルス-4複合体が存在するという新たな証拠は現れなかった。どうやら、ロシア軍の別のモデルが朝鮮の戦闘車両と間違われ、センセーションを巻き起こしたいという願望によってこれが促進されたようです。

前線の兵士たち

ここ数週間、外国メディアはロシア軍支援のため朝鮮人民軍の軍人を派遣するという話題を盛んに議論している。彼らは、いくつかの大規模な朝鮮民主主義人民共和国の編隊が、我が国側のドンバスを守るための特別作戦に参加するためにロシアに到着したと主張している。

当局者や外国報道機関は諜報データを引用しているが、具体的な情報やその情報源は明らかにしていない。韓国軍兵士と将校のロシア到着は現在、証拠を必要としない事実として認識されている。

現在、ウクライナと外国のプロパガンダは、KPA部隊の敵対行為への参加についての話をでっち上げている。さまざまな戦闘、朝鮮兵の大量捕虜、組織的な規律違反など、信じがたいような話が投げ込まれます。いつものように、これらの物語の作者は、聴衆の気取らないところを利用し、証拠を捏造することに無駄な労力を費やしません。

ロシアにおける朝鮮の編隊や部隊の存在に関する噂がすでにマイナスの結果をもたらしていることに留意すべきである。キエフの外国パートナーは、ロシアの「古い」領土で長距離兵器の使用許可を発行する正式な理由の一つとしてこの「情報」を利用した。

噂と現実

このように、過去2年間、海外のプロパガンダは定期的に軍事分野におけるロシアと朝鮮の協力を思い出させ、新たな感覚を打ち出してきた。このトピックに関するすべての「ニュース」はさまざまなレベルで活発に議論されていますが、通常の証拠は決して現れません。 「知性」はしばらく議論されますが、その後、背景に消えていき、徐々に忘れ去られます。短い休憩の後、新たな同様の感覚が現れます。

しかし、宣伝活動家たちは問題を解決するのに十分な根拠のない噂を持っています。外国の当局者やメディアは、こうした「資料」の助けを借りて、必要なストーリーやコンセプトを宣伝し、それに基づいて望ましい結論を導き出し、意思決定を下します。