<■1507行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可> ウクライナ、新たにロシア弾薬庫2カ所を攻撃 ゼレンスキー氏「戦争終結早める」 2024/9/22 8:29 https://www.sankei.com/article/20240922-72NXMDZVSRMV5CZBJJCT2LZZTY/ ロシアによるウクライナ侵略で、ウクライナ軍参謀本部は21日、露南部クラスノダール地方と西部トベリ州の露軍弾薬庫をそれぞれ攻撃し、打撃を与えたと発表した。 クラスノダール地方の弾薬庫はロシアの三大弾薬庫の一つだとし、攻撃当時、ロシアが北朝鮮から調達した弾薬2千トンを運び込んだ輸送部隊が敷地内にいたと指摘した。 ウクライナ軍は最近、露軍の兵站を破壊して戦力を低下させるため、露軍の弾薬庫を標的とした攻撃を強化している。 ウクライナ軍参謀本部によると、攻撃にはドローン(無人機)部隊などが参加した。 同国のゼレンスキー大統領は21日のビデオ声明で、弾薬庫には露軍がウクライナ国内への攻撃に使用するミサイルや誘導爆弾が貯蔵されていたとし、 「露軍の攻撃能力を破壊し、戦争終結を早めるものだ」 と述べた。 また、攻撃は国産兵器で行われたとも強調した。 ウクライナ軍が最近実戦投入した新型ドローンが攻撃に使用された可能性がある。 ウクライナ軍は18日未明にもトベリ州の別の弾薬庫をドローンで攻撃。 弾薬庫で大規模な爆発と火災が発生した。 米紙ニューヨーク・タイムズによると、バルト三国エストニアの軍事情報当局者は20日、 「砲弾75万発分に相当する規模の爆発が起きた」 との見方を記者団に示した。 一方、露外務省のザハロワ報道官は21日、交流サイト(SNS)への投稿で、ウクライナ主導の和平案を協議する第2回「世界平和サミット」にロシアは参加しないと表明した。 ゼレンスキー氏は同サミットを11月にも開催し、ロシアも招待する考えを示してきた。ロシアの弾薬庫2カ所攻撃 ウクライナ、いずれも火災発生 2024/9/22 6:34 https://www.sankei.com/article/20240922-7MJ34UGK3ZJYNB7VZNC76VE2BI/ ウクライナ軍は20日夜から21日未明にかけて、ロシア南部クラスノダール地方チホレツク地区と、同国西部トベリ州オクチャブリスキーにある弾薬庫を攻撃した。 チホレツク地区の弾薬庫はロシア有数の規模で 「兵站の鍵となる施設の1つだ」 と説明。 北朝鮮の弾薬も運ばれていたと主張した。 いずれの弾薬庫でも火災が発生した。 クラスノダール地方のコンドラチェフ知事はチホレツク地区の非常事態を宣言。 地区から住民約1200人が避難したと発表した。 クラスノダール地方でロシア軍はウクライナ軍の無人機18機を迎撃した。 このうち2機をチホレツク地区で破壊したが、残骸が落下して火災が発生し、爆発物に引火したという。(共同) 次回平和サミット参加せず ロシア外務省情報局長 2024/9/22 6:30 https://www.sankei.com/article/20240922-LUUG6GEDCZP6TIYPFO7C4OYE44/ ロシア外務省のザハロワ情報局長は21日の声明で、6月にスイスで初開催されたウクライナ提唱の和平案を協議する世界平和サミットの第2回会合に 「ロシアの代表が参加する予定はない」 とした。 ウクライナのゼレンスキー大統領が最近、ロシアの代表者も招待して第2回を11月に開く可能性があると述べていた。 ザハロワ氏は第2回会合の目的は 「実現不可能なゼレンスキー氏の提案を押し通し、ロシアに屈服の最後通告を突き付けることにある」 と指摘。 ウクライナ軍がロシア西部クルスク州に越境攻撃し、ゼレンスキー氏が米欧に長距離射程の兵器によるロシア領攻撃の許可を求めているのは 「住民に対するテロの継続だ」 と非難し 「我々はテロリストとは話さない」 と主張した。 ロシアの死傷者1日平均千人超、訓練不十分で増加 英国防省が分析 2024/9/21 7:41 https://www.sankei.com/article/20240921-NZTSMRZSDJNHPOKOFZXG43JACY/ 英国防省は20日、ウクライナ侵攻を続けるロシア軍の1日当たりの死傷者数が増加傾向にあり、平均で千人を超えているとの分析を発表した。 昨年までは多くても900人台だったが、今年5〜8月の4カ月間はいずれも千人以上で、9月も上回る見通し。 十分に訓練を受けていない兵士が砲撃の犠牲になっているとした。 英BBC放送とロシア独立系メディア「メディアゾーナ」は20日、独自調査を基に、2022年2月の侵攻後に確認できたロシア兵の死者数が7万人を超えたと報じた。 一方、ウクライナ国防省は20日、月平均で6500人が新たに軍に入隊していると表明した。 入隊者数は増加傾向にあるとしている。 戦死者が増えているウクライナは兵力不足が深刻で、5月に動員強化法を施行した。 NATO加盟国でロシアと国境を接するエストニアの軍情報機関トップは20日、ウクライナ軍による無人機攻撃の影響で爆発したロシア西部トベリ州の弾薬庫の被害が 「砲弾75万発分の爆発物3万トンだった」 との見方を示した。 ロシアの前線に影響が出る可能性があるとの考えを示した。(共同) バイデン氏、ハリス氏と26日にワシントンで会談へ ゼレンスキー氏が終戦案を説明 2024/9/20 22:14 https://www.sankei.com/article/20240920-BX2PLM35JBJ5NCKWSLQWRNGAFM/ 米ホワイトハウスは19日、バイデン大統領と民主党大統領候補のハリス副大統領が26日にワシントンでウクライナのゼレンスキー大統領とそれぞれ会談すると発表した。 ゼレンスキー氏は2人に対ロシア戦争終結案を説明する方針。 ウクライナ大統領府によると、ゼレンスキー氏は共和党候補のトランプ前大統領とも会談する予定だ。 ゼレンスキー氏はロシアに勝つために必要な米欧製兵器の種類などを伝えた上で、米側が慎重姿勢を崩さない長射程ミサイルによるロシア領攻撃の容認を求める見通し。 バイデン氏とハリス氏は、ウクライナを支援する 「揺るぎない決意」 を表明する考えだ。 ゼレンスキー氏は20日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)での記者会見で、戦争終結案の成否は 「バイデン氏の反応にかかっている」 と強調。 戦争終結案に対する判断を年内に示すよう各国に求めた。(共同) 露凍結資産活用でウクライナへ5兆円超支援 EU、協議難航のG7合意実施へ前進 2024/9/20 21:09 https://www.sankei.com/article/20240920-XNYLIS5O6NPHDIBODCQZIPLIQ4/ 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は20日、ロシアの凍結資産の運用益を活用した先進7カ国(G7)によるウクライナ支援のうち、EUが最大350億ユーロ(約5兆6千億円)を分担すると発表した。 支援全体の約8割に相当する。 G7の協議が難航しており、EUとして大部分を担う姿勢を示すことで支援実施へ前進させる。 G7は6月、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援金を融資の形で提供し、ロシアの凍結資産から生じる運用益を返済に充てることを決めた。 融資総額は500億ドル(約7兆2千億円)規模で、ウクライナは返済義務を負わない。(共同) 「岸田外交」集大成の訪米へ バイデン氏とは個別会談 「強固な同盟」を世界に発信 2024/9/20 20:40 https://www.sankei.com/article/20240920-ZU52Y2YRZNL2BNQK4IIMA63WGI/ 岸田文雄首相は21〜23日の日程で訪米し、日米豪印4カ国の協力枠組み「クアッド」首脳会合や国連総会に出席する。 自身の後継を選ぶ自民党総裁選を控え、在任中最後の外遊となる。首相は覇権主義的な動きを強める中国やウクライナ侵略を続けるロシアをにらみ、日米同盟やクアッドなど同志国連携の強化に心血を注いできた。今回の訪米は「岸田外交」の集大成となる。 「これまで取り組んできた外交は世界でも評価が高い」 首相は周辺にそう語り、 「岸田外交」 の成果に強い自負をにじませる。 その基盤となったのが、バイデン米大統領との間で築いた 「かつてないほど強固」 と言われる日米関係だ。 首相は2022年のロシアによるウクライナ侵略を受けて対露政策を転換し、欧米と歩調を合わせた強力な制裁に踏み切った。 このことでバイデン氏は首相への信頼を深め、今年4月には首相を国賓待遇で米国に招いて厚遇。 首相も議会演説で米国を鼓舞するなど、強固な同盟を世界に発信した。 首相同様、バイデン氏も退任が決まっている。 両首脳は今回、バイデン氏の地元の東部デラウェア州ウィルミントンで個別に会談するが、後継政権への申し送りを含め、これまでの取り組みや成果を確認する場となりそうだ。 首相はインド太平洋地域で 「米国頼み」 だった安全保障体制を強化するため、米国の同盟国や友好国との重層的なネットワークの構築にも注力してきた。 代表的なものがクアッドだ。 今回の首脳会合では中国が海洋進出を進める東・南シナ海の情勢や、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮について意見を交わす。 また、違法操業する中国の漁船団の監視に向けた取り組みも発表する見込みだ。 今回の訪米で3年に及んだ岸田外交は幕を下ろす。 ただ与党内では、各国首脳に知己の多い首相が、今後も国際舞台で存在感を保ち続けるとの見方が大勢だ。 自民総裁選で有力候補と目される高市早苗経済安全保障担当相や小泉進次郎元環境相、石破茂元幹事長はいずれも外交経験が乏しく、手腕は未知数だ。 首相周辺は 「誰が首相になっても外交では首相(岸田氏)に頼らざるを得ない」 と話す。 ゼレンスキー氏がバイデン、ハリス両氏と26日に会談 長射程ミサイル攻撃容認要請へ 2024/9/20 10:26 https://www.sankei.com/article/20240920-WPOXYJI6WFIIHJZLVDJC55NJDY/ ジャンピエール米大統領報道官は19日、バイデン大統領と民主党大統領候補のハリス副大統領が26日にホワイトハウスで、ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領とそれぞれ会談すると発表した。 ゼレンスキー氏は 「戦勝計画」 の詳細を2人に説明し、米欧製の長射程ミサイルを使った露領内の攻撃容認を求める方針だ。 ウクライナ大統領府によると、ゼレンスキー氏は共和党候補のトランプ前大統領とも会談する予定。 米大統領報道官は声明で、バイデン、ハリス両氏は 「ウクライナが戦争に勝利するまで支援する揺るぎない決意」 を表明するとしている。 最大の焦点は、ゼレンスキー氏が戦勝計画に不可欠とする米欧製長射程ミサイルの使用制限全廃の是非だ。 特に米国が供与する射程約300キロの「ATACMS」について、ゼレンスキー氏は戦況好転の 「切り札」 となると訴え続けてきた。 しかし、プーチン露大統領は、米欧諸国が長射程ミサイルによる露領内の攻撃を容認すれば 「北大西洋条約機構(NATO)諸国とロシアとの戦争を意味する」 と警告。 バイデン政権はロシアの軍事行動のエスカレートを懸念し、容認しない方針を維持している。 一方、トランプ氏は戦争終結が 「米国の利益」 と述べ、再選すればプーチン氏との停戦交渉に動くと表明。 バイデン氏としては11月の大統領選までに、ウクライナへの支援拡大を通じて戦況を極力優位に導きたい思惑があり、容認に傾く可能性もある。 ゼレンスキー氏がバイデン、ハリス両氏と26日に会談 長射程ミサイル攻撃容認要請へ 2024/9/20 10:26 https://www.sankei.com/article/20240920-WPOXYJI6WFIIHJZLVDJC55NJDY/ ジャンピエール米大統領報道官は19日、バイデン大統領と民主党大統領候補のハリス副大統領が26日にホワイトハウスで、ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領とそれぞれ会談すると発表した。 ゼレンスキー氏は 「戦勝計画」 の詳細を2人に説明し、米欧製の長射程ミサイルを使った露領内の攻撃容認を求める方針だ。 ウクライナ大統領府によると、ゼレンスキー氏は共和党候補のトランプ前大統領とも会談する予定。 米大統領報道官は声明で、バイデン、ハリス両氏は 「ウクライナが戦争に勝利するまで支援する揺るぎない決意」 を表明するとしている。 最大の焦点は、ゼレンスキー氏が戦勝計画に不可欠とする米欧製長射程ミサイルの使用制限全廃の是非だ。 特に米国が供与する射程約300キロの「ATACMS」について、ゼレンスキー氏は戦況好転の「切り札」となると訴え続けてきた。 しかし、プーチン露大統領は、米欧諸国が長射程ミサイルによる露領内の攻撃を容認すれば 「北大西洋条約機構(NATO)諸国とロシアとの戦争を意味する」 と警告。 バイデン政権はロシアの軍事行動のエスカレートを懸念し、容認しない方針を維持している。 一方、トランプ氏は戦争終結が「米国の利益」と述べ、再選すればプーチン氏との停戦交渉に動くと表明。 バイデン氏としては11月の大統領選までに、ウクライナへの支援拡大を通じて戦況を極力優位に導きたい思惑があり、容認に傾く可能性もある。 露の継戦能力は来年後半に転機 ウクライナ支援の息切れは最悪のシナリオだ 緯度経度 遠藤良介 2024/9/20 9:00 https://www.sankei.com/article/20240920-QJCOWSRSXNJEPLFELAAXGIWRMY/ 11月の米大統領選で共和党のトランプ前大統領が当選すれば、ロシアの侵略に抗うウクライナへの支援が停滞するのではないかと懸念されている。 そうでなくとも欧州諸国では「自国第一」のポピュリズム(大衆迎合主義)勢力が台頭し、ウクライナを取り巻く国際情勢は予断を許さない。 ただ忘れてならないのは、ロシアの軍事力は決して無限でなく、むしろ先行きが見えてきたということだ。 2025年の後半が重大な転機になるという見方が専門家の間では強まっている。 それまでに米欧や日本の支援が息切れするような事態は最悪である。 ロシアはウクライナ侵略戦争で物量戦を展開してきた。 それを支えるのは旧ソ連時代から北大西洋条約機構(NATO)との全面戦争に備えてため込んだ大量の備蓄兵器だ。 ウクライナに投入している戦車や装甲車両の大半は、備蓄を引っ張り出して改修や近代化を施したものである。 昨年12月、ショイグ露国防相(当時)は、軍に納入された戦車が年間で「1530両」に上ったと豪語した。だが、英国際戦略研究所(IISS)の分析によれば、そのうちの8割前後にあたる1180〜1280両は備蓄から賄われたのが現実だ。 2024年、最新主力戦車T90Mの完全な新規生産は23〜28両にとどまると分析されている。 英誌エコノミストが2024年7月に伝えたところでは、露軍が2022年2月のウクライナ全面侵攻後に失った戦車は約3000両、その他の装甲車両は約5000両。 ロシアは2024年2月時点で3200両の戦車を備蓄していたが、その7割は保管状態が悪く、改修はできない可能性が高い。 西側諸国の対露経済制裁により、兵器の改修や製造に必要な電子部品などの調達にも支障が出ている。 エコノミスト誌は、改修に回せる戦車や歩兵戦闘車の備蓄が2025年後半までに枯渇同然になるとの専門家らの見方を紹介した。 英王立防衛安全保障研究所(RUSI)も2024年2月、 「露軍は2024年後半にピークを迎え、2025年には物的な難題が増す」 との分析を出した。 2025年は備蓄してある戦車や歩兵戦闘車に、より本格的な改修が必要となり、2026年には備蓄がほぼ底をつくという。 露国防省は、2025年の支配地拡大には口径152ミリと122ミリの砲弾が計560万発必要だとしている。 だが、ロシアが2024年生産できるのは約210万発とされ、残りは保管状態の悪い備蓄から引っ張り出すか、イランや北朝鮮からの供与に頼る他ない。 露軍の人的損害も甚大だ。 英国防省によれば、2024年5〜6月の露軍死傷者は1日当たり1200人前後だった。 今のところ、ロシアは高額の報酬で契約兵を補充できているが、いずれペースが落ち、動員も必要になるのではないか。 米国でトランプ氏を支える共和党は概してウクライナ支援に消極的とされる。 2024年4月まで約半年間、共和党議員らはウクライナ支援の緊急予算案が下院で可決されるのを阻んだ。 彼らが反対した理由の1つは、バイデン米政権の支援では 「勝利の道筋が見えない」 ということだった。 だが、少なくとも物量の面でロシアの限界は見えつつある。 イランや北朝鮮、中国がロシアを支えているのに米国がウクライナを見限れば、それはトランプ氏や共和党が唱える「MAGA」(米国を再び偉大に)に反することを認識してほしい。 ゼレンスキー氏「東部でロシア軍の攻撃能力が低下」 戦況改善との認識示す 2024/9/20 8:24 https://www.sankei.com/article/20240920-NFEGJ6EMDJL6DKD54OOVCZKR4Q/ ウクライナのゼレンスキー大統領は19日のビデオ声明で、最激戦地の東部ドネツク州で 「ロシア軍の攻撃能力を低下させることに成功した」 と述べ、劣勢が続く戦況に一定の改善がみられるとの認識を示した。 露西部クルスク州への越境攻撃の結果、約4万人の露軍兵力を同州に引き付けられた上、多数の露軍兵を捕虜にしたとも表明。 これらは戦争の見通しに 「重要な要素」 と指摘した。 ただ、ゼレンスキー氏は、露軍が全域の掌握を狙うドネツク州の小都市ポクロフスクとクラホベ方面で激戦が続いているとし、 「戦況は(ウクライナ軍にとって)非常に厳しいままだ」 と説明した。 一方、露国防省は19日、露軍がクラホベ近郊の集落ゲオルギエフカを制圧したと主張した。 露軍は越境攻撃によりウクライナ軍の予備戦力が手薄になったとみて、ドネツク州で攻勢を強化。 ポクロフスクとクラホベを制圧し、同州の主要都市クラマトルスク方面への進出ルートを確保する思惑だとみられている。 ウクライナ北部スムイ州当局によると、州内の老人ホームが19日、露軍の空爆を受け、民間人1人が死亡、12人が負傷した。 ロシア軍への無人機納入10倍に プーチン氏、開発強化強調 2024/9/20 7:06 https://www.sankei.com/article/20240920-OJ2J3VMVAFOC5G7LH4Q56H527U/ ロシアのプーチン大統領は19日、ロシア軍に今年納入される無人機は140万機に上り、昨年の14万機の10倍になる計画だと表明した。 「戦場での需要により早く対応した者が勝利する」 とし、ウクライナ侵攻の目的達成に向け、無人機開発強化の方針を改めて示した。 北西部サンクトペテルブルクでの無人機開発に関する会合で語った。 プーチン氏は 「様々な種類の無人機は現代の戦闘で不可欠なものになっている」 と強調。 多目的ロボットなどの開発を通じてロシアの無人機システムの生産ラインは拡大しており、製品の大部分を戦闘の前線部隊に送ると述べた。 2030年までに国内各地に最大48カ所の無人機研究・開発センターを創設するとも語った。 19日は無人機生産施設を視察した。 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ロシア軍が同日に90発近い誘導滑空爆弾でウクライナを攻撃したと非難。 ウクライナ内務省は19日、ロシア軍の誘導滑空爆弾により北東部スムイ州の老人福祉施設で1人が死亡したと発表した。(共同) ウクライナにインド国営企業生産の砲弾か 友好国ロシア反発も黙認 2024/9/19 21:04 https://www.sankei.com/article/20240919-Z2ZC36EMTRMNVG5L6K4QY5GLTA/ ロイター通信は19日、ロシアの伝統的な友好国インドの国営企業が生産した砲弾が欧州経由でウクライナに渡っていると報じた。 ロシアの抗議にもかかわらずインドは黙認しているという。 印ロ関係に影を落とす可能性がある。 インド国営企業の元幹部や欧州政府当局者らによると、インド製砲弾のウクライナへの供給国にはイタリアやチェコが含まれている。 ロシアのラブロフ外相は7月にインドのジャイシャンカル外相と会談した際、ウクライナがインド国営企業製の砲弾を使っているとして不満を伝えたという。 インド側には、長期化するウクライナ侵攻を軍需産業の好機と捉える見方があるとしている。(共同) 火力発電所のウクライナ移設をEUが計画 リトアニアから 発電能力回復へ努力 2024/9/19 20:23 https://www.sankei.com/article/20240919-EW4EIX7NQFPS5PFH3HJ74VM43Y/ 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は19日、ロシアの侵攻を受けるウクライナのエネルギーインフラ施設を強化するため、リトアニアの火力発電所を解体して部品などを輸送し、ウクライナに移設する計画が進行中だと明らかにした。 ブリュッセルでの記者会見で述べた。 フォンデアライエン氏はウクライナの首都キーウ(キエフ)を20日に訪問し、冬を前に同国のエネルギー事情についてゼレンスキー大統領と協議する考えを示した。 ロシアの攻撃でウクライナの火力発電所の8割が破壊されたとして、同国の発電能力の回復に努める考えを強調した。 また、侵攻を受け凍結されたロシアの資産から得た収益を活用し、ウクライナが冬を乗り切るために約1億6千万ユーロ(約255億円)の支援を実行するとした。(共同) ハリス氏、ワシントンでゼレンスキー氏と会談か 外交経験乏しいイメージ改善の狙い 2024/9/19 13:51 https://www.sankei.com/article/20240919-L6U5EIYCNZKLLL3CGMEA4DURJM/ 米ブルームバーグ通信は18日、民主党大統領候補のハリス副大統領が、ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領と来週ワシントンで会う計画だと報じた。 ハリス氏はウクライナを支援してきたバイデン大統領の政策を支持する立場。 ゼレンスキー氏との会談で、外交経験に乏しいとの自身のイメージを改善する狙いもある。 ゼレンスキー氏は24日から始まる国連総会の一般討論演説出席のため訪米し、バイデン氏と会談する見通し。 対ロシア戦争終結案を示す方針で、ハリス氏や共和党大統領候補のトランプ前大統領にも伝達したい考え。 トランプ氏はウクライナ支援の継続に消極的で、10日の大統領候補討論会では 「戦争終結が米国の利益だ」 と述べ、双方に妥協を求める姿勢を示した。(共同) ロシアの弾薬庫で大規模火災、住民が避難 ウクライナが無人機攻撃 2024/9/18 19:55 https://www.sankei.com/article/20240918-IHJZ6X6WP5MARFK52ML2HL5MYM/ ロシアの首都モスクワ北西部にあるトベリ州で17日夜から18日未明にかけてウクライナ軍の無人機攻撃があり、地元知事によると、ロシア側の迎撃で撃墜した破片が同州トロペツの弾薬庫に落下し、大規模な火災が発生した。 ロシアメディアは大きな火柱と煙が立ち上る映像を伝えた。 住民が避難したが死傷者の情報はない。 一方、ウクライナメディアによると、ウクライナ北東部スムイ州で17日夜から18日未明にかけ、ロシアが無人機で発電施設を攻撃。 南部ミコライウ州にはロシアの巡航ミサイルが着弾した。 英国防省は17日、ウクライナ侵攻でロシア軍の死傷者が61万人を超えたとの推計を発表した。 ロシア軍が前線の兵力補充に迫られ、新兵動員を続けていると分析した。 米紙ウォールストリート・ジャーナルは両軍の死傷者は計約100万人で、ロシア側の死者は約20万人、負傷者は約40万人と報じた。(共同) 米欧兵器の必要量提示 ウクライナの対露戦争終結案判明、ゼレンスキー氏が訪米時に説明へ 2024/9/18 18:52 https://www.sankei.com/article/20240918-U76X42ON3NPULOFNHCXUZL7MEM/ ウクライナのゼレンスキー大統領が今月、バイデン米大統領との会談で提示する対ロシア戦争終結案「勝利計画」の骨格が18日、政府高官の話で分かった。 勝利するために必要な米欧製兵器の種類、数量、納期、使用の狙いを説明し、米側が慎重姿勢の長射程ミサイルによるロシア領攻撃の容認を求める。 また、国産兵器の製造能力増強に向けて軍需産業への投資を要請し、必要額も示す方向だ。 計画の概要が判明したのは初めて。 ウクライナが主導して和平を実現するため、 @軍事 A経済 B政治 C外交 の4分野で対露圧力強化の具体策を提言する。 ゼレンスキー氏は今月、国連総会に出席するため訪米する。 バイデン氏のほか、大統領選の候補のハリス副大統領、トランプ前大統領らにも伝達したい考えで、米国を中心にした支援国がどう応じるかが焦点になる。(共同) 赤十字国際委員会、露に支援活動の保護訴え ウクライナでのスタッフ死亡で 2024/9/18 12:01 https://www.sankei.com/article/20240918-4VTYPN22KRJGVG33G4HYIFXX2Q/ 赤十字国際委員会(ICRC)は17日、スポリアリッチ委員長がロシアの首都モスクワでラブロフ外相らと会談したと発表した。 12日にウクライナ東部ドネツク州でICRCの車両がロシア軍の攻撃を受け、スタッフ3人が死亡したとされることを念頭に、人道支援活動の保護の必要性を強調した。 ICRCによると、スポリアリッチ氏は2日間の滞在中、子どもの権利を担当する大統領全権代表のマリア・リボワベロワ氏や国防省高官らとも面会。 ロシアが拘束したウクライナの捕虜の処遇を評価するため、ICRCが捕虜に接触できるよう協力を求めた。(共同) IMF、ロシア経済に関する審査を無期限停止 加盟国が再開を批判 2024/9/18 10:46 https://www.sankei.com/article/20240918-SN2F6WGLQFPK7AXDOBCPNHVZWU/ タス通信は17日、国際通貨基金(IMF)がロシア経済に関する審査を無期限で停止したと報じた。 IMFはウクライナ侵攻後に停止していた審査の再開を発表していたが、加盟国から批判の声が上がっていた。 IMFは16日にオンライン協議を行い、その後に担当者がロシアを訪問して協議を行う予定だった。 タスによると、IMFは協議に対する技術的な準備不足を理由に、16日に無期限停止をロシア側に伝えたという。 欧米メディアによると、ウクライナを支援する国々は、IMFの審査再開によりロシアとの関係が正常化されたとの印象を与えることになるとして反発していた。(共同) 露軍死傷61万人超、英が分析 前線投入で新兵動員続く 米紙は露死者約20万人と報道 2024/9/18 10:15 https://www.sankei.com/article/20240918-PFSHIRHO2RLZZJHP5CUWJOOOCM/ 英国防省は17日、ウクライナ侵攻でロシア軍の死傷者が61万人を超えたとの推計を発表した。 ロシア軍が前線に投入する兵力を補充する必要に迫られ、新兵動員を続けていると指摘した。 米紙ウォールストリート・ジャーナルは両軍の死傷者は計約100万人で、ロシア側の死者は約20万人、負傷者は約40万人だと報じた。 米ニュースサイト、ポリティコは16日、今年2月に解任されたウクライナ軍のザルジニー総司令官が、8月に始まったロシア西部クルスク州への越境攻撃に反対していたと報じた。 越境後の展開が見えず、越境攻撃は 「賭けだと感じていた」 という。 ザルジニー氏はウクライナの首都防衛に成功するなど戦果を上げた。 ウクライナメディアによると、南部ヘルソンで17日、ロシアの無人機攻撃があり1人が死亡した。(共同) 米国連大使、ウクライナの戦争終結提案を評価 「実行可能な計画」と指摘 2024/9/18 9:55 https://www.sankei.com/article/20240918-QH6EB3U2NVMQNJY2UAU3HAUX6Y/ 米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は17日の記者会見で、ウクライナのゼレンスキー大統領による戦争終結に向けた提案を確認したと明らかにし 「実行可能な戦略と計画だと思う」 と評価した。 米国務省によると、ブリンケン国務長官が11日にウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問した際に、概要の説明を受けた。 近くゼレンスキー氏が提案の詳細について、バイデン大統領に直接説明する予定だという。 ゼレンスキー氏とバイデン氏は、ニューヨークの国連本部で24日から始まる国連総会の一般討論演説に出席する見通しだ。(共同) ウクライナ空軍の幹部「長距離ミサイルが必要」 2024年9月18日 5時30分 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240918/k10014584281000.html ウクライナ空軍の幹部がNHKのインタビューに応じ、防空システムが不十分で、市民の犠牲を防ぎきれていないとしたうえで、 「敵の領土や補給拠点、弾薬を破壊する長距離ミサイルが必要だ」 などと強調しました。 ウクライナ空軍の幹部で2024年3月まで報道官を務めたユーリー・イグナト氏は、2024年9月、NHKのインタビューに応じました。 このなかでイグナト氏は、十分な防空システムを保有していないことを課題としてあげ、 「ロシア軍のミサイルが残念ながら都市や住宅地に命中してしまうことが時々ある」 と述べ、市民の犠牲を防ぎきれていないとしています。 そのうえで 「敵の領土や補給拠点、弾薬を破壊する長距離ミサイルが必要だ」 「そうすれば、ロシアの攻撃能力を奪うことができる」 と強調しました。 ゼレンスキー大統領も、アメリカなどが供与する射程の長い兵器の使用制限を撤廃し、ロシア領内への攻撃を容認することが必要だと繰り返し訴えています。 こうした中、アメリカの有力紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」は17日、おととし2月から続くロシアによるウクライナ侵攻で、両国の死傷者の数が合わせて100万人に達したと伝えました。 いずれの国も死傷者の数を公表しておらず、正確な人数の把握は困難だと指摘しながらも、ウクライナ軍はことしはじめの推計で死者8万人、けが人40万人、ロシア軍は欧米の情報機関の推計で死者20万人近く、けが人はおよそ40万人にのぼるとしています。 そのうえで、人口がロシアの4分の1に満たないウクライナにとっては非常に厳しい状況だと指摘しています。 岸田首相、ゼレンスキー氏と23日会談 退任後も政府の支援継続を伝達へ 2024/9/17 19:21 https://www.sankei.com/article/20240917-VWL7X5FEXNPBXKKKN4VZNQJIZM/ 岸田文雄首相が、米ニューヨークの国連本部で開かれる未来サミットへの出席に合わせ、23日にもウクライナのゼレンスキー大統領と会談する方向で調整していることが分かった。 首相を退任しても日本政府としてウクライナ支援を続ける方針を伝える。 複数の外交筋が17日、明らかにした。 会談では、殺傷能力のない防衛装備品の供与や地雷・がれき除去、生活再建、経済復興などの支援を巡り、6月に両首脳が署名した協力協定に基づき着実に取り組む考えを説明。 ロシアが侵攻を続ける限り、厳しい制裁を緩めない意向も示す。 ニューヨークでは国連のグテレス事務総長、先進7カ国(G7)議長国イタリアのメローニ首相、欧州連合(EU)首脳らとの個別会談も調整。 8月に南海トラフ巨大地震の注意情報発表を受けて訪問を中止したモンゴルの首脳とも会談したい考えだ。 カザフ大統領「軍事的にロシアは無敵」 早期停戦求める 2024/9/17 11:01 https://www.sankei.com/article/20240917-7GOUAJNYRJOPVISTSWJW3TL6QA/ 中央アジアの旧ソ連構成国カザフスタンのトカエフ大統領は16日、ウクライナ侵略を続けるロシアについて 「軍事的に無敵だ」 とし、戦闘のさらなる激化は 「人類全体に取り返しのつかない結果を招く」 と述べた。 その上で、各国が提案する和平案を検討した上でまずは停戦し、その後に(ロシアとウクライナの)領土問題について協議すべきだとの考えを示した。 カザフの首都アスタナを訪問したドイツのショルツ首相との会談で発言した。 トカエフ氏はウクライナについて 「カザフと見解相違があったことは一度もない」 「カザフ国民はウクライナ国民や文化に心から好意を持っている」 と述べ、ウクライナを 「ネオナチ国家」 だと主張するロシアとの立場の違いを暗に示した。 トカエフ氏はこれまでも、ロシアがウクライナ侵略に先立って 「国家」 承認したウクライナ東部の親露派支配地域をカザフが国家承認しないと表明。 旧ソ連圏の国境問題は 「平和的手段」 で解決すべきだと訴えるなど、ウクライナ侵略に否定的な立場を示してきた。 ロシア、新たに2集落奪還と主張 越境攻撃下のクルスク州 ウクライナは防御の構え 2024/9/17 10:57 https://www.sankei.com/article/20240917-RV6B63XDRVN7XDH3DZY66D3R5A/ ロシア国防省は16日、ウクライナ軍の越境攻撃を受ける露西部クルスク州で新たに集落2カ所を奪還したと主張した。 ロシアは今月10日ごろから同州での反撃作戦に着手したとみられ、12日時点で集落10カ所を奪還したと主張していた。 越境攻撃に関し、英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は16日、ウクライナの国防当局者が 「ウクライナは占領地域をこれ以上拡大することを計画していない」 「その代わりに塹壕を掘り、陣地を防御している」 と述べたと伝えた。 また、別のウクライナ軍情報当局者が 「露軍はクルスク州での反撃に3万8000人の兵力を投入したが、同州で戦術的成果を挙げるには戦力不足だ」 との認識を示したとも報じた。 ウクライナ軍は8月6日に越境攻撃に着手。 同月下旬時点でクルスク州の集落100カ所と約1300平方キロの面積を掌握したと報告していた。 ウクライナのゼレンスキー大統領は越境攻撃の狙いに関し、 @領土を占領してロシアを交渉に引き出し、譲歩を迫る A最激戦地のウクライナ東部ドネツク州に展開する露軍戦力をクルスク州防衛に回させ、ドネツク州での露軍の圧力を弱める ことなどだと説明した。 これに対し、露軍はクルスク州防衛に予備戦力を投入する一方、主力部隊をドネツク州に維持。 越境攻撃に戦力を投入した結果、ウクライナ軍の防衛線が弱体化したと見て、むしろドネツク州で攻勢を強めている。 ウクライナ軍がクルスク州で露軍の反撃を撃退して占領地域を維持し、露軍をドネツク州での戦闘に注力できなくさせられるかどうかが目下の焦点となっている。 ロシア、イラン製無人機640機で攻撃 ゼレンスキー大統領が発表 2024/9/17 8:01 https://www.sankei.com/article/20240917-ASK7BFERGRKWFMEXNWFU6FA5TA/ ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、ロシア軍が9月前半だけで、イラン製の攻撃型無人機シャヘドを640機以上使って攻撃したと発表した。 ウクライナ空軍によると、ロシア軍は15日夜から16日朝にかけても、56機のシャヘドで北部キーウ州を中心に攻撃。 キーウ州当局者らによると、53機を撃ち落とした。 ウクライナメディアによると、デンマークのポールセン国防相は15日、今年中に米国製F16戦闘機をウクライナに追加提供すると明らかにした。 今夏の供与に続く支援。 追加する機数には言及しなかった。 ウクライナ軍は、デンマークを含む北大西洋条約機構(NATO)加盟国からのF16で防空態勢の強化を急ぐ考えだ。 ゼレンスキー氏は16日、無人システムに特化した軍の部門を設置する法案に署名した。 無人機の活用が戦略的な優先事項だとして重視する考えを強調した。(共同) ウクライナ、ロシア占拠のザポロジエ原発「状況悪化」と非難 IAEA総会が開幕 2024/9/16 22:20 https://www.sankei.com/article/20240916-6WKSEMMRSFKDNCPLIR7SHCRDQQ/ 国際原子力機関(IAEA)の総会が16日、オーストリアの首都ウィーンで開幕した。 ロシアが占拠するウクライナ南部ザポロジエ原発についてウクライナは 「状況が悪化している」 などと訴え、ロシアを非難した。 グロッシ事務局長は演説で、戦闘によって原子力事故が起こることに懸念を表明した。 20日までの予定。 一方でロシアは、ウクライナがザポロジエ原発や露西部クルスク州にあるクルスク原発を攻撃したなどと主張した。 ザポロジエ原発は欧州最大で、戦闘に巻き込まれて大事故に繋がることが懸念されている。 関係筋によると、正式に許可されていない軍や人員の原発からの撤退要求などを盛り込んだ決議を探る動きがある。(共同) ロシア軍、150万人規模に 18万人増、プーチン氏が大統領令署名 2024/9/16 21:49 https://www.sankei.com/article/20240916-7IYV2TGXCVL5ZHQ5WLF3NFXGJ4/ ロシアのプーチン大統領は16日、露軍兵士の定員を現行の132万人から18万人増やし、150万人にすると定める大統領令に署名した。 12月1日付で発効する。 ロシアによるウクライナ侵略の開始後、露軍兵士の定員拡大は3回目。 ロシアは兵力を増強し、攻勢を強める思惑だとみられる。 ロシアが2022年2月にウクライナへ全面侵攻する前、露軍兵士の定員は約100万人だったが、大統領令により2023年1月から115万人に拡大。 2023年12月には132万人へと再び拡大されていた。 ロシア軍の空爆で1人死亡、42人負傷 ゼレンスキー氏、露国内攻撃の許可改めて要請 2024/9/16 6:25 https://www.sankei.com/article/20240916-YZZ4EDXT3ZLPHAFMGST5VFDZ24/ ロシアの侵略を受けるウクライナ東部ハリコフ州の州都ハリコフ市の高層住宅に15日、露軍の誘導爆弾が着弾し、建物の一部が崩壊して火災が発生した。この空爆で少なくとも市民1人が死亡、子供4人を含む42人が負傷した。 ハリコフ市のテレホフ市長が交流サイト(SNS)で発表した。 ウクライナのゼレンスキー大統領は15日のビデオ声明で、露軍によるこうした被害を防ぐためには、誘導爆弾を投下する露軍航空機やその基地を破壊する必要があると指摘。 欧米諸国に対し、供与した長距離ミサイルによる露国内攻撃を許可するよう改めて求めた。 ゼレンスキー氏は15日に公開された米CNNテレビのインタビューでも 「露軍機はウクライナ東部だけで毎月4000発の誘導爆弾を投下している」 と表明。 「米国が供与ミサイルによる露国内攻撃を許可すれば、他の支援国も同調する」 との考えを示し、米国の許可が不可欠だと訴えた。 一方、米ブルームバーグ通信は15日、英国のスターマー首相が16日にイタリアのメローニ首相と会談し、供与ミサイルによる露国内攻撃の許可問題を協議すると伝えた。 スターマー氏は露国内攻撃の許可に前向きだとされ、米国などにも許可を働きかけている。 米国やドイツなどはロシアとの直接衝突に発展する恐れを懸念し、許可に慎重な姿勢を崩していない。 ウクライナ東部ハリコフで41人負傷 ロシア軍の攻撃、滑空爆弾使用 2024/9/16 1:35 https://www.sankei.com/article/20240916-C6PLZ6SROBIQFDCS6ZCNTRYSIM/ ウクライナ東部ハリコフで15日、ロシア軍の攻撃があり、地元当局者によると、子供を含む41人が負傷した。 滑空爆弾が使われたとみられ、高層の集合住宅が損傷した。 英国防省は14日、ウクライナ軍が越境作戦を続けるロシア西部クルスク州で、セイム川に架かる橋を連続で攻撃しているとの分析を発表した。 ロシア軍の補給を妨害する狙い。 破壊された橋を撮影したとする写真を公開した。 ウクライナ側はクルスク州内の100集落を制圧したと主張してきたが、ロシア国防省は12日、10集落を奪還したと発表。 ゼレンスキー大統領は12日の記者会見で 「ロシアの反攻が始まった」 との認識を示していた。 ウクライナ南部ザポロジエ州の知事によると、同州グリャイポレの農業関連企業が14日、ロシアの攻撃を受け、従業員ら3人が死亡した。(共同) 越境作戦のクルスク州で橋を連続攻撃 ウクライナ軍、ロシア軍の補給を妨害 2024/9/15 6:40 https://www.sankei.com/article/20240915-IQSFPGZE2FIMZEZ5NOXT2DFZ3I/ 英国防省は14日、ウクライナ軍が越境作戦を続けるロシア西部クルスク州で、セイム川に架かる橋を連続で攻撃しているとの分析を発表した。 ロシア軍の補給を妨害する狙い。 破壊された橋を撮影したとする写真を公開した。 ウクライナ側はクルスク州内の100集落を制圧したと主張してきたが、ロシア国防省は12日、10集落を奪還したと発表。 ゼレンスキー大統領は12日の記者会見で 「ロシアの反攻が始まった」 との認識を示していた。 ウクライナ南部ザポロジエ州の知事によると、同州グリャイポレの農業関連企業が14日、ロシアの攻撃を受け、従業員ら3人が死亡した。(共同) ウクライナ越境攻撃地域のロシア住民、避難へ「人道回廊」設置を要請 家族らが書簡を公開 2024/9/14 21:27 https://www.sankei.com/article/20240914-4O4KDG7J6BL6PDPWYSITJ7B25E/ ウクライナ軍が越境攻撃で制圧したロシア西部クルスク州スジャに取り残されたロシア人住民の家族らが14日までに、住民避難のための人道回廊設置を求める書簡をロシア独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ」(電子版)で公開した。 書簡はロシアのプーチン、ウクライナのゼレンスキー両大統領や赤十字国際委員会(ICRC)に宛てた。 書簡によると、クルスク州のウクライナ軍支配地域には少なくとも698人の住民が取り残され、大半は高齢者。 実際の残留住民はもっと多いとみられるという。 書簡は、11日にロシア軍による反撃が始まり、ウクライナ軍がスジャ防衛を決断すれば 「住民が生き延びられるチャンスはほぼない」 と指摘。 「ロシアとウクライナの当局が住民避難のための交渉を開始するようにお願いする」 と結んだ。(共同) イラン外務省、EUの制裁拡大警告に反発 「露にミサイルを売っているという主張は虚偽」 2024/9/14 19:46 https://www.sankei.com/article/20240914-3BYPEA5MGVPMTDEHXXAMFZTXAI/ イラン外務省報道官は13日、欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表がウクライナに侵攻するロシアに弾道ミサイルを輸出したとして対イラン制裁の拡大を警告したことに反発する声明を発表した。 「イランがロシアに弾道ミサイルを売っているという主張は虚偽だ」 と強調。 「EUは嘘の情報に基づく非難を避けるべきだ」 と指摘した。(共同) ロシア高官のショイグ氏が訪朝、金正恩氏と会談 「朝露の戦略対話深化」と同盟継続を強調 2024/9/14 18:54 https://www.sankei.com/article/20240914-I7OLZK7VHVLWRP624J6F4WYJEQ/ 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は13日、訪朝したロシアのショイグ安全保障会議書記と会談し、 「朝露の戦略対話を引き続き深化させ、互いの安全を守る協力を強化する」 ことで一致した。 党機関紙、労働新聞が14日報じた。 昨年9月13日にロシア極東で露朝首脳会談が開かれて1年の節目で、韓国の専門家からは、 「同盟が一時的ではなく続く意思を強調する狙い」 との分析がある。 金氏の訪露日程を協議した可能性も指摘されている。 英、ウクライナ軍の長射程兵器使用容認を米に要請か ロシア領攻撃、バイデン大統領は慎重 2024/9/14 16:20 https://www.sankei.com/article/20240914-S3LI2SV7QBJOVD3SVN7GVVRVCA/ バイデン米大統領とスターマー英首相は13日、ホワイトハウスで会談した。 スターマー氏は、ウクライナ軍がロシア領内への攻撃に欧米供与の長射程兵器を使えるようにすることを求めたとみられる。 バイデン氏は戦火拡大を招くとして制限撤廃に慎重な姿勢を維持したもようだ。 オースティン国防長官は13日、南部アラバマ州で記者団の質問に答え、長射程兵器の使用がウクライナの勝利に必ずしも結び付かないとの認識を改めて示した。 「我々は戦争が拡大することを望んでいない」 と述べた。 ウクライナのゼレンスキー大統領は英国製巡航ミサイル「ストームシャドー」や米国製地対地ミサイル「ATACMS」を対ロ攻撃に使うことを求めている。 AP通信によると、ストームシャドーは米国製部品を使っているため、ウクライナ軍が長距離攻撃に用いるには米側の承認が必要。(共同) ゼレンスキー大統領、長距離攻撃の認可求める 露部隊の位置「全て把握」 2024/9/14 15:35 https://www.sankei.com/article/20240914-S3JL3CMN2JI5XDBBTOINURUHZA/ ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、ウクライナと支援国がロシアの攻撃部隊の位置を 「全て把握している」 と述べ、米欧が供与した長距離射程の兵器を使ったロシア領攻撃を認めるよう改めて訴えた。 「戦争の流れを変え、ロシアに和平を求めさせるために必要だ」 と語った。 欧米の政治家らが参加したキーウ(キエフ)での会合で演説した。 ゼレンスキー氏は通信アプリへの投稿で、ロシアとの捕虜交換で民間人の女性や兵士ら49人が帰還したと発表した。 ウクライナ内務省は、ロシア軍が北東部スムイ州を攻撃し、2人が死亡して9人がけがをしたと発表した。(共同) 英首相、ウクライナの露攻撃で長射程兵器使用容認を要請か バイデン氏は慎重姿勢を維持 2024/9/14 10:06 https://www.sankei.com/article/20240914-QZIQID3N75OEVHXRQHCPUSEOGM/ バイデン米大統領とスターマー英首相は13日、ホワイトハウスで会談した。 報道によると、スターマー氏はウクライナ軍がロシア領内への攻撃に欧米供与の長射程兵器を使うことに前向きで、英国の巡航ミサイル「ストームシャドー」の使用容認を米側に求めたとみられる。 バイデン氏は戦火拡大を招くとして慎重な姿勢を維持したとみられる。 ウクライナのゼレンスキー大統領は欧米供与の兵器に関し使用制限をなくすべきだと強く要求している。 AP通信によると、ストームシャドーは米国製部品を使っているため、ウクライナ軍が長距離攻撃に用いるには米側の承認が必要。 ニューヨーク・タイムズ紙によると、米側は今後、米国が提供した武器を使わないことを条件に制限撤廃を認める可能性がある。 ロシアのプーチン大統領は 「ロシアと米欧の戦いになる」 と警告し、対抗措置も辞さない構え。 同紙によると、米側はロシアがイランや親イラン組織による中東の米軍への攻撃を支援する恐れがあるとみている。(共同) EUがイランに制裁拡大を警告 ロシアに弾道ミサイル輸出したとして強く非難 2024/9/13 19:56 https://www.sankei.com/article/20240913-7HDMEJGO3RMP3G6WA5HKO36BCI/ 欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は13日に声明を発表し、ウクライナに侵攻するロシアに弾道ミサイルを輸出したとしてイランを強く非難し制裁の拡大を警告した。 声明で 「イランの弾道ミサイルは、ウクライナに更なる苦痛と破壊をもたらすために使用される恐れがある」 と指摘。 イランの弾道ミサイルや無人機、航空分野に関与する個人や団体に対し、新たな制裁を検討する考えを示した。(共同) 今年製造の北朝鮮ミサイル、ロシアがウクライナ攻撃に使用 英団体「短期輸出ルート示す」 2024/9/13 12:03 https://www.sankei.com/article/20240913-A4FYA5L2TJD27G3G22EU2RSVGA/ ロシアが今夏のウクライナ攻撃で、北朝鮮で今年製造されたばかりの弾道ミサイルを使用したことが分かった。 英国の民間調査団体「紛争兵器研究所(CAR)」が11日、発表した。 北朝鮮が製造したミサイルをすぐに輸出できるルートを持っていることが示されたとしている。 CARは7〜8月、ウクライナで回収された4つの北朝鮮製ミサイルについて、残骸を分析した。 8月18日にキーウ近郊で見つかったミサイルの部品には、「113」と刻まれているのが確認された。 CARは、この数字は北朝鮮の暦「主体年号」で西暦2024年に当たり、 「今年製造された北朝鮮製ミサイルがウクライナで初めて確認された」 としている。 1月にウクライナ東部で回収された北朝鮮製ミサイルには「112」と刻まれており、CARは昨年製造されたと分析している。 回収された北朝鮮製ミサイルはいずれも、KN23、KN24と呼ばれる短距離弾道ミサイルだった。 ミサイルはウクライナ軍が残骸を回収し、CARはデータ分析を行っている。 ゼレンスキー氏「露軍が反撃開始」 越境攻撃下のクルスク州 戦局の帰趨を左右 2024/9/13 9:35 https://www.sankei.com/article/20240913-3RZZXW3O25NORCUXBIRHDNDHSE/ ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は12日、自国軍が越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州の戦況に関し、 「露軍が反撃行動を開始した」 と述べ、露軍が同州の奪還作戦に着手したとの見方を示した。 露軍の反撃は 「我々の計画通りだ」 とも述べた。 ウクライナの首都キーウ(キエフ)で行われたリトアニアのナウセーダ大統領との会談後の共同記者会見での発言を現地メディアが伝えた。 一方、露国防省は12日、クルスク州で過去2日間に集落10カ所を奪還したと報告した。 ゼレンスキー氏は越境攻撃と露領土占領の狙いについて @ロシアを交渉に引き出して譲歩を迫る A露軍戦力を分散させ、最激戦地のウクライナ東部ドネツク州で露軍の圧力を弱める ことなどだと説明してきた。 プーチン露大統領は今月、占領された領土を奪還する意思を繰り返し表明。越境攻撃が失敗すれば、ウクライナは戦力が枯渇し、ロシアの求める条件で和平交渉に応じざるを得なくなるとの認識も示していた。 露軍はウクライナの狙いに反し、越境攻撃の開始後もドネツク州に主力を維持。 ウクライナ軍は越境攻撃に戦力を投入した結果、ドネツク州の防衛が手薄となり、劣勢が進んでいるとされる。 ウクライナ軍が露軍の反撃を阻止し、クルスク州の占領地域を維持できるかが今後の戦局の帰趨を左右しそうだ。 クルスク州での露軍の反撃を巡っては、露軍の現地部隊司令官が、 「攻勢に転じ、10集落を奪還した」 と主張。 ウクライナや欧米の軍事メディア、米シンクタンク「戦争研究所」なども露軍が同州で反撃に着手したと分析していた。 ウクライナ軍は8月6日に越境攻撃に着手。 8月下旬時点でクルスク州の集落100カ所と面積1300平方キロを掌握したと報告していた。 米、対露長射程兵器の使用容認に前向き 長官「必要に応じ調整」 2024/9/13 8:44 https://www.sankei.com/article/20240913-WGTLLZFFEVKCVCUQHYHOI773I4/ ブリンケン米国務長官は12日、欧米がウクライナに供与した長射程兵器によるロシア領攻撃を容認するかどうかについて 「我々は適応、調整し、ウクライナが必要なものを必要な時に備えられるようにする」 と述べ、前向きな考えを示した。 訪問先のポーランドでの記者会見で答えた。 米国は戦火拡大に繋がるとしてロシア領内への長射程兵器の使用を制限。 ウクライナは、空爆を実施するロシア軍戦闘機が拠点とする露領内の飛行場やミサイル貯蔵庫などを長射程兵器で攻撃する必要があるとし、制限撤廃を求めている。 バイデン米大統領は13日、ワシントンでスターマー英首相と会談し、使用制限の解除を協議する。 ブリンケン氏は11日、ラミー英外相とウクライナを訪れ、ゼレンスキー大統領らと会談した。(共同) 米英外相、供与ミサイルによる露国内攻撃許可の検討約束 ゼレンスキー氏と会談 2024/9/12 10:14 https://www.sankei.com/article/20240912-FDMYKEYFIZKWBNOW45IVGKKWQU/ 米国のブリンケン国務長官と英国のラミー外相は11日、ロシアの侵略を受けるウクライナの首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領と会談した。 ゼレンスキー氏は、米英から供与された長距離ミサイルによる露国内への攻撃を許可するよう両外相に改めて要請した。 両外相は協議内容を本国に持ち帰り、それぞれバイデン米大統領、スターマー英首相に報告して検討すると約束した。 会談後の共同記者会見での発表としてウクライナメディアが伝えた。 米英外相が今回のキーウ訪問に合わせ、両国が供与した長距離ミサイルによる露国内攻撃の許可を発表するとの事前観測も出ていたが、この問題を巡る協議はなお継続される形となった。 米英外相は同日、それぞれ7億ドル(約1千億円)と6億ポンド(約1100億円)規模のウクライナ追加支援を発表した。 一方、英紙ガーディアンは11日、英国が供与した長距離ミサイル「ストームシャドー」による露国内攻撃の許可を英政府が既に内々で決定したもようだと報道。 米国も非公式に同様の決定をしているとの見方を示した。 ゼレンスキー氏は、ウクライナがロシアに勝利するためには供与ミサイルによる露国内攻撃が不可欠だと主張。 一方、欧米側はロシアを過度に刺激する恐れがあるとし、慎重姿勢を示してきた。 ロシアの戦争犯罪13万7千件、医療従事者100人死亡 ウクライナ指摘 2024/9/12 7:02 https://www.sankei.com/article/20240912-AJID6DDLV5NWPNJFRVA7AT7PII/ ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、首都キーウ(キエフ)での会合で演説し、2022年2月の侵攻以降、ロシアがウクライナで少なくとも13万7千件の戦争犯罪を犯したと指摘した。 民間人への意図的な攻撃や拷問などが含まれる。 リャシュコ保健相は11日、ロシアの侵攻以来、1877の医療施設が被害を受け、100人以上の医療従事者が犠牲になったと発表。 ロシアが前線で救急医療用の車両を狙っていると批判した。 ウクライナ保健省によると、ロシアの攻撃による医療インフラの損害は少なくとも70億ドル(約1兆円)に上るという。 東部ドネツク州検察当局は11日、ロシアの攻撃で民間人2人が死亡したと発表。 非常事態庁は11日、東部ドニエプロペトロフスク州で男性1人が死亡したと表明した。 ロシア国防省は11日、ウクライナ軍が同日未明、黒海に浮かぶ資源掘削リグ「クリミア2」を制圧しようと試みたが、ロシア軍が撃退したと発表した。 掘削リグは元々ウクライナの所有物だったが、14年3月のロシアによるクリミア併合に伴いロシアが接収していた。(共同) 米、ウクライナのロシア領長距離攻撃の検討継続 ブリンケン長官「大統領に報告」 2024/9/12 6:58 https://www.sankei.com/article/20240912-UQ2A65FMINNNLINEVZQQDGZH4Q/ ブリンケン米国務長官とラミー英外相は11日、訪問先のウクライナの首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領らと会談した。 ウクライナ側は、欧米供与の長射程兵器によるロシア領攻撃を認めるよう要請した。 ブリンケン氏は記者会見で、バイデン大統領に会談結果を報告するとして、検討を続ける考えを示した。 バイデン米大統領とスターマー英首相は13日にワシントンで会談する予定。 長射程兵器を使った攻撃を容認するかどうかも協議する見通し。 ブリンケン氏は 「我々はウクライナに勝利してほしい」 「米国はウクライナへの防衛支援を主導していく」 と述べ、強力な支援を続けるとアピール。 長射程兵器使用を巡る議論については 「ワシントンに戻り大統領に報告する」 と述べるにとどめた。 ブリンケン氏は会見で、7億ドル(約1千億円)を超えるウクライナ支援策を発表した。 電力インフラ補修、飲料水や医薬品の提供などの人道支援などが含まれるという。(共同) 米、ウクライナのロシア領長距離攻撃の検討継続 ブリンケン長官「大統領に報告」 2024/9/12 6:58 https://www.sankei.com/article/20240912-UQ2A65FMINNNLINEVZQQDGZH4Q/ ブリンケン米国務長官とラミー英外相は11日、訪問先のウクライナの首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領らと会談した。 ウクライナ側は、欧米供与の長射程兵器によるロシア領攻撃を認めるよう要請した。 ブリンケン氏は記者会見で、バイデン大統領に会談結果を報告するとして、検討を続ける考えを示した。 バイデン米大統領とスターマー英首相は13日にワシントンで会談する予定。 長射程兵器を使った攻撃を容認するかどうかも協議する見通し。 ブリンケン氏は 「我々はウクライナに勝利してほしい」 「米国はウクライナへの防衛支援を主導していく」 と述べ、強力な支援を続けるとアピール。 長射程兵器使用を巡る議論については 「ワシントンに戻り大統領に報告する」 と述べるにとどめた。 ブリンケン氏は会見で、7億ドル(約1千億円)を超えるウクライナ支援策を発表した。 電力インフラ補修、飲料水や医薬品の提供などの人道支援などが含まれるという。(共同) ロシア軍、クルスク州で反撃開始か、「10集落奪還」と主張 ウクライナ軍が越境攻撃 2024/9/11 18:38 https://www.sankei.com/article/20240911-QQBV2PVCVZPX3AZ4MC3KNQ4DRU/ ロシア軍幹部のアラウディノフ氏は11日、ウクライナ軍の越境攻撃を受ける露西部クルスク州の一部で露軍が攻勢に転じ、集落10カ所を奪還したと主張した。タス通信が伝えた。露有力オンラインメディア「マッシュ」も同日、露軍が同州で150平方キロの面積を奪還し、ウクライナ軍に制圧された要衝スジャの近郊まで進出したと報道。同州で露軍が本格的な反撃作戦に乗り出した可能性がある。 ウクライナの軍事メディア「ディープステート」も11日、「露軍がクルスク州で積極的な攻勢を行い、ウクライナ軍の状況が悪化している」と報告した。 越境攻撃を巡っては、プーチン露大統領が今月、ウクライナ軍を駆逐して占領地域を奪還する意思を繰り返し表明。反撃の開始が近いとの観測が出ていた。プーチン氏は、越境攻撃が失敗すればウクライナは戦力が枯渇し、和平交渉に応じざるを得なくなるとの見解も示している。 ウクライナ軍は越境攻撃を8月6日に開始。同月下旬までに州内の集落100カ所と面積約1300平方キロを掌握したと発表した。同国のゼレンスキー大統領は越境攻撃と露領土占領の狙いについて、@ロシアを交渉に引き出して譲歩を迫るA露軍の戦力を最激戦地のウクライナ東部ドネツク州から分散させる−ことなどだと説明していた。 露軍はクルスク州に予備戦力を投入してウクライナ軍の前進を防ぐ一方、主力はドネツク州に残し、攻勢を維持している。 中国・王毅外相とショイグ露安保会議書記が会談、意思疎通強化で一致 2024/9/11 12:30 https://www.sankei.com/article/20240911-4DG4DIWDP5JENKPQMTXADLTNCY/ 中国外務省は11日、王毅共産党政治局員兼外相が10日に訪問先のロシアでショイグ安全保障会議書記と会談し、両国の協力関係を確認し、戦略的な意思疎通を強化することで一致したと発表した。 王氏は主要新興国による「BRICS」の関連会合に出席するため、ロシア北西部サンクトペテルブルクを訪れた。 王氏は、10月にロシア中部カザンで開かれるBRICS首脳会議を通じ、 「参加国の相互信頼と協力が深まることを望む」 と強調。 両氏はウクライナ情勢についても意見を交わした。(共同) ウクライナ新兵器「ドラゴンドローン」公表 2200度の溶解鉄降らせる 対露戦投入か 2024/9/11 10:51 https://www.sankei.com/article/20240911-2TAMN7YNA5GI3LY3ZKK2RIR44E/ ロシアと戦うウクライナ軍が、火炎をドローン(無人機)で上空から噴射する新兵器を開発したと明らかにした。 火を吹く竜になぞらえて 「ドラゴンドローン」 と呼ばれる。 米CNNは、火炎について摂氏2200度の溶解金属だと報じた。 ウクライナ国防省は4日、SNSで 「ハリコフ(ウクライナ東部)に向かうドラゴンドローン」 と題した動画を公開した。 森の上を低空飛行しながら火炎を降らせる様子が映っている。 イエルマーク大統領府長官は、夜間飛行した後に爆発するドローンの動画をSNSに投稿し、 「まさにドラゴン」 と書き込んだ。 動画は、軍関連の複数のSNSで発信された。 実戦で使用されたのか否かなど、詳細は明らかにされていない。 CNNによると、溶解金属は、アルミニウム粉と酸化鉄を混合した特殊金属テルミットとみられる。 テルミットは高温で燃えあがり、第二次大戦では焼夷弾として使われた。 ウクライナ軍第60機械化旅団は、 「敵の陣地をこれほど的確に燃やせる兵器はない」 と発信し、森に潜んでいるロシア軍攻撃への投入を示唆した。 新兵器を誇示し、威嚇する狙いとみられる。 テルミットは、ナパーム弾や白リン弾としても使われる。 これらの焼夷兵器は国際法上、軍事標的への使用は禁じられていないが、重度の火傷や呼吸器障害に加え、長期的に心的外傷後ストレス障害(PTSD)を残すとして、人道団体は規制を求めている。 ウクライナはこれまで、ロシアの焼夷兵器で民間人の犠牲が出たとして非難してきた。 ロシア、安保理でウクライナ駐日大使の靖国参拝を批判「日本の先人と同じ運命たどる」 2024/9/11 9:57 https://www.sankei.com/article/20240911-RR5MRJPW7JPFLHM3C5VNJMELBI/ ロシアのネベンジャ国連大使は10日、ウクライナ侵攻を巡る安全保障理事会の緊急会合で、ウクライナのコルスンスキー駐日大使が靖国神社を参拝したと指摘し、ウクライナは 「戦争犯罪をなかったことにしようとしている」 と批判した。 ロシアは侵攻の当初から、ウクライナのゼレンスキー政権を 「ネオナチ」 などと呼び、侵攻を正当化してきた。 ネベンジャ氏は、在日ウクライナ大使館が3日にX(旧ツイッター)で、コルスンスキー氏の参拝を公表したと指摘。 軍国主義者やナチスとの戦いが侵攻の目的だと改めて主張し、ウクライナは 「日本やドイツの先人らと同じ運命を辿るだろう」 と述べた。(共同) 米英外相がきょうキーウ訪問 露領へ「ストームシャドー」など長射程兵器使用巡り協議 2024/9/11 7:13 https://www.sankei.com/article/20240911-ROP2GSIOVZLUNFPHCOMZN7XWZU/ 米国務省は10日、ブリンケン国務長官とラミー英外相が11日にウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪れると発表した。 米英外相が揃って訪問するのは異例。 対ウクライナ支援や欧米が供与した長射程兵器のロシア領内への使用などを巡り、ゼレンスキー大統領らと協議する。 欧米は英国製巡航ミサイル「ストームシャドー」など長射程兵器の使用制限を求める一方、ウクライナは制限の撤廃を主張している。 13日にはワシントンでバイデン米大統領とスターマー英首相が会談する予定。 ブリンケン、ラミー両氏は首脳会談に先立ち、ウクライナ側と制限の扱いなどを調整するとみられる。 両氏は10日にロンドンで会談し、対ロ制裁、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉などでも意見交換した。 ロシアを支援するイランに、英米が団結して対抗する必要があるとの認識で一致した。(共同) ウクライナのシュミハリ首相、「世界平和サミット」に150カ国超の参加目指す 2024/9/11 6:58 https://www.sankei.com/article/20240911-J5DB66KTGROWNJL5FOQBZLA4V4/ ウクライナのシュミハリ首相は10日の記者会見で、ゼレンスキー大統領が提唱する和平案を協議する 「世界平和サミット」 の第2回会合に150カ国以上が参加することを期待すると述べた。 6月にスイスで開かれた初会合には計100の国・国際機関が代表を派遣しており、参加国の大幅増を目指す。 ロシアは初会合に招かれなかったが、ウクライナは第2回会合にロシアを参加させたい考え。 年内にも開催したい意向だ。 ゼレンスキー政権としては和平案に賛同する国数をできるだけ増やしてロシアに圧力をかけ、自らの望む形で戦争終結を図りたい考えだ。 シュミハリ氏は第2回会合では 「ロシアが和平交渉を望んでいるのか、あるいは望んでいないのかが明らかになるだろう」 とも述べた。 和平案「平和の公式」は、ロシア軍の全面撤退やウクライナ領土の一体性回復など10項目が盛り込まれている。(共同) ラミー英外相、ブリンケン米国務長官と会談、今週共にウクライナ訪問へ 2024/9/10 22:41 https://www.sankei.com/article/20240910-CCIQN2Y64ZNNJBATVX5WFJHX2I/ ラミー英外相は10日、英国を訪問中のブリンケン米国務長官と会談し、ロシアの侵攻が続くウクライナへの支援などについて協議した。 ラミー氏は会談後の共同記者会見で、ブリンケン氏と共に今週ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問すると明らかにした。 ラミー氏は 「このような合同訪問は10年以上ぶりだ」 と語った。(共同) モスクワ近郊に最大規模ドローン攻撃か 1人死亡、露国防省は東部で4集落制圧と主張 2024/9/10 19:49 https://www.sankei.com/article/20240910-6BPPCTO5KRLUXMQUEWMKIM74R4/ ロシア国防省は10日、同日未明までに首都モスクワ近郊を含む同国各地に大規模なウクライナ軍のドローン(無人機)攻撃があり、計144機を撃墜・無力化したと主張した。 モスクワ近郊では20機のドローンを無力化したとしている。 事実であれば、モスクワ地域を標的としたドローン攻撃としては過去最大規模だとみられる。 モスクワ州のボロビヨフ知事は、ドローンの一部が州内に落下して火災が発生し、市民1人が死亡、3人が負傷したと指摘した。 ウクライナ軍は最近、露国内の石油精製施設や燃料貯蔵施設などを標的としたドローン攻撃を激化させており、今回の攻撃もこの一環である可能性がある。 露国防省によると、モスクワ州のほか、ウクライナ国境に近い露西部ブリャンスク州やクルスク州、トゥーラ州などの上空でも、それぞれ多数のドローンを撃墜した。 一方で露国防省は10日、全域の支配に向けて攻勢を強めるウクライナ東部ドネツク州で集落4カ所を制圧したと主張した。 同省は9日にも別の集落1カ所を制圧したと主張している。 タス通信によると、ショイグ露国家安全保障会議書記は10日の国営テレビ番組で、露軍が8月から9月上旬にかけて1000平方キロのウクライナ領を制圧したと述べた。 ショイグ氏はまた、ウクライナ軍がクルスク州への越境攻撃によりドネツク州での露軍の前進を止めようとしたが、失敗したとの認識も示した。 ウクライナ、モスクワ郊外に無人機攻撃 1人死亡、空港一時停止 2024/9/10 16:13 https://www.sankei.com/article/20240910-SFGGUGCFQ5PQLCTJG7J3SPQS6M/ ロシア各地に9日夜から10日未明にかけてウクライナ軍による無人機攻撃があり、モスクワ州のボロビヨフ知事によると同州ラメンスコエでアパートが損傷し、女性(46)が死亡した。 負傷者は3人。 ロシア国防省はモスクワ州で20機を撃墜し、ロシア西部や南部を含めて計144機を撃ち落としたと発表した。 この攻撃により首都周辺のドモジェドボやブヌコボなど主要空港では発着が6時間以上にわたり停止した。 ウクライナ東部ドネツク州のフィラシキン知事は9日、州内の2集落で露軍の攻撃があり、民間人2人が死亡し、3人が負傷したと発表した。 一方、イランが露に短距離弾道ミサイルを供与したとの報道に関し、ウクライナ外務省は9日、イラン大使館の幹部を呼び出し 「2国間関係に破壊的な影響を与える」 と警告した。 イエルマーク大統領府長官はイランを名指しせずに 「テロ国家に兵器を渡す国は罰するべきだ」 と訴えた。(共同) ロシアの統一地方選、侵攻参加の300人超が当選 当選率は81% 2024/9/10 15:56 https://www.sankei.com/article/20240910-ZSESMDRP2VJCVL65MNUBVNLB3A/ ロシア政権与党 「統一ロシア」 幹部のヤクシェフ氏は9日、ロシア全土で6〜8日に投票が行われた統一地方選で、ウクライナ侵攻に兵士として参加後、同党から立候補した380人のうち約81%の308人が当選したと明らかにした。 ロシア通信などが報じた。 統一ロシア幹部によると、380人のうち55人は州などの議会、48人は市議会、277人は町村議会などの選挙に立候補。 ヤクシェフ氏は8割以上の当選は 「十分に高い」 と評価した。 プーチン大統領は2月下旬の連邦議会への年次報告演説で、侵攻作戦の参加者が 「国や地方自治体、国営企業で主導的な立場に登用されるべきだ」 と主張。 「真のエリートとは国に奉仕する労働者や軍人だ」 とも訴え、侵攻参加者の登用プログラムが3月1日に始動していた。 党幹部のペルミノフ上院議員は 「新たな指導エリート層の形成」 というプーチン氏から提示された課題を党は実現していくと強調した。(共同) ウクライナ、弾道ミサイルの対露供与でイランに警告 「テロ国家に兵器渡す国は罰すべきだ」 2024/9/10 8:15 https://www.sankei.com/article/20240910-5C2B756T25J2NFY4QOKNLVBKGI/ イランがロシアに短距離弾道ミサイルを供与したとの報道に関し、ウクライナ外務省は9日、イラン大使館の幹部を呼び出し 「2国間関係に破壊的な影響を与える」 と警告した。 イエルマーク大統領府長官はイランを名指しせずに 「テロ国家に兵器を渡す国は罰するべきだ」 と訴えた。 英紙タイムズが6日、イランがロシアに短距離弾道ミサイル200発以上を提供したと報じていた。 イラン外務省は 「ウクライナでの戦争に関与していない」 として否定している。 欧米は、ウクライナが露領内を攻撃するのに欧米供与の長射程兵器を使うのを制限。 イエルマーク氏は、露領内のミサイル貯蔵庫を長射程兵器で攻撃することを認めるよう要求した。 国連ウクライナ人権監視団によると、ウクライナでの8月の民間人の死者は少なくとも184人で負傷者は856人になった。 2024年に入ってから月別の死傷者数では、7月に次いで2番目に多かった。(共同) ウクライナは米国とも戦っている バイデン氏には東西冷戦期の「呪縛」 黒瀬悦成 グローバルレビュー 2024/9/9 14:00 https://www.sankei.com/article/20240909-GAUUJYRK7NPJTEM4F7CFCOEY7M/ ロシアに侵略されたウクライナの地上軍部隊が露西部クルスク州への越境攻撃作戦を始めてから6日で1カ月を迎えた。 この作戦がウクライナ戦争の帰結を左右する一大転機にもなると目される中、同国のゼレンスキー政権はロシアとの戦いとは別に、最大支援国の米国から兵器供与とその使用範囲の拡大を引き出すという、勝利を確実にするための切実な外交戦を改めて強いられている。 ウクライナ軍のシルスキー総司令官は5日放映の米CNNテレビの番組で、東部ドネツク州の重要拠点ポクロフスクの制圧を目指す露軍が 「過去6日間は全く前進していない」 と述べ、越境攻撃が成功しているとの認識を示した。 プーチン露大統領は 「越境攻撃は失敗した」 と主張するものの、自国の領土の制圧を許したことでプーチン氏の権威が揺らいだのは確かだ。 ウクライナの国際軍事筋は、越境攻撃にはプーチン体制転覆という長期的かつ戦略的意図も込められていると指摘する。 ウクライナが今回の作戦を成功させて戦況を打開することは、ロシアの不法な侵略を挫折させる形での和平実現に不可欠だ。 そのためにはウクライナの後ろ盾である米国の支援がカギを握るのは論をまたない。 ところが、バイデン米政権は2022年2月の露軍による侵略開始以降、ウクライナから兵器供与の要請を受ける度に、当初は拒否姿勢を示した上で、結局は同国高官の説得に押され、戦機を逸しかねないタイミングで供与に応じる行動形式を繰り返してきた。 ここ数カ月間、ウクライナは米政権に対し、米国製地対地ミサイル 「ATACMS」(エイタクムス、最大射程約300キロ) の使用制限を撤廃して露国内の軍事目標を自由に攻撃できるよう求めている。 だが、米政権は慎重姿勢を崩そうとせず、ウクライナ軍は露軍に決定的な打撃を与えられずにいる。 背景にあるのは、 「外交通」 とされるバイデン大統領をはじめ米高官に根強く残る、核の均衡に基づく東西冷戦期以来の古典的な核抑止論の 「呪縛」 だ。 プーチン氏はこれまで核使用に言及し、米欧の政策決定者やメディアを一種のパニック状態に陥れることに成功した。 特に、東西冷戦を経験したバイデン氏に関しては、戦争の激化がロシアの核使用、そして米露間の核戦争にエスカレートする事態を恐れて同氏がロシアの核威嚇に屈し、ウクライナに早期の圧倒的勝利をもたらす支援には及び腰になると読み切っていた。 ウクライナ大統領直属の諮問機関 「国立戦略研究所」 のベレスコフ研究員は 「プーチン氏は極めて安上がりな手法でバイデン氏を手玉に取った」 とした上で 「中国はプーチン氏の言動から核威嚇は効果的であるとの教訓を得た」 と指摘し、中国が台湾海峡有事の際に同様の手口で日米の軍事介入を牽制するのは必至だと強調した。 プーチン氏が国際社会から決定的に孤立するリスクを冒してまで核使用に踏み切る可能性は低い。 また、核使用を強行して現行の核抑止の構造と核不拡散体制を崩壊させることは、ロシアにとっても何ら得にはならない。 ゼレンスキー氏は月内に訪米し、バイデン氏にATACMSの使用制限の撤廃を直接求めるという。 ロシアの核を巡る迷妄に捉われた同氏の目を開かせることができるかどうか。 ウクライナの対米外交は正念場を迎えようとしている。(ロンドン支局長) ゼレンスキー氏、「戦勝計画」をトランプ、ハリス両候補に提示へ 軍事支援継続図る 2024/9/9 10:05 https://www.sankei.com/article/20240909-LF2K77OKTNP73AVKNVVYBCSSNI/ ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は8日のビデオ声明を通じ、国際フォーラム出席のため6日に訪問したイタリアで、ウクライナの 「戦勝計画」 について米代表団と協議したと明らかにした。 その上で、戦勝計画の全てをバイデン米大統領と、11月の米大統領選に出馬する共和党のトランプ前大統領、民主党のハリス副大統領に提示する予定だと表明した。 ゼレンスキー氏は8月下旬、戦勝計画の存在に言及。 ウクライナ軍による露西部クルスク州への越境攻撃や、欧米諸国による長距離ミサイルの供与を通じた対露圧力の強化が計画の一部に含まれていると説明していた。 ゼレンスキー氏は、ウクライナが有利な状態でロシアと停戦するためにはウクライナ支援を主導する米国の協力が不可欠だと訴え、軍事支援の継続や拡大を働きかけたい考えだとみられる。 ゼレンスキー氏は、11月にもウクライナ主導の和平案を協議する第2回「世界平和サミット」を開き、6月の第1回サミットには招待しなかったロシアを参加させる考えを示している。 クルスク州の占領地域や露国内を攻撃できる長距離ミサイルを背景にロシアを交渉の場に引き出し、譲歩を迫る考えだとみられる。 一方、ロシアは招待されてもサミットには参加しないと表明している。 ロシア、ウクライナ東部ポクロフスク近郊の町を制圧と主張 月内に市街戦の予測も 2024/9/9 9:02 https://www.sankei.com/article/20240909-HLBCBJSDBROVJLH3EOWPGOPPNA/ ロシアによるウクライナ侵略で、露国防省は8日、激戦が続くウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロフスク近郊の町ノボグロドフカを制圧したと主張した。 ウクライナメディアによると、同国の軍事専門家は、早ければ9月中にもポクロフスクを巡る市街戦が始まると予測している。 露軍は過去数カ月間にわたりポクロフスク方面で攻勢を強化。 これまでにポクロフスク方面の複数の集落を制圧したと発表していた。 米シンクタンク「戦争研究所」も8月下旬、露軍がノボグロドフカの中心部を制圧し、ポクロフスク方面で前進したと分析した。 露軍はポクロフスクを制圧し、全域の掌握を狙うドネツク州の主要都市クラマトルスク方面への進出ルートを確保する思惑だとみられている。 ウクライナ軍のシルスキー総司令官によると、露西部クルスク州への越境攻撃には露軍戦力をポクロフスク方面から引きはがす狙いがあった。 ただ、露軍は主力を同方面に維持。 越境攻撃に予備戦力を投入したウクライナ軍に対し優勢を拡大したと伝えられている。 ロシア攻撃、ウクライナ東部州で2人死亡 滑空爆弾、1週間800発 2024/9/9 6:02 https://www.sankei.com/article/20240909-UHWGV4QGNFNTRA7FE57Q7TDPTQ/ ウクライナ東部ドネツク州の検察当局は8日、ロシア軍が威力の強い誘導滑空爆弾で州内のホテルを7日夜に攻撃し、民間人2人が死亡したと発表した。 ゼレンスキー大統領は8日、この1週間で、ロシアがウクライナ領に向けて投下した誘導滑空爆弾は800発以上に上り、イラン製の攻撃型無人機「シャヘド」も約300機発射したと発表した。 ミサイルも60発以上使われたとし、欧米が供与した兵器でロシア領内の長距離攻撃を認めるよう改めて各国に求めた。 ドネツク州では8日もロシア軍の攻撃で村の女性3人が死亡した。 ロシア国防省は8日、ドネツク州の南東約14キロの集落ノボフロディウカを制圧したと発表した。 一方、ウクライナ保安庁は6日夜から7日未明にかけて、ロシア南部ボロネジ州の村の弾薬庫を無人機で攻撃した。 弾薬庫はロシアがウクライナ侵攻で使っていた。 またロシアと隣接するバルト3国のラトビアの国防省は8日、同国東部で7日にロシア軍の無人機が墜落したと発表した。 ラトビアは北大西洋条約機構(NATO)加盟国。(共同) ウクライナがロシア南部の弾薬庫に無人機攻撃 数カ所で火災、住民避難 2024/9/8 7:24 https://www.sankei.com/article/20240908-KQFQM7SDPZPB3JP7ZENNF4EATA/ ウクライナ保安庁は6日夜から7日未明にかけて、ロシア南部ボロネジ州の村の弾薬庫を無人機で攻撃した。 弾薬庫はロシアがウクライナ侵攻で使っていた。 情報筋が明らかにした。数カ所で火災が発生。 州は非常事態を宣言し、住民が避難した。 ウクライナ東部ドネツク州の知事は、ロシア軍による6日の砲撃により同州で男性3人が死亡したと発表した。 東部ドニエプロペトロフスク州の知事は7日、民家への砲撃で70代の女性が死亡したと明らかにした。(共同) 「公正な和平」実現に向けた支援継続を確認 伊ウクライナ首脳会談 2024/9/7 21:27 https://www.sankei.com/article/20240907-B6WSQZGPWJIZDIB6ZELFNSJTI4/ イタリアのメローニ首相は7日、北部チェルノッビオでウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。 イタリア首相府によると、メローニ氏はウクライナにとっての 「公正な和平」 実現に向けた支援継続を改めて表明。 ロシアがウクライナの重要インフラ施設への攻撃を強める中、防空支援などの必要性を協議した。 メローニ氏は会談後、チェルノッビオで開催されたフォーラムで演説し 「ウクライナを見捨ててはいけない」 「イタリアの選択は今後も変わらない」 と強調した。 中国とインドに対し紛争解決に向けた役割を果たすように求めた。 ゼレンスキー氏は6日にチェルノッビオに到着し、フォーラムで演説した。(共同) ウクライナ首都キーウに無人機攻撃 議会近くに破片落下 2024/9/7 20:36 https://www.sankei.com/article/20240907-SKWG3VIDMJKOTO5N2YPWLBYB2A/ ウクライナの首都キーウで7日未明、ロシア軍の無人機攻撃があった。 市当局によると、飛来した複数の無人機は全て撃墜されたが、破片が市街地に落下して火災が発生した。 ウクライナの最高会議(議会)は7日、議会の建物の近くに無人機の破片が落下したと明らかにした。 建物に被害はなかった。 市中心部では同日午前3時ごろ、爆発音が連続で響いた。 集合住宅の敷地にも破片が落ちたが、負傷者は報告されていない。 一方、ロシア南部ボロネジ州で7日未明にかけてウクライナ軍による無人機攻撃があり、地元からの情報によると撃墜された破片が落下して弾薬庫で火災が発生した。 同州のグセフ知事は火災が発生した地域に非常事態を宣言し、住民の避難が行われている。 ロシア国防省は7日、ウクライナ東部ドネツク州ポクロウシクの東方約35キロの集落カリノベを制圧したと発表した。(共同) イラン、ロシアに短距離弾供与 英紙報道、射程110キロ超 2024/9/7 21:13 https://www.sankei.com/article/20240907-M5ZRL2ND6JJJNGV3DR3HUYS2JY/ 英紙タイムズは6日、ウクライナ軍関係者の話として、イランがロシアに短距離弾道ミサイル200発以上を提供したと報じた。 ウクライナ側は射程110キロ超のイラン製ミサイルとみている。 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によると、米国も提供を確認しており、欧州など同盟国に通知済みだという。 イランはロシアに攻撃型無人機「シャヘド」を提供しており、ウクライナ侵攻で多用されている。 WSJによると、欧州高官は 「これで終わりではない」 と述べ、より射程が長いミサイルを保有するイランのロシアへの武器供与が続くとみている。 国営イラン通信は7日、イラン国連代表部がミサイル供与の報道を否定したと報じた。 ウクライナ外務省は7日、ミサイル供与の報道について 「深刻な懸念を表明する」 との声明を発表し、イラン指導部に対し、いかなる兵器もロシアに提供しないよう求めた。(共同) ゼレンスキー氏、戦争終結へ対露圧力必要と訴え 米国防長官は長射程兵器の使用制限撤廃に慎重 2024/9/7 18:32 https://www.sankei.com/article/20240907-67V5OLU5CBOKXNXS3T3VH46F7I/ ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、自国の勝利による戦争終結に向けてロシアを交渉の席に着かせるには、各国が連帯してプーチン大統領に圧力をかける必要があると述べた。 対露交渉に備え、ウクライナは軍事的優位を確保しなければならないとも強調。 欧米供与の長射程兵器による露領内への攻撃を、欧米は容認すべきだと訴えた。 イタリア北部チェルノッビオで開かれたフォーラムで演説した。 米国のオースティン国防長官は6日、訪問先のドイツで記者会見し、長射程兵器の使用制限撤廃に慎重な姿勢を崩さなかった。 「ウクライナは無人機などで露領内を攻撃する能力を既に持っている」 と述べた。(共同) ガザやウクライナの紛争当事国首脳ら出席か 国連総会一般討論 2024/9/7 16:45 https://www.sankei.com/article/20240907-KIVQQ47X3RIPFKZKV4OE2DN77Q/ 国連は6日、ニューヨークの国連本部で24〜30日に行われる総会一般討論の演説者リストの最新版を公表した。 パレスチナ自治区ガザの戦闘で対立するパレスチナ自治政府のアッバス議長とイスラエルのネタニヤフ首相が26日に演説するという。 昨年に続きウクライナのゼレンスキー大統領も25日に出席を予定。 実現すれば、ウクライナとガザの両紛争当事国トップらが集う異例の機会になる。 演説者は当日まで変更の可能性がある。 ロシアは出席者を閣僚級としており、ラブロフ外相が28日に演説する見通しだ。 総会に合わせ、安全保障理事会は25日に世界的な紛争を協議する首脳級会合を開催する。 議長国スロベニアは、ネタニヤフ氏やアッバス氏、ゼレンスキー氏らが顔を突き合わせて議論し、ガザ、ウクライナ両紛争の解決の足掛かりになることを期待している。(共同) 「6万8000人の露軍戦死者を確認」英BBC報道 「実際はさらに多い」と指摘 2024/9/7 16:42 https://www.sankei.com/article/20240907-N2DBBBSIRNLSHH6U4CX2IEFNPU/ 英BBC放送は6日、ロシアによるウクライナ侵略の開始後、露軍で約6万8000人の戦死者を確認したと伝えた。 露各地の自治体トップの発表や地方メディアの報道、遺族による交流サイト(SNS)への投稿など公開情報のみを集計したもので、BBCは 「実際の戦死者数はこれより更に多い」 と指摘した。 BBCはウクライナ侵略に関し、露独立系メディアと共同で露軍の戦死者数を追跡してきた。 BBCによると、露軍で戦死が確認されたのは6万8011人。 戦死者の分類では、 ▽露国防省と契約した契約兵=1万3348人 ▽自発的に従軍した志願兵=1万3152人 ▽恩赦を約束されて軍に入隊した囚人兵=1万3037人 ▽予備役から招集された動員兵=8797人 ▽民間軍事会社の兵士=2586人 ▽分類不能=1万7091人 となった。 ロシア軍とウクライナ軍の戦死者数は判然としていない。 露国防省は自軍の戦死者について、2022年9月に5937人だと主張して以降、言及を避けている。 ウクライナのゼレンスキー大統領は2024年2月、自軍の戦死者を3万1000人だとする一方、露軍の戦死者は18万人だとした。 米紙ニューヨーク・タイムズは2023年8月時点で、米国が露軍の戦死者を最大12万人、ウクライナ軍の戦死者を7万人と推計していると伝えた。 ウクライナに連帯表明 中国の対露輸出にも懸念 イタリアでG7下院議長会議 2024/9/7 12:19 https://www.sankei.com/article/20240907-P6INNAUXKNOMJEY6MVAGMUX5N4/ 先進7カ国(G7)下院議長会議が6日、イタリア北部ベローナで開かれ、ロシアの侵略戦争に対峙する 「ウクライナと無条件に連帯する」 との共同宣言を発表した。 中国から軍事転用可能な物品がロシアへ輸出されていることにも 「強い懸念」 を表明した。 日本からは額賀福志郎衆院議長が、ウクライナからも最高会議(議会)のステファンチュク議長も参加した。 イタリアのメローニ首相はオンラインで演説し、ウクライナ支援について 「公正で恒久的な平和が達成されるまで継続される」と強調した。 また、会議では人工知能(AI)を巡る問題も主要議題となった。 共同宣言では、生成AIを使った 「ディープフェイク」 などが選挙で悪用されないよう 「特別な注意を払い続けなければならない」 と指摘した。(共同) ブリンケン国務長官、ウクライナ新外相と電話会談 米国の軍事・復興支援継続を確認 2024/9/7 10:33 https://www.sankei.com/article/20240907-7INP5ETF25MTTKN3EJ2U7FUNOE/ ブリンケン米国務長官は6日、ウクライナのシビハ新外相と電話会談し、ロシアの侵略に対抗するための軍事支援のほか、経済復興を後押しする取り組みを継続する考えを強調した。 今月の国連総会に合わせて予定されるウクライナ関連イベントでの連携も確認した。(共同) 国連総会演説 ネタニヤフ首相、アッバス議長、ゼレンスキー大統領 紛争当事国首脳らが出席か 2024/9/7 10:32 https://www.sankei.com/article/20240907-ZGI2WKDWAVIALCPCB2QU7BXYOA/ 国連は6日、ニューヨークの国連本部で24〜30日に行われる総会一般討論の演説者リストの最新版を公表した。 パレスチナ自治区ガザの戦闘で対立するパレスチナ自治政府のアッバス議長とイスラエルのネタニヤフ首相が26日に演説するという。 ウクライナとガザの両紛争当事国トップらが顔を揃える異例の機会になる可能性が高まった。 演説者は当日まで変更の可能性がある。 2023年に続きウクライナのゼレンスキー大統領も25日に出席を予定する。 ロシアは出席者を閣僚級としており、ラブロフ外相が28日に演説する見通しだ。 最新の演説者リストによると、初日の24日には開催国米国のバイデン大統領が登壇し、同日中にイスラム原理主義組織ハマスを支援するイランのペゼシュキアン大統領も演説する。 最終日の30日には北朝鮮の国連代表部の演説が予定され、金星(キム・ソン)国連大使が登壇するとみられる。(共同) イランがロシアに数百発の弾道ミサイル供与 米紙報道、ウクライナへの脅威拡大 2024/9/7 8:25 https://www.sankei.com/article/20240907-6TWXDOV4EFK5RMUNBVMXPXYCTQ/ 米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は6日、ウクライナ侵略を続けるロシアにイランが数百発規模の短距離弾道ミサイルを供与したと伝えた。 米国と欧州の当局者の話だとした。 米国が最近、このことを同盟国に通知したという。 同紙によると、イランの国連代表部の報道官はロシアへのミサイル供与を否定した。 ウクライナでは最近、露軍による大規模ミサイル攻撃が相次ぎ、防空システム不足などで多数の民間人が死傷している。 イランからロシアへのミサイル供与が事実であれば、ウクライナにとって更なる脅威となる。 ロシアは従来、イランから自爆ドローン(無人機)を調達する一方、北朝鮮から砲弾や弾道ミサイルを調達してきたとされる。 ロシアはいずれも否定している。 先進7カ国(G7)は今年3月、イランに対し、ロシアに弾道ミサイルなどを供与した場合は制裁を科すと警告。 ただ、複数の欧米メディアは最近、イランがロシアへの弾道ミサイルの輸送を開始する兆候があると報じていた。 「ロシア兵に同情」批判 ウクライナ、映画祭で物議「恥ずべきこと」 2024/9/7 8:04 https://www.sankei.com/article/20240907-BEESFJNCRZIYHOXPNZ653O77NE/ ウクライナのイエルマーク大統領府長官は6日、イタリア北部で開催中のベネチア国際映画祭で、ウクライナに侵攻したロシア軍兵士のドキュメンタリーが上映されたことを 「恥ずべきことだ」 と批判した。 ロシア兵に同情的な描写が物議を醸しており、ロシアの 「プロパガンダ映画」 とX(旧ツイッター)に投稿した。 欧州メディアによると、映画はロシア系カナダ人のトロフィモワ監督が前線近くの部隊に同行して制作。 ロシア兵を 「戦争犯罪者」 とみなす欧米諸国の固定観念に挑戦したとしているが、ウクライナの被害実態にはほとんど触れられていないという。 ウクライナの映画関係者らは 「ロシアの侵攻を正当化している」 「ウクライナ人の苦しみを無視する内容だ」 と非難していた。(共同) 露ミサイル攻撃で51人死亡、200人超負傷 ウクライナ中部ポルタワで教育施設など被害 2024/9/4 1:19 https://www.sankei.com/article/20240904-XXWVQPI6WZIQFCAMAMFHGILXCM/ ウクライナの中部ポルタワ州ポルタワ市で3日、ロシア軍のミサイル攻撃があり、少なくとも51人が死亡し、負傷者は200人を超えた。 ゼレンスキー大統領らが通信アプリへの投稿などで明らかにした。 前線の東部ドネツク州などに比べ頻度が少ない中部への攻撃で、1度の攻撃としては異例の被害規模。 地元メディアによると、攻撃は午前中に起きたとみられる。 ゼレンスキー氏は、弾道ミサイル2発が使用され教育関連施設とその隣の病院が標的になったと指摘した。 通信関連施設の一部も損壊したという。 現場は軍関連の通信学校。 国防省は、空襲警報発令から着弾までの時間が極めて短く、被害が拡大したとの見方を示した。 ゼレンスキー氏は防空態勢と長距離攻撃能力を強化する必要があるとして、各国に一刻も早い支援を求めた。(共同) ロシアのミサイル攻撃で47人死亡、200人超負傷 ウクライナ中部ポルタワの教育施設など 2024/9/3 23:36 https://www.sankei.com/article/20240903-TZQ2TTV4CZLHZO2IQSNNXOIDQM/ ウクライナのゼレンスキー大統領は3日、中部ポルタワの教育施設と、隣接する病院の敷地内にロシア軍のミサイルが着弾し、41人が死亡、180人以上が負傷したと発表した。 ゼレンスキー氏の妻、オレナ夫人はその後、死者が47人、負傷者が206人に増えたと明らかにした。 ゼレンスキー氏は暫定情報として、弾道ミサイル2発による攻撃だとみられると指摘した。 瓦礫の下に閉じ込められている人々がおり、救出作業が続いているとも説明した。死傷者数は更に増える恐れがある。 ゼレンスキー氏は死傷者らに哀悼の意を示し、 「ロシア人はこの攻撃の代償を必ず支払うことになる」 と表明。 「露軍のテロを止めるためにウクライナには防空システムや長距離ミサイルが必要だ」 とし、軍事支援の継続と拡大を求めた。 ロシアは中国と戦略的連携 極東の即応態勢維持、プーチン大統領は北方領土訪問を示唆 2024/9/3 20:23 https://www.sankei.com/article/20240903-WMA6SSIMJJJZBDPSAOPYCM7KUM/?479939 ロシアはウクライナ侵略を継続し、西側に地上戦力を割く一方、極東の日本周辺でも航空機や艦艇による軍事活動を活発化させている。 中国との戦略的な連携を強化する動きも顕著になっている。 プーチン大統領は将来的な北方領土訪問も示唆しており、日本政府は警戒を強めている。 ロシアはウクライナ侵略で地上戦力を消耗させている。 だが2023年10月にロシア所属とみられるヘリコプター1機が北海道根室半島沖を領空侵犯するなど、日本周辺での海空戦力の活発な活動を継続している。極東における即応態勢の維持を強調し日米同盟を牽制する狙いがあるとみられる。 中国とは緊密な軍事協力を進める。 2023年6月、中露の爆撃機が戦闘機を伴い日本海から東シナ海、太平洋に渡る空域を共同飛行。 2023年7〜8月には3回目となる中露艦艇の共同航行を日本周辺海域で実施した。 日本政府は 「我が国に対する示威活動を明確に意図している」 とみる。 日本の対露制裁に反発するプーチン氏は2024年1月と6月、自身による初の北方領土訪問に意欲を示しており強行する可能性もある。 木原稔防衛相は3日、ロシアと東側で国境を接するノルウェーのグラム国防相と会談し、中露を念頭に 「最近の我が国周辺における軍事活動の状況を極めて重大かつ深刻に捉えている」 と述べ、強い警戒感を示した。 ロシア選手が挑発と抗議 ウクライナのパラリンピック委員会会長「非常に不快だ」 2024/9/3 17:04 https://www.sankei.com/article/20240903-BVXMATE5ARNNZIMWFFHBKFP4YE/?outputType=theme_paris2024 ウクライナ・パラリンピック委員会のスシケビッチ会長(70)は3日までに、パリ・パラリンピックに個人の中立選手(NPA)として出場しているロシア選手から自国の選手が挑発を受けていると主張した。 共同通信のインタビューに応じた。 国際パラリンピック委員会(IPC)に正式に抗議したとしている。 スシケビッチ氏は、ロシア選手が 「ウクライナ野郎」 などと差別的な用語を発したり、親しげに挨拶をして気を引こうとしたりしたと述べた。 「非常に不快だ」 と批判し、ウクライナ選手を動揺させる目的との見方を示した。 ロシアの侵攻を受けるウクライナは開会前、ロシアと同盟国ベラルーシの出場を禁じるよう求めたが、IPCは侵攻不支持などを条件にNPAとしての参加を容認した。 スシケビッチ氏は 「侵攻不支持を表明した選手はいない」 「中立ではなく、出場を認めたのは間違いだった」 とIPCの対応も批判した。(共同) ロシアへの越境攻撃「復讐でなく倫理」に基づき実行 駐日ウクライナ大使インタビュー 2024/9/3 18:20 https://www.sankei.com/article/20240903-H2MBCYU5R5NCJGFSHQ6Z3JWH6A/ ウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使が産経新聞とのインタビューに応じた。 ウクライナ軍のロシア西部クルスク州への進軍は 「復讐」 ではなく、 「倫理」 に基づき抑制された形で実行されていると言及。 「有意義な作戦だ」 と強調した。 コルスンスキー氏は越境作戦について、露軍に強力に反撃でき、ウクライナが最終勝利するとの確信を国民に抱かせているという意味で 「士気高揚に繋がる」 と指摘した。 露軍が首都キーウ(キエフ)近郊ブチャで住民を虐殺したことを念頭に 「私たちの軍は露領土で民間人殺害、レイプに手を染めていない」 「文明的に行動している」 と述べた。 ウクライナ軍はクルスク州の住民に支援をしているとも述べ、復讐ではなく倫理に基づいた行動を 「味方や敵の国家に示している」 と語った。 米大統領選を巡っては共和党候補のトランプ前大統領と争う民主党候補のハリス副大統領について、 「バイデン大統領に代わって多くの国際会議に参加した十分な経験を持つ」 と指摘。 どちらが大統領に就任しても 「有効なウクライナ支援が堅持されると信じている」 と強調した。 ◇ インタビューの詳細は以下の通り。 ■露軍の若い兵士、自主的に投降 ーー8月に始まったウクライナ軍の露西部クルスク州への越境作戦について ウクライナ軍が強力な力を持っていると国民が再確認した。 最終的にウクライナが勝利できるとの確信を国民に抱かせている。 士気高揚に繋がる。 有意義な作戦だ。 ウクライナ軍は露領土で民間人の殺害、レイプに手を染めていない。 文明的に行動している。 ウクライナ軍は露政府がほったらかしにした地域で、現地住民に様々な支援を展開している。 復讐ではなく、倫理に基づく行動を味方や敵の国家に明確に示している。 ーーウクライナ軍の越境作戦に露軍が効果的に反撃できていないように見える 多くの神話、伝説が存在することが改めて明らかになった。 その典型は露軍が世界で2番目の力を持つということだ。 露軍は即時に予備役を集めることもできない。 また、ロシア国民の運命はどうでもいいとプーチン(露大統領)は思っているようだ。 クルスク州の前線に投入され、捕虜になっている露軍兵士は、恐怖でいっぱいの17、18歳の若い兵士たちだ。 みんな自主的に投降している。 母親と今回、初めて別れた子供たちだろう。 適切な時期に彼らを母親のもとに返す。 ■ドローンが露軍の補給路破壊 ーープーチン氏の露国内での立ち位置をどう分析するか 苦境にあるというより、弱く見える。 欧州の童話にあるように『裸の王様』同然だ。 ロシアで彼は『神様』のように、崇められてきた。 しかし、近くで見ると裸だった。 ーーウクライナは新型無人機(ドローン)を開発したといわれる ウクライナは航空機『アントノフ』の開発で知られた国だ。 (大使であると同時に)航空技術関連の専門家として私が言えるのは、ウクライナでは伝統的に航空力学の学校教育が充実しているということ。 航空機やヘリコプター用のエンジンやモーターなどの設計事務所、工場は未だに活動している。 ウクライナは1000キロ以上飛行できるドローンを作っている。 露軍の空からの攻撃を回避するため、ロシアの飛行場や露軍の補給路破壊などに当たっている。 ■米、大統領選後も支援堅持を信じる ーー米大統領選の民主党候補、ハリス副大統領は指導力不足が指摘されている 米国の大統領、副大統領の権限は明確に定められている。 大統領がいる以上、(指導力不足に見えるのは)当たり前だ。 思い出してほしいのは、ハリス氏はバイデン大統領に代わり、多くの国際会議に参加していること。 各国の国家元首とコミュニケーションをし、やり取りをしているという十分な経験を持っている。 ハリス氏と(共和党候補の)トランプ前大統領のどちらが当選しても、有効なウクライナ支援が堅持されると信じている。 ーー9月下旬、日本では自民党総裁選が行われ、国家の新しい顔が決まる 小泉進次郎氏が数カ月前、駐日ウクライナ大使館に足を運ぶなど、(出馬が取り沙汰される)多くの政治家と私たちは密接な関係を持っている。 どの候補が選出されても、先進7カ国(G7)で調整された日本のウクライナ支援が継続される。 ーー9月下旬、日本では自民党総裁選が行われ、国家の新しい顔が決まる 小泉進次郎氏が数カ月前、駐日ウクライナ大使館に足を運ぶなど、(出馬が取り沙汰される)多くの政治家と私たちは密接な関係を持っている。 どの候補が選出されても、先進7カ国(G7)で調整された日本のウクライナ支援が継続されると信じている。 射程600キロ超の新兵器でクリミア攻撃か ウクライナ、国産のミサイル型無人機 2024/9/3 8:03 https://www.sankei.com/article/20240903-O4XC5ZYFPBOCLKVSEJUNMCGJFQ/ ウクライナメディアは2日、軍が新開発の国産ミサイル型無人機を初めて使用し、ロシアが併合したクリミア半島にある軍事目標を8月に攻撃したと報じた。 英メディアによると、射程600〜700キロとされる。 欧米が供与した長射程兵器のロシア領内への使用が許されていない中で戦局好転への期待をかけるが、配備数は不明で効果は見通せない。 ゼレンスキー大統領が8月24日に初使用を公表したが、攻撃目標は明らかになっていなかった。 開発期間は1年半で、ロシア領内にある軍用飛行場少なくとも20カ所を射程に収めるとされる。 ウクライナは射程250キロの英国製巡航ミサイル 「ストームシャドー」 や300キロの米国製地対地ミサイル 「ATACMS(エイタクムス)」 を供与されており、ゼレンスキー氏は 「防衛を強化できる」 として再三にわたり使用制限の解除を求めている。(共同)
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