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※動画等はリンク先参照。
イスラエルのモサド(諜報特務庁)、イラン大統領のヘリを撃墜
<記事原文 寺島先生推薦>
Israel’s Mossad Downed Iranian President’s Helicopter
https://libya360.wordpress.com/2024/05/23/well-informed-israeli-security-source-israel-downed-iranian-presidents-helicopter/
筆者:リチャード・シルヴァスタイン(Richard Silverstein)
出典: INTERNATIONALIST 360° 2024年5月23日
<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2024年6月1日
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イスラエルへのミサイル攻撃への復讐として、ライシを標的にしたことを、イスラエルの安全保障に詳しい情報筋が明言している。
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ヘリコプター墜落直前のライシ大統領
ヒズボラ系のジャーナリスト、イライジャ・マニエは、イスラエルがエブラヒム・ライシ大統領、外相、その他の高官の命を奪った墜落事故を引き起こした可能性を指摘している。イラン大統領のヘリは墜落したのか、それとも撃墜されたのか? しかし、イランと密接な関係にあるジャーナリストが、イスラエルが墜落を引き起こしたのではないかと推測したことは、イランがこの可能性を真剣に受け止めていることを明確に示している。
マニエの記事は私の興味をそそったので、イスラエルの安全保障筋にこの疑問を質してみた。彼はイスラエルに責任があることを明言した。彼は、過去の暗殺に関してイスラエル当局が出してきた声明とほぼ一字一句同じ言葉を使った。「イスラエルへの攻撃を命じる国家元首は、自らの死刑宣告に署名したということだ」と。これは、数週間前のイランによるイスラエルへの大規模なミサイル・ドローン攻撃を指しているのだろう。このような機密作戦を承認するのはハメネイ師であり、ライシ大統領はおそらく二次的な役割しか果たしていないのだろうが。
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墜落直前、ホセイン・アミラブドラヒアン外相の隣に座るアヤトッラー・ハシェム・ライシ大統領(左)。
イスラエルの著名な安全保障専門家、アミール・ラパポートはイスラエルの主要な防衛専門誌にこう書いている:
ヘリコプター墜落の状況は、数え切れないほどの暗殺(例えば、メキシコの武装麻薬組織が長年にわたって何十人もの人々を殺害してきたようなよく知られた手口による暗殺)を彷彿とさせる。アゼルバイジャンからイランに向かう同じ航路をたどった他のヘリコプターは無傷で飛行したことからすれば、モサドの手がこの事件に関係しているのだろうか?
ラパポートはもちろん、モサドがライシ大統領を殺したことを知っている。彼が述べた内容は(モサドをメキシコの武装麻薬組織に例えた)上述の内容に留まっている。イスラエルに責任があるとの報道に対する軍の検閲指令のため、彼はこれ以上はっきりしたことは言えないからだ。
イスラエルはどのように実行したのか?その問いに対する明確な答えはまだない。 イランのヘリコプターは少なくとも60年前の型である。経路案内装置は内蔵されていなかった。操縦士はGPSアプリとオンライン地図装置を使って航路を計画・維持していただろう。
イスラエルはシリアの標的を攻撃する際、シリアの電子ミサイル防衛システムを妨害することで知られている。イスラエルがヘリコプターの電子機器(アプリやオンライン・経路案内補助器を含む)を妨害するのは非常に簡単だろう。そうすれば、航空機を完全に使用不能にしたり、操縦士に誤った、あるいは全く読み取れない情報を提供したりすることができるだろう。
イスラエルはアゼルバイジャンに空軍基地を持っている。同国内からミサイルを発射し、ヘリコプターを攻撃することは容易にできた。 あるいは、爆弾をヘリコプターにこっそり持ち込んだ可能性もある。
イラン大統領首席補佐官が悪天候説に反論
何事もなく着陸したヘリコプターのひとつに搭乗していたイラン大統領首席補佐官は、墜落の原因として悪天候を主張することに反論している。
また、ヘリとの視認が途絶えてから、ヘリが行方不明になっていることに気づくまで、わずか数秒しかなかったという。これは機械的な故障の可能性が低いことを示している。
以下は彼のインタビュー動画(英語字幕付き)である。
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ダムから飛行を開始した大統領専用ヘリコプター
彼は言う。
インタビュー者: 霧はなかったのですか?
エスマイリ: まったくありませんでした。地上には霧がありましたが、ヘリコプターで移動していた上空には霧はありませんでした。ただ、ある小さな密集地帯で、崖の上に小さな雲の塊がありました。高さで言えば、この雲は私たちの飛行高度と同じでした。
そこで、司令官機でもある(大統領専用ヘリの)操縦士が、他の操縦士たちに雲の上に上がるように指示しました。私たちは大統領ヘリの後ろから3番目でした。私たちは雲の上に上昇し、約30秒間前進しました。そのとき私たちの操縦士は突然、大統領を乗せた指令機のヘリコプターが行方不明になっていることに気づいたのです。
インタビュー者: 上昇した後、ヘリコプターはもう見えなかったのですか?
エスマイリ: はい、その通りです。雲の上まで上昇した後、指令機のヘリコプターは見えませんでした。上昇自体は難しくもなんともありませんでした。飛行機を使うときは揺れを感じることがありますが、今回の上昇ではヘリコプターの中でまったく何も感じませんでした。そして上昇した後、他に雲はありませんでした。
インタビュー者: では、それ以外には、天気予報で安全でないような天候の乱れについて言及されることはなかったのですね?
エスマイリ: いいえ、何もありませんでした。しかし、私たちの操縦士が突然Uターンしたことに気づいたので、その理由を尋ねました。彼は、ヘリコプターの1機が行方不明だと言いました。無線連絡も途絶えているので、緊急着陸したのでしょう。そこで私は、最後に連絡が取れたのはいつかと尋ねた。操縦士は 「1分30秒前、操縦士が雲の上に上昇するように言ったときでした」、と答えました。
操縦士は何度かその周辺を旋回しましたが、雲に覆われた区域は私たちにも見えず、入るには危険が高すぎました。無線連絡も何度か失敗しました。私たちは30秒後に着陸を余儀なくされました...調査のためにです。
飛行中、私たちはボディーガードのアブドラヒアン氏、東アゼルバイジャン州知事、タブリーズ*の導師など、大統領の乗っていたヘリコプターの乗客に電話をかけ続けました。しかし、私たちは彼ら全員に電話をかけようとしましたが、うまくいきませんでした。
*タブリーズは、イラン北西部の都市。東アーザルバーイジャーン州の州都。
大統領に同行していた(墜落したヘリコプターの)機長の携帯電話に何度かかけた後、誰かが電話に出ました。それはタブリーズの導師であるアヤトッラー・ハシェム(墜落したヘリコプターの乗客でした。彼は負傷していると言いました。彼はうめき声をあげながら、ひどい痛みを訴えていました。私は尋ねました。 「何があったのですか?」と。彼はこう答えました。 「わかりません。何が起こったのか理解できていません」と。私は彼に尋ねました。 「どこにいるんですか?」と。 彼は、 「わかりません」と答えました。私は彼を見つけるために居場所を尋ねました。彼はこう言いました。
「木に囲まれています」と。私は彼に、他の乗組員は無事か、彼らが見えるか、彼らに接触できるか、と尋ねました。彼はこう言いました。 「誰も見えません。私は一人です。何が起こったのかわかりません」と。私たちは3〜4時間、彼と電話をしていました。[救助隊が到着する頃には、彼は死亡していました。]
その時点で、ヘリコプターが墜落したことは明らかでした。
なお、唯一の生存者であるアヤトラ・ハシェムは、ヘリコプターに何が起こったのかまったくわからないと参謀総長に電話で語っている。これは、徐々に故障したのではなく、急激に突然起こったことを示している。これはミサイルか同様の兵器によるものと考えられる。
ヘリコプター墜落事故とアゼルバイジャン人との関係
私の情報筋は、ライシ大統領がアゼルバイジャンの指導者イリハム・アリエフとのダム開通式から戻った後に殺されたのは「偶然ではない」と付け加えた。 イランのメディアの報道によれば、アゼルバイジャンの指導者は式典でライシ大統領にこう言ったという。 「対話を望まない国もある。だが私は気にかけない」。彼は間違いなくイスラエルを指していた。
私の情報源は、アゼルバイジャンが殺害に一役買ったとほのめかしている。 イスラエルがアゼルバイジャンに大規模な監視体制を敷いていることはよく知られている。モサドの諜報員もおり、前方監視所、空軍基地まである。そのすべてがイランに向けられている。 イスラエルのスパイがヘリコプターを妨害した可能性はいくらでもある。
イランとアゼルバイジャンの関係は以前から不安定だ。 両者の間には数多くの対立点がある。 もし、アゼルバイジャン軍か、アゼルバイジャンを拠点とするイスラエル軍がこの作戦を行なったとすれば、両国関係は壊されることになる。
イランは報復するのだろうか?
私の情報筋の主張が正しければ、大混乱が起こるだろう。アメリカがカセム・ソレイマニを暗殺したとき、イランはアメリカの軍事力を恐れて抑止した。 イランはイスラエルに対してそのような制約を感じていない。
イスラエルがダマスカスのイラン領事館を破壊し、IRG(イラン革命防衛隊)の上級司令官を暗殺したとき、イランは報復を計画していることを示唆した。 今回、イランが報復に踏み切れば、そのような警告はないだろう。
今回の殺害は信じられないほど無謀な行為だった。しかし残念なことに、イスラエルが過去8カ月間ガザで行ってきたことを考えれば、驚くにはあたらない。 もう何の制約もない。国際的な規範に反することへの恐れもない。 国際的道義を恐れることもない。 あるのは、大規模な野蛮さだけだ。 今、イスラエルにとって問題となる指導者は誰でも、容赦なく処分され得る。
殺害の背後にイスラエルの戦略はない。ライシ大統領を排除しても、イランの対イスラエル姿勢は変わらない。イランの抵抗の意志が弱まることもない。むしろ、イランの抵抗は強まるだろう。 政府を支持する民衆を結集させることになる。 イランの指導力が弱まることはない。 イランの指導力を弱めることはない。 それは単に殺人のための殺人である。 殺せるから殺す。
それは、ボスのオスゴリラがライバルのゴリラを支配するのと同じようなものだ。 モサドの長い腕は、どこにいても敵に届くことを証明したいだけだ。 神の「強い手と伸ばした腕」を描写する聖書の一節のように、モサドは誰が死ぬか、どう死ぬか、いつ死ぬかを遠慮なく決定するところを示したいだけだ。
イランの大規模な報復を防ぐ唯一の方法は、イスラエルの指紋が(まだ)検出できないことだ。数日以内に、イラン当局は何が起こったかを知るはずだ。 イスラエルが爆弾やミサイルを使ったのであれば、それは明らかになるはずだ。 とはいえ、今回の攻撃は秘密裏に行なわれたため、イランは自制するかもしれない。
米国は何が起こったかを確実に知っている。 私は国務省、国防総省、NSA(国家安全保障局)に、この事件に関するアメリカが知っていることについて問い合わせた。回答があれば更新する。
私が書いたこの記事は、この地域全体を不安定化させ、ここ数年で見たこともないような血に染める可能性のある爆弾記事である。 信憑性の高い情報源と強力な状況証拠に基づくものではあるが、(明白な理由により)まだ独自には検証されていない。
RAISI
The plot thickens - as it should.
Elijah Magnier - who is a very good analyst - asks all the right questions:https://t.co/mikyiOjLtc
Yet everything remains conditional.
Here we go a step further: a “highly credible" Israeli security source openly boasting that “any…
— Pepe Escobar (@RealPepeEscobar) May 23, 2024
(上記Xの翻訳 )
ライシ
筋書きはますます複雑になる。
イライジャ・マニエは非常に優れた専門家である。彼は、あらゆる正しい疑問を提出している: https://t.co/mikyiOjLtch。
しかし、すべてが条件付きのままである。
さらに踏み込んでみれば、イスラエルの 「信頼性の高い」 安全保障情報筋は、「どんな場合にも... 」と公然と自慢している。
- ペペ・エスコバル (@RealPepeEscobar) May 23, 2024
2024年5月19日、イラン空軍のヘリコプターがイラン東アゼルバイジャン州ヴァルザカン郡ウジ村付近に墜落し、乗員全員が死亡した。何が起きたのか?イランはこの損失からどう立ち直るのか?イランとこの地域の将来にとって何を意味するのか?中東・北アフリカ取材35年の経験を持つ戦場特派員で政治専門家のイライジャ・マニエを迎え、この悲劇を分析し、コメントする。
ライシ大統領を乗せたヘリコプターに何が起こったのか?
イライジャ・J・マニエ
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