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オレンジ革命から始まるウクライナにおける米国防総省の生物兵器の研究開発
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202406020000/
2024.06.02 櫻井ジャーナル
アメリカではアントニー・ブリンケン国務長官に限らず、マイク・ジョンソン米下院議長やマイケル・マッコール委員長もアメリカ製兵器でロシア領の深奥部を攻撃するべきだと主張している。
ヨーロッパではフランスのエマニュエル・マクロン大統領の攻撃的た発言が目立ったが、ノルウェー人でNATO事務総長のイェンス・ストルテンベルグはウクライナがロシア領内の標的を攻撃するための武器の使用を許可するようNATO加盟国に求め、やはりノルウェーのエスペン・バルト・エイデ外相は西側諸国からウクライナに提供された武器の使用に制限を設けるべきではないと述べた。またフィンランドのアレクサンダー・シュトゥッブ大統領は「国際法の範囲内」であれば、西側諸国から提供された武器でウクライナ軍がロシア領土を攻撃することに問題はないと語っている。
それに対し、ウラジミル・プーチン露大統領は5月29日、長距離精密兵器は偵察衛星の情報がなければ使用できず、その情報を処理する専門家が必要だと指摘した。
偵察衛星の情報はアメリカなどウクライナ以外の国から提供され、その情報を処理する専門家はウクライナ人である必要はない。すでに、西側から提供された兵器を動かすためにアメリカ/NATOから軍人が入っていると言われている。こうした点からもロシア領の深奥部に対する攻撃はNATOによる攻撃と見なしうるということであり、ウクライナの外も攻撃目標になりうるというわけだ。
アメリカ/NATOが一気に追い詰められたのは2022年2月にロシア軍がウクライナを攻撃し始めてから。攻撃の理由はアメリカ/NATOを後ろ盾とするウクライナ軍がドンバス(ドネツクやルガンスク)の周辺に集まって砲撃を激化させ、軍事侵攻する動きを見せていたことにある。
アメリカのバラク・オバマ政権がネオ・ナチを使ったクーデターでビクトル・ヤヌコビッチ政権を倒したのは2014年2月だが、その時点ではクーデターに反対する国民は少なくなかった。軍や治安機関メンバーの約7割が離脱、一部は反クーデター軍に合流したと言われている。そこでクーデター体制の戦力を増強させる必要があった。
アンゲラ・メルケル元独首相は2022年12月7日、ツァイトに対して「ミンスク合意」は軍事力を強化するための時間稼ぎだったと認めた。その直後にフランソワ・オランド元仏大統領はメルケルの発言を事実だと語っている。アメリカ/NATOは8年かけてウクライナの戦力を増強した。
こうしたことからウクライナでの戦闘は2014年に始まると言われているのだが、アメリカがウクライナを属国化したのはその10年前。つまり2004年11月から05年1月にかけて西側は「オレンジ革命」を仕掛け、ヤヌコビッチの大統領就任を阻止しているのだ。そしてアメリカの手先で新自由主義者のビクトル・ユシチェンコが大統領に就任したのだが、貧富の差を拡大させる新自由主義的な政策に国民は怒り、2010の大統領選挙でヤヌコビッチを選んだ。アメリカの国防総省がウクライナで生物兵器の研究開発を始めたのはウクライナがアメリカの属国になった2005年のことである。
ウクライナでアメリカ国防総省が生物兵器の研究開発を始めていることは前から問題になっていた。ディリヤナ・ゲイタンジエワによると、ドニプロ、ミコライフ、リビフ、ウジホロド、テルノポリ、ビンニツヤ、キエフにも施設があり、各研究所は2010年から13年の間に建設されたという。2013年にはハリコフ周辺にレベル3のバイオ研究施設を作ろうとしていると訴えるリーフレットがまかれている。
しかし、詳しい情報が出てきたのはロシア軍がウクライナを攻撃した後のこと。その攻撃のターゲットにはドンバス周辺に集まっていたウクライナ軍、軍事基地、そして生物兵器の研究開発施設が含まれていた。ウクライナにはアメリカ国防総省のDTRA(国防脅威削減局)にコントロールされた研究施設が約30カ所あったのだ。ロシア軍はウクライナ軍の司令部や生物兵器の施設から機密文書を回収し、分析し始めた。
その文書を分析した結果は最終報告書という形でロシア議会が2023年4月に発表、その報告書の180ページから181ページにかけて次のように記述されている。
「アメリカは人間だけでなく動物や農作物も標的にできる普遍的な遺伝子操作生物兵器の開発を目指している。その使用はとりわけ敵に大規模で回復不可能な経済的損害を与えることを前提としている。」
「避けられない直接的な軍事衝突の可能性を見越して、秘密裏に標的を定めて使用することで、たとえ他の大量破壊兵器を保有している相手であっても、アメリカ軍が優位に立てる可能性がある。アメリカ軍の戦略家によれば、ある特定の時期に、ある特定の地域で、異常な伝染病を引き起こす可能性のある生物学的製剤を、秘密裏に、かつ標的を定めて使用した場合の結果は核の冬に匹敵する可能性がある。」
この「万能生物兵器」の特性が日本で治験が始まった「レプリコン・ワクチン(自己増幅型COVIDワクチン)」に似ていることは本ブログで繰り返し書いてきた。アメリカの国防総省は日本で生物兵器を生産し始めたのかもしれない。
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