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日本は力を失いつつある米国に追従して一緒に堕ちていくのか 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/334485
2024/01/10 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
21世紀の“超”のつく経済大国は、この中国、米国、インドの3カ国しかない(左から中国の習近平国家主席、バイデン米大統領、モディ印首相)/(C)ロイター
旧知のベテラン野党議員は勉強家で、たまにしか会わないがそのたびに新しい情報や視点を与えてくれる貴重な存在である。先日はこんなふうに語り始めた。
「IMFの購買力平価によるGDPランキングの統計を眺めていて、いろいろ気付くことがあった。1つには、21世紀の“超”のつく経済大国は中国、米国、インドの3カ国しかないということだ。この3カ国の世界GDPに占めるシェアは18.4、15.5、7.1の計41%に上る。この3カ国が仲良く出来るかどうかはともかく、少なくとも上手に折り合いをつけて共存していかない限り、世界の平和も経済安定もない。米国や安倍・麻生派の残党が、中国とインドの間にクサビを入れて《米日印に韓豪も加えた民主主義連合で中露の専制主義集団を包囲する》とか言っているのは、冷戦型思考から逃れられない者のたわ言にすぎない」
日本はどの辺に位置するのか?
「日本は今のところインドに次ぐ第4位だが、GDPシェアは3.8で、その後にドイツ3.3、ロシア2.9、インドネシア2.5などが連なる第2グループだ。しかもそれは今現在の話で、2050年予測のどれを見ても、中国、インド、米国の比重はますます大きくなる一方、4位以下にはインドネシア、ブラジル、ロシア、メキシコなどが浮上し、日本はドイツ、イギリスと共に10位以内の一番下に追いやられる。そういう大きな世界史の必然の流れの中で、米国はすでに2番となり、やがて3番にずり落ちていくが、それをどう考えたらいいか分からずにパニックに陥りつつあるのが現実だ」
米大統領選は「悪魔の選択」に
実際、間もなく予備選が始まる米大統領選の様子を見ても、認知機能に問題があると疑わざるを得ない現職と、自分に降りかかった90件以上の訴訟をはねのけることにしか関心のない粗暴な元職との争いという「悪魔の選択」に突き進みつつあるようだ。
それなのに日本はまだ「米国を盟主と仰いでその後ろに付いて行けば大丈夫だ」と思い込み、その言いなりに中国に戦争を仕掛けるつもりかと思われるほどの攻撃的兵器を買い込もうとしている。これでは老大国=米国と共に自分の居場所を見失って地獄に堕ちていくしかなくなってしまうのではないか。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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