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野党結集「政治改革政権」の現実味…立民・泉健太代表の覚悟とリーダーシップが問われる
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/334084
2023/12/29 日刊ゲンダイ
リーダーシップが問われる(立憲民主の泉健太代表)/(C)日刊ゲンダイ
自民党派閥のパー券裏金事件をきっかけに、政権交代が実現するか。
立憲民主党の泉健太代表が、野党各党に「政治改革政権」をつくるための連携を呼びかけている。
泉代表は、憲法改正などで隔たりがある日本維新の会や国民民主党などにも「政治資金規正法の改正は、新しい政権を実現する政策の共通項目になる」と提案。「同じ穴のムジナと見られたくない」と山口代表が裏金問題を批判した公明党にまで、「連立を離脱して政治改革を訴えるべきだ」と秋波を送っている。
「泉代表は政治資金規正法の改正に加えて、維新が主張する調査研究広報滞在費(旧文通費)の改革や、国民民主の看板政策であるトリガー条項の発動なども共通ミッションとして挙げている。ただ、共産党との距離感など、党のスタンスが違いすぎて包括的な政策協定は結べない。立憲とは、政治改革などのワンイシューで手を組むのが限界です」(日本維新の会関係者)
それなら、細かい政策の違いにはひとまず目をつぶり、政治改革の一点で結集してはどうなのか。
終盤に自民党の裏金事件が騒ぎになった秋の臨時国会では、内閣不信任決議案で初めて主要野党の足並みがそろったという“成功体験”がある。
金権自民党には無理
閉会後の20日にも立憲、維新、共産、国民民主、れいわ新選組、有志の会の5党1会派の国対委員長らが会談し、「政治とカネ」に関する閉会中審査を政府、与党に要求することで一致した。少しずつだが、下地はできてきている。
「岸田首相は政治改革を議論する新組織を年明けに自民党内に立ち上げると表明しましたが、腐りきった自民党に任せていたら、クリーンな政治の実現なんてできるはずがありません。時限内閣でもいいから、政治改革のための連立政権を組んで金権政治を根絶するのが野党の責務でしょう。共産党と組むのが嫌なら閣外協力という手もあるし、そもそも今回の裏金問題を暴いたのは共産党なのだから、排除する道理もないはずです。自民党以外のすべての勢力を糾合して政権交代の受け皿をつくれるかどうか。野党第1党の泉代表には、その覚悟とリーダーシップが問われています」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)
年明けの通常国会が「政治とカネ国会」になるのは確実だ。このタイミングなら、「政治改革政権」構想が国民の支持を得られる可能性は高い。
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