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田中真紀子氏は「議員になるな」とダメ出し!閣僚らの「答弁を差し控える」連発は許される?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/333251
2023/12/11 日刊ゲンダイ
市民から拍手喝さいを浴びた田中真紀子氏(C)日刊ゲンダイ
「民主主義は言論ですから、どれだけ分かりやすくしゃべるかだ。しゃべらないで『答弁を差し控えさせていただきます』と。差し控えるというのは、やましいから答えられないんでしょ」
自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーをめぐる裏金問題で、松野博一官房長官(61)や西村康稔経産相(61)など閣僚らがそろって「答弁を差し控えたい」などと繰り返していることに対し、こう一刀両断したのは自民党や民主党で衆院議員を務めた田中真紀子元外相(79)だった。
8日に参院議員会館で開かれた会合に出席した田中氏。「国民はばかじゃない。差し控えてはいけない。だったら、議員になるのを差し控えた方がいい。そんな、すっとぼけた言葉の使い方をしたらだめだ」などと畳みかけ、市民から拍手喝さいを浴びていたが、田中氏の言う通り、閣僚らが国会で繰り返している「答弁を差し控える」は許されるのか。
過去の国会質疑でも閣僚らが「答弁を差し控える」を連発したことがあり、野党議員が日本国憲法の第63条が規定する「国務大臣の議院出席の権利と義務」の解釈について質問主意書を提出。政府は2008年4月の答弁書でこう答えている。
「憲法第63条において、内閣総理大臣その他の国務大臣は、議院で答弁又は説明のため出席を求められたときは出席しなければならないとされており、これは、国会において誠実に答弁する責任を負っていることを前提としていると認識している」
松野氏や西村氏は「誠実答弁義務」に反しているのではないか
「答弁を差し控えたい」と繰り返す松野博一官房長官(C)日刊ゲンダイ
つまり、首相や大臣は「誠実に答弁」する責任を負っている(いわゆる「誠実答弁義務」)と明確に示しているのだ。
もっとも、「個人に関する情報に係るものである場合」「所管外の事項である場合」「他国との信頼関係が損なわれるおそれがある場合」「捜査の具体的内容にかかわる事柄である場合」などは例外的に差し控えることも許容される、ともあるのだが、今回の派閥パーティーをめぐる裏金問題はこうしたケースには当たらないだろう。
松野氏や西村氏は「誠実答弁義務」に反していると指摘されても不思議ではないのだ。
ちなみに憲法63条では「出席の権利と義務」が規定されているが、大日本帝国憲法では「出席の権利」のみを規定。自民党の改憲草案でも、出席の義務を緩和する規定となっている。大雑把に言えば「他に用事があれば出席しなくてもいい」というわけで、今回のような疑惑が発覚しても、出席しなくても構わないということになりかねない。
《憲法を守らない人たちが憲法改正を叫ぶというデタラメ》
《裏金や脱税にもなりかねない違法行為をした人たちが改憲?》
《自民の改憲草案とは不正を犯した人も逃げられる仕組みづくりということ》
SNS上では自民党改憲草案にも批判の声が出ている。
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【ノーカット】田中眞紀子氏らが緊急会見「今こそ政治改革〜政治とカネ」―― 政治ニュースライブ
2023/12/08 日テレNEWS LIVE
田中眞紀子元外務大臣らが会見を行い、その模様をライブ配信しました。
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