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https://www.tokyo-np.co.jp/article/290448?rct=genpatsu
作業員が、「予定外の作業」を勝手にやっちゃって・・・さぁ。まいったわ。
作業員が、「飛散しない」と勝手に判断しちゃって・・・さぁ。まいったわ。
ボルト等で固定されていないホースは、何かの要因で「外れる」ことがあることは、設備の設置者なら容易に予見できる。
そして、ホースが外れれば、当然廃液は飛散する・・・。
普通の感覚、感性を持っていれば、それは、そのシステムの設計不良として、変更をしなければいけない問題だ。
設計品質を含めた厳しい検証がされていないことの証左と言えよう。
高濃度の放射性物質を含む廃液が「飛散するかも知れない」と認識していた東電が、そんな危険な場所で作業をさせていた。
そして、予想通り、廃液は飛散した。・・・(だから「自己判断は駄目だよ」、と言ってたでしょ、と言ったかどうかは分からないが)
東電の責任は如何に。
この事故の場合、被ばくの原因をカッパの不着用とするのは問題のすり替え。
被ばくの原因は、ホースが外れたことによる廃液飛散。
ホースが外れないようにする安全対策処置がなされていなかったことによるもの。
つまりは、東電の「安全配慮義務違反」とするのが正しい判定だろう。。
以下に記事の全文を転載する。
東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の汚染水を浄化処理する多核種除去設備(ALPS)の配管洗浄中に廃液が飛び散った事故で、東電と下請けの東芝エネルギーシステムズ(川崎市)は16日、原因の分析結果を発表した。入院した作業員2人は、過去の作業経験から廃液は飛散しないと考え、ルールで定められたかっぱを着用せず、被ばくにつながったと指摘した。
◆作業優先し「予定外」「ルール逸脱」でも中止せず
両社によると、事故は10月25日に発生。配管の洗浄時間が長引き、高濃度の放射性物質を含む廃液の発生量を抑えようと、当初予定していなかった配管の弁を閉めて洗浄液の流れを抑えた。その結果、配管内の圧力が高まり、廃液をタンクに入れるホースが外れて飛散。タンク近くにいた2人にかかった。監視役の作業員もかっぱ着用を指示せず、予定外の作業員の配置換えや、ホースの敷設ルートの変更もあった。
現場に常駐が必要な作業班長も、作業に当たった3社のうち1社の班長がいなかった。東芝は、現場管理のルール逸脱を認識していたが、作業の実施を優先して中止しなかった。
東電の広報担当者は16日の記者会見で「ルールが守られていなかった。再発防止に努める」と話した。(小野沢健太、渡辺聖子)
記事の転載はここまで。
「ルールが守られていなかった。再発防止に努める」
そこに原因を求めてしまったら、再発防止は到底できない。
労働契約法で規定されている「労働者の安全への配慮」というルールを守らない東電が、自社のルールブックに、「ルールを守れというルールを追記する」ようなものだ。
仮に、作業者の不注意、ポカ、未熟、などなどにより起こるヒューマンエラーにより、結果としてルールが守られていなかったとしても、「労働者の安全」は確保されなければならない。
「労働者の安全への配慮」の欠落。
このまま東電を存続させるというなら、東電の企業文化を根底から立て直す必要がありそうだ。
それが出来ないとしたら、残る選択肢は一つ。
福島民友新聞の本件記事も参考に。
(https://www.minyu-net.com/news/news/FM20231117-819363.php)
記事は最後に以下の様に報じて終わっている。
「・・・元請けの東芝エネルギーシステムズが16日、東電に報告書を提出。作業班長の不在など安全管理上、東電が求めている事項が守られていないことも判明し、今後、東芝が請け負う現場状況を確認する。東電は「(ルールを守るという)認識が薄くなっている」とし、規則の再確認や作業員の再教育を進める。」
下請け企業、現場作業者への責任転嫁が見苦しい。
事故の再発は防げそうもない。
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