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岸田外交「人間の尊厳」は口先だけ…ガザ休戦決議「日本棄権」で情けなさ浮き彫り
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/331291
2023/10/30 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
空爆で倒壊した建物から負傷者を救出するパレスチナ民(C)ロイター
「現地の緊張度は刻一刻と増しており、予断を許さない状況だ」──。イスラエル軍が地上作戦を拡大しているパレスチナ自治区ガザの情勢について、上川外相は29日、そう危機感をあらわにした。しかし、27日の国連総会の緊急特別会合で、日本は「人道的休戦」を求める決議案を棄権。人道危機を目の前にして、何とも情けない判断ではないか。
上川氏は棄権について、「決議案にはガザ地区の人道状況に対処するための重要な要素が含まれ、支持できる内容もあった」とする一方、「テロ攻撃への強い非難の言及がないなど、全体としてバランスを欠いていた」と主張。棄権した理由を「総合的に判断した」とお茶を濁した。
決議案に賛成120カ国、反対14カ国、棄権45カ国という結果を見れば、反対に回ったイスラエルや米国は孤立しつつあり、日本の「バランス重視」にどれほどの意味があったのか疑問だ。イスラエルとの連帯を示したフランスや、EUの一員であるスペインなどは賛成に回った。
中東戦争勃発ならアラブ諸国の石油戦略に巻き込まれかねない
国連演説は何だったのか(岸田首相)/(C)日刊ゲンダイ
高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)がこう言う。
「イスラエルを支持する米国の顔色をうかがいつつ、『棄権』によって恭順な態度を示したところで、日本に利益があるのでしょうか。日本は石油供給の94%をアラブ諸国に頼っています。今後、新たな中東戦争が勃発した場合、アラブ諸国の石油戦略に巻き込まれかねない。どの国が日本に石油を売ってくれるのか予想できない中で、今回採択された決議に賛成していれば、少なくともアラブ諸国との足並みを揃える態度は示せたはず。中東に理解ある西側諸国のうちのひとつ、つまり西側と非西側を橋渡しできる存在として、国際社会でのプレゼンス向上にもつながったのではないか。国際政治のリアリズムに立てなかった結果の判断だと思います」
9月の国連総会で、岸田首相は「『人間の尊厳』に改めて光を当てることによって、国際社会が体制や価値観の違いを乗り越えて『人間中心の国際協力』を着実に進めていけるのではないか」と訴えていた。
「イスラエル軍によるパレスチナへの必要以上に及ぶ攻撃は、明確な虐殺であり国際法違反です。演説通りに岸田さんが人権や人道を重んじるのであればなおのこと、棄権ではなく『人道的休戦』に賛成すべきだったはずです」(五野井郁夫氏)
言葉に責任が感じられない岸田首相のことである。やっぱり、外交も口先だけだ。
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