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タカ派で軽佻浮薄な木原稔防衛大臣という内閣改造人事の危うさ 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/329367
2023/09/20 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
2015年「文化芸術懇話会事件」、即刻木原稔氏は自民党青年局長を更迭となった(当時、会見をする同氏)/(C)共同通信社
大手紙のベテラン政治記者に岸田改造内閣の見どころはどこかと尋ねると、予想外の答えが返ってきた。
「皆さんあまり注目していないと思うが、木原稔の防衛大臣というのは余りに“はまり役”すぎて、危ない。真っ先に舌禍事件か何か起こすんじゃないか」と。
確かに、茂木派の所属ながら安倍晋三元首相に近いタカ派グループの中心の一人で、安倍政権の下では防衛政務官や安保担当の首相補佐官を務めた防衛政策通と聞いている。
「いや、それだけならまだいいんだが、彼は日本会議やその裏を仕切る『日本青年協議会』に直結する、《ド》が付くほどの右翼活動家であり、おまけに腰が軽く考えが浅いタイプの行動派だから、岸田大軍拡を推進しようと張り切りすぎて、やらずもがなの勇み足をするような気がしてならない」と同記者は言う。
なるほど、そう言われてみれば、彼の名が多少とも知られることになったのは2015年6月25日の「文化芸術懇話会事件」だった。ご記憶かと思うが、木原が呼びかけ、自ら代表となってこの日に開かれた初会合では、「保守系文化人に安倍政権の考え方を発信してもらう」という趣旨にふさわしく作家の百田尚樹が講演し、「沖縄の2つの新聞社は潰さなあかん」「普天間基地は田んぼの中にあったのにその周りが商売になるとみんな住み始めた」「基地の地主たちは大金持ち」「沖縄では米兵のレイプ犯罪よりも沖縄人が起こしたレイプ事件の方がはるかに率が高い」などと、およそ文化とも芸術ともかけ離れたけがらわしいデマゴギーを吹きまくり、出席した議員らもこれに興奮し同調して沖縄県民への侮辱と罵倒で大いに盛り上がった。
これが報道されると、さすがに当時の安倍晋三首相と菅義偉官房長官も許容するところではなく、木原は即刻、党青年局長の任を解かれ、文化芸術懇話会はそれっきりで二度と開かれることはなかった。その結末に、この人の軽佻浮薄さがにじみ出ているのである。
ちなみに、木原とその文化芸術懇話会がいかなるものであったかについては、ベストセラーとなった菅野完「日本会議の研究」(扶桑社、16年刊)の116〜120ページにも記述されている。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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