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情報開示訴訟でまさかの「全面敗訴」…赤木雅子さんは意識が遠のき、椅子からずり落ちた 森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/329193
2023/09/15 日刊ゲンダイ
法廷に向かう赤木雅子さん(写真)相澤冬樹
赤木雅子さんが法廷で倒れた。まさかの全面敗訴の判決を聞きながら。
財務省の公文書改ざんで命を絶った赤木俊夫さんの妻、雅子さんの裁判。13日の佐川宣寿元理財局長を相手にした裁判では、佐川氏に法廷で尋問をすべきだという雅子さん側の申請が退けられて結審。判決は12月19日と決まった。これはいい結果は出ないだろう。だが、それとは別に財務省に情報開示を求めた裁判が翌14日に判決を迎える。そこではいい結果が出るだろうと雅子さんは期待していた。
ところが判決は「原告の請求をいずれも棄却する」。
弁護団の予想を覆す全面敗訴。その瞬間、雅子さんは口を開け呆然とした表情であたりを見回した。これは夢ではないの? 傍聴席からも「え〜!」という声が上がる。だが徳地淳裁判長は何もないかのように淡々と判決理由を読み上げる。その内容は、国の「文書があるともないとも明かす必要はない」という主張を、そのままなぞるようなものだ。
そんな、まさか……。一心に耳を傾けているうちに、雅子さんは次第に耳が聞こえなくなってきた。意識が遠のき、原告席の椅子からずり落ち、床にうずくまった。隣にいた松丸正弁護士の膝に頭をのせ、生越照幸弁護士が気遣うように手を伸ばしたが、意識はもうろうとしている。傍聴席からは抗議の声が相次いだが、裁判長は淡々と理由を読み終わると法廷を後にした。最後に傍聴席からひときわ大きな声が響いた。
前日に「なんでやねん!」という声をあげた人物。森友事件追及の火の手をあげた木村真豊中市議その人だった。
判決が終わってもしばらく立ち上がれない雅子さん。記者が差し出したペットボトルの水を口にし、裁判所の車いすでなんとか退廷した。それから1時間、雅子さんは歩いて姿を見せた。
「ご心配をおかけしてすみません。大丈夫です」
まだ願いかなわず、控訴へ
どうする家康? いや、雅子? 弁護団の意見も揺れたが本人は「控訴します」。会見には出られなかったが、文書で意思を表明した。
この裁判の行方はどうなるのか? 先行きは誰にもわからない。ただ、夫が亡くなった真実が知りたいという雅子さんの願いは、まだかなっていない。
相澤冬樹 ジャーナリスト・元NHK記者
1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。
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