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マイナ保険証「割安加算額」の落とし穴! 非のない患者と医療機関に“いわれのない負担増”は大問題だ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/325601
2023/07/06 日刊ゲンダイ
集中企画・マイナ狂騒(12)
“ポンコツマイナ推進3大臣”揃い踏み(左から松本剛明総務相、加藤勝信厚労相、河野太郎デジタル相)/(C)日刊ゲンダイ
「大変申し訳ない」──。5日の衆院閉会中審査で河野デジタル相は一連のマイナカードのトラブルについて陳謝したが、火種は尽きない。医療費負担をめぐって新たな問題が浮上している。マイナ保険証を利用しようとした患者に、“いわれのない負担”が生じる可能性が出ているのだ。
◇ ◇ ◇
マイナカードの普及をもくろむ厚労省は、今年4月から現行保険証を使うと医療費が割高になる“ムチ政策”を拡充させた。マイナ保険証なら初診時の加算は20円(3割負担の場合6円)、再診時はゼロだが、現行保険証を利用すると、初診時60円(同18円)、再診時20円(同6円)と大きな価格差がついている。
割高になるのはバカらしいとマイナ保険証を登録した国民も多いはずだ。
ところが、システムのポンコツぶりが次々と露呈し、マイナ保険証が使えないケースが続出。全国保険医団体連合会(保団連)の最新調査(1万医療機関が回答)によると、システムを運用している8437機関の65%にあたる5493機関がトラブルを経験している。
「無効・該当資格なしと表示」が3640件、「マイナ保険証の不具合で読み取り不能」が1101件、「カードリーダー等の不具合で読み取り不能」が2660件も発生している。
トラブル発生時、「現行の健康保険証を確認してトラブルへ対処」は74%に上る。
厚労省「近く方針を示す」
システム運用の実に65%がトラブル。“読み取り不能”で加算額はどうなる?(C)共同通信社
問題なのは、マイナ保険証を使おうとしたが、システムにはじかれ、現行保険証を利用した場合、初診や再診の加算額は「マイナ」と「現行」のどちらが適用されるのか、ということだ。もし、現行保険証が適用されると、マイナ保険証を取得したのに、患者は割高な料金を請求されることになる。厚労省に聞いた。
「今のところ、医療機関の判断で対応しています。現段階では厚労省からは方針は示していません。現在、過去の支払い分に遡るのかも含めて検討しており、近いうちに基準を示したい」(保険局医療課)
驚くべき回答だ。厚労省が方針を示さないため、本来、どこの医療機関で受診しても一律のはずの加算額が、医療機関によってマチマチになってしまっているようなのだ。
今後、厚労省が割安である「マイナ適用」という方針を示せば、現行保険証の加算額を払った患者は払い過ぎになり、割高の「現行適用」になるなら、「マイナ保険」扱いにしていた医療機関が取り損ねることになる。医療関係者が言う。
「厚労省の方針が示された場合、過去の支払いに遡って請求額を修正するのは実務上、不可能に近い。患者が本当はマイナ保険証を利用しようとしたのか、それとも最初から現行保険証を利用したのか、など記録もなく、検証できません。ただ、過去に遡らないとなると、どこの医療機関で診てもらったかで加算額に差が生じ、患者間で不公平が起きてしまう。どちらにしても大問題です」
このままだと、マイナ保険証を持っているのに従来保険証の加算額を払った患者は、何ら責任がないのに大損を食らうことになる。
「共通番号いらないネット事務局」の宮崎俊郎氏がこう言う。
「医療機関と患者に全く非はなく、政府のカード普及政策と厚労省の後手対応が引き起こした人災です。そもそも、マイナ保険証と現行保険証との間で医療費に差をつけること自体、問題だと思います。システムがうまく回っていない以上、加算額に差を設けるのは直ちにやめるべきです」
このまま突き進めば、河野デジタル相、加藤厚労相、松本総務相の“ポンコツ推進3大臣”は陳謝を繰り返すことになりそうだ。
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