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http://jp.xinhuanet.com/20230705/c25879ccd8b24c5d990031b54e297189/c.html
福島第一原発事故により発生し続ける「汚染水」の海洋放出は、単に日本だけの問題なのか?、それでいいのか?、全地球的問題として捉えた対応が必須なのではないのか?。
そう思いつつ、これを書いている。
「汚染水の海洋放出」を、問題ないと判断する権限が、日本だけに与えられているとするかのような、傲慢不遜な姿勢ばかりが目立つ、それでいて利発な幼稚園児に馬鹿にされそうな非科学的な日本政府の対応。
新華社通信が、福島原発「汚染水」の海洋放出に対する、「中国外交部」の批判と抗議を報じている。
「中国外交部」は、日本の大手メディアが報じることができない視点で、「汚染水」の海洋放出の問題に対する日本政府と、IAEAと、その報告書が科学的ではなく、その欺瞞性を指摘し、日本政府が国際社会の懸念と反対を顧みず、「汚染水」の海洋放出を強行しようとする、不誠実な姿勢と対応を批判している。
以下は新華社通信の記事。誤解を招かないように、全文転載する。
【新華社北京7月5日】中国外交部の報道官は4日、国際原子力機関(IAEA)が東京電力福島第1原発の放射能汚染水の海洋放出計画を巡る包括報告書で、全体として国際安全基準に適合するとの認識を示し、放出後も長期的に監督・モニタリングを続けるとしたことについてコメントを求められ、次のように述べた。
中国は、IAEAが日本の放射能汚染水の海洋放出計画について公表した包括報告書に留意している。われわれの知る限りでは、報告書には評価に参画した各専門家の意見が十分に反映されておらず、関連の結論は各専門家の一致した承認を得ていない。中国はIAEAの報告書が性急に公表されたことに遺憾の意を表す。
われわれは報告書が日本の海洋放出の「護身符」や「通行証」にはなり得ないと考えている。IAEAは権限に制限があるため、日本の海洋放出計画の適法性を審査しておらず、日本の浄化装置の長期的な有効性も評価しておらず、日本の放射能汚染水データの信頼性や精度も確証していない。関連の結論には比較的大きな限界性と一面性が存在する。われわれはグロッシ事務局長が、日本政府の要請に応じてIAEAが審査・評価を実施することは日本の海洋放出の裏書きでは決してないと述べたことに留意している。
日本は経済的コストへの考慮から、国際社会の懸念と反対を顧みず、放射能汚染水の海洋放出に固執し、太平洋を「下水道」にしようとしている。報告書の内容がどうであれ、日本が今後30年間、百万トン以上の福島の放射能汚染水を太平洋に放出し続けることは変えられない。日本の浄化装置は長期的な有効性を維持できるのか。国際社会は基準超過の放出を迅速に把握できるのか。放射性核種の長期的な蓄積と濃縮は海洋の生態環境や食品安全、公衆の健康にどのような影響をもたらすのか。IAEAの報告書には、これらの問題に対する答えは一切なかった。
12年前、日本は福島原発事故で世界中から支援を受けた。12年後、日本は放射能汚染のリスクを全人類に転嫁することを選んだ。国連海洋法条約は海洋環境の保護・保全を義務付けており、1972年に採択されたロンドン条約は海上人工構造物を通じた放射性廃棄物の海洋投棄を禁止している。日本のやり方は国際的な道義・責任と国際法の義務に違反している。
中国は日本が放射能汚染水の海洋放出計画を停止し、科学的かつ安全で、透明性の高い方法で処理するよう改めて促す。日本が独断専行するなら、全ての責任は日本が負わなければならない。中国は日本がIAEAに協力し、日本の隣国など利害関係者が参画する長期的で国際的なモニタリングメカニズムを早急に構築するよう促す。
記事は以上。
記事中、
「・・・われわれはグロッシ事務局長が、日本政府の要請に応じてIAEAが審査・評価を実施することは日本の海洋放出の裏書きでは決してないと述べたことに留意している。・・・」
と述べているのは、どういう事なのか。
次の記事を参考として転載する。
「包括報告書は日本の汚染水海洋放出への「裏書き」ではない IAEA」
jp.xinhuanet.com/20230705/ee6de5c97aa442a88777d50b85087b26/c.html
【新華社東京7月5日】国際原子力機関(IAEA)は4日、日本の福島放射能汚染水海洋放出の安全性に関する包括報告書を発表し、放射能汚染水海洋放出に対する「推薦」や「裏書き」ではないと強調した。
IAEAのグロッシ事務局長は同日、東京で岸田文雄首相に包括報告書を手渡した。グロッシ氏は前文で、福島第一原発の処理水の海洋放出は日本政府の「国家的決定」だとし、「この報告書は政策の推薦でも、裏書きでもない」と強調した。
同報告書はまた、扉ページの声明で、報告書の提示した見解は必ずしもIAEA加盟国の見解を反映しているわけではなく、「IAEAとその加盟国は、この報告書の利用によって引き起こされるいかなる結果に対しても責任を負わない」と強調している。
グロッシ氏はその後行われた記者会見で、海洋放出の決定はあくまでも日本政府の決定だと重ねて表明し、IAEAは福島に現地事務所を設置し、長期的に海洋放出状態を監視するが、他国の監視参加を認めるかどうかは日本政府の決定にゆだねられていると述べた。
グロッシ氏は、日本外務省の招きで4日から7日まで日本を訪問し、福島第一原発も視察する予定。福島放射能汚染水の海洋放出問題における日本の独断的なやり方は、日本国内や太平洋沿岸地域、国際社会からの強い反対と疑問を引き起こしている。
記事は以上。
IAEAのグロッシ事務局長は、自身の無責任さを隠そうともせず、日本政府が、報告書を盾に強行しようとしている「汚染水の海洋放出」の決定には、一切関わりないとし、「汚染水の海洋放出」がもたらす、地球上の生命へ及ぼす「破滅的悪影響」にも一切責任は負わないと明言する。
何のための「報告書」なのかと言いたいが、IAEAのグロッシ事務局長の正直な思いなのだろう。
日本政府が、この報告書を「免罪符」あるいは「錦の御旗」にしようとしていることは、万人に見透かされている。
僅かの金で、「こんな悪事に加担して、責任を負わされてたまるか!」といったところだろう。
「だれも責任は取れない。」
にも拘らず、安全性に対する科学的根拠も示すことができない、そんな人類に対して許されない暴挙を、愚かな日本の指導者は、立ち止まる事さえせずに、ひたすら突き進む。
「誰も責任は取れない。」
「誰も責任を取るつもりもない。」
この暴挙の責任を、私たちは、誰に問えばいいのか。
記事中には、「・・・日本が今後30年間、百万トン以上の福島の放射能汚染水を太平洋に放出し続けることは変えられない。・・・」
と書かれている。
この30年という年数はどこから出ているのか。・・・良く分からない。
単に、日本政府と東京電力が福島第一原発から溶け落ちた燃料デブリを全て取り出し、廃炉を完了するまで30〜40年と見通す「夢物語」から出てきた数値だとすれば、日本政府と東京電力の欺瞞を糾弾しなければならないだろう。
事故からすでに12年が経過している。
これまで、一片の燃料デブリも取り出すことは出来ていない。
取り出す方法も皆目・・・。
今では誰も触れようとしないが、現場では既に「雲を掴むような話」になってはいないか。
半永久的に取り出せないことを考慮した危機管理と対応が必要ではないのか。
「危機管理の要諦」は、いまさら言うまでもない。
「汚染水」の海洋放出を強行すれば、何れは、世界各国が日本へ損害賠償を請求してくるに違いない。
そうなれば、天文学的な損害賠償請求額を前に、日本と言う国はあっという間に破綻するだろう。
この暴挙の責任を、私たちは、誰に問えばいいのか。
黙っていれば、この暴挙の責任は、結局私達日本国民が負わされることになる。
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