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“身内びいき”岸田総理の自宅に土地不法占拠疑惑 「岸田さんから謝罪はない」
ライブドアニュース 2023年6月7日 配信
https://news.livedoor.com/article/detail/24381808/
「泣く泣く引き下がるしかなかった」
公私混同の極みとも言うべき「公邸忘年会写真」が明るみに出ながらも、一度は息子の翔太郎秘書官(32)を続投させようとした岸田文雄総理(65)。結局、批判に抗しきれず更迭せざるを得ない事態に追い込まれたが、岸田総理の「身内びいき」の姿勢が浮き彫りとなった格好だ。そんな折も折、岸田総理に新たな「身内利益優先疑惑」が浮上。なんと、一族で土地を“不法占拠”しているというのだ。
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「こちらは泣く泣く引き下がるしかなかったんです。岸田さんからは謝罪の言葉ひとつありません」
と、半ばあきれながら語るのは、岸田総理の地元である広島県広島市のとある寺の住職だ。この寺は、岸田総理の私邸のすぐ近くに位置しているが、一体なぜ、ご近所さんである住職はこう嘆くに至ったのか。その背景には、50年以上にわたり、岸田家から何ら解決策が提示されずに放置され続けてきた土地トラブルが存在するのだった。
広島市街を見下ろす小高い丘で、桜の名所として知られる「比治山公園」の一角に岸田総理の私邸はある。1階部分だけで300平方メートルを超える豪邸だが、その土地はもともと総理の祖父で元衆議院議員の岸田正記氏(故人)が1919年に購入したものだった。
正記氏は政界引退後の1960年、同地に建てた自宅を改造して「比治山遊園」という宿泊施設付きの「健康センター」を開業する。土地トラブルはこの時から始まった。
「勝手に山を切り崩して…」
先の住職が言う。
「比治山遊園を造るときに正記さんが勝手に山を切り崩して、ウチの寺との境界線の土地をならしてしまったんです。後から公図を見比べると、遊園が一部ウチの土地を使っていたことが分かりました。向こうは地元の有力者。こちらは当時、女手ひとつで寺を切り盛りしていて、強く出られなかったと聞いています」
要は境界線があいまいなのをいいことに、土地の一部を無断で「流用」してしまったということになる。その「所有者」がこのあと替わっていったことも話をより複雑にしてしまったようだ。
開業の翌年、正記氏の急逝に伴い比治山遊園の経営権や一帯の土地は正記氏の妻とその息子、岸田総理の父である元衆議院議員の文武氏(故人)に相続される。
そして75年には、経営権や土地などが妻と文武氏から「福山空港株式会社(後に五徳屋に商号変更)」なる会社に売却される。この会社は常石造船の2代目社長が設立したものだ。常石造船は広島県福山市に本社を構える大手の造船会社。2007年には、常石造船が中核となり、「ツネイシホールディングス」という持株会社が作られるが、創業以来今日に至るまで、代々「神原家」が経営トップの座を世襲している。
この神原家は、やはり広島県選出の宮沢喜一元総理(故人)の縁戚にあたる関係にあり、さらには宮沢元総理の弟のもとに文武氏の妹が嫁いでおり、宮沢家と岸田家も近い関係にある。つまり神原家、宮沢家、岸田家は「身内」なのだ。
“楠が生えている場所はウチのもんなんじゃ!”
その後、80年ごろに比治山遊園の経営権と土地の所有権は五徳屋に移り、その数年後に閉園して料亭に生まれ変わるのだが、この頃、先の住職は五徳屋に直接抗議を行っている。
「私から土地についての経緯を説明したところ、五徳屋から弁護士が2人来て、公図やら何やらを広げて、“戦後の払い下げの時からここの土地はこっちのもんだ”ということを言われました。2回目に弁護士が来た時はがなり立てるようでした。こっちも裁判するような金はなかったし、泣き寝入りするしかなかったんです」(住職)
岸田総理の父、文武氏とも直接話したことがあったというが……
「とられてしまった土地に生える楠を指して“ワシが子どもの頃に登った木だから、この楠が生えている場所はウチのもんなんじゃ!”と文武さんは主張してきました。政治家だからですかね、あまりに強引な話でした」(同)
90年には、文武氏が、五徳屋が持つ寺近くの土地に自宅を建設。それが現在の岸田総理の私邸である。その後、五徳屋は10年に解散し、廃業。一帯の土地や比治山遊園だった建物は同年にまとめて五徳屋からツネイシホールディングスに売却されたため、総理の私邸は同ホールディングスが持つ土地の上に立っている格好だ。要は借地である。
口封じの和解金
この土地がツネイシ所有となってほどなく、住職のもとにツネイシの社長から電話がかかってきたという。
「社長が“私も同じ宗派の寺に帰依してるんです。こうなっているのは忍びないから、土地問題を解決させてください”と言われ、信心深くていい人だと思ってね。当時の寺の総代と二人で福山の会社に会いに行ったんです。そこで50万円くらいかな、和解金として払うと言われ、納得して帰りました」(同)
不動産に詳しい弁護士によれば、
「他人の土地を勝手に占有したとしても、20年たつと時効取得といって、所有権が認められることになります。となると、所有権を獲得した企業側は賠償金を払う必要もありません。今回、金銭を払ったということは相手方に騒がれないよう、紛争を避けたいという意図があったのでしょう」
ということなのだが、これではまるで“不法占拠”したうえで時間を味方につけて、自らに有利な状況を作ったのと同然ではないか。「和解金を受け取った以上は仕方がない」という向きもいるかもしれないが、住職は金を求めているわけではない。現状をこう嘆く。
「今も岸田邸の周りには、常に警官が4〜5人張り付いています。雨の時は彼らに軒を貸したり、車を停めさせてあげたりと協力しているのに、岸田さんからはありがとうの“あ”の字もない。ずいぶん前に、奥様の裕子さんに土地トラブルを説明した時は黙って帰ってしまいました。解決した時も岸田さんからは謝罪さえありませんでした」
やはりここからも見えてくるのは「身内への甘さ」ばかり――6月8日発売の「週刊新潮」では、岸田総理一族の土地“不法占拠”トラブルを詳しく報じる。
https://www.dailyshincho.jp/article/2023/06071232/
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