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今年もまた、最低賃金を引き上げるのか
7年近く連続して上げて来たが、景気に対してなんの効果もなかったではないか。それどころか企業がさらに苦境に陥り、デフレがより深刻化している。
何の効果もないのにまだやるの。政治家が単に大衆受けを狙って、しているだけだろ。
しかも、あろうことか、最低賃金1500円まで上げるって。上げても無駄だ、景気は良くならず、企業の付加価値は低下し、倒産が増え、企業がなくなっていく。よりデフレを強化してるのだ。まともな経済学に基づいた政策をしてくれ。雰囲気や、善かれではだめなのだ。
もともと、デフレ下で最低賃金の引き上げを企業に強制する事は、生産量の増大となって返ってくる。それはデフレ下の生産増となり、収穫逓減の法則から、さらに付加価値が減少し、より資金が不足し、デフレ不況が深刻になる。もうこんなこと35年間もやってるよ。
さらに今まで日本の経済学者や、経済専門家といわれる人達、あるいは政治家が、いつも口にする言葉がある。
「日本は生産性が悪いから、賃金が上がらない。」と、これをもし本気で言ってるなら、最低賃金の引き上げに反対するのが当たり前だろ。
なぜなら、最低賃金の引き上げは、企業のコスト増に過ぎないからだ。それも強制的なので、売上が伸びていない企業にも適用されるから生産性など上がるはずがないではないか。(これは最低賃金の賃上げにより消費が増えるからチャラになるなどというものではない、企業へ負担を掛けると、コスト増となり、企業は、それを補うためより生産増に進むため、より低付加価値化するのだ。)
これはまた円安による輸入原材料の高騰にも言えることだ。企業のコスト増になり、生産性など上がる分けがない。
消費税の引き上げも同じ。製造コスト増と、消費者の調達コスト増になり、購買力、生産性ともに低下する。
日本の悲劇(外国から見れば喜劇)は、今までやったことが、何の効果もないのに何回も何回も繰り返しやり続けられることだ。
最低賃金の引き上げも7年連続して続けられている。何も考えず規定路線のようになってしまった。
7年連続50円ずつ最低賃金が引き上げられると、どんな現象が起きているだろうか。始めは700円ぐらいから始まった。
時給が800円の人、900円の人1000円の人
で、それぞれ年数や、技術、能力により違っていたものが、7年も連続でやるとほぼ、一律1000円になってしまった。
労働者側から見れば、能力が違うのに同じ給料かとなり、働き意欲がそがれる。消費者側から見れば、同じものが、より高くなっていたり、より品質が悪くなったりする。不良品を買わされるはめになる。
経営者側から見れば、来年も上がるだろうし、1500円まで上げるなら、能力の違いで上げる必要がない、どっちみち上がるのだから。一緒でいいやろ、来年も上がるのだから労働者側にも損はない、となる。
そして多くの労働者が最低賃金となり、企業全体の労働賃金の平均値が最低賃金に近づく。
メディヤや、政府の論調は、賃金が消費者物価を上回り、実質賃金がプラスになれば景気が回復するという方向にもっていってるが、果たしてそうなのか。
国民負担や、ローン返済、などで、十分な生産量に見合う消費ができなければ、デフレ循環は続いていく。個人消費の増加は、実質賃金がプラスか否かとはさほど問題ではない。デフレを補うだけの消費が増えたかどうかで決まるのだ。
日本の場合、デフレ下で消費者物価が下がり、実質賃金がプラスになっても、GDPが一向に成長しなかった実績がある。
最近の動向として財務省や政府は、今まで自分たちの間違った成長戦略の失敗を覆い隠すため、企業が賃金を上げなかったから、自分たちの政策がうまく機能しなかったという方向に誘導し始めている。
賃金の引き上げの強制を正当化したいようだ。産業つぶしを正当化されてはたまったものではない。
ではどうすればいいのだろうか、
円安による物価高騰による困窮者を救わなければならないが、しかし企業が潰れ、デフレがひどくなるのが困るのだ。
これは最低賃金の引き上げ分を企業に負担させるからうまく行かないのだ。生産性が悪くなり、生産増がより低付加価値化を招く。
最低賃金の引き上げは、経済政策としてより、福祉政策として実施する方が良い。
そして最低賃金の引き上げ分を、国なり、地方公共団体が持つこと、これが大事だ。企業に負担させなければ、生産性が悪くなることもなく、コストアップにもならず、売上の増加が素直に生産量の増大となって、それがデフレ解消策になっていく。
例えば今までの最低賃金が900円としよう、今回1000円にするのであれば、その差額100円を国や、公共団体が負担するのだ。その仕組みを作ることが、大事である。
デフレの解消は、生産量に比べ不足している消費を増やすことに尽きる。消費者の負担を減少させたり、補助金を助成することにより、消費者の消費量に合わせた生産量にすることがデフレ脱却の道である。
最低賃金の引き上げ分を国が負担すれば、すばらしいデフレ解消策となろう。
今時まだ企業性悪論では、情けない。共産主義や社会主義の時代ではないのだ。優良な産業がなくなれば、借金を返せなくなるのだ。産業をつぶしてどうする。
今年の秋の最低賃金引き上げは、国が負担せよ。それがデフレ解消の最善策だ。
一言主
https://siawaseninarou.blog.so-net.ne.jp/
http://www.eonet.ne.jp/~hitokotonusi/
参照のこと。
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