http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/810.html
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https://www.chunichi.co.jp/article/664656?rct=politics
聞きなれない言葉がタイトルに使われている記事。
「同志国軍」
一体どういうことか?
気になったので転載した次第。
記事の内容は、以下の通り。
「政府は、日本の安全保障環境の改善に生かすため、民主主義や法の支配といった価値観を共有する「同志国」の軍に資機材などを提供し、能力向上を支援する無償資金協力の枠組みを新設する。非軍事分野に限定してきた政府開発援助(ODA)とは別枠で、4月中に国家安全保障会議(NSC)で制度を決定。夏ごろフィリピン軍への沿岸監視機材の供与に関して合意する方向で調整を進める。複数の政府関係者が1日、明らかにした。
東・南シナ海で軍事活動を活発化させる中国への対応を念頭に、東南アジアなどの途上国の軍を直接支援し、抑止力向上を図る狙いがある。ただ中国との関係が深い国も多く、思惑通りの効果を得られるかは不透明だ。
新制度の名称は「政府安全保障能力強化支援(OSA)」。政府は昨年12月に閣議決定した国家安全保障戦略に、同志国軍への協力枠組みの新設を明記しており、その具体化となる。
協力対象は、国際紛争に直接関わらない分野に限定される。」
記事の転載は以上。
どうもおかしい。
言っていることと、やっていることの「ちぐはぐ」感が半端じゃない。
相手を「同志」と呼ぶ場合は、文字通り、「志を同じくしている」と、互いに認め合っている場合にみられる。
「共通の価値観を持っている」ことを「志を同じくしている」とは普通は言わない。
ここでは、真っ先に、安全保障にかかわる日本の「志」とは何かが問われることになる。
それは何か?
憲法前文には、このように記されている。(一部を抜粋)
・・・日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和の内に生存する権利を有することを確認する。
われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる。・・・
抜粋はここまで。
日本の「志」とは、「恒久の平和」を希求することである。
従って、日本が「同志国」と呼び合う相手国も「恒久の平和」を追求する国であらねばならない。
「恒久の平和」を希求する、そんな日本が、「恒久の平和」を追求する国に、軍需品を提供する。
言っていることと、やっていることが「ちぐはぐ」と言うのはこういうことを指している。
本音は違う所に有るのだろう。
日本を「戦争をする国」にすることを「志」とする彼らにとって、今や、兵器の国産化は至上命題となっている。
国内で兵器産業を企業として維持しようとした場合、日本だけの需要では、とても採算が取れないことは明らかだろう。
そのことを解決するためには、、兵器の輸出は必要不可欠な絶対条件となる。
それでも、他国の兵器よりも優れたものでなければ売れるはずも無く、輸出なども叶わない。
その場合、どうすることになるだろうか。
結局は、余剰で困るほどに政府が買い上げ、余剰品の処分先として、発展途上国への協力を名目に、「戦争の道具」を無償提供するとの話が、そんな案が持ち上がる。
今回の記事で報じている「このこと」が、まさにそれだ。
国会で議論された形跡はない。
「・・・政府は昨年12月に閣議決定した国家安全保障戦略に、同志国軍への協力枠組みの新設を明記しており、その具体化となる。」
ここでも、「閣議決定」
「・・・協力対象は、国際紛争に直接関わらない分野に限定される。」
この文章が、何の歯止めにもなっていないことは明らかだ。
言っている方も、聞いている方も、何のことやら理解していないだろう。
理解していない者「同志」で「閣議決定」され、いつの間にか、日本は「戦争をする国」に変貌していく。
非軍事分野に限定してきた政府開発援助(ODA)を逸脱することは、憲法の理念からの逸脱を意味する。
それは、日本人としては、絶対にやってはいけないことだ。
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