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<特別寄稿> 『我が父 文鮮明の正体』を読んでショック!
文芸春秋社より
https://kokuminsinbun.web.fc2.com/101211uc.html
洪蘭淑著『わが父 文鮮明の正体』が発売された。これに先立ち、「文藝春秋」11月号では、
「文鮮明聖家族の仮面を剥ぐ」
と題してその一部が掲載された。
「文藝春秋」に掲載後、統一教会では日曜日の礼拝終了後に、司会者がわざわざ参加者に対して、本が出版されること、さらにマスコミが騒ぐかもしれないので動揺しないようにと呼びかけ、この本を読むと“霊人体”が汚れるから読まないようにとも付け加えていた。
10年程前に教会本部で、文鮮明の長男、孝進と出会ったことがある教会幹部の話によると、
「幹部集会で、激しい口調と素振りで日本の幹部を怒鳴りつけていた。あの姿を思えば本の内容は大体で事実だろう」と語っている。
孝進は世界原理研究会の会長も務めていた。当時、原理研究会は“純潔キャンペーン”を行っていたが、当の指導者が乱れた性関係に明け暮れていたとは、笑うに笑えない話だ。
統一教会は過去に霊感商法報道を行った朝日新聞、朝日ジャーナルに無言電話を組織的に行い、報道機関の機能停止を図ろうとしたこともある。
4年前には山?ア浩子脱会問題で抗議集会、デモ、機関誌での反論を過激に行ってきた。これまでは事実に対しても虚言で反論していたのに、今回はどうした事か。
この本の内容は、熱心な信者にとってあまりにも衝撃的な内容である。信者にとっては文鮮明とその家族は、神の具現化された人であり、いわゆる神格化されている存在だからである。
文鮮明とその家族は、再臨のメシアであり、真の家族である。
それが麻薬、乱れた性関係そして暴力ときては、言うことと現実が余りにも違いすぎる。信者の抱く理想を、文鮮明とその家族自らが破壊している。歪んだ文一家の現実があからさまにされた今、いくら信者の前で理想を説いても説得力に欠けてしまう。
信者は勿論、文鮮明とその家族についても、当面一番の関心事であり、信仰の根幹に関わることなのに、統一教会はなんら反論もしないで時が流れ去るのを待っている。宗教的に重大な問題に結末を付けないでいると、教会の歴史にいつまでも汚名を引きずる事になるだろう。それとも、何らかの評価を下せば、それが文鮮明の逆鱗に触れることを恐れているのだろうか。
今の統一教会には、文鮮明の指示による金集めと水増しされた会員の拡大しかなく、既に統一教会の幹部には、真理を深求する真摯な姿を見る事はできない。
合同結婚式はじめ様々な統一教会系の組織が行う世界会議は、世界のためでもなく、また、信者のために行われているものでもない。ただ文鮮明のパフォーマンスのために行われているにすぎない。
過去においては勝共活動で一定の評価を受けたことがあるが、現在の北朝鮮にすりよる姿勢は、オウム真理教に対すると同様の警戒が必要ではないか。今後益々、統一教会は宗教的にも政治的にも、その力を失い水増しされた会員だけが増えていくだろう。
共産党が党内に存在しない民主主義を好んで使うことと同じように、統一教会が真理だの、真の父母、真の家庭と叫ぶのは、外向けであることが分かる。
個人崇拝と独裁的な組織に腐敗はつきものである。日本の統一教会も幹部の腐敗は相当なものらしい。初代の久保木元会長と暴力団との関係、秘書との女性関係、ハッピーワールドの古田元男元社長の不正蓄財等も長年、噂されている。
今後は、統一教会の資金がどのように集められ、どのように使われたのか明らかにされなければならない。
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