だから、２さんが引用している木谷元判事のような信頼感は全く持てないのだが、ともかくまともな判決を出してくれた。望むらくはもっと早く、特に被告の長期にわたる苦難と年齢を考えると、結論を出して欲しかったが、これが精一杯だったのだろう。

冤罪がなくならない大きな原因の一つが、マスゴミの検察広報室化だ。ゴーン事件もそうだったが、足利事件の管家さんの無罪が立証された時、"おじさん"に人気のあった有名女子アナがリモートインタビューで猫撫でヴォイスで「管家さ〜ん、よかったですね〜〜」と呼びかけた。彼を長年犯人と決めつけて放送してきたことへの言及は一言もなかった。プレスティチュート(プレスは報道、プロスティチュートはヨタカ)とはよく言ったものだ。

今でも、毎日の刑事事件報道でを見ていると、全て警察・検察情報を「...とのことです。」と放送している。しかも、大半は、証拠どころか全く根拠を示さず、犯人視報道している。これで冤罪がなくなるはずはない。

＞検察が収集した証拠が裁判で開示されないことが事件の真相解明の大きな障害になっている。これは、制度的、構造的な問題だ。

全くそのとおり。そしてマスゴミが検察・警察の手下になっていることが最大の問題だ。

少しは頭を冷やしたのか？どちらにしろ、日本の「司法」は、「死亡」していて機能しない中で多少は・・・・・・かもしれないが、犯罪度100パーの国家への裁きが下せない制度はおかしい。

その通りだが、その「異常」が、マスゴミによって支えられている。
日本が独立国だと表向きは主張しながら、首都圏の広大な空域を米軍に抑えられている国は他にないが、マスゴミはそれを「異常」であるとは決して言わない。日本自衛隊の司令部が横田米軍基地内に「配置」されるということは、主権の象徴であるところの軍隊指揮権が米軍の支配下にある、ということと同値な「異常」であるのに、マスゴミはその「異常」を決して国民に伝えようとはしない。

2008年末から2009初頭に、全く不当な言いがかり、インネン、露骨な政治弾圧だった陸山会事件が起こされた。当時はマスゴミが陰に陽に応援していたにもかかわらず、麻生内閣の評判は悪く(やることなすことアホだから当然である。当時の日本は現在と違って多少はそういう事実が報道されていた)、マスゴミが「首相の専権」とホザイている解散すら打てず(ギリチョンになって「解散」という名義だけは残したが事実上の「任期満了選挙」であった)、小沢民主党が日本政治史上初の本格的な、選挙による政権交代を実現する可能性が非常に高いと見られていた時期だ。
選挙直前に、有力野党に対して、濡れ衣犯罪嫌疑をかけるのは典型的なバナナ国家で起きる政治弾圧手法だが、当時の特捜、サクマタツヤは、キャメルのコートを着て、２列縦隊の右側先頭にたち、ザックザックと音を立てて行進し、小沢事務所の前で左折し、強制捜査・レイドを強行した。その左折シーンを、事前に準備を命令されていたマスゴミのカメラがローアングルからサクマタツヤが「湾岸警察署」のヒーローのように見えるように撮影し、真実は「冤罪」であるところのものをあたかも小沢が悪人であるかのように演出・振り付けしていた。
サクマタツヤ検察の主張した嫌疑とは何であったか、というと「政治資金収支報告書虚偽記載」だった。具体的には、小沢は秘書のための寮を建てるための資金4億円を、政治団体「陸山会」に貸し付けたのだが、そのことが「虚偽記載」である、と報じられた。ただ「虚偽記載」というだけで何がどう虚偽なのか、具体的な情報は報じられなかった。毎度のことだが、ヌッポン検察は、諸外国の検察のように、どんな重大事件が起きても、逮捕をしても、強制捜査をしても、会見を開いて国民に説明する、ということはしない。手下のマスコミにリークして、好ましいストーリーを流布する。マスゴミは、裏金だの賄賂だの、検察がここまでやるからには間違いなく重大な犯罪事実があるはずだ、という「解説」を怒涛の如く流した。
2009の正月の、第二週だったか第三週だったかのサンデープロジェクトという田原総一郎というプレスティチュートが仕切る番組で、「ああかもしれない、こうかもしれない」と侃侃諤諤、ガチョウ談義をしている時に、ゲスト出演していた郷原信郎がポロッと「今朝、ここに来る前に官報を調べてきたんですけど、4億円って記載されているんですよね」と言った。スタジオの数秒無音状態ののあと、田原が「ええっ、記載されているって？それ本当？じゃあ、新聞は一体何を調べて虚偽記載だなんて言っているんだ、」と自分の調査不足は棚に上げて、出席している各社の記者に矛先を向けた。
その時の、毎日の(故)岸井の言い訳が面白い。「我々、報道が検察とツルんでいるなんてことはありません。緊張感を持って、相手に厳しい質問をぶつけて、相手の表情を見て取材しているんです、」てなことを言った。この通信手法・コミュニケーション手法では、岸井がサクマの部下に、一つのQを発し、相手が表情を変化させることによって、情報をゲットする、ということになる。すると、「４億円」という数値情報をゲットするためにはどのようなQを何回発する必要があるのだろう、ましてや、虚偽記載の意味をゲットするためには、という疑問はスタジオの誰からも提示されなかった。

そして、この虚偽記載の事実どころか意味すら不明のまま、「虚偽記載」という意味不明の言葉だけが「セイジトカネ」というマントラと共に日本列島全てで鳴らされ続けたのである。

長くなったので「虚偽記載」の解明は省略するが、この馬鹿馬鹿しいほど愚劣な冤罪事件は、その本質において極めて重要な政治弾圧であった。それはサクマタツヤだけでは決して実行できず、マスゴミの協力が大前提だった。

それにしちゃ、あそこには唯々諾々だけどね。ま、万軍の主、神には負けるから。