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https://mainichi.jp/articles/20230126/k00/00m/010/077000c
記事の全文は短い。
上記URLに飛んで確認願いたい。
記事は、
「総理は絶対に戦争はしないという決意と確信はあるか。・・・」
という質問から始まる。
記事によれば、
「26日の参院本会議で立憲民主党の水岡俊一参院議員会長は、岸田文雄首相のかつての「政治の師」である古賀誠・元自民党幹事長がインタビューで語った「敵基地攻撃能力を持てば、完全に専守防衛を逸脱してしまうのではないか」との言葉を引用しつつ、反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有などを決めた首相にただした。」
とある。
それに対する岸田首相の答えは、以下のようだったらしい。
「首相は水岡氏に対し、「私が戦争やむなしと考えていることはありません」と色をなして反論。「安保関連3文書に基づく取り組みは、平和国家としての歩みを維持することが前提だ。反撃能力は、必要最小限度の自衛の措置であり、専守防衛から逸脱するものではない」と述べたが、・・・」
・・・・・
この記事の核心は、
「・・・反撃能力は、必要最小限度の自衛の措置であり、専守防衛から逸脱するものではない・・・」
という言葉にある。
本当にそうか?
この言葉を正確に理解するために、最初に、「反撃能力」という言葉を元に戻すのが良いだろう。
過去に日経新聞が、ある記事の中で解説していた記述を引用し、私の「主観」ではないことを担保しておきたい。
「▼反撃能力 :相手のミサイル発射拠点などをたたく能力を指す。政府は相手が攻撃に着手した段階で行使できると想定する。「敵基地攻撃能力」とも呼ばれてきたもの」
「反撃能力」を「敵基地攻撃能力」と、元の言葉に戻して、岸田首相の言葉を書き直してみよう。
「・・・敵基地攻撃能力は、必要最小限度の自衛の措置であり、専守防衛から逸脱するものではない・・・」
さらに解説にある言葉を付け加えると、
「・・・日本政府が、相手が攻撃に着手した段階で行使できると想定する敵基地攻撃能力は、必要最小限度の自衛の措置であり、専守防衛から逸脱するものではない・・・」
となるが、
こう書けば、専守防衛から逸脱しているのは明らかだろう。
岸田首相は、唯一「自衛の措置」であることをもって、「専守防衛から逸脱するものではない」・・・と言っているに過ぎない。
しかし、「自衛の措置」とは言うものの、そのこと自体が岸田首相の「主観」に過ぎなく、近隣諸国からすれば、何ら意味を持たない。
過去の侵略戦争も、「自衛」という口実のもとで正当化し、実行されてきたことは、歴史が証明している。
旧日本軍においても、例えば、
盧溝橋事件
1937(昭和12)年7月7日、北京郊外の盧溝橋付近で日本軍と中国軍が衝突し、日中戦争の始まりとなった事件。
日本軍への発砲をきっかけに交戦状態となったが、誰が発砲したかについては現在も定説はない。
日本政府(近衛文麿内閣)および軍中枢は「自衛権の発動を口実」に陸海軍を増派、
事実上の戦争となったが、宣戦布告は行わず、当初は北支事変と称し、戦闘が上海に拡大した後の9月に支那事変と命名した。
(世界史の窓より抜粋)
過去のすべての侵略戦争が、「自衛」を口実に行われてきたと言っても過言ではない。
「専守防衛」という言葉に使われている「防衛」は、「侵略」の対極にある行動形態をあらわしており、客観的な言葉として使われている。
すなわち、「侵略」と「防衛」とは次のような関係にある。
軍事学において戦争はその作戦戦略の差異を主体別に見て、「侵略」と「防衛」の「二つの作用が衝突して」発生するものであると考えられる。
侵略には法的な定義も存在するが、軍事的な定義としては外敵または内敵によって「能動的」に軍事力が先制行使され、侵入、攻撃などの攻勢の作戦行動が実行されることであるとされる。
一方で防衛は狭義には、侵略に反応して、これを排除するために「受動的」に軍事力が使用され、防御や後退などの防勢の作戦行動が実行されることであり、広義には抑止活動をも含む。
「敵基地攻撃能力」は、まさに「能動的」に実行する、攻勢の作戦行動であり、受動的にする、防勢の作戦行動のなかでの軍事力の行使とは、相容れない。
明らかに、「専守防衛の理念」に反する。
「敵基地攻撃能力」の保有、トマホークの保有がそれにあたり、抑止力論で言えば「懲罰的抑止力」ということになる。
そして、そのことは、保有すること自体が、既に憲法9条に違反する。
適菜氏が先日言っていた、
「敵基地攻撃能力を「反撃能力」とごまかし、軍拡のための増税を行うことが「国難」なのだ。」
安保関連3文書に基づく取り組みは、平和を希求するどころか、
日本を
「戦争をする国にする」
ということだ。
岸田首相は、果たして、そういう「自覚」はあるのだろうか。
有るとすれば、恐ろしい。
無いとすれば、もっと恐ろしい。
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