http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/216.html
Tweet |
2023年1月24日 06時53分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/227031?rct=editorial
春闘がスタートした。連合の芳野友子会長=写真=と経団連の十倉雅和会長が会談し、賃上げの必要性では一致した。しかし、賃金の上げ幅は不透明で、労組側は不退転の覚悟で経営側との交渉に臨むべきである。
十倉会長は会談で「社会的責務として賃上げを企業に呼び掛けている」とし、芳野会長も「労使が力を合わせて転換点とすべきだ」と応じた。労使双方が歩み寄った形だがこれで大幅な賃上げが実現できると判断するのは早計だ。
企業には人件費抑制により業績改善を目指す傾向が依然根強い。経団連会長の呼び掛けに応じ、企業が一斉に賃上げに踏み切るには高いハードルが待ち受ける。
賃上げに向けて腰の重い経営者の態度を変えさせるのは労組の重要な役割だが、近年、労働側の弱気の姿勢が目立つ。
5%以上の賃上げは一九九一年が最後で、二〇〇二年からは労組が数値目標さえ掲げない年が続いた。こうした姿勢が経営側を増長させ、春闘形骸化の温床となったのではないか。各労組は働く人々の期待を裏切った過去の姿勢を猛省すべきである。
連合は今年、5%程度の賃上げを要求している。物価高を考慮すれば当然だが、経済界の一部には「要求が高い」との声もある。
だが多くの大企業は政府の財政出動や日銀の金融緩和による円安を追い風に、五百兆円以上の内部留保をため込んできたはずだ。労働側は内部留保の放出を念頭に遠慮なく要求を貫いてほしい。
一方、取引先や顧客との板挟みになり価格転嫁できない中小事業者は多い。人手不足も経営難に拍車をかけている。
春闘の最終目標は雇用者の七割を占める中小事業者や、非正規労働者を含む賃上げの実現だ。
賃上げが働く人々全体に広く行き渡るためには、消費を劇的に回復させ持続的な資金の好循環を起こす以外に道はない。大企業の賃上げは好循環の起点である。
今春闘は労組の存在意義をかけた闘いでもある。掲げた目標を必ず勝ち取ってほしい。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK289掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK289掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。