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衆院議長不信任案“否決”でも…くすぶる「細田リスク」に自公は戦々恐々
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/306414
2022/06/08 日刊ゲンダイ
セクハラ疑惑が報じられている細田衆院議長(C)日刊ゲンダイ
細田衆院議長に対する不信任決議案が8日夕方にも提出される。7日立憲民主党の馬淵国対委員長が野党に呼び掛け、提出方針を説明。共産党、社民党は同調する意向を示しているが、“最大ゆ党”の日本維新の会と“ほぼ与党”の国民民主党は消極的だ。
立憲民主が問題視するのは、細田議長が衆院小選挙区定数の「10増10減」見直しに言及したことや、セクハラ疑惑報道について国会で説明していないこと。議長としての「資質に欠ける」としている。
与党の自公は早々に、議長不信任案に反対する方針を決めているので、提出されても「否決」されるのは確定的だが、それでも「細田リスクは依然くすぶる」という声が与党内から聞こえてくる。
「否決は『議長の資質がある』と認めること。しかし、否決で細田議長を守った後に、セクハラの音声データや新疑惑などが出てきたらどうするのか。参院選への影響は避けられません。公明党の支持母体の創価学会では、すでに細田議長に批判的な空気が出ているそうです」(自民党関係者)
与党に同調する形で、維新や国民民主も否決に回ったら、それこそ目も当てられない。両党にも有権者の厳しい視線が注がれることになるだろう。
10以上の新聞社説が「資質に疑問」
「細田問題の本質は『10増10減』や『歳費が100万円しかない』と発言したことで、セクハラ疑惑に説明責任を果たさないのは最後のトドメ。国会は与党と野党の集まりであり、中立な立場の議長が個人的な意見を言うのはおかしい。与党は今回の議長不信任案を、『野党が選挙前の政争の具にしている』と批判しますが、国会とは何なのか、議長とは何なのかが問われているのです」(ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
細田議長については7日までに、全国紙の朝日や毎日の他、ブロック紙や地方紙など10の新聞で、資質を問う社説が掲載されている。
「細田氏の言動 衆院議長にふさわしいか」(西日本新聞)、「説明回避で議長の信は保てない」(愛媛新聞)、「疑惑に説明責任果たせ」(京都新聞)などと激しい。
細田議長のセクハラ疑惑の相手の多くが新聞社などの女性記者だ。この先、メディアの側からの告発が出てきたっておかしくない。
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関連k時
<「うちに来て」電子データが存在、細田議長窮地>「誰も実名で話さないだろ」細田セクハラ議長 女性記者に「圧力電話」(週刊文春)
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