http://www.asyura2.com/22/senkyo285/msg/693.html
Tweet |
ウクライナ侵攻で露呈「安倍政権の対露外交」の大き過ぎる罪 日本の対露外交「弱腰」は「シンゾー」から始まった…
https://friday.kodansha.co.jp/article/232274
2022年03月03日 FRIDAYデジタル
「ウラジーミル」「シンゾー」と呼び合うふたり。だが、安倍晋三元首相は、したたかなプーチンに踊らされていただけだった… 写真:ロイター/アフロ
ロシアのウクライナ侵攻は「寸止め回避」が大方の見方だった。が、2月24日朝、ロシア軍の砲撃で戦争が始まった。おびただしい数の兵士、戦車、戦闘機、ヘリコプター、装甲車がウクライナ国境を超えた。ロシアの蛮行は決して許されない。
この「酷い戦争」を始めたプーチン大統領と安倍晋三元首相は、「ウラジーミル」「シンゾー」と呼び合う親密な仲であった。
「シンゾー」への期待は裏切られた
安倍元首相は自身の政権下でなんと11回訪露し、プーチン大統領とは計27回の首脳会談を行っている。
「ロシアがウクライナ国境に軍隊を集結させていた昨年末から、安倍元首相に対し、この緊張時に政治的役割を果たすべきという期待がありました。が、なにもできなかった。
やったことといえば、自身の派閥会合で、『岸田首相がプーチン大統領と会談することになる。日本の立場を説明し、この事態が平和裏に解決される努力をしなければならない』と、他人事のように注文するだけでした」(安倍周辺議員)
「いまの俺は首相という立場ではないのだから関係ないね」といわんばかりの対応に、党内でも失望が広がった。政権を去ったあとも、世界平和に尽くすため外交特使として老骨にむち打ったカーター元米大統領らとはほど遠い、日本の「有力政治家」の実情だ。
しかも、この安倍発言があった時点で、日露首脳電話会談はまだ「調整中」だった。つまり、公表前の「外交機密」を漏洩してしまった安倍元首相。顰蹙を買ったのはいうまでもない。自民党重鎮が、重い口を開いた。
「安倍元首相は、北方領土返還交渉にともなう平和条約の締結を目指していた。そのために、アベノミクスを駆使した経済協力で、せめて2島でも返還を成し遂げようという思いだったろう。
安倍は『東方経済フォーラム』に参加することになったが、その『成果』は北方4島での『イチゴ栽培』。安倍は、プーチンに踊らされただけなんです」
したたかなプーチン外交にいいように振り回された日本。つまり、ロシアのウクライナ侵攻に対し安倍元首相が「外交カード」として影響を発揮できるなど望むべくもない。
「外務省も岸田文雄首相もそれがわかっている。だから『安倍を特使としてモスクワに派遣』など微塵も考えていない」
と重鎮議員は付け加えた。
表舞台に戻りたい…
すでに「過去の政治家」である安倍元首相なのに、なぜ「再々登板」の声が根強く聞こえるのだろうか。岸田首相に対してマウントをとるような政治的発言の理由は何なのか。
「党内最大派閥95人を擁する安倍派をさらに拡充し影響力を保持しようとしているのは、2年後の総裁選に向けた動き。安倍元首相は政治の表舞台への復帰を狙っているんです。二階派を退会した片山さつき議員の安倍派入りも見込まれている。さらに、菅義偉前首相に派閥の立ち上げを促して、安倍・菅連合で岸田政権に対抗しようというのが安倍の計画です」(自民党幹事長経験者)
「第五次」安倍内閣狙いなのか、キングメーカー狙いなのかはわからない。しかし、多数をもって自民党のイニシアチブを握り、次期政権に影響力を行使したい、というのが安倍元首相の願望であることは明らかだ。これは言い換えれば、そうでもしないと「政治の表舞台に返り咲くチャンス」はないということだろう。
菅義偉前首相の「恨みは忘れない」
安倍政治の頼みの綱と目される「菅派」。しかし、
「俺は、派閥の弊害を言い続けて無所属となったんだから『菅派』など立ち上げるわけないだろう。あくまで勉強会。それでもマスコミは菅派というだろうが、派閥を立ち上げたなら、派閥を否定しながら派閥化した石破茂と同じ誹りをうけるよ」
菅元首相本人は、周囲にこう漏らしている。
「昨年の総裁選、本当は出るつもりだったんだよ」
しかし、菅の出馬は阻まれた。菅は、安倍が菅政権を見捨てたことを忘れていない。
安倍元首相の政治的野心はとどまるところを知らない。しかし、思いとは裏腹に安倍の求心力は岸田政権樹立とともにますます衰退しているようだ。
「アベノミクスというとんでもない経済政策で日本経済はぼろぼろになった。総裁選で推した高市早苗政調会長を安倍派に戻すことすら、派内の反発にあって容易ではない。高市が安倍派に復帰すれば、安倍派は割れる可能性もあります」(清和会関係者)
ロシアのウクライナ侵攻は民主主義圏のリーダーたちの力不足をまざまざと見せつけた。なかでも日本は、安倍政権時代の負の歴史が大きなダメージとなっている。世界の歴史の転換期に、日本の政治の有り様にも大きな波紋が押し寄せている。
取材・文:岩城周太郎 写真:ロイター/アフロ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK285掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK285掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。