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「避難計画の不備に踏み込むか」が注目された、被災原発の再稼働差し止め裁判。結果は「具体的にどういう事故が起きるか想定できないなら、事故後の避難計画は不備でも構わない」というものだった。
想定外の事故が起きたなら、住民は水深1mの水中を自家用車で進みながら逃げなければならない。
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宮城 NEWS WEB
女川原発2号機運転差し止め訴訟 2審も訴え退ける判決
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20241127/6000029549.html
11月27日 17時07分
東北電力・女川原子力発電所2号機について、周辺の住民が「重大な事故に備えて自治体が作成した避難計画に不備がある」と主張して、運転の差し止めを求めた裁判で、2審の仙台高等裁判所は1審に続いて住民側の訴えを退ける判決を言い渡しました。
女川原発2号機は13年前の東日本大震災の発生以来、運転を停止していましたが、先月、被災地にある原発として初めて再稼働しました。
この原発について、石巻市の住民16人は3年前、「重大な事故に備えて市が作成した避難計画は、放射線量の検査場所を開設できないなどの不備があり、実効性がない」などとして、東北電力に対して運転の差し止めを求める訴えを起こしました。
原告側の訴えは、「避難計画の不備」に主張を絞っていて、去年5月、1審の仙台地方裁判所は、「事故の危険性を具体的に立証していない」として、避難計画に不備があるかどうか判断せずに訴えを退けていました。
27日の2審の判決で仙台高等裁判所の倉澤守春裁判長は「住民側は、避難計画では対処できない事象が発生する具体的な危険性を立証していない」と述べました。
その上で放射線量の検査場所の開設などに必要な要員や資材について検討されていないという主張については、「避難計画は発生した事態に応じて臨機応変に決定し、段階的に避難することを想定している。計画を了承するまでの過程に看過しがたい誤りがあるとはいえない」として、1審に続いて訴えを退けました。
【判決後 原告団は】
判決が言い渡されたあと、原告団の原伸雄団長(82)は「全くもって門前払いだ。裁判所がいまだに安全神話に従って、避難計画など立ち入った審議をする必要がないと判断したことが今回の判決で分かった」と話していました。
原告団の佐藤清吾副団長(83)は「国策におもねった判決だ。話にならず、怒りしかない」と話していました。
原告団の男性は「避難計画の中身に踏み込んで判断はしていたが、住民の不安をどれほど受け止めて判断したのかについては疑問が残る。残念でならない」と話しました。
裁判を傍聴したという女性は「宮城県に生まれ育つ子どもたちのために、なんとしても女川原発の再稼働だけはやってはいけないと思っていた。きょうの判決を許すことはできない。諦めずに原発の廃炉を訴えていきたい」と話していました。
【判決後 東北電力は】
判決のあと、東北電力の総務部の佐藤正人法務室長が仙台市内で取材に応じ、「裁判所に当社の主張をご理解いただいた結果だと受け止めている。引き続き、避難計画の実効性向上に向け、事業者としてできる限りの協力をしていきたい」と述べました。
そして、来月にも再開する予定の営業運転をふまえ、「営業運転の開始、その後の安定した運転に向けてしっかりと取り組んでいく。安全対策に終わりはないという確固たる使命のもと、引き続き、発電所の安全性向上や理解活動を積み重ねることで、1人でも多くの方からご理解いただけるように努めていきたい」と話していました。
【石巻 牡鹿地区の前の区長会会長は】
判決を受け、石巻市牡鹿地区の前の区長会会長、大澤俊雄さんは「原発事故と災害が同時に起きれば牡鹿半島には浸水域が何か所もあり、津波や土砂崩れで通行止めになり孤立するおそれがある。行政は避難道路の整備を進めるとともに避難計画の充実のためにもっと住民の声を聞いてほしい」と話していました。
【村井知事がコメント】
宮城県の村井知事は「判決については報道で承知しているが、県は訴訟の当事者ではないのでコメントは差し控える。県としては引き続き原子力防災訓練を実施するとともに、新たに得られる知見や課題などを踏まえ、国や関係市町と連携しながら原子力防災体制のさらなる充実強化に取り組んでいく」というコメントを発表しました。
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■再稼働のリスクは? 3.11では大事故寸前だった女川原発 「13年分の劣化」に疑問だらけの「避難計画」(マスゴミは値下げなどと能天気?!)
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投稿者 戦争とはこういう物 日時 2024 年 11 月 01 日 23:24:58: N0qgFY7SzZrIQ kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo
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- 社説:女川原発再稼働 安全な避難計画が必要(避難計画なき再稼働とは?!) 戦争とはこういう物 2024/11/27 17:38:34
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