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岸田総理が「法王」安倍晋三から受けている「陰湿ないじめ」の中身 権力の中枢はかくも恐ろしい
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/90261
2021.12.11 小倉 健一 イトモス研究所所長 現代ビジネス
安倍の最近の「2つの口癖」
低調な船出とはいえ支持率が上向きつつある岸田文雄首相が、思わぬ「いじめ」に見舞われている。その相手は微笑みながら右手を差し出す安倍晋三元首相だ。
自民党最大派閥のトップに立った安倍氏は岸田政権誕生の立役者を自負し、首相支持を重ねて表明している。だが、その裏で見せている顔は違うようだ。「分かっているよね?」とばかりにプレッシャーをかけている。「令和版の冷戦」は静かに、しかし熾烈に始まっている。
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「最近の安倍元首相の口癖は決まっている。『最大勢力』と「首相を支持する』の2つです。11月11日に清和政策研究会の領袖に就任するやいなや、『令和のキングメーカーは私だ』と岸田氏の後ろ盾をアピールする度合いが強くなりました」
こう語るのは自民党担当のテレビ局記者だ。
記者たちが驚いた「異変」
「人権問題を抱える中国に対する言動や憲法改正への意欲など保守色も全開になりました。もし岸田氏がリベラル系に染まるならば『最大勢力』である安倍派は『首相を支持しない』ことになるよ、と圧力をかけているように映ります」(同・記者)
このテレビ記者が異変を感じたのは、12月6日に東京都内のホテルで開かれた自民党最大派閥・安倍派(95人)の政治資金パーティーでのことだった。
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約2000人を前に安倍氏は終始ご機嫌で「一致結束して、しっかりと岸田政権を支えていくことをお約束したい。それが私たちの責任であると考えています」と宣言した。意味深長だったのは、駆けつけた岸田首相の祝辞だ。「岸田内閣のど真ん中で安倍派の皆さんが支えてくださっている。これが政治の安定に大きな意味を持つ」と述べ、「安倍派=安定」とあえて持ち上げてみせた。
表面だけをとらえれば、緊張関係にあると指摘される両者の関係は実は蜜月にあると見ることもできる。安倍氏の会長就任後初のパーティーという祝いの席での単なる社交辞令との見方もあるだろう。だが、水面下で圧力、無視、褒め殺し、ハシゴ外しなどの「苛烈な権力闘争」、悪く言えば「陰湿ないじめ」が常態化する永田町では、表面だけを見ていると判断を見誤る。
後編(安倍晋三元首相は、なぜ「岸田いじめ」を繰り返すのか その理由を暴露する)では、岸田への牽制発言を続ける安倍の意図を、証言とともに明かす。
安倍晋三元首相は、なぜ壮絶な「岸田いじめ」を続けるのか その理由を暴露する 権力の中枢はかくも恐ろしい
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/90262
2021.12.11 小倉 健一 イトモス研究所所長 現代ビジネス
永田町雀が注目する安倍・岸田の「冷戦関係」の実態とは何か。前編(岸田総理が「法王」安倍晋三から受けている「陰湿ないじめ」の中身 権力の中枢はかくも恐ろしい )に続き、その内実を明かそう。
人事の失敗への怒り
このパーティーで、自民党リベラル派を代表する岸田首相に念を押すように、安倍氏はこう発言した。
「軍事力を背景に一方的に現状変更の試みを続けているが、沖縄県の尖閣諸島を私たちの手で守り抜いていく決意を見誤らないでもらいたい」
ここでわざわざ中国批判を展開したのは、紛れもなく、岸田に対する「圧力」である。
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振り返れば、岸田内閣の組閣直後、安倍元首相は党内外の各方面に連絡を入れ、側近の猟官運動の失敗への怒りを隠さなかった。
自民党の「法王」とも言うべき重鎮の安倍元首相は、当然の権利と言わんばかりに「萩生田光一官房長官、高市早苗幹事長」を推したが、岸田首相はそれを無視したのだ。
別の全国紙政治部記者が補足する。
「そもそも、安倍氏が自民党総裁選で全面支援したのは岸田氏ではなく、高市早苗政調会長です。その理由は『自民党のリベラル化に疑問を抱く保守派が増えている』『保守政党としての姿を国民に示す必要がある』というものでした。つまり、リベラル系の岸田氏ではダメだということです。岸田氏サイドには『最大派閥だから敬意を示すけど、あなたは高市氏を応援しましたよね』との遺恨が残っている」
「分かっていないな」という安倍の発言
自民党役員・閣僚人事という「第1ラウンド」で、安倍氏は最側近の萩生田光一経済産業相を岸田首相とのパイプ役に仕立てあげた「萩生田官房長官、高市幹事長」を期待した。
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だが、岸田氏は首を縦に振らず、同じ清和政策研究会でも安倍氏とは犬猿の仲だった福田康夫元首相の長男、達夫氏を党総務会長に抜擢した。幹事長に就いた茂木敏充外相の後任には、日中友好議員連盟会長を務めた親中派の林芳正氏を起用した。林氏は次期衆院選から地元・山口の選挙区で公認を争う可能性もある安倍氏の「天敵」だ。
岸田氏の露骨なまでのカウンターパンチを浴びた安倍氏は「分かっていないな」などと周囲に不満を爆発させていった。そして、岸田政権を力づくで誘導する「第2ラウンド」で猛烈な攻勢を仕掛けているのだ。
新型コロナウイルス対策を柱とする補正予算案の財政出動規模から北京五輪への外交的ボイコットまで「私が指南してやる」とばかりに積極的に発信し、来年夏の参院選と憲法改正の国民投票を同日実施することも「1つのスケジュール」などと発言、自らの意に沿うよう岸田首相の「外堀」を埋めにかかっている。
岸田へのレッテル貼り
自民党関係者がこう解説する。
「保守派の代表格である安倍氏が先手を打って発言すれば期待値が高まり、その後に岸田首相が異なる選択肢をとれば失望を招く。そうなれば内閣支持率が下がってしまう。それを理解したうえでの安倍氏の『いじめ』です。でも、史上最長政権では憲法改正のチャンスはいくらでもあったはずですが、その宿題を岸田政権に負わせている。安倍政権はコロナ禍でなければ中国の習近平国家主席の国賓来日も実現していたわけで、なんでも岸田氏にレッテルを張って悪者扱いするのは酷ですよ」
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かつて「闇将軍」として君臨した田中角栄元首相の後押しで政権を握り、その影響力が色濃く反映された中曽根康弘政権は「田中曽根内閣」と揶揄された。
事実上の「傀儡政権」を狙う安倍氏と、30年ぶりの宏池会政権誕生で独自カラーを打ち出していきたい岸田氏。北京五輪、参院選、日中国交正常化50周年を迎える来年は、双方の駆け引きが激しさを増しそうである。
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