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東京で感染拡大傾向も経路不明「7割超」の不気味、岸田政権のウスノロ対応が“命取り”になる
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/297265
2021/11/11 日刊ゲンダイ
徹底検査はすぐ必要(C)共同通信社
東京の新型コロナウイルスの新規感染者がジワジワ増えている。
10日は25人で前週水曜日と同じだったが、7日間平均は前週の20.3人から23.1人へと13.8%も増えた。
不気味なのが経路不明者が目立つことだ。9日は陽性者30人中22人、10日はは25人中18人と7割超が経路不明。クラスターや濃厚接触者の場合は、感染源や経路がハッキリしているが、経路不明はどこでうつしうつされたのか、わからない。
市中感染の兆し
「冬の流行期を迎え、感染者数が増加に転じるのはやむを得ない。東京でこれだけ経路不明者の割合が多いのは、すでに市中感染の兆しがあると言っていいでしょう」(西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏=感染症学)
欧州や東アジアなど世界各地で冬の流行が始まっている。日本も昨年は11月中旬から一気に感染が拡大し、年末年始の感染爆発につながった。そろそろ、冬の第6波を見据えて動くべきだが、岸田政権はウスノロだ。
遅すぎる検査拡充
岸田首相は10日の会見で「無症状者でも無料で検査を受けられるようにする」と検査拡充方針を示した。今週中に「全体像」を取りまとめるというが、そんな悠長な構えでいいのか。
「新規感染者が数十人の時期が極めて重要です。陽性者が見つかったら、幅広く周辺を徹底的にPCR検査し、早期に感染拡大の芽を摘む必要があります。そうしなければ、これまでと同様にネズミ算式に感染者が増えてしまい、検査が追いつかなくなる。感染が広がってから、抑え込もうとすると、国民に再び行動制限を課す事態にもなりかねません。検査の拡充は専門家や野党が再三求めてきました。岸田首相はどうせやるならすぐに実行し、第6波を最小限に食い止めるべきです」(中原英臣氏)
ノロノロしている暇はない。
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