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「ポスト菅」争い本格化…野田聖子氏vs稲田朋美氏のバトル、稲田氏が活動活発化
https://biz-journal.jp/2021/03/post_211419.html
2021.03.04 05:55 文=編集部 Business Journal
稲田朋美氏のツイッターより
東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗前会長の女性蔑視発言を機に、自民党内のバトルの行方がまた混沌としてきた。野田聖子氏と稲田朋美氏の前・現幹事長代行のバトルである。
もともと自民党内では、小池百合子氏(現東京都知事)が国会議員を辞職した後は、初の女性首相のイスに近いのは野田氏だと目されてきた。本人も首相を目指すと公言し、女性の社会進出や少子化対策など政権構想もまとめている。
しかし、2012年からの第2次安倍晋三政権では、安倍前首相が稲田氏を重用。当選3回で初入閣した後は、政調会長、防衛大臣、幹事長代行と、重要閣僚や党の要職に起用され、稲田氏が安倍氏に「総裁選に出たい」と直談判するまでになった。
だが、昨秋に菅義偉政権が発足すると、稲田氏に代わって野田氏が幹事長代行に就任。菅首相の強い意向が働いたとされる。以降、稲田氏の影は薄くなり、野田氏にスポットライトが当たることが多くなる。河野太郎行革担当相、岸田文雄前政調会長、石破茂元幹事長などと並んで、野田氏も「ポスト菅」として名前が取り沙汰されるようになった。
二階俊博幹事長も野田氏に目をかけており、これまで揃えきれなかった推薦人20人を二階派の支援で集め、総裁選に出馬する可能性が囁かれるようにもなった。
ところが、森氏が2月3日のJOC(日本オリンピック委員会)評議委員会で発言した「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる」「わきまえておられる」に批判が殺到し、翌4日に記者会見を開き釈明したものの、火に油を注ぐ結果になった後は、野田氏と稲田氏の対応は対照的だった。
自民党内で誰よりも女性の政治参画や社会進出を訴えてきたはずの野田氏は沈黙したままで、口を開いたのは1週間後の2月10日。IOC(国際オリンピック委員会)が森氏の発言を「完全に不適切」と突き放し、小池都知事がIOC、組織委、都、政府による4者会談に出席しない意向を表明した後であり、森氏の辞任が避けられない状況になってからだった。
その発言も、幹事長代行としての記者会見の場でのことで、「いまの世界の時代の枠組みからすると間違った発言だ」という抑えた表現だった。
さらには、野党議員らが森氏の発言に抗議するために白いジャケットや白いバラをつけて衆院本会議に臨んだことについて、「国会は言論の府。言葉で重ねていかなきゃいけない。私はしません」と語り、女性の代表というよりも、与党幹部としての立場が際立った。
「女性政策にあれだけこだわり、自民党の男性優位社会も熟知している野田さんだからこそ、森発言には真っ先に反応してほしかった。党執行部に気兼ねしたというか、保身というか、敵をつくるのを避けたのだろう。やっぱり自民党内では男性に媚びないとダメなんだと思った」(野党議員)
一方、稲田氏は森発言に素早い反応を見せた。稲田氏は、森氏が釈明会見を開いた2月4日にツイッターで、「私は『わきまえない女』でありたい。なぜなら、女性も少々空気を読めないと思われても、臆せず意見を言うべきだから。私も以前、男性議員から『総理を目指すなら癒し系になったほうがいいよ』と言われて不愉快になったことがある」と投稿。
さらに、自身が共同代表を務める自民党の議員連盟「女性議員飛躍の会」の緊急会合を12日に開き、「日本が男女の平等は進んでいない国であると世界に発信されてしまい、とても残念だ」と発言した。そして、15日には議連として二階幹事長と面会し、党の要職や役員会メンバーに女性議員の登用を求める緊急提言を申し入れた。
「野田氏よりも稲田氏のほうが積極的に行動したことに驚いた。安倍チルドレンの稲田氏は伝統を重んじるタイプの保守系議員と見られてきただけに、そのギャップが意外性を持って受け止められている」(前出の野党議員)
森発言以後、さすがに政界も、お飾りではない女性登用をまじめに考えざるを得ない状況になってきた。今回は稲田氏が点数を稼いだが、今後の野田氏の動向が気になるところだ。
(文=編集部)
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