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岸田首相は在日米軍司令官と駐日米国大使に命じられた通りに動いているだけだよ
日本の真の権力者は「在日米軍司令官、駐日米国大使、CIA」だった! 大手左派系メディアも批判できない日本政治の本当のカラクリとは?
──駐日アメリカ大使がそんなに重要な人物とは知りませんでした。
ジェームズ:最近のアメリカ大使は目立った動きはしませんからね。私は世界中のアメリカ大使と交流し、一部彼らの仕事にも関わってきたのでわかるのですが、日本のアメリカ大使は世界のアメリカ大使の中でも特別な存在です。国務省のキャリア外交官でも得ることができない超重要なポストです。必ず大統領肝入りの政治人事で、しかも将来大統領候補になる可能性がある者だけが送られてきます。要は駐日アメリカ大使とは「大統領の番犬」です。
──そんな凄いんですか!?
ジェームズ:はい。昔のアメリカ大使はエドウィン・ライシャワーのように「JFKの番犬」として当時の池田勇人首相&自民党宏池会と蜜月関係を演出し「ライシャワー・ブーム」をもたらした場合もあれば、「格闘家大使」として大使館の活動として総合格闘技ビジネスを全面支援し、日本人の人気を博したトーマス・フォーリーのような珍しいケースもあります。最近はそのような強いキャラのアメリカ大使がいなくなっていたので、存在感がなくなっていましたね。その理由はアメリカにとっての日本の重要性が落ちてきたということです。第一、現在のエマニュエル大使が2022年4月に赴任する前は、赤坂のアメリカ大使館に正式な大使すらいなく、ただの国務省の官僚が数年も臨時大使を勤めていました。そもそも読者の皆さんもエマニュエル大使の前任者を覚えているでしょうか?
日本の真の権力者は「在日米軍司令官、駐日米国大使、CIA」だった! 大手左派系メディアも批判できない日本政治の本当のカラクリとは?=ジェームズ斉藤の画像1
キャロライン・ケネディ(画像は「Getty Images」より)
──JFKの娘とかですかね。
ジェームズ:オバマ政権時のキャロライン・ケネディですね。彼女は夫がユダヤ人富豪のエドウィン・シュロスバーグでやはりゴリゴリの極左です。安倍総理の靖国参拝に反対したり、イルカ漁の批判をしたり、日本の極左活動を活性化させたのは彼女です。
──確かに内政干渉ばかりしてましたね、彼女は。
ジェームズ:それ以後は、アメリカ大使の存在感は薄くなり、過去10年間のアメリカの「日本軽視路線」が踏襲された証しです。阪急電車に乗り「ハンキュー・ヴェリー・マッチ!」とツイートしたり「ゴリゴリの極左」としてLGBTQパレードに参加するような多彩な顔を持つ、いまのラーム・エマニュエル大使は例外に当たります。
──アメリカが思う日本の重要性って結局、日本の使い道ってことですよね。「知るか、そんなの!」という気はしますが。
ジェームズ:確かにそれはその通りです。しかし、これだけは日本人も理解しておかなければいけないのは、第二次世界大戦以降のアメリカの根本的な対日政策には一貫性があるということです。そして、その一貫性とは、「日本を極東の軍事作戦における不沈空母として扱う」ことです。「日本はアメリカの植民地なのでアメリカ大使は総督だ」という意見をよく耳にしますが、そもそも天皇のゴールドくらいしか資源がない日本をアメリカが植民地化するメリットって本当はそれほどないのです。どちらかといえば「全世界の軍事作戦における最重要補給拠点の一つ」という位置付けの方が正しいと思ってください。
──ペリー来航時代と変わってないんですね。
ジェームズ:まさにそうです。ペリーもクジラ漁の補給基地として日本の開港を要求しましたが、現在の米軍もアラブに向かうための補給基地であったり、ベトナム戦争や朝鮮戦争の補給基地だったということです。その証拠に日本では、アメリカ大使の上に在日米軍司令官が存在するという異常な状態にあります。
──どういうことですか? 駐日アメリカ大使よりも影響力のある人間がいるということですか!?
ジェームズ:はい、います。前回の記事で、アメリカ大使はGHQ時代のマッカーサーみたいな存在と表現しましたが、もう一人、日本に強い影響力を持つ人間がいます。それが在日米軍司令官です。元々はマッカーサー元帥のGHQ時代のポストに相当し、2023年のいまでも事実上の「占領軍総司令官」とみなすのが正しいでしょう。
──在日米軍司令官こそが現代のリアル・マッカーサーだと。
ジェームズ:ただし、アメリカ大使のように目立つことはまったくありません。たぶん、歴代の在日米軍司令官の名前を誰か一人でもいいから知っている人がいたら、相当な情報通ですよ(笑)。
──検索したら、いまの在日米軍司令官はリッキーN.ラップ中将だと出てきましたが。
ジェームズ:初めて聞いた名前ですよね。しかし、彼こそが、現在の日本のリアル・マッカーサーなのです。どのような力があるのか、というと、日本の主権を超越し、日本の領土であればどこでも軍事基地を配置できます。全世界で米軍が軍事作戦を展開できるよう、「米軍の補給拠点」として日米合同会議を通じ「環境整備」しているのです。これが在日米軍司令官の最大のミッションです。ちなみに、ここでいう「環境整備」とは日本政府に対する命令で、まさにGHQ時代の「マッカーサー命令」の名残です。以前の記事で暴露したように、今後、在日米軍の指揮権はハワイから東京に移るので、もはや日本も単なる米軍の補給拠点ではなくなり、「戦場としての日本」に「環境整備」することになっています。
日本の真の権力者は「在日米軍司令官、駐日米国大使、CIA」だった! 大手左派系メディアも批判できない日本政治の本当のカラクリとは?=ジェームズ斉藤の画像2
リッキーN.ラップ中将(画像は「U.S. Forces Japan」より)
──台湾有事等では日本も戦場になるだろうと。
ジェームズ:“なる”のではなく、戦場に“する”でしょう、ということです。台湾有事だけでなく、北朝鮮やロシア、ヘタすれば韓国だって敵に回るかもしれません。そういう東アジアの状況を見越して、在日米軍司令官はいま、現代版「マッカーサー命令」を岸田総理に向けて下しています。
──そして岸田さんは相変わらず言われるがままなんですよね?
ジェームズ:やっていることを見ればわかるでしょう(苦笑)。国民生活に絡む国内政治では“検討”使と揶揄されるほど“検討”ばかりしているのに、米軍の下請け案件でしかない防衛費増額にこじつけた大増税政策や第一攻撃も可能にした「反撃攻撃能力」の合法化という「大仕事」は超スピードでやってのけましたよ(苦笑)。
──アメリカ大使が「大統領の番犬」なら、日本の総理は「アメリカの犬」ですか!
ジェームズ:やっていることはそうなりますよね(苦笑)。
対して、アメリカ大使の場合はホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)の密室で練られた対日政策を東京で実施するのがミッションです。そこが在日米軍司令官とは違う点ですね。大使というのは国を代表して来ているわけですから、日本がホストし、大使としての認証は天皇陛下によって行われます。つまり、大使というのは日本の主権を尊重することで初めて務まる仕事になります。国際法上、日本の主権を犯すと、日本政府からペルソナ・ノン・グラータ(persona non grata、「好ましからぬ人物」という意味の外交用語)を喰らい国外追放になる可能性もあります。日本政府は腰抜けなので、アメリカ大使に対してそんなことは絶対にやりませんが(苦笑)。
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