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国連安全保障理事会は12日夜(日本時間13日午前)、緊急の非公式会合を開き、米英とスペインが共同提案していた対イラク武力行使容認決議案(修正案)に、英が付属声明などの形で付け加えることを提案した「武装解除の6条件」の取り扱いと、採決日程を決める協議に入った。だが英提案をめぐる協議が暗礁に乗り上げ、採決日程の話し合いに入ることができないまま散会した。13日午後に引き続き緊急会合を開き、英提案の妥当性などについて協議を続けることになった。
米のネグロポンテ国連大使は会合後、記者団に13日には採決は行われないとの見通しを述べた。米政府は引き続き今週中の採決を目指しており、14日にも行われる可能性がある。
一方、米CNNテレビは12日夜、米政府高官の話として、このままでは安保理での採決が行われない可能性のあることを示唆したと報じた。英は国内世論への配慮から決議案の可決を強く望んでいる。そのために英が提出した譲歩案に、米国が折り合いをつけるのは難しいとの懸念が背景にあると見られている。
英の6条件はイラクに武装解除の優先的な課題を示す内容。中間派6カ国の支持取り付けを狙ったもので、英は今月17日の履行期限も数日間延長させたい意向だ。
英国連代表部筋によれば、6項目の提案は、決議に付属する、法的な拘束力のない声明として安保理に示した。
しかし国連外交筋によれば、英提案に対し査察継続派のフランスは「検討に値しない」との態度を示した。ドイツ、ロシアも「提案によって最後通告としての決議案の性格が変わるものではない」と批判した。
対イラク強硬姿勢で共同歩調をとってきた米の代表部は席上、英提案に対し「公式な文書ではなくメモだ」との見解を示したという。
安保理は13日午後3時(日本時間14日午前5時)から、イラク査察を担当する国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長を呼び、英の提案について協議を重ねる。
米と異なり、英には国内や与党内に武力行使への慎重論が根強い。多数派工作が行き詰まる中、決議なしの攻撃も辞さない米と、賛否を明らかにしていない中間派の間で、国内世論を納得させるために決議案を通したい英のぎりぎりの外交戦と見られている。 (03/13 13:13)