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(回答先: 国連安保理:対イラク各国外相演説の要旨 [毎日] 投稿者 ファントムランチ 日時 2003 年 3 月 08 日 19:50:19)
03/08 02:21
国連安全保障理事会は7日午前(日本時間8日未明)、外相級会合を開き、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長と国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長からイラクの大量破壊兵器の査察報告を受けた。過去3カ月の査察を総括した内容で、武力行使容認決議案の採決を前にした最終的な報告。ブリクス氏は「イラクが武装解除の義務を順守しているかどうか検証するには数カ月かかる」と述べ、間接的に査察活動の継続を求めた。エルバラダイ氏は核開発疑惑について「開発を示す証拠は査察現場では一切見つかっていない」と報告した。
武力行使か査察の強化・継続かをめぐり安保理は深刻な分裂を続けており、今回の報告は、安保理内の空気や、武力行使の是非に関する国際世論に大きな影響を与える。米英と仏独ロなどの厳しい対立を背景に、安保理理事国15カ国中、11カ国から外相が出席した。
ブリクス委員長は2月28日に安保理に提示した「定例報告」で、「大量破壊兵器の廃棄についての成果はこれまでのところ非常に限定されている」との判断を示した。7日は、その報告を踏まえたうえで、それ以降の変化について評価を示した。
1日から始まった、射程違反のミサイル「アッサムード2」の廃棄については「実質的な武装解除の進展だ」と評価した。イラク人科学者7人に対して政府関係者の立ち会いのない聴取が行われたことなど、この1カ月間に協力姿勢にかなりの進展があったことを口頭で報告し、「歓迎すべきことだ」と述べた。一方で、イラク当局の圧力なしでの聴取が難しいことも指摘した。
また委員長は、武装解除に関する未解決の問題29項目を列挙した、167ページにおよぶ文書を提出。イラク側が、昨年11月の安保理決議1441に定められた廃棄の立証責任を果たしていない疑問点を、炭疽(たんそ)菌やVX神経ガスなど兵器ごとに指摘し、武装解除の不完全さを示す一方、解決すべき点を洗い出した内容。
ブリクス氏は「イラクの協力は歓迎できるが、完全ではない」とも指摘し、イラクが疑問に答えることに期待を示した。また、委員長は、イラクの大量破壊兵器開発や廃棄に関与したとされる科学者らについて、国外での聴取を近く求める方針も示した。
核査察を担当するIAEAのエルバラダイ事務局長は、3カ月の査察の間に、イラクが核兵器の開発を進めている証拠は発見されなかったと報告した。ただ未発見は存在しないことと同義ではないと述べ、さらに数カ月あれば査察は完了すると主張した。
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国連安保理外相級会合は、国連監視検証査察委員会のブリクス委員長らのイラク査察報告を受け、各理事国が見解を表明した。この中で、パウエル米国務長官は、「査察に前進があったことは、わかった」とした上で、「イラクは、いやいやながら査察に応じてきた。安保理の要求には、協力していないと言わざるを得ない」と述べ、イラクが国連決議1441が求める即時・無条件の協力をしていないとの見解を主張した。
転載元
http://www.asahi.com/international/update/0308/001.html