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【ニューヨーク=勝田誠】国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長は5日、国連本部で記者会見し、イラクの大量破壊兵器開発疑惑について7日に国連安全保障理事会で行う追加報告で、疑問点を列挙した文書「武装解除における未解決の問題」などを提出すると明らかにした。文書は兵器の種類別に29項目から成り、各項目ごとに、イラクが立証責任を果たしていない問題点を指摘する内容だと同委員長は説明した。
同文書は、疑惑とされる問題点を包括的に示す最終的な文書で、安保理の各国は、この内容公開によって、対イラク武力行使の是非を巡る対立に妥協点が見いだせると期待している。
ブリクス委員長はまた、最近のイラクの姿勢について、ミサイル「アッサムード2」の廃棄開始など「多くの協力を提供するようになった」と評価する一方で、イラク側のこれまでの協力姿勢が全体としては十分ではなかったことも指摘、イラク側の一層の協力が必要との見方を示した。さらに、武力行使容認の新決議なしに開戦に踏み切る可能性を米英が指摘していることについて、「このまま戦争が勃発すれば、査察で大量破壊兵器の廃棄を達成するという方法そのものの、深刻な失敗となる」との認識を示した。
2月末現在で約200人に達したバグダッド駐留の査察官、支援要員の退去問題に関しても、同委員長は「48時間以内に退去を完了できる態勢を取っている」と述べた。
(2003/3/6/11:15 読売新聞 無断転載禁止)